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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


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【シンポジウムのお知らせ】


2020年3月23日(月曜日,平日)10時00分より,東京海洋大学・楽水会館においてプランクトン研究のための光学顕微鏡法というシンポジウムが開催されます。日本プランクトン学会の主催,日本海洋学会の共催です。本シンポジウムは筆者が発起人(コンビーナ-)となり編成するものです。光学顕微鏡の基本的・効果的な運用法について第一線の研究者,メーカー,アマチュアの立場からの講演を予定しています。

シンポジウムは事前受付不要,参加費無料で一般の方々も自由に入れます。光学顕微鏡を導入したいと思っているアマチュアの方なども歓迎ですので,いまからぜひご予定に加えていただければと思います。公式アナウンスは こちら です。会場案内は こちら です(正門から近い22番の建物です)。

なお,前日の22日(日曜日)にも同会場で,日本プランクトン学会主催(日本海洋学会共催)のシンポジウム次世代プランクトン研究を開拓する新技術・方法論が開催されます。公式アナウンスは こちら です。こちらも事前受付不要,参加費無料で一般の方々も自由に参加できます。ぜひあわせてご検討ください。











出版物のご案内
 

『たくさんのふしぎ2019年6月号 珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界』を出版しました!! 各方面から絶賛の声が届いております。 まもなく在庫切れの見込みです。本の紹介についてはこちら をご覧下さい。






2020年1月31日




Jシリーズ用のカバーガラスをひっくり返してしまった…。中蓋があるのでケースの外に飛び出してはいませんが,それぞれのポケットからは散り散りになっています。このカバーガラスは自分で切ってサイズ別に全部整理したもの。これを元に戻すには大変なのです…。忙しいときにはさらに忙しいことが起きるものですが,ちょっとよろしくないですねえこれは(画像/MWS)。








2020年1月30日




サイエンスアーティストとして著名な市岡元気先生が,昨年末に行われた『ケイソウ展』の様子をyoutubeでレポートしてくれました。市岡先生は俳優としても活躍しておられ,かっこいいイケメンで筆者などは隣に立つのも躊躇するくらいです。その市岡先生は『ケイソウ展』でもたくさんの方に親切に案内をしていて心から感心しました。ほんと,最近の若い人は優秀で,礼儀正しくて,仕事ができて,SNSでも発信ができて,中年オッサンからはまぶしい存在です。

そして市岡元気先生は,学芸大時代は真山研究室に所属していて,珪藻の被殻形成に欠かせないタンパク質(ペプチド)のシラフィンを研究していたのです。バリバリの珪藻の専門家で,この人ほど,一般市民に珪藻を啓蒙するのに適した人もいないでしょう。筆者も『ケイソウ展』の会場で挨拶することができ幸せでした。

市岡元気先生による『ケイソウ展』の紹介は こちら です。ざーっと現場に行ったような気になれる秀逸な編集です。忙しい案内の合間にこんなものを作っていたんですね。やるなぁと心底感心するのです。皆様もぜひご覧下さい(画像/MWS)。








2020年1月29日




書評というのは読了してから書くものなので,以下に書くことは書評ではないのかもしれません。でも,この本,最初の2章を読むだけでも,個人の脳みそは優秀だが組織を作ると組織的に脳みそが働かないダメな日本人の特性が描かれている気がします。。「シラバス」の意味が理解できずに「電話帳のようなシラバス集」を作ってしまうのは,集団としての脳みそが働いていない証拠でしょう。

筆者がはじめて講義をしたのは2003年だったかと思いますが,その頃でもシラバス集はありました。でも,そんなもん,学生さんが隅々まで読んでいるわけがないじゃないですか。だから筆者はシラバス集に掲載した内容を骨子として,もっと詳細なシラバスを作って初回の学生に配布し,一時間かけて講義のガイダンスを行いました。その内容は多岐にわたるものです。詳細は別の機会に書くとして,ようやくすれば,「講義というのは契約の一種で,皆さんが所定の条件を満たせばこちらが単位を認定するということになっている。その詳細についての取り決めを皆さんの意見も採り入れつつ行います」といった感じです。

出席点,レポート点,試験の配分などもこのときに学生さんの了承を得て決めます。試験の方法や資料の持ち込み不可/可についても最初に説明します。

そういった取り決めをしても,じっさいに期末試験をして評価をするとなると,様々なトラブル,イカサマが出てくるわけです。でも,初回のガイダンスできちんと「契約」しているので,その取り決めを守らなかった受講生は問答無用で単位取得ができないわけです。

