MWS 本日の画像





本日の画像

ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


【2022年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月
【2021年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2020年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2019年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2018年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2017年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2016年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2015年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2014年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2013年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2012年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2011年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2010年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2009年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2008年】  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
【2007年】  9月  10月  11月  12月

【今月にもどる】 




『珪藻美術館』(福音館書店) 好評発売中!
 



『珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界』
(たくさんのふしぎ傑作集)

 奥 修 文・写真
 福音館書店,48ページ,1300円+税 
もらったら嬉しい気持ちになる科学絵本です。大人でも子どもでも楽しんでいただけます。プレゼントにも最適です。全国の書店やネット書店,amazonさん などでお買い求めいただけます。





2022年8月31日




すずしい日が続いているので再び酒なしで2330に就寝。寝付いたのがたぶん2420頃。変な夢をたくさん見て起きたのが0132。そこでトイレに行ってまた布団に潜り寝られたのが0220くらい。またまた変な夢をたくさん見て目が覚めたのが0330頃。以後はほとんど寝られず。前日が完全徹夜状態にもかかわらず,不眠まつりの最中はこんなもんです。入眠困難,中途覚醒,早期覚醒のオールスターメンバーが豪華勢揃いの不眠まつりです。

こういったときは朝早くでも覚醒しているのでメールの返信を書いたりしています。朝07時台以前にメールをもらった人がいるとすれば,それは筆者が不眠まつりの最中でほとんど寝られなかったときの症状です(笑)。その返信のあとに寝るのです。(そして寝られない)

個人事業主ですので眠ければ仕事をやめることももちろん可能で,ぼーっとしていることも多いです。困るのは書類を書く気力がゼロになること。メールもそうなんですが,不眠まつりでは朝はまだ覚醒しているのでメールも書けますがそのあと,眠くならないのに脳みそが停止して何もしたくなくなるのです。それでもふしぎと料理だけはできます。どんなに寝不足でも徹夜でも夕飯に5,6品作るのはOKです。これは,進む道を間違えたということなのか… (画像/MWS)。








2022年8月30日






すずしくなってきたので寝酒をやめて寝てみると直ちに不眠まつりが再開してほとんど貫徹状態。ふらふらです。なぜか脳みそが寝ようとしません。たぶん筆者の脳みそはながねんの経験によって,酒を布団と勘違いしているかのようです。酒をやめれば布団なしになるわけなので寝られません(笑)。では脳みそは布団をなんだと認識しているのでしょうか。そこはまだ解明されていません。意識と無意識の狭間は限りなく遠いのです。

きょうの画像はふらふらな中で撮影したクモノスケイソウ。だいぶひさしぶりに透過偏光での撮影。この珪藻の表面模様は落射明視野でSEM同等の絵が見えますが,そういった経験をしてみてからあらためて透過偏光で見ると,なんだ,けっこう見えているじゃないか,ということに気付いたりもします。顕微鏡技術は日々の経験によって上達することは間違いありません。いろんなことをやって手を動かし,頭を使おうと反省の一日でした。もっともその頭は不眠まつりで停止寸前なのですが(画像/MWS)。








2022年8月29日






ふだん使っている顕微鏡カメラはNikon1J5ですが,スタンダート(SD)設定だと藻類の緑色がきれいに出ません。画像一枚目のように黄ばんだ変な色になってしまいます。ところがこれ,カメラのモニタでは緑色に見えているのです。ですので,うまく撮影できたと思って満足して,パソコンで画像を開くと愕然とすることになります。ビビッド(VI)の設定にして色味をいじると画像二枚目のようになります。これならじゅうぶん「それっぽい」のでOkです。色再現が重要なものについては,テスト撮影して狙った色がきちんと表現できるようにパラメータを決定することが大事です。偏光色などでも色が狂う現象は起きるかもしれません。なるべく「それっぽい」設定を探す必要がありそうです。なぜかふしぎなことは,他社製のカメラで,標準設定で藻類の緑がきれいに出るものがあることです。スマホやiphoneもおおむね良好な感じがします。受光素子の特性なのか画像エンジンの問題なのかはよくわかりません(画像/MWS)。








