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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2019年8月31日
原因不明の胃腸炎は医者にみてもらっても原因不明だろうなということはわかっていましたが,クスリは出してもらえるので10年ぶりに医者にかかりました(昨年の眼科を除く)。経験豊富な胃腸科の先生でしたが,予想通りに「うーん」というばかりで原因は不明なままでした。でも無理にこじつけようとしないところが経験豊富な先生だなぁと信頼感がありました。個人的には,すい臓の劣化を少し疑ったので意見を述べると,「それはどうかなー,一応調べてみるか」ということになり採血。そして食事もあまり摂れずに衰弱していたので,「点滴打っておこうか」ということで電解質補正。あとは胃薬,腸のクスリ,整腸剤を出しておわり。典型的な対症療法でした。(もちろん,それしか方法がないので最善です)
出されたクスリはよく効いて症状は軽快しているのでこのままの推移であれば原因不明の胃腸炎はおさまりそうです。そのことを報告しに医者にかかると,採血の検査結果が出ていました。先生の言葉は「全くなんともない」「だから今回は原因はわかんないね」,というものでした。
ということで16年ぶりの血液検査結果をきょうの画像にあげておきます。結果に関して少しだけ説明が必要ですが,その一つは,尿素窒素が低いこと。これは連続する下痢でタンパク質をまともにとれる状況でなくおかゆと野菜ジュースをすすっていたことが原因。食事にタンパク質がなければ尿素窒素は低い値になります。血糖は正常範囲内ですが若干高めなのは完全空腹時ではなく,昼食代わりに野菜ジュースを飲んでまだ3時間しか経過していなかったことが原因でしょう。医師の説明によれば赤血球とヘマトクリットがやや低いけれども,ヘモグロビンが正常範囲内なので問題にならないとのこと。ということで,この検査結果はほぼパーフェクトといっていいものでした。アミラーゼをみても正常なので,すい臓もおかしくなさそうです。
本ページをご覧の読者はご存じのように,筆者は健康管理についてはかなり厳しく取り組んでいます。そもそも健康でなければ珪藻など拾うことも並べることもできません。ので,甘いものは一切食べず(果物除く),粉食も避け,油ものは基本的には食べない暮らしで,家には垂らし用のごま油以外は一切置かず,調理にも砂糖やみりんはこの12年ほどの間使ったことがありません。
野菜は一日350g以上というのはほぼ守っており,肉は畜肉よりは魚,鶏中心で,海藻類を常食し,きのこ類も欠かすことはなく,ご飯は一日茶碗二杯,洋風料理は食べず和食が主,一日2食。食事はまず野菜から先に食べ,海藻や煮物などを食べて魚,ご飯と続くような順番です。おやつは通常食べませんが,必要なときは窒素充填で保存したナッツ類を主にしています。
体重は60kgを超えれば「人間ではない」と見なして減量に努めています。生活習慣病対策は,おおよそ考えられることはやっています。たった一つの「酒」という項目を除いては。
しかし,その酒に関してもルールを設定しています。まず,絶対に夕食は通常分を採ること。栄養はしっかりととらなくてはいけません。そして食事と酒を同時にしないこと。食事の消化をまって酒を飲みます。だいたい食後3時間後です。飲む量はその日の気分ですが,二日酔いまでは絶対に飲まないようにします(当たり前ですが)。飲酒後は水分を多めにとり,翌朝はまずたくさんの水分補給から一日が始まります。そして必ず,ビタミンB群は毎日,チョコラBBを午前中に1粒,夜に1粒飲むことを欠かしません。
飲む酒は主に日本酒と決まっています。体との相性があるので,相性が悪い日本酒はたとえ高価なものであっても飲みません。これまで飲んでみて体に合っていると感じた日本酒は多数ありますが,常飲していたのは, 八重寿(秋田),酔仙(岩手,震災前),関山(岩手),南部美人(岩手),一ノ倉無鑑査(宮城),浦霞系列(禅,生貯蔵酒),菊水(新潟),千代鶴(東京あきる野)です。反対にダメなのは剣菱(神戸)です。これは筆者にとって飲み物ではありません。頭痛発生液体です。理由はわかりませんが,西日本の日本酒と相性が悪いです。仙台生まれだからでしょうか?
