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MWSが顕微鏡下の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


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2010年12月31日


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筆者が製作しているJシリーズは非常に好評で,大変嬉しく思っています。お客様からは,価格には代えられない,安すぎる,もう少し高くてもいいのでは,などとアドバイスをいただきます。高いという意見を頂戴したことは,今のところ一件もありません。確かに,設備の初期投資が終わっていて,これを含めないとして,すでに精製された珪藻を拾って並べる作業だけで,一枚数万円が妥当です。たとえば床屋さんは,一時間ほどで4000円の調髪の技術料金を受け取ることができます。製作に30時間かかったプレパラートなら,10万円でも不思議ではありません。

この辺りが考え方の難しいところなのですが,筆者は,技術的にはまだ伸びシロが残っていると予測しています。これからも,より良いものを作り,技術的にさらに優れたものができたときには,相当の価格をつけたいと考えます。また,現在は,珪藻ファンを増やす努力をしている段階です。珪藻の検鏡を始めてからまだ1,2年というお客様の手の届く価格であることも大切です。ですから,Jシリーズの,現在の販売価格は,製作技術や時間を考えればバーゲンプライスといえるのではないかと思っています。

上の画像はすでにお客様の手に渡ったJ153で,国内各地の河川や沿岸などから採取した珪藻,珪藻土,合計282個の珪藻被殻を使用しています。小さな画像ではこのプレパラートの迫力が伝わりませんので,ぜひ

こちら

をご覧下さい。製作には数日を要します。これが3万円は,考えようによっては安いといえるのではないでしょうか。すぐに売れてしまったことも,価格が支持されていることの表れと理解しています。お買い上げいただき,筆者の活動に継続性を与えてくださったお客様の皆様には,心から感謝申し上げます。

今年も残りわずかになりました。たくさんの出会いがあり,珪藻が顕微鏡を媒介に,筆者の人間関係もひろがってゆきました。皆様,気さくで,楽しく,時にはマニアックで,学識の深い,面白い方々ばかりでした。お付き合いに感謝申し上げます。来年も楽しい出会いがあることを期待して,新年を迎えたいと思います。皆様もお元気に楽しくお過ごし下さい(撮影/MWS)。





2010年12月30日


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当サービスが提供している「珪藻の輝き」というホームページのなかに「放散虫コーナー」があります。これまでは,種名がわからず記載していませんでしたが,このページを見た東北大学の鈴木紀毅先生が親切にも種名のアドバイスを下さいました。名前がわかる,というのは大切なことです。記載させていただきましたので,放散虫に興味をお持ちの方はチェックしてみてください(撮影/MWS)。





2010年12月29日


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全国に密かに生息している研ぎファンの中には,熱心に包丁や大工道具を研いでいるうちに,研ぐものがなくなったという経験をお持ちのかたもおられるかと思います。そんな研究家には,ぜひとも石ころの研磨をお勧めしたいと思っています。上の画像は,先日,池袋でミネラル補給をしたときに購入した小物を,筆者が研磨したものです。緑色の石は,たぶんアマゾナイトで,人差し指の先くらいの小粒,青い石は名称不明で,これも同じくらいの大きさのものを購入しました。緑色の石はダイヤモンドカッターで切れ目を入れて割り,それを適当に整形,研磨して4粒の宝石のできあがりです。青い石の方も,深いクラックなどがありましたので,全面が平滑になるような形に削り,最期はかんたんにつや出し研磨をしています。今月はあまりにも忙しく,研ぎもろくにできませんでしたが,1時間ほど使って研磨を堪能しました。研ぎファンにとって,磨くというのは,心休まる楽しい時間なのです(撮影/MWS)。





2010年12月28日


ps

Jシリーズを製作するということは,多種類の珪藻の生息地を予測し,実際に珪藻を採取し,それを処理して無傷の被殻を得て,形態別に拾い上げてストックし,光学的に良好な基板を作り,並べて封じるという各種のステップをすべてこなすということです(実際にはこの数十倍のステップになるかと思います)。生物学,化学,光学に加え,特化した技術的訓練が必要です。このような作業をすべて一人で行うからこそ,面白いのです。総合力が問われるからです。製品は絶えず改良しています。固定剤や封入剤,基板の研磨法やカバーグラスの取扱法,並べ方,封入厚さ,封入技法,珪藻の処理法など,課題は尽きません。毎回,よいものができたとは思っていますが,究極の完璧なものができたと思ったことは一度もありません。今日も課題解決に向けて挑戦が続いています(撮影/MWS)。





