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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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 福音館書店,48ページ,1300円+税 
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2021年2月28日




これは普通に撮影したクモノスケイソウ。目でも見える巨大サイズですが繊細な構造をもつ珪藻です。Nikon1J5で,使用対物レンズはCF Fluor 20x 0.75 160/0.17です。直焦点で,中央付近と周辺付近にピントを合わせた画像2枚を平均化して,コントラスト調整をしています。この珪藻は中央に向かって凹んでいますが,この凹みと対物レンズの像面湾曲を合わせて,2枚の画像でも深度合成的に見られる絵になっています。この珪藻は大型で簡易な顕微鏡でもよく見えますし,分布も広く沿岸の海藻,特に紅藻類に付着していることが多く,また化石でもよく出ますので教育用にも向いているものと思います(画像/MWS)。








2021年2月27日




まいにち台所に立つ兼業主夫としては料理というのは可能な限り手数が少なく,それでいておいしくて,健康に良いものであれば良いと考えています。そのためには,工数が少ない調理法で,調味の手数がなく,それでいて栄養バランスがとれるような品物の組合せを満足するような調理法があればいいわけです。

きょうの画像はそんな感じのテキトー料理。市販の菜の花はざっと洗って水気を切って,どんぶりに入れてフタをして電子レンジ。600Wで2分40秒です。終わればすぐにざるにあげて,風を通します。そしてまだ温かいうちにバターをからめてなじんだら,しらすを和えてできあがり。

お湯を沸かす必要もなく,どんぶり一つとザルがあればOKなので洗い物も少なく,調味料は不要。材料を混ぜるだけ。それでいて出会いものの旬の味。野菜もカルシウムもとれて,茹でるよりも栄養は逃げません。当室オリジナルのインチキ料理ですが,おいしいし,身体にも良い感じです。

菜の花の代わりにほかの葉物でもOKです。のらぼうならワンランクアップのおいしさ。電子レンジは使いこなすとこんなに便利なものもありません。当室は毎日の熱燗の他にも,あらゆる料理に電子レンジを活用しています(画像/MWS)。








2021年2月26日








ヒキガエルが集結してきた池の水にはミドリムシがいっぱい。緑色の水をすくって顕微鏡で見るとミドリムシだらけのことがありますが,けっこう希な現象ですので幸運でした。このミドリムシはよく泳ぎ回るので追いかけて撮影しないとフレームに収まりません。しかも回転しながら泳ぐので構図を決めるのが大変です。でもよく見ていると,そんなに上下はしないで直線的に泳ぐので,回転の様子を見ながらシャッターを切れば一応は写せます。

きょうの画像は約50枚撮影した中の3カット。少なくとも200枚くらいは撮らないとまともな絵はなかったりするのですが時間がありませんでした。このミドリムシは検鏡しているとどこかに消えてしまいます。それで探してみると,カバーガラスの縁に集結していました。おそらくはガス交換の関係でしょうか。それともより広い空間を求めた結果でしょうか。

Nikon1J5での撮影ですが,緑色がまともに出ません。ので,画像処理で色補正しています。しかしノートパソコンのFL管光源の液晶ディスプレーの演色性の範囲でいじっているので,ほかのモニタでは別の色になっているはずで,正確な色ではありません。木々の緑色などはそれほど大きく狂うことは少ないのですが,なぜか一部の藻類の緑色は,Nikon1J5では再現できません。本物はもっと鮮明な発色と思って画像をご覧頂ければ幸いです(画像/MWS)。








2021年2月25日




家庭用品というのはよく廃棄されていて,そのなかには大工道具やハサミ,庖丁といったものもあります。のでこれらの道具を廃品回収的に入手できることがよくあります。当室の庖丁も親戚の形見とか,実家で錆び錆びになっていたものとか,骨董市でボロボロのものを購入したものとか,廃品回収で入手したものなどがあります。…というか,そんなものばかりで,本格的な庖丁は一回だけしか買ったことがありません(白紙の三徳庖丁です)。

きょうの画像も中古品。木屋の牛刀です。柄が劣化したために手放したものと思われます。そのままでは使い物にならないので,柄は自分で作って付け替えてあります。刃もかなり錆びていましたが,もとは丁寧に使っていたようで刃線はそれほど狂っていませんでした。切刃もまあまあで,これはプロが使っていたことが一目瞭然です。素人は刃の厚み抜きをしないので切刃が厚くなり食い込みが悪くなるのですが,まともな部類のプロはちゃんと庖丁の肉を抜くのでよい切れ味が保たれます。

この庖丁はたぶんスエーデン鋼で柔らかながらも粘りがあり使いこなしやすいものだろうと思います。食材を切ると刃先が微妙に荒れるのですが,その荒れ方が切れ味を持続する感じの鋸歯のような感じなのです。硬い鋼材でもつるつるの刃の場合だと食材を選ぶようになってきます。微細な鋸歯はけっこう万能です。

