画像のご利用について





本日の画像

MWSが顕微鏡下の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


【サイトトップ】 【9月】 【10月】 【11月】 【12月】 【2008年1月】  【2月】  【3月】  【4月】  【5月】  【6月】  【7月】  【8月】  【9月】  【10月】  【11月】  【12月】  【2009年1月】  【2月】  【3月】  【4月】  【5月】  【6月】  【7月】  【8月】  【9月】  【10月】  【11月】  【2010年1月】  【2月】  【3月】  【4月】  【5月】  【6月】  【7月】  【8月】  【9月】  【10月】  【11月】  【12月】【2011年1月】  【2月】  【3月】  【4月】  【5月】  【6月】   【7月】   【8月】   【9月】 【10月】 【11月】 【12月】  【2012年1月】  【2月】  【3月】  【4月】  【5月】  【6月】  【7月】  【8月】  【9月】  【10月】  【11月】  【12月】  【2013年1月】  【2月】  【3月】  【今月】

2009年12月31日


ps

2009年も珪藻と格闘しているうちに,あっというまに暮れてしまいました。いくつか新しいサンプルもでき,Jシリーズにも使える奇麗な種が増えたことは嬉しい出来事でした。また,多くのお客様に珪藻プレパラートを供給できたことは,この分野の未来を感じさせるものでした。そして,お買い上げいただいたお客様から,「美しい」「思わず息を呑んだ」「見とれてしまいました」「期待以上の作品でした」「天晴れです」等々,たくさんの喜びのご感想メールを頂戴しましたことは,筆者にとってこの上ない明日へのエネルギーになりました。ご利用いただきましたお客様,毎日このページを見て下さる方々,一年間ありがとうございました。心より御礼申し上げます。(BF,撮影/MWS)。






2009年12月30日


ps

偏光板は持っていないけど,とりあえず背景に色をつけてみたいという場合は,遮光板の中心に小さな孔をあけ,そこに色セロハンを貼ってしまえばOKです。暗視野光束と明視野光束の明るさのバランスをとるように孔の大きさを調節するのがコツです。うまくいけば上の画像のように,背景に色をつけることができます。この方法では,開口数の低いコヒーレンスの高い光による照明が背景光になるので,背景には光学素子の研磨痕やゴミなどが投影されやすくなります。上の画像もその気になってみれば,いろいろな痕跡が背景にみられます。昨日紹介した偏光板を使う方法は背景光のコヒーレンスも低いのでノイズが出にくいです(RDC,撮影/MWS)。






2009年12月29日


ps

中心遮光による暗視野照明法はちょっとした工夫で別の照明法に早変わりします。中心遮光法で使う円形の遮光板を,赤いセロハンに変えます。そのままでは背景が明るすぎるので,先日紹介した偏光板暗視野法の,偏光遮光板の上に赤セロハンを載せます。そして背景光の明るさと暗視野光を観察しながら偏光板を回し,最適なバランスになるところにセットします。この方法では,背景を好みの色と明るさにできますから,例えばJシリーズのスライドなどをセットして工夫すれば,青空の背景にも夕暮れの背景にもできるわけです。好みのカラーを探して作画に挑戦してみてください(RDC,撮影/MWS)。






2009年12月28日


ps

ps

ps

中心遮光による暗視野照明法を覚えたら,次に偏斜照明のお勉強はいかがでしょうか。操作は簡単で,偏斜板を中心からずらして,使用する対物レンズに対して明視野光束(背景を明るくする光)を少し入れてあげればよいのです(上の画像)。遮光板をずらす方向によって分解能に方向性が出ますので,ずらし方をいろいろ変えてみましょう。珪藻の検鏡では,偏斜照明は基本中の基本と言ってよいもので,この操作により微細構造が格段に見やすくなります。画像は中段は通常の中央絞り,画像下段は偏斜照明ですが,後者の方が細かい構造がよく見えていることが分かると思います(BF/oblique,撮影/MWS)。






