写真集『珪藻美術館』 好評です。ご案内は
こちら
2016年3月31日
散布スライド(リサーチグレード,エデュケーショングレード)の多くについて在庫がなくなり,封入剤も調製しなくてはいけなくて,現在,多数のお客様をお待たせしている状況です。またバックオーダー分のJシリーズについてもお待たせしております。昨年夏頃から仕事のテンポがおかしくなり,年明けからは依頼講演や取材などの仕事が舞い込んで落ち着かない時間を過ごしておりました。忙しすぎて時間がない…というのとはちょっと違い,なんと言いますか,バラバラの仕事を細切れにやっている感じで,リズムが取れないのです。効率が悪いことこの上ない状態です。この春から正常モードで動けるように復旧をすすめてまいりますので,お待ち頂いているお客様には大変申し訳ありませんが,いま少しお時間を頂きたくお願い申し上げます。都内もようやく暖かくなってきて桜も3分咲き〜くらいの感じです。近所の公園では一斉に花が咲き始めた感じです(画像/MWS)。
2016年3月30日
29日は南国方面からお越し頂いた先生と研究打ち合わせでした。いつもメールでやりとりはしているのですが,たまには直接話をしないとアカンという理由で遠いところからお立ち寄り頂きました。筆者の(元)専門分野についての比較的突っ込んだ意見交換で一コマ分くらいの時間を過ごし,あとはこまごまとした個別の課題について話し込み,最後はちょっとだけ顕微鏡を見てもらってお開きとなりました。この先生は顕微鏡にも詳しくて落射蛍光を使いこなす人なので,当然NAで話が通じ,450nmとか470nmなどと,波長で会話が通じるので,じつに楽で情報密度も高い時間でした。その先生の悩みは,せっかく顕微鏡がわかる学生を育てることができても,その後が続かなくて,人が入れ替わると研究室に技術が残らないということでした。まさに日本中でそのようなことが起きているわけで,その状況を打破するには,光学顕微鏡論という授業科目を認知させて,集中講義10〜15コマを毎年開講するしかないのです。集中講義のわけは,連続して勉強して,ひとつの塊として知識を放り込んで融合させないと忘却するからです。技術の教育は,毎週一コマなどというヒトの忘却特性を無視したようなサイクルでやったら意味がありません。短期でもいいから,目に,頭に,手に覚え込ませるのが大事なのです(画像/MWS)。
2016年3月29日
名古屋市科学館では特別展 恐竜・化石研究所が開幕です。3/19-6/12までの期間で恐竜や化石が盛りだくさんの展示が行われます。この特別展では,当サービスの誇るJシリーズも展示されています。希少なものを拾い集めた化石珪藻スライド,数々の放散虫が並ぶ放散虫スライドを,わずかな入館料で見ることができます。博物館クラスの標本ですからレベルが高いことは言うまでもありませんが,製作上の技法的には何らの差はありませんので,Jシリーズのユーザーであれば同じレベルのものを持っているということでもあります。まだJシリーズを見たことのない方は,ぜひとも足を運んで,生の光で,珪藻化石や放散虫化石の輝きをご覧になってください(画像/MWS)。
2016年3月28日
何だこれは? コレに反応するのは40台以上のオヤジだぞ。大丈夫なのかこのカメラ屋さんは。…といいつつ反応してしまう中年オヤジなのでした。。
27日は中古カメラ屋をはしご。代理の買い物でレンズ一本をフジヤで。帰りにアルプス堂で物色。なにもなし。池袋で下車して徒歩で帰宅。アルプス堂では,ご婦人が二眼レフを購入している場面に出くわしました。さすがアルプス堂ですねえ(画像/MWS)。
2016年3月27日
スーパー白鳥・白鳥も廃止。もうこのシーンも見られないんだろうなあ(画像/MWS)。
2016年3月26日
これはツァイスの三本足,旅行用の顕微鏡です。本ページでも数年前に一度掲載しましたが,そのときはメンテナンス前で,素性もわからず仕舞い込んでいたのでした。仕舞い込んだ理由は,どうみても鏡筒長は160mmでつかうはずなのに,筒の長さが120mmくらいしかなくて,間違った鏡筒長で使うことになっていたからでした。こういう顕微鏡は接眼部の筒を伸ばせば鏡筒長が調節できるはずなのですが,どれほど力を入れても鏡筒が伸びず,分解もできなかったので使用をあきらめたのです。間違った鏡筒長で使うことはできますが,それは間違ったつかいかたなので,そんなことをするくらいなら使わないのが筆者流です。
ところがそれから数年後,本ページの読者から,この顕微鏡に関する資料を教えて頂き,それによると明らかに接眼部は伸縮できて鏡筒長は160mmで使えることが明らかになりました。そこでやりたくなかった5-56漬けにして一晩。ぐいっと力の限りに引っ張ると動きそうな兆候がみられます。それでキコキコと動かしていたら動きが復活したのでした。こうなれば,完全メンテナンスしなければいけません。各部をばらして,約90年前のグリスを削り取り,新しいグリスを塗布します。ステージは外して磨き,墨塗りしたみましたが調子が悪いので洗い落として,プラスチックフィルムを貼り付けました。xyステージを調達し,レンズも各種揃えて,コンデンサは暗視野対応として,明視野は拡散板照明が可能なように改造して現在に至ります。
