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2021年8月31日




まもなく夏休み明け。都内の小学校の多くは午前授業で給食後に帰宅という感じのようです。すでに塾などで数十人規模の集団感染が発生していますし,海外では学校再開で感染拡大したというデータはたくさんあります。午後の授業をカットして給食を食べさせて帰らせるという方法がどのくらい感染防止に役立つのかは,筆者の知るかぎりデータはありません。

現在蓄積されてきている多くのデータを無視して,何の根拠もない方策で「対策をした」ということになってしまうのは,日本人の科学リテラシーの低さを示しています。

教育の現場でも,サイエンスを敬遠する人たちで満ちあふれているので,データに基づき常に最新の知見に更新していくということができない人たちが,右も左もわからないまま,自分なりの勝手な理解で現場を回しています。

これから学校が始まると,防げたはずの集団感染が起きて,そこから親に感染が広がり,なかには命を失う人も出てくるかもしれません。じつに暗澹たる気分になります。

デルタ株の致死率はそれほど高くはありません。しかしそれでも医療を受けられず自宅放置となり,感染者数が10万人のレベルになれば多数の犠牲者が出ます。まずは医療を受けられるという当たり前のことから始めるべきと思うのです。学校再開はそれからでもいいでしょう。

何事も科学的,論理的にすすめられず,場当たり的に意味のない対策を施しているようにみえる現状は,なんか,雰囲気だけで戦争に突入するような,そんなベクトルを感じます。いやだなぁ(画像/MWS)。








2021年8月30日




釧路市立美術館では7/10から行われているガラス工芸に関する特別展も残すところ一週間となりました(こちら)。この会場において,筆者製作の『珪藻アート』の実物展示を最終日の9/5まで継続中です。筆者製作の精密に組み上げられた珪藻たちの姿を完全黒バックの暗視野顕微鏡で観察することができます。むきだしの標本を虫眼鏡で見ることのできる展示もあります。珪藻の「小ささ」を肉眼で確かめることができます。

筆者のコーナーに限り写真撮影も可能になっております。顕微鏡の接眼レンズをスマホでのぞき込んで撮影すれば,きょうの画像のような絵をお土産に持ち帰ることもできます。撮影した画像は貴方のものですので,自由にご利用いただいてかまいませんし,ブログやSNSで公開したり拡散してももちろんOKです。ぜひ会場にいらした方は写真撮影も挑戦してみてください。

珪藻アートの実物展示はおそらく今年最後だろうと思います。今後の予定はありません。本物がみられる貴重な一週間となります。お近くの方はぜひ一度ごらん下さいませ(画像/MWS)。








2021年8月29日








きのうウレタンマスクに鼻だしのバカ教員のことを書きました。ウレタンマスクにほとんど何の効果もないことはずっと前からも知られていて,きょうの画像一枚目のレポートも東洋経済オンラインさんの半年も前の記事です。このときはまだ従来株だったわけですけれども,現在はデルタ株で,空気中に長時間漂うことができる5μm以下のサイズの粒子で感染することはもはや疑う余地もありません。その状況でウレタンマスクを使うことはほとんど反社会的行為に近いわけで,これは政府や自治体が強制力をもって販売も使用も禁止させるしかありません。

ウレタンマスクの代わりに最低でも不織布にしたいところですが,不織布でも脇のすきまから粒子は入り込むので不完全です。デルタ株の世の中ではN95とかKF94などの高性能マスクが標準になることが望ましいです。これも政府や自治体が率先して誘導すべき事案ですが,なぜかオリンピックやパラリンピックなどという,新型コロナから目をそらすような事業に熱心で,簡単にできる感染防止策すらとろうとはしていません。ふしぎなことです。

すでにドイツでは公共交通機関での高性能マスクの準義務化が始まっていると聞きます。日本でできない理由はなにもありません。やらないだけです。なぜやらないか? それは「正しい現状認識」ができていないからでりあり,「バカが政治をしている」からです。一部の議員さんは必死に高性能マスクの必要性を訴えていますが。

民鉄協会やJRグループなどで協議して,列車・バス乗車時のウレタンマスクは絶対に避けるよう車内,駅ホーム,改札口で毎日アナウンスするとよいと思います。同調圧力に弱い日本人のことですから,一ヶ月もせずに通勤電車からウレタンマスクは消え去ることでしょう。

東京都は相変わらずまともに検査もせず,感染者は自宅放置,市中感染の実態は闇の中です。しかしある計算によれば,今後東京都では このような ことが起きる可能性が否定できず,一斉休校はもとより,あらゆる場面で人と人との接触を避ける必要が出てきています。この計算通りになったら,東京都あるいは東京都市圏でどのような恐ろしいことになるのかは,本ページの賢明な読者の方々には自明でしょう。

先日も本ページで書いたように,60日間の強制外出制限+40万円の給付金をやるより他はないように考えられます。政府はやらないだろうけど。

けっきょく個人が自衛するしかないのが日本の現状。とにかく人と会わない,換気の悪い空間には絶対立ち入らない,混雑時の列車には乗らない。ウレタンマスクをしている人間には近寄らない,保護めがねをする,高性能マスクを常用,手洗い消毒の徹底,家族間でも居住空間を分けて室内換気を徹底,学校,会社には可能な限り行かない,などの対策を全部行うべきです。そうすれば理論的には感染可能性を激減できます(画像/スクリーンショット(一枚目),MWS)。








2021年8月28日




あと少しで夏休みが終わって学校が再開されるのだけれども(東京都),事前調査ですでに,児童生徒の感染者が明らかになっていて,ある学校ではすでに3名の感染者の報告があるらしいとのこと。子どもや若者は無症状が多いのですが,じっさい無症状のようです。この3名は,たまたま,家族などが体調を崩して濃厚接触者となり検査を受けて陽性が判明しましたが,現在の東京都保健所のやり方では,家族であっても症状がなければ検査しないところもあるので,実態は闇の中なのです。

この状況で学校が再開して,給食をみんなで食べるとなると何が起きるのかは自然科学を学んだ方々には自明のことかと思います。デルタ株は空気感染しますので,もし,感染児童が食事中にセキでもしようものなら,ひとたまりもないでしょうね。

ところがここで残念なお知らせ。学校教員は自然科学を学んだものばかりではないのです。否,自然科学を専門とする学校教員はうんと少数派なのです。すると何が起こるのか?。

ウレタンマスクに鼻だしに疑問を抱かない能なし教員や,ワクチン打ったから自分は大丈夫教員など,いろんなバカ教員タイプが現場にいるので,給食の危険性などまったく理解できず,何の問題もなく通常営業となるのです。なぜなら,この無能教員どもは,ふだんから外食OK,職員室での多人数での給食(食事)にも疑問を抱かない低脳な方たちだからです。よく考える教員は,この夏休みでも,児童生徒のいない教室に戻って一人で昼食をとっています。こういった考えの差は大きいのです。

先にあげた感染児童生徒の聞き取り調査では,親戚一同が集まっての会食を一度行い,それが終わって数日後に,別の親戚が集まって一同の会食を行ったということです。お盆か何かの集まりかもしれません。後者の会食で体調不良者が続出したので検査を行ったところ,児童生徒の感染が発覚したのです。

この児童生徒とバカ教員の間に何らの差はありません。デルタ株の前には,両方ともバカだったという事実があるのみです。可能な感染防止策をとらない人にはちゃんと感染してくれる,それがバカ判別装置としてのデルタ株です。

感染症対策というのは,隙間があってはいけないのです。水漏れ防止みたいなものです。ちょっとだけでも,まあ大丈夫かと飲み会を行ったり,外食に行ったり,不特定多数の方々と防止策なしに会ったりすれば,場合によってはそれでお仕舞いです。つねに気を抜かないというのは,ふつうの人には難しいのかもしれないのですが,外科のプロとか,エアラインのプロとか,いろんな職場で人生を賭けて最良の結果を追求している人たちは,あらゆる場面で注意を払って暮らしています。別に珍しいことでもありません。みんなが感染防止のプロフェッショナルになればいいのです。

そういった世の中を作り維持するのは「教育」というやつが大事になるのですが,箱物とかダムとかオリンピックにはお金を出して,教育には出し渋るようなことをやっている国が地球上のどこかにあるとすれば,その国は,デルタ株,ラムダ株にやられて多くの犠牲を出して,国民は右往左往するばかりで,衰退は加速するでしょうねえ(画像/MWS)。








2021年8月27日




げんざい時刻は8/27の0:13なのですが,まだ外気温は約31゚Cあります。集合住宅で暮らしていると,近隣の廃熱が襲ってくるので換気をしようとすると,この時間でも35゚Cクラスの熱風が入り込んできたりします。地獄です。

ある人が日本の夏は温暖でアスリートには最適な条件と述べたらしく,この条件の東京都心で身体障害者が運動競技会を行っていたりします。呼吸するように嘘を吐ける人にだまされて,命をかけて競技しなければならなくなった選手の方はほんとうに可愛そうです。同時に,熱中症で生命の危機となるほどの高熱の中で半強制的に観戦させられている児童生徒の方々の無事を願わずにはいられません。

地方在住の方にはたぶん想像できないかもしれません。コンクリートやアスファルトが蓄熱し,逃げ場のない放射熱で焼かれる首都圏のヒートアイランドは本当に殺人的なのです。この状況でマスクをして持ち込みの水分制限まであるとなれば,これは何の懲罰なのか拷問なのかというレベルです。

ざんねんなことに,日本では,まっとうな判断ができない大人,自分の頭でものごとを考えることができない大人が増えすぎて,さらにSNSの流行によって悪い意味で右傾化した大人が増えすぎました。右傾化は脳みそを使わなくて済むのでラクな方法なのです。バカほど右傾化します。逆に左傾化は頭の使い過ぎで針が振り切れて,行きすぎた左傾化は有害物そのものになりますが…。

それでこの社会状況なのです。これから夏休みが終わると,学校内での集団感染が起こります。政府は,休校のガイドラインを作るそうですが,それは「感染者が出たあとの対策」です。「感染者を出さない対策」ではありません。デルタ株をなめているとしかいいようがありません。

しかも,医療を受ける権利を剥奪され,感染者が投薬を受ける仕組みすら構築しません。特例の2類扱いで,町のクリニックで感染症に対応可能なところを募って,投薬でも抗体カクテルでも,外来診察可能なところを増やせばいいでしょう。先日も書いたように,日本郵便や宅配便のネットワークを使って投薬支援をすることも考えられます。投薬といっても難しいことではないのです。まともな食生活をできていない患者が大半でしょうから,こういった方々にビタミン類を投薬するだけで,死亡者数は減る可能性が高いのです。

