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2021年9月22日




よくわからない物体をマウントするときは,なんていうか,投げやりな気分というか,そんな感じになることもあります。その物体が『正しい』のかどうか確証がもてないからです。こうの画像もまさにそんな感じで,太陽のかたちの放散虫に貫いている一本の槍は,これは放散虫なのかそれともカイメンなのかと,脳みそがオーバーフローします(画像/MWS)。








2021年9月21日










なんでもチンするマンの筆者はすでにホッケの中骨はチンして食べていますが,ホッケくらいの柔らかい魚なら,ほかの全部も食えるだろうと試したのがきょうの画像。北海道のよさげなホッケだったので,じっくりと皮目を焼いてから身側を焼き,骨を外して,頭もハサミでチョキチョキして,電子レンジの解凍モードでチン。ヒレも入っていますがこれは焼く前に切っておきました。

魔法のレシピ,200Wで8分の処理が終わるとそこにはホッケの骨せんべいができていたのでした。脂が多量に出るので,これを全部食べなくてもいいです。ペーパーに吸い取らせて骨せんべいをいただくのが実用的なところでしょう。読者の皆様には,これらの画像は食べ物には見えないでしょう。でも筆者にはスナック感覚で食べられる上等なつまみに見えています。

こんな取り組みの原点にあるのは何だろうかと考えるに,おそらく,20年ほど前にエボダイの干物を好んで食していたことがあげられます。あれは適切な火力でじっくり焼くと,ヒレも小骨も頭も食べられるのです。小さめのハタハタも同じです。シシャモのように丸ごと食べられれば栄養摂取としても理想的です。これはいいと思っていたのです。

そんな原点が文明の利器によって,けっこうハードなお魚の骨でも食べられるようになりました。電子レンジは40年前から使っていますが,「活用」できるようになったのはここ10年くらいかな〜という気もします。人間,あたまを使うというのは難しいのですね……。筆者が阿呆なだけかもしれませんが……(画像/MWS)。








2021年9月20日












おととい蚊の針の画像を掲載したのですが,そのサンプルはバラして封じたものだったので,実際に人間に針を刺すときにどのような位置関係になっているのかが分からなくなってしまい,うーんどうしたものかと思っていました。蚊の口器の在庫はたくさんあるのでバラせばいいのですが結構面倒なのでweb上の皆様に聞いてみました(検索)。すると こんな 素敵な画像が見つかりました。しかも本ページへのリンク付きのスレッド。いつもご親切にありがとうございます。

この画像は,吸血する針と,皮膚を切り裂く刃物の位置関係がはっきり見えるのが何より参考になり素晴らしいです。明らかに吸血針に先行して刃物が前に出ています。刃物の鋸歯の突起も見えています。唾液を注入する麻酔針の位置がよくわかりませんが,吸血針よりも先行しているような気もします。。

もしそうなのであれば,蚊というのは,刃物で皮膚を切り開きつつ麻酔を打ち込んで気づかれないようにして,切開した傷口をヘラで押さえて広げながら吸血針を挿入して吸血するというプロセスを踏んでいることになります。恐ろしいというかよくできているというべきか。

そこでその機能をさらに知るべく油浸検鏡してみました。対物NA=1.4,コンデンサNA=1.3でのDICです。但しBFPが合致していないレンズを使っているので完全にはDICがかかっていません。

画像一枚目は切り裂く刃物の片面に合焦したもの。まさにナイフの刃先です。二枚目はその裏側に合焦したもの。突起が見えます。つまり鋸歯の突起は片面についているのです。まるでチェンソーの刃とか,固いものを引きちぎる系の刃先のようにも見えます。 画像三枚目は突起部分のみを拡大したもの。蛤のような形の突起が刃の片面についていて,先端の密度が高いように見えます。別の突起(画像四枚目)を見ても同じようです。

画像五枚目は,唾液を注入する麻酔針の先端を拡大したもの。先端部分に複雑な溝があります。鋸歯でギザギザと切開した皮膚に麻酔と凝固防止剤を広く拡散させるための構造でしょうか。

それにしても生物の構造というのは良くできているものです。あの蛤型の突起はいったい何でできているのでしょう。単なるタンパク質の塊とは思えず,たぶん何かの硬質なミネラルが沈着しているのではとも思います。蚊の口器をまねた注射針の開発などはすでに研究が進んでいるらしいですが,確かに,現行の,針をぶっさす(といってもいろんな針がありますが)注射とは考え方が違う感じで,参考にするべきことがたくさんありそうです(画像/MWS)。