2010年12月27日


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Jシリーズをお買い求め頂いたお客様から,無事に届いたとのメールが次々に入り,筆者も安堵しています。Jシリーズのユーザーは,凄腕の顕微鏡写真家が何人もおられます。早速,今回お買い上げいただいたJ151の画像を送付いただきましたので,許可を頂き,掲載致します。上の画像は縮小したもので,このお客様の技術を伝え切れていません。原画を

こちら(一枚目,PlanApo10倍)

こちら(二枚目,PlanApo20倍)

に示しますので,ぜひともご覧下さい。軽く画質調整を行っただけの,ワンショットの画像です。焦点合成などはしていません。顕微鏡写真のプロでも,このレベルの画像を得ることは相当に難しい,驚嘆する,そして美しさに見入ってしまう画像です。

このお客様からは,「こんなに焦点深度の浅い光学系で多くの珪藻にピントが合うとは、すごいプレパラートですね。」という有り難いコメントも頂戴しました。そうです。Jシリーズは「すごい」のです(撮影/J151ユーザー様)。





2010年12月26日


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今回から供給を開始したサファイヤ天然結晶には多くのご注文をいただきました。このサファイヤは,ガラス基板に接着してありますので,透過暗視野照明を行うことができます。接着部分を通して光が入り,結晶内部のインクルージョンや,結晶の輪郭などが強調されて見えます。一例がきょうの画像ですが,三角形の結晶構造が鮮明に見えています(撮影/MWS)。





2010年12月25日


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昨日販売開始したJシリーズには,webページを更新して,2分後から注文が入り,10分後からは多数のメールが一度に押し寄せる状況になりました。すべてメールの先着順で割り当てていますので,数分差でご希望の品物が売り切れていたという残念な方も多数発生してしまいました(ごめんなさい…)。Jシリーズはまだ幾つか掲示していますが,残り少なくなっています。今年は夏のJシリーズをイベントの販売に回してしまい,web販売分を製作しようと思った矢先に筆者が体調を崩してしまったので,年に1回限りの販売となってしまいました。お待たせした上に数も限定で,誠に申し訳なく思っています。

今回の製作分では,1500個の良質な珪藻被殻を消費しました。中には一年に数個も見つかればいいというものもあって,また時間をかけて,珪藻被殻を拾い集めていかなければなりません。またお待たせすることになってしまいますが,コツコツと製作を続けて参りますので,皆様,どうぞよろしくお願い申し上げます。(撮影/MWS)。





2010年12月24日


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Jシリーズを掲示しましたのでこちらをご覧下さい。人気のスライドはすぐに売れてしまうこともありますので,ご購入をお考えの方はお早めにどうぞ(撮影/MWS)。





2010年12月23日


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今期製作分のJシリーズは23日20時頃に発売開始です。今回は天然サファイヤ結晶も供給します。一ミリメートル前後の小さなものなので,顕微鏡観察に最適です。完全に洗浄してありますので,結晶の美しい姿を見ることができます。また結晶内部に存在する他の鉱物や,液体,気体なども見どころです。きょうの画像はそれらの一例です(撮影/MWS)。





2010年12月22日


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Jシリーズをたくさん作ると,掲示もたいへんです。すべてのプレパラートの顕微鏡写真を撮影しないことには,販売物にできないからです。ところが顕微鏡写真というのは結構くせ者で,毎日写真をとっている筆者でも,思い通りの絵にするには簡単というわけにはいきません。デジタルカメラの狭いラチチュードでは,表現の範囲も限られ,目で見たときの繊細な美しさは再現できないものと思います。なので,けっこう四苦八苦しながらの商品撮影となります(撮影/MWS)。