2009年12月27日


ps

ps

ps

中心遮光による暗視野照明法にはいろいろな変法が考えられます。たとえば,遮光板を偏光板で製作します。コンデンサの下にはもう一枚大きな偏光板を置きます。そうすれば明視野と暗視野を偏光板一つで切り替えられる便利なコンデンサのできあがりです。両方の偏光板を消光位置にすれば暗視野コンデンサ,透過の位置にすれば明視野コンデンサです。その様子は3枚の画像に示した通りですが,明視野,暗視野ともにそれぞれの機能をきちんと発揮しています。欠点は照明の明るさが減ることですが,普段からNDフィルタを入れて使うのが普通でしょうから,それを外せば特に大きな問題は見当たりません。極限の明るさ・検出能を目的としないのなら,試してみるのも面白い方法です(撮影/MWS)。






2009年12月26日


ps

ps

きのうはニコンのコンデンサを取り上げましたので,公平を期して(笑),きょうはオリンパスのコンデンサを取り上げています。もちろん,オリンパスのハネノケコンデンサでも暗視野観察が可能です。種類によっては,ハネノケ面に保護ガラスを用いないでレンズが配置されているものもあります。そのようなコンデンサで中心遮光法を行うときには,レンズを傷つけないように,遮光板の材質には十分注意して下さい。ところで,遮光板の製作はハサミと厚紙があればOKですが,円形テンプレートや,コンパスカッターがあると便利です。一ミリ単位で大きさの異なる遮光板を作り,お手持ちの対物レンズに最適なものを作ってみてください。コンパスカッターで円盤をくり抜いたときは,中心に開いた穴から光が漏れますので,シールなどで埋めて下さい(撮影/MWS)。






2009年12月25日


ps

ps

暗視野観察は美しくて楽しいものです。市販の暗視野コンデンサを使えば手軽ですが,自作することもできます。円形の遮光板を紙などで作り,コンデンサの開口絞り面近くに置いて中心光束を遮光します(上の画像)。遮光板の大きさを変えることにより,暗視野コンデンサの開口数を変えることができます。難点は遮光板をコンデンサ開口絞り面近くに置くことが面倒なことです。しかしハネノケコンデンサの場合は,ハネノケ部分に開口絞りがありますので,ここに遮光板を置けばOKです。下の画像でおわかりいただけると思いますが,専用設計の暗視野コンデンサと比較しても遜色のないものができます(DF,撮影/MWS)。






2009年12月24日


ps

きのうの照明法で低倍率の対物レンズを使うとこんな具合に見えます。微細構造が見えない代わりに,干渉色が見やすくなります。上から下からの複雑な照明効果により,単純な暗視野照明では得られない雰囲気が醸し出されています。たとえばツリーの色や珪藻の輝いた感じは,この照明法の効果によるものです。モデルとなったプレパラートは今期製作のJシリーズ,J102です。たいへん美しくお薦めの一枚です(oblique,撮影/MWS)。






2009年12月23日


ps

ps

珪藻プレパラートの楽しみ方はいろいろあります。そのまま検鏡して珪藻の精密な模様を楽しむのもよし,照明の工夫をして見え方の変化を探るのも面白いでしょう。上の画像は一見して,珪藻の微分干渉像に見えますが違います。凹面鏡の上にスライドを置き,斜め上からLEDで照明を施し,上下軸外から暗視野光束と,下から弱い軸外明視野光束が対物レンズに入射するようにしたものです(下の画像)。このようにすると珪藻の縁が輝き,ガラスの質感が出て美しい絵になります。明視野光束が少し入っていますから,像は物体に忠実なものになります。対物レンズはプランアクロマートの40倍で,開口数は0.65です。特別高価な機材を用いなくても,工夫次第で非常に面白い像が得られる,珪藻観察ならではの楽しみです(oblique,撮影/MWS)。






2009年12月22日


ps

きのうの額縁画像の中心部を飾っているのがこの珪藻です。Actinoptychus(カザグルマケイソウ)に属する種で,大型のものはゴージャスな雰囲気をもっています。すばらしく精妙な微細構造があり,干渉色も美しく,Jシリーズ用の素材として最適です。相模湾で大量に試料採取するとそこそこの数が見つかりますが,数が多いとはいえず在庫がなかなか増えません。また海に行けと,試料が語っています(oblique,撮影/MWS)。