2022年8月28日




ここ十数年の異常な暑さはこの一言で片付けて良いとは思われません…(画像/MWS)。








2022年8月27日






すこし前にメインのパソコンのキーボードのAキーがお亡くなりになりました。掃除しても治らずラバーを除去して接点を直接押してもダメなので断線だろうと思います。キーボードを外して断線箇所を修理すればまた使えるのだろうけれども,そこまでの根性はありません。迷わず自転車を走らせて秋葉原へ。「あきばおー」で格安のusbキーボードを購入して,とりあえずは使えるようになりました。しかしノートパソコンを22年間使ってきてすっかり指が慣れてしまっているので,外付けのキーボードの使いにくいこと。入力効率ががた落ちです。困ったものです(画像/MWS)。








2022年8月26日




そういえばウチに包丁はどのくらいあるんだろ,と思って並べてみました。これでも一部です。どうやら30本くらいはありそうです。包丁屋さんができそうな勢い…。でもさすがに30本は買ったことがない。買ったのは10本くらいかな。残りは「刃物増殖の法則」によって自動的に増えるのです。親戚の不要品や遺品を引き取ることと,廃品回収が主な増殖ルートです。どんどん増殖するので喜んでくれそうな人に差し上げたりもしていますが増える速度の方が早いです(笑)。増殖してくる包丁はほとんどが研げていないので,筆者が丁寧に形を作って本刃付けをしてしまいます。たいていのものは生き返ります。

ごくまれにちゃんと正しく研げている包丁が廃品に出ていたりしますが,そういった包丁は決まって出刃とが柳刃とか本職の料理人が使っていたものです。おそらくは持ち主が亡くなり,処分に困ったご家族の方が廃品に出したのだろうと思います。料理人さん,安心してくれ。貴方の大事な道具を無駄にはしません。オレがぴかぴかに手入れして第二の人生を歩んでもらいます(画像/MWS)。








2022年8月25日




仙台生まれの筆者が仙台育英の優勝を喜ばないはずはありません。東北,東北学院,仙台育英などは甲子園の常連ですが優勝とは無縁でした。でもちょっと前に楽天イーグルスが日本一になり,そして今回,とうとう仙台育英が頂点をつかむことになりました。ウチにはテレビはないので見ていませんでしたがネットで見てやってくれたと喜んでいました。すこし時間が経過すると,SNSやyoutubeに情報が流れはじめました。

こちら を見たら目から水がぽたぽた落ちてきて困りました。わかる,その気持ち。

こちら を見るとさらに目から水が落ちてきて大変なことになりました。歴史に残る至高の瞬間です。これ以上の言葉を紡ぎ出すことは誰にもできません。

なぜ目から水が? それはこれが東北魂だからなのです。仙台生まれの筆者はわかります。他者を思いやる心,とでもいうのか,言葉で表現できるものでもないのですが,こういう人を東北ではしばしば見かけるのです。この主将と監督の心は共通しています。これが東北魂なんです。オレがオレが,自己責任だ,の世界とは違い,私たちは皆様のおかげで生きている,チームで頑張った,ありがとう。そんな感じです。

この優しさがこれまで甲子園で優勝できなかった原因かもしれません。

東北を旅行すると,ちょっとした売店でも,スーパーのレジでも,あるいはホテルのフロントでも東北独特の雰囲気を感じます。それが筆者には安心できるものでもあります。地域の特性があるので「良い悪い」ということではありませんが東北を旅するときは素のママでいいのです。どっかの定食やさんに初見の客として入っても,おばちゃんとおじちゃんに任せていれば間違いのない,そんな包容性があるのです。関西とか西の方に行くと包容性はなくなり,地に足の付いたコミュニケーションが求められます。それも面白いんですが(笑)。

皆さん東北旅行はいいですよ。東北は世界のどこからのお客さんでもニコニコどうぞ〜という空気があるんです。 この夏にコロナで旅行を見合わせた方も多いと思います。良いタイミングを狙って楽しい旅行をすることはできますので,ぜひとも,東北の素晴らしさをいつかは満喫いただければと思います。

本ページの読者の大半はとてもまじめに旅行もしなかったことだろうとも思います。BA.5の感染拡大防止に協力いただいてありがとうございます。感謝するとともに,そのご協力は確実に死者を減らしているので人命救助の観点からも感申し上げます(画像/MWS)。








