![]() 本日の画像
ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。 日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します 【2025年】 1月 2月 3月 2025年3月31日
![]() きのうの画像はプリントを複写したものを処理したものでしたが,きょうの画像はネガフィルムを複写して処理したもの。写っているものは昨日と同じでChaetoceros anastomosansの栄養細胞の群体と休眠胞子です。栄養細胞の撮影に使用したフィルムはミニコピーHRU,休眠胞子はフジカラーG-400です。ミニコピーHRUは緑色単色光照明での撮影。顕微鏡はニコンSFR-Ke,Plan対物にHKW接眼でフィルムに投影。現像はかなり硬調になるように現像液と時間を指定した上でプロラボに出しました。いま見ても透過明視野中央絞りでの画像としてはハイレベルなものです。いまのような画像処理など考えられなかった時代では,フィルムのγ特性やどのくらい硬調にするか,対物レンズの収差が少なくコントラストが出る波長帯,効果的な露出範囲などいろいろなことを考えて「画像処理」を行っていたのです。 2025年3月30日
![]() きょうの画像はChaetoceros anastomosansの群体と休眠胞子です。相模湾では珍しくない種で,国内各地の沿岸でもみられます。細胞から出ているシリカの毛(刺毛)はとても細くデリケートで,顕微鏡写真で表現するには多少の技術を要します。かのDrebesですら,本種だけは位相差で撮影しているくらいです。というのも,この種は刺毛が連接している部分を見ることが分類の決め手なので,このとても細くてデリケートな部分こそきれいに写らないといけないのです。現代ではデジタルイメージングでいかようにでもなりますがフィルムカメラ時代は現像が上がってくるまでどのようなコントラストを生じているかは判別できず,画像の歩留まりは著しく悪いものでした。きょうの画像も30年以上前のものでフィルムカメラでの撮影です。撮影装置も自作,フィルム代,現像代,プリント代は自腹ですw。ひどい大学院生活でした。 2025年3月29日
![]() きょうの画像はChaetoceros pseudocurvisetusの休眠胞子100%という視野です。よのなか広しといえど,このような視野をみたことのある人は,たぶんですが筆者だけだと思います。究極の眺めです。同調培養に近い条件を設定できなければまずムリなもので,しかし珪藻は分裂するとどんどん小さくなるので同調培養が極めて困難な分類群でもあります。それをえいやっと力業で何とかしてしまったのがきょうの画像なのです。珪藻アート制作も力業以外のなにものでもないのですが,筆者は研究者時代からこんな力業を発揮していたようです。この画像,いま見ても神業としかいいようがありません。当時はまだ若かったので,「何とかなったかな」といった程度の認識だったのですが…(画像/MWS)。 2025年3月28日
![]() シンポジウムで講演していろんな先生方とお話しして大いに刺激を受けました。そして気付きました。埋もれさせてはいけないデータの類いを早急にデジタル化すべきであることを。すでにデジタル化が済んでいるものはさらに洗練された形にしてまとめておく必要があります。そしてできれば信頼できる筋に渡してしまってもいいでしょう。それでここ数日,過去の研究データ等の大捜索作業となっています。研究資料が入っている段ボール箱をひっくり返してアナログデータを発掘しています。 2025年3月27日
![]() 20年以上前の顕微鏡デジタル画像があるのですがどうやって画像処理をすべきか悩んでいます。いまから見るとカメラの性能がかなり低く当時最高の画質で撮影していてもノイズが大きくビデオエンハンス向きではありません。コントラスト強調を行うと何をどうやっても背景に盛大なノイズが出ます。これをどうにかして低減できればと思うのですが名案はありません。顕微鏡は当時でもまともに使えていて像そのものは実にシャープなのですがカメラのノイズでそれが埋もれるのは残念なことです。きょうの画像は手動で原始的な方法で背景ノイズを部分的に低減させたもの。確実な方法ではありますが時間がかかりすぎて大変です。しばらく勉強が必要な感じです(画像/MWS)。 2025年3月26日