こんな状況の中,都内では新学期が再開されようとしています。ある自治体では早々と午前授業を決定したそうです。それを聞いて良い決断だなぁと思った瞬間,「給食を食べたあと下校」との内容を聞いて崩れ落ちそうになりました。何もわかっていない。給食こそが最も危険な行為だということを。給食の重要性はわかります。なら,食べないで,マスク,手袋を徹底した上で,ジップロック配って持ち帰ればいいじゃないですか。

給食の時間を,パックを配って,「おべんとうの作り方」という『授業』にしてしまい,子どもに(多くの企業が行っている)お弁当作りを体験させるのも有益と思います。作ったお弁当は持ち帰って2時間以内に食べましょう。誰が食べてもいいですよ。そんな発想ができない現場は,要するに感染症の恐ろしさをまったく理解していないわけで論外です。給食の時間は,「お弁当の作り方」の授業時間にしましょう。良いことしかありませんよ。

子どもたち,若い人たちに謝りたいです。ごめんね。こんな発想もできないバカばかりの大人集団になってしまって。すみません。申し訳ありません。それが中年オッサンの気持ちです(画像/本駒込気象台のスクリーンショット)。








2021年8月26日






せんじつ鶏ピーマンの記事を載せたわけですが珍しく作りかたを書きました。その理由は,このやり方を基本にしていくらでも応用できるよ,ということです。きょうの画像は鶏ごぼうですが,先日の記事と作り方は同じです。鶏肉の脂でショウガを熱して香りを出して,醤油につけ込んだもも肉を余熱調理して,出てきた肉汁でごぼうに火を通して,最後に合わせるのです。簡単簡単。お好みで,こんにゃくとかにんじんを加えてもおいしそうですね。

この料理で難関があるとすれば,もも肉を千切り的に細切りにするところかもしれません。包丁が切れないとこれは難しいと思います。何ヶ月も何年も研いでなくて,包丁で引きちぎるようにしてもも肉をちぎっている家庭は少なくないことかと思います。心当たりのある方は,ぜひ,包丁を本職に研ぎに出して,真っ先にもも肉を切ってみて下さい。「これが包丁の本当の切れ味か〜」と脱力するかもしれません。自分で研ぎを習得したいという方は,シャプトンの#1500と#5000の組合せをオススメします。#5000の代わりに丸尾山の天然砥石でもよろしいです。

ちゃんと研げた包丁は,鳥皮もすっすと切れて快適です。このくらい切れると,豚肉の切り落としを挽肉相当にするのも簡単ですし,ネギはシャキシャキ切れますし,いいことばかりです。日々の料理が面倒くさくて不満,という方々にこそお勧めしたいのが「研ぎ」です。完璧な研ぎですぱっと切れると,料理はたとえ時間がかかろうとも,楽しい時間になるのです。

料亭で超絶技巧と思われたダイコンやミョウガの極細千切りに特上刺身の盛り合わせ,これが自宅でできるとなれば,研ぎの価値もわかろうというものです。毎日お料理を作っている奥様方は,けっして素人ではありません。ダンナさんやお子様への毎日の健康維持のエネルギー入力を担当するプロです。そこに,職業料理人レベルの切れる包丁があれば,毎日の台所作業はラクになり,しかも毎日の食卓もゆたかになるかもしれないのです。

きょうの画像は筆者お気に入りの仕上砥石,「カラス」で刃先をちょいちょいと調整したあとに切ったもも肉と,それで作った鶏ごぼう。鶏とごぼうの組合せだけだと塩角が立つので日本酒を加えています。微量のみりんでもいいかもしれません。当室にはありませんが。味付けは塩味薄めがいいのです。ごぼうは油・脂と相性がよいのでウマーです(画像/MWS)。








2021年8月25日(3)








お弁当が必要なご家庭は多いことと思います。お子様,ご主人,奥様,この時期外食は憚られますし,かといってコンビニのオニギリだけでは足りません。コンビニのオニギリにプラスして,自家製のおかずがあればQOLは向上します。

そのお弁当のもとをいつ作るか。一般的には,お母さんが早起きして子どもやご主人のお弁当を作るのでしょうが,21世紀の現代にあっては,もっと自由なお弁当(の素材)作りがあってもよろしいかと思います。これはある種の言い訳なんですが…。

本ページをごらん頂いている方々には周知のように,筆者は夜行性生物です。日の出まで起きていろといわれてもなんの苦痛もありません。代わりに午前中は生ける屍のようにもぬけの殻になっています。もぬけの殻が朝にお弁当を作ることは理にかなっていません。ので,カミさんがお弁当を必要とするときには,深夜に用意するのです。

マジな話,夫婦であっても生活リズムを無理に会わせることはないですよ。どちらかが壊れますから。ストレス最小になる生活パターンを見つけて,うまく棲み分けるのが夫婦生活のコツかもしれません。

きょうの画像は「なすのおかずが欲しい」というカミさんのリクエストに応えるべく,0時50分くらいから作り始めたもの。ナスとピーマンの生姜醤油(ごま油風味+ホヤンプラー),米なすの煮浸し(電子レンジ+創味のツユ),ちくわハムエッグです。カミさんはグーグー寝ていますが,後2者は電子レンジ調理,最初のやつは弱火調理なので深夜でも騒音を立てずに仕事ができます。でもまあこの時間に起きている近隣の人が窓を開けていたなら,「ん?なんだこの食べられそうな匂いは」ということにはなったと思います…幸いなことに,換気扇の向きの区画は無人になっています…(画像/MWS)。








2021年8月25日(2)




この夏四回目?くらいの冷やしかな。筆者は買い物担当ではないのでメニューを決める権限が弱く,自ら冷やしをリクエストすることはない。すべては,冷蔵庫の中にあるものでメニューが決まる。今年はなぜか冷蔵庫の中から冷やしが発見されることが多く,例年以上に冷やしを食することとなっています。

冷やしといっても,当店の冷やしは冷やしてはいません。茹でた麺を常温の水で洗った後に常温かやや冷蔵気味の具材をのせたらお仕舞いという感じで,だいたい20-25゚Cの「冷やし」です。麺を氷水で締めて冷やして置いた皿に盛り付けるようなものを食している人から見れば,まったく許し難い食べ物に思えるかもしれません(こちら)。

まぁそういった食にこだわる意見もわからなくはないですが,筆者はその料理がうまいかどうかは単に食味と脳だけでなく,食後のお腹の優しい具合,翌日のトイレの具合までも考慮して総合的に判断しますので,氷水で冷やしたような食べ物は論外です。これは素麺でも冷や奴でも同じです。当室の冷凍庫には製氷皿がなく食用の氷のストックもありません。胃腸には必要のないものです。
例外的に冷たいことが要求されるのは刺身の類いです。こればかりは,特に夏期には20゚Cを超えるころからダレてしまいますので,食べる前に短時間冷凍庫で冷やすか,チルド室に入れて冷やしておきます。あわせて冷酒も(画像/MWS)。








2021年8月25日




メガネをかけている人は新型コロナに感染する確率が1/3くらいになる,という調査結果が半年くらい前にありました。インドと中国の話です。これが実際に防御を表しているのか貧富の差を表しているのかはわかりませんが,目は発話時の飛沫を浴びやすい位置にありますし,メガネをかけているだけで目に入る花粉の数を大幅削減できることは以前から知られていましたし,メガネをつけていれば直接に目をこすることも少なくなりますから,程度はわからないにしても,感染予防効果はあるものと考えられます。

日本では100円ショップにダテメガネが置いてありますので,これで感染確率を1/3にできるのなら安価で夢のように強力なツールです。ふだんメガネを使わない方々もぜひダテメガネをして頂き,これに加えてN95などの高性能マスクもつけて,デルタ株の侵入を阻止していただきたく思います。コンタクトレンズは直接目に触れるので推奨できません。できればこの機会にメガネに変えてしまったほうがよろしいかとも思います。どうしてもコンタクトレンズを使うという方は,とにかく入念に手指の殺菌消毒を徹底して頂くようお願い申し上げます。

ここ数日,一日中鳴り響いていた救急車のサイレンがほとんど聞こえなくなりました。患者の搬送先がなくなり,患者さんの家の前で救急車が長時間待機しているようです。搬送先を求めて救急車が走りまわっていたときよりも,一段階状況は悪化しました。

感染症を防ぐ最良の方法は人との接触機会を減らすこと,ウイルスに触れないことです。当室では以前から会食等はすべて禁止しています。メガネ+マスクも昨年2月から実行中です。数日前からは地下街での買い物も禁止としています。換気が悪いからです。とにかく,感染確率が下がるよう,できることはすべてやりましょう(画像/MWS)。








2021年8月24日




デルタ株に感染して自宅療養している方々の割合は都内で300人に一人ともいわれ,無症状感染者を含めると都内では200人に一人は感染者であってもおかしくない状況です。検査数を増やすことを都は放棄したので,感染者数は5000人前後で推移。陽性率は増加し続けています。一日あたりの感染者数の実数は20000〜40000人いてもおかしくありません。

救急車は患者を搬送できず,91%の人々が病院から拒否されて家に戻されます。コロナ病棟は患者で埋まり,死にもせず回復もしない若者や中年で占められています。病床を増やすしか方法がありませんが,対応は進みません。

この状況でパラリンピックを開催し,子どもたちに観戦させ,そして夏休み明けの9月から学校を再開するとは狂気の沙汰です。もう完全に理解不能です。

その理解不能なことがなぜ行われるのかと言うと,政府も都知事も,この感染症がどんなものなのかを未だに理解できていないのでしょう。

いまはまだこれでも,「始まり」なのです。そういった認識をもてない人がトップにいると,市民にひどい犠牲が出てしまいます。人災というヤツです。このまま学校再開,パラリンピック,児童観戦,通常授業を繰り広げたら,必ず(100%)デルタ株の感染は拡大し状況はさらに悪化します。悪化を食い止めるのは休校,強制力を伴う外出制限,給付金,各種の社会活動の停止しかありません。

東京都の重症者数はもう変化がありません。病床が埋まっているので,瀕死の重症患者でも入院できないので重症者にカウントされないのです。感染者(PCR陽性者)数も増えません。検査数が頭打ちなので見た目には感染拡大が起きているようには見えません。この用意周到な隠蔽作戦のもとで,都民はデルタ株に感染させられ,カウントもされず,そして一部の方々は重症化して人知れず死んでいくのです。

