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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2016年11月30日


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120年もむかしの対物レンズともなれば,カラー撮影など考えられているはずもないのですが,これが結構よく写ることに驚かされます。ライツの10番を使って,電球色のLED照明で偏斜照明。色収差がバリバリに出るはずの条件なのですが,そして色収差は盛大に出てはいるのですが,どことなく像に品格があるような気がするのは,ひいき目に見ているからでしょうか。50〜70μmしかない小さなピンヌラリアの生細胞が,被殻の条線とともに写っています(画像/MWS)。








2016年11月29日


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珪藻を並べているのは人間だけではないようです。顕微鏡でバルコニーに放置してある藻類群集を覗いてみたところ,こんな驚異的なものが出現しました。この人,オレより珪藻並べるのうまい! きっちりと組み合わせています。こりゃああ見習わなくてはいかん。原生生物くんに(画像/MWS)。








2016年11月28日


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間違った組み合わせを正しくしてしまう方法もあります。きょうの画像は約120年前のライツ対物レンズによるものですが,投影レンズはニコンのCF PL系を使っています。倍率色収差が盛大に残存した対物レンズに,倍率色収差補正を施した投影レンズを使うのですから,おかしい組み合わせです。しかも光源は電球色LEDです。

しかし撮影はモノクロモードのGチャンネル(G効果)です。単色光なら色収差は無視できるので,この間違ったレンズの組み合わせでも,どうみても正しい像が得られます。こういった点に配慮しながら撮影するのも,顕微鏡を使う面白さの一つといってよいかもしれません(画像/MWS)。








2016年11月27日


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旧式の顕微鏡では,レンズなどはけっこう互換性があって,よい組み合わせを見つければメーカー間の垣根を越えて使い,よい結果を得ることができます。いろいろな中古の寄せ集めでシャープな像を出すのも,顕微鏡の愉しみの一つかもしれません。きょうの画像はその一例。

・鏡基 Nikon SFR-Ke
・対物レンズ Leitz No.10
・延長バレル Carl Zeiss
・投影レンズ KPL10x Carl Zeiss
・コンデンサレンズ Nikon Aplanat 1.4
・偏斜装置 LOMO OI-14
・接続筒 Mizar
・カメラ Nikon1J1
・標本 MWS J166
・光源 オプトサプライ電球色FluxタイプLED
・鏡筒長170mm,投影距離66.5mm

画像はカラー撮影で,画像処理は背景減算でCMOSのゴミと照明ムラを取り除き,あとは縮小のみです。クチビルケイソウの優美な姿を見れば,機材の組み合わせが正しいことがわかります。液浸NA=1.2領域の偏斜照明画像として申し分のないものとなっています。

機材の生産国はいろいろ,時代も様々です。この画像は日本,ドイツ,西ドイツ,ソ連,香港の,1890年代から2010年代の技術を組み合わせて得られたものです。そういう背景を知った上で見ると,なかなかな絵に見えるかもしれません(画像/MWS)。








2016年11月26日


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きのう,『さすがに色収差はひどいですが,像に芯があって球面収差補正に配慮した設計であることはわかります。』と書いたわけですが,根拠を示しておかないと,専門家ぶりやがって,バカヤロウという声が聞こえてくる気もしましたので,うんと簡単なテスト画像を示します。きょうの画像は全部,照明波長は526nmの緑LEDです。

単色光ですから色収差は出ません。Nikon1J1を用い,モノクロモード,Gチャンネルで撮像です。レンズは1Nikkor18.5mmF1.8を絞り開放で使っています。顕微鏡は昨日紹介したRaymay(レイメイ) RXT203です。

画像一枚目は,軸外落射偏斜暗視野の配置です。画像二枚目は透過明視野中央絞り,画像三枚目は透過明視野偏斜照明の配置です。いずれの画像も,何も言わなければ,ふつうの生物顕微鏡で撮影したと思う人も多いことかと思います。そのくらい,球面収差がきちんと除去された設計になっているのです。

この顕微鏡を使ってみて,色収差がひどすぎて使えないと判断した人もいるかもしれません。「微細構造と色を同時に」再現したいなら,その意見は正当です。150万円出していい顕微鏡を買いましょう。しかし構造を見るならば,使える場面はいくらでもあります。単色光で照明すれば色収差は無視できます。そのとき,球面収差が大きいと使い物になりませんが,このRXT203は,ちゃんと球面収差が補正されています。2000円なのに。

世の中を見渡すと,パープルフリンジが〜とか,倍率色収差が〜などという評論に充ち満ちていますが,そういうことを言う方々は,レンズの性能そのものに関心があって,写真そのものに関心が向かっていないのかもしれません。筆者は,アラーキーが,収差云々をうるさく論じたものを見た記憶がありません。しかしアラーキーは,人間の真実に切り込む,頂点クラスのライカ使いですよね。