こういった方法は真面目にものごとに取り組んでいる学生さんにはとても良い影響を与えるように思います。「正直者はすくわれる」システムにしてあるからです。

他方,イカサマをした学生にも救済措置を施してあります。明らかなイカサマの場合は証拠を突きつけて単位認定不可の宣言をします。しかし,24時間以内に謝罪のメールをイカサマの理由とともに記した場合には,試験が及第点の場合に,「可」の成績を認定することにしていました。

このようにすると,ぞくぞくと「ごめんなさい」のメールが飛び込むことになります…。

こういった作業はじつに面倒なのですけれども,時代に合わせて学生さんの心理を読みつつ,基本は誠実に,必要なときには嘘も方便で,世の中で活躍して欲しいという,中年オッサンの願いだったりするのですよ。教育という作業はいい加減にやってはいけません。いつも真剣勝負です(画像/MWS)。








2020年1月28日






これはある教育研究機関で展示しているシーラカンス。本物です。間近で見ると巨大でなかなかの迫力です。でも,惜しむらくは,なんで青色照明なのでしょう? 海の中をイメージしてもらうために青にしたのでしょうか。見ていてなんともいえない不快な感じがします。科学的意義のある,貴重な海洋生物の展示なのですから高演色の自然光照明で正しい発色を見たいものですね(画像/MWS)。








2020年1月27日




この冬は超暖冬といってもよいくらい都内では寒くない日々が続いています。例年なら大量に重ね着して寝袋に下半身包まれ,さらに4-6リットルの湯たんぽを入れてようやく寒くないという日々のはずですが今年は11月くらいの服装でもなんとかなります。どうしちゃったのでしょう。きょうの画像のように郊外では恥ずかしい名前の花が咲き始めて春が近いことを教えてくれています。都区内ではまだ梅はほとんど開いていませんが,この様子だとまもなく梅も開き,ヒキガエルが交尾・産卵のために水場に向かうような気がします。

過ごしやすいということは有り難いことでもありますが,雪が少なければ水不足の懸念があり,気温が高温側にシフトしているなら夏がどうなるのか不安でもあります。ここのところ自然災害の多い状態が続いているので,今年くらいは平穏な一年を過ごさせていただきたいものです(画像/MWS)。








2020年1月26日




珪藻が新しい殻を作るときには,材料を流し込む型のような構造が細胞内に出現し,そこにシリカが流しこまれて,重合剤が放り込まれて固まる,といったようなプロセスを経る感じになっています。この工程は段階的で,最初は骨格とでも言うべきか荒っぽい構造が先に作られることが多いようです。メインの構造が作られてから細かい部分の構造が作られるのは,人間が作る建築物でも同じです。物理法則に基づけば,たぶん逆のプロセスは困難なのでしょう。

きょうの画像は形成途中のクモノスケイソウの被殻。ちょうど主要な骨格ができたときのもの。珪藻らしい整然とした構造のエッセンスだけが見えるのである意味エレガントな感じもあります。このフレーム構造に肉付け?がされてさらに微細な構造が付加されていくのです。

こういった形成途中の被殻は,どういうわけか見られる種が限られている気がします。クモノスケイソウはけっこう見かけるのですが,ほかの珪藻だと滅多に見かけません。たぶん,被殻形成に要する時間の問題もあるのかもしれません。珪藻が新たな被殻を作る時間は案外短いので(画像/MWS)。








2020年1月25日




生卵は電子レンジにかけると爆発するというのは国民的知識になっているわけなのですけれども,じつは使い方によっては電子レンジで目玉焼きを作ることもできます。その一例がきょうの画像で,当店特製の煮豚エッグです。豚バラブロックはネギ・ショウガ・酒・水で1時間煮込み,そこにしょうゆを追加してさらに一時間。放冷して固まったラードを除去して再加熱。水がなくなるまで煮込んで完成。肉のうまみをそのままタレにした逸品です。この煮豚は薄切りにしてラーメン,温かいそば,あるいは野菜と一緒に食してもよろしいわけですが,煮豚エッグもよろしいです。

お皿に薄切りの煮豚を放散虫 放射状に並べて中央に生卵を落とします。これを電子レンジに入れて加熱。500Wとか600Wで加熱すると大爆発することがあるのですが,150W-200Wで徐々に加熱すると爆発しないばかりか,火の通り具合を自在に調節できて便利です。電子レンジの「弱」モードとか「解凍キー」とかの150-200W程度のモードがあるのでそれを使います。電子レンジの機種や出力にもよりますが,長くても5分以内にできることが多いです。

ベーコンエッグでもバラ脂が卵と相性がよいわけですけれども,煮豚エッグも脂と卵白の相性がよく,調理師さん曰く,煮豚そのままの脂よりもウマイとのこと。電子レンジ加熱の手抜き料理でも「ウマイ」ならそれでヨシ!

