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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。 日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します 【サイトトップ】 【9月】 【10月】 【11月】 【12月】 【2008年1月】 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【9月】 【10月】 【11月】 【12月】 【2009年1月】 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【9月】 【10月】 【11月】 【12月】 【2010年1月】 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【9月】 【10月】 【11月】 【12月】 【2011年1月】 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【9月】 【10月】 【11月】 【12月】 【2012年1月】 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【9月】 【10月】 【11月】 【12月】 【2013年1月】 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【今月】 2013年9月30日
これは砂糖,テンサイ糖の画像です。砂糖というのは人類が摂取するものの中でも非常に有害なものだろうと思います。何しろ純粋な炭水化物の塊で,吸収が早く,刺激もなく,甘い味が食べやすく,腹痛も酔いも起こらない。だからいくらでも摂取できます。それでいて,急速に吸収された糖分の代謝には体内のあらゆる栄養素が必要で,砂糖を多食すると,どれほどまともな食事をとっていたとしても栄養不良になってしまいます。しかもそれだけではなく,砂糖はグリケーションという現象の原因物質でもあるので,血管内皮をはじめとして,体内のあらゆるタンパク質を修飾し,細胞本来の機能を徐々に失わせてしまいます。その結果が循環の低下,免疫低下となって現れ,あらゆる病気の遠因となります。皆さんも注意してみれば,甘いものを常食している人はしょっちゅうカゼをひいていることがわかるでしょう。体調の悪い人の食生活を聞いてみると,野菜が不足して砂糖ばかり食べている人が多いので,砂糖(口に入れて甘いもの)を完全にやめるようにアドバイスしています。このアドバイスを受け入れた全員が,体調がよくなったと言っています。そんなわけで,このテンサイ糖は,たぶんあと20年くらいはなくならないかもしれません…。なぜなら,料理にも砂糖(みりんも)は使わないし,甘いお菓子も作らないのです。砂糖は玉子酒のときにしか使わないのです(画像/MWS)。 2013年9月29日
これも塩の拡大画像で,撮影倍率はきのうと同じです。天人の藻塩という製品です。いちばんのお気に入りの製品で,何に使っても美味しくなります。この塩は製造過程でホンダワラの粉を使うらしく,この画像でも海藻粉末のような色合いがみてとれます。また塩の結晶が赤穂の天塩よりも小さいので,味が馴染みやすいだろうと考えられます。この塩はナトリウムもカリウムもちゃんと入っているので,専売公社がやっていたような,ナトリウムだけの塩を摂取させて国民の血圧を総引き上げなんてバカなことにはならないと思っています。皆さまもぜひお試しくださいませ(画像/MWS)。 2013年9月28日
これは食塩の拡大画像です。サンプルとなったのは赤穂の天塩という製品です。やや角張った味がして,しかし精製塩のような下品な味はしない,という感じがするので,主に魚貝を塩で〆るときや,野菜を湯がくときなどに使っています。撮影はTokina AT-X 90mm F2.5にMacro Extenderをつけています。照明は自然光で障子を通した柔らかい光を使っていますが,それでも塩の結晶の冷たい感じが出ています。この画像だけ見れば,いかにも鉱物結晶という気がします(画像/MWS)。 2013年9月27日
