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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2024年10月31日
せんたくものを干すクリップに赤とんぼがとまっている…。しかも2匹。これ,初めてではないのです。昨年かその前かにもそんなことがありました。なぜかこの金具の部分にとまるのです。日が昇ったときにもっとも温まるところを選んでいるのでしょうか。そしてどこから来てどこに行くのでしょうか(画像/MWS)。
2024年10月30日
なんともよりのスーパーサミットにクロソイの刺身が。筆者の大好物でもあります。何度も丸1本をおろして刺身で食べました。魚をさばくのを覚えたのもクロソイ辺りだったかと思います。このお刺身,味は淡いのですがそこがいいのです。食通には平凡な味と評されるかもしれませんが,何でも脂が乗っていてうまみに満ちていればいいというものではありません。こんなさわやかな白身のお刺身を,土鍋で炊いた京子ちゃんからの新米に着地させて食べれば喜びが発生するのです。
それにしてもサミット,ふしぎです。ホウボウ,タチウオ,カマスときてクロソイ。本当の魚好きがいなければこのラインナップはあり得ません。さて,次は何が来るか。ありきたりでないものを予想するなら「ボラ」その次に「メジナ」かな(画像/MWS)。
2024年10月29日
このところのおかしな天候・気温のせいか秋の不眠まつりが生じているような気配。浅い睡眠で眠れなくなることがたびたび発生。そこに加えて,フロから出て頭を拭いていたら首の付け根から「ぴきっ」と音がして危険な感じに。直ちに安全な姿勢を探して安静に。動かなければ痛みはないので軽度でしたが念のためにあとから芍薬甘草湯を2包。以後は経過観察ですが徐々によくなっています。季節の変わり目はおそるおそる過ごしたほうがよさそうです(画像/MWS)。
2024年10月28日
あまりの投票率の低さに厭世的になっています。いちばんの敵は与党でも裏金議員でもなく,政府に飼い慣らされて,悪を咎めることができない国民なんだろうと思います。一度くらい民主主義国家となった日本の姿をみてみたかったですが,このままだとあと100年は無理そうな気がします。
画像はそんな話題とは関係のないシラスとエノキダケのパスタ。材料はシラス大量にエノキダケ一パック,パスタ200グラム,バター少々です。シラスの塩味だけで調味するので大量に加えます。海苔を散らしていただきます。食感はもそもそしますが深いコクがありとても美味に感じます(画像/MWS)。
2024年10月27日
フライパンで魚を焼くと皮が反ってしまってうまく焼き色をつけることができないことがあります。じつはこの現象は防ぐことができます。皮目から焼くのですが,熱したフライパンに皮を下にして入れ,最初の1分くらいは上から手で押さえるのです。皮に火が入りその下の身にも火が入った時点で反らなくなります。きょうの画像がその一例。平面が出た皮に均一な焼き色をつけることができています。こうすることにより食味も良くなります。ちょっとしたプロの技から学んだものです(画像/MWS)。
2024年10月26日
あぶら身を外されたもも肉は適当にカットして串打ち。藻塩を振って一時間以上置いてから魚焼きグリルで焼きます。これ以上ない日本酒のお供です。それにしても串打ちは難しいですね。きれいに焼けておいしく食べられるので問題はないのですが,専門店のようにきれいに串打ちするにはどうやってお肉をカットしたらいいのだろうと思ったりもします(画像/MWS)。
2024年10月25日
