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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2023年5月31日




やはりマスコミ案件はいろいろと時間を使い反響も多いので細やかな仕事には向きませんね。5月は結果としてはまともに標本制作はできませんでした。すみません。でも代わりに,素晴らしい編集技術により本物以上に?仕上げられた『ぶらり』の番組が無事に放送され,浜野社長と出演できたことが何よりの成果です。標本はお届けできませんでしたが,画面でおおくの視聴者さんに珪藻アートをお届けすることもできました。これも仕事ですよね。

きょうの画像は二枚の異なる撮影方のものを合成して,高コントラストと高解像の両立を目指したもの。むかしもやったことがあるはずですが,いま見てみると結構いい感じかもしれません。これは少し追い込めば使い物になる絵になりそうです。Jシリーズの飛び抜けたユーザーさんならどんな処理をしたのか見抜くことができるでしょう(画像/MWS)。








2023年5月30日




この話は何度か書いた気がするようなしないような感じですが,新聞記者さんにしろ書籍編集者さんにしろテレビのディレクターさんにしろ,メディア関係者で優秀な人ほど,遊びと仕事の境界がありません。取材申し込みを受けると筆者は決まって顕微鏡や刃物研ぎで遊べる時空間を準備します。そしてメディア関係者と遊んだり雑談したりするのですが,「仕事だけしてさっさと帰ろうタイプ」と「この面白そうな人ときょうは一日遊んで帰ろうタイプ」にみごとにわかれます。

これは書籍編集者の場合も同じで,おおよそ書籍とは何の関係もない健康情報とか医療情報とか人間関係論とか雑談に終始できる方もいれば,そうでない方もいます。書籍編集者は興味の範囲が広いので大抵は一緒に遊んで楽しい方ばかりです。そして出来上がった完成物を見ると,いっしょに遊んだ方々との作品が断然優れているのです。

ま,そりゃそうですよね。一緒に楽しく遊んで学んでいるのだから記事にも番組にもその「息づかい」がノリとしてのっかりますよね。ではなぜ一緒に遊んでいるとなぜ充実するのかというと,ご本人が興味関心に従ってノリノリになっているからなのです。ノリノリになっていれば,いろんな質問ができて,それに応答する職人のクセのある面白さも出てきて,掛け合いの面白さが出てくるのだろうと思います。質問力の問題もありますよね。いろんなことに興味を持って質問できるかできないかは,それまでの人生のすべてが反映されるのです。

『ぶらり途中下車の旅』のなぎらさんはさすがでした。放映時間は7分くらいと聞いていますが,筆者が浜野顕微鏡に入室したのが15:15くらいかな。それで退室したのは19:30を超えていたと思うので,待ち時間を含めても収録時間はけっこうなものでした。質問力が並外れているのです。

なぎらさんとは,7分以外にもいろんなお話しができて,とっても楽しかったです。でも,テレビを25年以上見ていない筆者が,なぎらさんが入ってきても誰だか分からなかったのはここだけの秘密です(笑)。あとから浜野社長に聞いて教えてもらい,あーそういえばそうだなーと思ったのです。。

ロケ中のお話しをここで書いていいのかどうかチーフに確かめていませんが,放送されなかった部分でとても面白かったのは,筆者が「ホコリ1つ入ったらお仕舞いです」というような感じのことを述べたら,なぎらさんが即座に,「じゃ服は着られないね,裸だね」「塗装工をやっていたことがあって服はホコリが出るので着られなかった」「空気もシャワーでホコリを落としてた」というような話をしてくれて,それはそれは壮絶な体験だったのだなあと感じ入りました

ほかにも,番組では筆者が「0.005mm」と珪藻のサイズを述べたときに,カットされましたが,なぎらさんは「5μだね」筆者「そうです」という会話がありました。これはカメラに詳しいなぎらさんならではかと。とぼけた表情のようで底知れぬ教養の深さを感じさせる一言で,深く印象に残っています。宣伝を忘れましたが,なぎらさん,お暇があればウチのページも見て下さい…(画像/MWS)。








2023年5月29日




テレビ番組表に顕微鏡の文字が…(画像/MWS)。








2023年5月28日




まいにちの生活はどこかでストレスを生じるものです。でもうまくいっているときは,どこかでガス抜きもできているのです。それでバランスがとれています。筆者は狭い部屋に閉じ込められた独房のような生活でも顕微鏡をみていればまぁなんとかなるのです。しかしいろんな案件により顕微鏡も覗けないで事務作業が増え,制作物をつくれない日々が続くと猛烈にストレスが溜まります。体調も低下して酒の量が爆上がりします(笑)。