電子レンジ法の目玉焼きはフライパンも使わないし,油もいらないので,洗い物が減り労力節約にもよろしいかもしれません。ので,日々お忙しく過ごしている本ページの読者の方々も導入を検討されてもよいかもしれません。もっとも,間違って通常モードの電子レンジで加熱して大爆発が発生したときの後片付けの労力は,とてつもないものになります。そこんところはご注意を…(画像/MWS)。








2020年1月24日




わーいわーい 『いわいどり』だー。

なかなか見つけることができなかった『いわいどり』を,ついにスーパーアルプスで発見しました。このスーパーは八王子市に本部を置く中堅スーパーで,どこにでもある庶民のためのお店なのですが,品物はけっこう選ばれたものもあり,東北地方の農産物なども扱っている印象です。毎年,東北自動車道を一関から仙台まで東日本急行バスで移動するのだけれども,その車窓からは『いわいどり』のトラックが南下する姿が何度も目撃されていました。このトラックが関東方面を目指しているだろうことは推測されましたが,さすがに卸先はわかりません。。

しかし昨年末頃には,スーパーアルプスで『いわいどり』を扱っているらしいという情報はつかんでいました。あとはサンプリング調査を待つのみだったのですが,ようやく存在を確認し,サンプリングしました。時間も遅かったので売れ残りですが,まずは細切れを買って品質調査をすることにしました。

アルミホイルの上にのせて電気オーブンで加熱。火を通しすぎないくらいに加減して,あとは藻塩を少し振りかけただけで賞味。筆者の味覚だけでは本ページの読者に参考にならない可能性もあるので,数件の料亭やホテルなどの経歴を持つ調理師さんにも試食をお願いしました。結果は,良いんじゃない,という感じでした。鶏のブロックが入った発泡トレーを開封するだけで抗生剤を感じ取る能力を持つ調理師がOKを出したので,やはり『いわいどり』は良いランクの鶏肉といえそうです。

筆者的にも,もちろんおいしくいただきました。ただ,一ノ関駅近くのスーパーJOISで買った焼き鳥と比べると,ほんの少し違いを感じました。この違いが何なのかは説明しがたいのですが,東北の産地近くで食べた方がおいしさもワンランクアップするのかもしれません。

いずれにしても『いわいどり』を確保の見込がたったことで,スーパーアルプス周辺の散歩が楽しくなるわけです。高尾山の帰りに『いわいどり』を買って帰る,などということもできるようになるのです。未来は明るいかも(画像/MWS)。








2020年1月23日






本ページは数年前までは1,2ヶ月に一度くらいはきょうの画像のようなふるさとの風景を掲載していたものです。というのも,筆者は同じ床屋さんに通い続けるという習性があり,10歳から36年間くらい床屋さんを変えなかったのです。都心に住んでいても床屋は八王子の山沿いで,一回に6,000円弱かかるというなんとも不経済なことを続けていたのでした。当然のことながらその床屋さんの近くに実家があるわけで,床屋の帰りに実家に立ち寄るということもできたわけで,不経済でもよかった理由があったのでした。ところが,ひょんなことからその床屋さんに通うことが不可能になり,当サービス最寄りの床屋さんに行くようになってからというもの,すっかり八王子は遠くなり,きょうの画像のような風景も見られなくなったのでした。

筆者の感性を育んでくれたのが川や海や山であることは間違いなく,きょうの画像のような川で様々な淡水魚を採集し,淡水生物を調べ,奥の方に写っている山に登って星を眺め,お金はなかったけれども自然に恵まれた子ども時代を過ごしたのでした。こういった風景のありがたみは,山手線の内側に居住するようになってから,ホントしみじみと感じるのです(画像/MWS)。








2020年1月22日






アクナンテスの活きの良い群体と有機物を除去した半被殻の画像(画像/MWS)。








2020年1月21日




これは本ページの読者であればたぶんご存じだろうと思うところの,ヘッケルのスケッチです。ヘッケルの絵は多くの人を驚かせ,魅了するように描かれているようで,筆者のような人間がみると描かれている珪藻の構造に若干のデフォルメを感じることもあります。しかしこの絵を科学的な精細画ではなしに自然の造形を表現したものと思えば,これは大変な芸術作品だとう見方もできると思います。ヘッケルさんについてはいろいろな情報があるようで,ウィキペディアでも見ることができますし,詳細な論考もあります(こちら)。

きょうの画像は額縁入りのもの。なんでこんなものを持っているかというと,夏に入る頃,リアル・ネットの仲間たちが『たくさんのふしぎ2019年6月号 珪藻美術館』の出版記念パーティーを開いてくれたのです。初対面の方々もふくめまして愉快な時間を過ごさせていただきました。そのときに,皆さんからいろいろなお土産をいただいてしまったのですけれども,こんなかっこいい額縁入りのヘッケルの絵もいただいてしまったのでした。