筆者はコレクター的な趣味はなく,顕微鏡は使うためにあると思っているので,この顕微鏡も完全稼働になってからは頻繁に使っています。それなりの重さはありますが,高NAの暗視野コンデンサが使えるのが大きな利点で,Jシリーズの展示には重宝する感じです。ただ欠点もあって,三本足は安定性に欠けます。千代田のMKQの方がしっかりとしていて倒れにくい印象です。古い顕微鏡は鏡筒長が調節可能なものが多く,そのような鏡基はツァイス(TL=160mm),ライツ(TL=170mm)を混用しても問題ありません。古いレンズを使うにはかえって都合がよいように感じます(画像/MWS)。
*1 読者の方から教えられることは多く感謝しています。この件でも,ご教示頂いて顕微鏡が息を吹き返したのですから,お教え頂いた一言の価値は大変なものです。ありがとうございます。
2016年3月25日
顕微鏡油浸対物レンズの分解清掃は,レンズがあまりにも小さいので顕微鏡で確認しながら作業を進めます。つまり顕微鏡対物レンズで顕微鏡対物レンズを見るという,顕微鏡的に純度の高い時間を過ごすこととなります。先玉の裏側など,レンズペーパーの折り方にも工夫が求められます。中間のレンズは比較的拭きやすいので完璧な清拭を目指し,終われば組み上げて顕微鏡に装着して,珪藻を検鏡して対物レンズの分解清掃により不具合が起きなかったか,所定の性能が出ているか見極めます。一連の作業は顕微鏡漬けのような充実した時間となります。体調がいまいちなとき,気乗りしないときにメカいじりをするというのは定石みたいなものですが,レンズの分解メンテナンスは,そういったときに最適な作業な気がします…(画像/MWS)。
2016年3月24日
顕微鏡でいい加減に扱われてしまう部品はたくさんありますが,中でも接眼レンズはどこでもけっこう適当な扱いで可愛そうなものです。接眼レンズは,同じメーカーの同じ規格の対物レンズ・鏡基と組み合わせてはじめてきちんと機能するのですが,それを認識している人は多いとはいえず,ちゃんと使われていないケースを見かけます。筆者手持ちのもので主な組み合わせは,
ニコンショートバレル時代−HKW系
オリンパスショートバレル時代−WF,CKなど
ニコンCF,NCF系−CFW,CFD,CFWNなど
オリンパス45mm同焦点−WHK系
ツァイス45mm同焦点−KPL系
などとなっています。こうしたことをきちんと守るため,対物レンズと同じだけ接眼レンズも揃えることになります。この組み合わせを守らないと,倍率色収差補正がおかしくなり,見ていて我慢ができない像になることもあります。同じコンペン系でも補正の度合いは異なりますので,メーカーが異なると見え方は変わります。特に顕著に感じるのはツァイスで,ツァイス製以外の接眼レンズではまともな像に見えません。
こうした組み合わせの扱い以外にも,特に可愛そうなのは拭きの問題です。接眼レンズの目レンズ側をごしごしと,まるでヤスリ掛けでもするかのように拭き,傷だらけになったものをよく見かけます。低倍率の大開口数対物レンズで,コンデンサを開けて検鏡するならあまり気づきませんが,コンデンサをしぼると,傷が投影されて視野が擦り傷のようなごみだらけになります。接眼レンズは対物レンズとよりはデリケートではないと信じておられるかたもいるのですが,ゴミが直接目に投影されるという点では,むしろ対物レンズよりもゴミに敏感な面もあって,細心の注意を払って接眼レンズはレンズ面にゴミのない状態に保つ必要があります(画像/MWS)。
2016年3月23日
カシオペアは21日で運転終了。DD51重連の姿を記念に(画像/MWS)。
2016年3月22日
教育関係の仕事をもらうと全力投球してしまうのは昔からのクセみたいなものです。採算性も何もあったものではなく,個人事業主としてはほとんど失格の仕事の仕方でもありますが,教育研究分野というのは採算性で考えるものでもなく,えーいやと納得のいくまでエネルギーを注ぎ込むことが多いです。そうなってしまう理由の一つは,仕事を振ってくれる方々が大抵,その道ではエキスパートであるので,そこから考えてレベルの高い仕事をしないと申し訳ないと恐れおののきながら仕事をするからです。しかしそれは小さな理由かもしれなくて,誰かに精神分析してもらわないと,本当のところはわからないのかもしれません。何となく感じていることは,たぶん自分のために全力投球しているような気がするということ。仕事が終わり,一日かけて反省をして,それでもよーしよくやったと自分に言えれば安堵感が生まれます。あれもできなかった,これもできなかったとなると,ストレスが溜まります。たぶん仕事のあとにすっきりしたいのでしょう。
