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MWSが顕微鏡下の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


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2010年1月31日


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珪藻と同じ速度で沈降する鉱物粒子は珪藻と分離できません。河川試料を気長に処理しているのですが鉱物粒子の除去が難しく難航しています。沈殿速度が全く同じなので,何か別の方法を考えないと分離できないでしょうねーと人ごとのようにつぶやきながら検鏡しています。よい試料を作るには,何度も検鏡するのがいちばんです。その作業もムダになってしまうことがあるんですが(T_T) (DF,撮影/MWS)。





2010年1月30日


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河川試料も処理中です。小型の珪藻がいろいろ入っていて良い試料なのですが鉱物が大量に混在していて,このままでは美しく見ることができません。この細かい鉱物を気にならない程度にまで除去しなければなりませんが,果たしてうまくいくでしょうか。微妙な沈降速度の差を利用して珪藻を濃縮していくのですが,試料の状態によっては分離不能なこともあります。精密で気長な作業が必要になってきます(DF,撮影/MWS)。





2010年1月29日


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佐賀県より干潟試料が少量入荷しました。量は少ないですが専門家による採集なのでモノは確かです。早速処理にかかり簡易検鏡すると豊富な珪藻を含む面白い試料にみえます。この時点で保有種以外の珪藻が多数見つかると嬉しいものです。上の2種がその例で,これまでの干潟/沿岸探索では見つからなかった珪藻です。ほとんどが泥という恐ろしい試料ですが,何とか精製して純粋な珪藻を取り出さねばなりません(oblique,撮影/MWS)。





2010年1月28日


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当サービスのJシリーズは背景が可能な限りクリアになるように努力していますが,限界的な検鏡法を行うとやはり欠点が見えてきます。通常レベルの暗視野・位相差ではほとんど気にならない背景ノイズですが,極端に輝度の高い暗視野条件にするといろいろ見えるのです。画像下にその例を示していますが,小さな粒々は封入剤に混入している顆粒,大きな斑点はスライドグラス表面(裏側)にある腐蝕痕,中程度の粒は作業時に落下してくるチリなどです。ほとんどの原因は材料メーカーにありますので,これ以上のレベルを求めることには無理があります。しかし当サービスでは,さらに上のレベルを目指して,材料選別,メーカーへの改善協力依頼,ノイズの原因となる粒子の除去法やガラス研磨法開発など,様々な取り組みを行っています(DF,撮影/MWS)。





2010年1月27日


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微分干渉法も位相差法と同様に微生物の繊毛(せんもう)や鞭毛(べんもう)をコントラストよく観察するのに適しています。この方法では物体が位相差法のような,どぎつい解釈の難しい像になることもありません。微細な構造も粗大な構造も同じような明暗コントラストになるので,画像処理などで強調を行っても細部の潰れない高解像な画像が得やすいという利点があります。きのうの像と比較すると一目瞭然です(DIC,撮影/MWS)。





2010年1月26日


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位相差法は微生物の繊毛(せんもう)や鞭毛(べんもう)をコントラストよく観察するのに適しています。上の画像は鞭毛藻類のケラチウム・フルカですが,鞭毛が波打っている様子がよくわかります。しかし位相差法では物体の屈折率や厚みにより,ダークコントラストになったりブライトコントラストになったりと,複雑な像になることがあります。上の画像でも,細胞には両方のコントラストが混在し,解釈の難しい像になっています(ph,撮影/MWS)。





2010年1月25日


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これは当サービス製のJシリーズ珪藻プレパラートです。あらゆる努力を注ぎ込んで,位相差でも特に欠点の目立たない程度にまで仕上げています。このレベルになると珪藻の取扱に最高度の技術が求められることはもちろん,資材の吟味も極めて重要になってきます。スライドグラスは廉価品とは比較にならない高級なものを使っていますが,買ったままで使えるものは一枚も入っていません。拭き上げてもダメです。100枚買っても一割はキズや脈理で不合格になります。封入剤やカバーグラスも,新品でも不良のものがあり,それらの吟味や取扱も特別な配慮が必要です(ph,撮影/MWS)。





2010年1月24日


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これは海外の著名な製作者による珪藻プレパラートで,2004年の製品です。すでに暗視野での画像を載せていますが今回は位相差法による画像です。位相差法によってプレパラートの持つ問題点が顕わになってしまいます。析出している結晶は明視野でも見えますが,バックグラウンドの拭きムラのような痕跡は明視野でも暗視野でも分かりにくいです。位相差法ではこれが見えてしまいます。このプレパラートの製作者はこの分野で世界最高の技術を持つ方なので,筆者には,結晶や拭きムラが持つ意味にひじょうな興味を惹きつけられます(ph,撮影/MWS)。