そんなときに,いちばん何がしたいですか?と聞かれたら,「郊外での犬のさんぽ」と答えるかもしれません。わんこに導かれるがままに河川敷を気ままに歩く犬のさんぽは,まーエチゾラムとかデパスとかトリンテリックスとかアルコールとか,そんなものよりは遙かに効果の高いものかと思います。もちろん,向精神薬の効果が欲しくて言っているのではないんです。わんことさんぽして帰ってきたあとも,わちゃわちゃして,ストレスなどどうでもいい時間を過ごせるのですから。

もちろん,「わんこ性の人間とのさんぽ」でも構いません。女性限定で。そんな感じの方はそういえばこれまで数名おられた気がしています。そのうち2名は近所の植物園を一緒にさんぽした気がしていて,1名はヒット作を飛ばす名編集者になり,もう1名は顕微鏡観察関係のお仕事をしているような気がしています。

こう書くと,お前は自分のストレス解消にそこいらへんの女の子を使うのか,とお怒りがきそうです。でもご安心下さい。筆者のストレスは,喜んでウチに来る人しか緩和できません。ウチに遊びに来ることが面白いと思っている人が筆者のストレスを緩和するのです。そして筆者と一緒に遊んだその方々もストレス緩和しているはずなのです。ストレス解消とはそんなものです(画像/MWS)。








2023年5月27日




いつも利用していた三井住友銀行のATMが突然撤去されていた。。約一ヶ月前に使ったときは予告のようなものには気づかなかったのですが…。この地域でのATM等の規模縮小はなかなかひどいもので,2000年代に入ってから,駅前の有人の大きな支点が廃止,歴史ある文京区大塚の有人の支点も廃止,続いてATMの撤去,無人ATMでの台数削減と続き,ATMの台数で言うと14台くらいが2台になってしまいました…。こういった動きに加えて振込限度額や引き出し限度額の設定により現金の動きを徹底的に鈍くすることとなっています。ここまであからさまな動きになると,単にキャッシュレスの世の中を実現する方向というだけでなく,預金封鎖のための準備のような気さえしてきます。その日は前触れもなく突然やってくるかもしれず,なんだかなあと思ったりもするのです(画像/MWS)。








2023年5月26日




こんかいのテレビ出演も自分では見る気がなかったのです。本ページを初期からごらんのみなさまにはお分かりのように,筆者は自己肯定感がひじょうに低いレベルで自分の姿はもちろん,へらへらとした声など聞きたくもないのです。そういった認識のままずーっと人生を過ごしてきました。当然,カラオケなんか自分の声が聞こえるので悪夢のようなものです。

しかし「ぶらり途中下車の旅」の放映後,あまりにも評判がいいので, こちら から番組をみてみました。

いやーびっくり。いままで自分の姿が映っている報道関係のものをみても嫌悪感がけっこうあったような感じなのですが,今回の番組では,なんか,筆者そのものが写っているという感じで,へらへらした声という感じもなく,見ていられるのです。いやーびっくりです。こんな自己肯定につながる経験はこれまでしたことがありません。たぶんこれは「浜野顕微鏡」というこれ以上ない守護神に守られて筆者が安定した結果なのだろうと思います。

そしてもちろん,編集の絶妙な技術もあるものと思います。ロケの時間中,終始和やかではありましたが,そのなかでも微妙に不穏な表情とか,会話の不整合はあったのかもしれません 。ミリ秒単位でそれらを編集してつなぐのはプロの技といって差し支えありません。

テレビを持たずに,youtubeの動画ばかりみている筆者からみると,テレビのプロの作り込みはすごいなーと認識できる出来事でもありました。お世話になりましたスタッフの皆様に御礼申し上げます(画像/MWS)。



*1 浜野さんの言葉に注目して下さい。まったくの一言のムダもない真理だけを切り取ったお言葉。真似ができません。ツッコミのタイミングといい素晴らしいです。




2023年5月25日




みなさんに朗報。伊与原新さんのじわりとくる短編集『八月の銀の雪』が文庫化されます( こちら )。これで,いろんな方々に伊与原ワールドが広まることが期待されます。単行本はプレゼントしてもそこいらへんに積まれてしまう恐れもありますが文庫本は気軽に旅のお供にもなるので,これまで以上におおくの方々に浸透することかと思います。こりゃーたくさん買ってばらまきますかね。そんな気になったりもします(画像/MWS)。