RXT203を覗いて筆者は直ちに設計の優秀さを感じました。それはパープルフリンジだろうが倍率色収差だろうが,そんなものはとりあえずほっぽり出して,軸上の球面収差を最小に追い込む設計を感じたからです。ほかの波長でも撮影していますが,イメージング結果では,たぶん設計波長は546nmかもしれません。そして軸上色収差補正は材料制約上あきらめて,しかし球面収差と,波長による球面収差の差は小さい設計に追い込んでいるように感じました。

それにしても,たった2000円程度で珪藻がここまで見えてしまう時代。それはとても幸せなことです。足下にあるふしぎな世界に気づかないまま人生を過ごすのも,ちょっともったいない気もします。やはりこの顕微鏡も買ってプレゼントしちゃいましょう(画像/MWS)。








2016年11月25日


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きょうも顕微鏡情報が続きます。

Raymay(レイメイ) RXT203

きのう紹介した顕微鏡よりもずっと倍率が高く,また倒立像の光学系となっているので,落ち着いた観察条件で使うのに適していると思います。コンパクトなプラスチックボディなのに,なんとズームで倍率が変えられ,さらにフォーカス調整までついています。ズーミングやフォーカス調整はきちんと機能し,ガタなども見られず優秀です。そして恐ろしいことに,この顕微鏡で珪藻が見えてしまうのです。

画像1枚目は珪藻プレパラートにこの顕微鏡をのせて観察しているところです。プレパラートのサイズは横幅76mmですから,この顕微鏡がいかにコンパクトなのかがわかります。画像2枚目は,この条件でNikon1J1を使って接眼レンズ部分を撮影したものです。クモノスケイソウの構造がはっきりと写っています。画像三枚目にはトリケラチウムなど種々の珪藻が写っていますが形ははっきりわかります。

さすがに色収差はひどいですが,像に芯があって球面収差補正に配慮した設計であることはわかります。接眼レンズは大きめで,比較的ハイアイで,小学校の理科室にある旧タイプの顕微鏡よりもはるかに覗きやすいです。照明は内蔵で固定ですから,採光に苦労することもありません。

これが恐るべき安価で入手できるというのは大変なことです。このようなことが末永く続くかどうかわかりません。ぜひ皆様,この顕微鏡も買って子どもにプレゼントしてしまいましょう(画像/MWS)。



*1 筆者はレイメイ藤井さんの回し者ではありません。。今年の夏にお客様からRXT150を紹介頂き,さっそく買ってみたところその完成度に驚嘆したのです。それで直ちにRXT203も購入し,再度驚嘆させられたのです。文具メーカーさんならではの,携帯性を重視した発想に感心しました。顕微鏡メーカーがこのような製品を開発できないのはなぜなんだろうと思ったりもします。




2016年11月24日


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きょうは筆者が特筆大書して推薦する,顕微鏡に関する情報です。

Raymay(レイメイ) RXT150

この顕微鏡はこれまでの安価で粗雑な海外製品とはまったく次元の異なる製品です。設計は日本,生産国は中国ですが,じつによく考えられています。まず第一のポイントは,物体に密着して使える点。これにより,安定して観察ができて手ブレしなくなるのです。そして第二のポイントは,なんとフォーカス機構が内蔵されていること。これがじつに使いやすく,軽い力でくるくる回すだけで確実にピント合わせができます。物体に密着し,フォーカスをあわせられる,このことだけでも顕微鏡の基本用件を満たしています。そして第三のポイントは照明内蔵であること。白LEDが落射偏斜照明の配置になっており,暗闇でも使えますし,光を通さないものでも問題ありません。

そして第四のポイントは光学系のまともさです。レンズは何の素材かわかりませんが,無理のない設計のようで,パーフェクトではありませんが,よくみえます。きょうの画像4枚目をみてください。プレパラートにこの顕微鏡をのせて,後ろに拡散板を置き,まともな照明にしてみれば,なんと放散虫の形がわかります。カメラでこの顕微鏡のレンズをのぞき込んで撮影すれば,簡単に顕微鏡写真がとれてしまいます。

そして第五のポイントは,この小ささ。子どものポッケに難なく入ります。そしてこの小ささは,つい持ち出したくなる絶妙なサイズになっています。ほかにもよい点がたくさんありそうですが,最後に特筆すべきは,この性能からは信じられない価格です。これ以上望むことは考えられません。これは奇跡の製品です。

さてそこで全国のおとーさんおかーさん,おばちゃんおじさんに筆者からのお願いです。この顕微鏡を身近なお子様の,クリスマスプレゼントにしてあげてください。これをもらって喜ばない子どもはいません。このたった一個のアイテムで,子どもの世界がどれほど広がるか,想像力がどれほど膨らむか,そして人生体験にどれほどの好影響があるか,筆者がプロの観点から保証します。