今回の藻類学ワークショップでは,すでに『珪藻美術館』をお持ちの方もおられ,大変うれしい思いをしました。また,北大で顕微鏡の講義をして欲しいとか,広島大ではどうかとか,反響もいただきまして,日本の顕微鏡教育の未来についても心強く思っています。いつもプランクトン学会でお世話になっている先生の奥様とお話しできたのも得難い機会でした。あと印象的だったのは,当サービスの誇るJシリーズの珪藻画像が母校の講義に使われていて,その講義でJシリーズの画像を見たことによって,珪藻・藻類関係の道に入ったという方が直接挨拶にきてくれたこと。たまにそういう話があるのですけれども,人を振り向かせる力が珪藻にはあるということを確認できる事例で,それは当サービスの仕事を肯定することにほかならず,やっぱりそういうことは嬉しいのです。
きょうの画像は藻類学ワークショップ用に撮影した,近所の池にいたニッチアの仲間。生きている細胞をカバーグラス水浸対物レンズ(Plan-neofluar63x 1.2W korr 160/0.12-0.22)で,明視野で撮影しています。画素の関係でカラーカメラを使い,Gチャンネルを取り出してモノクロとして,ヒストグラムを引き延ばしています。この対物レンズは水で封じた物体に対して球面収差が補正されているので,明視野でも,バクテリアや細胞内部が高いコントラストでとらえられています(画像/MWS)。
2016年3月21日
20日は日本藻類学会第40回大会でワークショップの講師を務めました。『光学顕微鏡法の技術向上のために』というタイトルの,講演形式のワークショップです。企画者からの要請では光学顕微鏡を活用するtipsのような内容はいかがですか?という打診を頂戴しましたので,藻類学を日々研究している方々にとって,よい像を得るために重要な事項をまとめることにしました。先月の日本顕微鏡学会に引き続きの講演で,3月に入ってからの時間と全身全霊のエネルギーは全てこのワークショップに注ぎ込みました。学会大会のために都内に集まった多くの研究者が,顕微鏡の話を聞くために貴重な時間を使ってくれるのです。これ以上に重要な仕事はありません。だから全身全霊で取り組むのは当然なのです。
60分間の講演時間に対してスライドは86ページとしました。プロが集まる時間ですから,多少背伸びしてもらっても,情報密度が高い方がいいのです。スライドに加えて画像処理の実演,動画も少し使い,受付の時間を利用して珪藻の暗視野検鏡も体験してもらいました。筆者が楽しく話をすることが大事なので,過去のスライドの使い回しは最小限に止めて,新しく作りました。それにともない顕微鏡写真も必要になり,大量に撮像しました。どうしても紹介したいエピソードのために対物レンズを購入し,また専門家の協力を仰ぎました。光学系の説明図は全て作りました。どうしても使いたい画像は,その道のプロにお願いして借りました。
事前登録制で30数人くらいだったはずのワークショップは,フタをあけてみれば当日参加の方々が多くいらっしゃいまして,70人くらいはいたかもしれません。講義室いっぱいの方々に,時間をフルに使い切って顕微鏡の話をしました。皆さんに顕微鏡イメージングと画像処理の醍醐味が少しでも伝わったらと思わずにはいられません。熱心に聴いてくださいました参加者の方々,このような楽しい企画を立案くださったK先生,資料配付や部屋の照明調節などご協力いただいたスタッフの方々,皆様に心より御礼申し上げます(画像/MWS)。
*1 発表はもちろん一太郎の全画面表示で行いました。多量の画像を貼り付けたスライドでも圧縮がかからないのできれいな絵で表示することができます。ファイルは巨大になってしまいますが。。
2016年3月20日
デジタルイメージングでは,何度でも何枚でも撮ることができるので画像の歩留まりは格段にアップした気がします。思いついた照明法や光学的な問題の確認なども気軽に行うことができ,フィルム時代からは想像もつかないほどです。デジタルカメラの出現によって顕微鏡自体の理解も深まったと思います。しかし…増え続けるファイルはどうやって管理したらいいんでしょう。何万枚ともなると,えーとあれはいつ撮影したっけと,記憶を辿りながら探すことになりますが,忘却してしまうと探すのが難しくなります。カメラ10台弱くらいの撮影画像を効率的に管理するのは難しそうです(画像/MWS)。
2016年3月19日
先日,ライツの古い対物レンズは先端を天に向けたときに文字が正しく読めると書きました。そうしたら読者が,戦前のオリンパスの対物レンズの画像を送って下さいました。このレンズも確かに,先端を天に向けたときに文字が正しく読めます。そしてまた,ライツに似たデザイン…。オイルをOelと書くところまで一緒です。鏡筒長も戦前のオリンパス生物用は170mmでライツと同じだったのでした。当時はまだ,日本の光学機器はドイツの影響を強く受けている最中だったはずで,それがレンズのデザインにも忠実に反映されているように思われます(画像/読者提供)。