2021年9月19日




そこいらへんのスーパーで売っているミズダコをいかにほどよい火入れ加減にするか追求の日々ですが,どうやっても志津川のミズダコにはかなわない。なんでなんだろうとweb上の皆様に聞いてみると,志津川のタコは,「西の明石,東の志津川」と言われるほどの有名ブランドなんだそうです。知らなかった…。

そして志津川のタコはアワビを常食しているらしく,餌のうまみが身質に反映されているらしいとのこと。なるほどそうなのであれば,そこいらへんのスーパーのミズダコでは超えられない壁があるかもしれません。

たとえばブリでも,富山湾のもの,青森沖のもの,噴火湾のもの,千葉県や三重県のものなどで全部味が違います。タコも同じなんでしょうね。いままで考えたこともありませんでした。中年オッサンはいくつになっても勉強勉強です(画像/MWS)。








2021年9月18日






しらす,しらす干し,釜揚げしらすはいずれも水分含有率が高く,わかりやすくいえば「煮魚」です。まったく日持ちはせず非常に傷みやすいもので腐敗も早いです。スーパーによっては解凍品などで水でびちゃびちゃのものもあり,こういった品物は翌日には相当に劣化しています。しらす干しと書いてあるので日持ちするだろうと冷蔵庫に放り込んでおくと痛い目にあうこととなります。

このような事情があるので,しらすが入荷するとすぐに陶器の器に入れて,電子レンジでチンして殺菌してしまいます。これで冷蔵3日はOKです。酒を加えて酒蒸しでもOKです。

しかしきょうは一歩進んで,電子レンジ骨せんべい法がしらすにも適用できるのではないかと思い試してみました。その結果がきょうの画像。解凍キーで何度も処理を続けた結果,しらすに含まれるわずかな脂分で自己揚げ現象がおきて,一枚のしらす煎餅ができあがりました。 これがパリパリとまことによろしいものなのでして,うまみ濃厚,酒のつまみに最適です。水分ゼロなので保存も問題ありません。といってもすぐにつまんでなくなってしまいますが。バラバラにほぐして砕けばふりかけになります。魚粉にしてしまえばダシの素のような使い方ができます。

早速カミさんに献上したところ,喜んでバリバリと食べていました。合格のようです。

ということで,神奈川県沿岸などで安価にしらすが入手できるところなどでは,こういった工夫も面白いかもしれません。しらすが煎餅のようにバリバリ食べられるので,魚嫌いのお子様にも,スナックとして与えればカルシウム等の補給にもなって最適かもしれません(画像/MWS)。








2021年9月17日












ことしは蚊の発生が少ない気がします。蚊はちょっとした隙間からも侵入しますのでこまめに換気扇のフタを閉めていたことも関連しているかもしれません。が,洗濯物をバルコニーでたたんでいても,夜に運動していて信号待ちをしていても蚊に刺されないので,発生自体が少ない感じがしますね。東京都心では。

きょうの画像はにっくき蚊の口器。蚊は6本の針を刺して吸血すると言われていますが( こちら ),蚊の口器を分解すると確かに6本の構造が出てきます。その機能はリンク先を参照して頂きたいのですが,筆者的に注目するのは,皮膚を切開する針が筆者特製のマイクロ針と同じ構造をしていて,さらにそこに鋸歯構造が付加されていることです。これは巨大なヒントです。

硬くて抵抗性のある素材をカットするには,「線」ではだめで,「点」が必要なのです。木材をカットするのに包丁を使わないのは包丁には「点」があまりないのです。

蚊の口器に日本刀に近い理想的な刃線と,刃線上に鋸歯が配置されているということは,進化の過程で残存した理想的な刃物の形態を表している可能性が感じられ,個人的にはとても興味深い感じがします。日々のお料理を担当する奥様方なら説明の必要もないでしょうが,完璧に研いだはずの包丁がなぜかトマトやピーマンで滑るという現象に遭遇したことがおありでしょう。ある種の食材の皮や表面は,薄いながらも木材に匹敵するような硬さを持っているものがあって,それを断ち切るためには「線」ではなくて「点」が必要なのだろうと考えています。