子どもは自分で自由に何でも買えるわけではありません。そして何を買ったらいいかを判断できるわけでもありません。知らないものがたくさんあるからです。子どもが世界を解釈して体験を広めていくのに大きな影響を与えているのが,「大人が何を子どもに与えたか」ということです。子どもは基本的に,大人からもらったものに依存して体験をひろげていくのです。この小さな顕微鏡一つで,見たことのない世界を無限に体験できる可能性が広がるのですから,ぜひ,お子様にプレゼントしてあげてください(画像/MWS)。



*1 この製品は2016年度の経済産業省(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)グッドデザイン商品に選定されています(こちら)。選定理由を見て,まったくその通り!と叫びたくなりました。

*2 上記*1の誤りを訂正しました(11/25)





2016年11月23日


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素晴らしい書籍が刊行されました。『イラストレイテッド・光の実験』です(画像左側)。著者は,あの名著『イラストレイテッド・光の科学』(画像右側)を執筆した田所利康先生です。表紙のデザインが似ていることからわかるように,両者は姉妹本といってよい内容となっています。今回の『光の実験』の内容は,まずカメラの基本操作からはじまり,次に光そのものをどうやって可視化するかというテーマに進みます。そして蛍光や偏光を使った,じつによく考えられた実験手法を次々と披露してくれます。そして著者の専門分野である分光学においても,様々な材料を効果的に用いて,専門的な機器を使うのと比較しても劣らないような結果が出せることを教えてくれます。光の実験をするにあたっての,物作りのテキストまで用意されています。

この本は少なくとも三度,別な観点から楽しめるものと思います。まずは写真のうまさ,鮮やかさです。ものを表現するというのはこういうことなのか,と思わせる説得力があります。それはグラス一つとってもそうですし,風景の切り取り方でもそうです。著者独特のフレーミングの個性があって,写真のお手本として使うだけでもかなり重厚な内容となっています。暗黒に光線が走る画像は,あらゆるホコリや汚れが写りこんでしまうので難易度の高いものですが,本書では引き締まった黒をバックに光線が走っています。画像表現への並ならぬこだわりがなければできない芸当です。

そしてもう一つは,この本の目的であるところの実験手法の詳細を学ぶ楽しみがあります。評者は毎日,光と顕微鏡と戯れながら生活していますから,光の実験も日常的に思いついたことを試しています。しかし本書を読んで,まだまだ試していないことが山ほどあることに気づかされました。しかもその内容が,手近にあるもので実現可能なものばかりなのです。本書で使われている実験機材は,顕微鏡を別にすれば,ネット通販で容易に入手できるものばかりです。そして実験にはある種の発想が大事なのですが,その素晴らしいひらめきを惜しげもなく披露されていて,膝を叩くような場面にもきっと出くわすことと思います。評者は,41ページの実験結果をみて,「この現象はこうやって表現できるのか!」と仰天し,そのあとしばらく画像を眺め続けました。

三回目の楽しみは,本書をテキストとして,実際に手を動かして見ることです。今やインターネットで何でも情報が入手できます。例えば,ホウボウを刺身にしたいと思えば,その動画を探してやり方を学ぶことはできます。しかしホウボウとまな板と出刃包丁を渡されて,学んだ動画の通りに刺身にできるかというと,世の中はそんなに甘くはありません。それと同じで,『光の実験』も,実際に手を動かせば,著者が簡単に記述しているテキストの裏側に,どのような配慮やテクニックが潜んでいるのかについて気づかされることになります。そういった文章化されない部分を味わいながら良い結果をもとめてチューニングするのは実験の醍醐味でもあります。こうして本書を楽しんで,一つ一つの実験を消化していってみれば,知らず知らずのうちに,「光」というものが理解されてくる,それこそが,著者が本書に込めた願いのような気がしてなりません。

この本には難しい数式など全く出てきません。光を美しく記録することに徹底しています。精読させていただいた評者としては,『イラストレイテッド・光の実験』は,できるだけ多くの人に行き渡って欲しいと思います。できれば,田所先生の前著『光の科学』と一緒に揃えれば,奥深い自然科学の森を,「光」という観点からさまようことができ,ベストだと思います。著者一人で書いた本は一貫性があり,それをトレースすることで読者も効率的に学習できるという利点があります。

それにしても前著の刊行からまだ2年なのに,これだけ密に詰まった書籍を執筆するとは恐るべき仕事量で,著者のご努力に脱帽です (画像/MWS)。



書評のPDFをご用意いたしました(こちら)。ぜひ本書の普及にお役立てください。




2016年11月22日


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きょうはあまり面白くないお知らせになってしまいます。申し訳ありません。出版社と結んでいた契約を解除させていただきましたことのお知らせです。トップページにリンクがあります。以下に説明を記しますので読みたい人だけ読んでください。画像は話題と関係のない,晴れ晴れとした京都御所です(画像/MWS)