2016年3月18日
ミドリムシも久しぶりだ。パラミロンがきらきらと良い感じで,緑色も目に優しく,これも見飽きない感じです。分類はちっともわかりませんが,絵合わせでみていくと,Euglena desesかな? という気がします。公園の泥だらけの池からちょっとだけ沈殿物をかきとってきたものの中に入っていました(画像/MWS)。
2016年3月17日
久しぶりのアメーバ。透過明視野での撮影。アメーバはコントラストが低いですが,ガラスに貼り付いてくれれば平面性もよくて被写体としては優等生な感じがします。絶えず動き回り,いろいろなものを取り込んだり排出したりと面白く,いつまでも眺めていられる対象です(画像/MWS)。
2016年3月16日
カエルさんも都会で暮らすのは大変だ… (画像/MWS)。
2016年3月15日
コンデンサを絞り込むというたった一つの操作で,像はこれほど変化します。きょうの画像はジュウジケイソウの生きている細胞で,対物レンズは油浸NA=1.40,コンデンサは乾燥系NA=0.90です。画像上はコンデンサ絞り開放0.90で,下は絞り込み0.10です。こうして比べると劇的と言えるほどに変化するものだと,あらためて思ったりもします。どのくらい絞り込むのかという正解は,この二枚の画像の間のどこかにあるわけですが,答えは一つではありません。目的によっても,カメラによっても,画像処理の方法によっても変わってきます。そこが難しくもあり,腕の見せ所でもあり,経験を積まなければならないところでもあります(画像/MWS)。
2016年3月14日
これはジュウジケイソウの生きているときの姿。浅い池などの泥の上などで見つかることがあります。殻を処理してマウントすれば,繊細な構造を堪能できる種でもあります。しかし生きているときの立派な葉緑体や大きな殻,たまに見える油球ぽいものなども捨てがたい眺めです。きょうの画像は分解能を犠牲にしてコントラストをかせぐために絞り込んだもの。普段は可能な限り絞りは開く方針で検鏡しますが,たまにはこんな,どこでも見かける親しみやすい絵もよいかなと掲載しました。このレベルの画像であれば,練習も勉強もあまり必要なく,装置のセッティングが正しければ誰でも撮影できると思います(画像/MWS)。
2016年3月13日
ダンナさんに研ぎ・拭き・料理の情報を提供することにより奥様にも喜ばれることで定評のある本ページですが,きょうは皮むきの研ぎの話。包丁一本で何でも済ましてしまう方もおられますし,ピーラーは不要と公言する方もいる世の中ですが,道具にはちゃんと存在価値があるもので,ピーラーの方が便利な場面は確かにあります。ニンジンやゴボウや山芋は,別に皮をむかなくても食べられるわけですけれども,お客様に出す料理などでは美観も大事ですので,うすーく皮をむきたいこともあります。当店の包丁はよく切れますので包丁でOKですが,それでも皮むきの方が薄く早く作業ができます。
この皮むきは,ながねん使っていると刃がなまってきて,ますます不要なものと認識されてしまうので,本ページを毎日読んでいる熱心な方はぜひ研いでしまいましょう。刃物の研ぎについてはいまさら述べるまでもありませんが,刃の表を裏を認識して,表からきっちり研いでカエリをあげて,裏からカエリを取る,これだけです。薄い砥石が必要になりますので,筆者はアルミ板に耐水ペーパーを両面テープで貼り付けたものを使っています。これできっちりカエリをあげたら,目の細かい耐水ペーパーを折り曲げて刃裏に入れてこすり,カエリを取ればOK。これを2,3回繰り返します。これだけで皮むきが生き返ります。スライサーなどもこの方法でOKです。
皮むきの切れ味はいつも使っているとなかなか認識できないものですが,こうして研いでみると,あらあら快適と,はっきり違いがわかります。こうして16年前に買った98円の皮むきは,何らの問題もんなく役立つのです(画像/MWS)。
*1 この皮むき,ブリのウロコ取りに使えないかと試したところ,けっこういける感じはありました。けれども場所によってはウロコが残ってしまい,結局,よく切れる包丁ですき引きした方がよいということに。むかしからの方法にはちゃんと理由があるよなぁと,無駄な抵抗は勉強にもなるのです。
2016年3月12日
これは3.11大地震で起こった浦安市の液状化現象・噴砂中に入っていたギョロメケイソウです。遠浅の干潟の海側に多いこの珪藻は,埋め立てられた東京湾では探すのに苦労します。しかしむかしの東京湾は自然の汀線が続いていたわけで,河口近くならギョロメケイソウはどこにでもいたことでしょう。その昔の,泥に埋もれたギョロメケイソウが大地震で噴砂と一緒に地表に出てきたのです。人間が自然を改変していくと,そこに生息する生物の組成が変わってしまいますが,珪藻も例外ではないようです。