![]() あまり漢字は得意ではないのだけれども,この画像の「東」の字は一般的なものではないと感じてしまいます。とても達筆で美しいのでこれでいいとも思いますが,この銘板を採用するときに教授会で「東」の問題に気付いた人はいるのだろうか… 気になります。まぁ母校なので,誰も気付かなかったであろうwと予想もしますが(画像/MWS)。 2025年3月25日
![]() これはシンポジウム講演6日前の顕微鏡デスク。講演スライドはほぼ何とかなっているのですが,どうしても画像を入れ替えたいということがあって新たに撮り下ろしをやっている場面です。この努力はたぶん,聴講者には何の意味もないものかもしれません。代用画像はいくらでもあるからです。でも発表者としては,むかしの画像を使い回すよりも,いまの画像を使いたいのです。ので,日曜日の午後にひたすらイメージングしたのでした。講義でも学会講演でも大事なことは,発表者が気分よくお話しができることなのです。 2025年3月24日
![]() そろそろ新物のホタルイカが入荷といった感じです。今年はいまのところ不漁なので来月以降の入荷に期待しています。この新物のホタルイカは,腹側から軟骨(スジ)を引っ張り除去して,目玉を取り去り,口球をカラストンビとともに取り去ってキッチンペーパーの上に並べていきます。そこに藻塩を振り15分以上放置してなじませます。これを電子レンジの解凍キー(160〜200W)で1〜2分弱あたためてから食します。釜揚げホタルイカといった感じで申し分のない味わいです。 2025年3月23日
![]() 21日は関東某所で顕微鏡の午後でした。ほんとうにひさしぶりです。筆者は講師的な感じで参加し,顕微鏡に関するあらゆる講義を行った感じでした。特に微速度動画と超高解像撮影について重点を置きました。話題は尽きず深度合成や発生学の話にまで及びました。実演ではJシリーズの特別に設計された色彩変化の豊かなものについて種々の照明法による見え方の変化を示しました。昼過ぎに着いて話をしていたらあっというまに夕方,夜になりおいしい夕食を食べながらも顕微鏡談義は続きました。終電になってしまうとヤバイので早めに区切りをつけてまた次回ということにしました。参加者のみなさま楽しかったです。ありがとうございます。 2025年3月22日
![]() これは付着珪藻がスライドグラスに付着している部分の画像なんだけれども,この画像が解釈できるひとには,なかなかスゴい絵なのかもしれませんー(画像/MWS)。 2025年3月21日
![]() プレウロシラの暗視野ブルーはなんだか心を落ち着けてくれる気がしますねー(画像/MWS)。 2025年3月20日
![]() ![]() まだけっこう寒いのですが少しは春っぽいですね。この冬は強烈な冷え込みがなく過ごしやすかったです。エアコンの暖房は来客時に1回使っただけ。電気ストーブの使用回数もほとんどなく,湯たんぽも例年の半分以下の使用頻度でした。ダウンコートは学会参加時に膝掛け用に2回使っただけです。それでも身体は冷えずに一度の体調不良もありませんでした。これで夏が涼しければ最高なんですが(画像/MWS)。 2025年3月16-19日
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 16日は母校で講演でした。「珪藻研究の最前線」というシンポジウムで(こちら),プロの中のプロが次々と登壇するものでした。筆者はオーガナイザーの取り計らいにより一人だけ特別講演枠の50分を与えられシンポジウム開幕のトップバッターを務めさせていただきました。 2025年3月15日
![]() はやく寝ないといけないのにこんな時間。一ノ蔵はすすむ。まぁでもこれは日常なんですよね。大イベントが控えているからと急に健康的な生活を試みてもかえって身体が驚いてしまいダメになるのです。年中軽度な二日酔いくらいが筆者にはちょうどよいのかもしれませんw(画像/MWS)。 2025年3月14日
![]() この珪藻は微細構造が練習用に最適なピッチなので大量に欲しいのですがなぜか出現頻度は控えめです。大量にサンプリングして力業で集めれば何とかなるのかもしれませんが大作業になってしまいます。そんなに珍しい種ではないのですが大量に出ないのは生存戦略もあるのかもしれません。よのなかの隙間でひっそりと暮らしている筆者みたいなヤツですw(画像/MWS)。 2025年3月13日
![]() なかなか心忙しい感じで本ページの更新も滞りがちです。顕微鏡をじっくり覗く時間もなく技量の低下を懸念します。日々トレーニングしている人にだけ最高の技量は宿るのです。きょうの画像は数日前に数ヶ月ぶりに油浸検鏡したときのもの。このレベルから落ちたらお仕舞いです(画像/MWS)。 2025年3月12日