じっさい,よく研いだ刃物を低い番手で軽く傷をつけてざらざらにして使っているという料理人もいますし,高い番手を嫌って,青砥で仕上げて充分という人もいます。

ようするに,素材の硬さに対して最適な刃物形状があるだろうということです。人間の皮膚の角質は刃物的にはけっこう硬いので,生態戦略としては鋸歯が有効なんでしょうね(画像/MWS)。








2021年9月16日






まいとし恒例の顕微鏡写真コンテスト,ニコンスモールワールド2021が公開されています。例年,ケバケバしい下品な画像を集約することでも有名なコンテストですが,今年は少しだけ,顕微鏡写真コンテストらしい画像が選ばれており,審査委員も少しは過去を振り返って考えるものがあったのかもしれません。

当サービスの標本をお持ちの方なら誰でもらくらくこのレベルの画像を撮れるよ,といった感じの作例も2つ見ることができます。1つは珪藻でもう1つは放散虫です。きょうの画像で示したものと同じです。

ニコンスモールワールドのwebサイトは こちら です。皆さんもぜひごらん下さい。

筆者の楽しみ方は,サムネ画像を見て技法を推測してからクリックして,自分の画像を見る目がどれほど確かなのかを調べることです。経験を積めばけっこう当たります(画像/MWS)。








2021年9月15日










アジの干物の骨はなんだかもったいなくて,これまでは煮込んでダシをとって利用したりもしていました。それはそれで美味なスープができあがるのだけれども,残った残渣はゴミになってしまいます。そこで当室考案の電子レンジ骨せんべい法を適用できないかと試してみたのがきょうの画像。解凍キー(200W)で8分間。これで骨せんべい化が完了しました。中骨はもとより,頭もヒレもゼイゴも全部食べられます。これでアジの干物は捨てるところがなくなった。じつに目出度いのです。ただこの方法,油焼けしたような干物ではやらないように。魚油の酸化脂は毒物そのものなので食べても良いことがありません。加工してまもなくの鮮度の高い干物なら,骨も美味しく食べられることと思います(画像/MWS)。








2021年9月14日






くまもとの栗 ぽろたん これは革命的なものかもしれない… (画像/MWS)。








2021年9月13日










さかなのアラは敬遠する人も多いのだけれども,じつはとってもおいしい食材です。当室では安価で高栄養の食材として重宝しています。

北海道から東京までこの分量の鮭を輸送すればどう考えても200円ということはありません。しかもこのパック,たっぷり入っているだけでなく,尻尾のつけねとか,ハラスとか,特においしい部分の詰め合わせになっていて,鮭好きにはふつうの切り身よりも価値が高いのだけれども,捨て値。輸送賃にもならないこの値付けは,事実上マイナスの価格です。ありがたく頂戴しましょう。

このスーパーの生鮭はよく洗ったあとで加工されているので処理は簡単。塩コショウを揉み込んでから1時間以上常温放置して,あとはソテーするだけ。お好きな油を使い皮目から弱火で焼けばOKです。安くて簡単で素敵なごちそうです。

メカジキの方もなかなかです。700gくらいはありそうなブロックがこの価格。これもタダ同然ですね。こちらもバター焼きとかムニエルにするのが簡単なんだけれども,鮭がソテーされているので,煮魚にすることにしました。ちょっとしたコツがあります。

メカジキはサイコロ状に切ります。煮ると縮むのでちょっと大きめにカットするのがよろしいです。血管などが複雑に通っているのでよく観察して取り除きます。全部切り分けたら強塩をして揉み込み約15分くらい放置します。塩の分量は,そのまま食べたらちゃんと塩味がつく程度です。鍋にたっぷりの湯を沸かして沸騰したら火を止め,強塩をしたメカジキを放り込み,かき混ぜます。30秒〜60秒ほど経過したらお湯は捨てます。次に水道水をたっぷり注いで5秒ほどすすいで水を切ります。そしてそのままフタをして放置します。しばらくすると肉汁が出てくるので,これも捨てます。何回か繰り返します。