ところでこのギョロメケイソウ,いくつかの種類があるようで,上の画像と下の画像では模様が違います。目玉の中の微細構造も若干ピッチが異なります。しかしこの両者は同じところで同じように出てくるので,別種なのだろうかそれともちょっとした変異なのだろうかと悩みます。顔つきは柔らかさが異なるので,並べるときには,上が男性,下が女性ということにしています(画像/MWS)。
2016年3月11日
さ,これからも気を引き締めていきましょう。大事なのは減災です。災害はからなずやってくるのですから,被害を減らす努力が重要です。画像は半年くらい前に訪れた気仙沼市内。どんなに恐ろしいことがあったのかリアルに想像できるこの目印は大切なものだと感じます(画像/MWS)。
2016年3月10日
むかしの対物レンズは,先端を天にむけたときに,文字が正しく読めるようになっていたものがありました。その一例がきょうの画像です。それが,いつのまにか,レボルバにつけた状態で読めるように変わってしまいました。利用者に便利なようにと変更されたのでしょう。しかしこの変更は正しくないものだと思います。レボルバにつけていれば,後端レンズにホコリは入りにくいです。その状態を維持していれば,性能を発揮したまま使えるでしょう。文字は逆さまでも読めますので,大した問題にはならないのです。
これを逆にしてしまうと,レボルバにつけたときはいいのですが,外したときに困ります。顕微鏡対物レンズは,レボルバから外して単独で置くときには,後端レンズを汚さないように先玉を天に向けるのが正しい作法なのですが,それが守られなくなる可能性が高くなるのです。オークションなどの中古市場などでは顕微鏡対物レンズの取引も活発ですが,衝撃に敏感な顕微鏡対物レンズが,先端を下に向けて立ててある例をよく見かけます。後端レンズがホコリで汚れる恐れがありますし,先端レンズを傷つけるかもしれないし,ものによっては,パタンと横に倒しただけで光軸が狂う恐れがあるのです。全てのメーカで,さかさまに印刷して欲しいと思うのです(画像/MWS)。
*1 さかさまにしたら読みにくいと思われるかもしれませんが,現状でも,倒立顕微鏡につけたら文字がさかさまになるわけです。カラーコードで倍率はわかりますし,そもそも自分が使う顕微鏡にどんな対物レンズがついているのか記憶していないようでは,顕微鏡使いとしては論外です。
2016年3月9日
太平洋側はそろそろ昼時に干潮になり,潮干狩りシーズンも近づいてきました。潮干狩りにはぜひ『干潟ベントスしたじき』をお持ち下さい。干潟にはいろいろな生物がいるわけですが,この耐水性のしたじきを持っていけば,その場で絵合わせができて名前がわかってしまうので楽しさ倍増です。家に帰ってからも,水で洗って拭いておけば学校に持っていって使えます。「きのう,これを取ったんだよ〜」と具体的に示せる材料にもなるんです。お子様へのプレゼントにはこの上ない,良い品物です。筆者も配っていますが,皆さん,あれはよかったと,とても高い評価です。仮説社 , アマゾン などで販売されています(画像/MWS)。
2016年3月8日
職人性の人間は世の中にたくさん生息しているわけですが,そういった方々の共通点は,何でも自分でやりたくなってしまうということかもしれません。そういう自覚があります(^_^;;
このメガネなどもそうで,業界の人がみればずいぶん古いものだということが分かるでしょう。1992年頃のものかと思います。左目の視力が0.1を切ってしまい,右目の視力低下も始まりだして作ったものです。レンズ交換は何度かやりましたが,視力が低下しきって落ち着き,30台以降は加齢によるローガンの進行もあるので,レンズはそのままになっています。
こういう年代物のメガネは当然,あちこち傷むのです。そしてそれはある日突然やってきます。家人に踏んづけられてフレームが曲がり,元の状態さえもわからずがんばってきたメガネは,ある日,研究所から帰宅しようと実験室を出たときにレンズが落ちました。あわてて顕微鏡用の精密ネジの在庫を探して奇跡的にあうものを見つけて交換。またある日は,シンポジウムに出かけようと立ち上がったら,鼻パッドが割れてしまい,脱脂して接着の応急修理に15分かかりました。そして先日は,顕微鏡学会の仕事も終わってやれやれと思っていたら,先セル(みみあての部分)がなくなっていました。樹脂が劣化して割れてどこかに落ちたようなのです。