きれいに刃付けしてカミさん用に手渡したら,「刃がすっと入る」「鳥皮の切れ味が違う」「束ねた野菜も良く切れる」とひじょうに好評でした。どこかでスクラップになって溶解されるか,あるいは最終処分場で埋め立てられるかという運命だった庖丁も,当室で保護したことにより,これから第二の人生を,より輝かしく生きられることでしょう(画像/MWS)。








2021年2月24日








ダイソーの店頭から『スーパーLEDズームライト』が姿を消してからずいぶん経過した。このLEDライトはコレクタレンズの性能が素晴らしく顕微鏡照明の工作用には欠かせない優れものだったので大変困っていました。それで同じものはないかと探していたのですが,ようやく同じコレクタレンズ内蔵のLEDライトを発見しました。シルクという系列の100円ショップで見つけたもので,『LEDライトW&S』という代物です。

画像でわかるように,コレクタレンズが入っており,LEDは帽子型のものが採用されています。スイッチは本体横になり,接触不良対策が少し進んでいる感じです。これで一安心です。当室ではこの種のライトで波長別の単色照明を作ったりもしているので数が必要です。たくさん購入してストックしておこうかと思っています(画像/MWS)。








2021年2月23日




カツオを食品産業的にさばくと,こちら のような最終形態に行き着く。このさばき方は高速な上に,身以外の部分は,内臓(酒盗),ハラス(刺身,焼き物,干物)と利用できるようになっている。この身以外の部分もなかなか魅力のあるものですが,原則的に現地消費されるもので,鹿児島や高知から東京まで運ばれてくるものでもない。現地では こんな 感じで出回っている。

それが都内のスーパーで,ハラスの干物を見かけることになったのは仕入担当の気まぐれか,それとも新型コロナの関係なのか。はじめて見ました。早速焼いて賞味。コラーゲン豊富な塩の効いた味わいで日本酒がすすむ佳品でした。食材としても活用法がありそうで,これならもっと出回ってもよいかとも思いました。本ページをご覧の皆様も見かけたら試してみるのもよいかもしれません。但し,精製塩で味付けしたようなナトリウム過多な感じなので,野菜をたくさんとるなど,バランスをとった食事にしないと高血圧になりそうですが…(画像/MWS)。








2021年2月22日


















ことしもこの季節がやってきました。さくねんはオートフォーカスで失敗したので今年はマニュアルフォーカスで歩留まり向上。F1.2〜F2の範囲で目玉と鼓膜にピントを合わせるのが目標ですが,目玉が出っ張っているものと引っ込んでいるものがいて,なかなか難しい…(画像/MWS)。








2021年2月21日








ある日の夕景 東京都区内(画像/MWS)。








2021年2月20日




さいきん,アウトドア系や料理系のyoutube動画をみていると「よなよな」がしばしば出てきている。テレビのない生活で買い物にも行かない筆者は,世の中で何が行われているのかほとんど知らないので,たまにみた動画などで流行を感じ取ることしかできません。ということで買い物担当にお願いして「よなよな」を買ってきてもらいました。

さっそく試してみると,明るい風味のフレーバーのビールという感じかしら。これは夏の日に山の上とか渓流とか,夕暮れの海辺で飲んだら佳いだろうなと思わせるものでした。当室ではむかしから,プレモルにヤマブドウ液を追加してヤマブドウビールとして飲むのが恒例でもあったので,こういったフレーバー系のビールは好みです。これからも「よなよな」は利用することになりそうです。そこいらへんのスーパーにも出回っているところを見ると,もう巷では結構有名なビールなのかしら(画像/MWS)。








2021年2月19日






いまごろの寒い時期は落葉樹の葉っぱもみんな落ちて枯れ木立になっています。葉っぱは太陽光を受けるためのものだから,枯れ木立になれば太陽光は地面まで届くようになります。この時期を狙って,森林や雑木林やそこいらへんの公園のなかにある渓流,河川,池,沼,水たまりなどでは珪藻が元気よく増えたりもします。珪藻の色素はけっこう濃いものが多いので,たくさん重なるとあっというまに光が吸い取られます。ので,強い光が当たるとたくさん増えることができることもあるのです。

そんなシーズンですから,珪藻がわちゃわちゃ増えた賑やかな群集を顕微鏡観察したいものですが,残念なことに都心はまだ緊急事態宣言でヒキコモリが賢明な時期。もちろん筆者が万全な対策を施した上での外出ならばまず問題はないはずなのですが,医療従事者さんの置かれている状況を考えると,出かける気がしませんね。