2022年8月24日






きょうの画像はマルロモナス(の一種)。ミノヒゲムシともいいます。珪藻の細胞内容物はガラス質のカプセルに包まれていますが,マルロモナスもガラス質に包まれています。違いは珪藻のようなカプセルではなくてウロコのような鱗片と棘に囲まれていることです。このため珪藻は力学的に高い強度を持ちますがマルロモナスは簡単にばらけて潰れてしまいます。色素体の成分は珪藻もマルロモナスもほぼ一緒ですので,色は同じように見えます。珪藻は遊泳しませんがマルロモナスは鞭毛を使って泳ぎます。珪藻と共通点も多いですがちょっと違う独自の位置にある生き物です。池や沼の水からよく見つかります。画像の種は約20μmと小さいので,トリミングして拡大,コントラスト強調処理をしています(画像/MWS)。








2022年8月23日




プランクトンの多くは動き回りますので写真撮影では狙った構図にすることは困難です。被写体任せです。きょうの画像は賑やかさを感じる一枚。ウチワヒゲムシは比較的ゆっくり泳ぐのでコレにフォーカスを合わせて,あとは周囲が賑やかになる瞬間を狙ってシャッターを押します。その何枚かの一コマ。構図に込められた意図はありませんが,ぼーっと眺めているとなんか幸せな感じがします(画像/MWS)。








2022年8月22日








おい,珪藻屋さんなのになんで今月は珪藻画像がないんだ,と思った人がいるかいないか知りませんが,たまには珪藻画像を。本ページの常連読者さんなら属名はおわかりのことと思いますのであえて記しません。気になった方は調べてみて下さい。どの画像も同じ倍率での撮影です。画像三枚目の丸い珪藻は直径約0.02mmです。多くの原生生物と比較して珪藻は小さいですね…(画像/MWS)。








2022年8月21日






なんでもチンするマンの筆者は枝豆もかぼちゃもきのこもサツマイモもナスもキャベシもブロッコリーもチンして食べてしまいます。きょうの画像はトウモロコシですがこれもチンが手っ取り早くてお湯も必要なく味も濃く仕上がる気がします。皮はついていてもなくても構いません。大きさにもよりますがラップに包んで600Wで3分30秒から4分30秒でよろしいでしょう。加熱を終えたらラップを外してあら熱をとれば甘々なトウモロコシを食べられます。きょうの画像の品物は岩手県一ノ関「おおまち」から直送の「夏の山風セット」の品物。驚く味の濃さで最高でした。「おおまち」に興味のある方は こちら をどうぞ! 全国どこでも新鮮な東北の恵みをいただけます(画像/MWS)。








2022年8月20日






きょうの画像はタルガタゾウリムシ。コレプスともいいます。つねに泳ぎ回っていて落ち着きのない生き物です。タルガタゾウリムシは口のようなものがあって食べたいものに吸い付きチューチューします。きょうの画像ではケラチウム(渦鞭毛藻)の遺骸に吸い付いているところ。チューチューできる場所は決まっているらしく,その場所を3匹の個体が奪い合っています。じーっとみていると欲張りな個体がいるようで他の個体に場所を譲りません。たった一滴の水の中で繰り広げられている生物生態の一コマです(画像/MWS)。








2022年8月19日






へんこう(偏光)という現象は日常ありふれたところにあります。水面やガラスの反射光,液晶モニタ,結晶を通過した光,ビニール袋やセロハンを通過した光,いろんなものが自然光から偏っていて偏光となっています。それは顕微鏡下でも同じです。

プランクトンや動物細胞などは偏光性がないと表現されることも多いのですが,細かく見ると偏光は生じています。結晶観察のような派手な偏光はありませんが微弱な偏光が生じています。きょうの画像がその一例で,淡水性の渦鞭毛藻ケラチウムを透過明視野,透過偏光で撮影したものです。

透過偏光の画像を見ると,核,細胞壁の一部,色素体が光っています。核は折りたたまれた周期構造があるのでその構造サイズによっては偏光が生じます。その例といっていいでしょう。なぜか渦鞭毛藻の核は偏光性を持つことがあり,珪藻ではこのような現象は見かけません。染色体の折りたたみ構造が異なるのかもしれません。

細胞壁が光っているのは斜入射の光で屈折と反射が起こり,そこでS偏光とP偏光の選別が起きていることが原因かなと思います。細胞壁に偏光性があれば全部が光るはずです。

色素体は謎ですが,やはり斜入射の光束によって偏光分離が起きているのかもしれません。色素体にも内部構造があるので,その構造が向きによっては偏光を引き起こすのかもしれません(画像/MWS)。








2022年8月18日




このページは毎日更新なのですが世の中に大きな事件起きたり情報整理に時間がかかるときには情報更新は遅れます。きょうは利権,反民主主義,反社団体そのものの政治団体について記事を書きたかったのですが時間がありませんでした…(画像/MWS)。