(この文章は,著者の立場から,今回の判断に至った経緯について説明するものです。出版社には契約解除に応じて頂きましたので,すでに関係は清算されています。これを書いた11月21日の時点では,この文章には出版社を非難糾弾する意図は込められていません。その点には十分留意頂きたく,お願い申し上げます。)





珪藻美術館という書籍は,出版社が企画したものです。2014年夏に出版のオファーを頂き,編集者の熱意に負け,仕事が始まりました。出版社からは次々とたくさんの仕事を依頼され,それに応えるという形で仕事が進みました。

私(わたくし)は人生を賭けて,職人として,これ以上は望めない最高の仕事をしようといつも努力してきました。この本の出版も例外ではありません。求められた仕事に最高のクオリティーで応え,書籍のための標本を作り,顕微鏡写真を撮影し,わかりやすい文章を起草してと,正味約3ヶ月の時間を費やしました。最高の書籍ができたと思っています。

これに対して出版社のとった行動は,支払期限(2016年4月末日)が近づくにつれ連絡が途絶え,事前の説明もなく出版契約不履行となるというものでした。

このことにより,私の心の一部は破壊されました。出版社との相互信頼は,回復不可能なレベルで失われたと感じました。

もし事前の連絡があり,丁寧な説明があったならば,契約の履行が先延ばしになったとしても,私は問題視しないつもりでした。きちっと筋を通す手順を踏んでいるからです。しかし黙って契約を破られれば,これを看過することはできません。

相互信頼がなくなると,取引先との仕事の継続が難しくなります。こころをだまして仕事をすることはできません。誠心誠意,求められた仕事をパーフェクトにこなす努力をしてきた私としては,信頼できない相手と仕事を継続することは不可能です。契約不履行が6ヶ月を過ぎたところで限界を感じ契約解除を通知しました。二度と味わいたくない,胸を締め付けられるようなつらく苦しい決断でした。

このことによって,多くの方にご迷惑をかけることとなりました。お詫び申し上げます。

まず本書を購入頂いた方々。その方々の,ご支持を受け取ることができませんでした。初版4000部に対する発行印税(10%)は,契約解除によってこれを放棄せざるを得ませんでした。皆様の支持を受け取ることができなかったのはあまりにも悲しいことです。謝ることしかできません。ごめんなさい。しかしお気持ちはしっかり受け取っております。感謝申し上げます。

出版社の方にも,ご迷惑をおかけすることになったと想像しています。特に営業担当さんは,なんの罪もないのに版権引き上げを聞かされて,事態収拾に労を執られたと想像します。私は今回の件で,出版社内部の個人を非難しようとは思いません。問題はいい加減な契約で仕事をすすめ,それを誰も疑問と思わない法人組織や業界の体質にあると私は思います。

そして本書を購入しようと考えていた方々。本当にごめんなさい。

私も,この本を多くの方々に購入頂き,地球生態系のふしぎを一人でも多くの方々に感じ入ってもらいたかったのです。そのための本でした。でも,自分の気持ちに背いて,この件に正面から向き合わないことで,私のこころが崩壊し,当サービスの事業が終わることは防ぎたかったのです。私が欲しかったものは信頼関係です。それが成立しないことがわかってしまった以上,偽りの気持ちで仕事を続けることはできませんでした。人生は一回限りです。私は,自分の信条にしたがって筋を通す生き方を選びます。

以上,今回の件について説明させていただきました。









2016年11月21日


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きのうの画像は20倍対物によるものでしたが,きょうは40倍対物レンズによるもの。拡大率からいえばたかだか2倍ですが,面積的には4倍になるわけですので,ぐっと迫力が出てきます。珪藻の整然とした模様がコントラストよく出ていて,どうしてこんなふしぎな生物がいるんだろうなぁと見入ってしまいます(画像/MWS)。








2016年11月20日


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放散虫の微分干渉像もきれいですが,珪藻はまた別格な感じがします…。微細構造が味付け的にアクセントを生んでいるのかな? 背景の干渉色は人工的なものだけれども,絵画としてみれば,宝石的な感じもあって展示効果はよいように思います(画像/MWS)。








2016年11月19日


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当サービスの誇る放散虫Lychnocanomaと,今回バルバドスの化石から取り出したThyrsocyrtisっぽい放散虫を並べてみました。両者ともに一歩も譲らない輝きですね。これは。大きさもほぼ同じなら,肉厚な感じも似ています。厚みもそれほど変わらないので,今まで通りの取扱で両方同時にマウントできます。どちらが希少かといえば,圧倒的に左側のLychnocanomaですが,集めて並べている立場から言えば,希少なものでも見慣れてしまっているので,Thyrsocyrtisの方が新鮮な感じがします(画像/MWS)。