そこいらへんのスーパーで販売されている鶏もも肉はブロイラーなので多かれ少なかれ脂身がついています。ものによっては脂身だらけのこともあります。料理によっては脂身でしつこくなるので外したりしますが,外した脂身は炒め物や煮物に使うなどいろんな利用法があります。きょうはその一例。めんつゆ(ビミサン)にみじん切りにした脂身や鳥皮の脂が多い部分を投入してさっと煮ます。そこに長ネギを加えて少し煮ます。これを熱いまま,十割そば(ざるそば)のつけ汁にするのです。たった数グラムの脂が加わりネギが煮えているだけなのに,じつにこくのあるうまみを感じます。ウチではこれをニセ鴨そばと呼んでいます(笑)。七味唐辛子がよくあいます。もちろんそうめん,うどんでも美味ですが,十割そばとの相性が抜群です。
これと同じことはラードでもできます。豚こまやバラ肉で脂身が多いなーと思ったときは一部切り取って刻み,ビミサンとネギで煮て,肉汁そばのつけ汁になるのです…(画像/MWS)。
2024年10月24日
すこし前にニコンの顕微鏡写真コンテストの審査結果が発表されていました(こちら)。これを見たときの筆者の心情は複雑なもので,毎年ケバケバしい,どぎつい彩色のものばかりを選んだひどい内容なことは承知していますが,今年はその中でも過去最悪なジャッジのセンスではないかと思いました。個々の作品はそれなりに高度なものもあり良い顕微鏡写真といえるものばかりですが,コンテスト全体としてみたときに,これは決して「Small World」ではありません。気分が悪くなりました。何なのだこのコンテストは,と。
ニコンの上層部はこのコンテストの審査委員に物申した方がよいのではないかとすら思います。コンテストの名称を変更するとか,あるいは部門別に審査するとか,いろんなやり方があるでしょう。
きょうの画像はJamin-Lebedeff干渉顕微鏡で撮影したディプロネイス。この検鏡法独特の色づきを見ることができ,なかなか見応えのあるものです。しかし,この画像が好ましいものであったとしても,コンテストの入選画像がこんなものばかりだったら食傷気味になるでしょう。何ごともバランスが大事だと筆者は考えますが,ニコンのコンテストからがそのバランスを感じません。
もっとも,ニコンのコンテストは毎年このようなケバケバしい下品な画像ばかりを入選させてきたので,そもそも応募作品がケバケバしいものだらけで他のものがなくなっている可能性もあります。審査委員のレベルに関係なく,ケバケバしいものから何かを選ぶコンテストになっているとすれば,それも好ましいこととは思えませんね。個人的には(画像/MWS)。
2024年10月23日
とりもも肉1枚は脂を外してみじん切りにしてしょう油に漬けておく。外した脂は細かく切ってフライパンに入れる。ゴボウ(小)1本はささがき,ニンジン1本,コンニャク1枚はみじん切りにしてフライパンに入れる。ブナシメジは石突きを取り去りバラしてフライパンに入れる。エノキダケはみじん切りにしてフライパンに入れる。
フライパンを中火で加熱してもも肉から外した脂で具材を炒めます。もも肉は別のフライパンで加熱して軽く焼き色がつくくらい火が通ったら具材のフライパンに加えます。もも肉のフライパンには油とうまみが残っているので一ノ蔵無鑑査(日本酒)を注いで洗い,日本酒は具材のフライパンに入れます。具材には適量のしょうゆをぐるぐるします。あとは弱火で煮込んで汁気がなくなれば,混ぜご飯の具材が完成です。
コメは3合をすすぎ洗いして,市販のおいしい水を加え1時間ほど吸水。水加減は普通炊きとすしめしの中間。炊飯はお急ぎモード。炊きあがったご飯に具材を混ぜ混ぜすれば当室定番の混ぜご飯のできあがり。それがきょうの画像。
お味はどうかというと…,びっくり仰天のおいしさなのでした。何なんだコレは。いつもとまったく同じように作っているのですが過去最高レベルの脳天がしびれるようなうまさ。この日はカミさんが外出で,一人でできたての混ぜご飯を頬張っていたのですがあまりのおいしさに中年オッサンにもかかわらずおかわりして3杯食べてしまいました…。
この画像の釜は5合炊きのものですが,コメは3合です。ということは,具材が約半分なのです。3杯の混ぜご飯は,実際には1.5杯分の白米と,1.5杯分の具材を食べたことになります。ので,そんなに腹が膨れることもないし栄養も偏りません。