2022年8月17日




ホッケの干物が塩辛すぎて食べられません。せっかくうろこもとって全身水洗いして乾かしておいしくしたのに,塩分的には3倍希釈くらいが必要な感じで,ごはんのおともにも酒のつまみにもおかずにもなりません。このくらい塩辛いと酒に漬けてもまだダメです。さてどうするべえか。こりゃー煮物だな。ということで本日の画像はホッケの干物の煮物。

ダメダメなホッケをフライパンに入れ,水,日本酒(一ノ倉),豆腐のパックに入っている水,豆腐,ネギ,ショウガを加えます。塩抜きが目的なのでそのまま放置します。頃合いを見計らって点火して酒蒸しにしてアルコールを飛ばします。そのあと一日,冷蔵庫で冷やします。で,食べてみると,干物を焼いたものの数ランク上の上質な煮魚になっていました。

干物というのは,魚に塩をしたものなので,そのまま煮魚にすると美味なのです。これまでもアジの干物をはじめとして煮魚にしてきましたが,塩が回った魚は煮ても間違いはありません。

ということで,本ページをごらんの読者の方々は,干物=焼くだけでなく,干物=ネギショウガ煮付け,という選択肢も想像していただければ幸いです(画像/MWS)。








2022年8月16日






ツリガネムシはコントラストが低いのに高速で動き回り微細構造もあるという顕微鏡イメージングでは難易度の高い生き物です。静止画で高解像な絵にするには微分干渉でストロボを使うのがひとつの解でしょう。微分干渉法は消光光学系を含むのでどうしても像は暗いです。ストロボなら短時間発光で高い光強度が得られるので繊毛も止めることができます。次なる策は動画撮影でしょう。拡大率をあげて微細構造が見えるようにして動画で残し,ピントを変えつつ光学的切片像を残せば構造の理解には良い材料になると思います。

きょうの画像は静止画です。Plan-neofluar 25x 0.8 Immを使った微分干渉像・直焦点です。倍率色収差が残存している対物レンズなので画像処理で補正済みです。一枚目の画像は細胞内部のようす。画像二枚目は細胞表面の縞々が見えるようにピントをあわせて,画像はヒストグラムを引き伸ばしています。いつ撮影してもツリガネムシは難しいですね。専用撮影装置を組みたくなります(画像/MWS)。








2022年8月15日






きょうの画像はミドリムシの一種。緑色のほかに赤色の色素体を持っている種ですが詳細不明です。これまでも何度も見かけていますがいつも丸い団子状になっていて,伸び伸びと泳いでいる姿は一回見ただけです。どうも本種はプレパラートにしたときのショックでお休みするようで,一時間半程度観察していたら泳ぎ出しました。かなり高速で泳ぐでフレームに収めるだけでも大変です。それでも今回,いきいきとしている様子を撮影することができました。顕微鏡で観察するものの中でも色の濃い鮮やかな生物のように感じます(画像/MWS)。








2022年8月14日










ウチワヒゲムシは水の中を漂っているので「プランクトン」です。もちろん一部は岸壁の付着物などにくっついたりもしているのでスポイトで付着物などをゴシゴシすると採集できますが,ネット採集で泳いでいるものを濃縮したほうが見つけやすい気がします。きょうの画像は最近みかけたウチワヒゲムシ(Phacus属)のなかま。画像一枚目は同一倍率で撮影したものを切り貼りして並べたもの。『淡水微生物図鑑』を頼りに種名を調べてみると,いちばん大きなものがPhacus gigasで,次に大きいものはPhacus triqueter,小さなものはPhacus hispidulusとなります。

画像2枚目はPhacus triqueterを拡大したもの。細胞は平滑ではなくて出っ張りがあり表面には周期構造が見られます。画像3枚目はPhacus hispidulusの細胞表面の突起にフォーカスしたもの。画像4枚目は眼点付近にピントを合わせたもの。いずれの種もとてもわかりやすい構造上の特徴があり,これなら種の査定も容易です(画像/MWS)。








2022年8月13日








さっき撮影したばかりのミドリムシ。冷蔵保存のミドリムシは団子のようになってうごきません。でも一時間も検鏡していれば常温になれて泳ぎ出します。きょうの画像は目が覚めたミドリムシの置きピンショット。全体の姿形,表面のしわしわ,パラミロンの様子,同一個体でそれぞれが表現された例です(画像/MWS)。