2016年11月18日


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公園と小学校と大学のサテライト機関が一つにまとまったような場所が近所にあって,そこは散歩コースでもあるのだけれども,そこの大学機関の建物の中にニジマスが泳いでいることが判明…。筆者が水環境を指向したのは,小学生の頃にヤマメが綺麗で好きで好きで仕方がなかったことがはじまりです。だからマス科の魚が近所に泳いでいるというのは何だかうれしいのです。魚というのはホント,完璧なスタイルをしていて,その泳ぐ姿はまったく見飽きません…。聞けばこのニジマスさんは,忍野方面からやってきたものだそうです。うーん,忍野も久しく行ってないなぁ(画像/MWS)。








2016年11月17日


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顕微鏡の仕事が終わった翌日は環境経済系の研究集会に出席しました。きょうの画像はそこで入手した資料から重要なものを掲示します。

高速増殖炉「もんじゅ」は廃炉の方針が報じられ,多くの方々が安堵し,「そりゃそうだろう」と思ったことでしょう。 しかし政府は「もんじゅ2」を作ることを当然として,「もんじゅ」の廃炉の方針を匂わせたのです。これが自民党の正体なのですが,多くの人は,マスコミの報道する一面だけを見て,自民党に投票することとなり,自民党が政権の座にとどまれば,もんじゅ2も,何の障害もなく進んでいくことになるでしょうね。

こちらの記事にも記されていますが,新たな高速増殖炉の建設は既定路線なのでしょう。そしてこの記事に記されているメンバーが恐るべきことになっていて,世耕弘成は早稲田の政経ですから原子力に関してはタダの阿呆に近いことでしょう。松野博一は早稲田の法学部で松下政経塾ですから,これも原子力に関しては素人同然でしょう。この(原子力に関して)阿呆大臣2人が,原子力産業界でもトップの3人と会議を行うのですから,これはほとんど会議ではなく,産業界が大臣を洗脳するセミナーになりはてているでしょう。そして高速増殖炉が何なのかも知らずに,産業界の既得権益を保護するために,阿呆大臣は仕事をするのでしょう。

筆者は当サービスを本業としているので,環境経済系の研究集会に出席しても何ら収益がありません。それどころか,京都まで出向けば,5,6万円が消えていきます。そこまでして勉強して何になるのかとお思いの方もおられることと思います。確かに世の中をカネで解釈すれば,そういう意見は正しいように思います。でも筆者は,きょうの画像で示した情報を入手できただけでも,京都に出向いた甲斐があったと思う,そういうタイプの人間なのです。そしてその勉強成果を,この場で紹介できることもあるのです(画像/MWS)。








2016年11月16日


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「勉強不足ならベストの像は出せません」と昨日書きました。ではどんな勉強をすればベストの像に近づくのかというと,

・その標本に対して球面収差最小となる機材選択
・サンプリングの定理の理解
・デジタルイメージングにおける無効拡大の有用性

これがまずは出発点ではないかと思います。筆者が顕微鏡の講義などを行うときも,この辺りの話は実演を交えて重点的にやります。当サービスが提供している標本は,そのまま使えば一般機材でベストな像が出るようになっています。しかし自分で調製した標本は,封入液が水の場合もあれば,カナダバルサムの場合もあり,厚さもまちまちです。それらの標本にベストな液浸対物レンズ,顕微鏡鏡基などの機材選択をすることとなります。また,解像したい最小構造が数十画素以上の十分な大きさで投影されていないと,解像限界付近の構造がCMOSに情報として転送されません。そして大きな無効拡大で撮影すれば撮像素子の熱ノイズ等の影響を小さくでき,画像処理に伴う画質の荒れにも対応できます。

この辺りのこと点検せずに悪戦苦闘している人はとても多いのです。そしていくら悪戦苦闘してもたぶん,時間が無駄になることでしょう。原因究明ができていない状態で,間違った方法で10回がんばってみたところで,10回失敗するだけのことになってしまうからです。

必要なのは何度も撮影してがんばることではなく,理論を勉強することです。理論と目の前の像との関係を理解していくことです。そうやって,理論を理解し経験を積めば,「うまくいかないのはここが原因」「この機材ならここまで」「このレンズとカメラなら標本を工夫すればもっといける」「この部分はこの方法,そのとなりの構造は別の方法で表現すべき」などと,やるべきことがはっきりとわかるようになり,研究上の見通しも遙かによくなります(画像/MWS)。