こういった絵を日々眺めて有り難いなぁと感謝の念を抱きつつ,当室の地道な作業は続くのです…(画像/MWS)。








2020年1月20日




ここのところガラスと戯れる日々…。カバーガラス18x18を200枚くらい手拭きして,それとは別のカールツァイス社・ハイパフォーマンスカバーグラスを9x9mmに切りました。たぶん100枚以上。切ったカバーガラスにはある一定の割合でかすかな傷がついているので多めに切るのです。それが終われば青板の表面研磨と続きます。どれもクリアなプレパラートを作るのに欠かせない作業です。こういった作業は同じ姿勢が連続する時間が長くなりますので,姿勢が大事。下手な姿勢で作業をすると首や腰や手がやられます。きょうの画像はカバーガラスをカットしているときのものですが,首に負担がかならないように顕微鏡デスクの上に小さな作業台をのせてかさ上げしています。ちょっとしたことですがとても作業しやすく効果的でした(画像/MWS)。








2020年1月19日




生物顕微鏡ではいろいろなコントラスト法がありますので,同じ物体でも見え方が異なるように表現できます。ある構造を表現したいときに使うコントラスト方は,その構造の光吸収,厚み,コントラスト,偏光性などいろいろな条件を考えて最適なものを選ぶのがよろしいですが,わからなければ手当たり次第やってみて見え方の違いを探るのも有効です。そういったトレーニングを積んでいれば逆に画像を見て撮影法を推測できるようにもなります。きょうの画像はミスミケイソウ(トリゴニウム)を撮影したもの。どんなコントラスト法を使ったのかは,経験豊かな方なら一目で見抜くことでしょう(画像/MWS)。








2020年1月18日




これは検品中に出現したクモノスケイソウの奇形。これまで,数え切れないほどの,たぶん数万とか数十万とかの桁でこの珪藻を扱ってきましたが,こんなにひどい形の奇形は滅多にみかけません。対称的で整った形が珪藻の特徴ですので,こんな奇形を見るとなんとも言えぬ恐ろしさのようなものを感じます。と同時に,この形態は半被殻が形成したときに生じたたった一枚の殻なのか,それとも,この被殻を持った細胞が次に分裂するときには,この奇形と同じ被殻が生まれるのか…気になります(画像/MWS)。








2020年1月17日




これは筆者の巡回コース上に存在するお店。炒り豆だけで勝負するという究極の専門店ですが,その歴史は長く,1886-1887年頃の創業とされています。…ということは,この炒り豆屋さんはニコン,オリンパスよりも歴史があるのです。さすがにカールツァイスやエルンスト・ライツには及びませんが。

それだけながく続くにはちゃんと理由があって,高品質を維持し続けているということに尽きるでしょう。このお店のオススメは落花生の素炒りです。味付けしていないので本来の風味が味わえます。千葉,半立(はんだち)を毎日炒っているので,炒りたてのものを食べることができ,まさに炒り豆店なのです。価格はそれなりですが品質が高いので贈答用にもよく使われていて,お客さんの姿がたえません。東京みやげに困っている人は立ち寄ってみるのもよいかもしれません(画像/MWS)。








2020年1月16日




頭痛というのはいろいろな原因によって引き起こされるとされていますが,その原因究明は簡単ではありません。飲食物によって引き起こされる頭痛でも,人はふだんいろいろなものを食べているので何が原因なのかを切り分けるのが困難です。酒を飲むと頭痛がすることもありますが,同じ銘柄を同じ量のんでもなんともないこともあります。

きょうの画像は数年前?に原因究明に成功した例。とてもおいしいグレープフルーツのチューハイなのですけれども,筆者にとっては頭痛発生液体です。このメーカーさんのチューハイシリーズは他にも頭痛を引き起こすものがあるので,味がよくても一切手を出しません。

これを飲むとどうなるかというと,飲んでいるときはとてもおいしくてすっきりしていてなんともありません。翌朝もなんともありません。ふつうに過ごしてお昼ご飯を食べてもなんともないのですが,夕方から後頭部に頭痛が発生します。だいたい飲んでから20〜24時間後に頭痛が発生するのです。我ながらよくこのタイムラグに気がついたと自分の観察能力を褒めてやりたいくらいです(笑)。

筆者はサイエンスの世界で生きてきたので,当然,この現象に気がついてから再現実験を何度も繰り返しました。その結果は驚くべきもので再現率100%で頭痛が発生しました。ので,先に『頭痛発生液体』と書いたのは誇張でもなんでもなく実験と事実に基づいた科学的な表現だったりします。この結果を得て以来,このとってもおいしいチューハイは飲みものではなくなってしまいました。