国も都もまともな判断応力をもたないことは明白なので,区市町村レベルでの早急な対応が必要です。医療にもかかれない現状での学校再開はあり得ません。休校をはじめとして,とにかく「人と会わない」を徹底して,医療従事者への負担を減らし,医療崩壊からの脱出を目指さなくてはいけません。本ページをご覧のお偉い方々,どうか賢明なご判断をお願い致します。

きょうの画像は引きこもりを実践しているウチワヒゲムシと珪藻がお休みしているところ。引きこもって外に出ないだけで大きな社会貢献をしていることになります。ぜひあらゆる手段を使って人と人との接触を減らすことを実践しましょう(画像/MWS)。








2021年8月23日




あたらしい顕微鏡・微生物関係のホームページが開設されました(こちら)。もともと,「顕微鏡道楽」としてFacebookで活動されていた方ですが,その内容をHPに移植したものとなっています。ふだんSNSを使わない方には,こちらの方がアクセスしやすく,一覧性もよくてたいへん便利になったものと感じます。有り難いことで,感謝感謝です。

採集地に恵まれて,さらに顕微鏡技術も大したもので,なるべく安価な機材を工夫して使い良い動画を撮影されています。顕微鏡趣味の方々には大いに役立つページと思いますので,みなさまぜひごらん下さい。

きょうの画像は久々にみたツノモ(Ceratium)。いつもは海産のものをみているのですがきょうの画像のものは淡水産です。海産のものより若干コントラストが強い気がしますが形態はよく似ています。淡水のサンプルなのに海水試料を検鏡しているような錯覚に陥りそうになります(画像/MWS)。








2021年8月22日






これは何なのかというと,味噌汁の具です。このまま出汁に投入して味噌を溶けばワカメとねぎと油揚げの味噌汁になります。しかし当室の,食事中は極力水分をとらない,という方針により,汁物の類いはほとんど廃止の方向にあるので,味噌汁にはしません。でも味噌汁おいしい…。というわけで,味噌汁の汁抜きを作っています。具におかかを振りかけてよく混ぜて味噌で調味。電子レンジでかるく加熱してネギが柔らかくなればOK。加熱は味噌をとく前でもかまいません。これで味噌汁の具を食べているような気分になれるのです。

食後にお茶やコーヒーを飲む人も多いかと思いますが,あれは人によってはかなり胃に負担をかけます。お腹が張り,消化が遅くなり,だるくなり眠くなります。胃が本来の機能を果たせるように,とにかくよく噛んで唾液とともに胃に流し込み,水分はとらないようにすると消化もスムーズで胃を守れます。10年ちかく前にこのことに気づいて実行したら本当に胃がラクになって,それまで食後にお茶を飲んでいたことを本当に後悔したのでした。。

味噌汁や吸い物の水分も同じことで,量が多ければそれだけでお腹がいっぱいになってしまいますし,消化も妨げられます。それで当室では味噌汁は作るけれども,ほとんど汁なしで具を食べるおかずのようなものになっています。こういった方針が一つあると,豚汁の汁抜きとか,野菜スープのスープ抜きとか,料理本にものっていないようなメニューを思いつくことができるようになります。それで作ってみると,なかなかいいじゃないか,ということになるのです。

ところで,ぜんぜん違う話になりますが,福音館書店さんが,「月刊たくさんのふしぎ」について,小学生親子の夏休みを応援との趣旨で,無料公開を行っています(こちら)。定評あるとても良い雑誌ですので,ぜひみなさま覗いてみてくださいませ(画像/MWS)。








2021年8月21日




あと10日で夏休みも終わり,小中高校が再開します。大学はもう少し先かな。他方,デルタ株はますますその勢いを増しており収束の兆しが全く見えません。このタイミングで萩生田大臣は「一斉休校は考えていない」と現場に判断を丸投げしました。やれやれです。。

筆者はこの状況で一番大事なことは,「起こっている事態を正確に把握する」ことだと思っていて,その上で次の対策が意味あるものになると考えています。ところが,たとえば東京都は,PCR検査そのものを縮小してしまい,9万6千件/日の検査能力といいながら,一度もそれを行使したことがないばかりか,濃厚接触者の拾い出しもやめてしまいました。デルタ株は従来株の100倍から1000倍のウイルスを排出するので,濃厚接触者の感染確率が従来株よりも遙かに高く,したがって濃厚接触者の拾い出しの重要性は以前よりも桁違いに増しているのですが,東京都は検査をしないという逆のことをするのです。陽性率は上昇の一途で現在24%ともいわれます。検査不足は明白です。

都内は医療は崩壊して救急車を呼んでも受入先がない。ホテルにも入れない。新型コロナに感染すれば自宅放置。病院に行くことすら許されない。これは政府にとっては好都合でしょう。なぜなら海外メディアが,「病院に溢れる患者」というセンセーショナルな映像を撮ることができないからです。日本人は病気になっても病院にも行けずに人知れず死んでいくのです…。表向きは何かが起こっているようには見えない…。

昨年の第一波の頃も,37.5゚Cの発熱で4日間経過しなければ検査すら受けられない状態だったのですが,現在は検査を受けられたとしても病院に空きがない状態で,相変わらず日本人はただひたすら自助で耐え忍耐強く我慢するしかないようです。

さて,「起こっている事態を正確に把握できていない」「まともに検査もできない」「病院にもかかれない」という状況の中で,何かできることはあるのでしょうかと考えてみれば,これがあるのです。誰でも思いつくことですが,厳しい外出制限と,それにあわせて十分な給付を行うことです。60日間の強制外出制限に加えて一人40万円の給付をセットにするのが現実的な案でしょう。もしこれが実現すれば,デルタ株の世の中であっても,家庭内感染は最初の一ヶ月で収束し,施設等での感染拡大も下火になるのは明白です。いまから法整備などをやっている暇はないので,警察による取り締まりに頼ることにして,あらゆる興業施設はいったんお休みにしてもらいましょう。

このようなことをして,その間に検査数を充分に確保して,陽性率が2%を切るようになれば,「起こっている事態を正確に把握」できていることになりますし,医療崩壊が終わり正常化へ向かうでしょう。そうしたら外出制限を緩めて,「起こっている事態を正確に把握しつつ」次のステージに移行するという手続きを踏むのが現実的なのではないかと思います。

しかし政府は絶対にこれをやらないでしょうね。検査拡充をまったくやる気がないのは一年半見ていてわかりました。保健所をボトルネックにして,保健所のせいで検査数が伸びない仕組みをそのまま温存し,結果として財務省がお金を出さずに済むシステムを維持している国のやり方から考えれば,外出制限+給付金など最もやりたくないことのはずで,結局,国はコロナなんてどうでもいいのです。なんか神風が吹いてコロナがなくなればいいな〜とか,ワクチンでウイルスが全滅すればいいな〜程度の漠然とした,調査結果や数値に基づかない政治的な介入が続いているように見えます。

ので,「一斉休校」もやらないんでしょうね。「一斉休校」は子どもや教員が閉じた空間に集まることを防ぐのでデルタ株の感染拡大防止にはきわめて大きな効果があります。すでに海外では夏休み明けの集団感染事例が報告されていますし,国内でも塾などでの感染例が報告されています。学校が再開されれば全国各地で集団感染が起きるだろうことはすでに予告されています。

筆者は,少なくとも,感染者がもれなく医療を受けられる状態になるまでは学校を再開すべきではないと考えています。子どもが感染して家庭に持ち込み親が感染して重症化する,このパターンは世界各国で報告されてきたことです。子どもは重症化しなくても,家庭内で大人が重症化したら孤児を作ることにもなります。一人親の子どもも全国に無数存在しています。 教員が感染すれば学校運営自体が困難になることも容易に予想されます。都内をはじめとして多くの自治体で医療が受けられない中,感染拡大防止に寄与する一斉休校や,緊急事態宣言地域の一律休校を判断できない大臣は,デルタ株の感染に関してプラスの効果を持っている存在です。デルタ株はさぞかし喜んでこの大臣に感謝していることでしょう。

大臣が現場に丸投げという最悪の政治判断を下したので,現場ではどうすればいいでしょうか。それを書いてみます。

まず教育委員会,教授会,その他の教育機関運営に携わる部署は,児童生徒学生の命を預かる責任がありますので,医療崩壊を起こしている地域では,子どもたちの生命を守る観点から,休校の選択しかありません。それらの部署が機能不全を起こしている場合は,校長権限で休校にしてもよいでしょう。お子様の保護者の方々の選択としては,感染防止に自主休校という選択もあります。休校にした場合は,児童の預け先の問題があるので,ごく少数の児童については登校可能として,学校内で自習してもらいます。教員は通常通り出勤して子どものケアにあたります。

どこも機能不全で根拠に基づいた判断ができず,結局おしきられるように,夏休み明けに学校が再開されるところもあるかと思います。こうなるとたいへんです。この場合は,子ども−子どもの感染はほとんど防ぎようがないので,教員がどうやって身を守るかという観点からの防御が重要になってきます。デルタ株は従来株の100〜1000倍のウイルスをまき散らす可能性があるので,対策も100〜1000倍にしたいところですがそれは不可能です。ので,急所を押さえていくしかありません。

まず,発熱は当然として,セキの症状がある児童は登校禁止にします。登校してきたら下校させます。健康な児童も,マスク,手洗いは教員の監視のもとで維持します。

問題は給食です。ほとんど感染不可避な気もしますが,やるだけのことはやっておきましょう。まず,配膳の前に全員石けんで手洗いをします。換気は徹底。配膳後は黙食の徹底。教員は児童と一緒に給食を食べてはいけません。N95マスクなどをしたまま机間巡視して,児童を黙らせます。給食が終わったら片付けですが,食べ終わった食器などはウイルスが付着している可能性が高い最も危険なものですので,片付け終了後に児童全員が教員監視のもとで石けんで手洗いをします。できれば机もエタノール等で消毒したいところです。児童が下校後に誰もいない教室などで教員はおそい昼食を摂るようにします。

授業も,児童が一斉に発語するような場面は避けて,できれば読み書き中心で,そして個々人のパフォーマンスを褒めるプログラムを組み込んで,静かながらも心温まる学級運営を心がけて頂ければと思うのです。新人には難しいですが。

デルタ株の世の中ではこのくらいして「当たり前」だと考えます。これでも防げるかどうかはまだわかりません。

ひとつだけ幸いなことは,国や自治体がまともに機能しなくても,日本は現場の一人一人はひじょうに優秀です。個々人が完璧な感染対策をしてこれまでも新型コロナを防いできたのです。大臣が思考停止して現場に丸投げしたところで,現場は相変わらず優秀です。対策はまだまだできます。できることを実行していきましょう。そして思考停止した感じの政治家は,次々とお払い箱にしましょう。