料理に詳しい人向けにいえば,「立て塩」の応用編です。

ここまでの処理が終わったら,鍋のメカジキに千切りのショウガを加え,日本酒を注ぎます。東北の酒がオススメです。西の酒,山廃仕込みなどは合いません(料理酒には塩が多量に添加されているので絶対使わないでださい)。メカジキの高さの1/3もあればいいでしょう。フタをして火にかけて酒蒸しにします。火は原則強火です。落としぶたを使うか,たまに天地返しをしながら煮込みます。メカジキに充分火が通ったら,一個取り出して味見をします。強塩で味がついているので加減を見るのです。味が足りなければ,しょうゆを適量追加して煮汁がなくなるまで煮詰めます。煮詰めて味が濃くなるので,味見のときはちょっと薄いかな?くらいにしておくのがコツです。

煮汁がなくなったら火を止めて千切りのネギをたくさん加えてぐるぐるかき混ぜてフタをして鍋止め。これでできあがりです。魚の煮物は表面が乾燥すると固くなるので,皿などに盛り付けたらただちにラップで表面を覆うようにして下さい。

当室はデルタ株対策で,食事はすべて個別に用意して,別々の時空間で食べることとしています。筆者は出歩かないので感染可能性ゼロなので,食事はすべて筆者が準備します。さっそくカミさんに夜定食(もやししらすサラダ,さんま野菜南蛮漬け,焼き鳥酢野菜,当店自慢鶏レバー,鮭ソテー,メカジキ煮付け,またたび日本酒)を献上したところ,遠くから,「メカジキ(゚Д゚)ウマー」という吠えが聞こえてきました。ま,とりあえずは合格のようです。

この作り方は,マグロのアラ研究歴20年を誇る筆者が考案した方法です。スーパーの魚コーナーの隅っこで売られている,マグロの真っ黒な血合いなどをおいしく食べる方法を開発してきたのです。いちばん簡単で皆さんが抵抗なく食べてもらえるのが,きょう紹介した方法の煮付けです。この方法を適用すると,あの真っ黒なマグロの血合いが美味しい食材に見えてきます。強塩→湯引き→肉汁廃棄の段階で雑味が抜けるのです。色からは想像もできない,ふっくらとした仕上がりになって,砂糖もみりんも使わないので肉が固くなることもありません。

料理は風味が第一なので,メカジキのような酸化しやすい脂を含む魚は,しっかりと前処理(不可食部分の除去,強塩→湯振り,ドリップ除去)をして,要所に薬味と酒を使い仕上げることが肝要と思います。ここで重要なのは,薬味でごまかそうとすると失敗します。薬味はハーモニーを生み出すもので,その前段階で風味悪化の処理を徹底することが上品な料理を作るコツだろうと思います。ですので,きょうのメカジキでも,ショウガとネギはハーモニーを生み出す脇役です。

ここで紹介した処理法はいろんな魚で有効です。各自お試しを。マグロの真っ黒な血合いをこの方法で処理して,それを「レバー」に見立てて,もやしとニラとごま油で「偽ニラレバ炒め」にすれば,お子様でも喜んで食べるのではないかと思います。血合いは鉄分豊富であるので鉄欠乏の現代人にもとても良い食材です。皆さん食べたことがないだけで,筆者特製のレバーとか血合いのあら煮とか,食べてみれば納得かと思います。人間の体はよくできていて,足りないものを食べると,メチャクチャ美味しく感じるのです。

…とここまで書いてきて筆者が何を考えているか判りますか? あー進むべき道を間違えたよなー,料理人になっていれば,もっと多くの人を幸せにできたかもなー,でもいまさらどうにもならんよねー,でもカミさんだけが美味しくて満腹(^o^)というのもアレだよなー,当サービスの数少ない熱心な女性読者に当店の「冷やし」をはじめとして,砂糖もみりんも使わない料理の数々を試食いただきたいなーとも思うのです(画像/MWS)。








2021年9月12日




きのうのミズダコをカミさんにも食してもらったところ,やはり志津川に近いテクスチャとのこと。タコはゆで加減が大事ですな。ネット上の情報では,タコをいかに柔らかくするか,といった情報ばかりです。まぁタコの柔らか煮がウマイことは否定しません。おでんに入れて長時間煮ればタコが柔らかになるのは誰でも知っていることです。

でもタコ本来のうまみを堪能するなら生の刺身か茹で蛸でしょう。しっかりと締まった身の茹で蛸はうまみも凝縮されてまことに良い味わいです。タコはしこしこ噛みちぎってナンボです。柔らかければいいというものではありません…。もちろん歯が満足に使えない高齢者とか1〜2歳の乳児は別ですが…