![]() スタウロネイスの被殻に現れた虹の風景(画像/MWS)。 2025年3月11日
![]() あれからずいぶん時間が経過したのだけれども少しもそんな気はしません。いまでも毎日のようにあのひどい震災を思い出してしまいつらい気分になります。筆者の中では忘れるとか風化するということは一生ないような気がします。たぶんそれは多くの人も同じでしょう。そんな気分の人ができることは,これからも来る災害に備えて減災に努めることなのかもしれません(画像/MWS)。 2025年3月10日
![]() なつかしい珪藻。25年くらい昔に,この珪藻をみて練習したのでした。いまから見れば低レベルの極みですが当時は顕微鏡光学についてはまだ勉強途中でした。観察経験も未熟。まぁそんなもんでしょう。料理人と同じで10年20年とやっていると見えてくる世界があるのです(画像/MWS)。 2025年3月9日
![]() こんどの土日,3月15-16日に2025年日本プランクトン学会春季シンポジウムが開催されます。一般の方々も参加できますので興味関心のある方は会場までお越し頂くのも良いかもしれません。シンポジウムのタイトルは「珪藻研究の最前線」ということで豪華メンバーによる講演が盛りだくさんです。ご案内は こちら で見ることができます(画像/MWS)。 2025年3月8日
![]() たったいま,直感的にわかった気がしたのだけれども,きょうの画像はくまモンと同一の方向性と感じます。この手のキャラクター集めはまったく趣味ではないのだけれども,なぜかこのペンギンとくまモンはいいなーと感じるのです。脳みその同じ部分を刺激しているのです。これがデザインの力です(画像/MWS)。 2025年3月7日
![]() さっき見せてもらった可愛い子。シングルポイントで目にピント,フォーカスロック,スピードライト,WBはフラッシュ。きれいに写りました。なんだか和みます(画像/MWS)。 2025年3月6日
![]() このページにはときどきくまモンが登場してくれるのです…。きょうのデザインはけっこうレアかもしれません。座っていてニコニコしているやつは少ないのです(画像/MWS)。 2025年3月5日
![]() ぼうだいな数の画像と格闘中。たぶん最低でも7万枚はある。どこに何が格納されているかはだいたい分かっていても最適な1枚を探し出すのにものすごい労力。しかしまぁよく顕微鏡で遊んできたねと過去を振り返り自分自身にすこし感心する時間でもあります。同時に「こんなこともできなかったのか」と呆れる時間でもあります。当時の仕事のレベルが証拠画像として残っているので言い訳のしようがありません。ま,でも過去を振り返りダメ出しできるなら現在は少しはマシなわけで,ヨシ!としましょう(画像/MWS)。 2025年3月4日
![]() いつまでたっても仕事が終わらず昨年10月後半くらいからずっと何かに追われ続ける毎日な気がしています。それでも風邪一つひかずに一切の体調不良なく過ごせているのは毎日の飲酒とそれに伴う長時間の睡眠だろうと思います。休みなく働いているようでも,じつは寝酒とじゅうぶんな睡眠が事実上の休息になっているのです。よく心臓は一生休まず働くなんていいますが,じつは動いているのは一拍の一瞬で,次の一拍までちゃんと休んでいるのです。それと似たようなもので,寝酒や,睡眠や,料理の時間がストレス解消の休息タイムになっているのかもしれません(画像/MWS)。 2025年3月3日
![]() のらぼう,今季2回目。西八王子のヤオコーより入荷。冬場の柔らかいのらぼうなので茹で時間は2分半。これが得も言われぬ良い香りがするのです。いっぱい食べて一年分のエネルギーを蓄えなくてはいけません。 2025年3月2日
![]() ![]() ひとびとを苦しめるカクテイシンコクというイベントがあるのですが今年はすでに終えました。当社比で2週間の短縮でこれは過去最速です。それでも入力中に2回,データを飛ばして最初からやり直し。筆者はお茶一服と引き替えに心頭滅却ができるタイプですので,パソコンを破壊することも,デスクをひっくり返すこともなく作業を終えました。 2025年3月1日
![]() 年度末の仕事を処理するために,3月23日まで一切の受注(予約含む)を停止します。たいへんご迷惑をおかけいたしますがご理解いただけますと幸いです。 Copyright (C) 2024 MWS MicroWorldServices All rights reserved. (無断複製・利用を禁じます) 本ページへの無断リンクは歓迎しています(^_^)/ トップに戻る |