きょうの画像は東北支援の買い物の一部。東北新幹線の中で買えるホヤのつまみがありますが,あのメーカーさんが,ナンプラーの代わりに使えるホヤンプラーを開発したのです(こちら)。ナンプラーはものによってはクセが強すぎて少なくとも和食には合いません。でもホヤンプラーは明るいホヤの風味にうまみと塩味があり万能です。これはいいものです(画像/MWS)。








2021年8月20日






ホヤは嫌いな人が多いふしぎな食べ物ですが,目隠しして適切に調理して味わってもらえば,嫌いな人はそんなにいないだろうという食材です。見た目で忌避して食わず嫌いが多いのかもしれません。生ホヤならば,キュウリとワカメとホヤで,生姜醤油かゆずポンがオススメです。東北標準の二杯酢三杯酢は不味くて食べられませんのでやめた方がいいです。甘さが気持ち悪さに直結するのです。

ホヤのような貝類系を思わせる食感のものは砂糖厳禁です。薄切りにしてわさびをのせて醤油で食べてみて下さい。まるで赤貝でも食べているかのような感じになります。

酒蒸しホヤはそのまま食べても美味ですし,薄切りにしてサラダに入れてもいいです。燻製ホヤは酒のつまみに最高。宮城以北の名物ですが,軟体動物が大好きな方ならまず大丈夫な味です(原索動物ですが)。

ホヤって何? と思った方は,こちらの記事に目を通してみるのも面白いかもしれません。

ホヤが嫌い,という方は,ホヤのバター醤油炒め(黒コショウ)を試してみて下さい。これでダメならあまり縁はなさそうです…。筆者は生でも蒸し物でもバクバク頂くのですが(画像/MWS)。








2021年8月19日(2)






ひさしぶりに出会ったマルロモナス(ミノヒゲムシ)。ガラス質(シリカ)の鱗片と刺毛をもつ光合成を行う遊泳性のプランクトンです。画像一枚目は細胞表面の鱗片にピントを合わせたもの。二枚目は細胞中央部にピントを合わせたもの。二枚目では,鱗片がどのように重なっているのかがわかります。このくらい脆弱で繊細なシリカの構造は,細胞内容物を処理するとバラバラになってしまうので,シリカの全体の形を標本にすることは難しいです。いきている姿を見るに限ります(画像/MWS)。








2021年8月19日




ついに赤魚(アラスカメヌケ)の硬い骨,背びれも電子レンジによる自己揚げ法によって骨せんべい化することに成功。この魚の背びれは殺傷能力があるのではというくらい鋭く丈夫で刺さったら大怪我します。しかし揚げてしまえばパリパリと食べられます。処理時間は200W(解凍キー)で8分。この魚の骨やヒレが食べられるようにできるなら,家庭で消費するほとんどの魚の骨は処理可能な気がします。ゴミも減り,栄養にもなって,良いことずくめです(画像/MWS)。








2021年8月18日(3)




ウチワヒゲムシとミドリムシのニアミスを幻想的に表現。少し奥に珪藻も(画像/MWS)。








2021年8月18日(2)








いつもならこの時期は東北ブロック農水産物調査で宮城県・岩手県をうろついているのですが昨年に引き続き現地調査は中止となっています。引きこもりの筆者が東北を訪れたところで感染拡大になりはしませんが,現地の人にとってみれば,東京都心からの観光客はまったく歓迎できないでしょう。

東北ブロック農水産物調査は3.11大震災の翌年からはじまっていて,その狙いは,とにかく東北でお金を使おう! ということです。ので,現地調査が中止になった今年は東京都心で東北の物産を買い漁り大量消費するのです。

仕入れ先は宮城ショップなどが中心になりますが,宮城ショップは先に店員さんの新型コロナ感染が発覚。池袋のど真ん中で,多量の客の中には感染者も多数いることはほとんど必然です。店内には濃度の多寡はあれどもウイルスが漂っていることでしょう。そういった店内で調査員Aが出張販売のタコを連れて帰ったりするのです。

このタコの包装とタコ自体にウイルスが付着している可能性はひじょうに高いと見なした方が安全で食べるには処理が必要です。湯通しが簡単ですが筆者はバーナーで全体を焼いてしまいます。軽く焼き目がついて香りもよくなります。これをふぐ引きで薄切りにしてチルド室で冷やします。

この志津川産のミズダコは本当に素晴らしいもので明石のマダコを超えるほどの味わいです。マダコよりも柔らかいので酢飯との相性がとにかく抜群です。一皿のミズダコもあっという間にタコ寿司になって消えてしまいました。

ミズダコはいろんなお店のものを食べて来ましたが,志津川産のものはピカイチです。柔らかさ,塩気,風味,太さ,文句なしです。たぶん処理に秘密があるのだと思いますが,こんなに味が変わるとは本当に不思議です(画像/MWS)。








2021年8月18日






やる気があるのかないのか,政府も東京都もデルタ株の感染拡大を前にして打つ手なしのように見えています。相変わらず検査数は絞られたまま,具体的な対策も明示されず,都区内は救急車のサイレンが途切れることがありません。

しかし実際はできることがいろいろあります。ワクチン接種もその一つでしょうが,現状では接種者の増殖率よりも感染者の増殖率の方がはるかに高い値なので,ほかの数々の対策を組み合わせて防戦する必要があります。

きょうの画像一枚目は こちら からの拝借ですが,デルタ株はもはや従来株とは別のウイルスです。まずここを正しく認識する必要があります。感染者から排出されるウイルス量は100〜1000倍の可能性があり,これだけの量があると容易に空気感染します。

世界中の国々でデルタ株(従来株も)は空気感染するものとの共通認識がありますが,なぜか日本の政府筋の「専門家」は「マイクロ飛沫感染」などという,学術用語でもない造語を利用してまで空気感染を否定しています。従来株の空気感染は昨年の春頃から指摘されていたことで,本ページでもその疑いを2020年2月にはすでに書いています。航空機内での空気感染事例や,誰も乗っていないエレベータ内でノーマスクで呼吸をしたことによる空気感染例なども昨年の早い段階で指摘されていました。

きょうの画像一枚目を見れば明らかなように,これは空気感染するウイルスとして防御を行うことが自然ですし,対策としても優れているわけで,このことを認識できない「専門家」が正しい方針を打ち出すことができるとは思えません。なぜ空気感染の否定に固執するのでしょう。

さて政府や自治体がまともな方針を明示してくれないのなら市民が考えてみましょうか。できることはいろいろあります。

・マスクはN95やKF94などの高機能のものを準義務化
・ウレタンマスクの販売停止,取り締まり
・駅前等での高機能マスクの無料配布
・公共交通機関での高機能マスクの義務化
・9月からの休校の検討
・職場,飲食業店舗等での頻回抗原検査の導入(デンマーク方式

・エレベータの利用回避
・混雑時のエスカレーター回避
・人の真後ろを歩かない
・宴会やBBQの自粛

・会話中はたとえ1分でもマスクを外すな
・マスクをしていない人には絶対に近づかない

・閉鎖空間への出入り抑制
・食品の加熱調理
・換気の徹底(外気導入)
・空気清浄機の導入(UV滅菌付き)

・在宅ワーク,学習の推進
・ソーシャルディスタンスの再設定(2m→10m)
・3密概念の不完全性の認知
・ワクチン接種者がデルタ株を広げる危険性の認知



抗原検査と書くと筆者のことをバカ,アホ,キチガイ扱いしてくる連中がいることはよくわかっています。が,デルタ株は従来株に比べてウイルス量が激しく多いので,排出期であれば抗原検査で十分検出可能というのが最新の現場での知見です。抗原検査ですべての感染者を排除することは原理的にできませんが,頻回検査でデルタ株の排出期の人を検知して隔離することを徹底すれば,デルタ株のR0をたとえば8→2に落とすことができるわけで,平均で見れば「やらないよりよっぽどまし」です。特に,ワクチン接種済みの人がデルタ株に感染した場合,症状が非常に軽く,しかし非接種者と変わらない大量のウイルスをばらまくことが判っているので,こういった人を抗原検査で拾い出し隔離あるいは人が密集しているところへの入場を認めないようにすることには意義があるでしょう。

ここであげたことは当たり前のことばかりで,ほかにも細かいことはたくさんあるでしょう。こういったことをなぜ国や自治体が率先して行わないのか本当にふしぎです。これだけ大騒ぎしたのに,新型コロナに対してどう感染を防ぐかという手引きは,アベノマスクに入っていたパンフレットだけです。いちばん大事なのは日々変わる状況に応じて最新の知識で対策を講じていくことなのに,マスコミは感染者数を流すばかりで,「誰がどこでどうやって感染したのか」「その感染事例はどうやれば防げたのか」「発熱した場合はどこに連絡をとって何をすればいいのか」などといった基本的なことでさえ,チラシ1枚入ってきたことがありません。

現在の状況のまま9月に入り学校が再開すれば集団感染が起きて手がつけられなくなる可能性が高いです。少なくとも緊急事態宣言が出ている地域では学校は休校にすべきと筆者は考えますが,沖縄県以外で議論されているのを聞いたことがありません。

この状況下でパラリンピックを開く。そして希望する学校は児童生徒をバスで運んで観戦させる…。国会は休会のまままったく開かれる気配がなく,したがって予算が動かないまま。感染者数は増え続け何万人もの感染者が医療を受けたくても自宅に縛り付けられ苦しんでいます。政府も都知事も無気力状態(アパシー)に至っているかのようです。

この状況でもたとえば,感染者への服薬パッケージの迅速送付,があるだけでどんなに救われることでしょうか。たとえば,郵便局,宅配便と連携して営業所に服薬パッケージを積み上げておき,感染者が判明したら担当地域の郵便局や宅配便業者に一報入れるだけで即日で感染者の自宅に置き配達できるシステムを展開すればいいでしょう。薬事法,医師法とか面倒なことは考えずに,感染者の治療を第一に超法規的に運用してもよろしいかと思います。この方式であれば感染者が一日一万人発生しても,各担当地域の郵便局,宅配便の集荷エリアで見れば一カ所で数十人規模で収まるので対応は十分に可能と思われます。このシステムにレトルト食品も載せられればより良いです。

現状は こんな 感じ。保健所さんは死ぬほど頑張っていると思いますが,それに甘えてまともなシステムを構築しない国,自治体はいったい何をしているのでしょうか…。新型コロナに感染して医療も受けられない国って,果たして先進国の中にいくつあるのでしょう。ま,日本はとうの昔に先進国からは脱落している感じがするのですけれども (画像/MWS)。