ウィスキーなどは香りも素晴らしく味見をする程度なら大歓迎なのですが,酔うほど飲むと「足むずむず発生液体」になります。焼酎も同じです。フルーツサワーは頭痛を引き起こすことが多く,特にグレープフルーツサワーは,飲んだ翌日の夕方に頭痛が発生します。ワインも頭痛が起きやすいです。しがたってこれらの酒は,目の前にあっても飲むことは滅多にありません。
過去一年,ストレスフルな日が多かったこともあり,平均的には一日2合〜3合,多いときは5合の日本酒をほぼ休肝日なしで過ごしてきました。ので,γ-GTPが数百…などという数字も想像されましたが,きょうの画像のように結果は何の問題もありませんでした。胃腸科の先生いわく,「アルコールの影響を受けにくい肝臓だから,飲むことをお勧めするわけではないけれども,飲むことを気にすることはないよ」とのことでした。
筆者流の解釈をすると,アルコールの影響を受けにくい肝臓というよりは,砂糖ブドウ糖果糖などの甘いものを一切摂らずに粉食なども避け,野菜を多食して,タンパク質の補給には十分気を遣い,さらに一日2食という生活が,肝臓に休む余裕を与えているのだろうと思います。どんなに休肝日をもうけようと,甘いものをがぶがぶ食べて飲んでジャンクフードを食べて,タンパク質に無頓着暮らして肥満になれば,γ-GTPはそう簡単には下がらないだろうと予想します。
ながねんの不眠症を克服するために,体と相談しながら独自に考案してきた,睡眠薬に頼らずに寝るための酒の飲み方+健康維持法は,今回の検査で筆者個人にとっては,データ的には正しかったことが明らかになってしまいました。よしっ! これからも安心してがぶがぶおいしい日本酒をいただこう\(^o^)/ かな? (画像/MWS)。
・個人的には,この検査結果は,有り難いものではありますが,明日からなかったものとして今まで通りに暮らした方がよいのかなとも思っています。筆者が健康診断を十数年間受けなかったのは,それを受けることに意義を見いだせなかったからです。基本スタンスとしては,(1)可能な限り自分で体調管理を徹底する,(2)自分の体の声を聞き,問題を感じたらよい医者を探して受診し,きちんと検査を受けディスカッションする,というものです。大事なのは(1)です。やれることを全部やっていたら,健康診断を受けて何かの結果が出たとしても,取り組むことは一緒です。徹底的にやっていればそれ以上やることがないのです。
・多くの人に健康診断受診を勧められてきましたが,それらの人が可能な限り自分で体調管理を徹底しているようには見えませんでした。それは食事一つとってもすぐにわかります。時間が来たからと空腹でもないのに食事をとり,お茶の時間には甘いものを食べることに疑問をもたず,小皿一杯程度の野菜を食べて十分な野菜とのたまい,平気で外食をして,甘い飲み物を平気で飲み,アイスなど冷たいものを平然と食べる。子どもでもないのにスナック菓子をばりばり。加えて酒も飲んで運動不足ならばそれでどうして健康が維持できるのでしょうか? そんな方々が健康診断を受けろと大変有り難いアドバイスをくれるのですが,なかなか理解が難しいところです。健康診断よりも,日々生活習慣病に対してきっちり取り組む方が遥かに有用だと思うのですけれども。
・たとえば こちら の記事などに目を通しておくことも必要かもしれません。ネット上にはエビデンスを振りかざして自説の正しさを主張して相手を蹴り倒すのが趣味の知識人にあふれていますが,この記事を見たらどう思うのですかねぇ。
・筆者は検査結果をみても安心などしません。そんな数値に依存して安心してしまえば,この数値に表れないほかの疾患を見落とすことになるかもしれません。今まで通り,慎重に体の声を聞きながらできることをやる方が,よほど有意義だろうと個人的には思います。
2019年8月30日
お休み期間中…です(画像/MWS)。
2019年8月29日
数日前からめずらしく体調を崩しています。原因はよくわかりませんが,胃腸系の症状がそんなにすぐに回復しそうにない感じなので,当面,ほとんどの業務を停止します。皆様にはご迷惑をおかけしましてすみませんが,いろいろなことを気にせず布団の上で伸び伸びとしようかと思います。今週くらいはたぶんゆっくりさせていただく感じです。どうかご了承下さいませ(画像/MWS)。
2019年8月28日
雑多なゴミだらけのサンプルでもきれいな絵を撮る方法はあります。その一つは実体顕微鏡下で珪藻を拾い上げてスライドグラス上に移しカバーガラスをかけるという方法。でもこれは面倒ですし機材も必要になります。もう一つの方法は,大きめのカバーガラスを用いて,ほんの少しだけ試料を滴下して水で薄めてマウントする方法。薄めても雑多な試料であることには変わりがありませんが,滑走できる珪藻はゴミの中から這い出てきてくれるので,きれいな視野に出てきたところを撮影します。きょうの画像はそんな感じの手抜きで撮影したものです(画像/MWS)。
2019年8月27日
珪藻だけで画面が構成される理解しやすい絵を作りたい場合は,クチビルケイソウを狙うのがよいかもしれません。河川や池などでふつうに見かけますし,柄を持った群体を作るものがいるので,そういったサンプルが入手できれば純粋な珪藻の絵にしやすいです。きょうの画像がその一例で,都内の池で採集したサンプルに入っていたものです。ただ柄についたクチビルケイソウが写っているだけの画像ですが,画面がすっきりしているとなんとなく優美な感じがします(画像/MWS)。
2019年8月26日