シンポジウムは津市内だったのですが,宿泊は松阪市にしました。これはいつも利用する宿がそこにしかなかったという理由なのです。同じ系列の宿であれば,部屋も寝具も装備品もみな同じなので,何にも気にせずに寝ることができます。しかもこの系列の宿は,かなりチープで割り切った運営のところなのですが,不眠症の筆者にとっては寝られることがあった数少ない宿でもあります。どうも枕が合っている気がします。。寝られないこともありましたが。 2013年9月27日
連休の終わりに東京方面へ向かう列車は大混雑になります。特に名古屋駅での新幹線乗り換えは考えたくないものの一つです。夕方になれば絶望的で,東京まで立ったままということになります。それで昼過ぎには名古屋にいないとまずいので,早めに松阪を発つことにしました。ちょうど急行が停車していたので乗車し,発車時間までの間に汚れた窓を拭き拭きしました。列車の窓を拭き拭きしたのは2年ぶりで,高知駅以来のことです。JRで戻った方が安く,早く帰れるのですが,近鉄を選んだ理由は画像4枚目にあります。この河川の河口干潟はサンプリング候補地点で,数年前から一度見ておきたいと思っていたのです。交通の便や周囲の風景を見るだけでもある種の感覚をつかめますので,拭き拭きした窓から景色を眺めつつ,脳みそに次々とデータを詰め込んだのでした。 2013年9月26日
今回の出張は赤潮プランクトンに関するシンポジウムで,各分野最高水準の研究者が一同に会して赤潮研究の最先端を報告するというものでした。09:00はじまり,17:35終了という恐ろしく長いキツイスケジュールでしたが,それぞれの報告内容が興味深く,時間を感じさせない素晴らしい会合でした。企画したコンビーナの方々には深く感謝申し上げたいと思います。筆者はこのシンポジウムの関連学会には所属していませんが,会場に着くとすぐに懇親会のメンツに加えていただきまして,18:30はじまり,22:15終了というこれまた厳しい宴会となりました。宿に戻ったのは23時過ぎ。しかし全然疲れを感じません。不思議だー(画像/MWS)。 2013年9月25日(2)
いつも見ている自然科学系のブログに,全国学力テストに対する静岡県の対応に関するひじょうに優れた論評が掲載されていました。まったく同感です。当サービスのお客様は教育関係者も多いことと思いますので,ぜひとも,その論評をごらん頂きたく紹介させていただきます。 2013年9月25日
出先でお決まりの夜の散歩をしていると,どこかでみた文字が目に飛び込んできました。何も考えずに歩いていただけに,ここにあるのかーと衝撃を受けました。超絶な腕前の包丁研ぎ師がいる刃物屋さんです。それにしても人間,活字列がきちんと脳みそに格納されているんだと感心しました。翌々日にもう二度,店の前を通過してみましたが,残念ながら営業日,営業時間内に立ち寄ることはできませんでした。ううっ,滅多にない機会だったのに。まぁ夏休みを利用しての出張だったので仕方がありませんね(画像/MWS)。 2013年9月24日
きょうの画像は日本の誇る高速鉄道から眺めた車窓の風景。東海大地震が迫り来る中で,この路線の大事故を心配している人を何人か知っています。そのうちの一人は,地震による鉄道事故に遭遇したくないがために,近畿方面へのちょっとした用事に行くにも必ず航空機を利用しています。この路線は大地震が起きても不思議ではないところを走っていて,特に危ない感じがするのは国府津あたりにある断層だろうと思います。この断層ははるか南のほうから来た伊豆半島が本州にぶつかって接合した関係のものらしく,丹沢山塊はこのときにできた地面のシワシワみたいなものと説明されています。トンネルも多く熱海の辺りでは壁の崩落による事故が心配されそうではあります。但しこの区間は170km制限がかかっているはずで,ユレダス的なシステムで初期制動がかかれば時速100km以下で揺れに遭遇することになるだろうから,大事故には結びつきにくいと想像します。浜名湖付近ではかなり低いところを走るので(画像二枚目),津波が恐ろしいところではありますが,この低地走行区間は短く,地震時にちょうどここで停車する確率はかなり低いだろうと予想します。そんなわけで,単独での列車大事故が起きる確率はかなり低いかもしれないと思うことにしています。しかし問題は対向列車が脱線してそこに突っ込む事故は相当な確率で起こりそうなことで,これは脱線を防ぐ対策を進めるしかないだろうと思います。 2013年9月23日