きょうの画像はクラチキュラの一種。直交する方向に微細構造があるので,微分干渉ではシャーの方向に対して斜めに配置してコントラストに大きな差が出ないようにしています。この当たりのちょっとしたテクニックも,やっているときには実感はないのですが,できあがった画像をみると,ああ,ちゃんと配慮してよかったなということになるのです…(画像/MWS)。








2021年9月11日








ミズダコでタウリンを補給しつつ寝酒を飲むのが日課なのですけれども,志津川の超高級ミズダコを食べて以来,そこいらへんのスーパーで入手するミズダコの欠点が目立ってしまい困ったことになっています。ミョウバン入れすぎだろーという問題もさることながら,火の通りが甘いものばかりなのです。

最近はミズダコでも「蒸しダコ」が主流になりつつあるようで,この方法だと仕上がりがきれいというのと,火を通しすぎずに身が縮まないというのが理由なんじゃないかな,と想像しています。販売側の立場で考えれば,ミズダコの水をいかに抜かずにそのまま売るかが,重量で価格が決まる世界ですから重要です。

しかし喰う側の立場からいえば,半生っぽい中途半端のテクスチャのミズダコは,キュウリと酢の物にするならまだよいけれども,そのまま刺身で食べるにはだらしのない味で,最近の市販の蒸しダコ(ミズダコ)には困らされていたのです。買うごとに火の通り具合が異なるのも不満でした。

そこで登場するのが電子レンジです。筆者は何でも電子レンジでチンするマンなのです。適当な皿に入れてラップをかけて,電子レンジ庫内の電磁波強度分布を考えて最適な角度で皿を置きます。そうしたら解凍キー(200W)でまず2分。まだ不十分なのでタコをひっくりかえして2分。さらに2分。これでタンパク質凝固温度に達したと判断しました。

あとはあら熱をとったら冷蔵庫に入れて冷やします。冷えたら肉汁を捨てます。タコの肉汁は栄養豊富ですが,ミョウバンを多量に含む味がするので捨てます。あとは薄切りにしてしょうゆ和えにして当店自慢の薄切りタコとなります。

ミズダコの水抜き法は,昆布に水を吸わせる,キッチンペーパーで水気を取る,などいろいろ試してきましたが,電子レンジでしっかり火を通す,が正解のような気がします。加熱することによって風味もよくなる感じがします。

こうして中年オッサンの必殺技,「気になったことは飽くなき追求する」を発動して,タコの味わいも数年の時間をかけつつ上昇していくのです(画像/MWS)。








2021年9月10日




微分干渉法の画像でもコントラストが低ければ画像処理をして補正をするのは良いことです。きょうの画像はみんな大好きクチビルケイソウ。撮影後に,ヒストグラムを引き伸ばしています。人々を穏やかにさせるかもしれないクチビルケイソウの文様がよく見えますね(画像/MWS)。








2021年9月9日




レンズによる結像は波動光学的な制限がいろいろあって,限界的な結像特性を論じるときには,単純に光を入れれば像ができるという話にはなりません。それはあらゆる検鏡法で共通なのですが,微分干渉法もまたその制約から逃れることはできません。微分干渉法では,直交する偏光光束のペアを使いますので,それに制約された結像特性となります。直線構造の微細構造を見分ける能力は,偏光法>偏斜照明>微分干渉の順になることが多く(*1),これは波動光学的な理論に基づいているものと筆者は理解しています。

しかし分解能に劣る微分干渉法でも,照明波長を短くすれば解像限界はあがります。そのことを示したのがきょうの画像で,ディプロネイスの一種でとても細かい構造をもつ種を,λ=443nmの照明で撮影したものです。

アッベが示してくれたλ/NAの関係は,微分干渉法でも変わることはありません。肉眼で見た像で終わることなく,これ以上があるはずだという挑戦が,次の扉を開きます。そのことは理論で示されているのです(画像/MWS)。



*1 シングルサイドバンドなどの特殊検鏡法は試みたことがないので除外しています。また,この順番は,物体の構造によって変化します。いつもこの順番になるわけではありません。




2021年9月8日(2)




むずかしい話は分からねえんだよ。微分?なんだよそれ,いい加減にしろ,という方々も世の中にはいらっしゃるのかもしれません。まして微分干渉,いい加減にしろ,と思っている方々もおられるかもしれません。