2021年8月17日




いきている珪藻の色素体は茶褐色,黄褐色といった茶色っぽいような色をしています。珪藻は光合成をする生き物ですから葉緑素・クロロフィルa,cなどを持っていて,これは青緑色です。にもかかわらず茶色っぽいのは,ほかにも含まれているフコキサンチンやダイアトキサンチン,ディアディノキサンチン,β−カロテンなどの赤橙色の色素と一緒に複合体を形成しているからです。この話が難しいと思った方は,にんじんジュースと青汁を混ぜると珪藻に近い色になる,と思って下さい。

ところで,珪藻細胞が死ぬと茶色っぽい色が緑っぽい色に変化します。これは色素複合体が壊れてクロロフィルあるいはクロロフィルの分解産物の色が見えてきていると思われます。きょうの画像はRhopalodiaという珪藻の生きているもの,死んで緑色が見えてきたもの(左),緑色が濃くなったものの例です。通常は緑色に変化しても左側の細胞のようになる程度で,右側のものくらいに濃くなるものははじめて見ました。珍しいので撮影したのです。ある種のシアノバクテリアを思わせる色ですが,なぜこんな色が出たのか不思議です。

以前も紹介しましたがRhopalodiaには こんな 面白い性質があります。この楕円体と,死後の色素組成変化の間には何か関係があるのかもしれません… (画像/MWS)。








2021年8月16日






もうひとつ出会った赤いヤツ。名前は調べていません。よくみている繊毛虫が赤い色素を取り込んだだけという気も…。

ところで,14日は午後から一日ひっくりかえっていました。昼食を食べて2,3時間後,胃が張る感じがして15時に健胃生薬を一服。まったく効き目なし。中度の胃痛に発展したので16時にスクラートを一服。これも効き目なし。さあ困った。仕方がないので,ファモチジンを17時半に一服。これも効き目なし。19時におかゆを一杯。胃痛は緩和しません。その後横になっても治らず,あまりにキツイので21時半にブスコパンを一粒。これも効き目なし。

症状は胃痛そのもので,何かの放散痛の可能性はほぼなし。肝臓でも膵臓でもない感じがします。食後から痛みが出る時間を考えても何かの食材が原因です。いろいろ考えてもよくわかりませんが,納豆キムチとパイナップルを食べたのが敗因かもしれません。この一週間,事情により酒をやめていたので,睡眠不足により胃腸が弱っていただろうことは否めません。そこに大した量ではありませんが,刺激性のキムチと酵素たっぷりのパイナップルを食べて,胃の粘膜がやられて胃痛に発展したものと推測しました。

痛みの感じは,周期的に胃が収縮する感じはなく,胃けいれんでないことは明らか。のでブスコパンが効かないだろうことは予想済み。胃の粘膜表面がチリチリと痛みを発している感じです。不思議なことは,強い胃痛だと仰向けで足を伸ばすことができないのですが,今回は仰向けで足を伸ばした姿勢がいちばんラクで,左向きがキツく,右向きがややラク,という感じでした。粘膜の障害は部分的なようです。

これ以上クスリを連用するのはまずいので痛みに耐えながらゴロゴロ。そして24時にスクラートを一服。これが奏功して一時間後には胃痛は消えました。どうもスクラートは,胃粘膜がやられる初期には効かないようで,炎症に発展したときにその部位を保護する作用が出てくるようです。今回はスクラートを5時間おきが正解だったかな。それなら21時過ぎにはラクになれたのに…と一つ経験知が得られました。

15日は朝からおかゆを食べて様子を見る感じの一日でした。胃の疲れは残っていますが胃痛になることはなく,夜も念のためおかゆとそうめんにしましたが特に問題はありませんでした。これを書いている現在はほぼ復調しています。

東京都内は救急車が連日出払っていて,呼んでも来ない状態になっていて,受け入れの病院も限られており,まともに医療を受けることができない状態になっています。ので,毎日ひじょうに注意深く生活しているのですが,胃痛をやってしまうとは焦りました。年に1回くらい胃痛をやってしまうのですが,その多くは8,9月です。理由は明らかで,寝不足が続いたあとに何らかの食べ物を原因として胃痛が発生するのです。近年は対処法を確立したのですぐに火消しできていたのですが,今回は初期消火をやろうとしてうまくいかなかった事例になりました。やっぱり筆者は毎日酒を飲んでよく眠ったときがいちばん健康な感じがします… (画像/MWS)。








2021年8月15日






はじめて出会った赤いヤツ。名前は調べていません。赤いゾウリムシというやつなのかな? (画像/MWS)。








2021年8月14日(2)






バックが明るい風景は逆光であるので,露出補正をプラスに振って,物体が黒つぶれしないようにします。これは風景でも顕微鏡でも同じことです。顕微鏡の基本的な照明法,透過明視野では,明るい背景に透けた物体を見るのでほとんど完全に逆光撮影となります。この逆光撮影した画像を本ページに掲載するときにいつも悩むのが,背景の明るさをどのくらいにすべきかということです。

一般のデジタルカメラを使って撮影された画像は肉眼観察とはだいぶ違ったイメージになります。肉眼観察だと背景はひじょうに明るいのですが,デジタル画像では記録される情報量を最大にするために,ある輝度範囲に収めなくてはいけないので,背景は目で見たほどには明るくありません。これをパソコンモニターでどのくらいの明るさにすべきか悩むのです。

物体によっても異なるのでたぶん決まった解はないような気がします。きょうは背景の明るさを「205」前後にしてみました。このくらいが顕微鏡を覗いている感じに近づいて,物体も見やすく,これらの珪藻には合っているような気がします。あくまでも主観ですが(画像/MWS)。








2021年8月14日




BBQが終わったあとの後片付けで,川の水を使って洗剤でごしごしと洗い物をしている若者たちの画像(数年前のもの)がSNSに投稿されて大きな話題になっていました(こちら)。その後にヤフーニュースにも採り上げられていました(こちら)。

これをみてじつに複雑な気分になりました。。

まずこの画像を投稿した大学教授,筆者とさして変わらない年齢なんだけれども,橋の上から盗撮している暇があったら,すぐに河川敷に降りていって正しい洗い方を指導してあげれば良いのに…。生態学系の教育者なんだから。洗剤使いたかったら,水汲んで,川から最低でも30メートル離れた陸地で洗って土に吸わせて下さいね。そうすればこの川にいるドジョウもハゼも死なずに済むので…といって,この川にいる珍しい生物を捕まえて彼らに見せてあげれば,きっと納得してもらえるでしょう。

もう一つ気になるのは,この画像を見た限り,河川流軸からかなり離れていて,かなり幅広の水量の多い河川にみえます。彼らが使っている洗剤の量と落とした脂分を無害に希釈するために必要な水量はおよそ1〜10トンの間と見積もられると思います。この条件では,この河川生態系にほぼ影響はないでしょう。彼らのやった行為は褒められたものではありませんし,世の中のキャンパーがすべてこんなことをしたらダメなわけですが,ちょっと騒ぎすぎな気もします。

BBQが終わって後片付けして洗い物までして帰るとは,この盗撮された若者たちは良い心がけの持ち主です。自分たちの行為が川に毒を流すことになっているとわかればすぐにあらためてくれるでしょう。現代の若者たちの多くは,たいへん礼儀正しくてよく耳を傾けてくれます。正しい指導に逆らうような若者たちなら,そもそもこんな丁寧な後片付けなんてしないような気がします。

そしてまた気分が悪いのは,投稿画像がまるで現代の若者が何も知らないから川で洗剤を使っているような印象を与えるものになっている点です。河川や河川上流部のキャンプ場で洗剤が使用されてこれが水質の悪化を引き起こすのは1980年代後半から知られていて,1990年代中盤には農工大のグループなどがLASの濃度をキャンプ場周辺で測定して,その影響の大きさを定量化したりもしていました。この大学教授がまともに水環境系の勉強をしていたら,この問題はむかしからのもの,であることを知っていたはずです。決して現代の若者だけが何も知らずに引き起こしたものではありません。

すでに1990年頃でも,ゲームピコピコ世代のバカ親は世の中に増殖していて,この何も知らない阿呆どもがアウトドアブームに乗ってそこいらへんのキャンプ場にクルマで出没するようになっていました。筆者は阿呆がいるかどうかはすぐにわかります。午前中,9〜10時頃に沢筋を歩いていると,水が泡立つ時間帯があるからです。阿呆がキャンプ場で洗剤を使っているのです。いちばんひどいときには,ある滝壺が泡で一杯になり泡が飛び散っていました。

そのキャンプ場には洗剤使用禁止の立て札がありましたが,目に入らない人も多かったらしく,休日はいつも泡だった渓流となっていました。それからまもなく,むかしからあったそのキャンプ場は廃止になりました。当たり前です。洗剤を使われたら簡易水道の水源として使えません。住民の生活にかかわるのです。1990年代中頃の話です。マナーを守れない無知なnewバカの出現がキャンプ場を潰したのです。

この時代の阿呆なバカ親に育てられた子どもが,ちょうどSNSに投稿された盗撮画像の若者に当たるのです。責任はバカ親世代にあり,そのバカ親を育てたバカ祖父バカ祖母世代(*1)にもあります。それだけでなく,日本の素晴らしい自然,生態系の仕組み,その脆弱さ,そこに命をつないできた様々な生き物,そんなことを教育して来なかった国家にはさらに重大な責任があります。

SNSに投稿されてしまった若者たち,君らは少しも悪くないよ。ちゃんと後片付けして帰ってえらい。へんな噂になっていることを気にかけることはないよ。少なくともオレは君らをバッシングしない。ただ,今後は,そこにいる生き物のことも少し考えて,なるべく大丈夫そうな方法を自分の頭で考えて実行してくれ,よろしく頼むよ。中年オッサンはそう思うのです…(画像/MWS)。



*1 この時代の方々やそれ以前の方々は,上水道が整備されず,用水路などで食器洗いなどを行っていた方々も多くいらっしゃいますので,そういった方々が上下水道の整備と合成洗剤の登場に追いつけず,それらが生態系に与える影響などを教育できなかったことはある程度仕方のないことかもしれません。水環境の保全は国家の大計に属することなので,本来は国が水環境の保全,水界生態系の保全について力を注がなければなりません。




2021年8月13日








緑藻から柄をのばして付着している珪藻。ゴンフォネマとかキンベラなどの種がこんな感じで繁茂したりします。でも,場合によってはポロッと外れて,一つの細胞でそこいらへんを動き回ることもできます。ならばなぜ群体を作るのでしょう。有性生殖に有利だからでしょうか。