2022年8月12日






ウチワヒゲムシやニセウチワヒゲムシはどうも正の走行性があるようで,断熱フィルターを適性に入れた検鏡を行っていると照野の範囲に集まってきます。ので,視野絞りを適当に絞り込んでしばらく放置しているときょう画像のような様子になります。ニセウチワヒゲムシは高速で泳ぎ回るので同じ眺めにはなりません。絶えずせわしなく動き回るその瞬間を狙って撮影しないといけません。正の走行性がある生物が大量にいると,そうでないものを落ち着いて撮影したいのに,たちまち視野を埋め尽くされてしまいます。光を検知されないように遠くの視野に異動して時間稼ぎをするなどの対策が必要になることもあります。顕微鏡観察のちょっとしたテクニックです(画像/MWS)。








2022年8月12日(2)






11日は教員関係者の顕微鏡ライブ配信のお手伝いに加えて,夫婦でいつもお世話になっている編集者さんその他に夕飯を届けるうれしい一日でした。当初3名と聞いていたので三人分の夕飯を作ればいいのかなと買い物担当のカミさんからの入荷を見つつ,次のメニューに落ち着きました。

・混ぜご飯(きのこ,鶏,こんにゃく)
・モヤシキムチ(もやし,キムチ,油揚げ,藻塩)
・マイクロカットレタス(レタス,紅鮭,マヨネーズ)
・なす浸し(なす,納豆のたれ)
・マグロハム(キハダマグロ,塩,こしょう)氷冷
・ブリ白身漬け(にんにく,ショウガ,ネギ,しょうゆ)氷冷
・ブリ血合酢締(からし醤油)氷冷

いずれも本ページで紹介してきたような定番メニューなんですが,日々お忙しい出版社でかつライブ中継等の現在進行形の現場では,新鮮で栄養ゆたかですぐ食べられる「MWSきょうの料理」はすぐになくなったようです。当初の3名というのがじつは5名で,それでは足りないだろうと思います。。人数がわかればその分作ったのですが…。でもいっぱい作って余るよりは,腹ぺこの皆さんが平らげてくれた方が料理人としては気分いいですね。米粒ひとつ残っていませんでした。皆さん,とってもきれいに平らげて頂きましてありがとうございます。

本ページを過去からごらん頂いている方々には,これらの料理のつくりかたはご理解頂いているものと思います。過去のページに記載があるものも多いです。

マグロハムは,冷凍品でも生でもなんでもいいのでキハダとかビンチョウをかったら適度に塩,コショウをして一日寝かせます。それだけです。塩が回り,コショウで魚くささが和らぎ,そのままおつまみで食べられるものになります。

なす浸しはなすを4分割,あるいは8分割にして電子レンジでチン。かなりしつこくチンします。くたくたになったなすに,納豆のたれをかけます。白だしでもいいし,当店推奨の「ビミサン」でも構いません。そのままでもいいし,冷製にしてもいいです。

モヤシキムチは,モヤシと油揚げ1枚をカットしたものを電子レンジでチンして,そこに刻んだキムチと藻塩を加えて和えたものです。10分くらいあればできるものですが素材の組合せがよくて,飽きずに食べられる一品です。

マイクロカットレタスはその名の通りです。レタスを細かくカットして,そこにロシア産の紅鮭を焼いて細切れにしたものを混ぜ,マヨネーズ(coop)で和えたものです。野菜をおいしく食べている錯覚にとらわれながらじつは油を飲んでいるというパースペクティヴの広い一品です(笑)。

ブリの二品は簡単です。ブリさくを皮目の血合いを見ながら分割して血合いと白身に分けます。白身の部分は適当なサイズに切って,小さなにんにく,ショウガ,ネギと和えてしょう油で調味します。

血合いの部分は藻塩で一時間〆たあとに醸造酢を注いでジップロックに入れ一時間締めます。血合いは敬遠されがちなのですが鮮度の高い魚種であれば酢締めによって臭みをうまみに変換できます。締めたあとはキッチンペーパーで脱水そのあと切りつけて上卓。ぜひお試しを。

混ぜご飯(≠炊き込みごはん)過去にも書いた通りのもの。米3合を標準と「すしめし」の中間で炊きます。「ヒラタケ」は2パック,ブナシメジ1パック,エノキダケ1パック,生芋こんにゃく1パック,鶏もも肉1パック。