Nikon Lens Series E Zoom 36-72mm F3.5にBR-2を装着してリバースして,エクステンダー(26mm程度)を噛まして撮影したのがきょうの画像です。絞りは開放,ズーム位置は36mm側,レンズのピント目盛りは1.2mです。カメラはNikon1J1+FT1です。被写体は皆さんのお財布にも入っている福沢諭吉さんが印刷された紙で,ホログラムの部分を撮影しています。画像一枚目は全体の縮小,二枚目は中央部の等倍切り出しです。設計上の想定を超える使用方法ですし,投影距離も正しくありませんし,絞りも開放なので球面収差が残存しているのがわかりますが,それでもマクロレンズとして通用する写りになっていることがお判りかと思います。 2013年9月22日
この分解中のレンズは,Nikon Lens Series E Zoom 36-72mm F3.5です。ニコンEM,FG,FG-20用に作られたレンズで,ニッコールの廉価版的な位置づけでした。カメラ小僧だった筆者の,最初の一眼レフ用レンズです。1982年9月に新宿のさくらやで買いました。ですから,もう30年になるんですね。このレンズの分解は2回目です。最初は大学生の頃,レンズの中にカビをみつけて気になり,初めての分解清掃をやったのでした。あの一か八かの経験がなければ,いまの筆者はなかったようにも思います。あれから20年以上を経て,もう一度メンテナンスが必要になったわけです。学生の頃のようなドキドキ感はどこかにいってしまい,鼻歌まじりにフンフンと作業をすすめる感じでした。すっかり中年になってしまったことを自覚する瞬間でもありますが,ささいなことにびくびくしなくなったという意味では好ましいですかね。このレンズ,広角側ではなかなかぴしっとした絵になりますが望遠側の絞り開放が甘く,それが気に入らなくて使いにくかったですね。でも,このレンズはリバースすると本気出してきたりするのですよ(画像/MWS)。 2013年9月21日
知人が本を出したので取り寄せをお願いして読んでみたら,いやーこれが面白いんですね。筆者が最初に結晶で遊んだのは小学校に上がる前で,ブラインシュリンプを育てていた海水が蒸発して,けっこうきれいな塩化ナトリウムの結晶が出てきて,それがきれいで遊んでいました。その後,小学校一年生くらいで,食塩の熱飽和溶液に髪の毛を吊して結晶が育つのを楽しみに見ていました。高校のときには硫酸銅の結晶をつくりました。きれいなんですね,あれは。そしてこの本はミョウバンの結晶ですが,なんと『育て方』が書いてあるのです。ちょうどSHG実験用にKDPの結晶を作ろうかと思っていたところで,じつに興味深く読みました。皆さんにもおすすめです(画像/MWS)。 2013年9月20日
もう一つ作例です。きのうと同じ撮影条件で,画像一枚目はアマゾナイト,二枚目はコランダムです。LEDの演色性が向上している分,むかし撮影したものよりも良い写りになっているように思えます。トキナーAT-X M90mm F2.5の写りは申し分なく,ホント,20年前に買っておいてよかったーと思いました。スタンドもよくなったので,これで等倍撮影の倍率領域が格段にやりやすくなり,世界が広がった感じです(画像/MWS)。 2013年9月19日
せっかくスタンドがよくなったので試しに撮影してみました。照明はオプトサプライの電球色LED(5mmφ×4灯),カメラはNikon1J1,レンズはTokina AT-X M90mm F2.5+Macro Extender,撮影倍率は等倍,絞りF4,マニュアル露出,リモコンシャッターです。物体はキングマックスのSDカードです。このカードはホログラム印刷なので何か構造があるかもしらんと撮影してみたものです。画像一枚目が全景,二枚目が等倍の切り出しです。さすがに実体顕微鏡のスタンドは使いやすく撮影の効率が格段に向上した感じです(画像/MWS)。 2013年9月18日
これはマクロ撮影用の接写台です。いままでは化学実験用のクランプにレンズを取り付けて使っていましたが,撮影倍率が上がると少しの振動や甘いクランプの効きも気になるようになり,ちゃんとした架台を用意しないといけないな,と思っていました。しかしながら当室は大変狭いのでモノを増やしたくないのです。なるべくなら手元にあるものをそのまま使えた方がいいのです。それで実体顕微鏡のスタンドが使えるような気がしてずっと眺めていました。カメラネジを切ればいいのですが,工作が面倒ですし,付け替えも面倒です。なるべくなら,これをそのまま何もせず使えた方がいいのです。それでさらに眺めていたところ,天から光が射してきて,問題は解決しました。実体顕微鏡の取り付け径は76mmですから,それより大きなステップアップリングをレンズの前に取り付けて,スタンドに載せればOK。画像はTokina AT-X M90mm F2.5にMacro ExtenderをつけてNikon1J1を接続している例です。マクロレンズの先端にステップアップリング55mm→82mmをつけています。これでマクロの倍率変更は自在で,スタンドのフォーカスも利用でき,じつに使いやすい接写台となりました。出費は最低限度ですみました。こういうのって,思いつくのが大変なんですよね(画像/MWS)。 2013年9月17日