2023年5月24日




こんかいのテレビ出演ではメールでも多数のご感想をいただきとても有り難いこととなっています。その中でもっとも?多かったのが筆者の「白髪が増えた」というものです。そりゃそうです。このコロナ騒ぎで数年来温めてきた大型企画を潰し,兼業主夫としてカミさんには個別に食事を提供する毎日,そして顕微鏡に囲まれながら寝袋で寝る生活も三年目に突入です。奴隷のようだった大学院の頃の生活を思えば何でもないですが,それでもフツーの暮らしをしている方々からは過酷な日々でしょうね。すでに肺炎を起こさなくなった新型コロナを過剰に恐れているわけではありませんが,夫婦共倒れは風邪であろうとインフルであろうとコロナあるいはほかの感染症でも面白くないのでそんな日々になっています。

そのような過酷な生活ですっかり白髪が増えた筆者の姿を見たい人は こちら からどうぞ。たくさんのふしぎ編集部が素敵なアナウンスをしてくれました。

カミさんも周囲でコロナ患者が次々と発生する過酷な日々を過ごしているのですけれども,いったん帰宅すれば,ダンナの作る定食がすでに用意され,数分以内に提供され,食後は片付けサービスもあり,翌朝はレンジでチンするだけでOKな手作り朝食が冷蔵庫に入っているという生活を継続した結果,白髪は1本も増えず,黒々とした髪の毛を維持しています。同級生なんだけれども…現実というのはこれほどまでも無残なものです。わはは(画像/MWS)。



*1 カミさんの名誉のために言っておけば逆の立場になりたくありません。筆者は自己評価が低いからか何なのかはわかりませんが,人様に何かを施している方が気楽な気がします。毎日毎日カミさんからこんなサービスを受けたら,ん? ひょっとしてオレはまもなく死ぬのか? だからつかの間の至れり尽くせりがはじまったのか? と 尻の穴がむずむずするかもしれません。(しないかもしれません)わはは。




2023年5月23日




つくるのが難しすぎるテストプレート。この画像ではいっけんまともに見えますが垂直角はよく出ていますが,水平線は傾いています。これをそろえるのは不可能なのでは?と思うほど難しいのです(画像/MWS)。








2023年5月22日




こんかいのテレビ放映では,流れた珪藻画像や動画はすべて筆者撮影の素材を使っています。さすがのテレビ屋さんでも顕微鏡写真撮影には対応していないので仕方ありませんし,筆者が撮影する方が機材の善し悪しは別としても,顕微鏡のチューニングやホコリ対策を考えれば,アドバンテージは言うまでもないことです。

そして狙っていたことがあります。テレビなのですから,画面は4:3か3:2か16:9かそのくらいです。この画面一杯に珪藻アートを映し出し,大画面で大迫力で初見の暗視野像をご覧いただければ,それは筆者が顕微鏡で実物紹介するときの手法と重なり,良い方法だろうと思ったのです。

そういうわけなので,放映された2つの作品は,テレビ放映用も念頭に置いて制作したものです。テレビ取材申し込みのあとに作ったのです。黄砂が吹き荒れ制作は難航を極めましたが,。何とか16:9の画面一杯に珪藻を映し出すことには成功したようです。もちろん見栄えがするように大型珪藻中心にアレンジしています。

このように書くと筆者の手柄のように感じるかもしれませんが,Nikon1J5で提出した画像や動画なので,これをテレビ放映用に画質調整や動画のなめらかさを補正するのにはテレビマンの高い技量があってのことだろうと思います。つまり,今回の放映はタレントさんも,筆者も,浜野さんも,ディレクターさんも,編集さんも,みな以心伝心だったのです。

…ということで,ぜひみなさま,見逃し配信をご覧頂ければと思います。珪藻アートがこれだけの時間を費やして,テレビ画面に表示されるのは「事件」といって差し支えないというのが,珪藻と30年以上遊んでいる筆者の見解です…(画像/MWS)。








2023年5月21日




テレビ番組が無事に放映されてほっとしています。大きな事件や災害があるとこのような旅番組は消し飛んでしまうのです。筆者のメディア掲載の初回は1986年頃だったと思いますが,掲載日に三原山が噴火して記事が追いやられたかもしれない過去があります…。ので,今回も覚悟はしていました。でも何とかなってよかったです。視聴者さんからの反響では,とてもよい構成になっていてよかったとのことです。まぁほっとしました(画像/MWS)。








