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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。 日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します 【2019年】 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
2019年11月30日
『ケイソウ展』での顕微鏡観察展示は撮影もSNS投稿も自由です。今回の催し物は広く一般に珪藻とアートの世界を感じていただくものですし,標本も顕微鏡もどなたにでも見ていただこうと準備したものですから,撮影制限などは不要との判断です。皆様,思いっきり撮影を楽しんで,画像というお土産を持ち帰って下さい。そして東京まで出てこられなかった方々などにも,現地の様子を報告してあげてくださいませ。 2019年11月29日
現在開催中の『ケイソウ展』では多数のMWS Jシリーズ(珪藻)を展示しております。きょうの画像の幾何学デザインも,世界最高峰の光学系を通して迫力の映像で見ることができます。果たしてこれがどのように見えるのかは,会場でのお楽しみです。 2019年11月28日
28日から東京学芸大学(武蔵小金井・国分寺)で開催される『ケイソウ展』の顕微鏡観察展示の設営が終わりました。12台のよく調整された顕微鏡で11枚のMWS Jシリーズ珪藻プレパラートを観察できます。一台は自分で体験してみようコーナーになっていて,スライドグラスとカバーガラス,試料が準備してあります。さらに大変貴重なアンティーク顕微鏡も展示されるという豪華なことになっています。 2019年11月27日
27日は『ケイソウ展』の搬入日です。ので,26日23時半現在,全力で準備を行っています。当サービスが誇るJシリーズの展示ですから世界最高の視野を達成しないと価値が薄れます。そのような展示のためには顕微鏡の準備がとにかく大変です。もちろん標本製作も博物館展示レベルのものを作らなくてはいけません。いくら時間があっても足りません(画像/MWS)。 2019年11月26日
Jシリーズの特注品では一つのカバーグラスに二つ以上のデザインをのせることもできます。教育用などで実演展示する場合にスライド交換が省けて便利です。きょうの画像はその一例で,クモノスケイソウの各サイズの被殻を並べたものと,各種珪藻を円形にならべたものの二つのデザインを同時に封入したものです。珪藻被殻のサイズと細胞分裂の話にも使えますし,珪藻の多様性を一目で理解いただくこともできます(画像/MWS)。 2019年11月25日
これは修理待ちのJシリーズ。研究機関等での大規模な一般公開用に製作したもので,クモノスケイソウを敷き詰めているひじょうに高価な大型標本です。これが展示中に破損したらしく当サービスで回収となりました。この種の破損はたまにありますが,割れの度合いや場所,パーツの揃い具合で修理方法が異なります。今回の破損はけっこう重症で,完全に修理するにはたぶん丸一日はかかります。やりかたもけっこう難しいです。ので,しばらくは保管して,いろいろな仕事が過ぎ去ったころに修理となりそうです。来年の春過ぎくらいでしょうか…(画像/MWS)。 2019年11月24日
晩秋の風物詩となった藤原財団のナチュラルヒストリーフォトコンテストがエントリー受付中です(こちら)。どこかのコンテストと違い,ケバケバしい画像や極彩色の画像でなくても公正に審査してくれ,応募も簡単という大変貴重で優れたフォトコンテストです。あと一週間くらいありますので,画像フォルダを見返してエントリーしてみるのもよいかもしれません(画像/MWS)。 2019年11月23日
『リアル金魚すくい』 一体これは何なのだ と気になって仕方がありません。本物の?生きている金魚の金魚すくいよりも人気があるようです。何がリアルなのか。どこが金魚なのか。何をめあてにすくうのか。中年おっさんにとって流行の最先端は謎でしかなく,頭を抱えるのです…(画像/MWS)。 2019年11月22日