2010年12月21日


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20日は大学教員の訪問を受けました。研究・教育上の打ち合わせが目的で,話が尽きることはなく,7時間以上懸案の解決に向けて話し込みました。珪藻プレパラートは,学生が珪藻に興味を持つきっかけとなるだけでなく,学校公開のイベントなどでも有用なので,この機会に幾つかご覧頂きました。仕事とはいえ,Jシリーズの今期製作分がほぼ完了した頃に訪れるとは,何とも運のいい研究者です(撮影/MWS)。





2010年12月20日


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いくつもの困難を乗り越えて地球に帰ってきた『はやぶさ』は,無事にカプセルを放出し,あとは地球の姿をもう一度見るのが最後の任務となりました。がんばれはやぶさ!(撮影/MWS)。





2010年12月19日


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発売予定のJシリーズは来週12月23日,20時頃に掲載の予定です。今回はテストプレート(DL-TESTの拡大版)をお手頃価格で供給するのをはじめとして,対称性のあるデザインのものを幾つかと,偏光顕微鏡で楽しめる鉱物標本も数点出す予定です(撮影/MWS)。





2010年12月18日


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忙しい日々が続いていて,全国203人の(^^;研ぎファンのことを考える余裕もなくなってきたなぁと思いながら,夕食の親子丼を作っていました。それで思いだしたました。その昔,筆者が研ぎの猛練習をしていたころ,身近な人から包丁をかき集めては研ぎの材料に使っていました。奥様方にはたいへん好評で,皆の感想は「お肉がよく切れる〜」でした。野菜よりも,切りにくい肉がスパスパと切れるのに感動したようです。筆者も,肉を切るときには研ぎあげた包丁を使います。上の画像は鶏もも肉を切ったところです。板前からは鼻で笑われそうですが,まぁそういう画像もたまにはいいかと。包丁は正本の使い古しを丸尾山の「合さ」で仕上げてあります。合さには,名倉として青砥を擦っておくのが早く研ぐコツです(撮影/MWS)。





2010年12月17日


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天然サファイヤを顕微鏡観察の標本にできないかと検討しています。天然サファイヤは,その結晶の成長過程で内包物(インクルージョン)を含むことがあります。インクルージョンには,気体や液体や固体があり,様々な表情を見せますので顕微鏡観察のよい標本になります。上の画像はサファイヤ結晶で,大きさ1ミリ前後のものです。この結晶の中に無数のインクルージョンが含まれています(撮影/MWS)。





2010年12月16日


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これは中近東オマーンの砂漠の砂です。昨日掲載したサハラ砂漠の砂よりも小さく,色とりどりできれいです。よくみると大粒のものから小粒のものまでいろいろなサイズがあります。色もピンク,赤,無色と様々です。紫外線をあててみると蛍光を発する粒子もあって,成分は何かと興味をそそられます。それにしても,砂漠の砂は洗う必要がないくらいに,粘土鉱物が抜けています。それだけ水が存在しないことを表しているのだと思うと,恐ろしい気もします(撮影/MWS)。





2010年12月15日


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これはサハラ砂漠の砂です。大きさは0.2〜0.4ミリメートルの間でしょうか。緩速ろ過池に敷きつめたら最適なサイズかも知れません。この砂,角がとれていて丸くなっています。サラサラするのはそのせいでしょう。砂時計に最適かもしれません。砂粒が丸いのは,たぶん砂どうしがこすれあって角が削れた結果なのだと想像しますが,いったいどのくらいの時間がかかるのでしょうか。しかしそれにしても筆者が驚いたのは,カネを払えばサハラ砂漠の砂が購入できるというその事実にです。世界中の鉱物が東京に集まってくるからこそミネラル補給に出かけたのですが,まさかサハラ砂漠の砂やリパリ島の砂や桜島の火山灰を購入できるとは思いませんでした(撮影/MWS)。





2010年12月14日


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最近ミネラルが不足している気がしていましたので,ミネラル補給をしました。筆者が補給するミネラルはフッ化カルシウムとか炭酸カルシウムとか,酸化アルミニウムとか,ケイ酸塩などの,変なミネラルが多いのですが,今年も似たものを補給してしまいました(上の画像)。珪藻もバイオミネラルで,ミネラルの一種であることには変わりません。ミネラルは心身を安定にして健やかな毎日を過ごすために必須なのかもしれません(撮影/MWS)。





