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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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新刊書のご案内
 

『たくさんのふしぎ2019年6月号 珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界』を出版しました!! 各方面から絶賛の声が届いております。 まもなく在庫切れの見込みです。本の紹介についてはこちら をご覧下さい。






2019年11月30日




『ケイソウ展』での顕微鏡観察展示は撮影もSNS投稿も自由です。今回の催し物は広く一般に珪藻とアートの世界を感じていただくものですし,標本も顕微鏡もどなたにでも見ていただこうと準備したものですから,撮影制限などは不要との判断です。皆様,思いっきり撮影を楽しんで,画像というお土産を持ち帰って下さい。そして東京まで出てこられなかった方々などにも,現地の様子を報告してあげてくださいませ。

『ケイソウ展』の特設サイトは こちら です(画像/MWS)。








2019年11月29日




現在開催中の『ケイソウ展』では多数のMWS Jシリーズ(珪藻)を展示しております。きょうの画像の幾何学デザインも,世界最高峰の光学系を通して迫力の映像で見ることができます。果たしてこれがどのように見えるのかは,会場でのお楽しみです。

今回の顕微鏡観察展示の一つのウリは,筆者が普段使っている顕微鏡で観察できることにあります。つまり,「本日の画像」で日々掲載されるあの画像が生み出されている機材で,筆者が普段みているものと同じ像を拝めるわけです。Jシリーズはwebサイトでは知っているけれども現物は持っていない…,一度みてみたいという人は多いことと思います。この一週間はJシリーズを存分に拝める希有なチャンスです。

暗視野検鏡での珪藻の発色は,対物レンズやコンデンサ,照明系に依存します。このため今回の展示では,それぞれの標本について最適な発色となるように機材を最適化してあります。色とりどりの珪藻を見ることができます。

12台の顕微鏡がありますので,一台に5分費やしたら全部で一時間かかります。しっかりと観察して残像を目に焼き付けてくださいませ。

『ケイソウ展』の特設サイトは こちら です(画像/MWS)。








2019年11月28日








28日から東京学芸大学(武蔵小金井・国分寺)で開催される『ケイソウ展』の顕微鏡観察展示の設営が終わりました。12台のよく調整された顕微鏡で11枚のMWS Jシリーズ珪藻プレパラートを観察できます。一台は自分で体験してみようコーナーになっていて,スライドグラスとカバーガラス,試料が準備してあります。さらに大変貴重なアンティーク顕微鏡も展示されるという豪華なことになっています。

カールツァイスの誇るAxio Imagerでの観察像はひじょうに精細な映像を出力する4Kモニターに投影され圧倒的な迫力で見ることができます。

とにかく大規模な顕微鏡観察展示です。当サービスの誇る顕微鏡メンテンナンス能力に加え,今回はカールツァイス社,グレンデル社,(株)ヘリオストーム,海洋大の石丸隆先生の強力なサポートを頂き,さらに(有)浜野顕微鏡が浜野コレクションを並べるという顕微鏡のプロ集団が本気を出してきた展示となります。珪藻ファン,Jシリーズファンはもとより,顕微鏡群を眺めたい人にも見応えのあるものとなっていると思われます。

アンティーク顕微鏡では,ライツの双眼初期型やヘンゾルトのProtami,千代田のQ型など小型のものを中心に並べています。Jシリーズ観察展示用の顕微鏡は,

カールツァイス AXIO Imager A.2(暗視野)
カールツァイス Axioskop(暗視野)
オリンパスBH-2(微分干渉)
ニコン エクリプスE600超広視野(暗視野,アクロコン改造品)
ニコン フルオフォト+バイオフォトアーム超広視野(暗視野)
ニコン オプチフォト金属顕微鏡(LED落射偏斜暗視野)
ニコン オプチフォト(暗視野)
ニコン SFR-Ke(偏斜暗視野)
ニコン SUR-Ke(位相差コンデンサによる暗視野)
ニコン GH-2(暗視野)
ニコン GH-2(暗視野)
ニコン GH-2(簡易暗視野ほか)