本ページでは日頃,珪藻などの理解しやすい見やすい画像を紹介しているわけですが,天然サンプルを採取してそのまま検鏡すると多くの場合は「わかりやすい」絵にはなりません。その一例がきょうの画像で,池の泥上にいる珪藻を採集してきたものです。ピンヌラリアという珪藻がたっぷり入ったじつに優良な試料ではありますが,顕微鏡で見ればこんな感じで,鉱物や有機物などの凝集体にまみれながら珪藻が滑走しているという感じです。泥の上で生活する珪藻は多いようですが,そういった種は,夾雑物を含まないサンプルを得るのはかなり困難です。そして鉱物だらけのサンプルはどう処理してもJシリーズにはあまり向いていない感じもあり,なんかいい方法・よいサンプルはないかなぁと思いながら10年以上も過ぎてしまいました。ま,地道にできることを一つずつ解決するしか,頂上に到達する方法はないのだろうと思います。そうわかっていながらも,よさげな現場があるとついついサンプルをとってしまいます(画像/MWS)。
2019年8月25日
24日は電子工学系のエキスパートエンジニアさんをお迎えして機器修理の午後となりました。共同研究者が入手した画像処理装置ですが最初から動作しないとのことで当サービスに持ち込まれました。この装置は5年にわたって継続している共同研究に必須なものなのでどうしても修理したいわけです。設計回路図もなくサービスマニュアルもない中で手慣れた様子で点検していく様子がとても頼もしく感じたのでした。エンジニアさんには暑い中お越しいただき大変恐縮しましたが,当サービスの誇る料理能力を発揮して少しでも疲れを癒やしていただければと,ビールをプシュッ! となったのです(画像/MWS)。
2019年8月24日
秋田県北秋田市の珪藻化石(散布スライド)を検鏡していたら見た覚えのないものが。それがきょうの画像。ここの試料はずいぶん検鏡したのだけれども,まだまだ見落としがあるのだと反省。この珪藻の中心部にある点々の円形とその内側にある二粒の模様。まったく見た覚えがありません。なんて分類群のどんな珪藻なのかまったく見当もつきません。中心珪藻であることは確かなのだろうけれども。
珪藻は最低でも数万種はいるとされていますので,見慣れたサンプルでもまだまだ見たことのないものが紛れているのかもしれません。寝る前の深夜の顕微鏡観察から学ぶことは多かったのでした(画像/MWS)。
2019年8月23日
当サービスではたまに放散虫のニセ散布スライドも製作販売しています。ことしは博物フェスでバルバドス産のものを\4,000で14枚ほど販売しました。大変好評でした。このニセ散布スライドは,どこがニセなのかというと,散布してはいるのですがそのあとに重なりのある放散虫を徹底的に排除して,さらに空間があればそこには放散虫ができるだけ密になるように詰め込んで,それで封入しているのです。並べているわけではないけれども,ばらまいただけでもない,そこが「ニセ」なわけです。
さらにこのニセ散布スライドは,カバーガラスが傾かないようにスペーサーになるような放散虫を四方に配していて,そこにもJシリーズの技術が投入されています。大変に手のかかったものなのです。これからも折を見て作ろうかと思っています。
きょうの画像は佐渡島の中山層から採集した放散虫によるニセ散布スライド。ここの放散虫はそれほどの多様性はありませんが,数が少ないので希少性からいえばバルバドスに匹敵するくらいのものかもしれません。そんな貴重な放散虫が重なって観察できなければ損失そのものですから,リクノカノマがちゃんと見えるように配置することはもとより,いろいろな放散虫や鉱物も重ならないように広くばらまいています。このように製作した標本は写真撮影用として適当です(画像/MWS)。
2019年8月22日
東京・六本木のフジフィルム スクエアで開催中の写真展『放散虫』(こちら)は,本日最終日,16時までです。次は大阪での開催(9/13-9/19)となるので,関西の方は楽しみにお待ち下さい。
それにしても今回の展示は画期的だったと思います。発想も素晴らしいですし,それがフジフィルムスクエアさんの協力で実現してしまうところも素晴らしい。ご覧いただいた方はなんとなく想像できると思いますが,この写真展を個人で開催しようとするならば,会場費,設営費,レンタル費,プリント代,パネル制作費,そのほか各種の人件費等,まぁ高級な研究用顕微鏡が1〜2台は購入できるほどの費用がかかることは間違いありません。
それほどの贅沢な予算が投入されている写真展だったわけで,どうなることかと心配しましたが,ふたを開ければ連日盛況で,本当によかったと思いました。ぜひ大阪でも賑わって欲しいですね。関西地方在住の方,よろしくお願いいたします(画像/MWS)。
2019年8月21日
東京・六本木のフジフィルム スクエアで開催中の写真展『放散虫』(こちら)は,木曜日,22日までです。連日たいへん賑わっているようで何よりだと思っています。多くの方がたぶんはじめて「放散虫」という存在を認知したものと思います。ので,この機会に,そこいらへんに転がっている放散虫の観察法を伝授いたしましょう。
画像一枚目はチャートと呼ばれる硬い目の詰まった石ころです。けっこうどこにでもありますが,この石ころは多摩川で拾いました。多摩川の河原に出向いて,10円玉くらいの石ころが集まっている場所で探せば,割と難なく見つかることでしょう。この赤い石ころのなかに放散虫が入っています。たくさん入っているものとそうでないものがあるので,現場で観察できないときは何個か持ち帰るとよいでしょう。