さいわいなことに,珪藻は歩いていける範囲でも,常時わき出ている水さえあれば見つかることが多いです。文京区やお茶の水方面など,よく観察すれば道路脇から水が染み出ているようなところが見つかります。そしてそれらの幾つかでは珪藻が見つかります。

きょうの画像は当室でストックしている珪藻。定期的に都区内で採取してはバルコニーのペットボトルに放り込んでいるものです。年間を通じて培養できればいいのですが,温度の関係でそれは無理です。ので,晩秋から春までの期間の,ちょっとしたたのしみになっています。

撮影は水浸対物レンズによるもの。珪藻被殻表面にピントを合わせたものが一枚目。内部中央の核や油球にピントを合わせたのが二枚目。透過明視野なのでコンデンサはかなり絞り込んで分解能を犠牲にする代わりにコントラストを稼いでいます。画像処理はしていません。カバーガラス厚さ補正が重要なので,24x50のカバーガラスをマイクロメータで厚みを測り(0.16mm),その厚みに補正環を合わせて観察・撮影しています(画像/MWS)。








2021年2月18日




『たくさんのふしぎ2014年3月号 富士山のまりも』 この本にはいろいろな大切なことがたくさん詰まっている。大人が読めば昭和の世界に引き戻されるノスタルジックさもあり,子どもが読めば「時が過ぎるということ」の意味をつかみ取れるかもしれません。研究者の立場から読むと,奇跡が起きたとしか思えないような出会い。いろいろな立場からいろいろなことを感じ取れる示唆に富む本です。

在庫切れが長く続いたのですが,とうとう「たくさんのふしぎ傑作選」として刊行が決まりました。よかったです。ぜひこの本は,一人でも多くの小学生,そして大人に読んで欲しいと思います。amzonさんで予約がはじまっています(こちら)。チェックしてみて下さい(画像/MWS)。








2021年2月17日




これだけ作るのは大変な労働なのだけれども,まもなく全部出荷…。有り難いと思うと同時に,一抹の寂しい気持ち。標本箱って,たくさん入っている方が豊かな気分なんですよね。。

ところで,知人より東北地方の地震被害について教えていただきました(こちら)。この建物は耐震補強済みだったはずですが,それでもこれだけの被害があります。被災地の少しでも早い復旧を願うと同時に,被災していないところでは今のうちに地震対策をしっかりしておきましょう(画像/MWS)。








2021年2月16日




日中にまとまった雨が降り続き夕方に止むようなときは大気中のチリが洗い流されて散乱光の少ない夜空になることがあります。15日夜がそんな具合だったので天文薄明終了後(日没90分後くらい)に南の空をみてみました。思っていたよりは背景光がある感じです。これはたぶん水蒸気が残っているのだろうと思います。しかしいつもの空よりは透明度があり,高度の低いところの星も見えていました(M41など)。

きょうの画像はオリオン座の三つ星から大星雲にかけて。いつもよりも微光星が多く写っているように見えています。自然観察はチャンスをものにするのが大事。雨上がりに虹を狙うように,雨上がりに星も見るのです(画像/MWS)。








2021年2月15日




宮城県内の教育研究機関からの連絡(速報)では,実習用クラスの光学顕微鏡5台が倒れたとのことでした。あの揺れで鏡筒が机に叩きつけられれば,場合によっては光軸不良などの不具合が生じます。被害が最小であることを祈念します。

無限遠補正系の顕微鏡が普及してから20年以上になりますが,地震国である日本では,無限遠補正系の弱点もわかってきたように思います。電源が縦に入り,ベース部分の面積と重量が小さくなった結果,重心が高くなり,一部の機種は地震で倒れるようになったのです。これは将来,ぜひ改善して欲しい項目ですね。

当室の顕微鏡はどれも,ゴム脚部分にカグスベールを貼り付けてあります。このため,大きな地震に遭遇すると顕微鏡は机の上を滑走します。大きな振幅の衝撃がやってきても,いきなり顕微鏡が倒れるようなことはありません。ので,対処するわずかな時間が確保できます。これは東日本大震災で経験したことでした。

今回の地震でも顕微鏡はゆるく滑りましたが震幅はそれほど大きくなく,被害は皆無でした。地震後に調べるとバルコニーの窓が2cmほど動いて開いていました。

現代では様々な機器(分析機器など)が小型化して卓上化しました。これは便利でとても良いことですが,卓上からの落下の危険は以前より増しています。カグスベールなどの対策の他に,ロープでゆるく柱に結びつけておくといった対策も有効です。地震は必ず起きるので,本ページの読者の皆様も,この機会に顕微鏡落下防止策を考えてみて下さい(画像/MWS)。








2021年2月14日




当サービスでは体感震度4というところで,10年前のあの地震を思い出すようなひじょうにいやな感じの長周期振動でした。ほんの少し位置がずれた程度のものはありましたが,被害は皆無でした。