となっています。展示しているJシリーズの内容は

珪藻クリスマスツリー
珪藻化石標本(各地の海の珪藻化石)
珪藻化石・破片標本(5千万年前の海の珪藻化石,ニュージーランド・オアマル産)
珪藻標本・宝石デザイン(幾何学デザイン)
珪藻標本・円形デザイン(100種類以上の珪藻が一望できる)
小型珪藻標本・円形デザイン(高倍率で観察)
珪藻標本・並列デザイン(140種類以上の珪藻が整列)
珪藻標本・スターパターン(星形に珪藻を並べている)
珪藻標本・『お顔』デザイン(クチビルケイソウを使ってクチビルを表現)
珪藻標本・『昆虫』デザイン(チョウやアブ,トンボなど)
珪藻乾燥マウント標本(ガラス板の上に各種の珪藻を配置)

となっています。

微動の操作はOKとしていますのでベストのピントあわせが可能です。展示物は何を撮影してもよく,SNSへの投稿もOKです。スマホやデジタルカメラを使い,接眼レンズを覗き込んでの顕微鏡写真撮影もOKです。スマホアダプター付きの顕微鏡も一台用意してあります。自慢の絵が撮影できたらぜひ拡散していただければと思います。

これだけの大規模Jシリーズ展示はたぶん今回が最初で最後のように思います。それだけ大変な作業で,また多くの人のお仕事を頂いています。ほんとうに滅多にない機会ですし,顕微鏡も珪藻も一見の価値があります。

そしてJシリーズ展示以外にも,珪藻を題材としたアートの展示やリアルタイムでの電子顕微鏡観察,シミュレーションゲーム,画像展示など本当に盛りだくさんの内容です。

ぜひお時間をつくっていただき,『ケイソウ展』をご覧頂ければと願っております。

『ケイソウ展』の特設サイトは こちら です。

ページの下の方にチラシのPDFも用意されています。

皆様ぜひ情報を広めて下さいませ。よろしくお願いいたします(画像/MWS)。








2019年11月27日




27日は『ケイソウ展』の搬入日です。ので,26日23時半現在,全力で準備を行っています。当サービスが誇るJシリーズの展示ですから世界最高の視野を達成しないと価値が薄れます。そのような展示のためには顕微鏡の準備がとにかく大変です。もちろん標本製作も博物館展示レベルのものを作らなくてはいけません。いくら時間があっても足りません(画像/MWS)。








2019年11月26日




Jシリーズの特注品では一つのカバーグラスに二つ以上のデザインをのせることもできます。教育用などで実演展示する場合にスライド交換が省けて便利です。きょうの画像はその一例で,クモノスケイソウの各サイズの被殻を並べたものと,各種珪藻を円形にならべたものの二つのデザインを同時に封入したものです。珪藻被殻のサイズと細胞分裂の話にも使えますし,珪藻の多様性を一目で理解いただくこともできます(画像/MWS)。








2019年11月25日




これは修理待ちのJシリーズ。研究機関等での大規模な一般公開用に製作したもので,クモノスケイソウを敷き詰めているひじょうに高価な大型標本です。これが展示中に破損したらしく当サービスで回収となりました。この種の破損はたまにありますが,割れの度合いや場所,パーツの揃い具合で修理方法が異なります。今回の破損はけっこう重症で,完全に修理するにはたぶん丸一日はかかります。やりかたもけっこう難しいです。ので,しばらくは保管して,いろいろな仕事が過ぎ去ったころに修理となりそうです。来年の春過ぎくらいでしょうか…(画像/MWS)。








2019年11月24日




晩秋の風物詩となった藤原財団のナチュラルヒストリーフォトコンテストがエントリー受付中です(こちら)。どこかのコンテストと違い,ケバケバしい画像や極彩色の画像でなくても公正に審査してくれ,応募も簡単という大変貴重で優れたフォトコンテストです。あと一週間くらいありますので,画像フォルダを見返してエントリーしてみるのもよいかもしれません(画像/MWS)。








2019年11月23日








『リアル金魚すくい』 一体これは何なのだ と気になって仕方がありません。本物の?生きている金魚の金魚すくいよりも人気があるようです。何がリアルなのか。どこが金魚なのか。何をめあてにすくうのか。中年おっさんにとって流行の最先端は謎でしかなく,頭を抱えるのです…(画像/MWS)。








2019年11月22日




完全無欠といってよさそうな漆黒の闇を達成。いつもほとんどパーフェクトなんだけれども,意地悪な目で見れば極微の粒子や破片が存在しています。そういったものも見えない完全暗黒ができると,暗視野で検鏡していて「宇宙」を感じます。これこそ目指すものです(画像/MWS)。








2019年11月21日




『ケイソウ展』の特設サイトが発見されました!!

