本日の画像
ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。 日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します 【2017年】 1月 2月 3月
2017年3月31日
多摩六都科学館,静岡科学館でミクロワールドサービスの誇るJシリーズ珪藻プレパラートを展示中です。企画展で設置された顕微鏡を覗いて,プレパラートを直接観察することができます。スマホやデジタルカメラを用いての写真撮影もOKです。接眼レンズをのぞき込むように撮影するだけで,けっこうよく写ります。多摩六都科学館からは ロクトリポート が届いています。春休み,休日を利用して,サイエンスの展示を眺めるのもよいかもしれません(画像/MWS)。 2017年3月30日
ある種のナマコ骨片は,平行ニコルでも偏光色が出るという特性を持っていて,きょうの画像がその一例です。バイオミネラルでこのようなものは少なく貴重な感じがします。平行ニコルでの発色は,クロスニコルの発色の逆,補色関係のようになります。クロスニコルで撮影した画像をネガティブ処理すると,平行ニコルで撮影した絵とほぼ同じになります。ナマコ骨片をお手持ちの方は偏光顕微鏡で遊んでみるのもよいかと思います。 2017年3月29日
今月初めの出張でナマコ骨片の研究者と多量の情報交換ができて,帰宅した晩にさっそく標本を作り,その後も時間の合間をみてナマコの骨片をいじっています。画像は食用ナマコの仲間(マナマコ,クロナマコ系統)の骨片で,簡易偏光のクロスニコルです。個人的には素晴らしい偏光色の天然試料と思っています (画像/MWS)。 2017年3月28日
ばっるばーどす ばーるばどすー♪ (画像/MWS)。 2017年3月27日
いやーさすがに作るの大変でしたが,眺めると至福な感じがしますー。拡散板組込の偏斜照明でキラキラとさせると,目が,脳が喜びます。まったく見飽きません(画像/MWS)。 2017年3月26日
昨年の秋頃から引きずっていた仕事がだいぶ片づいて霧が晴れるような気分になってきました。。来月には,ようやく2017年の正月を迎えられそうです…。忙しい忙しいと本ページに書くのはイヤなのですが,在庫販売のみの状態がずっと続いているので現状報告を書かないわけにもいかず,よろしくない日々だったのでした。もう少しで,のほほんとサンプリングにでも出向き,どこに何がいるのかもわからない状態からの珪藻狩りの挑戦が再開され,当サービスの仕事も正常に回っていきそうな気がします。ペースが狂ったのは2015年の秋頃からで,つらい日々が長かった…気もします。 2017年3月25日
珪藻は何万種類もいるから,たくさんの種類を集めるのも簡単だろうという気がしますが,実際はそうでもありません。単に種類を増やすだけなら1000種くらいは集まるでしょうが,Jシリーズの在庫にできること,という条件をつけるととたんに数が少なくなります。拾って集められる大きさであることが重要で,サイズ的には0.02mmくらいは欲しいところです。また似通ったものばかり集めても面白みがないので,形態の多様性に着目して集めますが,そうすると例えばニッチアなどたくさんの種類がいますが,集められるのは数種類,などということになってしまいます。 2017年3月24日
Jシリーズを清拭するときは,凹面鏡の上に置いて暗視野照明を施し,いかなるゴミも見逃さないようにしています。凹面鏡の上に置くと,上と下から照明光があたって複雑な感じの輝きになり,これがけっこう見映えがするのです。きょうの画像がその一例ですが,キラキラした感じがわかるかと思います。欠点は,スライドグラスで反射した光が戻ってくることで,画面右のように盛大なゴーストが出ます。高倍率では気になりませんが,低倍率では避けようがありません。画像の標本は多少壊れたものも投入して194個でまとめたもの。すでに行き先は決まっています(画像/MWS)。 2017年3月23日
これはスライドグラスに散りばめた海の珪藻類。乾燥状態でむき出しの標本です。これを眺めているときの気分は,紅葉を眺めているような,渓流の水底を眺めているような,そんな感じがします。脳がどこかで「よいものだ」と言っている気がします…。 2017年3月22日
さいきん,シシャモのオスがスーパーの店頭に並ぶようになった。昔からあったのかもしれないけれども,見た覚えがない。オスはどこの国に行ってしまったのだろうという感じでした。学生の頃に先輩から,シシャモの腹に注射器で魚卵を注入するアルバイトがあると聞いたことがあります。そういうアルバイトはアラスカだったか,国外の話だったように記憶しているが自信はありません。。もしその話がホントなら,卵が注入されたオスを食べていた可能性もあったわけだ。 2017年3月21日
カバーガラスの入れ物は,ずいぶん前にプラ容器から紙製に変更になってしまい,取扱がひじょうに不便になりました。きょうの画像に写っているのは以前のプラ容器ですが,切ったカバーグラスを扱うのに好都合で,未だに大切に使っています。世の中なんでもかんでもエコエコエコでリサイクルを推進するのは間違っています。対物レンズにしっかりとしたケースが必要なように,カバーグラス,スライドグラスなど,顕微鏡の光軸上に存在するものはきちんと管理できることが重要です。…とここで吠えてみたところで,世の中が変わるはずもなく,何だかなぁ…な気分で,ほかのよい物を探すのです。 2017年3月20日