きょうの画像は皆さんご存じのリアルタイム震度を表示する強震モニタ(こちら)。筆者は地震を感じ取ると直ちにこのページを開いて参照します。直下型の地震でないかぎりは,このページをみてから対策を考えた方が的確な対応ができます。何秒後にどのくらい揺れるのかわかるだけでも大助かりです。

先ほどの地震も直ちにこのページを開いて,「これはまずい」と思うと同時に,「室内の顕微鏡群はそのままで大丈夫っぽい」という判断をすることができ,念のために危険な順に揺れの中で機材を動かしました。

福島県,宮城県南部方面は大変なことになっていると思います。どうか被害が拡大しないように祈るばかりです。

余震は続いています。60kmの深度で起きた本震のあと,50km,40km,30kmの深度でも余震が起きています。これを引き金として,付近の浅い断層が大きく動いたりしないことを願うばかりです。

3.11大地震のときは,数日前にM7クラスの地震があり海面変動がありました。ちょうど今回の地震と同じくらいの規模です。あのとき誰も,そのあとに地獄のような大地震が起こるとは思っていませんでした。

ので,きょうの地震は3.11大地震の余震と考えられますが,その考えだけにとらわれることなく,じつは大きな地震の前触れで,このあとにM8クラスの地震は日本近海どこでも起こりうる,ということを再認識するための機会,そんなふうにとらえた方が良いかもしれません。それにしても怖いですね(画像/防災科研スクリーンショット)。








2021年2月13日




まじめな?筆者は緊急事態宣言により家からほとんど出ない,人と会わない生活を続けているわけですが,各種振込という緊急事態宣言を上回る事態になったので銀行まで出向きました。人間は経済社会の中で生きているので,政府が緊急事態を宣言しても,カネを払う行為の方が優先されるのです。もしほんとうに緊急事態宣言を有効に機能させたいなら,いろんな支払いを数ヶ月猶予,ということを法整備すればいいのです。が,現政権はそれをやらずに,家にいろ,カネはやらん,ということになっているので,社会の仕組みとの齟齬が生じています。この辺りのバランスを取ることが今後は大事ですね。

さて久しぶりに外出してみれば,目の前にあらわれたクルマ。残念なことに,この会社はターャジスを廃止することを決定していて,今後はスジャータになってしまうのです。もう都内でターャジスを見る機会は少なくなってしまいました。。。

ターャジスはこのまま残した方が全人類にとって幸福で,話題性も豊富なのに,なぜ,お堅い路線を進んでむずかしい進路を選ぶのですかねえ。経営的にけっこう難しいニコンさんも,ニャコンと商標登録して,ニャンコがよく写るニャッコールレンズを開発して,カメラにもニャンコモードを搭載すればV字回復まではいかなくとも,「機能」に目をむけてもらえるかもしれないんだけれどもー。

SNSの時代になり,あらゆるものが秒速で消費される情報コンテンツになってしまった世の中,企業が取り組むべきは,時代を超えて愛されるものは何か,を考えて製品を作る必要が出てきているのです。カメラメーカーなら,お留守番で悲嘆に暮れるワンコを楽しくさせる飼い主さん−ワンコ双方向コミュニケーションシステムかもしれません。今まで通りに一眼レフを作っていれば良い時代は,スマホの出現によって消え去ったのですから,1980年代の栄光は捨て去り,先に進むしかないように思います(画像/MWS)。








2021年2月12日








大量の散布スライド製作を集中して行っていたところ,200枚弱まできたところで,足がしびれたり,頸を寝違えたり,あちこちの筋肉が張ったりと警告信号が発せられました。こういう身体のサインを聞かないと大変なことになります。ので,11日の休日はまったく別の運動となるような身体の動かしかたをするようにしてみました。

約一年前に購入した船行包丁は形もよく使いやすいので主力として活用していますが,不満がまったくないわけではありません。この包丁は「魚」を念頭に設計されていると思うので,野菜や肉の用途には,厚みがありすぎるのです。このため,食い込みが悪く,カボチャやキャベシ,白菜を丸のママぶった切るようなときには「刃物」よりは「くさび」として機能するようになっています。「刃物」は力が不要ですが,「くさび」は力で割るものなので,カットする食材によっては力を要することになります。

また,2000円と安価に過ぎるので,鋼材がたぶんそれほどでもないものなのでしょう。ステンレスのそこいらへんの包丁よりはずっと切れますが,キンキンに研ぐとすぐに刃先が摩耗します。永切れは望めません。といっても普段づかいには全然なんともありませんが。筆者は普段,カミソリのような包丁を使っているので,ほんの少しでも切れ味が落ちると気になるのです。