鼻パッドは眼鏡屋さんに行けば多くは無料交換してくれますし,先セルも,ラーメン1〜2杯分くらいで交換してくれるでしょう。しかし,何でも自分でやりたくなってしまう病に取り付かれていると,部品を取り寄せるにはどうしたらいいか,という方向に考えてしまうのです。。それで鼻パッドは東急ハンズにぶら下がっているので,愛用してきました。トルマリン入りという,おいおいふざけているのか?という商品ですが使ってみるとシリコンのフィット具合が悪くない感じです。先セル(みみあて)は,ネットで通販してくれるところを見つけたので取り寄せてみたらじつに簡単に交換可能でした。メガネのトラブルはいつ起こるかわからないので,きょうの画像のように,スペアを用意して備えることにしました。素直に眼鏡屋さんに行くのがベストの解であることは言うまでもありませんが,自分で対処できる,というのは,何だか,どこかに妙な安心感があって,それが何でも自分でやりたくなってしまう病の根源かもしれません(画像/MWS)。
*1 このメガネ,前にも書いたかもしれませんが,最初に作った動機は「星をよくみたい」だったのです。毎年ペルセウス座流星群を見ていたので,視力悪化は厳しいものがありました。それでばっちり矯正視力1.5のメガネを作ったのです。眼鏡屋さんは,矯正で1.5にすると,生活しづらいと思うので,もう少し視力を落として作った方がいいとのアドバイスをもらいましたが,星を見るためと,強めにしてもらったのでした。そうしたら,星がよくみえること…。でも本当に生活にしにくい。足下がぐらんんぐらんする。こりゃダメだと,流星群が終わったら,レンズを入れ替えてもらったのでした。昔からバカだったわけですけど,ホントにバカだったなと思い出せるエピソードです。
*2 こんな古いデザインのメガネを作った理由は,星を見るためと,当時ロードレーサーに乗っていたので視界確保が重要で,とにかく視野が広いことを目的としたからです。それで今は見かけないようなレンズの大きなメガネなのです。レンズは保谷ガラスのCLEAMAXというコーティングのよさげなものを選びました。プラスチックレンズも勧められましたが,視野の鮮明さを優先したので却下しました。眼鏡屋さんはプラレンズも充分に鮮明と言っていましたが,実験で有機溶剤を使用するのでガラスがよいと言うと,それ以上は説得されませんでした。メガネ選びはカメラや顕微鏡・望遠鏡選びと変わらないと思っていたので,安さで選ぶようなことはしませんでした。結果的には良い物ができて,視野も広く鮮明で,耐久性はこの上ないほどで,ガラスレンズにしてよかったと思っています。
*3 最近の安価なプラスチックレンズを見せてもらうと,研磨が異常に雑で,コーティングの下に研磨痕がはっきり見えるものが少なくないです。それでも役目は果たしますが,ガラスレンズの方が散乱が少ないだろうと思います。プラスチックレンズの全盛期ですが,それは加工がラクという面が大きく,光学的にはガラスのほうがよいことに代わりはありません。
2016年3月7日
6日は,お世話になっている先生と茶飲み話がてら顕微鏡の夕方となりました。旧式の対物レンズの見えを珪藻プレパラートで確認頂いたあとに,高分解能イメージングの技法をみていただきました。短い時間でしたが情報量は相当なもので充実した時間となりました。お越し頂いた先生には感謝申し上げます。
画像は後かたづけ中の一コマ。来客用に常用しているS型が写っています。このSFR-Keは照明光源が電池駆動可能なように改造してあり,高演色の電球色LEDで油浸の検鏡も可能になっています。ベースのゴム足部分にはカグスベールが貼り付けてあり,机の上を滑らせることができます。そのため正面にいるお客様に,筆者が見えるように調整した顕微鏡をその設定のまま,すーっと差し出すことが可能です。お客様は動くことなく検鏡できます。何気ない工夫ですが,動作がシームレスに行われるというのは大変重要で,時間の無駄がなくなるのです。動かしやすく微調整もききますから,最適なポジションで覗いてもらうこともできるのです(画像/MWS)。
2016年3月6日
このランキングをみてうーむと思う人も多いかもしれません。。筆者はこのランキングのどれども無縁の生活を送っているので関係なさそうですがー。みなさまお気を付け下さいませ(画像/MWS)。
2016年3月5日
これは,かなり古い顕微鏡対物レンズです。先端に樹脂が固まって付着していたので溶剤で溶かしながら拭き取っていたところ,fontaxの先端でケガキを入れてしまいました…。あまりこういう失敗はやらないのですが,たまにやってしまいます。借り物なのであまりの申し訳なさに,どうしようもない気分になりますが,持ち主は寛大な判決を下してくださって,ますます頭が上がらない感じになります…。
この先端部分の銀色は何なのでしょう。地金は真鍮だと思うのですが,表面はメッキされています。この時代は,胴回りの部分は金メッキのものが多いですが,先端部分は銀色です。銀メッキなら黒くなっているはずなので,ほかの金属ですが,ニッケルの色ではないし,クロムの色に似ていますが硬さが違います。白金でもないような感じです。残る候補がわからずに途方にくれていますが,なんとなくロジウムのような気もします。誰か知っている人はおられませんか…。ライツの古いレンズの話です(画像/MWS)。