スライドグラスはロット単位でまとめ買いして品質チェックしているので,大量買いになります。今月は3000枚買いました…。このうち,Jシリーズ用のスライドグラスは,いかなる傷も劣化も許されないので,「豆腐に傷をつけないような」細心の注意を払った扱いが必要になります。現在使用しているガラスはS1215,S1214がメインですが,購入時の箱のままですと,扱いにくく,劣化の危険が増すので,別の箱に移しています。きょうの画像がその一例で,S7213の箱に詰め替えているところです。ガラスは,湿気が厳禁なので,詰め替えでも素手で触れることはできません。詰め替えたガラスは乾燥雰囲気中で保管します。永年の経験からわかってきた取扱法です(画像/MWS)。 2017年3月19日(2)
【業務連絡】 昭島〜五日市方面で,のらぼう出現中…(画像/MWS)。 2017年3月19日
30年も使ってきたカシオの腕時計が遅れ始めたので電池を交換したところ,また遅れる…という事態になりました。この腕時計は臨海実習用に購入した防水のもので,いまは野菜のゆで時間を管理する大変重要な役割を担っています。さあどうするべえか。もちろんメンテナンスです。 2017年3月18日(2)
きのうの珪藻と似た種類で壊れていないものを探すとこんな感じです。薄くてぺらぺらな殻に極微のライン,点紋が刻まれているという繊細な構造です。なんとなく宇宙を感じさせるような,この世のものではないような,ふしぎなデザインです。これは砂浜近くの,石が積み上げられて泥が溜まっているようなところで,石に歯ブラシをかけて採集したものです。似たような種類は,貝殻に付着していることもあり,アマモに付着していることもあり,とにかく何かにくっついているので,ブラシがけしないと集まりにくい仲間です(画像/MWS)。 2017年3月18日
昨年12月に,当サイトが検索に引っかからなくなったという記事を書きましたが,それの続報です。検索流入数は順調に減っていき,これまで月間500くらいの検索流入数があったのが,1/5程度になっています。変曲点は11月くらいにありそうです。「珪藻」という言葉に限ってみると,すでに当サイトは検索結果から除外されているようで,検索流入数はゼロになっています。 2017年3月17日
きょうの画像は割れている珪藻。信頼関係が破壊されたことを珪藻で表現してみました…というのは冗談ですが,デリケートで破壊されやすいことは確かです。ガラス質でできているので,ぱりんと割れる感じに壊れます。本ページは無傷の珪藻画像ばかりを掲載してきましたので,たまには割れているものを載せなければいけないなあと,ちょっと撮影してみたものです。過去画像を発掘しても割れている珪藻画像が極端に少ないので…。 2017年3月16日
きょうは今なお問い合わせのある,あの本に関係したことについて,長めに書いてみました。どろどろとした内容ですが,他人の不幸は蜜の味,という言葉もありますし(笑),そうでなくても,どろどろ系の話は読み応えがあったりするものですから,読者,とくに経営者の方々の参考になるように努力してみました。以下に記しますので,読みたい人だけごらんになってください。なお,予備的な知識としては こちら の内容が優れています。下記をお読みになったあとにごらんになれば,知識が整理されることと思います(画像/MWS)。 2017年3月15日
きょうの画像は色の出る珪藻。まるいので画像処理での切り抜きがらくです。。そうやって切り抜いて白バックに貼り付けてみました。わざとらしい画像になってしまいましたが,色ははっきり表現できてわるくない気もします(自己満足)。いずれの珪藻も相模湾で採取したものです。こういう絵をじっと眺めて,業務活動に必要なインスピレーションを得ることも大事な気がするのです…(画像/MWS)。 2017年3月14日
ミクロワールドサービスの誇る超高級プレパラート,Jシリーズは,贈答品にも向いています。高価ではありますがそれに見合った価値がありますし,他にない一枚物であることは明白なので,もらった方も嬉しいのではないかと思います。研究者の方などは出張で気の利いた手土産があるとうれしい場面がありますが,そんなときにも使えるものと思います。もっとも,そのような使い方を思いつくお客様は,例外なくJシリーズのユーザーさんです。そこのところのハードルがあるので,贈答品としての利用は多くないのが現実のところですが…。画像は今年製作したものです。組み上げるのがとんでもなく大変だった一枚です(画像/MWS)。 2017年3月13日
確定申告が終わりました…。これが過ぎるとなんとなく気が軽くなりますので,もっと早く提出するべきなのですけれども,今年は納期に追いつめられた状態が続いていて,そこに学会出張も割り込んで,時間が皆無でした。それで金土日をまるまる使ってようやく終わらせました。 2017年3月12日