そんな学問的な話はさておいて,ぼーっと顕微鏡を眺めていてこんな視野に出会うと,なんとなく良い風景をみているような感覚になり,意味もなくぼーっと眺めてしまいます。珪藻の群体だけでも面白いのですけれども,そこに緑色が加わることによって絵に奥行きが出るんですよね。人間は網膜のRGB信号が均等に刺激あるいはG信号が強いときに和むようにできているのかもしれません…(画像/MWS)。








2021年8月12日










ひきこもりで暮らす筆者は買い物をしない代わりに料理担当となっています。自営業者が勤め人のカミさんにゴハンを用意して待っているというのは当然のことです。ただ,買い物をしないのでメニューはいつも冷蔵庫にある材料で「そのとき思いついたもの」になります。冷蔵庫の在庫はめまぐるしく変化するので思いつく料理も日々変わっていきます。

そんな日々の中で生まれたのがきょうの画像。東武ストアの鶏もも肉がひじょうに品質の良いもので日々入荷します。そこに今年はピーマンが豊作のようで優良なものが次々と入荷します。ので,毎日ピーマンを5,6個消化できるメニューにするべえかと作ったものです。

鶏もも肉は細切りにします。脂身と皮の脂は分けておきます。細切りにしたもも肉はしょうゆに漬け込んでおきます。味付けはここで決めてしまいます。しょうゆをぐるぐると4周くらい。ショウガは千切りにします。ピーマンはもも肉と同じくらいのサイズに切ります。きのこはばらして電子レンジでチン(600Wで4分)しておきます。

テフロンのフライパンに脂身と皮の脂を入れて弱火にかけます。やがて鶏油が出てきますのでじっくり火にかけて搾り出します(*1)。この油でショウガを軽く火を通して香りを出し,そこにしょうゆに漬けたもも肉を放り込んでよくかき混ぜて強火で火を通します。表面の色が変わり半生になったらフタをして10秒加熱して火を消し,フタをしたまま5分以上置きます。

時間が経過してフタを開けると,もも肉から肉汁が出ています。ここで一度もも肉の汁気を切りながら別皿に取り出します。残った肉汁にピーマンときのこを入れてフタをして蒸します。ピーマンに火が通ったらフタを開けて汁気を完全に飛ばします。汁気がなくなって焦げ付き気味になったところで,別皿のもも肉を合わせます。そして15〜30秒ほど火を通したらできあがりです。

この料理,別に名前はありません。なんとなく鶏ピーマンと呼んでいます。お読みいただいてわかるように,この調理法はオイルも使わないし,調味料はしょうゆだけです。筆者のつくる料理は具材の組合せで味を完成させるものが多く,無理矢理味をつけて食べられるようにはしません。ので,鶏油の風味にショウガの香り,ピーマンのさわやかな感じ,そこにきのこと鶏肉のうまみが加わってしょうゆがまとめてくれている,そんな感じです。材料は最小限ですが,脂っこくなくあっさりとして,それでいてしっかりとした味わいもあります。

お世話になっている知人編集者にできたてを持って行ったところ,すぐに試食して,「思わずお母さんと呼びかけてしまいそうになる程 優しいお味でした…!!!」とのお言葉を頂戴しました。とうとうオレも,「お母さん」になってしまったか。わはは…なのです(画像/MWS)。



*1 こういった工夫はむね肉でも豚肉でも牛肉でもできます。このようにしてみると,オイル(サラダ油,菜種油,ごま油,オリーブオイルなど)というのが全く不要である場面がいくらでも発見できます。にもかかわらず世界中でオイルをフライパンに入れて料理を作るのは,無駄にオイルを食べていることにもなります。オイルを楽しむ料理ならいいのですが,そうでない料理の場合は無駄にオイルどぼどぼは避けたいものです。




2021年8月11日












ワムシは絶えずせわしなく動き回っているので良い画像を得るのは難しいです。対策として動画で撮るのも良い方法ですが,一枚撮りで高解像の絵ができればそれもいいなぁと思います。デジタルイメージングでは何千枚でも撮影できるので,ひたすらダメ元で撮影しまくってまぐれ当たりを狙うという原始的な手法で,フィルム時代には難しかった絵が得られることもあります。引きこもりの顕微鏡ライフを続ける筆者にとってワムシを追いかけるのは野山で昆虫や魚を追いかけているようなものですから,飽きもせずイメージングを続けることができます。

きょうの画像はその成果の例。このワムシ,殻はよくみていましたが,泳いでいるところにははじめて出会ったので執拗に追いかけて撮影しました。ステージ操作によるフレーミングをピントあわせを左手で行い右手でシャッターを切る両手法での追い込みです。一枚目はお腹側?からで二枚目は背中側の殻表面にピントがきています。三枚目は横からです。こんな格好をしているんですね。

画像四,五枚目は別の個体で別種かもしれませんが,繊毛をぶるんぶるん高速回転させているところを撮影したもの。このぶるんぶるんは1/6400〜1/13000秒くらいのシャッター速度でだいたい止められるのでISO感度をあげて,光源輝度をあげて拡散板を抜いてLBDフィルタも外し,その条件でホワイトバランスプリセットして撮影しています。

透過明視野の絞り込みで,そのままだと繊毛のコントラストが低いので画像処理でコントラストをあげています。そのままだと色も強調されてしまいおかしな色に見えてしまうので彩度補正をマイナスに振って,誤った印象を与えないように配慮しています。ワムシ一つを表現するにも,機材選びから撮影テクニック,画像処理までいろんな知識や技術が必要なのです。筆者もまだまだ修行が必要な段階です(画像/MWS)。








2021年8月10日








ミドリムシはじつに目に優しい緑色をしていて顕微鏡の視野に現れると和む感じがします。すじりもじりして動き回り撮影は面倒な対象なんですけれども,何とかして画像を得られないかとイメージングをしてしまうのです。

平均的に見ればミドリムシはとても色の濃いものが多く光を吸収してしまいます。ので,これを撮影して内部構造を見るためにはカメラの露出を+に振ります。それも,相当な+です。特に透過明視野のときには。

きょうの画像一枚目は乾燥系対物で微分干渉で撮影したもの。眼点をみてもとてもよく写っているのだけれども,ミドリムシは表面に珪藻に匹敵する縞々の微細構造があるので,乾燥系対物だと微細構造が消えてしまい,なんか物足りない感じもします。画像二枚目は液浸系で撮ったものですが縞々構造がところどころに見えていて,この方がミドリムシだなーという感じもします。画像三枚目は赤い色素を持つミドリムシを見つけてやったーと喜んで撮影したのに,光をあてるとすぐに丸まってしまい撮影タイミングは1分くらいしかありませんでした。その短い時間の中で伸びている姿を撮影したもの。

手元には ぷーままの お父上が描いた驚異的な画集があってミドリムシの絵なんてとんでもないレベルなのだけれども,この動き回る生き物をどうやってこの精度でスケッチとして残せたのかと不思議に思います。デジタル時代とは違った,物体そのものを詳細に捉える眼光,知性というものがあったのだろうと想像したくなります(画像/MWS)。








2021年8月9日(2)




ひきこもりの顕微鏡観察二日目。夕食後のひとときに冷蔵サンプルを出してきて一滴マウント。これをえんえんと顕微鏡観察してイメージングします。きのうの撮影画像を見ると,クンショウモではまともに見えた色が,ウチワヒゲムシやミドリムシだと微妙におかしい感じがしたので設定を変えての撮影です。きのうの画像は画像処理で色補正をしていますが,きょうの画像は補正なしです。少し見た目に近づきました。

ピントを合わせる時間がありませんでしたが,2匹?のウチワヒゲムシが接近遭遇したときの様子を60倍対物レンズの視野に収めることができました。こういった瞬間に出会い,記録を残せるとなんだかとても嬉しい気がします。双眼顕微鏡を眺めていると視野一面に微生物の世界が広がりますので,まるで散歩か旅行にでも行ったかのような,つかのまの,普段見ない風景を感じることができ,ストレス低減にも最適です(画像/MWS)。








2021年8月9日




せんじつメールを頂いた偏頭痛治癒の方から続報。このような具体的な話は滅多に聞くことができないので許可をとって掲載します。それがきょうの画像。

砂糖を常食して昼食にカップ麺,ジュースを日々飲用している方を知っていますが,年に数回以上風邪をひいています。砂糖は身体を冷やし免疫力を下げる,などということがよく言われますが,その医学的な詳細は別にしても,筆者の観察では砂糖摂取と体調不良の間には関係があるように見えています。自己免疫疾患との関係も深いと考える人もいて,アレルギー体質,特にアトピーなどは砂糖をやめると良くなる例があることも知られています。もちろん偏頭痛との関係を疑う人もいます。

砂糖や小麦粉ばかり食べているとそれを代謝するためにほかの栄養素がどんどん奪われますから,栄養バランスが崩れて体調不良になるのはむしろ必然です。少なくともビタミンB剤くらいま毎日飲んでもいいくらいです。が,お菓子を平気で食べてジュースをごくごく飲み,カップラーメンで昼食を摂るような人が栄養面に気を遣っているはずはないので,ビタミン剤やサプリなどを飲むこともないでしょう。すると負のスパイラルに落ち込むことになります。

それにしても,ひっくり返るくらいの重症偏頭痛が治ってしまったというのは目出度いです。と同時に,砂糖(お菓子)恐るべしですね(画像/メールのスクリーンショット)。








2021年8月8日




ひきこもりと顕微鏡は最高の相性かもしれません。筆者が研究職の継続をあきらめて離職し無職になったのは2006年1月1日です。当サービスの開業は2007年9月21日なので,その間は無職で引きこもりで暮らしたことになります。厳密にいえば,その間も大学の非常勤講師はやっていたので履歴書上は無職なのかどうかわかりませんが…。

まさかこの経験が新型コロナの世の中で役立つとはと驚くのです。人と人が接触しなければ感染の危険性がない,これはまさに筆者のような引きこもり,オタクが有利な世の中になったのかもしれません…。感染防止の対抗手段があまりない現状でも,人と接触しなければ感染の危険はありません。

引きこもりの人は,何か時間をつぶす趣味を持っているのが常です。それがネトゲなのかツイ廃なのかはわかりませんが。筆者は課金があるものを避ける傾向にあるので,機材を入手してしてそれをいじくりまわして遊ぶ方向でした(現在も)。そして顕微鏡はそんな用途に最適なのです。ので,15年くらい前の無職期間中も毎日顕微鏡をいじっていました。そのときの経験がいまでも役に立っている感じがします。