こちら です。

ページの下の方にチラシのPDFも用意されています。

皆様ぜひ情報を広めて下さいませ。よろしくお願いいたします(画像/MWS)。








2019年11月20日




深夜の珪藻並べ。じぶんで考えて始めた仕事だけれども何年経っても恐ろしい作業。失敗は許されません。経済的に成り立たずに世の中から消えていった職業であることが身に染みます…(画像/MWS)。








2019年11月19日




昨日ご案内しました『ケイソウ展』では,Jシリーズを6,7枚くらい個別の顕微鏡で展示できないかと考えております。メーカーさんや各方面の専門家から助力を頂きまして,よく整備の行き届いた顕微鏡で,可能な限り製作意図を反映するような展示にしたいと思っています。ので,多数の顕微鏡が並びます。珪藻ファンだけでなく,顕微鏡大好きな方々も覗いていただければと期待しています。

なお『ケイソウ展』はあまり大々的には告知していないようです。もったいないことですので,昨日書きました情報を広めていただければ幸いです。いつも,「そんなイベントがあったのなら行けば良かった…」と後から言われるのです。そうならないように,多くの方に開催情報を知ってもらえればと思います(画像/MWS)。








2019年11月18日








きょうは特筆大書してお届けするイベント情報です。

今月28日から来月5日まで,東京学芸大学において『ケイソウ展』が開催されます。純粋に珪藻にスポットをあてた展示企画です。会期中,金属工芸,珪藻標本,立体写真,CG,VR作品の展示とともに,シミュレーションゲームや電子顕微鏡観察などが行える盛りだくさんの内容となっています。また,土日には参加型のワークショップも予定されています。さらに12月1日には,一般の方々も無料で自由に参加できる公開シンポジウム「珪藻−明日に架ける橋」が開催され,各分野の専門家の講演を聴くことができます。

詳しくは こちら のページの,5. 6.もご参照ください。

当サービスは「ケイソウ展」においてJシリーズの顕微鏡観察展示を行います。多数の顕微鏡を並べてJシリーズの究極の世界をご覧頂きます。また公開シンポジウムでは顕微鏡と珪藻アートの関係について講演を行う予定です。

珪藻一本勝負でこのような展示を行う例はきわめて希で,国内では15年前にやはり東京学芸大学において開催されたのみです。前回も今回も主催は真山先生の研究室を中心としたグループです。珪藻ファンの皆様,ぜひ,この機会をお見逃しなく(画像/MWS)。








2019年11月17日




きのうの画像は対物レンズNA=0.1で撮影したものですが,きょうの画像はNA=0.25です。対物レンズのNAが変わると構造色の色が変わるのがわかります。Jシリーズでは色も考慮して珪藻の種や並べ方を設計しているのですが,想定通りに見るためには筆者と同じ条件で検鏡する必要があります。HPに掲載されているように見えない…という場面に直面した方々は多かったことと思いますが,そこから,どうやればあのように見えるのかを追求するのも顕微鏡観察の面白さです。一つの標本を前に可能な限り照明に工夫を施してみるのです。そうすると,当サイトに掲載の画像を遥かに超える鮮やかな色彩を出すことすらできます(画像/MWS)。








2019年11月16日




珪藻の魅力の一つは暗視野で色が出ること。色が出る珪藻はそれほど多くはありませんが,ひじょうに微細な構造をもつ珪藻で色が出やすいようです。当サービスの誇るJシリーズでは,珪藻の色も考慮してデザインしたプレパラートを製作しています。こういったものを見た人の多くは,「染めているんですか?」という疑問をもつようですが,もちろん染めてはいません。珪藻の被殻はけっこう純度の高い含水ケイ酸であって染めるのは面倒です。ではなぜ色が出るのかというと,それは構造色ということに他なりません。微細な構造を通過した白色光が波長ごとに異なる針路をとることにとって色がつくのです。