切れ味低下の原因は鋼材にもありますが,どうも焼き入れが硬すぎる感じがあります。ひじょうに微細な刃荒れがすぐに生じる感じなのです。白一などでキツイ焼き入れのもので見られる感じの現象です。

そこで「まったく別の身体の動かし方」の一日として,この船行の切刃を丁寧に研いで肉を抜き,鎬をあげて,蛤刃をやめて,さらに200゚Cで焼き鈍しをしてみました。それがきょうの画像。刃物が「読める」方であれば,どんな研ぎをしたのかわかるでしょう。

もともと魚用に設計されている包丁をこのようにいじるのはあまり推奨できません。野菜を切りたければもともと薄刃のものを使うべきです。ので,ここでやっていることは「実験」です。どの程度,どこをどういじれば,どんな風に切れ味や食い込みが変わるのか,それを調べているというわけです。

作業が終わり,大量の白菜,大根,カボチャ,シイタケ,ベーコン,豚肉などを切ってみましたが,少し良くなったかな,という感じにはなりました。いちばん効果を感じたのはカボチャで,「くさび」「刃物」の感覚が刃物側に寄ったように思いました。蛤刃をやめて,切刃の肉を落として鎬をあげた効果です。

ということで,包丁研ぎは運動にもなり,気晴らしにもなり,まだ頸の寝違えはイタイですが有意義な休日の午後となったのでした(画像/MWS)。








2021年2月11日




数年前からマツナミさんのスライドグラスの箱がデザイン変更になり,ひじょうに使いづらくなってしまいました。筆者はスライドグラスの両端の縁を持つのですが,箱のデザイン変更によって縁を持つことができなくなってしまいました。こういったことはとても困るのです。そしてパッケージには何の説明書きもありません。それで別の箱に移し替えて使ったりもしていました。

しかし箱をよく観察すると底部に切れ込みがあります。その切れ込みにピンセットを突っ込んで引き起こしてやるときょうの画像のようになります。このくらいのことを見て気づかないような奴はスライドグラスを扱う資格がないということでしょうか…。でもこれでも使いにくいんですよね。環境に配慮していろいろなものを簡素にするのは良いことでもありますが,作業性を悪くしてまでやることでもない気がします(画像/MWS)。








2021年2月10日










新型コロナ感染症の一回目の緊急事態宣言時に非常食として購入したラーメンが古くなってきたのでちょっと前に食べた。きょうはそのお話。中華三昧は完成度が高くて,インスタント麺を食べるときはこればかりです。といっても,1〜2年に一度くらいしか食べませんが。

インスタントに限りませんがラーメンは塩分が多すぎるので,スープまで全部を食べるのはよろしくないです。それに,手順通りに作ってラーメンをすすると,ラーメンだけを口に入れても十分な塩味を感じるので,スープを飲まなくても塩味としてはOKです。しかし中華三昧のスープはよくできていて,これを捨てるのも惜しいです。ならば二品作ればいいのです。

まずはラーメンを手順通りに作ります。そうしてスープを麺にじゅうぶん含ませたら,麺だけどんぶりにあげてしまいます。そこにわかめ,ネギを加えて混ぜ混ぜ。汁なし麺のできあがりです。これで十分においしい。具もたくさん。チャーシューが欲しいときには鳥はむをのせます。

あまった汁には大量のキャベツを入れて煮込みます。これでキャベシの柔らか煮のできあがりです。こうして二品に分解して,野菜の量(≒カリウム)を増やして,一度に取るナトリウム量を減らせばラーメンでも健康的に食べられるでしょう(画像/MWS)。








2021年2月9日




どのくらいの密度で珪藻をマウントするか。これは難しい問題です。個々の珪藻単体を被写体にしたい場合には,低密度でマウントして,状態良好の珪藻被殻を探してイメージングすればすっきりとした視野の画像が得られるでしょう。他方,油浸検鏡で多様な珪藻を楽しみたい場合は高密度にマウントしないと珪藻を探すのが大変です。

…ということでこの問題には正解はありません。本来なら目的別に密度を変えるべきでしょう。

きょうの画像は高密度マウントの一例。大量の珪藻が見えています。重なっているところも多いですが,全体的に賑やかな感じがあり肉眼検鏡で見飽きないのでこのようにしています。このくらいの密度だと油浸検鏡では賑やかで次々と視野に入る珪藻を見ていると知らぬ間に時間が過ぎ去っていたりします(画像/MWS)。








2021年2月8日






カメラをいじりはじめて約40年になります。最初のカメラは祖母に買ってもらったもので,110フィルムを使うポケットカメラでした。それまで,親戚が35mmフィルム一眼レフカメラで撮影したプリントなどをみていたので,あまりの画質の低さに驚きました。当時のフィルムの粒状性は現在からみてもひどいもので,プリントするとざらざらなものでした。そのため,このカメラは3年くらいの寿命で終わったのでした。