ので,小難しい理屈は抜きにして,微分干渉顕微鏡で撮影したディプロネイスという珪藻の画像を掲載。殻に厚みがあって,ぷっくりとしていて,それでいて微細構造がちゃんとあって,ファンの多い珪藻です。

この珪藻,封入剤を染みこませてみると,どうも行き止まりの部屋があるようで,浸透してくれない部屋があります。そこに空気が残ってしまうと見栄えが悪くなるので困るのです。いつも,早く浸透しろーと気をもみながら見ています。浸透にはいくつかのパターンがあるようで,表面張力などで気泡を押しつぶして区画に浸透する場合と,気泡が抵抗して,封入剤に気泡が溶解するまで浸透しない場合,そのほかです。

最後まで浸透しなかった場合はエアが残ってしまうので見栄えはわるくなります。商品価値が低下するので本当に困ったことなのですが,10年やっていても確実な対処法は見つけていないので,ま,次の10年に期待するしかないでしょう。長生きしないといけませんね(画像/MWS)。








2021年9月8日










ひじょうに低いコントラストで,透過明視野中央絞りではほとんど見えないくらいの物体が微分干渉顕微鏡の練習用には適しています。きょうの画像はそんな一例で,クモノスケイソウを超低コントラストで封入したものです。

画像一枚目は,微分干渉の設定で,0次の干渉縞と1次の干渉縞(カラー)の間に設定したもの。微分干渉法の検出効果は最低となり珪藻はほぼ見えていません。

画像二枚目は,DICスライドを回して背景が最も暗くなる(0次の干渉縞)の位置に合わせたものです。見えなかった珪藻の殻がはっきり見えています。この状態で補正環を調節したりピントを追い込んだりします。

しかしこのDICスライドの位置では異常解像が起きていて物体の形やコントラストを忠実に表現しているとはいえません。ので,このDICスライドの位置で通常観察を行うことは,少なくとも筆者にはほとんどありません。

画像三枚目は,DICスライドを回して,コノスコープ像が均一に近いところまで調節したもの。この像は,コントラストはやや低いものの物体像に忠実です。

画像四枚目は,画像三枚目にコントラスト強調を施したもの。画像二枚目と比較して下さい。DICスライドでコントラストを稼ぐよりも,軽くDICをかけておいて画像処理でカバーする方が物体像に忠実で高品質な像が得られるであろうことが理解されるかと思います。

物体によっては,ぎりぎりまで背景を暗くしたい場面も(たまには)あるので,ここで書いた使い方が完全な正解というわけではありませんが,とにかくコントラストを求めて背景を暗くするのが正しいとはいえないことは,ぜひ覚えていただき,お試しいただきたく思います。なぜかこのことは顕微鏡の教科書に書いてあるのを見たことがありません。クロスニコルでの異常解像なら触れている教科書はあるのですが。

ま,この辺りは,教科書を鵜呑みにせず,自分の感覚を信じろという部分でもあるのかもしれません(画像/MWS)。








2021年9月7日








こまかい構造を顕微鏡で観察するときに問題になってくるのが解像の方向性です。原理的には,可能な限りの斜入射の透過照明を与えて,その照明光と回折光を対物レンズでとらえたときに,その光学系での解像限界が得られます。

微分干渉顕微鏡では,微細構造に対して高コントラストになる方向が決まっています。きょうの画像は日本光学のオプチフォトDICによる作例ですが,微細構造の検出能力は画面で水平方向で高くなるような光学系になっています。

画像一枚目をみればわかるように,同じ種類の珪藻が縦向きと横向きになっていますが,コントラストがまるで違うのです。画像二枚目,三枚目は等倍の切り出しですが,この珪藻の縦条線(長軸に平行),条線(長軸に垂直)で,コントラストがまるで違うことがわかるでしょう。縦条線は使用した光学系の解像限界に近いピッチですので,微分干渉観察では,物体の向きによって構造が見えたり消えたりするのです。

このため,初期の微分干渉顕微鏡は標本の向きを変えられるように回転ステージがついていました。

けれども,いつの頃からか,回転ステージのない微分干渉顕微鏡が販売されるようになり,こうなると,微分干渉法は単なる検出感度を高める素子,つまり位相差みたいな扱いになってしまうわけで,これは由々しいなあと思っていました。