このように書くと簡単に色が出るように思われるかもしれませんが,じっさいは結構たいへんです。色を出すにはいろいろな条件を考えなければなりません。

・対物レンズの開口数,倍率
・総合倍率
・暗視野コンデンサの開口数分布
・照明光の方位
・光源位置と拡散板の配置
・封入剤の屈折率
・視野内の位置

など,いろいろあります。きょうの画像はこういったことを考慮しつつバランスをとったもので,まあまあの発色になっています(画像/MWS)。








2019年11月15日




ごくまれに,緊急の納品を求められることがあります。何らかの仕事が決まっていて,それに間に合わせてくれ,というやつです。だいたいデモや授業のケースが多く日程の方は動かしようがないので,当サービスが緊急対応を行うということになります。14日は珍しくそういった仕事でした。納品不可能なら引き受けませんが,なぜかその種の緊急の仕事依頼のときに限って,材料が揃っており,急げばぎりぎり間に合うというのも不思議です。今回もすぐに着手できる状態で材料と機材を揃えたところでしたので,12時頃の連絡で20時前までには作業完了の予想を伝え,21時15分の手渡し納品となりました。企業であればこうした特急サービスは難しいかもしれませんが,個人事業主の場合はそのときの判断で自由自在です。納品先で標本が役立つことを願っています(画像/MWS)。








2019年11月14日




この珪藻在庫は見た目はきれいなんだけれども,封じてみると封入剤が入らなかったりする被殻が多く,不良品在庫として保管しているもの。現生の珪藻サンプルは珪藻被殻が新鮮なので,被殻表面にあいている穴が非常に小さく,数十ナノメートルのものもあるようです。こういった小孔は珪藻の洗浄処理などがまずいと塞がってしまい,そこには封入剤が入らなくなります。100年くらい前の海外の珪藻標本をみたときも,特定の種には封入剤が浸透していないことがあり,当時から似たようなことは起こっていたんだなぁと思ったことでした。

化石珪藻の場合は溶解が進んで小孔が大きくなっているようで封入剤の浸透はほとんどのもので良好です。むかしから珪藻並べには化石珪藻が好んで用いられてきたのがわかる気がします。

この不良品在庫,使えないのはわかっていても捨てられません…。乾燥したままマウントすれば使えそうなので,そんな用途(と技術)があればいつかは出番があるのかも,と思ったりもしています(画像/MWS)。








2019年11月13日




アッベのマグカップは微化石のピックアップツール立てになりました。これなら顕微鏡作業用具でもあるしアッベさんも許してくれることでせう。

今まではデュワー瓶かワンカップの容器を使っていましたが,アッベのマグカップの方が視認性,作業性が良好で事故率を下げられそうです。ほんの少しの容器の段差や重心,形状などの違いで事故は起こります。たんにカップ一つを替えるだけでも検討事項は多く,不採用になるものもあるのです。今回はアッベさんですから,毎日顕微鏡デスクの上でアッベさんを眺めることになり,デスクに光学的な雰囲気が醸し出され気分もよろしい感じです(画像/MWS)。








2019年11月12日




顕微鏡照明においてスリガラス(拡散板)は大切なものなのだけれども,望みのサイズの拡散板が常にメーカーから入手できるとは限りません。コンデンサの開口やコレクタレンズの直径にあわせていろんなサイズの拡散板が必要になることもあります。そんなときに役立つのが光栄堂さんのEB-04系の塩ビ板。もともと拡散板として販売されているものではありませんが,筆者の調べでは大変優れた拡散性能をもっています。きょうの画像はこれをオプチフォトの拡散板用にカットしたもの。代用品としてではなく,実戦投入として十分使える性能です(画像/MWS)。








2019年11月11日




今季のJシリーズ製作はあまり進んでいない状況が続いています。この先二ヶ月の間に,講演,講義,講義と続いていて,それぞれの準備に追われているためです。筆者としては講義は最優先の仕事となりますので,とにかく資料ができないことには夜も寝付きが悪いのです。今回引き受けた講義の一つはかなり難しい注文に応えるような内容でもあって,ここ数ヶ月なやんでいるのですが全体の構成がさっぱり決まりません。こんなに苦しんだのは初めてです。。

しかしJシリーズを作らないのも精神衛生上とても悪いことなので,少しずつ在庫を増やす努力はしています。販売は年明けにずれ込むか,あるいは少数を年内に販売になるかもしれません。来月中旬にはアナウンスしますのでお待ちください。