2023年5月20日




さて,ほんとうにテレビ番組は放映されるのだろうか…。と思いながら寝床につくことにします。テレビを自発的に見なくなって30年近くになりますので,テレビ番組には何の興味もありません。ましてテレビに自分が写っているなんて想像するだけで身の毛がよだつような出来事です。でも,視聴者目線からはたぶんちがっていて,動物園のサルを楽しむ方々が多いように,画面の中の筆者を見世物として喜ぶ人はいるんだろうと思います。それはそれで有り難いことです。ぜひ,変人の姿をごらんいただければと思います。

テレビに何の興味もなく何十年も見ていない筆者に取材を敢行したスタッフも大変だったろうと思います。お世話になりました。ありがとうございます。

放映時間中はたぶん,筆者はまだ布団(寝袋)に潜っているだろうと思います。これまでも新聞やテレビや雑誌に何度も掲載されましたが自分が載っている記事や番組に何の興味もありません。自分を見ても面白くないです。ので,番組放映後も標本制作にまい進できればと思っております。永らくお待ち頂いているお客様,本当に済みません(画像/MWS)。








2023年5月19日






きのうの藻類はEudorina elegansではないかと,本ページの古くからの読者からお教えいただきました。自分で調べればわかることなのに忙しいのを口実に図鑑も手にとっていませんでした。恥ずかしい…。でもありがとうございます。感謝感謝です。それでさっそくEudorina elegansで画像を見てみると こんな 具合でした。なるほどーですね。

それにしてもこうして画像を見てみると,本ページの画像品質の高さが明らかに見えます(笑)。すでにネット上には膨大な顕微鏡画像が蓄積されていますが,そこに新たに加えるのですから,ゴミを増やすようなことをしていてはいけません。画像品質は常に上位でなければならないと思っています(画像/MWS)。








2023年5月18日




きょうも琵琶湖のネット試料。忙しくて名前はわかんないです。読者のみなさま,これは何だろうと調べるとちょっとかしこくなるかもしれませんし,時間の無駄かもしれません…いい加減な記事ですみません(画像/MWS)。








2023年5月17日




きょうの画像は琵琶湖のネット試料。琵琶湖ではこんな珪藻がプカプカ浮いているんですねえ。似た種は河川でも見られますが,付着も浮遊も自在なのでしょうか(画像/MWS)。








2023年5月16日




いろんな細切れの案件が降り注ぐ毎日を過ごしていて脳みそが停止しかかっています。顕微鏡や試料いじりをしているときは脳みそも快調なんですが事務作業のようなことがえんえんと続くと脳内に「嫌気」が発生して作業は大量にあるのに手足に力が入らなくなり何もする気が起きなくなります…。そういうときでも情報収集だけはできて,一日中パソコンにかじりついて気になったことをずっと調べたり勉強になる動画や音声を流して聞いていたりします。人間は何もしなければ自動的にバカになるようにできているので,仕事をしたくない日でも,「バカにならない努力」だけは継続するのです…(画像/MWS)。








2023年5月15日




しゃぶしゃぶ用の豚肉は昆布出し(豆腐昆布)でしゃぶしゃぶして,よく水を切っておきます。どんぶりにニンニク一かけとショウガ多め,タマネギ多めをすり下ろして入れます。そこに適量の日本酒としょう油を加えて電子レンジでチンします。600Wで3〜4分。これでMWSオリジナル焼き肉のタレの完成。甘さはタマネギと日本酒で出しています。とてもさっぱりしてキレの良い味です。

ニラはざく切りにしてテフロンのフライパンで炒ります。軽く火が通ったら火を消し,そこにしゃぶしゃぶ肉と焼き肉のタレを投入してよく和えます。これで当店特製の肉ニラ炒めもどきの完成。油を使わないのでお腹への負担も軽く健康的なメニューといえそうです。味は肉ニラ炒めに近いです。仕上にごま油を垂らしてもよろしいです。

しゃぶしゃぶの昆布出しにはタマネギと油揚げを加えて煮込み,仙台味噌を加えれば,これが驚くべきコクのある味噌汁になります。出汁に使った昆布は適当に切って結んで,ゆずポンをかけて電子レンジでチン。酢昆布風のおつまみになります。こうして食材を無駄なく使い切り,そしてそれぞれがおいしい,これが家庭料理のひとつの理想なのです。