10代の頃カメラ小僧だったお話しは以前にも書いたと思います。一眼レフを振り回していた理由は,とにかく風景写真が撮りたかったのです。とくに夕焼けを追いかけていて,川原に出向いたり山に登ったりしていました。台風通過後の夕焼けは格別に色づくので,そんな日は,夕焼けはいまかいまかとソワソワしていたものです。何しろ夕焼けの色づきというのは秒単位で変化するのです。一瞬を逃さないようにつねに空を見上げて待ちかまえる必要があるのです。16日は,そんなカメラ小僧時代を想い出すようなタイミングで表を歩いていました。残念ながら都会の空は狭すぎてまともに夕焼けが見えませんが,それでも台風一過特有の燃えるような夕焼けを記録することができました。画像一枚目から三枚目までの時間は16分です。中年オヤジは少しでも空の見えるところを求めて夕焼けを追いかけたのでした(画像/MWS)。 2013年9月16日
15日は台風の合間をぬって顕微鏡の出張メンテナンスでした。メンテナンスは当サービス業務内容の範囲を超えるので原則としては受け付けておりませんが,共同研究者や筆者と関係の深い方々の場合に限って,内容をみて引き受けることもあります(もちろん高額なメンテナンス料金となります)。今回は関係者で火山系の地質学者からの依頼で偏光顕微鏡のメンテナンスです。少なくとも四半世紀は一度もメンテナンスされていない顕微鏡でしたので各部の分解が必要でした。ランプハウスから三眼鏡筒部分まで光路部分の空気面に関して,ほとんど清拭が必要という状況でしたので,時間との戦いでした。このようなときはまず外部清掃を行い,ランプハウス,コレクタレンズ,フィールドレンズ,コンデンサ,対物レンズ,検板,三眼鏡筒の順に攻めるのが筆者流です。全速前進のフルパワーで作業を行い,すっかり日も暮れてしまいましたが,いくつかのパーツを持ち帰って修理する以外は,ほとんどの問題を解決でき,明快な視野を取り戻すことができました。広いテーブルと十分な時間をご用意頂いたお陰です。いろいろな話題を楽しみながら,顕微鏡の何たるかを全身で示しつつ,最後は珪藻標本をごらん頂き作業終了としました。お世話になりました先生ご夫妻には記して感謝申し上げます(画像/MWS)。 2013年9月15日
ニコン携帯顕微鏡H型はフィールドで使われることも多いので汚れやすいのです。この個体は海水検鏡をしたあとにそのまま放置されたようで,ガイドレールが錆びてしまい,クロムメッキが浮き上がっています。これでは標本が引っかかって検鏡上問題があるので分解修理です。慎重に慎重にネジを外し,ガイドレールを外します。真鍮にクロムメッキの精密な部品です。これを砥石で研磨してサビを落とし,うまくいかない部分は耐水ペーパーで錆を落としてから水洗いします。ネジ用の孔はこよりで掃除してきれいにします。 2013年9月14日(2)
13日午後は日本プランクトン学会長の訪問を受けました。8月中旬に続いて2回目となります。学会長は筆者が大学院時代に大変お世話になった先生で,最近では福島第一原子力発電所事故の海洋への影響を継続的に調査しておられます。テレビにもよく出演していますのでご存じの方も多いと思います。先生は機器に大変詳しく,特に旧型の光学機器の造りの良さを理解している数少ない方でもあります。前回は当サービスの誇る高解像顕微鏡や珪藻在庫をごらん頂きましたが,今回は旧型顕微鏡の活用について談義となりました。ともに高演色LED仕様に改造したSUR-Ke-PhとSFR-Ke-Phを二台並べてのひとときはひじょうに楽しく,珪藻プレパラートを観察しながらあっという間に持ち時間を使い切りました。博士課程時代の副査の先生とこんな形で交流できるとは考えもしなかったことで,これだから人生は取りあえず 2013年9月14日