2016年11月15日


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こんかい相手にした顕微鏡は画像の3機種。ツァイスの蛍光微分干渉顕微鏡は一月前にメンテナンスしたものですが,そのときに,回転アナライザをロックしないで作業を終えました。そのこと自体は問題ないのですが,顕微鏡使用者がこの顕微鏡の原理,取扱法を知らないと,ここを回してしまった場合にもとの像を出すことは,まず不可能になってしまいます。それがとても気になっていて確かめに伺いました。案の定,設定はおかしくなっていて,一ヶ月前よりも像は劣化していました。DICの設定を再度チェックして,触って良いところ,悪いところを指示してきました。乾燥系の40倍対物レンズにはオイルが付着していてコントラストが低下していたので,これもメンテナンスしてきました。さらに紛失していた位相差のセンタリング用レンチを2本,おいてきました。

BX51は動作チェックのみ行い,問題なかったので,汚れていた油浸対物レンズのみ清拭して作業は終了です。IX70はサビを噴き出していた鉄製のネジ(一部)をステンレスネジに交換しました。

IX70は訪問時にちょうど運用中で,微生物のEPI蛍光イメージング中でした。細胞内の顆粒のような微細構造を写せないということで困っていたので,直ちに解決策を指示しました。筆者の指示通りの機材・手法でセッティングしなおしてサンプルをセットし,EPI蛍光でイメージングすれば,その研究室のレベルではどうすることもできなかった微細構造撮影が,機材運用,操作技術の側面からは何の問題もなく解決しました。

高級機材を持っていて,たくさんの経験を積んだ大学教官でも,勉強不足ならベストの像は出せません。それが顕微鏡というものです。筆者は最高の機材は持っていませんが,経験と勉強を融合させる訓練は積んでいるので,モニタに出た像をチラ見する程度で,その研究室の何が間違っているのかは見抜けます。そしてそこの機材で可能なベストの像をすぐに出すことができます。高等な技が必要なことは滅多になく,大多数の例では基本ができていないだけのことです。今回もそうでした。

ということで正味3時間程度の仕事でしたが,良い仕事ができて,行って本当によかったと思いました。渾身の力を注いでメンテナンスした顕微鏡が,すぐに設定が崩されたり,性能を出し切らずに使われていたら,あまりにも残念だからです。気分もよくなったところで大学をお暇し,スーパーライフで夕飯を買って,またもや寺町と錦市場を経由して四条烏丸まで歩いて帰ったのです(画像/MWS)。








2016年11月14日


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顕微鏡はちょうど一ヶ月前にメンテナンスしたものでしたので,今回の出張は経過観察にもちょうど良く,前回作業の質を確認する意味でも重要なものでした。予定時間の3時間前に駅に着いたので,せっかくの秋でもあるし,少しばかりの観光をすることにしました。もっとも筆者の観光は,仕事先まで歩いていく,という単純なものです。

駅からいろいろな調査をしつつ歩いて四条烏丸へ。ここから錦市場によってお土産の焼き物を買って,寺町を通り抜けて三条へ。そこから京阪三条方面に向かい,勢い余って行き過ぎて平安神宮方面へ(画像1枚目)。ここは一ヶ月まえに中山の純子ちゃんを購入したところ。。そこからいつもの白壁の道に戻って南禅寺へ(画像2枚目)。いつもは,朝に立ち寄るところなので人が少ないのだけれども,今回は昼過ぎだったので平日にもかかわらず大変なものでした。あまりの人出に早々と退散。

仕事先に行かねばならないので,そこから歩いて永観堂へ。秋は,ここも素晴らしいところなのだけれども,信じられない数の人…。今から30年前に来たときは,同じようなシーズンだったのだけれども,ほとんど人気(ひとけ)はなくて,静かに境内を散策できて,それはそれは良いところだったのですよ。たぶん,あれは,あのときしかできない経験だったのかもしれません。。今でも真夏の昼間なら人は少ないのだろうけど。まあそういうグチも言いたくなりますが,それでも紅葉はきれいでしたね(画像3枚目)。

そこから仕事先に向かうにはどうしたものかと思いましたが,山越えして吉田神社に出て,階段を下りるのがいちばん近そうだったので歩いてみました。結果は正解で,紅葉と山の中を歩いて仕事先に行けるとは,なんて素晴らしいのでしょうと思いました。2時間40分くらいかかりましたが,そのくらい楽しく歩ける場所なのですから苦にはなりません。仕事先の研究室は8階にありますが,そこにも階段で上ったくらいです(画像/MWS)。








2016年11月13日


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11日,12日と出張でした。金曜日は顕微鏡の調整と指導,土曜日は研究集会への出席でした。どちらも結構ヘビーな感じでしたが無事にこなして帰ってこれました。これで秋の出張シリーズは一応終わりのはずで,ことしの残りの時間を顕微鏡デスクに向かって全力投球しなければなりません(画像/MWS)。