次はNikon FGで,これは35mmフォーカルプレーンシャッターの一眼レフカメラです。中学2年の秋から使い始めました。大学院くらいまでよく使いました。フィルムはカネがないこともあってネガが主体でしたが,ラチチュードが広く写真表現としてはよかったように思っています。露出さえ合っていれば,暗部も明部も表現できるのはフィルムカメラの強みでした。

それから時代が過ぎ,今はデジタル以外には考えられないようになってしまいました。しかしデジタルカメラはそのままではラチチュードが狭く,見た目とは何かが違う絵になりがちです。輝度分布がおかしいのです。

きょうの画像はその一例。画像一枚目は,西日が当たっている建築物を写したもの。暗部が黒く落ち込んで細部はわかりません。コントラストもキツすぎます。画像二枚目は,同じ場所をHDR合成で撮影したもの。見た目に近い輝度分布で,暗部もつぶれていません。どちらがフィルムカメラ時代に近いかといえばHDR合成です。

ということで,これからはHDR合成は標準搭載の機能としてデジタルカメラは開発されるべきだろうと思っています。

でも,すでに多くのスマホでHDR合成は標準なので,デジタルカメラは一歩も二歩も遅れをとっています。スマホの方がきれいに写るじゃん,ということに多くの人が気づきはじめています。プロの目から見ればデジタルカメラというものはなくてはならないものなのですが,スマホで満足してしまう一般庶民が大多数になればカメラメーカーは倒産します。

このような世の中になってくると,自由経済にものごとをすべて委ねるのは多様性の剥奪につながり産業の破壊になるので,産業保護の観点からも,社会に必要なものの維持のしくみを構築することが大事になってくるように思います。スイスでは時計職人の維持に国家が介入しているような話をどこかで読んだ記憶がありますが,それと似たようなもので,日本が世界をリードしてきた分野の産業は,国家が保全を行う必要もあるような気がしています(画像/MWS)。








2021年2月7日






たまに教材用などで大口の注文が入ることがあります。とても有り難いのですが同時に恐ろしくもあります。200枚クラスの注文を短納期で指定されると全身が臨戦態勢になります。何しろこれに応じるには,カバーガラス200枚の清拭とスライドグラス200枚(二箱)の清拭,それに見合った分の試料の確保,ラベルの製作とハサミでチョキチョキ作業。そして1枚1枚手封入の作業を200回。その後に封入品を清拭後にひたすらラベル貼り。目視または実体顕微鏡または生物顕微鏡で検品。全部揃ったら指定通りにスライドケース40個に収納。

もちろん見積も受注確認も伝票書きも発送もすべて筆者一人の仕事です。もちろんどんなに忙しくてもカミさんが帰ってくるまでにはゴハン準備ができてないといけませんし,食べ終われば洗い物を済ませて,必要ならば翌日のゴハンの仕込みをしないといけません…。膨大な作業量ですがこれをできるだけ短時間で処理しないと次の仕事ができません。

ので,たいへん有り難い大口注文も,ぶるぶると身震いがするのです。たいていは,見積依頼が入った段階で注文確定を予想して臨戦態勢となり資材の準備を開始します。注文を受けてからだとスタートが遅れます。カバーガラス拭きやスライドグラス拭きはかなりの労力を要する仕事ですので,真っ先にとりかかります。丸一日ガラスを拭いていたりします。カバーガラスの角で手がボロボロになります。次にラベルの印刷とハサミチョキチョキ。試料の確認と調整。製作環境の整備。

こうして受注を待ちます。たいていは一週間以内に連絡が来るので,発注のメールを受け次第,それっと作業を開始します。年度末予算消化関係の発注は納期を気にすることも多く個人事業主としては神経をすり減らす仕事の一つです。

きょうの画像はそんな作業の途中で(検品で)見かけたクリマコスフェニアの暗視野像。この青い珪藻なんですか?と時々聞かれますが,画像を見るとこの珪藻であることが多いです。暗視野で青い珪藻は多いのですが,ざっとweb上を調べても,プレウロシグマなどは簡単にわかりますが,クリマコスフェニアまで到達するのはちょっと時間がかかります。それでよく聞かれるのでしょう。

そんなに珍しい珪藻ではなく日本沿岸ではよく見られます。「パパ,やったー,タコだー」とマダコに興奮している少年を横目に,筆者はクリマコスフェニアを採取していたのでした。三浦半島での出来事です(画像/MWS)。