2009年12月21日


ps

珪藻プレパラートは覗くだけが楽しみではありません。写真撮影も奥が深くて飽きないものです。構図はもとより,倍率や照明によって絵がいろいろ変わるので,一枚のプレパラートでも数限りないイメージを作ることができます。時にはプリントアウトして額縁にでも入れれば,不思議な絵画ができあがります。これは顕微鏡を覗かなくても来客等に見てもらえますから話題づくりにも好都合です。当サイトを訪問頂いている熱心な観察家の皆様は,ぜひ検鏡や珪藻の面白さを多くの方々に教えてあげてください(DF/oblique,撮影/MWS)。






2009年12月20日


ps

ps

今期のJシリーズでは,イケメン珪藻の他にも魅力的な珪藻を供給できるようになっています。上の画像に示した種はHyalodiscusという仲間の珪藻で,日本沿岸で採取できます。数はそれほど多くないので,珪藻の山からかきわけて集めます。この珪藻,低〜中倍率の暗視野で検鏡すると虹色の干渉色が発生し,すばらしい美しさです。開口数の大きな対物レンズで検鏡すると,表面を覆う微細構造が見事です。低倍率でも高倍率でも楽しめる素敵な珪藻なのです(DF/oblique,撮影/MWS)。






2009年12月19日


ps

今期のJシリーズは比較的大型作品を作りましたが,ほかにも特徴があります。上の画像の珪藻(Auliscus)を多くの製品にマウントすることができました。この魅力的なイケメン珪藻を皆様にお届けしたく,昨年から一年かかって大量捕獲を試みました。しかし,結局は星の数(*1)より多い珪藻の山(1000万の桁です)から探して拾い出すという力業になりました。その方が早かったのです。このような希少な珪藻種は散布スライドでは効率が悪すぎて製作できません。手間がかかっても,拾い出して一個一個マウントしたほうが効率が良いのです(oblique,撮影/MWS)。

*1 肉眼で見える星の数は6000〜7000程度です。東京都心では数十個くらいです(T_T)





2009年12月18日


ps

当サービスでは注文生産も受けております。珍しい種が欲しいとか,対物レンズテスト用のプレートを作って欲しいとか,ご希望がありましたらお問い合わせ下さい。J○○と同じようなものを作ってくれ,といったリクエストでもOKです。上の画像は比較的貴重な種を集めて欲しいというリクエストにお応えしたプレートに入れた珪藻です。マウントして確認したのはこれが初めてです(DF,撮影/MWS)。





2009年12月17日


ps

上の画像はJ096(現在,在庫中)に入っているMWS特製マスコットです。珪藻4種を組み合わせて動物にしたつもりなのですが,何に見えるでしょうか? 筆者ははじめ人間をイメージして製作したのですが,できあがったものをみるとなんだか違う感じです。なんだろうか〜と数日気にしていたのですが,きょうなんとなくわかりました。これはマルチーズが後ろ足で立って,ごはんをおねだりしている姿ですね。本物の1/2000の大きさですが…(DF,撮影/MWS)。





2009年12月16日


ps

13日夜から販売開始したJシリーズには,掲載後20分過ぎから注文が入り始めました。今期は大型作品を多数作る関係で配布が遅くなりました。皆さまには大変お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。もしお望みのものがお手元に届きましたら幸いです。来季も現生の珪藻を中心に,ますますマニアックな(?)プレパラートを製作して参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。上の画像は15日現在在庫中の,J091,放散虫プレパラートからの一コマです(oblique,撮影/MWS)。





2009年12月15日


ps

Jシリーズというプレパラートは珪藻を一粒一粒並べたものですが,お持ちでない方はスケール感がわからないと思います。そこで比較画像を撮影してみました。上の画像がそれで,米粒(コシヒカリ)をプレパラート(J102)の上にのせて撮影したものです。大型のツリーも,米粒の半分弱くらいの高さです。カバーグラスは9×9mmのものを使っていますが,筆者には広大な平原です(epiDF,撮影/MWS)。





2009年12月14日


ps

Jシリーズ新規販売分を掲載しましたのでこちらをチェックしてみてください。今季配布分は豪華なスライドを提供できるように全力を投入しました。国内の様々なところから収集した試料を処理して,精選した珪藻を一粒一粒ひろいあげ,ストックして,その素材を一つずつ吟味して製作した製品です。珪藻一個当たりの価格にすると,わずか100円〜200円程度の価格に抑えてありますので,これはほとんどバーゲンプライスです。数に限りがありますので,お申し込みはお早めにどうぞ(DF,撮影/MWS)。