完全無欠といってよさそうな漆黒の闇を達成。いつもほとんどパーフェクトなんだけれども,意地悪な目で見れば極微の粒子や破片が存在しています。そういったものも見えない完全暗黒ができると,暗視野で検鏡していて「宇宙」を感じます。これこそ目指すものです(画像/MWS)。 2019年11月21日
『ケイソウ展』の特設サイトが発見されました!! 2019年11月20日
深夜の珪藻並べ。じぶんで考えて始めた仕事だけれども何年経っても恐ろしい作業。失敗は許されません。経済的に成り立たずに世の中から消えていった職業であることが身に染みます…(画像/MWS)。 2019年11月19日
昨日ご案内しました『ケイソウ展』では,Jシリーズを6,7枚くらい個別の顕微鏡で展示できないかと考えております。メーカーさんや各方面の専門家から助力を頂きまして,よく整備の行き届いた顕微鏡で,可能な限り製作意図を反映するような展示にしたいと思っています。ので,多数の顕微鏡が並びます。珪藻ファンだけでなく,顕微鏡大好きな方々も覗いていただければと期待しています。 2019年11月18日
きょうは特筆大書してお届けするイベント情報です。 2019年11月17日
きのうの画像は対物レンズNA=0.1で撮影したものですが,きょうの画像はNA=0.25です。対物レンズのNAが変わると構造色の色が変わるのがわかります。Jシリーズでは色も考慮して珪藻の種や並べ方を設計しているのですが,想定通りに見るためには筆者と同じ条件で検鏡する必要があります。HPに掲載されているように見えない…という場面に直面した方々は多かったことと思いますが,そこから,どうやればあのように見えるのかを追求するのも顕微鏡観察の面白さです。一つの標本を前に可能な限り照明に工夫を施してみるのです。そうすると,当サイトに掲載の画像を遥かに超える鮮やかな色彩を出すことすらできます(画像/MWS)。 2019年11月16日
珪藻の魅力の一つは暗視野で色が出ること。色が出る珪藻はそれほど多くはありませんが,ひじょうに微細な構造をもつ珪藻で色が出やすいようです。当サービスの誇るJシリーズでは,珪藻の色も考慮してデザインしたプレパラートを製作しています。こういったものを見た人の多くは,「染めているんですか?」という疑問をもつようですが,もちろん染めてはいません。珪藻の被殻はけっこう純度の高い含水ケイ酸であって染めるのは面倒です。ではなぜ色が出るのかというと,それは構造色ということに他なりません。微細な構造を通過した白色光が波長ごとに異なる針路をとることにとって色がつくのです。 2019年11月15日
ごくまれに,緊急の納品を求められることがあります。何らかの仕事が決まっていて,それに間に合わせてくれ,というやつです。だいたいデモや授業のケースが多く日程の方は動かしようがないので,当サービスが緊急対応を行うということになります。14日は珍しくそういった仕事でした。納品不可能なら引き受けませんが,なぜかその種の緊急の仕事依頼のときに限って,材料が揃っており,急げばぎりぎり間に合うというのも不思議です。今回もすぐに着手できる状態で材料と機材を揃えたところでしたので,12時頃の連絡で20時前までには作業完了の予想を伝え,21時15分の手渡し納品となりました。企業であればこうした特急サービスは難しいかもしれませんが,個人事業主の場合はそのときの判断で自由自在です。納品先で標本が役立つことを願っています(画像/MWS)。 2019年11月14日
この珪藻在庫は見た目はきれいなんだけれども,封じてみると封入剤が入らなかったりする被殻が多く,不良品在庫として保管しているもの。現生の珪藻サンプルは珪藻被殻が新鮮なので,被殻表面にあいている穴が非常に小さく,数十ナノメートルのものもあるようです。こういった小孔は珪藻の洗浄処理などがまずいと塞がってしまい,そこには封入剤が入らなくなります。100年くらい前の海外の珪藻標本をみたときも,特定の種には封入剤が浸透していないことがあり,当時から似たようなことは起こっていたんだなぁと思ったことでした。 2019年11月13日