きょうの画像は新型コロナ,デルタ株の世の中で,もっとも安全に過ごす中年オッサンの必殺技,「家から一歩も出ない」を発動しつつ,緊急入荷した冷蔵サンプルを検鏡したものです。本ページをご覧の皆様にはおなじみのウチワヒゲムシ(Phacus gigas)です。この生き物,ウチワとヒゲムシだから,ウチワの形状と,ヒゲを同時に表現しないと「それっぽくない」感じになってしまうのです。そこで数時間,悪戦苦闘しました。

まだ全然,満足という感じではないのですが,この丸底フライパンのような形状の生物を一枚撮りで収めた絵としては65点くらいかなというところまではできたので,アップしてみるのです。珪藻の造形美もいいですが,こういった色情報が豊かな原生生物も見ていて飽きませんね(画像/MWS)。








2021年8月7日




わかい頃はよく夏バテをしていました。とにかく夏が苦手で,前世はヤマメなどの冷水性魚類だったのではと思うほどです。食欲はなくなり,口当たりのよい素麺やざるうどんなどをよく食べていました。体重は減り,50kgくらいになってしまうこともあり,このくらい体重が減ると身体が重くなるのです…。

ところがこの十数年,夏バテっぽい感じがまったくしません。いつでも食欲旺盛で35゚Cを超えるような東京都心に暮らしていてもモリモリと食べることができます。

なんでそんなに変わったのかというと,ここでも「砂糖」が登場するのです。。若い頃は食事の内容に注意を払うこともなく,食べ物も飲み物そのときに思いついたものを口にしていました。紅茶が好きで夏はアイスレモンティーに砂糖をたっぷり入れて飲んでいた記憶があります。アイスの類いも好物で,えーと何だっけ,ジャンボもなかだっだかな,あれをよく食べていました。こういった砂糖たっぷりの,冷たい飲み物食べ物を連続して食べると,食欲不振になって,口当たりのよいものしか食べたくなくなります。それで栄養のほとんどないような素麺とか冷やしうどんを毎日食べていると,栄養不足になりますます体調は悪くなります。悪循環のはじまりです。それでさらに口当たりの良いものと思って菓子パンを食べたりするようになるとさらに体調は悪くなります。。

15年ちかく前に砂糖(+ブドウ糖,果糖などの甘味料)とおさらばして,果物以外は甘いものを食べない生活になって夏バテとは無縁になりました。アイスなど大好物で10代の頃は一日に7本も食べたこともありましたが,いまでは口にする気もしません。甘いジュースなど一切飲みません。紅茶やコーヒーは全部デカフェにして砂糖は入れません。そして,冷たいものを飲みません(ビールと冷酒は除く)。もちろん甘いお菓子などは一切食べません。素麺も冷やしうどんもごくたまに食べる程度で,常食することはありません。

…とこんな感じの生活を送っていると,夏バテはどこかに行ってしまったのです。ので,たくさんの夏野菜をバリバリ食べて,きのこを食べて,海藻を食べて,主に鶏肉を食べて,海産物をいただき,日本酒を飲んで平穏な暮らしが続いているのです。夏に体調不良が多く,甘い飲み物やアイスなどを食べている人は,砂糖をやめることと,冷たいものを飲まないことの2点に取り組むと改善できる人もいるかもしれません。

きょうの画像は当店名物の薄切りタコ。宮城ショップより入荷の志津川町の高級品ですがタコとしかかいてありません。でもこのぶっとい感じは明らかにミズダコでしょう。では水っぽいのかというと,絶妙なゆで加減と塩加減で,お世辞抜きにこれはマダコを超えるのでは…と思うほどのものです。スーパーで売っているミズダコの倍くらいの価格でしたが,味の違いは倍どころではありませんでした。日本酒のおともに最高でした(画像/MWS)。








2021年8月6日




きょうの画像はSNSからの引用。こんな状態はずっと前からでいまに始まったことではありません。職場で感染者が出ても,マスクをしていたのなら濃厚接触者になりません,などといって検査を拒否していたのが東京都の保健所です(区により対応は異なります)。空気感染の感染症で,しかも個々人の対策スキルは千差万別の世の中にあって,こんな対応をしているニッポンは,「新型コロナ制圧」とは別の目的で政権が動いているようにしか見えません。

空気感染に対して,「クラスターを潰す」などという対策が無力に近いことは誰でも想像できそうなものですが,残念なことに空気感染を頑強に認めない人たちが当初から専門家として政府の中枢に入り込んで助言してきたので,国内の新型コロナ対策は最新の知見から大幅に遅れることとなったのがわが国の現状です。ざんねんですねえ。専門家が害悪を垂れ流す例として語り継がれるかもしれません。。

この感染症をある程度征圧するのはじつに簡単なことです。20日の間,人と人との接触を断てばいいのです。

そんなことがわかっているのなら,それを実現するプログラムを組めばいいのですが,世の中は,自称頭のいい人たちで満ちあふれていて,新型コロナ対策が日本ではできない理由を大量に用意していたりします。もう阿呆かバカかと思うのですが,彼らから見ると,筆者が阿呆でバカの塊に見えるはずなので,相対論的な土俵では議論になりませんね。

感染症対策というのはロジックの世界で,決められた手順を守って病原体の拡散を防ぐというものです。培養実験などの経験のある方々ならば自明のことでもあります。この,研究者や医学者では当たり前の簡単なことを,どうやって一般の方々にご理解頂くのか,というのが新型コロナ騒動の収束に関係していると思いますね(画像/スクリーンショット)。








2021年8月5日




きのうの記事を読んだ本ページの読者さんからメールをいただきました。そのスクリーンショットがきょうの画像。お菓子(=甘いもの)を徹底排除したら頭痛がなくなったとのこと。この方は本日の画像の熱心な読者のようで,数年前から「のらぼう販売情報」とか「シシャモのオスにまつわる話」とか,「なぜリアル金魚すくい」が必要なのかとか,本ページの記事に対してのレスポンスをメールで頂いていて,本当に有り難かったのです。それでいろんな情報交換をしていたのですが,ご自身の頭痛に関して,筆者の発する情報を採り入れて実践し,その結果,体質改善が進み頭痛の苦痛から解放されたのであればこんなに嬉しいことはありません。報告頂いたことにも,チャレンジ頂いたことにも,感謝申し上げます。どうか今後もご健康が続きますように…。

砂糖(甘いもの全部)とお菓子(クッキーとか煎餅とかの粉もの)をやめると頭痛が起きなくなるという報告はこれで数件目です。筆者自身,30代までは砂糖も食べていましたし,カミさんにあわせてシュークリームやアップルパイなども食べていました。そして頭痛常習者でした。低気圧が近づくと頭痛単独で起きることもありましたし,二日酔いの頭痛も強かったのです。現在は砂糖(甘いもの全部)やめて14年になりますが,低気圧の頭痛も二日酔いの頭痛も激減しました。

甘いものに目がない研究者の知人に砂糖をやめるようアドバイスして,イヤイヤながらも従ったらしいその研究者の言葉によれば,「確かに頭痛が減った」とのこと。こういった報告をたまにもらうので筆者は砂糖が頭痛の原因物質の一つであると認識しています。

砂糖がなぜ頭痛を引き起こすのかは解明されていないと思いますが,あり得る機序としては,血管内皮細胞のタンパク質がブドウ糖で修飾され(グリケーション),内皮細胞のもつ本来の役割が果たせなくなる結果,脳血管の炎症が置きやすくなり頭痛に結びつくというものです。一度修飾されたタンパク質がもとに戻るには,部位によっては4年ほどかかるとみられますが,血管内皮細胞であれば循環の早い部分であるので,たぶん一年も砂糖をやめれば効果は実感できるものと思います。

問題は砂糖が依存性の高い物質であることです。甘いものが好きな人は健康上必要としているわけではなく,単に,「甘いという刺激」が欲しいだけで食べているのがほとんどです。単なる嗜好品です。でも高度に依存しているので多くの人はよほどの理由がない限りやめようとはしません。筆者はこれまで健康問題で困っている多くの人に砂糖やお菓子を全部やめるようにアドバイスしてきましたが,実際に達成できた人は多くありません。ここが砂糖依存の恐ろしさです。

しかしながらアドバイスを聞き入れて砂糖を完全にやめた人たちからは全員,体調が良くなったと報告を頂いています。悪くなった人は一人もいません。甘いものを常食して体調不良の人には効果は必ずあるように感じています。

世の中には何を食べても平気な人というのがいて,ケーキを食べようが酒を飲もうが肉ばっかり食べようがまったく問題なく健康なまま高齢者に突入などという例もあります。こういう人は砂糖をいくら食べても大丈夫かのように思いますが,実際はそうでもないかもしれません。砂糖の多食,特に砂糖入りの飲料を好んで飲むと心臓疾患のリスクが上がることが近年知られてきています。グリケーションは全身の細胞で起こりうるので,頭痛が出なくても,ほかの血管内皮細胞が傷むことはごく自然にありそうなことですよね。

ということで,きょうは砂糖(お菓子)をやめたら頭痛が治ったよ,という興味深い読者さんの報告のお話でした(画像/MWS)。








2021年8月4日




このくだらない感染症が世界に広がって一年半以上が経過して,いろんなことがわかってきたのですが,確実に言えることは基礎疾患を抱えた者や高齢者など弱者ほど死亡リスクが高いということです。健康な若者や中年の方々の多くは自然免疫で対応可能でこの感染症から抜け出して回復しています。

ならば世界の「専門家」は,この「健康」というやつを実現するにはどうしたらいいのか情報提供すべきですし,死亡リスクの低減効果もデータで示すべきです。

にもかかわらず,世の中はまるでワクチンが救世主のようになっていて,それを信じ切った人たちが,生活改善もせずに,ワクチンにすがるようなことになっているように見受けられます。でも,このウイルスのRが高い値ならワクチンをいくら打っても追いつかない事態にもなります。そんなときにも頼れるのが自然免疫で,(コロナウイルスとの交差免疫を除けば)つまりは「体力」といってもよいかと思いますが,ここを強調しないのは不満です。ふだんから風邪をひかない生活をしている人は,コロナウイルスに強いことが推察され,したがって新型コロナにも強い可能性が高いのです。

では新型コロナに弱い身体とはどんなものか。これは死亡数や死亡率が高いイタリアやアメリカが参考になるのかもしれません。カロリー過多,糖質(小麦)過多,単糖類二糖類(砂糖ブドウ糖果糖)過多,オイルどぼどぼ,の生活を送っている人たちです。結果として肥満となり,多くの人が新型コロナで死亡しています。