これを顕微鏡(安価なものでも十分です)で見ると,きょうの画像二枚目のように見えます。つぶつぶが見えるのですが,これが埋もれている放散虫骨格です。ただ,このままだと表面の拡散反射が邪魔をしてあまりよく見えません。そこでどうするかというと,オイルを塗るのです。顕微鏡用の油浸オイルをつけてみたのが画像三枚目と四枚目。埋没している放散虫がはっきりと見えるようになりました。
油浸オイルがない場合は,グリセリンでもOKです。薬局で売っている濃グリセリンを使えばいいでしょう。あるいは,食用油でもOKです。なるべく屈折率の高い不乾性の油がよろしいです。
このようにすると,何億年も前に海底に沈み,細かな鉱物にまみれながら堆積していった放散虫の様子がよくわかり,実体顕微鏡で観察すればまるで海底の堆積物の中を覗いているようです。こんな観察をして地球の歴史に思いをはせてみるのもオツなものかもしれません(画像/MWS)。
2019年8月20日
当サービスは重要機器の多くを二重化して作業に支障が出ないようにしています。主なところでは顕微鏡や対物レンズなどですが,ピンセットなどは三重四重五重の壁的に揃えていたりします。きょうの画像は使い慣れた関数電卓。何しろ高校生の頃から使っているのです。この電卓で思いつく関数を打ち込んではグラフの形を確かめたりしていて,関数を見るとなんとなくグラフの形がイメージできるようになったりしたものです。統計計算にも便利で,Jシリーズなどはいくつかのパラメータを放り込んで価格を算出することもあるのですが,そのときの計算にも欠かせないものです。
で,この電卓の液晶が謎の黒化現象に見舞われて読み取りにくくなり,ひじょうに困っていました(左側)。するとネットで出品されているという情報をお客さまからいただきまして,そのお客さまの協力で無事に同型機が入手できることとなったのでした(右側)。多少,液晶の変色が見えますが許容範囲内です。
これで当面は安心と思っていたところ,紛失したと思っていたFx-7200GAがシバンムシ退治の過程で発見されました(真ん中)。ほんの少し使い勝手が異なるのですが,これまでの機種と同様に使えますので予備機として控えることになりました。これで当面は電卓の心配をしなくてよさそうです。心配事が一つ減ってよろしい気分です。
新しいの買えや(゚Д゚)ゴルァ! というご意見が飛んできそうですが,電卓というのはタッチの問題やキー配列の問題などがあって手になじんだものは離せないのです。簿記をやる人はよく知っていると思いますがベストセラーの決定版というのがあって,ずっと形式を変えずに販売され続けています。関数電卓はマイコンの進化とともにどんどん機種が変わってしまい,30年以上前の機種デザインのものは見られなくなってしまいました。それで中古を探すしかなくなるのです。
ある意味こういったことは,今でもニコンFやF2を使っているというのと似ているのかもしれません。惚れた機材を使い続けるということですね(画像/MWS)。
2019年8月19日
東京・六本木のフジフィルム スクエアで開催中の写真展『放散虫』(こちら)は,今週木曜日,22日までです。あと何日もありませんので,みたいと思っている方はお早めにお立ち寄りください。昼間はかなり混雑することもあるようです。空いていて静かな状態で見学したい方は,17時くらいにに訪問するのがよいかもしれません。シリカでできた精巧な骨格デザインを美麗な電子顕微鏡写真,光学顕微鏡写真,そして顕微鏡観察で,ぜひご自身の目でお確かめください(画像/MWS)。
2019年8月18日
事務用品を買いに行った帰りにセミの声を聞きに行きました。コンクリート砂漠の東京都心部でも公園に行くとセミがいます。しかも,開発によって追いやられたセミが集結している感じで,田舎の山間を散歩しているときよりも遥かにセミの密度が高い気がします。少なくとも鳴き声は大きいです。それで,全身一杯にセミの声を浴びて,機械音や工事の騒音などばかり聞かされて疲れた脳みそを休めるのです…。ほんとうはせせらぎの音とか波の音がいいのですけれどもね。
きょうの画像は近所の公園の様子。雨が降ったあとでもあって,セミが出てきた穴ぼこが地面にたくさん。これだけの密度でセミが地下に存在しているのは不思議な気もします。
でもカラスはそのことをよく知っているらしく,明け方の公園で,セミが出てくるのを待っているそうです。それで羽化のために出てきたセミの幼虫をバクバク食べているのだそうです。そう言われてみると,この暑い時期,公園にたくさんのカラスがいますねぇ(画像/MWS)。
2019年8月17日
暑い日々が続くと『冷やし』が食べたくなります。たっぷりの具をのせた『冷やし』は最高うまいのですけれども,残念なことに,市販の冷やし中華のタレは,この世のものとも思えないほどマズイ味のものばかりで,そのまま使うことができません。。何が問題なのかというと,甘すぎるのです。甘すぎてくどい。もし市販の冷やし中華のタレを全量かけてしまったら,そんなものは筆者にとって食べ物ではないので,のどを通過しません。だいぶ昔に,うかつにもタレをそのままかけてしまい,食べられずに,メンも具も水洗いして調味し直したことがあります。。