2016年11月12日


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このまえ掲載したクラチキュラという珪藻の内部にピントを合わせた画像がこれです。核がしっかりと写っています。単に遺伝情報を保持するだけなら核はどこにあってもいいはずですが,しっかりと細胞中心部に鎮座しているということは,そこになければならない意味があるのでしょう。細胞に「核」があることは義務教育課程で誰でも習うわけですが,では生の「核」を見たことがある人はどのくらいいるでしょう。こういった,見ただけではよくわからないけど,でもそこに確かに存在して,そこに大事なものが詰まっているのだという現実に直面することも,教育の現場では大切な気がします(画像/MWS)。








2016年11月11日


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どこかのブログで見たような気がする場所に来たので撮影してみると,何となく雰囲気が違う…。たぶんそのブログ主は35mm〜28mmくらいが常用レンズだったようだ。この画像で使ったレンズは50mmなので,パースペクティブがずいぶん違います。ここの商店街,八百屋で果物を買ったのと,金物屋で砥石と刃物を買ったことがあるくらいで,あとは未開拓分野がたくさん。魚屋は刺身を夕方に3パックでワンコイン程度のたたき売りをしているんだけれども,何だか入りにくくて買ったことがない。養殖魚じゃなければ買うのだけれども,養殖ブリに畜養マグロ,養殖マダイにヒラメといった調子だと,食べられないんだよなー(画像/MWS)。








2016年11月10日


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近所の小さな商店街のお店が閉鎖して,何ができるのかと思ったら,20階建ての共同住宅。この場所は家の並びをみていてどうみても第一種低層住居専用地域と思えたのだけれども,違ったのだろうか…。それとも指定替えがあったのだろうか。。第一種市街地再開発事業の方式で,もともとの住民たちが合意して土地権利を変換して,高層マンションをつくることにしたのだろうけれども,周囲の人は反発しなかったのだろうかと不思議です。東京都は木造住宅密集地域の不燃化を理由に土地の高度利用を進めているフシがありますが,そうやって木造住宅を高層住宅にしてしまうということは,一極集中をさらにすすめ,単位面積当たりのエネルギー・水使用量を飛躍的に増加させ,蓄熱を増やし,ヒートアイランドを助長して良いことがありません。そういった視点でものを見る人は極めて少なく,土建屋さんの仕事が常になくならないことに疑問をもつ人さえ見かけません。いったい日本はどこにむかっていくのでしょうか…という気がします(画像/MWS)。








2016年11月9日


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これもバルバドスの放散虫。これまで数地点の化石を処理してみましたが,出てくる放散虫の種組成は結構似ています。けれども,詳細に見ればトゲの数が微妙に異なったり,三本足の長さが違ったり,ひらひらのフリルがついているものがいたりして,堆積した年代が微妙に異なっているのだろうという感じです。壊れ具合も異なっていて,比較的多様な種組成の化石では保存が悪く,壊れているものばかりです。それでも新しい種は,全体像が推測できるようなものならばせっせと集めています。きょうの画像がその一例ですが,完全個体は見あたりません。こうした壊れた個体をマウントするときは,見映えのよい面を表にします。顕微鏡対物レンズの浅い焦点深度のお陰で,表面にピントを合わせれば後方の破損状態は気にならないことも多いからです(画像/MWS)。








2016年11月8日


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アクロマートなどの軸上色収差の大きな対物レンズはカラー画像向きではありません。波長によって像面が異なるので色再現性が劣りコントラストも低下します。しかしながら救済法はあって,それは波長ごとにピントを合わせ直してカラー撮影すればよいのです。そうやって得た画像からR,G,B画像を取り出して合成すれば,波長によって像面が揃っているのですから軸上色収差はいちじるしく低減し,像のコントラストも向上します。きょうの画像はその一例で,淡水珪藻クラチキュラの生きている姿です。アクロマートっぽさが感じられない絵になっています。年代物の液浸対物レンズに微分干渉法の組み合わせで,合成以外にコントラストや彩度の調整をしています。画像のレベルは低くありません。まだまだ使えることがわかります(画像/MWS)。



*1 直接焦点で撮っているので倍率色収差が残っています。またDICの調整が完全でないのでコントラストは改善の余地ありです。つまり,これよりもまだ良い絵が撮れる可能性は残っています。きょうの画像は,やってみたよ,の一例と思っていただければ。




2016年11月7日


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顕微鏡デスクの上に鎮座しているメイン顕微鏡はフルオフォトですが,これの三眼鏡筒をダイレクトCマウント化しました。中年オヤジの必殺技,「いつまでもあきらめない」を発動した結果です(^^; 。
これで有限補正系(N)CF対物レンズの直接焦点像をリレーレンズなしでCMOSに投影することができるようになりました。もっとも,フルオフォト,バイオフォト系ではフィルタスロットがあって,それの前後に補正レンズが入っていますが…。CF対物レンズは単独で倍率色収差補正が行われていて,有限補正系で直接焦点で使用できる数少ない銘柄です。これの性能をできる限り引き出すために,ダイレクトCマウント化はながねんの課題でした。思いついて15年くらい…。