2010年12月13日


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砂粒を顕微鏡で見ると,色々な粒子の集合体であることがわかります。よーく観察すると,同じような鉱物が多数入っていることがあり,それはより分けてみるとはっきりします。上の画像に見られる特徴的な鉱物をより分けたのが下の画像で,同じ鉱物のようにみえます。こうして分けることはソーティングと呼ばれていて,動物プランクトンの調査などでは分類群ごとにより分ける作業が行われます(撮影/MWS)。





2010年12月12日


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検査板に使う珪藻は,適当な周期構造を持ち,マウント可能なもので,まとまった数を揃える必要があります。これがけっこう難しいのです。特に高空間周波数の(微細構造が極端に細かい)珪藻は壊れやすいものが多く,多量に採取できても,Jシリーズとしてはマウントできません。そのような訳で,検査板に使用する種は,少しづつしか増やせません。上の画像は今回から提供が可能になった珪藻です。末端部の模様が魅力的です(撮影/MWS)。





2010年12月11日


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クチビルケイソウがクチビルになっているのを見たことがなかったので,クチビルにしてみました。作った本人は堂々とした立派なクチビルと大満足なのですが,画面の向こうからはアフォじゃねーかと非難囂々の気もします。。いいんです。作りたいから作るんですよ。このお顔は,すべて珪藻と,そのパーツで作っています。部品点数9点の単純なデザインですが,製作難易度は高レベルです(撮影/MWS)。





2010年12月10日


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今月の21日頃に,お待たせしておりますJシリーズの販売予定です。1〜3日ほどずれる可能性もありますので,確実になりましたら再度アナウンスします。11月からJシリーズの製作準備を継続していたのですが,いろいろな用事があって製作が遅れており,現在,せっせと作っているところです。今回は10〜20種程度を並べた検査板を中心に,鉱物を並べたプレパラートも若干数供給できる見込です。上の画像はこれまで持っていなかった珪藻で,これもJシリーズとして供給できる見込です。でっかいのに繊細な構造があり,見応えのある珪藻です(撮影/MWS)。





2010年12月9日


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8日は顕微鏡関連業界の代表取締役が来室され,2008年の熊本で開催された学会以来の再会となりました。顕微鏡話は尽きることがなく,たくさんの機種名が飛び交う高度に専門的な(マニアックな?!)話をするうちに,限られた時間もあっという間に過ぎ去ってしまいました。さすがに顕微鏡とのつきあいが長いだけあって,筆者所有の顕微鏡各種の取扱も手慣れたものでした。上の画像は偏光顕微鏡用のデモスライドとして試作した鉱物の標本です。これを大正時代に製作されたライツの顕微鏡でご覧頂きました(撮影/MWS)。





2010年12月8日


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こんどは植木鉢の土からシルトを調製しました。植木鉢の土は有機物が豊富で,過酸化水素を加えると発泡してしまい処理にならないほどです。やっとの思いで処理が完了してピックアップしてみましたが,川砂よりも鉱物の種類は豊富な感じで,一粒一粒が宝石のようです。シルトは珪藻と似たようなサイズですが,はるかに重く,よりわけて集めるのがたいへんです(撮影/MWS)。





2010年12月7日


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きれいな砂(正確にはシルト)が必要になり調製しました。原料は川砂なのですが,アルミナ乳鉢で粉砕した後,酸化処理,還元処理,キレート剤処理,酸処理,アルカリ処理,分級,沈降分離を経てやっときれいになりました。画像は処理後の砂(シルト)を乾燥し,実体顕微鏡で撮影したものです。数ミリグラムもありませんが,手間賃を考えればとんでもなく高価な砂です(撮影/MWS)。





2010年12月6日


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これはレザー(西洋剃刀)の表面に生じた腐蝕の画像です。実体顕微鏡による拡大像です。刃物の腐蝕は色々な原因で生じますが,このケースでは,その形状からカビが原因と判断できます。刃物に付着した有機物を栄養にしてカビが増殖し,菌糸を伸ばします。そして菌糸周辺に有機酸を分泌し,それで鋼の腐蝕が進んだものと思います。その結果,みごとにカビの形になってしまったというわけです。筆者は刃物を古道具市などで入手していますので,このような痕跡のある刃物にときどき出会います。単なる鉄のサビといえばそれまでですが,それは生物が生きていた痕跡でもあって,どのような環境でも生きていく生命のたくましさを感じます(撮影/MWS)。