きょうの画像でもわかるように,市販の冷やし中華のたれ(ごまだれ)は,果糖ブドウ糖液糖が主成分ですので,まるで砂糖をぶっかけたかのような甘さになります。素材の味は全てタレで塗り替えられ,甘ったるくてくどい味が続き,せっかくの冷やし中華がぶちこわしです。どうしてこんな味付けにするのか不思議で不思議で仕方がありませんが,傾向としては,多くのメーカーさんで年々糖度が増しているように感じられるので,子どもの味覚しか持たないような大人が世の中の主流になってしまったのかもしれません。30年前は,こんなに甘いタレは食べたことがありませんでしたよ。。
ということで,ウチの『冷やし』は,付属のタレは1/10だけかけます。あとはごま油としょう油で調味。必要ならば醸造酢を少々。これでOKです。タレの甘みを利用してしょうゆの角をとるという感じです。ごまだれ味が好みですが,付属のごまだれを全部かけると食べられませんので,代わりにごま油を垂らすわけです。このようにすると,子どもの頃に食べたような,シンプルで素材の味もよくわかる『冷やし』になり,しつこくもなく,さっぱりとおいしく食べられるのです(画像/MWS)。
2019年8月16日
今年もいわいどりの撮影に成功。大船渡線の車内からわずか1〜2秒の撮影タイミング。一年に一回の真剣勝負なのです(画像/MWS)。
2019年8月15日
岩手,宮城方面の海沿いなどでは非常な勢いで松枯れが進行しており,どうしたものかと思っていました。毎年通っているのですが,遠くから見ても尾根スジのマツがどんどん枯れていきます。マツノザイセンチュウの仕業であろうことは推測できましたが,防ぐ方法は想像もできませんでした。
ところが今年ふたたび訪れてみると,一本一本のマツにタグがついています。薬液注入証明のようです。とりあえず画像をとって帰り調べてみれば,マツノザイセンチュウに効果を発揮する薬剤のようです。これで松枯れが防げるのなら,やるしかないのでしょう。
それにしても山に入り一本一本の松にドリルで穴をあけて薬液注入とは,たいへんなお仕事です。こうして景観を守り山林を保全して下さる従事者の方には感謝以外にありません(画像/MWS)。
2019年8月14日
東京・六本木のフジフィルム スクエアで開催中の写真展『放散虫』(こちら)を見てきました。感想を一言にするならば「これは見た方がいい」,そんな感じです。展示写真(銀塩)の品質が尋常でなく,デジタルデータのプリント技術として極限的な完成度です。まったく個人的な意見ですが,放散虫の面白さもさることながら,プリントの素晴らしさに魅了されました。
ミクロワールドサービス提供の画像も一コーナーとして特大プリントで展示してあります。この画像はNikon CFI60システムにNikon1J5で撮影したものですが,フジフィルム陣のプロの画像処理・プリント技術により粒状性が全く感じられない,そしてデジタル画像とは思えない階調感を感じるものとなっています。正直,感嘆しました。
会場へは,日比谷線の8番出口から地下通路のまま歩いていけますが,その地下通路にも巨大な放散虫のポスター。毎日ここを通過する数万人の人の目に放散虫が触れるだろうことを考えると宣伝効果は絶大なものがあるだろうと思います。このポスターを眺めていると,「時代は変わったんだなぁ」と感慨深いです。一般の方々に大々的に放散虫を紹介するなんて,一昔前には考えられなかったのですよ(画像/MWS)。
2019年8月13日
旅先での風景より3コマ。ネジバナは都内でもおなじみのものでウチの植木鉢でもまいとし花を咲かせていますが山の中で自生しているものは見た記憶がありません。気仙沼の山の中では8月初めでもまだネジバナが咲いていたのでした。そのあとのカメムシは山の中で昼飯を食べて休んでいたら出てきたもの。よく動き回る割には逃げずにいたのでたくさん撮影しました。コガネムシもふくめていずれの画像もNikon1J2,1Nikkor 18.5mm F1.8,クローズアップレンズACを用いての撮影です(画像/MWS)。
2019年8月12日
放散虫の骨格はかなり純粋なガラス成分(SiO2・nH2O)でできていて透明度の高い無色の個体です。これを走査型電子顕微鏡で観察すると表面を金属でコートしして撮像するので『ガラス感』が失われてしまいます。その代わりに表面の微細な構造がひじょうによく見えます。質感と引き替えに構造を見るわけです。
光学顕微鏡では像形成に光を使いますので,ガラスの質感はそのまま残ります。表面の細かな構造は電子顕微鏡に劣りますが,光透過性の質感は残るので質に関する情報を絵として残すことができます。その一例がきょうの画像。
ガラスがガラスっぽく見えるためには,背景光を透過していることがわかること(背景光が必要),表面反射が起きていることがわかること(暗視野光束が必要)の2点が必要条件で,さらに構造を適切に表現するために,背景光に適切なコヒーレンス性が必要(コンデンサ絞りの適切な制御)になります。
背景光は通常の透過照明,コヒーレンス性の制御はコンデンサ絞り,暗視野光束は透過and/or落射の偏斜で制御できますので,これらの組み合わせで表現をいろいろ変えることができます。暗視野光束もコヒーレンス性を変えられますから,いじれるパラメータは多いです。それらのパラメータをいろいろいじりながら,ガラスっぽく見える点を探すのです。
現在開催中の『放散虫展』でも顕微鏡観察で放散虫が見られますが,たぶんガラスっぽく見えるようにはなっていないかと思います。これから出かける方は,強力なLEDライトをポケットに忍ばせ,設置の照明に加えてLEDライトで上斜め,下斜めから照らしてみて,ガラスっぽさを確かめてみるのも面白いかもしれません(画像/MWS)。
2019年8月11日