面白いことに,この結果をほかの人に話したところ,再現実験を試みた猛者が現れまして,その人も翌日の夕方に頭痛が現れることが判明しました(笑)。それまでは全くこのような現象に気づくことなく,原因不明の頭痛として片付けていたそうです。

本ページをご覧の皆様で頭痛に悩まされている方は,遅延して現れる食品由来の頭痛があるということを念頭において,日頃の食事と頭痛の関係を考えてみるのもよろしいかもしれません(画像/MWS)。








2020年1月15日




電球色LEDに改良したレイメイのRXT150で珪藻プレパラートを観察するとこんな感じです。『ケイソウ展』『ヨコハマ海洋市民大学』の両方で展示に使った標本ですが,大型珪藻ばかり並べてあります。それらの珪藻たちが,なんとなく形がわかり,クモノスケイソウは放射状の構造もかろうじてみえています。でも印象は「小さい〜」以外の何物でもなく,こういった観察は珪藻の小ささを体感するのに良い感じです。

ところで,ぜんぜん関係のない話なのですが,先日web上で驚異的な写真をみつけました。それが こちら です。なんとニッコールの上に腕時計をのせて撮影している。神を冒涜するかのような行為にも思えますが悔しいことに作画としては申し分ありません。脱帽するよりほかはなく,見事な発想とそれを実現する撮影技術に感嘆しました。そしてこの腕時計(こちら)の惚れ惚れするフォルムに魅せられてしまい,うう,欲しい欲しい病が発生…。いい時計だなー(画像/MWS)。








2020年1月14日










せんじつ行われた『ヨコハマ海洋市民大学』の顕微鏡展示では4台の顕微鏡を使いましたが,そのうちの一台はレイメイ藤井の誇るRXT150,ハンディ顕微鏡プチでした。これで珪藻プレパラートをみていただき,珪藻の「小ささ」を実感して頂こうというねらいです。参加者のほとんどが『ハンディ顕微鏡プチ』をご存じなく,多くの方がこの小型の照明内蔵ルーペに感心していました。ので,大いに宣伝しました。

小さいボディに高輝度落射照明が内蔵され,フォーカスを合わせることもでき,レンズの性能もそこそこで,覗き側にはホコリよけのプロテクタまでついています。ボタン電池で長時間照明ができ,LEDライト代わりにもなります。ぜひ一個は持っていたい優れものです。

唯一欠点があるとすれば,照明用のLEDが超高輝度白LEDでまぶしく青白い光で演色性も低いということです。直視すれば440nmの光がきつくて子どもの目にもそれほどよろしくありません。そこで筆者は数年前にもレイメイ藤井さんにLEDを電球色にして新規販売してくれるよう申し入れをしています。レイメイ藤井さんはすぐに返信をくれて生産工場に連絡するとのことでしたが,残念ながらその後に製品が改良された形跡はありません。

きょうの画像は自分で電球色LEDに交換した作業風景。RXT150は,分解がけっこう難しく,LEDも小さな基板にキツキツに収まっているので交換が面倒です。それで長年放置していたのですがようやく重い腰をあげました。電池交換フタを外し,小ネジを取ります。次の上下の押さえバンド構造体を外し,本体のケースを二つに分割します。この段階で基板以外はバラバラになります。基板は小さな黒いネジで止めてあるのでこれを外します。あとはハンダゴテで温めてLEDを外し,新しいLEDに交換すればOK。電球色の3mmφのLED(こちら)を使います。

あとは元通りにネジを締めてはめ込んでいくだけです。これでついにハンディ顕微鏡プチも電球色LED改造ができました。こういった改造が成功すると,なんか,とってもいいものを入手した気分になって意味もなくライトを点灯して身の回りのものを覗いてニンマリしたりします。大切な精神修養の時間です(笑)。本ページをごらんの皆様も,ぜひRXT150を入手して,気が向けば改造にチャレンジしてみてください(画像/MWS)。








2020年1月13日






12日は夕方から運動不足解消に外出。ここのところ講演や講義準備ばかりで家から一歩も出ない日が多く慢性的に運動不足になっていました。先日,坂田明さんに久しぶりに会ったら「太った?」と聞かれました。自覚はなかったので「いえ…体重変わってないはずですが…でも正月太りはあるかも…」と弱々しく返事をしました。帰宅して体重計にのってみると,なんと61.8kgもあり,筆者が自分で考える「人間」である基準60kgを大幅にオーバーしていました。坂田明さんは正しかった…。