イタリアの人々がどんな生活をしているのか,それはイタリア料理を勉強しているとなんとなくわかりますが,現地レポートはその想像の上をいきます( こちら )。これだけ油を多食して粉体の小麦を常食して砂糖を多食すれば,それだけで病気みたいなものです。

このような食生活を継続すれば,血管内皮細胞はグリケーションによって本来の機能を発揮することができなくなるでしょう。そして弱った血管,特に毛細血管などに新型コロナウイルスが侵入あるいはスパイクタンパク,あるいはS1ユニットが攻撃して,微小血栓などを作ればそれに対応する代謝反応が追いつかず,臓器不全等によって生命の危機となる…といったシナリオを想像することは非合理ではありません。医者なら熟知でしょうが新型コロナを肺炎を思っている人は時代遅れで,本ページでも昨年4月頃に書いたように全身性の炎症性疾患です。さらにいえば血液と血管に異常をきたす感染症です。

さてそこまでわかれば,血管内皮細胞を健全に保つ生活が新型コロナに対応するものとなるのはご理解いただけるでしょう。それはどのようなものか。ごく簡単にいえば,グリケーションを防ぐことと,過剰な脂質をとらないこと,野菜と魚を食べることに集約できるかもしれません。そして幸運なことに,むかしの「和食」というものを実践すると,そのような食生活になるのです。

・砂糖,ブドウ糖,果糖の入っている甘い物は食べない
・クッキーなどの粉食を排除
・もちろんケーキなどもダメ
・アイスクリームなど論外
・麺類も多くは粉食,減らすべき
・間食はしない
・一日2〜3食
・ごはん,芋などの炭水化物はOK
・果物は甘くてもOK,但し多食しない
・煮野菜の多食
・生野菜も適宜
・青魚を定期的に,缶詰でもOK
・揚げ物は減らす
・わかめ,めかぶ,もずく,昆布などを日常に
・きのこを週に2パック以上
・肉は鶏豚牛の順
・納豆は良い食べ物
・鉄分補給に留意(レバーなど)
・体重が増えたら一食抜くか,野菜だけにする
・なんか体調が悪い人はカフェインをやめてみる


ほかにもいろいろあるんですが(*1),こんな感じの生活を続けると,体調はよくなり,生理痛が軽くなってクスリが効くようになり,頭痛持ちの人はその頻度が減り,風邪をひく頻度が激減するのです。本ページの読者でも筆者からこの最高にお節介なアドバイスを不幸にも受け取り,イヤイヤ実践したら体調不良が改善してしまったという人が,10人くらいはいるはずです。本ページでは事実の記載しかしませんので,ここに書くことは筆者なりの「治験データ」ありのものです。

こういったことを書くと,ひっくり返ったように逆上して,コカコーラをゴクゴク飲み,ワクチンを打っているから大丈夫だとお怒りになる方々が存在することも想像できます。もちろんそれはいいのです。ワクチンにすがってコカコーラを飲んだり,ケーキやアイスクリームを食べたりするのも人生ですし,個人が何に充足するのかは個々の価値感によりますので立ち入りできません。

でもまぁここで言いたいことは,イタリア人とアメリカ人,それにイギリス人くらいの人々が,ここで書いたような食生活をしたのであれば,新型コロナの死亡者は,10万人は減ったかもしれないだろうな,ということです。新型コロナウイルスは,ある意味,生活習慣病にダメだしをするような感染症だからです。日本人で若者がほどんど死んでいないのは,ぶくぶく太った肥満の人間が少ないことがあげられるだろうと思います(画像/MWS)。



*1 重要なことをわざと書いていません。血管内皮細胞のグリケーションに寄与するのはグルコースだけではありません。アセトアルデヒドも悪さをするのは-CHOを持つので自明なことです。筆者は禁酒期間以外は毎日飲酒をしますので,アルデヒドで血管内皮細胞を痛めつけているということになります。でも寝られないので仕方がありません。その代わりに,食事からは砂糖ブドウ糖果糖を排除して,急激な血糖スパイクを回避できるようにしています。食事で摂取する炭水化物も多くはありません。GI値を参考にしつつ,安定した血糖値を維持するような食生活を目指しています。




2021年8月3日




東京都内はあらゆるところに新型コロナウイルスがまん延していて感染者の近くで空気を吸っただけでウイルスをもらうことになりかねない状況になっています。東京都は一貫してPCR検査数を減らしており,実態の把握に努めてこなかったので,感染者が隔離されることなく広く拡散して現在の状況を招いたともいえます。加えて,日本特有の現象っぽいですが,PCR検査をたくさんやると医療崩壊が起きるとか,無駄だとか,特異度が低いとか,わけの判らないことを主に医療者と厚生労働省,感染症の専門家を名乗る方々が言い始めて,それを「オレは頭がいいんだ」と思い込んでいる素人連中がSNSで検査抑制論を広めた結果も,この現在の現状を招いているわけです。むやみに検査してはいけない,と一生懸命言ってきた阿呆な素人たちは,現在の東京の検査数は「適性」と考えているのでしょうか。陽性率は19%ともいわれます。

この阿呆な人たちは日本の検査拡充を遅らせたという意味で実害を与えたような気もします。でもまぁ,SNSは自慢合戦,自己顕示欲の吐き出し場でしょうから,バカが大量発生して余計なことを言うのはむしろ当たり前なのかもしれません。

もっと有害なのは,検査抑制を言い,それを自分の病院で実行してクラスターを発生させた都内の女医や,入院患者にPCR検査を省略して大クラスターを発生させ,多量の人を死に追いやった沖縄の男性医師などでしょう。沖縄のケースではクラスターの発生はワクチンを接種できていない医療従事者のせいにする歪曲報道まで流され,こうなると笑うしかありませんが,ワクチンがあろうとなかろうと確定診断がPCRしかない現状で,入院患者への検査をしなかったというのは「医療事故」に匹敵する行為と思われても仕方がありません。東京都内では,昨年3月の時点でも,多くの病院で,入院患者や予定手術の患者は全部PCR検査をしていました。それをやらなかったのはただのバカです。皆さんあまりご存じないでしょうが,筆者の実体験から申し上げて,医者にはものすごいバカ,というのが一定数います。

インフルエンザでさえ病院で検査して陽性だったらお休みして隔離,という感染症対策の基本みたいなことをやってきたのに,なぜ新型コロナになると検査は不要,になるのか本当に不思議です。37.5゚C以上の発熱で4日間我慢しろ,そのあとなら検査してやるとか,サチュレーションが90近くに下がらないと検査しないとか,つまりは検査を受ける権利,医療行為をいける権利を国民から奪って,それで医療崩壊を防ぐ…そしてそれを現在も絶賛継続中…なんじゃそりゃ。

ま,バックに財務省がいて,陽性者が発覚すると国のお金が減るので,なるべく検査しないでね,ということがあるんだろうなーと想像すると,医療体制や検査態勢の拡充にに対して不熱心だった政府の姿勢も理解できますが。

でも自治体によってはきちんと検査をしているところもあるので,自治体トップの認識に大きく左右されるのもありますね。大阪は少し前に医療崩壊してたくさんの人が亡くなりましたが,現在はどうでしょう。とにかく検査して洗い出しを行い,病床を増やして受け入れ体制を整えれば戦うことはできます。なすすべもなく自宅を病床のような形で,などという笑えないギャグを飛ばす東京のオバサンとは違うのかもしれません。

…ということで,当サービスは昨年に引き続き,新型コロナ対応モードで過ごす夏となります。筆者はふだんから自己隔離して暮らしているので,自分でウイルスをもらってきて感染する可能性はほぼゼロです。しかしカミさんは仕事もあるし買い物もあるし通勤電車に乗るしで,どこからウイルスをもらってくるかわかりません。ので,家庭内隔離モードを最優先して暮らすことといたします。仕事は二の次三の次になりますので,ご了承下さい。

この家庭内隔離モードというのは結構たいへんなのです。筆者はそのままでは感染可能性ゼロなので,筆者が料理等,感染可能性のある作業を全部引き受けてカミさんとのウイルス移動を最小化するように指示します。そんなことできるのかという人もいるかもしれませんが,過去にカミさんが50回くらい風邪をひいたとして,筆者に移ったのは2回です。一回はあまりに若かったのでチューしてしまい,それで移ったとの分析。もう一回は2020年1月で,同じおかずをそれぞれの箸でつっついたことが原因との分析。細かいことですが思い当たる節というのはあるのです。

あとは細かい観察の積み上げです。幸い,筆者は気流が読めますし,その人の飛沫がどんな感じに飛んでいるかもわかります。ので,四六時中,防御できる態勢を整えて実行するのです。狭い狭い当サービスで家庭内隔離は難しい課題なのですが,すでに一年近く取り組んできた実績もありますので,まぁ何とかなるかなと。顕微鏡の隙間で寝ているのでホコリの関係でこの一年ほとんど寝袋で寝ているので筆者としてはまるでアウトドア生活の訓練をしているみたいになっていますが(画像/MWS)。








2021年8月2日




釧路市立美術館では7/10からガラス工芸に関する特別展が開催されています(こちら)。この会場において,筆者製作の『珪藻アート』の実物展示がはじまっています。筆者製作の精密に組み上げられた珪藻たちの姿を完全黒バックの暗視野顕微鏡で観察することができます。むきだしの標本を虫眼鏡で見ることのできる展示もあります。珪藻の「小ささ」を肉眼で確かめることができます。

筆者のコーナーに限り写真撮影も可能になっております。顕微鏡の接眼レンズをスマホでのぞき込んで撮影すれば,きょうの画像のような絵をお土産に持ち帰ることもできます。撮影した画像は貴方のものですので,自由にご利用いただいてかまいませんし,ブログやSNSで公開したり拡散してももちろんOKです。ぜひ会場にいらした方は写真撮影も挑戦してみてください。

『珪藻美術館(福音館書店)』の読者はとても多いですが,皆さん,実物を顕微鏡でみてみたいと仰います( こちら )。その実物が9月5日まで展示されているのです。ぜひ,この情報が広まって多くの人に届き,実物をみてみたい人の願いがかなうことを祈念しています。もしよろしければこの展示情報を多くの人に広めていただければ幸いです。

…ということで,ぜひ,みなさま,釧路市立美術館で珪藻アートの本物をご体験下さいませ(画像/MWS)。








2021年8月1日




テスト画像。色彩再現,超高演色LED,ホワイトバランス電球色,B2,Nikon1J5(画像/MWS)。









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