使用したのは,超広視野鏡筒の三眼鏡筒部の台座。これにF-CマウントアダプタのCマウント部。間隔調整にはCマウント5mm延長リング3個です。工作は,F-CマウントアダプタのCマウント部に3カ所孔をあけて,三眼鏡筒部の台座にネジ止めするだけです。但し,センタリングできるように孔は広くあけて,視野絞り像を見ながら正確にセンタリングして固定するのは,少しばかりのむずかしい作業となります。使用している材料が特殊すぎて参考にならないかもしれませんが,何かのヒントになるかもしれませんのでここに記す次第です。

それにしても時間がかかりました。本ページの2016年7月4日にダイレクトCマウント化したいという記事を書いているのですが,実際にできるまで4ヶ月かかっています。でもいちおうはできたので,よしとしましょう。こういった改造を前進させるコツは,途中まで手をつけて,目の届くところに放置しておくことです。そしてそれを何度か眺めているうちに,急に何かができるような気がして,めでたく解決となるのです(画像/MWS)。



*1 これまでは1×テレビリレーレンズを用いてCMOSに投影し,CF対物レンズの直接焦点像と同じ倍率の画像を得ていました。今回の工作によって,1×テレビリレーレンズが不要になりますが得られる像の倍率は同じです。同じ倍率でありながら,ごく僅かな像品質の向上を目指して改造を行ったわけです。

*2 当時のテレビリレーレンズは1000万画素級の素子を念頭に開発されたものではないと想像しています。またテレビCCDはサイズが小さいので1×テレビリレーレンズにより転送された中心部の良像を使えますが,Nikon1のCMOSはテレビCCDよりも大きいので,周辺部の劣化した像もCMOSの上にのってしまいます。周辺減光もあります。こうしたことからダイレクトCマウント化により像品質は向上すると予想されます。

*3 影響が大きいのは蛍光イメージングかもしれません。できるだけ中間の素子が少ない方が微弱光をとらえるには有利です。

*4 高NA対物レンズの性能を損なわないためには鏡筒長の調節が重要です。今回はNA=0.75の対物レンズをセットして乾燥系で組み付けを行いましたが,鏡筒長の調整は1mmのレベルで追い込みが必要でした。





2016年11月6日


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バルバドスの化石試料は,一つの産地では多様性はそれほどでもないのですが,今回は多数のサイトから化石が得られたので,こまめに拾ってみれば色々なものが出てくるようになりつつあります。処理はしたけれども泥の塊だった…などというものから,おおっ,これは結構いけるかも,などというものまであります。一試料だけでも膨大な手間なので,処理の結果が泥だった…などというときには,遠くに旅に出たい気分になりますが,大量の放散虫が出てきたときには部屋の中で大塚阿波踊りでもやりたい気分になったりします(^^; (画像/MWS)。








2016年11月5日


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♪ ばっるばーどす ばるばどすー ♪ばっるばーどす ばーるばどすー

お酒の力を借りてはいますが,寝られて,仕事ができるというのは,ほんと幸せと思う今日この頃です(画像/MWS)。








2016年11月4日


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バルバドスの化石試料は風化が進んでいる感じで,多くの種で,ほとんどの放散虫は壊れています。そのことが判っている以上,よい個体を探すのは無駄な努力なのですが,それでもなるべく良い物をついつい探してしまいます。いつまでも顕微鏡を覗いているのです(画像/MWS)。








2016年11月3日


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こっれもバルバドス放散虫。手持ちになかった種が増えるのはよろこばしいことだ(画像/MWS)。








2016年11月2日


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バルバドス放散虫。微分干渉のカラーモード。格好いい放散虫ですので,よろこんで拾い集めています(画像/MWS)。








2016年11月1日


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偏光顕微鏡で結晶画像を撮影するときに,連続的に色が変えられるようなコンペンセータがあると表現の幅が広がるのですが,そのような都合のよい物は手元にはありません。ところが,透過型の微分干渉で結晶を撮影すれば似たような効果が得られることに気が付いて,やってみたのがきょうの画像。画像一枚目は偏光顕微鏡モードでクロスニコルで撮影。ステージはいちばん色が出る方位にしてあります。画像2〜4枚目は,同じ物体を微分干渉モードで撮影したもの。DICスライダを調節し,色が変化したところの3枚です。実際には連続的に変化するのでもっと多様な表現が可能です。けっこうよさげな感じで,こうした小さなことを発見すると,うれしく一日が過ぎるのです。標本は偏光顕微鏡写真の定番,バニリン結晶です(画像/MWS)。









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