2021年2月6日




深夜の寝酒にぴったりなのがタコ。なので日本酒でミズダコをつまむ日々が続いているのですが,タコに含まれるタウリンはアルコールから肝臓を保護する作用があるそうなのです。酒飲みが本能でたどり着く食べ物なのでしょうか…。そしてたまにはマダコが入荷します。マダコといえば明石が有名ですが,じつは三浦半島もマダコの品質では劣らない優良なものがあがるのです。きょうの画像も三浦のマダコ。これをふぐ引きで薄く切って酒の肴にするのが最高なのです(画像/MWS)。








2021年2月5日




珪藻観察の醍醐味はその微細な周期構造を表現することにもあると思いますが,ある種の周期構造は一部の集合体恐怖症と呼ばれる症状をお持ちの方々には正視できないものなのだそうです。有名なのは蓮コラと呼ばれる合成画像ですが,珪藻でもだめな人がいるようです。どんな種がだめなのかというと,どうもハニカム構造系統のものがよくないらしく,コスキノディスクスとかトリゴニウム,トリケラチウムの一部などはよくなさそうです。そのため,ずいぶん以前から,本ページではそれらの周期構造をなるべくのせないようにしてきました。

しかし最近になって珪藻アートが認知されはじめて,なぜか,珪藻の周期構造がダメだという意見がずいぶん少なくなったような気がしています。これはどうしたことか。ダメな人には珪藻の恐ろしさが周知されて近寄らなくなったのか,それとも,アートになっていればまだ我慢できるものなのか。よくわかりません。

これからは手探りで,ハニカム構造関係のものも再び掲載していこうかなとも思っています。どんな反響がありますかね。きょうの画像はコスキノディスクス,トリゴニウム,トリケラチウムの周期構造の例。このくらいなら集合体恐怖症の方々にもそんなに影響なさそうと勝手に思っている拡大率です。じつは『たかさき絵本フェスティバル』での展示でも,これと同じくらいの拡大率で,集合体恐怖症の方々を刺激しないように配慮したのでした(画像/MWS)。








2021年2月4日




レンズと照明と珪藻の種類の組合せによってさまざまな表現ができることを書いてきましたが,きょうの画像もその一例。画像左上の珪藻が深い青色に輝いています。なんとも言えない,宇宙からみた地球のような感じもする,吸い込まれるようなブルーです。

この珪藻を並べたのは10年以上前にさかのぼりますが,こんな色が出るとは知りませんでした。が,三重県にお住まいのきのこ観察家の方がJシリーズを入手し,撮影した画像を送ってくれたのです。そこには見たこともない深い青色の珪藻が写っていました。驚きでした。

このように,お客様から教えて頂くことも多いのです。

標本は製作後まもなく売ってしまうので,どのような表情を見せるのか,その全容はわかりません。お客様がさまざまな表現を画像に収めて,報告して下さってはじめて見る光景も多いのです。自分で製作していながら,お客様のメールから珪藻アートの奥深さを感じたりもしています(画像/MWS)。








2021年2月3日






『たかさき絵本フェスティバル』は全日程を無事に終了したようです。ミクロワールドサービス提供の珪藻アート顕微鏡展示はとても好評で多くの方に珪藻アートの生の光をご覧いただくことができました。ご覧頂いたみなさまに感謝です。

まーそれにしても,好評だったとのことで一安心。膨大な作業と時間を注ぎ込んで製作した顕微鏡展示が皆様にそっぽを向かれたら,この一ヶ月は何だったんだということになり,出家して行方不明の旅にでも行かなくては…と思うほど。逆に言えば,必ず皆さんを喜ばせることができる,という確信のもとに展示物を製作したのでした。

今回は直接検鏡できる光学顕微鏡が一台だけでしたが,顕微鏡写真は多数の展示がありましたので,顕微鏡でまず生の光の印象を得て,その印象が残ったまま写真展示を見て歩くことができて効果的だったのではないかと思います。

展示で難しいのは,照明の微妙さを伝えにくいこと。照明のあて方をミリ単位で変えただけで輝きや色が変化します。展示でご覧頂いたのはそのうちのベストな場面ですが,ほかにも不思議な発色をしたり,色が消えたりといった表現ができます。そういった微妙さを伝えるのは今後の課題かもしれません。

きょうの画像は照明をミリ単位で変えてみた例。色が大きく変化して全体の印象がずいぶん変わることが分かるかと思います(画像/MWS)。








2021年2月2日




















きょうの画像は2月1日現在の,いろいろな市立・区立図書館における『珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界』(福音館書店)の貸し出し状況。

先月は朝日新聞夕刊全国版,日本経済新聞文化面,そのほか電子版の記事に珪藻アートが掲載され,本の紹介もされましたので,それらの反響が図書館にも及んでいるものと思われます。ちょっと調べてこの貸し出し割合ですから,いまこの時点で,全国では数百冊以上が貸し出しされていることは間違いないだろうと思います。この種の本としては凄まじい貸出率に見えます。

amazonさんを追跡してみていて,紙面掲載から2,3日は販促効果があるのですが,すぐにぱったりと売れなくなります。むかしは新聞紙面掲載ともなれば本は飛ぶように売れたのですが,現在では紙面掲載→図書館貸し出しの流れが加速しているようです。