2010年1月23日


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当サービスで販売している【Jシリーズ】は位相差法でも美しく検鏡できます。位相差法はわずかな屈折率差でも明暗のコントラストにしてしまうので,プレパラート製作者の立場から言うと「いやな検鏡法」です。チリの混入や封入剤の汚れ,スライドグラスやカバーグラスの汚れ,脈理,ヤケなどを可視化してしまうからです。一般に完全に透明な封入剤というのは少なく,微細な粒子が含まれていたりします。また硬化時にムラができることもあります。表面が完全に滑らかなスライドグラスも希です。【Jシリーズ】ではそのような美しさを損なうような現象がなるべく起きないように作業しています(ph,撮影/MWS)。





2010年1月22日


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位相差法は珪藻の撮影でも役立ちます。コントラストが高いので低倍率の検鏡では特に使いやすいのです。上の画像はKMR-01に含まれる珪藻を低屈折率の封入剤で封じたものですが,位相差がちょうどよく,適切なコントラストが出ています。使用レンズはDL系なので,水マウントの珪藻ですと珪藻被殻がダークになります。これは珪藻被殻の屈折率が水の屈折率より高いからです。上の画像では封入剤の屈折率が珪藻被殻の屈折率よりも高いのでコントラストが逆転しています。もちろん,デジタル画像では反転処理によりダークコントラスト類似の絵にできます(ph,撮影/MWS)。





2010年1月21日


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お求めやすい価格にもかかわらず奇抜な珪藻の姿を楽しめるプレパラートとして人気の高い【E-M1】は,ストック試料がなくなりました。在庫分のプレパラートをもちまして終了となります。【E-M2】を開発中ですが,E-M1と同じものにはなりません。E-M1をお求めの方はお早めに申し込み下さい。採集在庫分は濃いめのマウントとなっていますので大型の珪藻で賑やかです(BF,撮影/MWS)。





2010年1月20日


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位相差法は分解能の点で不利なことは先に書きましたが,コントラストの点では有利です。そこで分解能はほどほでも,コントラストが欲しい物体の撮影には適しています。たとえばバクテリアなどは大まかな形がわかればよいので分解能は二の次として,何よりもはっきりと見えることが大切です。そこで位相差法の出番となるわけです。上の画像は位相差法で撮影した殺藻細菌の仲間です。運動性があり,集団で珪藻に取り付いて数十分で殺してしまう恐ろしいバクテリアです(ph,撮影/MWS)。





2010年1月19日


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ある程度の大きさを持つ珪藻の全体を精細に捉えるには画素数の多い方が有利です。しかしモノクロCCDで1000万画素クラスのものは一般的ではありません。そこでタイリング(つなぎ合わせ)で対処するわけですが,これが非常に難しいのです。照明ムラは許されませんし,像に歪曲があればつなぎ合わせもできません。露出は厳密に一定の必要があり,その点ではハロゲン電球は使えないこともあります。上の画像は3視野の合成ですが,よくみると背景の照明ムラが残っているのがわかります(oblique,撮影/MWS)。





2010年1月18日


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アクロマート系対物レンズではF線(486nm,青)とC線(656nm,赤)の焦点が軸上で合っていますから,この部分にピントを合わせると,これ以外の色が周囲ににじみます。上の画像でも本来無色の珪藻構造に紫色と緑系のハロが出ています。このハロはレンズの特性であってそれなりに味わいのあるものです。デジタル画像では色をいじることができますので,ちょっと鮮やかさを落とすと,フルオール系対物レンズのような色味にすることができます。下の画像がその一例です。(BF,撮影/MWS)。





2010年1月17日


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きのうの画像と同じ珪藻を微分干渉法で撮影したのが上の画像です。細部がよく写っていますが,きのうの画像と比較すると,微分干渉法と偏斜照明法の分解能は同等であることがわかります。微分干渉法こそが最高の分解能を与えると説明している文章に出くわしますが,受光器や試料の空間周波数,試料と封入剤の屈折率差などを細かく指定しない限りは,そんな乱暴なことはいえないでしょう。少なくとも,珪藻被殻の封入標本を観察する限りにおいては,偏斜照明法は微分干渉法に少しも劣りません(DIC,撮影/MWS)。





2010年1月16日


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対物レンズの解像限界付近になると,位相差法の不利がよりはっきりとしてきます。上の画像はNA=0.65の位相差対物レンズでFrustulia amphipleuroidesを位相差法で撮影したものですが,この珪藻の微細構造はすべて消えています。下の画像は同じメーカーのNA=0.65の対物レンズで偏斜照明法を用いて撮影した画像です。この珪藻の微細構造が鮮明に写っています。この例でわかるように,位相差法はコントラストの低い透明体を可視化するのに有用ではありますが,解像限界付近の微細な構造を観察するためには使えない方法です。なお,このようなテストを行うには珪藻プレパラートが最適な標本です。各種の空間周波数が揃っていますので,レンズによる遮断周波数を見つけやすいのです(Oblique/Ph,撮影/MWS)。