それにしてもなんでこんなにウマいのか。びっくりだったのですが,使ったお米が京子ちゃんから頂いたひとめぼれの新米で,たぶんそれが理由。高級な新米は白米で食べることが多かったのですが,じつは混ぜご飯にしてもベースとなるお米がおいしいので,飛び抜けたおいしさになったのでした。いやー料理というのは日々勉強ですねーと思ったのでした(画像/MWS)。
* すべての具材を最初に炒めているのは風味をよくするためと思っています。どんな食材でも表面には劣化層があるので,これを低水分の加熱により除去するのです。わかりやすく言えば,青魚の表面を炙ると生臭みが消える,あのメカニズムです。鮮度のよい具材なら炒めは省略してもまったく構いませんが,味にうるさい方なら炒めた方がワンランクアップすることはすぐに感じ取れると思います。
2024年10月22日
うすぐもりの空と彗星C/2023 A3。10月20日18時過ぎ頃。Nikon1J5, Micro Nikkor 55mmF3.5による撮影。東京都文京区千石から(画像/MWS)。
2024年10月21日
もう見られないかと思っていた彗星C/2023 A3ですが,日曜日夕方に新米の混ぜご飯を仕込んでいるときに換気のため南側の小窓を開けに行きました。すると快晴の夕暮れであることが判明。時刻は17時50分。これなら写ると確信。直ちにNikon1J5を二台体制で出発。あるいて数分の撮影ポイントに着けばすでに何組もの親子が観察していました。これだけの透明度なら双眼鏡での検出もできますが経験者でないと彗星を判別できないものと思います。写真に残してあとから確認するのがよろしいです。
それにしても東京都心に居ながら3回も,尾をたなびかせる彗星を撮影できるとは幸運でした。ハレー彗星以来,いろいろみてきた数々の彗星の中でも,品のある彗星っぽいスマートさが良いですね(画像/MWS)。
2024年10月20日
よるに街明かりを流し撮りすると,照明が電源周波数を反映しているのか,それとも高周波点灯なのか直流点灯なのか,なんとなくわかる画像がとれることが判明。気付いてみればあまりにも当たり前のことですが,こんなことにも何十年も気付かないのですから困ったものです。これは脳みそがダメなのか,それとも脳みその使い方が悪いのか,あるいは両方か。事実を突きつけられた中年オッサンは現実を前にうなだれるしかないのです…(画像/MWS)。
2024年10月19日
あるいて3分もかからないところにできたスーパーサミットが一周年を迎えて目出度い気分です。そしてこのところカマスの刺身が転がっているのです。カマスは釣り人の間で刺身で食べる人もいましたが,寿司ネタになったり刺身として売られるようになったのはここ20年くらいの新しい食習慣のように感じています。カマスは塩焼き,干物,フライが最上というのは誰もが認めるところですが,刺身もその淡い味わいが白身好きにはよろしいものです。このくらい淡い味だとわさびは必要ありません。しょうゆ一滴とか,ポン酢しょうゆでいただくのがよろしいかと思います。このタダみたいなカマス刺身も佳品でした(画像/MWS)。
2024年10月18日
17日も思ったよりも雲が広がっていなかったので彗星探しの悪あがきをしました。しばらく粘って雲間から少しの星が写るところまではいきましたが彗星っぽいものは見えませんでした。C/2023 A3は光度も落ち,さすがに都心の空では今後の観察は難しくなります。次に来る明るい彗星を楽しみに待つことにします。数年に1度くらいは,なんとか双眼鏡で見えるような彗星は来ています。1990年代のヘール・ボップ彗星,百武彗星,SL9の木星衝突のように彗星が豊作の時代もあります。2020年代が豊作にならないかな〜と期待してしまいます(画像/MWS)。
2024年10月17日
16日は思ったよりも天気が崩れなかったので,曇天ではありましたが彗星探しに近所の公園に出向きました。金星も見えない条件ではさすがに無理がありますが,それでもあきらめてはいけません。ペルセウス座流星群を見ようと出かけて大雷雨に打たれたことも複数。そんな経験からみればこの曇天はほとんど晴れみたいなものですw。けっきょくのところは単に夜景を撮影しただけのことになりました。画像処理をして雲の隙間を点検しましたが彗星はおろか星の一粒も写っていませんでした。見た目よりも水蒸気量の多い感じで高層にかけて濁っている夜空のようでした(画像/MWS)。