東京都区内方面は連日35-38℃くらいの熱地獄となっていますが,そのおかげでマタタビの実(虫こぶ)がよく乾燥して大変よろしい感じです。マタタビの実(虫こぶ)を乾燥したものは木天蓼(モクテンリョウ)と呼び,特に冷え性などに効果が高いとされている民間生薬であることは先日も書いた通りです。この生薬・木天蓼の作り方は,一般的には,虫こぶをよく洗い,虫を殺すために熱湯をくぐらせて,天日乾燥させるという方法によります。
しかしマタタビの虫こぶに含まれる有効成分であるアクチニジンやマタタビラクトンは多少なりとも揮発性があり,熱湯をくぐらせるだけでも強い臭気がして,なんだかもったいない感じがします。生きている実を熱湯で殺して干すのも,なんだか劣化しそうでよくありません。乾燥すれば虫は生きていけませんから天日干しだけでも木天蓼は作れるはずですし,成分の損失も少ないはずです。
ということで,当サービス特製の木天蓼は,生から干しているのです。洗うこともしません。ぶら下がっている実をもぎとって持ち帰り天日にさらして干すだけです。この方法は天候不順の場合に黴びるという欠点があるので曇天が続いたときには布団乾燥器を用いて温風乾燥しますが,晴天続きなら放置するだけで1週間程度で完全に乾燥します。都会の熱地獄はこういうときには有り難いのです。画像は干し上がった木天蓼。3kg弱の収穫物が330gになりました。
完成した木天蓼は速やかにホワイトリカー(35度)に漬け込みます。乾燥品100gに対して一升というのが相場ですが,少し濃いめに漬けて一度利用したあとに二度漬けした方が効率がよいので,150〜200gに一升という感じで漬けることも多いです。35度のアルコールに漬けるわけですから細菌類が増える心配もないので,マタタビは洗わなくてよいのです。なお砂糖は一切使いません。
これを一年間くらい貯蔵して深い色合いが出てきたら木天蓼酒のできあがりです。味わいは…なんというか,深山の風味です。そのままでは苦いのですが,これにヤマブドウ汁を加えて飲むと滋養に富むという気分が発生する美味な飲み物になります。
このようにして製造している当サービスの木天蓼酒ですが,もう一つ利用法があります。それは日本酒に加えること。どうも口に合わない…という日本酒が入荷してしまったとき,木天蓼酒を加えて燗酒にすれば,不思議と飲める酒に変わるのです。口当たりがきつくて香りも角があるような個性的な日本酒でも,木天蓼酒を加えればマイルドな滋養に富むお酒になってしまいます。
そんなこともあり,中学生から続く筆者とマタタビとの縁は,まだまだこれからも続くのです…
なお生薬・木天蓼(乾燥品)は通販で容易に入手できます。中国産だと驚くほど安いものもあり,国産でも2000円/100gほどです。自分で生薬木天蓼を作るとなると大変な手間がかかりますから,木天蓼酒を試してみたい人は,まずは乾燥品を焼酎に漬け込んで見ることをお勧めします。
web上の情報では,マタタビの虫こぶの「生の実」を漬け込んでマタタビ酒としているものがたくさんありますが,これは「木天蓼酒」とは全くことなる別のものです。味も香りも何もかもが異なります。個人的には,生の実を漬け込んだものは飲みづらいですね。乾燥品を漬け込んだものの方が成分も濃縮されていて薬効も高い気がしますし,何より高貴な酒の感じに近くなります。どんな味わい,香りが好みなのかは人によって異なるので『生の実』を漬け込んだ方がよいという人も世の中にはいらっしゃるかもしれませんが,生と乾燥品を用いたものでは全く別物ができあがるということは,ぜひ知っておいて欲しいと思います(画像/MWS)。
2019年8月10日
9日から東京・フジフィルム スクエアで写真展『放散虫』が始まりました(こちら)。放散虫の電子顕微鏡写真展という,現代日本ではほとんどの人が『?』となるであろう先端的な試みです。それぞれの写真はプロがこだわりの技術でおお伸ばしにプリントしていますので迫力のある仕上がりになっているとのことです。当サービスも画像提供をしていますので,光学顕微鏡ではありますが,放散虫の透過照明像を見ることができます。展示用画像なのでそれなりには気合いを入れて撮影してあります。都内に用事がある方は写真展『放散虫』にお立ち寄りいただき,写真を眺め,顕微鏡を覗くのも一興かもしれません(画像/MWS)。
2019年8月9日
昨年から室内でシバンムシが目立つようになり,どこかで発生しているようでした。多くは乾燥した食品などに紛れ込み大発生しますが,当室ではシバンムシを警戒して乾麺や粉の類いはきちんと密閉して定期的に確認しています。にもかかわらず,今年もたくさん発生し,今月に入り一日に数匹以上も捕まえることもあるほどでした。思い当たる発生源がなく発生源の特定は困難を極めましたが,ようやく一つの発生源を見つけました。それがきょうの画像。光学機材の緩衝材です。
近年,エコ意識の高まりにより環境にやさしい梱包材が増えてきています。画像のものは植物由来の材料をふわふわに加工したもので,これがシバンムシ幼虫の餌となったのでした。緩衝材は機材発送などで使うのである程度の量はいつも保管してあります。その中に植物材料のものもあり,そこにシバンムシが卵を産み付けて増殖に至ったのでした。まったく想像もしなかったことで驚きましたが,シバンムシにとってみれば,おいしい餌が転がっていたわけです。虫の立場にたって考えるのも難しいと思いました。皆さんもお気を付けください(画像/MWS)。
2019年8月8日
仙台夏景色 (画像/MWS)。
2019年8月7日
青葉山暮景 (画像/MWS)。
2019年8月6日