それから年月が経過して,微分干渉と回転ステージの関係を誰も気にしない世の中になってきた気がします。。

でもここで書いておきます。貴方が,「珪藻の微細構造」を微分干渉顕微鏡で見たいのなら,回転ステージはあった方がいいよと(画像/MWS)。








2021年9月6日






みんな大好きイカのバターしょうゆ炒め。久々にいかげそが入荷したのでリクエストを聞いてみれば,バターしょうゆとのこと,まあ妥当なご意見。ではさっそく作りましょう。

イカは軟骨と吸盤のツメ(角質環)を取り除き水洗いしておきます。鍋に湯をわかし沸騰したらイカを投入してかき混ぜて火を止めフタをします。一分ほど経過したらイカをざるにあけてよく水を切っておきます。完全に冷めるまで置いておくと水分が良く抜けます。

次にバターソースを作ります。深めの器にしょうゆを適量,バターを適量,コショウを適量。これを電子レンジにかけて水分を飛ばします。音を聞いていれば水分がなくなったかどうかはわかります。

よく水気を切ったイカをバターソースの中に投入してよーく和えます。仕上に大葉のみじん切りでものせれば完成。

イカは火を通しすぎると固くなるのでどうするべえと考えて到達したのがこの作り方です。フライパンを油で汚すこともなく,それでいてちゃんとイカのバターしょうゆになっていて,イカも柔らかく食べられます。筆者考案の方法ですが,まー世の中は広いので,同じようなことをやっている奥様は日本に5000人くらいはいるような気もします。

料理には理論があり実験で検証できます。「どうするべえ」と考えて「こうすりゃいいか」と思ったことを実行すれば何らかの「結果」が得られます。日々劣化していく中年オッサンの脳みそのアンチエイジングに料理は最適な感じがします。頭も使いますし体も動かしますし(画像/MWS)。








2021年9月5日








ezweb.ne.jpのアドレスから送られてきたお客様のメールに返信すると,メールが届かないという事例が頻発しているようです。「ようです」と書いたのは,こちらからは正常送信できていて何のエラーメッセージもないのに,お客様からは,何度も同じ内容のメールがこちらに届き,どうも返信が届いていない,ezweb側で削除されているようだ,と判断できるからです。

常連のお客様からのご注文の場合は,そのまま注文確定してしまい商品発送で一件落着となるのですが,初回のご注文のお客様の場合はそうはいきません。かといってお客様のほかのメールアドレスを知りませんので対処の方法もありません。せいぜい本ページでアナウンスする程度ですが,本ページをごらんになっている確率は低いので,お蔵入りになることもあるかもしれません。

悪質なのは,おそらくはezwebの迷惑メール設定にsakura.ne.jpが登録されていてはじかれていてるのであろうということ。こちらから正常送信できているのに勝手に削除されたらたまりません。推理力がないと起きている現象の把握すらできません。

ということで,ezweb.ne.jpをご利用のお客様で,当サービスまでメールでご連絡の方は, こちら を参考にして,当サービスのメールを必ず受信するように設定願います。

なおこのことはezwebに限りません。携帯電話系の会社でメールが届かない事例は他にもあります。迷惑メール設定は便利なものかもしれませんが,受けなければいけないメールを削除されて致命的な損害を被ることもあり得ます。当サービスはすべての迷惑メールも受信しています。お客様からのメールを自動でスパム判別させるなどというのは商売上の判断としてあり得ません。

きょうの画像はこころ安らぐクモノスケイソウ。DICのカラーモードでアート的?に表現してみたもの。いろいろ試しているとあっというまに時間が過ぎゆきます。何かに集中できる時間を持てるのは幸せなことですし,その「集中」の時間が「ストレス解消」につながっている気がします。皆さんもお試しくださいませ(画像/MWS)。








2021年9月4日








クチビルケイソウを見ていると落ち着いてきて時間の経つのを忘れてしまいます,というご意見は,本当だなあと思ったりもします。理由はよくわからないのですが,えんえんと眺めていられるのです。この感覚は,桜が開花して「花見」をみているとか,新月の夜に山の上にいて,天の川をみているとか,そんな感じに近いのかもしれません。

もちろん,珪藻を眺めなくても,雄大な自然を眺められる地方の方々ならば,顕微鏡はたぶんそんなに急を要するものでもないのです。

でも,都会で暮らしていると,視野に入るのはコンクリートの建造物ばかりです。これはキツイです。自然界は多様で,目に入る情報はもっといろいろあるはずなのです。

双眼顕微鏡は,VRみたいにのぞき込んでその世界に入り込むので,俗世間から離れて純粋な世界を探訪できる可能性があります。これは脳みそにはいいことなのかもしれません(画像/MWS)。