2016年3月4日
これは手持ちのアルカンサス砥石。田原町でへっぴり腰で買ったものは,いちばん小さな半透明のもの。これで確か二千数百円もした。あまりに法外な価格だったので腰も引けるというものです。その隣にある白いものはハードアルカンサスで,これは事務用品店経由で買ったもの。まだ烏口(からすぐち)が現役だった時代には,これの先端を研ぐためにアルカンサス砥石を使っていたのでした。そういえばそれで思い出しましたが,大学の頃,アルカンサス砥石の適当なサイズのものがなかったので,烏口も耐水ペーパーで研いでいました。ああ,万年筆も耐水ペーパーで研いでいましたね…,カリグラフィー用に。つくづく変な子どもだったと恥ずかしいこと(いまは珪藻を並べているんだから,もっと変な大人になったわけで,笑えないこの現実…)。
大きなアルカンサス砥石はいまでもネット販売でみかけます。画像のものは長さ150mmと100mmのものですが,そんなに高くないのです。そこから換算するとポケットアルカンはとんでもない価格なのです。このアルカンサス砥石,なかなか硬くて,面出しがけっこう面倒です。ダイヤでざーっと削ってだいたいの平面を出すのは簡単ですが,そのあとに目の細かい砥石やアルカンの共ズリで仕上げようとすると,えんえんと研いでも削れません。まあピンセットやメスなどを研ぐにはそんなに平面は必要ないので,適当なところで切り上げています。
アルカンサス砥石は,白紙とか青紙などを研ぐには,研げるけれどもあまり向いていない感じです。ステンレスをおろし金でおろすように削るのに向いているような感触で,時計用ドライバーとか,針先とか,ピンセットなどを研ぐのに相性がよいと感じます。針なら焼き入れ鋼でも研ぎやすいですね。机の上に転がしておいても出番があります。工科系大学の先生の机の上にも,アルカンの原石が転がっていたのを目撃したことがあって,まぁそれを転がしておくのは当然だよなと思いつつ,あの原石はどこで入手したんだろうかと気になったりもしたことがあります(画像/MWS)。
2016年3月3日
昨晩遅く日付も変わろうかという頃に,当サービスの先端的なユーザーさんから緊急連絡(?)のメールをいただきました。なんでもfontaxの在庫が発掘されて販売されるとのことです。メーカーさんがなくなっても,どこかに在庫があったりするものですが,まとまって出るという情報が出回ること自体が珍しい気もします。筆者が常用するのはNo.3ですので,どれどれと覗いてみたところ見あたらなかったので,売れ筋のものはすでになくなっているのかもしれません。でも,持っていないものがたくさん転がっているので,Fontaxと書いてあるだけで何だか欲しくなってしまいます…。ということで,この物欲を発散するために,本ページに書いた次第です。。
ところで,少し前にリンク元を調べていたら,ピンセットの研ぎなどがたくさんまとまった,まとめサイトを見かけました。ピンセット大好きな方が書いているのが一目でわかる楽しい記事がたくさんでしたが,面白いと思ったのは,その方のラッピングフィルムや耐水ペーパーを使った研ぎ方が筆者の研ぎ方とそっくりでした。仕上げでは1研ぎごとに顕微鏡を覗くという部分,ゴム板を使うところ,ピカールで角をとるところも同じです。少し違うのは,筆者はゴム板以外に杉の板を使うことが多いことと,基本,目の粗いペーパーはあまり使わないことくらいでしょうか。愛情を持って道具に接しているところもきっと同じことでしょう。なぜそう思うかというと,ピカールです。ピカールで金属を磨くようなヤツは,その金物に深い愛情があるに決まっているのです(笑)。
それで思い出したのはレンズの拭き方です。筆者は小学生の頃からレンズ拭きをしていて,いろんなものを壊し,失敗して,現在に至ります。そうして辿り着いたレンズの清拭方法が,カールツァイスマイクロスコピー株式会社のクリーニング方法のリーフレットに書いてある方法と同一なのです。レンズの拭き方など誰にも習ったことはなく,書物などに書いてある方法も参考程度で,とにかく自分なりにきれいになる方法を探した結果,自分なりの手順ができあがったのです。へー,ツァイスと同じ方法に行き着いたのかーとちょっと嬉しかったのです(満足はしていませんが)。
そんなわけでピンセットの研ぎも,30年くらい前から適当にやっていますが,道具にこだわる人がきちんとした結果を目指すと,だいたい同じ方法に行き着くのかもしれません。大変興味深い事実です。もっとも念のため書いておけば,そのまとめサイトの方は,大変なコレクションをお持ちのようで,研ぎの技術も素晴らしく,ピンセットに関する知識も技術も足下にも及ばない感じがしますが…。