この調理法は「お肉に火を通しすぎない」「極力油煙を作らない」という発想から生まれたものだろうと思うので,筆者の顕微鏡人生から生まれたともいえます。こういった感じのメニューで暮らしていると,油煙の発生はおそらく一般家庭の数十分の一から数百分の一だろうと思います。その証拠に? 当サービスを開業してから,換気扇から油が垂れてきたことがありません。もちろん微細な油煙は調理でつねに発生しているので少量の油は付着していますが,それらは洗剤なども不要で,ボロ布で拭けば掃除おしまい,という感じなのです。

そしてまた,換気扇の油汚れは,そこで生活している人が体内に取り込んだ油の量ともある程度は比例しているでしょう。ふつう魚,肉,野菜を食べていればその材料に脂質は入っているので追加で大量に摂取する必要はありません。筆者の作る料理は脂っこいものはほとんど皆無です。

…といいながら買ってきたから揚げを有り難がって食べるのもまた人生なんですが(^^; わはは(画像/MWS)。








2023年5月14日




あめ上がりの夕暮れ時に見かけたアジサイ。文京区内です。いろんなことに時間を吸い取られているうちにもうこんな季節になってしまいました…(画像/MWS)。








2023年5月13日






お子様が驚きながら楽しく学べ,大人には認知機能テストとして使える画期的な展開型絵本,『このあな なんじゃ』のシリーズ3が出版されました。編集者さんから「出るよ〜」とは聞いていたのでこんどは何かな〜と楽しみにしていました。「あな」なのでうーん人間の体表面の穴かな? それじゃ下品すぎるかな? でも地表面ならあとどんな穴があるかな? などと想像していました。

編集者さんのお取りはからいで恵送されてきた本をみて「やられたー」と思いました。なんとなんと「ちそうのせいこんかせきへん」なのです。単純な穴ではなく,かつて穴だったものです。穴の化石です。さすがにこれは想像できませんでしたが,たしかに「あな」であることに違いはありません。発想が凄すぎます(笑)。

さてページを開いてテストの時間です。いやーこれは難易度高い。一つ目と三つ目しかわかりませんでした…。が,「ふーん,そうなんだー」とある種の驚きを感じながら楽しく眺めることができました。今回の本は「想像させる力」がずば抜けているような気がします。かつて確かに存在した太古の時代に導いてくれるのです。「あな」という証拠をもとにして。

いつものように巻末には詳しい解説があり,みぞぐちともやさんの絵は安定の品質と迫力で申し分ありません。

この本,古生物学会の先生方にプレゼントしたら喜ばれるかもしれません。地質系の学科なら大学に置いてもふしぎではありません。学生さんがニコニコ眺めている姿が想像されます。もちろん,小学校の学級図書にも最適です。小学生時代に「生痕化石」を知っているなんて素晴らしいじゃないですか。視野が広がりその後の人生がちょっとだけ豊かになるに違いありません。

『このあな なんじゃ ちそうのせいこんかせきへん』,仮説社さんのサイトは こちら です。Amazonさんは こちら です。みなさんもぜひお手にとってみて下さい。

それにしても仮説社さんは元気ですねー。『われから』という奇特な本を生み出したかと思えば『わかめ』という不朽の名作が出てさらに『うに』という絵本の金字塔みたいな本が出る。そして大人の認知機能テストシリーズも充実の3冊。すべては この本 の辺りからはじまったような気がしています。海,干潟,淡水などいろいろな水域の生き物を扱った本を継続的に出版しているところが個人的には有り難いところです。仮説社さんには今後も大いに期待しています(画像/MWS)。








2023年5月12日




11日夜は物品引き渡しと受け取り,その他の用事がありきょうの画像の場所で過ごしました。浜野顕微鏡×三啓つくば営業所×ミクロワールドサービスの90分一本勝負です(笑)。この三人で会うことは初めてでしたが,お互いよーく知っている間柄なのでまるで日頃会っているかのような楽しいひとときを過ごせました。三啓のSさんには筆者の産総研時代,とてもお世話になったのです。産総研をやめてから18年ぶりの再会でしたがなんだか嬉しかったですね。そのSさんはJシリーズユーザーで日々の納品やメンテナンスに珪藻テストプレートを活用いただいています。持ちつ持たれつ?のふしぎなご縁です。もちろん浜野顕微鏡もJシリーズの古くからのユーザーさんです。Kempのスライドやほかのスライドも多数保有するこの会社で筆者制作のJシリーズをご利用頂いていることはとっても名誉なことなのです。いつまでも話題が尽きない感じでしたが,仕事が終わってから集まったのですぐに時間切れとなりました。でもまたきっと次の機会があるんじゃないかと思ったりもしています(画像/MWS)。