ので,まずはフジヤカメラまで運動。そこで手頃な1Nikkor10mmF2.8が転がっていたので確保。これをNikon1J2に取り付けて秋葉原方面に向かい試写。千石電商で足りなくなった消耗品類などを補充して歩いて帰路に。途中の春日の本屋さんで探していた新書を購入。

これで1Nikkorの単焦点は揃った。ズームレンズはどうしても故障の心配があるので,末永く使うためには単焦点レンズを入手しておいたほうがよろしいとの判断。写りもズームよりもぴしっとしているし開放F値も小さいので明るい。Nikon1システムはコンパクトで良く写り,日々の記録用には必要十分の優れたものだったのですがすでに過去の製品になってしまいました。猫も杓子もスマホの現代では仕方がないのかもしれませんが,もったいないですね(画像/MWS)。








2020年1月12日




『ヨコハマ海洋市民大学』での講演では,Jシリーズの顕微鏡展示に加えて,講演中にも顕微鏡画像をライブ投影しました。珪藻には様々な形態があること,三次元的な形態をしていること,ぱっとみてわかる模様のなかにひじょうに微細な構造があることを示すのが目的です。スライドで紹介してもいいのですが,目の前で顕微鏡を操作して次々と見せる方が,多様性は一目瞭然ですし,ピントを操作して立体構造を示すこともできます。情報量が違うのです。

こういったことを講演中にやるには高度な技量が必要です。講演中のごく短時間で顕微鏡をセットアップできる能力,珪藻を並べた標本を作る技術は当然として,スクリーン投影すべき投影倍率,そのときに使う対物レンズの種類とNA,コンデンサの種類と実効NA,光源の波長と輝度,面積などの特性,使うべきリレーレンズ,CMOSカメラなどの,トータルシステムを完全に把握して運用できる技量が必要です。

もちろん筆者はそのようなことも苦もなくできるわけですが,それでもテスト運用は必須です。まず目標とする解像限界を設定し,それを実現する顕微鏡を組み上げます。適したレンズを選択して装着し,光源も製作します。投影レンズやカメラの組み合わせも点検し,まずは顕微鏡デスクでテスト運用です。これを問題なくクリアしたあとは,こんどは出張テストです。一式を全てハンドキャリー可能な荷物として,公共交通機関で運び,出先でテスト運用。これもクリア。そして『ヨコハマ海洋市民大学』での本番となったのです。筆者は用心深いのです。

今回は300nmを完全解像としたので,解像限界は250nm付近でシステムを構築します。古いニコンの鏡基に対物レンズはロモのアポクロマート水浸対物レンズ70/1.23を選びました。コンデンサは乾燥系のアッベで明視野絞り込み。コンデンサ絞りは会場のスクリーン投影時のコントラスト低下を考慮してNA=0.6付近までの絞り込みを想定。照明波長は443nmとしました。この条件で計算すると,D=0.5×443÷((1.23+0.6)÷2)=242nmとなります。運用しても実際その通りの像となります。投影レンズはCFシステムのテレビリレー1xで,これを1/3インチモノクロCMOSに投影しました。観察時には傾角鏡筒,投影時には単眼の写真撮影用直筒を使いました。

このような組み合わせには理由があります。まずモノクロカメラなので対物レンズと投影レンズのコンペンゼイションという組み合わせは考える必要がありません。ので,ロモとニコンの組み合わせに問題はありません。投影倍率で投影レンズを選べばOKです。コンデンサは偏斜にできればより高解像を狙えますが,今回は珪藻を生まれて初めて顕微鏡で見る方が多いので,伝統的でわかりやすい透過明視野中央絞りの像で攻めることにしました。照明波長は短い方が解像限界が上がりますが,レンズの球面収差補正とコントラストの関係から無難なのはだいたいg線までのことが多いです。ので,443nmとしました。ロモの対物を使ったのはショートバレルということもあります。ロングバレルを使うと,コンデンサの下に光源が入りません。

きょうの画像は講演時に持参した顕微鏡照明用の光源。この光源は左から,電球色,526nm,443nmのLEDとなっていて,LEDには拡散キャップをかぶせてありますので,ムラのない面光源を達成しています。そしてコレクタレンズつきですので,コンデンサ入射面に必要な入射角で光を導入できます。さらによいことは,このライトはそのままコンデンサの下に潜り込ませてコンデンサ高さを調節すると,そのまま自立するのです。電球色LEDは暗視野コンデンサとの組み合わせでJシリーズをお楽しみいただき,単波長のLEDはCMOS投影に使います。電池式の直流点灯ですから,CMOS経由でライブ画像を流してもフリッカーは一切出ません。