静岡科学館ではJシリーズの展示に向けて準備が進んでいます。ミクロワールドサービスの技術研修員が出向き,顕微鏡のチェックを行うとともに,照明法,セッティング,防塵状態も確認しています。標本は完璧に清拭してセットして,人が出入りする科学館でも可能な限り汚れのない状態で標本を見てもらおうと努力しています。 2017年3月11日(2)
国立科学博物館においてもJシリーズが展示されています。地球館1Fの「水の中のただよう宝石」のコーナーで,1日4回,展示が行われます( こちら )。簡素なスライドですが生の光で珪藻を実感できる貴重な機会です。展示はまもなく終了するので興味ある方は今週末にでも覗いてみてくださいませ(画像/科博サイトのスクリーンショット)。 2017年3月11日
これは昨年夏の気仙沼。雨雲が重く垂れ込めた中での撮影。あれから6年…。何か書こうとすると,何を書いてもリアルじゃない気がして,手が止まってしまいます。これからも地震は起きますし津波も来ます。その避けられない現象の中で我々は暮らしているんだと,覚悟を持ちつつ暮らしていくのが必要なことなのかもしれません。これからもつねに,減災に向けて考慮を巡らしつつ,東北沿岸各地に幸あれと願わずにはいられません(画像/MWS)。 2017年3月10日
多摩六都科学館において,3/18〜5/7の日程で,春の特別企画展 2017年3月9日
静岡科学館る・く・るにおいて,3/18〜5/7の日程で 2017年3月8日
昨年秋頃から慢性的に時間がなくなってしまい休める日がない状況が続いています。納品が遅れているお客様には大変ご迷惑をお掛けしております。すみません。 2017年3月7日
ニコンS型顕微鏡は木調の重厚なオーディオ機器にとけ込む風格を持つ(画像/MWS)。 2017年3月6日
雪景色と うし (画像/MWS)。 2017年3月5日
2日から4日まで研究発表関連で山形に出張でした。この忙しいのに学会報告している暇など皆無なのです。なので今回はパスと,発表申し込みもせずに放置したところ,すでに名前が記載された参加者名簿が送られて来るという恐ろしい事態が発生して観念しましたorz…。仕事は2つあって,一つは研究発表,もう一つは標本の展示販売です。しかし後者は時間的余裕が皆無で販売用ストックが皆無。手持ちのものを展示することしかできませんでした。発表については,今までの持ち駒から,この研究集会に適したものをえらびました。 2017年3月4日
珪藻は幾何学模様とよくいわれますが,幾何学であるからには直線があってもよさそうです。しかし珪藻で直線を作ろうとすると,それほどの選択肢がありません。。どれも曲がったり,湾曲したり,円の一部だったりします。そのような中でひじょうによい直線をもっているのがきょうの画像で,ラブドネマの仲間でしょう。これの殻の末端は平らです。何個みても平らで,別なものとくっつけると,ぴったりとくっつきます。その例が画像二枚目のクルマです(画像/MWS)。 2017年3月3日
珪藻に珪藻を重ねたら新しい色の表現ができるのでないかしらとやってみたのがきょうの画像。あまり面白いことは起きていない模様…。ヒトツメケイソウをクモノスケイソウに乗っければ確かに色は加わるのだけれども,ぼやけた感じになるし,印象をよくするには工夫が必要です。などということを大まじめに考えて実行してしまうのはもはや変態の領域な気もしますが,ま,そんなことは気にしないに限ります(^^; (画像/MWS)。 2017年3月2日
一個の珪藻被殻がいろいろな色を発してくれるとうれしいのですが,なかなかそういうものがありません。暗視野で色が出る条件にはいろいろあって,その一つが,使用している対物レンズでは解像できない微細構造があることです。暗視野での発色は回折が関与しているようで,珪藻を傾けると色が変化したりすることもあります。たぶんこれらの複合的な理由で,微細構造があってドーム状の珪藻は,一個でいろいろな色が出るのかと思っています。でも,同じようなドーム状で,一色にしか光らない種もあるので,ほかにも発色の要因はあるのでしょう。いろんな種を封じては暗視野でみて色探しをしているのですが,赤,黄色が難しくて,青は普通です。…などと普通の生活をしていたら絶対に考えないであろう余計なことをちまちまと考えながら,珪藻を転がして暮らす今日この頃なのです(画像/MWS)。 2017年3月1日
バイオミネラルを数種類の屈折率の異なる樹脂で封じるという仕事があるのですが,いつもこの種の仕事に苦しめられています。今回も15回の封入試験が全て失敗…。失敗の原因は技術上の問題ではなく封入剤が不良品なのです。大変な苦労をして入手した高価な樹脂が,仕様通りの屈折率ではないと分かったときの落胆は,とても言葉で表現できるものではありません。3種類購入して全部,ラベルの屈折率とは異なります。そのうち2種は,大量の顆粒とフロックが混入していて,使う前から失透気味です。怒髪が天を突く怒りとむかつきですが,この海外のメーカーに文句を言ったところで,とりあってくれそうもありません。以前も樹脂を精密ろ過するように進言しましたが8年経過しても知らんぷりです。 Copyright (C) 2017 MWS MicroWorldServices All rights reserved. (無断複製・利用を禁じます) 本ページへの無断リンクは歓迎しています(^_^)/ トップに戻る |