2009年12月13日


ps

Jシリーズでは珪藻の形を活かしていろいろなデザインを作ることができます。ツリーは伝統的に作られてきたものですが,他にもいろいろ考えられるでしょう。手持ちの珪藻でできるデザインはどんなものだろうかと検討する時間は楽しくもあります。どんな花を咲かせようかと,顕微鏡下で珪藻を転がしながら考えるのです(DF,撮影/MWS)。





2009年12月12日


ps

ps

Jシリーズのスライドは照明法を工夫すると予想もしなかった姿が現れて驚かされます。Jシリーズのスライドは美しい干渉色が出るように設計してはいますが,色の発生は照明法によって変化しますので,制作者にも予想はできないのです。白銀に輝く太陽が,次の瞬間虹をまとった姿に変化したりするのです。このスライドの楽しみ方の一つです(DF,撮影/MWS)。





2009年12月11日


ps

Jシリーズのスライドは主に観察/観賞用標本として製作していますが,検査板としても利用できます。多種類並べているスライドなら,様々な微細構造がありますので,対物レンズのテスト用や,微分干渉法などのコントラスト確認用試料,ビデオ顕微鏡法のチューニング用にも使えます。研究教育機関等への納入実績も豊富にございますので,研究費等で購入をお考えの方も安心してご注文いただけます(DF,撮影/MWS)。





2009年12月10日


ps

Jシリーズのスライドは国産です(笑)。カバーグラス,スライドグラスはもとより,海の珪藻,川の珪藻,池の珪藻,干潟の珪藻もすべて国内で採取したものです。ですから,Jシリーズは国内に棲息する珪藻標本ということになります。単に美しいだけでなく,例えば博物館や教育機関においても高い利用価値があるものと思います(DF,撮影/MWS)。





2009年12月9日


ps

Jシリーズを製作していると,珪藻はまるでスライドの材料として存在しているかのように感じてきます。本当はガラス質の殻に囲まれた生き物で,水の中で光合成を営み,動物の餌となる植物(藻類)なのですが,とてもそのようなことは浮かんできません。精密なガラス細工を顕微鏡下に見ながら,こんどはどの材料をどこに並べようかと,品定めをする気分です。海や川にサンプリングに出向いたこともすべて忘れてしまいます。そしてできあがったスライドを検鏡しても,それはまた別世界なのです(DF,撮影/MWS)。





2009年12月8日


ps

珪藻はそれ自体が美しく,不思議な形や模様を持っていますので,これを並べた標本を作ろうと思うのも自然なことかもしれません。珪藻を一つ一つ並べたスライドは,すでに19世紀中頃にはあったと言われています。これまでにも何人かの名人が知られていますが,常に,少数派でした。筆者も少数派の仲間入りをしたくて珪藻を並べ続けています。珪藻スライドは保存性の良いことが大切なので,筆者は現在の材料を用いて耐久性の高いものを製作しています。伝統的な製作方法のスライドは,その製作方法によっては,保管温度が高くなると珪藻が動くことがあるのですが,筆者製作のスライドではそのようなことは起きません(DF,撮影/MWS)。





2009年12月7日


ps

すでにお持ちの方はご存じのことと思いますが,Jシリーズの珪藻スライドには独特の美しさがあります。暗視野法で検鏡するとキラキラと美しく,また干渉色が出てきれいなのです。この輝きは,ちょとした照明法の違いで種々に変化しますので見ていて飽きません。下から照らすだけでなく,上から照らしてもまた違いますし,生物顕微鏡でみた印象と実体顕微鏡でみた印象も違います。微分干渉法などの専門的な検鏡法でみても,また美しいのです。残念なことは,この美しさを画像でお伝えできないことです。モニタ上に表示される画像も美しくはあるのですが,平面的というか,質感に欠けるというか,何かが違うのです(DF,撮影/MWS)。





2009年12月6日


ps

次回配布分のJシリーズは,12月13日(日)20時頃に掲載の予定です。現在製作中ですのでもう少しお待ち下さい。個体数を多めにのせたスライドに需要があるようなので取り組んでいます。50個並べるのは,10個並べる作業の5倍以上の難しさがあるように感じていて,個体数の多いスライド製作はなかなか難しいものです(DIC,撮影/MWS)。