これが材料。調味料はしょうゆがぐるぐるフライパン8回転分。日本酒(一ノ倉,あるいは菊水の辛口,八海山など)一合。

きのこはバラして電子レンジで加熱して充分に火を通しておきます。鶏肉は脂身を外してフライパンに入れて加熱して,鶏油を絞っておきます。

鶏油できのこを炒め,こんにゃくを加えて鶏もも肉を加えて炒めます。そこに日本酒(できれば一ノ倉)一合を加え,しょうゆをぐるぐるとしっかり味が付くまで加えます。そのまま10-20分ほどぐつぐつ煮込み,汁気を飛ばします。ちょうど炊けたごはんに混ぜ混ぜしましょう。混ぜご飯のできあがりです。

混ぜご飯は炊き立てのご飯にできたての具材を「混ぜる」醍醐味があります。さしみに白飯がおいしいような良さが混ぜご飯にはあります。ので最近は炊き込みよりも混ぜご飯の方が「広がるおいしさだなー」と思ったりもしています(画像/MWS)。








2022年8月11日




およぎまわるウチワヒゲムシの置きピンショット。ウチワヒゲムシの生体を活写したものではこれまでのベストかもしれません。大きな画像はこちら です(画像/MWS)。








2022年8月10日




すこし前に真の専門家でSNSにかじりついているような阿呆はいない,というようなことを書きましたが,逆に阿呆がSNSにかじりついているケースは散見されます。勝川氏といえば各種漁業統計等を用いて資源管理のあるべき姿を提言するエース級の若手研究者で(10年前は),筆者もその著作を多くの人に紹介したのですが,彼がその後SNSに入り浸るようになってから「何言ってんのこの人」というように変質していきました。きっとツイッターの使い過ぎで「ツイ廃」になり自己洗脳がおきて脳みそが(情報論的に)腐っちゃったのかもしれません。

きょうの画像はその「脳みそが腐った一例」と筆者が個人的には感じるもの。

例の事件以降,自民党と反社会的勢力との深い関係が次々と明るみになり,自民党そのものがカルトに深く汚染され,またときには進んでカルトに利益供与していることが数多くの証拠とともに報道されました。NHKをはじめとする報道を乗っ取り,旧統一教会票で民主主義的な選挙を破壊し,統一教会の悪事が検挙されないように公安をコントロール。自民党が反民主主義,反社的存在そのものであることが隠すことができなくなっています。

勝川氏の投稿はこの状況の中で,「自民党はカルトではなくむしろ共産党がカルト」との「印象操作」を行う内容になっています。

名も知らぬ一般人の投稿なら見過ごします。しかし勝川氏は研究者であり大学教員です。「立場」に対する「責任」が伴うと筆者は考えます。この「印象操作」はあまりにも下劣で,具体性もなく,現状認識としても正しくないように筆者には感じられます。

本ページをごらんの日本共産党関係者の方々,この投稿内容は事実誤認,名誉毀損に相当すると個人的には感じられますので,ご検討の上で,訴えて裁判で決着つけるのもいいかもしれません。カルト「的」という言葉で逃げ道を作った巧妙な印象操作ですし,文脈からいって「日本共産党」を引き合いに出す理由が悪意以外に感じられません。

この教員が所属する東京海洋大学は懲罰委員会を開いて,「大学の名誉を著しく傷つけた者」と認定し,勝川氏を処罰することを薦めます。大学教員に「つぶやきは一個人の感想です」という文言は通用しません。受講者に「こんな人間だったんだー」と思われたら悪影響この上ありません。こんな阿呆を放置していいはずはないでしょう。講義を受ける学生さんの立場にもなって下さい。海洋科学を学ぶ日本でも最高峰の一つである大学に,こんな暇人みたいな教員が遊んでいる余裕は皆無です。

さて最後に筆者の心の声を書きとめておきましょう。直接会ったことはないですが筆者が4歳年上なので偉そうに書きます。

おい勝川,おれはお前の資源管理論が素晴らしいと思ってお前を多くの人に紹介してきた。お前の資源管理理論は本当に説得力がある。しかしなんだ最近のお前は。お前の専門はデータを駆使して資源管理のあるべき姿を描出することだろ。それが何だこの書き込みは。データも何もない。お前は一般人のクズ以下になったのか。