2024年10月16日
15日も日没までよく晴れたので彗星探しに近所の公園に出向きました。昨日よりもよく晴れて透明度も高かったですが西側の低空は薄雲が覆っており彗星探しはかなりの難易度でした。視認は完全に不可能なので,彗星の出現している方向にカメラを向けて空打ちします。そうしてそこに写っている光を点検して彗星らしきものを探します。17時50分にようやくそれらしき物体が見つかったので持参した7cmF4.3の屈折(12.5倍)でフリーハンドで捜索します。ぼーっと尾が見えます。すこし眺めて方位を身体に叩き込みます。
肉眼での目視はできないし,画像写りも悪いことが明らかだったので,プレゼンモードに移行します。三脚にBORG100ED F6.4をセットします。接眼は笠井のEWV32mmで倍率は20。双眼鏡的に表現すれば20×100で視野は85度です。導入が難しかったですが何とか入り,よく締まった感じの核とそこからたなびく尾が淡く見えました。筆者に興味を示して近づいてきた紳士淑女数名におすすめしたところ皆さん彗星の光をとらえることに成功しました。大変よろこんでもらえました。皆さんの主な感想は「よくあれを見つけられるね〜」でした。はい,その通りかと思います。
その公園ちかくには約10人以上が入れ替わり立ち替わりで彗星を探していましたが,目視できた人はたぶんゼロ。撮影できた人は筆者を除き1〜2人。双眼鏡で見つけられた人はゼロ人。双眼鏡は確認したところ8×30と8×42でした。後者の双眼鏡ならぎりぎり見えた可能性がありますが,彗星捜索になれていないふつうの人は見過ごすほどの淡いもので気付かなかったのだろうと思います。ちなみに8×23だと全く見えません。都心でこの彗星をラクに視認しようと思えば「瞳径」は5mm以上が必要かと思います。そこで筆者は12.5×70(瞳径5.6),20×100(瞳径5.0)を持ち込んだのです。
撤収していたところ,若いお兄さんが「見えましたか」と声をかけてくれました。「あーまだぎりぎり見えますよー」とスマホ撮影を薦め,アンドロイドとiPhoneで撮影していました。雲が厚いので彗星と判定できませんでしたが何かは写っているかもしれません。露出をプラスに振って下さいと言っても理解できていなかったようなので,画面をタッチして太陽マークを出してそれを上に移動させて下さいとアドバイスしたら一発でその通りにしてくれました。スマホはおろか,携帯電話なるものを持ったことがなく電源を一度も入れたことのない筆者がiPhoneでの撮影を指南できるのだから世の中は面白いですw
このお兄さんは会って筆者のカメラを見るなり「ニコン1ですか」と。「はい,J5です」。このやりとりが極めて重要で,「オレは機材のことはわかるよ」とのメッセージを2秒で伝えたのです。すごい才能です。そのおかげでムダなやりとりはすべて消え,高度5から10,方位はこちら,と適切な指示がすぐに出せました。iPhoneの露出補正は知らなかったけど。
こうして薄雲を通した彗星観望は終わりました。諸条件が悪く昨日よりも見えなかったのですが気分は悪くはありません。それは筆者がふだんやっている,見えないものを見る,をリアル世界で実行し披露できたからかもしれません。顕微鏡を使えば驚くべき珪藻の世界が見られ,望遠鏡を使えば金銀散りばめたような星空を見ることもできます。デジタルカメラを使いこなせば夜空には想像以上に星雲星団があるんだということもわかります。レンズ,光学製品は人々の世界認識をブーストするのです。これだけ有名になったC/2023 A3でも,その姿を10cm屈折で眺めた人は少ないでしょう。紳士淑女は最上級の品格で丁寧な会釈をいただきご帰宅となりました。こちらが恐縮したほどです。