新聞取材に応じて紙面掲載されるということは,筆者の立場からは多くの時間を費やすかなりの労働です。しかも無賃労働で,その間本業はできませんから,収入が途絶えることを知った上で取材対応しています。紙面に掲載されれば,出版社は新聞広告を打つのと同じ効果を得ることになり,数百万円の広告を著者に無料で出してもらったことに相当します。

それで広告効果によって本が売れればいいのですが,そんな時代は昔に過ぎ去っています。きょうの画像のように図書館利用に流れるのです。

先日も本ページに書いたように,図書館利用というのは,経済活動としては著者と出版社以外のすべてのサービスに対価を支払い,コンテンツ提供者の著者と出版社だけが対価を受け取れないというシステムです。昨年秋からの新聞取材・報道対応で筆者は,全国の方々に『珪藻美術館』の出版情報を周知し,結果として多くの方々を図書館に誘導して,著書のコンテンツを無料消費させる側に加担することとなっています。

なぜこんなことになってしまうのか。

それは図書館のopacシステムによって検索が容易になり,これがスマホとの相性も抜群で,しかも街の書店が消えていく一方で,公共図書館とその分館はかなり充実してアクセスしやすいからです。本へのアクセスという点で見れば,スマホ+図書館は強力です。そこに30年にわたるデフレがパンチを加えます。街の本屋は太刀打ちできません。唯一amazonさんだけが対抗できる存在です。

もちろん図書館で借りた本でも,この本が多くの人に読まれることは著者として嬉しいことです。他方,数百冊売れれば,ちょっとおいしい酒とつまみ代くらいにはなるのに,図書館利用だと収益ゼロ円なので嬉しいはずがありません。霞を食って生きなければなりません…。わはは。

そこで図書館利用者へ著者としての希望をここで申し上げます。

もしこの本を読んで何か感じるところがあれば,ぜひ,感想などをSNSにあげて欲しいということです。ブログでもかまいませんし,Bookmeterのようなコミュニティでも良いです。そしてまた,友人知人に勧めていただきたいのです。

こういった簡単なアクションを起こしていただければ,筆者の立場からは,本のPRをしてもらったということになり,それは「対価・評価」の一種として料金以外の形で還元された,とも解釈できるのです。

本ページをごらんの皆様は『珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界』はお持ちでしょうから,きょうの話は関係ないことと思います。果たして図書館利用者さんは,本ページにたどり着いてくれるでしょうか…(画像/各図書館HPのスクリーンショット)。



*1 ちなみに,たかさき絵本フェスティバルの展示もすべて無償です。当サービスでは画像販売をしており,本来ならば顕微鏡展示もあわせて十数万円程度の請求額にはなります。なぜこれがただ働きなのかというと,「絵本原画展」として原画を提出するという特性と,福音館書店さんの特集ということになっているので,ほとんど出版活動の一部のようなことになってしまい,事業なのかボランティアなのか混沌とした状況だからです。いろいろな方々が出入りしているのですっきりとした解はなさそうで,それならば全部無償提供して,フェスティバルの【協力】にクレジットを入れてもらい,それでおしまい,ということにしたのです。昨年秋以降のただ働きの日々,機会費用の損失はすでに100万円を遙かに超えていますが,まぁ本を出版するってこういうことなんですよね。それはわかってやっていることなので,渋々ながらも種々の対応をしています…。




2021年2月1日








珪藻アートは光のあて方で様々な表情を見せます。特別な装置を使わなくても工夫次第でいろいろな表現ができます。

きょうの画像一枚目は,透過明視野で撮影したもの。生物顕微鏡でおなじみの,プレパラートを光に透かして見る方法です。この方法では背面から光を入れているので背景が明るくなります。

画像二枚目は偏斜照明によるもの。背面からの光を減らし,斜めからの光を多くして背景の明るさを抑えます。構造の細部を浮き上がらせやすい照明法です。

画像三枚目は自然光暗視野照明によるもの。プレパラートの下に黒い紙(植毛紙など)を置き,背景を黒くします。顕微鏡を窓際におき,窓からステージ上面を照らす光で照明しています。障子紙などを通した間接光でも効果的です。かなり暗いので露出は数秒以上かかりますが,とてもマイルドできれいな暗視野像になります。暗視野コンデンサも不要なので,誰でもできる方法です。

この3枚の画像はほんの一例で,それぞれの照明法でも違った表現ができます。照明は実に奥深いのです(画像/MWS)。









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