それにしても,どうしてJシリーズの製作期間にぴったりと合わせるように,時間のかかる仕事が割り込むのでしょう? この状態は本の出版作業でJシリーズ製作が丸つぶれした2015年頃からずっと続いています。この辺りで悪の連鎖を断ち切らねばなりません(画像/MWS)。








2019年11月10日




先日の神田古書まつりに出向いたのですが,恒星社厚生閣の店先で見覚えのある方が。久しぶりに会ったので現代出版事情についてちょっと立ち話。普段は学会のときしかお目にかかれないので新鮮な感じでした。ここのブースで販売されている宇宙天文検定問題がついたカレンダーは当室でも毎年利用しているもので,同行の調査員が買って帰りました。そのあと朝倉書店のブースを覗いてみると,なんと高額な専門書も全て一冊500円の投げ売り状態。もちろん新品です。いやーこれはいいものに出会ったわーと品定め。ひじょうに興味深い植物生理学の本があったので手に取りキープ。さてお会計と思い,念のため本の奥付と中身を確認すれば,D論を書くときにお世話になった本だったのでした。良い本は2冊でも3冊でも買うのですが,さすがに植物生理学の,それも物質の貯蔵と輸送となるとお土産にあげる相手も思い浮かぶことがなく,連れ帰るのはあきらめました。収穫はブルックナーのCD一枚だけでした。それでなんとなく消化不良の感じがあったので,そこから自宅まで歩いて帰り,運動不足解消の秋の一日だったのでした(画像/MWS)。








2019年11月9日








夜景撮影ではホワイトバランスをオートに,などと書いてあるwebサイトも存在するわけなのだけれども,そしてその是非はさておくとしても,酉の市を撮影するならホワイトバランスはプリセットのデーライト(太陽光)がよろしいのでは? などと1980年代のカメラ小僧は思ったりもするのです。タングステン電球が白っぽく写ったら風情がなくなっちゃう。そろそろ木枯らしも吹くかという頃に温かい電球色が表現できないとイカンのです(画像/MWS)。








2019年11月8日




水に浸かった新幹線車両は無事に?廃車が決まったようです。信頼性確保の観点から再利用はあり得ないと思っていましたので,ほっとしました。しかし100-200億円の損失になるわけで,その補填は利用者が支払う運賃に跳ね返るわけです。こういった失態を繰り返さないように,今後は車両の待避程度のことはマニュアル化してほしいものです。

JR東日本は「松本」を近郊区間にして途中下車不可にしたり,特急はちおうじなどというホームライナーの劣化版を生み出して通勤客からお金を吸い上げたり,車内販売やみどりの窓口を次々と廃止して利用者に多大な不便を強いるなどしてコストカット等を進めてきたわけですが,そんなサービス低下で生み出したわずかな利益など吹き飛んでしまうような,新幹線車両の水没。経営陣はどこ見てるんでしょう? この企業,以前から体質がよろしくないと思ってきたのですが,今回の事件をきっかけにサービスのあり方全般を見直して欲しいものです(画像/MWS)。








2019年11月7日








きょうの画像はみんな大好き『いわいどり』の周辺環境。大船渡線からの連続撮影です。画像一枚目の風景から4分半ほど走ると『いわいどり』のファームである(株)オヤマを通過します。そこから2分半ほど走ると画像三枚目の風景となります。川沿いなので谷筋ですが,周辺を山に囲まれた自然豊かなところです。鶏舎はオールイン・オールアウト方式だろうから自然環境はあまり関係ないだろうとも思われますが,清浄な空気と水に加えて夏の高温をある程度避けられることは生産上のメリットが大きいでしょう。

こうした環境のよさに加えて,『いわいどり』の品質が一口食べてわかるほどなのは,餌にあるのだろうと思います。ブロイラーはみんな一緒と思っている方もおられるかもしれませんが,いろいろ食べてみると結構違います。もも肉だと違いが比較的小さいですが,胸肉とかレバーになるとだいぶ違いがわかります。品質の高くなさそうなものは遠くに魚粉を感じるのです。そういったものは劣化も早く,加熱した胸肉でも風味が翌日には変わっていたりします。

おそらくは生産者の方々も身質と餌の関係は熟知していることと思います。ただブロイラーは飼料要求率が低く生産効率を追求するものでもあるので,身質よりは経済合理性を追求して飼育することもあろうかと思います。逆に身質を極限まで追求してブランド化をはかり,価値を高めようとしている生産者の方々もおられることでしょう。そういったことを考えながら こちら の驚異的な情報を眺めるとなかなか興味深いものがあります。『いわいどり』は明らかに餌の工夫をしています。