きょうの画像はNikon1J5, 1Nikkor18.5mmF1.8, ISO 160での撮影です。撮影地は東京都文京区千石付近,2024年10月15日,時刻は18時15分前後くらいです(画像/MWS)。
2024年10月15日
うすぐもりの東京都心の西の空。日没後まだ一時間経過していないくらい。画像処理で強調していますが,この空の条件でこれだけ尾が写るのですからC/2023 A3は大彗星です。近所での撮影ですが見晴らしのよいところに数組の親子が空を眺めていました。ぎりぎりの肉眼光度で,視認できたのはそこにいた10人くらいの中で筆者だけのようでした。持参した7cmF4.3の屈折でいち早く位置を特定できたことが大きかったです。
通りがかりの親子を呼び止めて望遠鏡を覗いてもらいました。お子様2名と保護者一名が少なくとも,彗星の核とそこから伸びる尾を淡いながらも認識できたようです。何人もの方が彗星の位置を訪ねに来ましたのでカメラのファインダーを見せたりしながら方位を示しました。中にはヘールボップの想い出を語る方もおられました。ちょっとした楽しい時間が過ぎゆきました。
快晴で雲のない,光害のない条件であれば,ヘールボップや百武と並ぶ,あるいはそれを超える姿を見ることができるかもしれません。チャンスはここ数日程度が主でしょうから,日没後30分が経過したら,そこから1時間ほど西の空を眺めてみましょう。まず金星を見つけたら,そこから右側の空を探すのです。淡い物体なので凝視すると見えなくなることもあります。「そらし目」の技を使い,周辺とコントラストが異なるもやっとしたものを探すのがよいかもしれません。
きょうの画像はNikon1J5, FT-1, Micro Nikkor 55mmF3.5, ISO 200での撮影です。撮影地は東京都文京区千石付近,2024年10月14日,時刻は18時過ぎくらいです(画像/MWS)。
2024年10月14日
これは先ほど作ったソース焼きそば。ソースには砂糖が入っているのでふだんはまず食べませんが,半年に1回くらい,縁日の味を忘れないように作ったりもします。この焼きそばは電子レンジ調理で作ります。
マルちゃんソース焼きそばの麺を3袋,どんぶりに出します。麺はそれぞれ9分割(3×3)にします。これを電子レンジで600W,5分。チンが済んだらソースの粉を2袋,振りかけてよく混ぜておきます。
ピーマン10個くらいは千切り,そこにもやし一パック,千切りの鎌倉ハムソーセージ(Sを1パック)をこの順番にどんぶりに入れ,600Wで9分から10分。チンが終われば先の麺と混ぜ混ぜします。水分も残さず加えます。
これでお仕舞い。火を使わない焼きそばです。焦げることもなく油を使うこともなくじつに簡単です。コツは麺を9分割にすること。これによって具材との絡みがよくなり,焼きそばを食べ終わる頃に具材だけが残ってしまう現象を軽減することができます。ソースを二つだけにすることも重要。三つ全部いれると,くどい味になります。
きょうはこの焼きそばをつまみに寝酒かな,という感じですw(画像/MWS)。
2024年10月13日
またコレを作ってしまった…。我ながら安定の出来映えと包丁の冴え。進む道を誤ったことがよくわかりますw(画像/MWS)。
2024年10月12日
11日は仕事帰りの知人が立ち寄ってくれてちょっとした顕微鏡の夕方となりました。まぁ夕方なので筆者はとん汁のためにカツオと昆布出汁をひきそこにタマネギ1個となす5本を投入して,エノキダケのみじん切りを入れて,豚汁のメインとなるしゃぶしゃぶ用もも肉を超研ぎの包丁で挽肉にしているときにピンポンが鳴ったのでした。わはは。
「きょうは豚汁ですか」「そうだよ,これ終わるまで,そこに荷物広げて待ってて」「はい」
ここに割り込める人は,むかしの言葉で言えば,ご近所様ってやつですよね。
いまではアポをとってもこのタイミングで割り込む人は少なく,これは良い面も悪い面もあるかと思います。
で,あうんの呼吸で荷物が広げられて,スタンバイになっています。さすが。