2023年5月11日(2)






スマホにレンズを取り付けて顕微鏡にしてしまおうという試みはスマホが出た当初からありますが,最近は本格的な設計のものが出てきて像品質がかなりよくなっているようです。そのひとつの例がきょうの画像です。撮影者はこちら です。珪藻を撮影しているので筆者には性能が一目でわかります。実効NAは0.2弱くらいはありそうで,照明にもよりますが2〜3μmは解像するだろうと予想できます。像品質もよく,球面収差は小さめです。これなら,たとえば大型のミジンコなどは抜群によく見えることは間違いないでしょう。

本ページの読者には見慣れた光景の画像と思いますが,これ,顕微鏡を使わずに,スマホにレンズ一個つけただけでということを考えると,この画質と解像はほとんど「驚異的」といってよろしいかと思います。

製品の詳細な説明は こちら にあります。筆者はスマホを持っていませんが,レンズそのものに関心があります。いろんな応用が考えられじつに面白そうです。

本ページの読者の方々の多くはすでに顕微鏡を扱えるわけですしスマホもお持ちなので,この豆レンズを正確に使いこなすことは難しくないでしょう。スマホと一緒に持ち歩けば,ちょっとした場面で顕微鏡写真が撮影可能です。欲しくなった人も多いのではないでしょうか(画像/合同会社KaraSeed)。








2023年5月11日




きのうとおとといの画像はNA=1.2の水浸対物レンズ(WI)で撮影したものです。球面収差補正が良好でとてもよく見えますが藻類に対して倍率が高すぎて被写界深度も浅く全体を表現するには少し無理がありました。きょうの画像はNA=0.75まで落としたものです。分解能は若干低下して鮮鋭度は落ちますが消えてしまうような微細構造はないので見た目の印象は変わりません。全体を収めることもでき,ピントも深くなり,アワセオオギの典型的な姿を表現できているといってよいでしょう。なにごともバランスが大事です(画像/MWS)。








2023年5月10日




きのうの記事を見た複数の読者の方々から,画像の藻類はミクラステリアス・ハーディ(Micrasterias hardyi)だとご教示いただきました。和名も現在もっとも通用しているアワセオオギの方が適当とのことです。ありがとうございます。調べてみると外来種とのことで,2011年に琵琶湖で初めて見つかったとのこと。なるほどそれなら2010年刊行の月井先生の本には載っていないはずですし,筆者が未見だったのも納得です。けっこう大きくて見栄えがするので培養して教材にするのは良いかもしれません(画像/MWS)。








2023年5月9日




きょうの画像は琵琶湖のプランクトン試料中に入っていたもの。何だろうコレは。クンショウチリモに似ていますが月井先生の『淡水微生物図鑑』に該当種は見当たりません。それに細かく見るといろいろな違いが目に付きます。筆者の少ない経験の中では見たことのない種で,こうして東京に居ながらにしてプランクトンの多様性を味わえるとは何と幸せなのだろうと思ったりもしています。画像は水浸対物による透過明視野絞り込み中央絞りです(画像/MWS)。








2023年5月8日




ゴールデンウイークの最終日は幸いにも雨だったので空気がきれいになりこれはラッキーと標本制作の準備をすすめていました。するとカールツァイスの田中亨先生(@新幹線車内)から連絡が入り琵琶湖の生サンプルを届けてくれるとのこと。ああ,これは,連休中に仕事ばかりするなとの神様の采配ですね。有り難いことです。そこですぐに検鏡のセッティングをして,大雨のなか来訪された田中先生と,軽くビールを飲みながら顕微鏡の午後となったのでした。

ご覧いただいたのはJシリーズ最新のものでたぶん一般販売には回らないものです。新たなコンセプトで制作したので屈指のJシリーズ・ヘビーユーザーである田中先生にもお楽しみいただけたようです。珪藻のJシリーズは照明法によりいくらでも表情を変えるのですが,当室でご覧いただいたことによりその一端を体験していただくこともできました。

琵琶湖の生サンプルも頂戴してさらに誰もが知る「551」まで頂戴してしまい恐縮の限りでしたが,完璧な標本を完璧に調整された顕微鏡で覗くことは,日本を代表する顕微鏡伝道師の田中先生でも貴重な体験です(断言)。田中先生は顕微鏡メーカーにお勤めのトッププロですが,筆者は顕微鏡標本分野(微化石)のプロです。相性が悪いはずがなくノーストレスの夢の時間が過ぎゆくのです。