お前の投稿の最悪なところは,大学教員の立場でありながら,「…と個人的には思っている」という表現が見られないこと。お前の文章を読めば「共産党=カルト」と刷り込みがなされるような設計になっている。お前はオレより4年年下だが,どこでそんな思考を入手したのか。投稿を読む限りでは,お前が単なる自民党応援団なのか勝共なのか統一教会なのか判別できない。

お前はSNSをやめろ。むいてない。

むかしのお前に戻り,資源管理の研究を追求しろ。お前の専門だろ。その立場から政府に進言しろ。いまの振る舞いは本末転倒も甚だしいだろ。

もしそれができないなら出て行け。おれの母校を穢すな。許せねえ。それでもお前の専門分野の能力は認めるが教育者としての資質は認めねえ。お前は加計学園とか近畿大学に異動し自民党のカネで甘い汁を吸うがいい(画像/MWS)。








2022年8月9日




ケラチウムを強引に飲み込もうとしているワムシ君。いくらなんでもそれは無理です。が,しばらくチューチューしていたところを見ると,「味」はいいんでしょうね。原生生物の補食を眺めていると,手当たり次第に粒子を飲み込んでいるような感じではなく,瞬時に判断して好みのものを取り込んでいるように見えます。何らかの分子を感じ取って「食える」ということになるんでしょう(画像/MWS)。








2022年8月8日






きょうの画像は渦鞭毛藻(ケラチウム)です。海にも池にも同じ形態のものがいるのですがきょうの画像は淡水産です。鞭毛で回転しながら泳ぎ回るので撮影はとても難しいですが置きピンで繰り返し撮影すればそれなりにはなんとかなります。きょうの画像はNA=1.2の水浸対物です。ピント深度は浅く物体の平面を捉えるのは一瞬ですが,構造を把握していれば回転度合と平面の出方を想像して先回りでシャッターを切れば何とかなることもあります(画像/MWS)。








2022年8月7日




このミドリムシはとにかくせわしなく泳ぎ回るのでイメージングは執拗に追いかけ回す必要があります。ミドリムシを1枚の画像で表現するには,眼点,パラミロン,葉緑体,できれば核,尻尾,鞭毛,表面のシワシワが同時に表現できていることが必要なのです。幸いなことに時代はデジタルです。技術と忍耐があれば何枚でも撮影することができます。きょうの画像は51枚の撮影からの一コマ。NA=0.95補正環付きの「置きピン」といえば難しさが想像できるかもしれません。数秒後には視野からいなくなるような移動物体を高感度設定で高速シャッターを切ります。

きょうの画像は透過明視野中央絞りですが,この手の撮影には絞りの設定値によっていくらでも絵は変化します。絞りを開けば鞭毛は消えますし,絞り過ぎると微細な構造が消えます。このくらいかなーという絞り値を見つけるのが結構むずかしいのです。でもまあ,画像を見るにミドリムシの諸要素はだいたい見えているので,ここで紹介するに値する画像かな,と判断して掲載しているのです(画像/MWS)。








2022年8月6日






5日は生サンプルの検鏡訓練日としました。プランクトン試料を検鏡するのは約2ヶ月ぶりくらいですが,きちんとしたイメージングはだいぶひさしぶりです。カメラの設定なども忘れ気味で日々の活動が大事なことを実感しました。きょうの画像のウチワヒゲムシも,過去のベスト画像からみるとだいぶ質が低い気がします。繰り返し練習して技術をもとにもどさないといけない気がしています(画像/MWS)。








2022年8月5日






4日はひさしぶりに外回りのお仕事で顕微鏡の午後でした。100歳以上の顕微鏡をデモするという簡単なお仕事です…。古い顕微鏡は幾つか持っていますがきょうの画像のライツ顕微鏡がいちばん年代ものです。ライツの製品は通しでシリアルナンバーを打ってあるので こちら を見ると製造年代がわかります。画像の顕微鏡は1895年製となります。レンズも同年代のものがいくつもありますが,メンテナンスすれば鏡基とともに今でも問題なく使うことができます。そればかりでなく,置物・飾りとしては現代の顕微鏡よりも見栄えがする気がします(画像/MWS)。








2022年8月4日




はじめてコレを食べたのですが,かなりヘビーですねこれは。油脂類が重たい感じがします。餃子はハナマサの冷凍の方が上,焼売はPAOPAOの方が上です。かといってマズイわけではなく絶妙なチューニングを感じます。焼売はぎりぎりまでつなぎを多くして不自然にならない程度に追い込んでいます。餃子はスーパーのお総菜コーナーのものの上位付近といった感じです。新幹線車内で手軽に食べられるお土産という点では人気が出るのもわかります。豚まんはさらにヘビーな感じがしたのでパスしました。が,食後3時間経過した筆者のお腹は脂と戦っています。健胃生薬を一服しました。大阪の食べ物は重い…(画像/MWS)。