いっけんした感じでは,どこかの学校の隅っこにでも転がっていそうなオールド機材に見えたかもしれませんが,じつは筆者が持ち込んだシステムは,顕微鏡の性能を限界まできちんと発揮でき,それをスクリーン投影できる,可搬式の特別チューン仕様だったのでした。これを使い,講演の合間にLEDの電源を入れ,対物レンズを水浸にして,めくらで物体を探し,いきなり70倍の水浸でピントを出してスクリーン投影したのです。

そして仕事が終われば,さっさと分解して,クロネコヤマトの手提げ袋に詰め込んで,顕微鏡を片手でぶら下げつつ副都心線に乗り込んでの帰宅となったのです(画像/MWS)。








2020年1月11日




くるい咲き 文京区内 1Nikkor32mmF1.2 Nikon1J5(画像/MWS)。








2020年1月10日








9日は横浜・赤レンガ倉庫近くの「象の鼻テラス」ということろで行われた,ヨコハマ海洋市民大学の講師を務めました。夜間に開講される市民講座なのですが,今回は企画担当者が筆者の母校にお勤めで,筆者の存在は10年以上前から知っていて,さらには,学生の頃には『吸光光度法ノウハウ(奥修 著)』という本で勉強していたという,ご縁の深い方なのでした。そんなこともあってか,じつにこまめに連絡をいただき,講演までの調整ができました。また今回の講演では顕微鏡を並べてJシリーズや生きた珪藻をご覧いただこうという試みも行いましたが,数台の顕微鏡を一人で運ぶことは困難で困っていたところ,JAMSTECの顕微鏡仲間に強力なサポートをいただき,万全の態勢でのぞむことができました。

『珪藻』というじつにマイナーな題材なのですけれども,会場はけっこう満員に近くなっていたので関心をお持ちのかたがそれなりにはいらっしゃることがわかりました。まずは皆様にJシリーズをご覧いただき,撮影大会としました。そして講演は珪藻アートと顕微鏡の話を前半のパートとして,珪藻という生き物のガラスの殻が生み出す「かたち」「色」の奥深さをごらんいただきました。

講演後半は珪藻の生物学から生物地球化学まで広がる話で,ふだんは誰も話題にもしない微少な藻類が,じつは地球環境までも変えてしまう大きなパワーを持っていること,そして海洋生態系において化学エネルギーの流れの出発点となる大きな役割を担っていることをお話ししました。さらには珪藻の利用,材料としての人間社会とのかかわりを紹介して,最後は神奈川県の沿岸が多様性に富み海に直接アクセスできる,自然観察には最適な場であることを強調して話を終わりました。

講義後は再びJシリーズの観察,撮影大会として会場の予定時間を使い切りました。設営開始は18時,撤収完了が22時10分。夜の生き物である筆者にとってはこれ以上ない最良のコンディションで動ける時間帯で,いきいきと(笑)仕事をさせていただいたのでした。

会場はとても落ち着いた雰囲気のところで,聴衆のレベルが高く,全体として「ヨコハマ海洋市民大学」がハイレベルで機能している感じがしました。このレベルの講座が毎月行われているならば,参加者は大きな収穫を得ることができると思いました。こういった貴重な場を発案,設営してくださったスタッフの方々の高い志に深い敬意を表したいと思います(画像/MWS)。








2020年1月9日






北海道新幹線が開通してからはまだ北海道に出向いていません。たまには函館山にでも登って地元のスーパーを巡って北海道方面の空気を胸一杯吸い込みたいところなのだけれども,なんか,面倒になってしまったんですよね。以前は盛岡で新幹線を降りて「はつかり」に乗ればそのまま函館に行けたし,それが八戸乗り換えで「白鳥」になって,新青森乗り換えで「スーパー白鳥」に変わったけれども,乗継割引は有効だったし,何より青函トンネル通過後の海岸線を走る景色が最高で楽しかった。

それが新幹線で新函館北斗まで連れて行かれて,快速で函館まで戻るというのがなんとも旅情のない,面倒くさいことになっていて考えるのも億劫になってしまっています。ならば新幹線を木古内で下車して道南いさりび鉄道に乗るという手もあるんだけれども,接続が絶望的に悪くてかなり時間を無駄にする感じになってしまいます。以前の新幹線と在来線特急の乗継割引も無効になり料金は跳ね上がりました。北海道新幹線の開業で函館は遠くなった。。どうにかならないもんですかね。

きょうの画像はそんな話題と少しだけ関係のあるN183とNN183系。お顔が同じですがちょっとだけ違うところがありますよね。函館駅でむかし撮影した画像を掘り起こしたものです。この列車のお顔を見ると北海道に来たなーという感じがしたものです(画像/MWS)。