そして寝酒を飲みながら残りの551をオツマミにして2023年のGWも終わるのです。終わりよければすべてよしっ! 連休中なんだかんだいいながらも顕微鏡関係者と2回も「顕微鏡の午後」ができましたし,仕事も充実して大量のデータ発送もできましたし,発注の一部も消化できましたし,スライド製造もできました。なかなかたのしい日々でした(画像/MWS)。








2023年5月7日




ゴールデンウイークもそろそろ終わりですが筆者は結局しごとの日々でした。6日は午後までだらだらしたあとに,ひたすら散布スライドを作りました。そのあとすぐに簡素な夕飯。食後に,調理しなければならない食材が多数控えていたので2時間弱ほどお料理という名の気分転換。ブロッコリーを加熱調理して,豚肉をしゃぶしゃぶして自家製焼き肉のタレ(にんにく,しょうが,タマネギ,一ノ蔵,しょうゆ)に漬け込み,しゃぶしゃぶのお湯(昆布出し)にはタマネギとダイコンを加えて味噌汁にして,ナスは加熱して塩コショウ・オリーブオイル,そのあとにミートソースを加えて和えて加熱,出汁昆布は柚子の村と加熱して酢昆布,メカジキのアラは塩コショウとしょう油少々を振ってからバター焼き。きょうはその他にもウドのきんぴら(油揚げ入り),もやしのしらすザーサイ,オナガダイの漬け込みなども作っています。

きょうの画像はそんな話題とはあまり関係のないコスキノディスクスの微細構造。顕微鏡をまともに使うと珪藻被殻上の微細構造が光の波長の半分くらいまでは余裕で見えるのですが,そのことを最初に体験したのがこの構造だったような気がします。まだ20代の若かりしときに誰にも何も教わらず,独学で顕微鏡を勉強して,標本も自分で作ってそんな体験ができたのです。いまにして思えばかなり貴重な経験だったように思います(画像/MWS)。








2023年5月6日






ようやく二週間前からの発注を発送。遅くなりましてすみません。在庫状況によっては散布スライドでもお待たせすることになります。きょうの画像は発送時のおさんぽ。近くのポストに投函することもできますが,万一の発送事故に備えて,歩いて20〜30分の郵便局に向かいます。その途中は仕事の合間のさんぽの時間なのです。個人事業主は自宅で仕事をすることが多く,それゆえ血栓症などを発症して心筋梗塞・脳梗塞でお陀仏というのが日常です。筆者も知人をそれで失っています。ので,仕事の合間のさんぽの時間は,生命維持に必要かもしれないひとときなのです(画像/MWS)。








2023年5月5日




ゴールデンウィーク中もとくに用事もなく仕事の日々です。でも世間が連休で静かな雰囲気になっているので筆者ものんびりとやらせてもらっています。気分だけでも連休っぽくということです。こういうの,個人事業主には結構大事なことなんです(画像/MWS)。








2023年5月4日




おおくの人が新聞も読まなくなり,テレビからも遠ざかり,スマホをいじって情報源とする世の中になった現在,スマホもテレビも新聞も読まずに前方視界に集中する「運転」という操作を行っている人を対象に広告を打つ「きぬた歯科」の戦略は,時代にマッチしているのかもしれないと思う今日この頃。きぬた歯科は情報戦を戦っていない。別の土俵を開拓しているのです(画像/MWS)。








2023年5月3日




ほんとうはユーザーが十分な知識を持って機材を扱うのが幸せなのです。それは顕微鏡でもカメラでも同じです。でもユーザーが写真技術の勉強や顕微鏡光学の勉強をするはずもなく,カメラや顕微鏡は普及していきます。そこに悲劇があるのです。

カメラの歴史をみれば,最初はお勉強が必要だったカメラが大半でした。少なくとも,焦点距離,シャッター速度,フィルム感度,絞りなどの基礎的な知識が体系的に身についていないとまともな絵は撮れませんでした。しかしその後に,完全な無知でも写るカメラが開発されました。

それ自体はいいことなのです。写真はいまを生きている人々がその瞬間を記憶に止めたいために記録するものでしょう。知識もセンスもなにも必要なく使えるのが正義なのです。

でも,顕微鏡はちがうのです。顕微鏡は見たい像を自分で作る装置です。見たい像は,照明方法によって無限に変化します。「無限」はオーバーな表現ではなくて本当に無段階にいろんな変化があるのです。