2021年9月3日




きのうの謎の生き物は,ハナビワムシではないか? とのメールがお客様から届きました。早速調べてみると,どうもそんな感じです。けっこう国内でもいろんなところで観察されているうようです。筆者ははじめて見ましたが…。画像検索すると,飛び抜けて秀逸なハナビワムシの画像が見つかりました。それが こちら です。いやー素晴らしい。

この撮影者さんは以前も紹介した こちら の著者さんでもあるのですがさすがです。もし筆者がニコンスモールワールドの審査委員だったなら,こういった画像を推薦しますね。微分干渉の浅い焦点深度の中でじつに巧みに厚みのある被写体を表現しています。真似できる気がしません。。

さてきょうの画像はみんな大好きクチビルケイソウ。疲れたときに手元のH型でクチビルケイソウを見ていると落ち着いてきて時間の経つのを忘れてしまいます,とのメールを,開業当初からお付き合いのあるお客様から頂きました。本当にその通りだなと思います。

当サービスのお客様の中で,寝る前に珪藻を眺めるのを日課にしている方々がおられます。たぶんこれは,太古の人々が星を眺めながら寝たように,暗視野で整然と輝く珪藻を眺めていると落ち着いてくるのかもしれません。そういえば研究員時代は自宅にも設置した顕微鏡で飽きもせず寝るまで覗いていた記憶があります。

きょうの画像はクチビルケイソウをDICで。DICは黒バックにしてしまうと検出感度が上がる一方で,輝点の中にコノスコープと同じ干渉縞構造ができているので,限界的なイメージングには向きません。でもそんなことは考えず,黒バックのDICで暗視野風のクチビルケイソウを眺めていると,確かに,脳みそを押さえつけるような,いやな気分やネガティブな思考といったものが薄らいでいき,濁っていた脳みそが澄んでくるような感じがします。

珪藻を顕微鏡で覗くことにより,デフォルトモードネットワークが活性化して,脳活動のバランスがとれるということなのでしょうか…。珪藻アートなどをぼーっと見ていても同じような効果があるような気がしますし,没頭の度合は異なりますが,『珪藻美術館(福音館書店)』を眺めていても,同じような効果を感じます。自分で書いた本なのに…。

たぶん自然が生み出したものを眺めるのは,人間にとって良いことなんでしょうね(画像/MWS)。








2021年9月2日




ながく顕微鏡を覗いていても世の中のすべてを知ったわけではありません。むしろ,世の中の広さと自分のちっぽけさがようやく理解できたという方が当たっているかもしれません。そこいらへんのよく見ているサンプルからでも,見たことのない物体が出現します。「なんだコリャ」という瞬間は楽しいものです。きょうの画像は先月みたなんだコリャです。思い当たるものがいません。本体がぐぐーっと伸びてきたと思うと花開くように棘が開花します。たぶん多細胞生物なのか?とも思いますが単細胞の繊毛虫類でこんなのがいるかもしれず,核でも染めて見てみたくなりますね(画像/MWS)。








2021年9月1日




9月中旬に解散総選挙という噂が流れてきました。なるほどデルタ株が猛威を振るっていて死者数も極大になった頃に選挙を行えば,投票率はひじょうに低く抑えられ,小選挙区制の害悪と相まって政権側に有利との判断ですか。そんなぼやきも言いたくなります。彼らは頭の中は選挙で一杯でしょう。現政権は自分たちの組織と利権の維持には高い能力をお持ちなわけですから,その能力をぜひとも,感染症対策に使って頂きたいのですが…。

(追加) ここまで書いた12時間後,総理は解散を否定。いまは感染症対策に尽力すべきでそれどころではないとのこと。まぁ妥当な判断です。ぜひ全力で感染症対策をして欲しいものですが,7月から国会開催を拒否し続けてオリンピックにうつつを抜かしているのでは,対策は甘いと言わざるを得ません…。

きょうの画像はミドリムシ。弱って丸くなったところを押して平たくしたもの。ミドリムシの表面にはけっこう微細な縞々がありますが,それが写っているのが見えますでしょうか(画像/MWS)。









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