2020年1月8日




武蔵陵墓地・残照 1Nikkor32mmF1.2 Nikon1J5(画像/MWS)。








2020年1月7日








文京区内の花。1Nikkor32mmF1.2 Nikon1J5(画像/MWS)。








2020年1月6日






カマボコにわさび漬けというのも飽きてきたので薄く切ってキムチでもとやってみたら薄く切れない…。研ぎはできても包丁の使い方がダメだと厳しいという現実を突きつけられました。これでできあがったキムチカマボコが美味しかったのならすくわれるけれども,結果は平凡な味。これなら空炒りしてごま油でも垂らした方がずっとマシだったと反省。毎日のゴハン作りは実験の場でもあるのです(画像/MWS)。








2020年1月5日




これは日本珪藻学会のシンポジウムで頂戴した珪藻クッキー。じつに素敵なアイデアです。筆者は甘いものを一切食べませんので(果物以外),このクッキーも口にすることはありません。しかしこれは見方を変えれば小麦粉を使った珪藻アート作品でもあり,額縁に入れて保管に値します。ので,自分用に一枚を頂戴し,残りはこういったものの価値を解する顕微鏡関係者に配布したのです(画像/MWS)。








2020年1月4日




  段差が大好き!  (画像/MWS)。








2020年1月3日




  まず包丁はよく研いでおく。大根とニンジンを適当な量,千切りにしたら藻塩を振り塩もみにする。塩加減はそのまま食べると塩辛いくらい。一時間程度放置して水分が出たら絞って水を捨て,穀物酢をひたひたになるくらい注いで数時間放置。その間に塩蔵わかめを戻して千切りにする。柿は薄切りにする。ゆずの皮はみじん切りにしておく。ニンジンと大根が適度に漬かったら(味見をする)絞って酢を捨て,わかめ,柿,ゆずの皮を入れて徹底的によく混ぜる。そして冷蔵庫に一晩放置。…というのが筆者謹製の『柿なます』でございます。15年ほど前に考案したものでございます。

この製法は独自考案したもので,なますの作り方など一度も何かを読んだ覚えがなく,料理人さんが見たらめちゃくちゃなのかもしれません。そこんところはお許しを。でも,皆さん喜んで食べてくれるので,味はよろしいと思います。

これを作るきっかけになったのは,大学院生の頃に参加した環境系のシンポジウム。名古屋で1992年に行われたものですが,循環型社会を考える内容で当時はまだ珍しかったLCAのお勉強などもしていたのです。そこでお昼に販売されたのが,循環型社会を実現する内容の地産地消型手作り弁当でした。本当に素朴な内容でしみじみと美味しいお弁当だったのですが,特に驚いたのが柿なます(のようなもの)でした。

筆者は市販のなますを好みません。水洗いして味が抜けたような大根に強制的に調味液を流し込んで味付けしたようなわざとらしさが口の中で不快です。のでお弁当などでなますが入っていてもイヤだなあと思いながら仕方なく食べるのです。でもこのときの学会のお弁当に入っていたなますは,きちんと素材の味がしてバランスがとれていて一口食べて気に入りました。

その味の記憶が残っていて,それから10年後くらいに,カミさんの実家がなます大好きなことを知り,それならば献上しましょうと記憶をたどって作ったものが筆者謹製柿なますです。筆者は料理をするときにもレシピなどは見ません。脳みそのなかにある記憶の味を目指してチューニングしていくだけです。この『柿なます』も,素材の味と甘酸苦辛のバランスを追い込みながら勝手にたどり着いた味です。ので,筆者にとっては,「学会のあのときのお弁当のなます」が再現されているので,満足なのです(画像/MWS)。








2020年1月2日






  武蔵野冬景色/元日 (画像/MWS)。








2020年1月1日




  バルバドス放散虫ニセ散布スライドについて,さっそくお客さまがwebサイトでレポートしてくれました。ながねんお付き合い頂いているお客さまですが,

あれこれ(2019/12/30更新分)

コゲラ工房

の二つです。このようなご感想をいただくと,製作者としてのねらいがユーザー様に伝わっているように思えて安堵します。有り難いことです。コゲラ工房さんがお書きの「奥さんからのおまけ」は正解!です。さすがは放散虫の検鏡経験豊富な方ですね。個体をみただけで通常あり得ない向きに配置されていることを見抜く眼力は経験を積まないと決して得ることはできません。プレパラートに込められている技術についてもお見通しでさすがです。

「あれこれ」のサイトに書かれている「撮影をせずに検鏡に没頭した」というのもまさに臨場感あふれる表現と思いました。筆者もよいものができたときは撮影せずにただ眺めるのです。「これはいい雰囲気だなあ」と視野をあちこち移動して製作物のもつ特徴を脳みそに自然な流れで流し込むのです(画像/MWS)。









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