2010年12月5日


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4日はよく晴れて冬が近づいたことを思わせる空の色となりました。こんな日は夕焼けがきれいなのです。筆者は12歳から写真をはじめて,14歳から一眼レフを使っています。その動機はなんだったかというと,風景写真,それも夕焼けが撮りたかったのです。それがなぜなのかはよくわかりませんが,5歳の頃に,冬の枯れ木立を照らす夕焼けの残照があまりに印象的で,それを見たまま立ちつくしたことを覚えています。今でも,ケヤキの大木が夕日に映えるとき,枯木の雑木林に残照が注ぐとき,胸が騒がずにはいられません。そう思ってしまうのは,夕焼け小焼けの鐘のそばで20年以上を過ごしたからでしょうか。大きな画像はこちらにあります。(撮影/MWS)。





2010年12月4日


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ハンドセクション法やハンドミクロトームなどで顕微鏡観察用の切片を作るときにはカミソリがよく利用されます。むかしはレザーも利用されたのですが,今は使い捨てのカミソリがが主流です。このカミソリ,どちらも革砥で研ぎ直しができます。レザーの場合,研磨剤をつけた革砥にカミソリをぴったりつけ,一方向に研ぎます。革砥の方向は毛羽が立たない向き,刃は絶対に切る方向に動かさないこと,守ることはそれだけです。切れ味が鈍った程度なら,これで復活します。研磨剤は最初は青棒,次はGCの#30000を使っています。刃こぼれがあるときは砥石を使って刃をつけ直してから,革砥にかけます。研ぎは人それぞれ方法が異なります。ここで紹介したのは,筆者が勝手にやっている我流の方法です(撮影/MWS)。





2010年12月3日


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デジタルイメージングのお話をしていますと,どんなソフトウエアを使っていますか? と,お決まりの質問が飛んできます。筆者は,上の画像に示す通りに,パソコンを始めてからずっとPaintShopProです。しかも,現在使っているものでもバージョンは8と古く,パソコンも非力で,研究所や大学の研究者が知ったら同情の涙を流しそうです。が,このコーナー「本日の画像」に使われている画像は,99%以上が,このソフトウエア(とパソコン)により加工したものです。これからも,このソフトで十分なのではないか,と思っています(撮影/MWS)。





2010年12月2日


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北国の珪藻を培養できないか試みています。一ヶ月ほど前にも挑戦しましたが,試料の状態がわるく敗退しました。今回は試料の状態もよく,分離は順調に進みました。発泡スチロール製の簡易培養庫は,透明な断熱窓を作り,外側から光を導入することによって,保冷性を高めました。また照明は空冷装置付き5W白LEDを利用して,強力な可視光照射を可能にしています。照明オンオフはタイマーで自動,冷却剤は一日1〜2回の入れ替えです。研究所や大学の研究者が見たら,あまりにも簡素な手製の装置で,同情の涙を流しそうです。しかしこの簡易インキュベータは,5-10℃の温度条件で400μmol-photon/m2/sの光強度が可能な,市販の低温インキュベータでも達成がむずかしい性能を誇ります。大切なのは見かけよりも中身です(撮影/MWS)。





2010年12月1日


ps

実体顕微鏡下で生きた珪藻をつり上げて培養することがあります。そんなとき,実体顕微鏡では分解能が不足して珪藻がよくみえないことも多いのです。実体顕微鏡の対物レンズは開口数が非公表のものが多く,調べてみても比較的低開口数のものが多いので,照明をいくら工夫しても限界があります。どこかのメーカーが,NA=0.25,WD=30mmのプランアポ対物レンズの補助対物レンズを作ってくれないものでしょうか。強いパワーを持つメニスカス凸レンズ二枚玉なんですが。ここにオハラのS-FPL53みたいなガラスを使うだけでも色収差が改善すると思うのですが…(撮影/MWS)。





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