2010年1月15日


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このコーナーでは位相差法による画像が少ないことにお気づきの読者もおられることかと思います。好みも多少ありますが,大きな理由はコントラストよりも分解能優先で画像を作っていることにあります。顕微鏡は「微」を顕わにする道具なので,それを第一優先にしているのです。現在市販の位相差対物レンズ/コンデンサでは,大きく絞り込んだ照明になるため,分解能は低下します。なぜそんなもったいない配置にするのでしょうか。NA=0.65の対物レンズにNA=0.55付近の位相板を付けてもらえるとありがたいのですが…。画像は明視野と位相差の比較です。位相差法では珪藻の点紋がつながって見える部分が多くなっています(撮影/MWS)。





2010年1月14日


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ハネノケコンデンサにスリガラスを載せると,スリガラスの部分が二次光源としてはたらきます。この状態で,コンデンサ下部からじょじょに遮光を行うと簡単に偏斜照明や暗視野照明ができます。コンデンサ絞り面を遮光しているのと同じ効果があるからです。また,このスリガラスに遮光板を載せても構いません。マイルドで品格のある,ちょっと微分干渉法に似た偏斜照明になります。照明法を工夫するのは本当に楽しいものです。10年くらい前にこの方法を見つけたときには,新しいレンズを入手したような嬉しさを感じたものでした(撮影/MWS)。





2010年1月13日


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ハネノケコンデンサに載っている小さな遮光板を見てピーンと来た方はかなりの顕微鏡マニアかもしれません。この遮光板は位相差検鏡用の環状絞りになります。コンデンサ絞りを開いて使うときは明視野検鏡になり,遮光板ぎりぎりまで絞って使うときには位相差コンデンサになるという優れものです。この遮光板はNA=0.25までを遮ります。ですからNA=0.25-0.30の位置に位相板が置かれている対物レンズを使い,コンデンサをNA=0.30付近まで絞り込めば位相差検鏡ができます。絞りを開けば明視野検鏡です。絞りを少しだけ開いて明視野と位相差の重ね合わせ像を得ることも可能です。ハネノケコンデンサならではの使い方です(撮影/MWS)。





2010年1月12日


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点検・メンテナンスを終えた対物レンズはケースに収納して保管します。ここでちょっとしたコツがあります。まずケースのホルダにねじ込んだら,対物レンズのボディーを入念に拭き上げます。そしてそのまましばらく放置して作業に伴う結露を完全に乾燥させます。さらにブロワーで一吹きし,それからようやくケースのカバーをねじ込んで密閉します。こうすることにより,金属部分の腐蝕発生を防止することができます。湿気を閉じこめないのでレンズ面にもよい効果があるでしょう。ケースに入れたレンズはさらに大きなケースに収納して保管します。ホコリよけの意味があります。乾燥剤は使っていません。乾燥剤に頼るよりも湿気の低い場所を見つけて保管することが大切と考えています(撮影/MWS)。





2010年1月11日


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ブロワーを持っていない人はレンズを拭いてはいけません,と人にはお話ししています。空気の力でゴミを払うのですから,レンズにキズをつけにくい良い方法です。いきなり紙で拭く前に,かならずブロワーでチリをとばしましょう。拭き終わった後もブロワーで一吹きしてチリを払います。画像は筆者推薦のエツミ・ジャンボブロワーです。強力なエアの力でチリを飛ばします。その昔,メンテナンスの専門家から紹介された逸品です。なおスプレー缶タイプのものは使ってはいけません。PV=RTの公式通りに,冷たいエアを吹き付けることになり,最悪の場合は吹き付けたガラス面が割れてしまいます(撮影/MWS)。





2010年1月10日


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手の届かない光学面を拭くときに綿棒を使うことがあります。使える綿棒とそうでないものがあって,ジャンクレンズなどで確認して品質を確かめてから使います。主に筒の中にある保護ガラスなどを拭くときに使うのですが,なかなか難しい作業の一つです。まず蒸留水をほんの僅かつけて拭いてみて様子をみます。それから汚れの質を確認して溶剤を使うかどうか決めます。綿棒は清拭できる面積が小さいのでひんぱんに取り替えます。上の画像に写っている綿棒は,たった2面のガラス(直径約20mm)を拭くのに使ったものです(撮影/MWS)。