2022年8月3日




サバ缶は栄養欠乏になりそうな現代人の生活には最高の食材。これの素晴らしさは本ページを一ヶ月費やしたいくらいなのです。現在の在庫を調べてみたら28個ありました。ちょうど一ヶ月分ですね…。

サバの水煮(良質なもの),アレルギーをお持ちの方々以外は,食べて悪いことはほとんどありません。この食材の体質改善効果はすばらしいもので,心身不調,体調不良,あらゆる不定愁訴に一定の効果があります。特に肥満の方や,パン,うどん,ラーメン,スナックを常食して体調・心身不良の方には効果があります。

筆者からサバ缶を受け取った人もそれなりの人数いらっしゃると思います。一目見てダメな体調にみえる方には次回会うときにはサバ缶を渡しています。これまで体調不良の方々をたくさんみてきましたが,きっちりまともな食生活をしている方々はほぼ皆無でした。精神疾患にしろ,ほかの体調不良にしろ,偏った食生活が体調不良の原因になっていることは多いのです。

サバ缶(水煮)は,弱っている患者さんを一気に回復に導く奇跡の食材といっても過言ではないかもしれません。もちろん,サンマやイワシやサバやアジやカツオを日頃入手できればいいのですが,いかにコールドチェーンが発達した日本でも,全国全てで入手可能というわけにはいきません。だからサバ缶がいいのです。筆者からサバ缶を受け取って体調回復した人は何人かいます。もちろん確信があって薦めたわけですが,その通りになって筆者もうれしいのです(画像/MWS)。








2022年8月2日






ダイコンの皮はパリパリとおいしくいろいろつかいみちがありますが,きょうは酒飲み向けの一品を紹介。ダイコンの皮はよく洗って水を切り適当な大きさに刻んでおきます。これに新鮮なしらす干しと,わさび漬け(獅子口屋を推奨)を加えてよく和えます。料理とはいえないくらいかんたんなものですが,この三種混合は強力なシナジー効果を生み出し,1+1+1=100 といった感じの味わいになります(個人の感想です)。日本酒によくあいますし,ごはんのおともにも最適です(画像/MWS)。








2022年8月1日






このページが光学から離れ気味とのツッコミが知人から届き,そんな有り難い忠告をいただくと本ページは今年いっぱい「MWSきょうの料理」に改変しようかと思ったりもする今日このごろ,皆さんいかがお過ごしでしょうか(笑)。 BA.5が猛威を振るい医療従事者が過去最悪の試練に曝されている現状では,筆者はまともに仕事をする気もしません。とにかく感染症対策に徹して,医療従事者に迷惑をかけないことを第一優先する生活に明け暮れています。

さてきょうの画像1枚目は「ヒラタケ」です。市販のきのこで最も美味なものなので食べたことのない人はぜひともお試し下さい。いまから40年前くらいは,市販のきのこといえば「ヒラタケ」とシイタケとエノキダケくらいでした。それらの中でもヒラタケは抜群にダシが出ておいしいきのこだったのです。当時筆者は小学生でしたが味はわかります。そして同級生がキノコ栽培農家だったので訪問してみるとヒラタケを生産していたのでした。培養瓶をもらってお風呂場において伸びてきたヒラタケを食べたのは懐かしい思いでです。

このもっともおいしいきのこは,なぜかブナシメジやマイタケなどに押されて生産量が低下して店先に並ぶ頻度が落ちているような気がします。みなさまぜひともお試しください。深いアミノ酸を感じるダシが出るので,鍋物には最適です。あとはなんといってもきのこご飯とか混ぜご飯がよろしいです。貝類を多量に入れたような深い味わいになります。ヒラタケは日本酒との相性がとてもよろしいです。そのものの味を確かめたい方は酒蒸しにして塩かしょうゆで調味してみるのがよろしいかと思います。きのこの酒蒸しはたいていおいしいものですが,ヒラタケはトップレベルかもしれません(画像/MWS)。









Copyright (C) 2022 MWS MicroWorldServices All rights reserved.
(無断複製・利用を禁じます)
本ページへの無断リンクは歓迎しています(^_^)/


トップに戻る



.