電池室の修理が終われば,次はプリズムの清拭が待っています。さすがに40年も経過すると完全にきれいな状態のものはほとんどなく,うっすらと曇っていたり,ホコリは入り込んでいたり,カビが生えたりしていることが多いのです。この個体の場合はかなりきれいな状態でしたが,チリはいくつも見えましたので外して整備となりました。プリズムを押さえつけている金属プレートを外そうとネジを回すと,ネジがポロリ…。 2013年9月13日
日本光学の誇る名機,携帯顕微鏡H型は昭和30年代から50年代にかけて販売された機種が未だに中古で高値取引されています。未使用のものは滅多になく,ほとんどが酷使されて使用を終え,廃棄の運命にあったものを拾われてというパターンかと思われます。表で見えるところでは,拾われたあとでオークションへという流れが多いでしょう。この顕微鏡は単三乾電池を使用しますので,これを入れっぱなしにしたことによる液漏れが頻発し,電池室には液漏れの形跡があるものがかなり多いことは以前にも書きました。この液漏れにも色々なパターンがあって,横に寝かせたまま液漏れしたものは電池室内部を広く汚損,縦置きしたまま液漏れしたものは電池室から下部にかけて端子を汚損,といったことになります。 2013年9月12日
久しぶりにターャジスを見かけました。このサイトを以前からご覧の方は,昨年4〜5月頃にターャジスが登場したのを覚えておられるでしょう。あれから不思議なことに数えるほどしか見かけないのです。先月からつい最近まで毎日秋葉原に通っていましたが,その間も遭遇しませんでした。きょうはショートランチャー9を新たに仕入れるべきかどうかなどと考えながら夕刻の街中を歩いていたら突然出ましたー。あわてて信号を渡り,右面を撮影したのでした(画像/MWS)。 2013年9月11日
画像一枚目は高演色ショートランチャー9で照明して撮影したもの。画像二枚目はオリジナルのショートランチャー9で照明して撮影したもの。カメラのホワイトバランスはデーライトに固定しています。両者の違いがちょうど目で見た感じに表現できています。見どころは多々ありますが,机の木の色が全然違いますね。それから色鉛筆の橙色〜赤系統の発色がまるで違います。紫色(61番,62番)も大きな色の違いとなって画像記録されています。光に赤色が含まれていないと,とうぜん反射光にも赤色は含まれないので,加色法による紫色は通常の白LEDでは青っぽく見えてしまいます。高演色ショートランチャー9はデーライトに近い感じで,Ra=97という超高演色照明と比較しても大きな違いは感じられません。こういうものができるとカラスはうれしくて,枕元に何個も転がして寝るのでしたー(画像/MWS)。 2013年9月10日
LED照明への飽くなき追求は色々な副次的効果をもたらしますが,これがその一つ。『高演色ショートランチャー9』です。ショートランチャー9の9個のLEDのうち,4個をオプトサプライの電球色,一個をオプトサプライのアイスブルーに置き換えて,さらに拡散板を追加したものです。厳しい目で見れば改善点もありますが,この演色性は感動的でもあります。改造は次のごとくです。 2013年9月9日
これはLED探しの旅で見つけたLEDチェッカー。秋月や千石で販売しています。テスターもあるしドライブ回路もあるので要らないなーと思っていましたが,使ってみるとかなり便利です。点灯確認はもちろん,色の確認,電流値と明るさの確認,ちょっとLEDのスペクトルをとりたいときなどに手軽に扱えます。やはり専用に作られた道具は使いやすいものだと感心したのでした。画像で点灯中のLEDは左からアイスブルー,赤,青緑です(画像/MWS)。 2013年9月8日
筆者の研いだ包丁で切ったキャベシが食べたいという声がどこからか聞こえてきたような気がしますので画像だけでも…。包丁がよく切れるとシャリシャリと弾けるように切れて気分も良いですね。食べてもおいしいのです。ちなみにこのキャベシでドンブリ一杯ありますが二人分です。こんな量では野菜不足になってしまいますので,ほかにもいろいろな野菜を摂取して補っていることは言うまでもありません。生野菜は見た目の量とは裏腹にスカスカで,サラダ好きの人などが野菜不足になりやすいのです。一日400g程度の野菜を摂るには煮野菜が基本です(画像/MWS)。 2013年9月7日
大規模な修正研ぎの依頼もあったので備忘録です。これは兼広作の牛刀で,一般家庭で時折みかけるものです。入荷時点では相当に使い込まれて研ぎ減っており,先端は極端なコンコルド,刃元は凹面(!),その中間は波打っているという状態でした。全体にサビも出ていたのでまず#2000程度の耐水ペーパーで丁寧に錆び落としして,全体をきれいにします。そのあとにひたすら観察です。単にコンコルドを修正しただけでは使えないので,どのような刃線にして何の用途にすべきか考えなければなりません。悩んだあげく,洋包丁ですけど刺身用にすることにしました。刃線がほぼ直線でよく,切っ先をあげて峰側を少し削り落とせば使えるようにはなるだろうとの予想です。 2013年9月6日