個人的には『いわいどり』はダントツのトップ品質と断定していますが,ほかには『つくばどり』も大変優れたものと思っています。近所で流通しているほかのものは似たり寄ったりのものが多くこれといって思い当たるものがありません。エネルギースーパーたじま系列で過去に扱っていた国産・九州と書かれた特売品に登場する安価な鶏は,同店で扱っていたブランド『日向どり』よりもずっと品質が良いという謎の現象もありましたが,産地は明らかにならず,近所の同店は店じまいしてしまいました…

スーパーはだいたい同じブランドのものを置いているので,買い物先が一定の場合は,同じブランドばかりをいただくこととなります。たまには別のスーパーに出向いて,別のブランドのものを食べ比べれば,好みの品質のものを見つけられるかもしれません(画像/MWS)。








2019年11月6日




商売の関係?なのか たまに素敵な頂き物をすることがあります。ちょっとしたレンズなどのことも多いのですが,生活用品のこともあります。きょうの画像はマグカップ。ガラスに焼き付けられた放散虫の電顕像,できたてのものが入荷しました。有り難いことです。もう一つはZEISS社のたぶん限定品と思うのですが,アッベのマグカップ。両方ともなかなかな品物です。アッベのマグカップは何か入れて飲むのは,筆者的には憚られます。個人的にはアッベはノーベル賞どころかその遥か上に位置する人だと思っていますので…。対する放散虫は海の生き物ですから,液体を注いであげた方がよい気がします。透明感を活かすためには色のない液体がよさそうです。焼酎か日本酒か…(画像/MWS)。








2019年11月5日




本ページに掲載の画像は基本的には自分で撮影して,公開に問題がなさそうなものを選んでいます。ので,ほんとうはもっと面白い画像などいくらでもあるんだけれども,画像に写っているものに所有権その他の関係で公衆送信権が筆者にないものは掲載しないのです。きょうの画像はその掲載しなかった一例で,この一つ一つの画像は大変面白いものなのですが,知人の敷地内を撮影させてもらっているものなので,当然,こうした画像の公衆送信権は知人ご自身にあるので,筆者が無断で勝手にばらまくようなことはしないのです。

逆に,他人様に,筆者の所有物等の画像を撮影されて勝手に無断でばらまかれることはよくあります。いちいち注意はしませんが,気分はよくありませんね。筆者は展示会や会合などで人と会うときには,お土産話になるようなアイテムとか素材を用意していくのが常です。それらのアイテムなどは決して「本日の画像」でも先行して出すことはありません。すでに本ページで出して皆さんが見ていることをわざわざ話題にするほど馬鹿らしいことはないからです。順番としては,リアルが先で,そこで喜んでもらえたら「本日の画像」に掲載する,という順番です。

個人的な気持ちとしては,その場に来てくれる人たちに楽しんでもらうために鮮度の高い材料を用意しましょうというサービス精神?みたいなものと思っています。喜んで欲しいのは直接会いに来てくれる人々であって,次に「本日の画像」に訪問して下さる方々です。web上,SNS上に生息している誰かもわからぬ馬の骨ではありません。リアルな関係を重視しています。

そうして用意した素材などを他人が撮影してSNSなどに無断で勝手に流してしまうと,「馬の骨」は喜ぶかもしれませんが,筆者が喜びません。用意した題材は,たとえば将来的には出版関係で利用するものであれば非公開のままにして,出版物として公開した方が読者に対して失礼にならないので,原則公開しません。「たくさんのふしぎ」でも非公開画像をたくさん入れましたが,それらのものは「本日の画像」にも出さずに貯めておいたものです。

そういった事情がこちらがわにはあるわけですが,相手側はそんなことを想像する力がないのか,「これは珍しいものが見られた」とばかりに撮影してSNSに垂れ流したりするのです。

この,SNSに垂れ流す,というのはいったいどのような心理なんでしょう? ご自分で制作したものを披露するのは当然ですし良い方法と思いますが,他人の制作物や所有物の場合は,それを「無断で」一般公衆に送信する権限は撮影者にはないように思うのですがいかがでしょう? 珍しいものを見せびらかして自慢したいのでしょうか? その自慢は何のためなんでしょう。一言ことわって許可をとっていれば何の問題もないのですが。