※ ジャンク品・放出品,若干追加しました。





2010年1月9日


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ここのところメンテナンス作業を続けています。きょうは手持ちの45mm同焦点対物レンズの半分ほどを点検しました。このタイプのレンズは生産中止のものが多く,今後も大切に使っていかねばなりません。使わなくても2年に一度くらいは取りだして点検し,簡易清掃して保管します。空気がきれいで風の弱い,湿度の低い日の日中に作業を行っています。多くは良好な状態を保っていますが,耐候性のよくないガラスを使ったレンズや,入手時にすでに状態の悪かったレンズは特に入念に清掃します。こうした作業は気を遣いますが,手持ちのレンズを思い出す時間にもなり,検鏡作業へのヒントが得られる時間でもあります(撮影/MWS)。





2010年1月8日


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中古機器などを使っていると,手持ちのいろいろなメーカーの対物レンズを一つの鏡基につけて使用せざるを得ない場面もあります。メーカーが異なると,同じ規格のはずでも,同焦点距離が微妙に異なって高倍率では不安なものです。もし同焦点のズレが一ミリ程度でしたら,厚紙でワッシャーを作って同焦点に調節するというのはいかがでしょうか。適当な厚さの丈夫な紙を使うと,対物レンズのねじ込み具合でも微妙な調節ができますので,ほぼ同焦点にすることができます。コンパスカッターと厚紙があればできますので,思い当たる方はお試しを(撮影/MWS)。





2010年1月7日


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処分品に顕微鏡観察入門セットを追加しました。前回のセットを取り逃がした!と思っている方には朗報かも知れません。限定2セットなので早い者勝ちです。興味ある方はジャンク品コーナーを覗いてみてください(撮影/MWS)。





2010年1月6日


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今年の初サンプリングは3日に汽水試料を求めて東京湾に出向きました。潮が入り込む池に行ってみたのですが,水門が閉じられて干上がっていました。乾燥していても珪藻は採取できるので,画像の被膜を持ち帰りました。簡易処理後に検鏡してみるとほとんどが淡水珪藻のありふれた種で,それを上回る花粉が混入していました。うーむ,今年も悪戦苦闘の日々が続きそうです(撮影/MWS)。





2010年1月5日


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方解石もこのくらいの大物になると,複屈折などという既成概念をはるかに凌駕し,プリントの大きな活字は遠く引き離され,レーザー光も真っ二つに引き裂かれます(ちょっと大げさですが)。年末の大忘年会で披露したところ,「これは何に使うんですか」と薬学系の技師から質問が飛びます。使える使えないをすぐに考えるのは現代人の性。無粋だ。と思っていたところ,「これだけで凄いものだ。飾っておくもんだよ」と電子工学系のエンジニア。さすがです。物性が理解できているからこそできるコメントです(撮影/MWS)。





2010年1月4日


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先月中頃に「東京ミネラルショー」なる催しがありました。当サービスからは歩いていける距離ですので,スライド製作を休んで行ってきました。会場に足を運んだ方はお分かりかと思いますが,押すな押すなの大混雑。お目当ての鉱物を物色する人々であふれかえっていました。老若男女,あらゆる年齢層の人が目を輝かせながら鉱物や化石を選んでいる姿は,純粋な興味と探求心にあふれ,筆者も大いにリフレッシュして帰ってきました。お気に入りを見つけていくつか買い求めましたが,上の画像は久々の大物でした(撮影/MWS)。





2010年1月3日


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知人から安い出刃を一本欲しいと頼まれましたので早速整形に取りかかっています。安価な出刃は刃付けがいいかげんで,不良品といっても良いほどです。この包丁も表は鈍角の二段刃,裏は波打ち,裏押ししても切っ先付近で裏が砥石に当たりません。さらに裏からも鈍角に切刃がつけてあり,切刃が減るまでの当分の間は裏押しの効果が出ません。しのぎは丸く,霞はニセモノで,部分的に鎬を越えて霞がかかっています。切刃は手間がかからないように直線的につけられていて,その表面は波打っています。こういうクセを見抜き,叩いて裏を正確に出し,切刃を滑らかに仕上げるのは実に楽しい作業です。けっこう忙しい日々が続いていたのですが,久々のガス抜きになりました(撮影/MWS)。





2010年1月2日


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中古顕微鏡を使用した顕微鏡観察入門セットを数量限定で販売致します。よく見える顕微鏡に珪藻プレパラートやスライドグラスがセットになっています。やってみたかった顕微鏡観察がすぐにスタートできますので,興味ある方は処分品コーナーを覗いてみてください(撮影/MWS)。





2010年1月1日


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この一年も珪藻の精妙な世界,顕微鏡下のもうひとつの世界を多くの皆様にご紹介していく所存です。日本ではまだ,顕微鏡観察はマイナーな趣味ですから,皆様のお力が必要です。どうぞ,同じ趣味の仲間を増やして交流を深めて下さい。そして,ちゃんと読むと大変勉強になるはずの「本日の画像」コーナーを多くの方にご紹介ください。メールで,無断リンクで,2ちゃんねるへの書き込みなど(笑),方法は問いません。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます(DIC,撮影/MWS)。





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