画像はそんな話題とは関係のないユリカモメ。ピンセットは手持ちのものが少ないので,どう撮影しても似た絵になってしまい新鮮みがありません。鳥さんに登場願うわけです(画像/MWS)。
*1 そういえばいまから十数年前くらいに,Jflyのサイトは見た記憶があります。そこでも確か耐水ペーパーのことが書いてあったように思います。高校生の頃は耐水ペーパーしか持っていなかったので,筆者は最初から耐水ペーパーでした。ので,Jflyの記事をみて,そのときも,へーと思ったのです。Jflyの記事が役立ったのは確かアルカンについてで,田原町の「といしや」に置いてあるというのを読んで,アルカンはほかでも置いてあるのを知ってはいましたが,田原町見物にいったのでした。それで,さも買い物に来た客を装って,中山とかの,ひっくり返っても買えない砥石を眺めて,最後にポケットアルカンを買って帰ったのでした(笑)。いま思い返してもキン○マの小さな男だと呆れます…。当時はオヤジが番頭で,アルカンを油砥石としてつかうと,いいぐあいに飴色になって馴染むんだよと教えてくれました。筆者は油研ぎが嫌いなので言いつけを守らずに水研ぎで使っているので,永遠に飴色になりそうもありませんがー。
2016年3月2日
もう一つの展示標本はこんな感じです。こちらも暗視野で展示したので,明視野像はおうちに帰ってから見ました…。製作時には通常暗視野を使い,明視野に切り替えるときでも(事故を防ぐために)コンデンサを使った精密な照明にはしないので,本当の姿は完成品になってからわかるのです。放散虫もみなさん喜んでくれましたが,形が奇抜すぎるためか,あまり感想を聞くことができませんでした。珪藻は暗視野による発色もいろいろで高倍率では微細構造も見えるので,多くの方がその姿をみて嬉しそうでした。筆者としては,顕微鏡を覗いている人をみるのが好きなので,筆者もうれしかったのです。
ところで,講演では相変わらず頑固に,一太郎でプレゼンを行いました。winXPにするかwin7にするか悩みましたが,後者の一太郎は動作がやや不安定なので取りやめ,XPに一太郎2004という組み合わせで,印刷プレビュー+全画面表示+フルスクリーン表示で講演を行いました。何の問題もなくパソコンは無事に動作しました。一太郎だと,全体のファイルサイズは大きくなりますが,画像を100枚程度貼り付けても全く劣化せず表示できるので有り難いのです。
講演は画像と文字が表示されていればできるわけで,ワードだろうが一太郎だろうが,HTMLだろうが,PDFだろうが,ブログ形式だろうが,何でもよいわけです。それなのにどうして世の中の人々がパワーポイントを使うのか,筆者のわるい頭ではよくわかりません。何か良いことがあるのでしょうか。悪いことが起きている(表示が崩れたりフリーズしたり)のはたくさん見てきましたが。発表はパワポを使わなくてはいけないと思いこんでいるとしたら,いったいその思考は誰に教わったものなのでしょう(画像/MWS)。
*1 そういえば昨年末に行った大学院特別講義も,90分×10コマ=900分の講義でしたが,一太郎で行っています。ワープロソフトですから,絵を貼り付けながら加筆/改訂を行い,講義資料が進化していく感じです。それをそのまま印刷プレビューで全画面表示。何の問題もありません。パワポって何のためにあるのでしょうか。まさかアニメーションのため? それは個人的にはあほらしい感じがします。
*2 スクロールすることが結構大事に思っています。これはむかしのOHP時代でも同じで,次のOHPシートに移るときに,どのようにシートを入れ替えるか,話をつなげるかが,テクニックとして大事だった気がしています。一太郎とかHTMLで講演すると,そのままするするとスクロールするので,話もしやすいし,聞いている方も目の負担が少ないように思うのです。同じことはパワポでもできるのでしょうが,やっている人はあまり見かけません。画面がぱっと変わってしまうと,見ている方はイヤなもんですよ。
2016年3月1日
日本顕微鏡学会で展示した標本の一つはこんな感じです。急いで製作してなんとか間に合ったという代物で,筆者も展示会場ではじめてまともに覗いたという状態でした。そのときは暗視野での展示でしたので,その時点で明視野でどんなふうに見えるかはわかっていませんでした。先ほど撮影してみて,ふふんこうなるのかと,ようやく確認できました。展示しているときにも明視野への切り替えはできるように準備してはいますが,お客様が次々と来ていると,標本や照明の切り替えを行うタイミングがなく,明視野の展示はできませんでした。顕微鏡を数台並べればよいのですけど,運搬が大変になるので,簡単ではありません。むずかしいものです(画像/MWS)。
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