このことはプロでも認識の違いがあって,見たい像をつくれるプロもいれば,自分の技量の中で満足しているプロもいます。筆者は前者に属しますが,それでも見たい像を自由自在にすべてつくれているかというと,ぜんぜんまだですね…という感じがします。

きょうの画像はむかしの顕微鏡。この設計はユーザーが勉強して最適な照明をしてね,という思想が根底にあります。光源の心出し,鏡基の心出し,低倍対物のフィールドレンズの心出し,このすべてを行うには最低でも講習が必要です。でも当時はこんなものが売られていたのです。現実には,これを使いこなせる人はかなりの上級者です。初心者では手も足も出ません。

これ以降,顕微鏡はどんどん勉強が不要な方向にむかい,ランプの心出しやフォーカスなどが省略されていきました。コンデンサの偏斜装置も取り払われ,コンデンサの心出しとフォーカス,視野絞りくらいしかいじるところがなくなりました。

初心者にはそれでいいのでしょうが,逆に上級者にとっては「最適な照明」ができなくなり,むかしの顕微鏡の方がまともということになってしまっています。いろいろなところが調整できる1960年代の鏡基に最新の対物レンズをのせたような顕微鏡があればぜひとも欲しいのですが,時代がそういった方向に進むことはなさそうです。難しいものです(画像/MWS)。








2023年5月2日






のみ仲間から「シャケの炊き込みご飯」なるものを味見させていただく機会があって,レシピを聞いただけでなるほどーとは思うのですが,味見してほほうーと思いました。これは簡単だし,当室の干物や塩漬けの魚,しらすなどは「調味料」という法則そのものですね。

オリジナルのレシピは,鮭,きのこ,油揚げ,昆布,塩,しょうゆ,ショウガで無洗米2合を炊きあげるというものでしたが,冷蔵庫を見るとほぼその材料があったのでやってみたのがきょうの画像。紅鮭は骨を抜いて細切れ,エノキダケは細切れにして電子レンジでチン(画像なし),マイタケは手で細かく裂きます。むつみの油揚げは細切れにします。マイタケを生で入れているのでショウガは省略します。そして無洗米に塩,しょうゆ,日本酒(一ノ蔵)を加えて若干水を少なめにして,具材を上にそっとのせて炊きました。

まぁ,これは間違いないやつですね。味見させていただいたものと同じ方向のものがちゃんと出来上がりました。魚の炊き込みご飯とか混ぜご飯は滅多に作りませんが,このレシピはお釜に臭いも染みつかないし,手軽でよろしいかと思いました。

まだハタチになる前くらいのころ,東北方面にサンマの炊き込みご飯があると知って母親に説明して作ってもらったことがあります。あれはうまかったです。ならば魚の炊き込みご飯はいろいろあってもふしぎではないですよね。鯛は定番ですが,メジャーでないだけで,ほかの魚もいろいろできそうですね(画像/MWS)。








2023年5月1日




4月30日は隣県で顕微鏡の午後でした。男女比2:3を実現した理想的な人材の組合せでした(笑)。ほんとうは2:4を目指したいところですが…。顕微鏡の午後といっても,12:00から21:50まで続いた耐久レース的なハードなものでもあります。こんかいは筆者は半分仕事,半分はゆったりの気分で参加しました。大量の機材と標本を担いで持ち込み,13時から18時前までは講義モード,それ以降はビジネスモードでした。遊びの集まりというよりは,顕微鏡の引力で集まった仕事仲間という方があたっています。メンバーは修士2名と博士3名といった感じでした。筆者は課題解決のお手伝いができればと思っての参加です。

会場提供のOさんには感謝の限りです。そして遠くから来てくれたOさん,今回のメインゲストのOさん,そしてビジネスパートナーのOさんも本当にありがとうございます。ん?筆者もOさんなんだけれども。男女5人が集まってその全員がOさんという確率は恐ろしく低い気がします。何かの引力が働いているのかもしれません。

それにしても4月は光速で遠ざかっていきました。黄砂はひどいし積もった案件は進まないし横槍は入るしで散々な?あるいは充実した?一ヶ月でした。簡単な散布スライドを注文いただいてまだぜんぜんお応えできていないことがつらい感じもします。でも最後の30日が皆さんと会えて充電できた感じもするので,「終わりよければすべてよし」です(画像/MWS)。









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