2009年12月5日


ps

頻繁に差し替える接眼レンズは顕微鏡の近くにおいたままです。眼レンズにチリが付着すると観察時に邪魔になりますので,手製のホコリよけをかぶせています。養命酒の計量カップを適当な高さにカットしたものですが,ちょっと席を外すときなどに接眼レンズにかぶせておけばホコリがつきません。こうした工夫をすると,接眼レンズを一回一回ケースに収納する手間が省け,その結果,体の動線範囲をより限定的にでき,顕微鏡下の操作における事故を未然に防ぐことになります。例えば,接眼レンズをケースに収納しようとするだけで,ホコリは舞い上がり,手は様々な器具の上を通過し,ミクロの作業に影響を与える可能性が増すのです(撮影/MWS)。





2009年12月4日


ps

きのうの顕微鏡を喜んで使っていましたが,やはり10倍対物レンズ以上になると手持ちのピント合わせは厳しく,微動が欲しいところです。しかし本格的な微動をつけるのも大変ですので,ペットボトルのキャップを使ってみました。ピントはキャップのねじ込み具合で調整し,スライドグラスは先端にぴったりとくっつけて使います。ずいふんインチキな装置ですが,ないよりはマシなことは確かです。後ろに写っているヘリコイドを使えばもっと使い勝手のよいものになりそうです(撮影/MWS)。





2009年12月3日


ps

できる限り軽量で,正立像に見え,対物レンズ交換が可能で,40倍対物レンズまで利用可能な顕微鏡。そんなものがぜひとも欲しいのですが市販品で見たことがありません。そこで手近な材料で作ってみました。市販の安価な単眼鏡(MIZAR SD-21)を利用し,対物レンズを外し,代わりに顕微鏡対物レンズのケース部分(台座のねじ込み部分)をはめ込みます。もちろん,ねじ込み台座部分は真ん中をくり抜き不要な部分はカットしておきます。実際にはめ込んでみると,圧入ぎりぎりのはめ合いで,木材を使って慎重に叩き込みました。それであっけなく完成です。写真の状態で100グラム弱です。鏡筒長が数センチ短くなるので光学性能はほどほどですが,2倍から40倍までの対物レンズが利用でき,像も思ったほど悪くありません。ダハプリズムの稜線が見えますが,写真を撮るわけではないし,何より正立像なのが使いやすいです(撮影/MWS)。





2009年12月2日


ps

ps

白色LEDとレモン色LEDの比較をしてみました。物体は海綿骨針で,現在急ピッチで製作が進められているJシリーズ用の原料です。実体顕微鏡による撮影です。白色LEDによる画像は,対物レンズの発する色収差が顕著に出て,青色の滲みが随所にみられます。このため,像に青色の光が重なった状態になりコントラストが低くなっています。一方,レモン色LEDの方はカラーバランスが滅茶苦茶ですが,像の輪郭はくっきりして青ハロは見られません。低倍率では白色LEDで何ら問題ありませんが,高倍率にすると実体顕微鏡では収差が大きく,少しでもコントラストの高い照明が求められます。そんなときにレモン色LEDが活躍するのです(撮影/MWS)。





2009年12月1日


ps

ps

実体顕微鏡の照明には超高輝度LEDを利用していますが,きょうはこのLEDをいくつか新調しました。LEDはどんどん進歩しているので数年に一度くらい交換すると性能の違いを実感します。いままで白色LEDは日亜化学のNSPW500CSを常用してきましたが,今回は同社のNSPW500GS-K1に交換しました。違いは明らかで,補助対物レンズを用いた,実体顕微鏡の160倍の検鏡でもじゅうぶんな明るさを確保できました。これまでは若干,暗かったのです。色収差が気になるときは単色LEDに換えますが,干渉色が見えなくなりますので都合が悪いときがあります。このようなときはレモン色LED(日亜化学NSPY500S)を使用します。このLEDには青ハロのもとになる490nmより短い波長の光がほとんどふくまれておらず,ピーク波長は緑色付近にありますので,色収差はほとんど感じられず良好な観察ができます(撮影/MWS)。





Copyright (C) 2009 MWS MicroWorldServices All rights reserved.
(無断複製・利用を禁じます)



トップに戻る



.