アッベのマグカップは微化石のピックアップツール立てになりました。これなら顕微鏡作業用具でもあるしアッベさんも許してくれることでせう。 2019年11月12日
顕微鏡照明においてスリガラス(拡散板)は大切なものなのだけれども,望みのサイズの拡散板が常にメーカーから入手できるとは限りません。コンデンサの開口やコレクタレンズの直径にあわせていろんなサイズの拡散板が必要になることもあります。そんなときに役立つのが光栄堂さんのEB-04系の塩ビ板。もともと拡散板として販売されているものではありませんが,筆者の調べでは大変優れた拡散性能をもっています。きょうの画像はこれをオプチフォトの拡散板用にカットしたもの。代用品としてではなく,実戦投入として十分使える性能です(画像/MWS)。 2019年11月11日
今季のJシリーズ製作はあまり進んでいない状況が続いています。この先二ヶ月の間に,講演,講義,講義と続いていて,それぞれの準備に追われているためです。筆者としては講義は最優先の仕事となりますので,とにかく資料ができないことには夜も寝付きが悪いのです。今回引き受けた講義の一つはかなり難しい注文に応えるような内容でもあって,ここ数ヶ月なやんでいるのですが全体の構成がさっぱり決まりません。こんなに苦しんだのは初めてです。。 2019年11月10日
先日の神田古書まつりに出向いたのですが,恒星社厚生閣の店先で見覚えのある方が。久しぶりに会ったので現代出版事情についてちょっと立ち話。普段は学会のときしかお目にかかれないので新鮮な感じでした。ここのブースで販売されている宇宙天文検定問題がついたカレンダーは当室でも毎年利用しているもので,同行の調査員が買って帰りました。そのあと朝倉書店のブースを覗いてみると,なんと高額な専門書も全て一冊500円の投げ売り状態。もちろん新品です。いやーこれはいいものに出会ったわーと品定め。ひじょうに興味深い植物生理学の本があったので手に取りキープ。さてお会計と思い,念のため本の奥付と中身を確認すれば,D論を書くときにお世話になった本だったのでした。良い本は2冊でも3冊でも買うのですが,さすがに植物生理学の,それも物質の貯蔵と輸送となるとお土産にあげる相手も思い浮かぶことがなく,連れ帰るのはあきらめました。収穫はブルックナーのCD一枚だけでした。それでなんとなく消化不良の感じがあったので,そこから自宅まで歩いて帰り,運動不足解消の秋の一日だったのでした(画像/MWS)。 2019年11月9日
夜景撮影ではホワイトバランスをオートに,などと書いてあるwebサイトも存在するわけなのだけれども,そしてその是非はさておくとしても,酉の市を撮影するならホワイトバランスはプリセットのデーライト(太陽光)がよろしいのでは? などと1980年代のカメラ小僧は思ったりもするのです。タングステン電球が白っぽく写ったら風情がなくなっちゃう。そろそろ木枯らしも吹くかという頃に温かい電球色が表現できないとイカンのです(画像/MWS)。 2019年11月8日
水に浸かった新幹線車両は無事に?廃車が決まったようです。信頼性確保の観点から再利用はあり得ないと思っていましたので,ほっとしました。しかし100-200億円の損失になるわけで,その補填は利用者が支払う運賃に跳ね返るわけです。こういった失態を繰り返さないように,今後は車両の待避程度のことはマニュアル化してほしいものです。 2019年11月7日
きょうの画像はみんな大好き『いわいどり』の周辺環境。大船渡線からの連続撮影です。画像一枚目の風景から4分半ほど走ると『いわいどり』のファームである(株)オヤマを通過します。そこから2分半ほど走ると画像三枚目の風景となります。川沿いなので谷筋ですが,周辺を山に囲まれた自然豊かなところです。鶏舎はオールイン・オールアウト方式だろうから自然環境はあまり関係ないだろうとも思われますが,清浄な空気と水に加えて夏の高温をある程度避けられることは生産上のメリットが大きいでしょう。 2019年11月6日