東北ブロック農水産物調査では特用林産物または相当品に関する調査も行っています。調査員が目をつけているのはマタタビの虫こぶです。虫えいともいいます。これを乾燥したものは生薬・木天蓼となります。関東地方ではマタタビは沢沿いや山地の植物ですが岩手県まで北上すると平地に近い谷津田やちょっとした低山の入り口でも普通です。どこにでもありふれた灌木となっています。
過去の調査の結果によれば調査地区においてはマタタビの虫こぶは全く利用されておらず,そればかりか,マタタビ自体が邪魔者扱いされているようで,刈り取られている例に遭遇することもしばしばでした。マタタビは林道などに覆い被さるように伸びてくるので管理上は厄介者なのです。そういった調査結果を得て無価値物とみなされているマタタビの虫こぶを採集するに至ったのです。
現在では中国産の木天蓼が安価に入ってきて,それを買えば何の手間もなく入手でき,合理的以外の何者でもないのです。そのせいか,誰も利用しないということになっているのかもしれません。
しかし筆者とマタタビの関係は古く中二病の頃にさかのぼります。水槽でいろいろな淡水魚を飼育していたのですが,野良猫,飼い猫が夜な夜な出没して,フタを開けて,中の魚を盗んでいくのです。大事にしていた金魚や鯉もやられました。怒り心頭の中二病少年は命を奪われた魚の仇をとるために猫と対決することになります。まず最初は薬局に行き,マタタビの粉末を買ってきました。
その粉末を釣りえさの練り餌に混ぜて淡水魚の水槽の近くに貼り付けたところ,夜中に猫が来て舐めていました。電池を投げつけて攻撃しました(笑)。
薬局のマタタビ粉末は確か400円くらいでしたが,一回400円は貧乏少年にとって痛すぎるものでした。そこでマタタビを採取できないかと近所の山にでかければ,植物ハンドブックで見たことのある,つる性植物が,予想通りのところにあったのでした。実はついていませんでしたが,枝と葉を持ち帰り,道路に撒いたところ,近所の猫が出てきてゴロゴロと転がっていたのでした。。
そんなマタタビとの出会いでしたが,その後に再び役に立つことになります。ウチの調査員が冷え性で内臓の動きが悪く,漢方的,あるいは民間生薬的な観点からみて,体を温める処方が有効であろうとのことは明らかでした。ただ筆者は傷寒論を完全にマスターするまでは勉強が進んでいなかったので,漢方を処方することはできませんでした。しかし民間生薬で試すことは可能であろうとの見込から,自分でマタタビを採取して乾燥し,木天蓼を作って焼酎に漬け,木天蓼酒としてこれを処方しました。
結果は時間に対してプロットしてみて一ヶ月ほどで明らかになりました。冷え性が若干改善し内臓の動きもよくなったようでした。そんな経験があるのです。今から四半世紀も前のことです。
そんな経験もあるもので,通販で中国産のものを買った方が遙かに安いし,現地でも誰も価値を認めないようなものでも,ついつい採集して,昔を懐かしむ…というか何というか,木天蓼を作りたくなるのです。きょうの画像は採集物。たった30分ほどで3kg弱ほどでした。どこにでもあるので,本気で一日採集すれば,30kgでもとれるでしょうが,持って帰れませんし,そのあとの処理も大変です。手荷物の範囲でお仕舞いにするのです。
この虫こぶ,取り扱いを誤ればすぐにカビるので,宅急便で返送するわけにもいきません。旅行中はこれを担いで,蒸れないように風を通しながら,大事に大事に持ち帰るのです。この暑いのに何やってんだ状態ですが,ま,それでいいのです(画像/MWS)。
2019年8月5日
東京地方の梅雨明けとほぼ同時に都心を脱出して,バカ夫婦の食べ歩き 令和元年度東北ブロック農水産物調査を行いました。調査員2名が農水産物販売所・酒類販売所で抜き打ちサンプリングを行い,現地のイートインやホテルの一室で厳しい品質調査を行うというハードな仕事です。まぁ本当のところは,ふだん東京で使う金を東北で使い,少しでも震災復興の一助になればとの想いでやっている恒例行事であります。
少しでも避暑になればとの筆者の願いは毎年打ち砕かれるのですが,今年もその願いは粉々に打ち砕かれ,気仙沼34℃,一関市36℃という東京都心と変わらない暑さで著しく体力を消耗しました。しかし,昼と夜に行われる『品質調査』では東北ブロック・岩手〜宮城方面の農水産物の品質の高さが証明され,また酒類調査では『関山』が素晴らしい品質と認定され,とても有意義な調査となりました。
調査項目は多岐にわたりますが,主なところでは,ミニトマト,ブルーベリー,なす,キュウリ,茶豆,めかぶ,カツオ(気仙沼),カナガシラ(気仙沼),アジ(大船渡),アナゴ(気仙沼),メカジキ,ムラサキウニ(気仙沼),蒸しホヤ(気仙沼),『関山』『一ノ倉』『八海山』,岩手どり,スイカ(秋田)などでした。毎年感じることですが,このような調査を東京で行うことはほぼ不可能で,地方が食材に恵まれていることを腹の底から感じるのです(画像/MWS)。
2019年8月4日
あまりにも暑いと,やっぱりコレが必要なのだ(画像/MWS)。
2019年8月3日
少し前に,『東横イン』がNHKの受信料支払いの裁判で負けたニュースが流れていた。なんでも,客室分のNHKの契約料金19億円を払わなくてはいけないそうだ。
たしかに,東横インさんには海外の客が多く,函館辺りに泊まると韓国や台湾や中国からの旅行客で一杯です。彼等はNHK受信料を払っていないはずなので,客室に宿泊して,東横インが支払ったNHKのニュースを安心して見ることができるでしょう。ニュースの意味はさっぱりわからないかと思いますが。。