出刃の研ぎ依頼がきましたので備忘録です。この出刃は種子島包丁の伝統の技によるもので,恐らくは昭和中期頃のかなり昔の製品に見えます。裏も表も研がれた形跡がなく,推測ですが,購入してそのまま数回使って仕舞い込まれたものでしょう。現在では高級品でも「すぐ使える」出刃も売っていますが,当時は自分で好みの刃をつけて使うものだったと思います。それを知らずに,そのままになってしまったのでしょう。こういう包丁は研ぎ素材としては最適です。大きな刃欠けもないので楽ですし,型くずれも少ないので美しく仕上がる可能性が高まります。 2013年9月5日
これは以前にも(透過明視野で)紹介したナマコの骨片です。カルサイトでできているとされています。それを偏光法(クロスニコル)で見たのが画像一枚目。偏光色が鮮明に出ています。オープンニコルにしても色が見えます。こういった材料に行き当たると嬉しいですね。きれいに洗って並べなければなりません(画像/MWS)。 2013年9月4日
接眼レンズが完璧に清掃できても,標本と顕微鏡本体が完璧でも,視野内にゴミが見えることがあります。それは接眼レンズから網膜までの間に何かがあるのです。特に眼鏡をかけたまま検鏡すると大量のゴミを見ることになります。特別の理由がなければ,顕微鏡は裸眼で覗いた方がよくみえます。視力によるピントの移動は少なく,鏡筒長の補正が必要になるほどではありません。眼鏡を外していても,眼球内の物体が投影されて視野に現れるのは防ぎようがありません。筆者も右目と左目に,それぞれ形のことなる毛細血管があるようで,目の移動とともに絡まった糸のようなものが視野内を動いていきます。こればかりは加齢に伴って多少は生じるものなので仕方がありません。 2013年9月3日
顕微鏡の見えを大きく左右するのは対物レンズの良否であることは誰でも知っていますが,じつは接眼レンズも非常に重要であることは意外に知られていません。接眼レンズは対物レンズとペアで使うように設計されていて,例えばニコンのCF対物レンズはニコンのCF接眼レンズと組みで使います。ところが大学などの研究室にお邪魔すると,CF対物レンズにHKW接眼レンズが使用されているケースを相当な頻度で目にします。1回だけ使用説明書を見れば理解できる程度のことを実行していない証拠ですね(*1)。 2013年9月2日
8月は空調をつけなくては生命が維持できないほどの日々が続きました。その関係で作業はメンテナンス関係が中心で,Jシリーズ関連の作業はまったくできませんでした。7月中旬〜後半が少しだけ涼しかったのを最後に,次に空調を止めても生きていられるのはいつになるのでしょう。最高によいものを作ろうとすると気象条件等にも影響されるので困ったものです。冬場は空調を入れずに済みますが,封入剤が固くなるので作業が遅くなります。夏場の方がやりやすいことも多いのですが,あつすぎて実際に作業可能な時間はそれほど多くありません。冬場にカバーグラスを温める赤外線ヒーターも使っていますが,これを使い続けると封入剤が変性するので,短い時間しか使えません。むずかしいものです(画像/MWS)。 2013年9月1日
LED探しの旅は続いています。筆者は前世がカラスであったらしいので,LED光源を製作していたら毎日LEDを触っていないといけなくなってしまい,秋月電子と千石電商を往復することとなっています。その気になって試してみれば,それなりの分光特性をもつLEDがあるものです。きょうの画像は探し当てた2種の実測データです。黒線はオプトサプライの5mm砲弾型,赤線はソウルセミコンダクターの3WパワーLEDです。砲弾型の方は青のピークが低いので色収差が出にくいため,アクロマート補正の実体顕微鏡用照明に採用しました。パワーLEDの方はプランアポクロマートを多用する生物顕微鏡用の光源を製作しました。どちらもこれまで再現できなかった660nm付近の深赤色を含むので演色性は高まるものと思います。 Copyright (C) 2013 MWS MicroWorldServices All rights reserved. (無断複製・利用を禁じます) 本ページへの無断リンクは歓迎しています(^_^)/ トップに戻る |