そんなこともあって,SNSに垂れ流されたので「本日の画像」に掲載を見合わせた記事もけっこうあります。出版物に掲載を見合わせようかと検討した標本画像もあります。

これからの時代は,何でも撮影して無断で垂れ流すデリカシーのない人々が大多数となり,勝手にSNSで自慢大会をするのが「普通の人間」になる可能性もありそうです。すると筆者のようなリアルを重視する人間の方が「異常な人間」「気むずかしい人間」と判定されて排除される方向になるのかもしれません。

以上,脳みそが凝り固まった古いタイプの人間のたわごとでした(画像/MWS)。








2019年11月4日




手持ちの水浸対物レンズのトップグラスを外すとこんな具合です。こういったところから設計思想が見え隠れします。20xの方は通常のAchにトップグラスをつけて,WD=1.8mm(water)に対して球面収差補正をかけたもの,40xはLWD対物にトップグラスをつけてWD=2mm(water)に対して球面収差補正したものに見えます。先端レンズを水浸でドボン(dipping)にして高開口数を狙ったものではなく,現行品の乾燥系対物レンズの改良で水浸対応にしているように見えます。もちろん,球面収差はきちんと補正されているので,開口数通りの文句のない見え味になっていますが,そこに持ち込むにはどうしたらよいか,設計者の苦心が見えるような気がします(画像/MWS)。








2019年11月3日




CARL ZEISS社のウルトラフルアールは220nmから光を透過し紫外可視の全域で色収差補正がされているという恐るべきレンズです。石英と蛍石で構成された各エレメントは,紫外線領域で使うためバルサムは使うことができないのでエアコンタクトでの設計です。考えようによってステッパーのレンズの祖先なのかもしれません。そしてツァイスの恐るべきところは,同じUV領域で使うためのコンデンサーも用意されていることで,しかもAchromatと書いてあります。UVコンデンサでアクロマートということは,このコンデンサーの中にも蛍石が入っているはずで,そこまでやるのかーと思わされます。実際問題としてはこのレンズは観察光学系ばかりでなく顕微分光用にも使われたので,コンデンサの収差補正は重要なのかもしれませんが。ということで久しぶりに機材の画像でした(画像/MWS)。








2019年11月2日




顕微鏡のゴム足には『カグスベール』を貼り付けています。こうすることにより重たい顕微鏡でも片手ですいすいと机の上を移動できます。またカグスベールはコルクのクッションが入っているので机の天板にも傷をつけにくく好都合です。問題は地震のときですが,大きな揺れのときには顕微鏡が机の上を動き回ることになるので,顕微鏡を使わないときは机の奥の方に引っ込めておくことが大事。注意点はそのくらいでしょうか。この記事,以前も書いた気がしますが,けっこう優れものなのでカグスベールの貼り付け作業にあわせて,また書いてみました。参考になれば幸いです(画像/MWS)。








2019年11月1日




ここ数年使っている外付けHDDの調子が悪くなり,パソコンを数センチ移動しただけで一時的に認識しなくなってしまう…という症状が頻発するようになりました。すぐに再認識するのだけれども,こんどはUSB1.1相当?の超のろい転送速度で実用不可能です。USB接点を磨いてみてもダメ。ということはケーブルの断線ですね。。

このHDDは基本,顕微鏡デスクの上にあって移動することは希です。たまに出張に持ち出しますが,年に数回くらいでしょうか。ケーブルはいつもていねいに扱っていて断線するようなことは考えにくいのですが,不思議です。仕方なく千石電商に自転車を走らせ代わりのケーブルを購入してきました。すぐに帰宅して接続すればまったく問題なく動作。やはり断線だったわけですが,ほんと不思議です。まぁHDDの中身が壊れたわけではないのでよしとしましょう。

きょうの画像はそんな話題とは何の関係もない鳥ハム。ジップロックの中で塩とハーブに漬け込んでおき炊飯器で保温調理するだけの簡単なものです。筆者は毎日数品の料理を作りますので手抜きが大事。手のこんだものはほとんど作りません。冷蔵庫等の在庫からいかに手抜きしてウマイものを作れるか,そして健康維持に役立つか,という観点からメニューが半ば自動的に決まるのです(画像/MWS)。









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