一方,国内の利用者はほとんどの方が受信料を支払っているので,東横インさんに宿泊しても,自分が受信料を支払っているのに,東横インさんも支払っているという,二重に料金徴収されているという事態になります。これは何かがおかしいです。
契約したものが利用して良いという契約条件では,東横インさんが裁判で勝つことはできないでしょうが,宿泊客がスマホでNHKを見られる時代に客室にテレビを置いておく必要もまた,ないような気もします。客室のテレビを廃止したらどうでしょう。
筆者はここ14年ほど東横インさんを利用していますが,テレビをつけたことがありません。まったく不要な情報です。ネットがつながればそれでOKです。そのように感じている客も多いようで,客室からテレビの音声が聞こえてくることはまずありません。イビキに悩まされることはたまにありますが…。
なので東横インさんはぜひテレビを廃止して,その分,客室料金を1割程度値下げしていただければ,ユーザーからも納得してもらえると思います。ぜひ断固として,NHKさんとは戦って頂きたい,そう思うのです。
ついでながら申し上げれば,筆者はNHKさんに受信料を支払ったことはありません。テレビを持ったことがありませんし,携帯電話も使ったことがありません。NHKさんの受信料徴収のお兄さんに,「ワンセグとかないんですか」と言われて何のことだかかわからず,「ワンセグって何ですか?」と聞いて絶句されたのはそんなに昔のことではありません(笑)。
NHKさんには良い番組もたくさんあった気がしますが,ニュースに限って言えば,災害情報以外はあまりまともな情報を流していない,特に政治の情報はヘンだ,ということは少なくとも20年以上前に筆者には明らかでしたので,見ないからといって損失はないような気がしています(画像/MWS)。
2019年8月2日
ドライアイスは机の上を磁気浮上のようにふらふらと滑走するということを家人に教えてもらい,こんなことを中年オッサンになるまで知らなかったことに愕然とするのです。ドライアイスをコップに入れて水を入れてサランラップをしてキツク輪ゴムをかけて,微炭酸水を作って飲んで感動していた中学生であったわけですが,そういえば直接いじって遊んだことはなかったですね。
ドライアイスは冷たいので,そこに結露して氷の塊があってもよさそうなんだけれども,そういえばそういうものも見たことがない。炭酸ガスの膜で覆われていて空気中の水蒸気が届かずに結露しないのかしらと,せっかくの機会に撮影してみたのがきょうの画像。表面に穴ぼこがあいていてその周囲に小さな氷の微結晶が少しある,という感じですね。
人生粗雑に過ごしていると,何にも見ていないんだなあということに感動?するとともに,ちょっとばかり新しい経験もできて,死ぬほど暑い夏のなかにも少しは良いこともあるのかもしれないと思ったりしたのでした(画像/MWS)。
2019年8月1日
我らの味方,秋月電子ではこれまで,紫外線LEDと称しつつ405nm程度までしか扱っていませんでした。なぜなんだろうとふしぎに思っていて,近くの千石電商でλ=371nm程度のLEDを仕入れたりもしていました。ここ10年くらいの話です。ところが先日,秋月電子でλ=365nmのLEDが入荷していることを知ったのでした。扱っていなかったのは単にリクエストがなかっただけの感じで,ひょっとするとお願いすれば入れてくれたのかも…と思うと壮大な無駄をしていたような気もするのでした。
で,だいぶ前になるのですが,東京駅に用事があるついでに,帰りは秋葉原から歩いて帰ることとして,秋月電子で365nmの紫外線LEDをゲットしたのでした。。
筆者は紫外線LEDを一般販売前から待っており,最初に購入したのは日亜の一本何千円もする,光出力もほとんどないような微弱な代物でした。まったく使いものにならなかったです。その後日亜化学からパワーLEDが販売され,その品物は国内販売がないという代物だったので,中国で販売されているものを逆輸入して入手したことがあります。一個で42,000円かかりました…。
などという経験をしてみると,5mmφの365nmのLEDがコンビニでペットボトルのお茶を買うような価格で入手できる現在というのは夢のような時代であることがわかります。ぜひとも活用すべきなのです(画像/MWS)。
2019年7月31日
『珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界(たくさんのふしぎ2019年6月号)』は出版社在庫が少なくなっています。アマゾンさんも在庫が少なく,もう一度出荷ができるか微妙な感じです。出版社さんの方で一度在庫切れになり,あまりの売れ行きに,流通漏れなどの本をかき集める努力をしていただきまして,それらの本を在庫登録していただきました。しかし限られた部数でしたので完全在庫切れが迫っています。
本書は夏休みにお子様にプレゼントするにも好適かと思われます。ご購入をお考えの方は早めにアマゾンさんや書店への注文をお願いいたします。
きょうの画像は珪藻たちとまつげの毛先。顕微鏡を覗きながらこの小さな珪藻を操作するのは本当に神経をすり減らすような作業です。特に夏場は気温が上がりすぎると熱中症の恐れがあるので空調を入れざるを得ません。そうなるとチリやホコリが舞いますので,作業はしばらくお休みになります(画像/MWS)。
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