商売の関係?なのか たまに素敵な頂き物をすることがあります。ちょっとしたレンズなどのことも多いのですが,生活用品のこともあります。きょうの画像はマグカップ。ガラスに焼き付けられた放散虫の電顕像,できたてのものが入荷しました。有り難いことです。もう一つはZEISS社のたぶん限定品と思うのですが,アッベのマグカップ。両方ともなかなかな品物です。アッベのマグカップは何か入れて飲むのは,筆者的には憚られます。個人的にはアッベはノーベル賞どころかその遥か上に位置する人だと思っていますので…。対する放散虫は海の生き物ですから,液体を注いであげた方がよい気がします。透明感を活かすためには色のない液体がよさそうです。焼酎か日本酒か…(画像/MWS)。 2019年11月5日
本ページに掲載の画像は基本的には自分で撮影して,公開に問題がなさそうなものを選んでいます。ので,ほんとうはもっと面白い画像などいくらでもあるんだけれども,画像に写っているものに所有権その他の関係で公衆送信権が筆者にないものは掲載しないのです。きょうの画像はその掲載しなかった一例で,この一つ一つの画像は大変面白いものなのですが,知人の敷地内を撮影させてもらっているものなので,当然,こうした画像の公衆送信権は知人ご自身にあるので,筆者が無断で勝手にばらまくようなことはしないのです。 2019年11月4日
手持ちの水浸対物レンズのトップグラスを外すとこんな具合です。こういったところから設計思想が見え隠れします。20xの方は通常のAchにトップグラスをつけて,WD=1.8mm(water)に対して球面収差補正をかけたもの,40xはLWD対物にトップグラスをつけてWD=2mm(water)に対して球面収差補正したものに見えます。先端レンズを水浸でドボン(dipping)にして高開口数を狙ったものではなく,現行品の乾燥系対物レンズの改良で水浸対応にしているように見えます。もちろん,球面収差はきちんと補正されているので,開口数通りの文句のない見え味になっていますが,そこに持ち込むにはどうしたらよいか,設計者の苦心が見えるような気がします(画像/MWS)。 2019年11月3日
CARL ZEISS社のウルトラフルアールは220nmから光を透過し紫外可視の全域で色収差補正がされているという恐るべきレンズです。石英と蛍石で構成された各エレメントは,紫外線領域で使うためバルサムは使うことができないのでエアコンタクトでの設計です。考えようによってステッパーのレンズの祖先なのかもしれません。そしてツァイスの恐るべきところは,同じUV領域で使うためのコンデンサーも用意されていることで,しかもAchromatと書いてあります。UVコンデンサでアクロマートということは,このコンデンサーの中にも蛍石が入っているはずで,そこまでやるのかーと思わされます。実際問題としてはこのレンズは観察光学系ばかりでなく顕微分光用にも使われたので,コンデンサの収差補正は重要なのかもしれませんが。ということで久しぶりに機材の画像でした(画像/MWS)。 2019年11月2日
顕微鏡のゴム足には『カグスベール』を貼り付けています。こうすることにより重たい顕微鏡でも片手ですいすいと机の上を移動できます。またカグスベールはコルクのクッションが入っているので机の天板にも傷をつけにくく好都合です。問題は地震のときですが,大きな揺れのときには顕微鏡が机の上を動き回ることになるので,顕微鏡を使わないときは机の奥の方に引っ込めておくことが大事。注意点はそのくらいでしょうか。この記事,以前も書いた気がしますが,けっこう優れものなのでカグスベールの貼り付け作業にあわせて,また書いてみました。参考になれば幸いです(画像/MWS)。 2019年11月1日
ここ数年使っている外付けHDDの調子が悪くなり,パソコンを数センチ移動しただけで一時的に認識しなくなってしまう…という症状が頻発するようになりました。すぐに再認識するのだけれども,こんどはUSB1.1相当?の超のろい転送速度で実用不可能です。USB接点を磨いてみてもダメ。ということはケーブルの断線ですね。。 Copyright (C) 2019 MWS MicroWorldServices All rights reserved. (無断複製・利用を禁じます) 本ページへの無断リンクは歓迎しています(^_^)/ トップに戻る |