豚汁の仕込みが済めば,こんどは極度に劣化したレンズ群の整備実演です。(おそらくは)海水による腐食あり,経年劣化あり,状態判別できないものもありといった感じです。こういったものはダメならゴミなのでじつに気軽に対応できます。そして大抵は何とかなるものです。
持ち込まれたレンズ群は0点から70点くらいの状態で,これらを60点から90点まで引き上げるのが仕事です。荒療治が必要なのでその手技はここには書けませんが,アレをアレしてしまったり,アソコをあんな風に直接責めてしまったり,アソコにこんなことをしていいのかというプレイをしてしまったりと,椎名誠の表現を借りればハァハァといったプレイの連続です。
どんなハードなプレイをしても相手を傷つけないのがプロの技ですw。きょうもずいぶんな本数の劣化光学素子を手にしましたが限られた時間でプレイを終え,きっと光学素子たちは虚脱感とともに満足感を覚えていることでしょう。
昭和後期のある種風俗の表現でちょっと書いてみましたが,取り扱った品物も昭和のものです。失透したもの以外は使える状態になっているはずです。死蔵せずに,ダメ元でもいいのでまた光を通してミクロの世界を案内できる機材になればと思います(画像/MWS)。
2024年10月11日
しんせんでおいしいお刺身を安く頂くにはサクか半身で買うとよろしいのです。売る方は手間が省けますし買う方も鮮度を維持したままの状態で持ち帰れます。遠くから運ばれてきた天然のカンパチ半身,これを背側と腹側にわけて刺身にすれば32切れになったのでした。一切れ25円もしない…のです。刺身は煮る,焼く,揚げる,干物などと比べて消化吸収が良い負担の少ない食べ物でもあります。新米に具だくさんの味噌汁,海藻に野菜,そして白身魚の刺身とくれば,季節の変わり目でも負担が少なくそして美味な申し分のない秋の夕食となるでしょう(画像/MWS)。
2024年10月10日
きのう掲載したプラスチック製のクモノスケイソウは こちら の製品だと教えてもらいました。本ページの読者の方々は本当にいろんなことを知っていて,調べて,教えてくれます。有り難いことです。せっかくの機会ですので,海の中のピザ容器をJamin-Lebedeff干渉顕微鏡でカラフルに表現して掲載することにします(笑)。この画像のものは現生種ではなく化石種です。ピザはいつからあるのか知らないけれども,ピザ容器は1000万年前からあったらしいのです(笑)。宮城県沿岸部の地層から採集したものです(画像/MWS)。
2024年10月9日
スーパーでピザを買ったら容器がクモノスケイソウでした。これは偶然の一致ではないでしょう。最小の材料で最大の強度を出そうとするならばデザインは似てくる可能性が高まりますので。この形を生み出した工業デザイナーさんはどういった計算をしたのでしょう。珪藻の構造を知っていた人なのでしょうか(画像/MWS)。
2024年10月8日
メバチマグロのよさげな赤身の解凍品。少しドリップが出ているので,可能な限りおいしくするために塩水処理します。濃いめの塩水に1分ほどくぐらせたら,キッチンペーパーを巻き,冷蔵庫のチルド室に6時間ほど。この処理で冷凍-解凍でできた氷の粒子から生成した自由水が,NaClのイオンとなり元素を取り囲んだ水のボールになります。この時点でも電荷を持っているので組織内部のタンパク質末端のアミノ酸などの電荷と引き合い安定になります。たぶんこんな感じで水でびちゃびちゃのマグロがしっとりしてドリップの出ないマグロに変わるのです。
そのことは切りつけた刺身からドリップが見えないことでも明らかでしょう。見るからにウマそうです。
そこに炊き立てのご飯があります。ただのご飯ではありません。この米不足騒動の最中に,宮城県大崎市付近から送られてきた新米の「ひとめぼれ」です。大崎市はひとめぼれの最上級名産地でもあります。精米して届いたばかりのものです。会津の京子ちゃんからのお品もの。今年もありがとう京子ちゃん。
さいきんは精米器の性能も良いので米はとぐ必要がありません。大量の水道水で秒速ですすぎます。これを3回。30秒以内。水を切ったら市販の「おいしい水」を注ぎ一時間吸水させてからお急ぎモードで炊きます。香りがすばらしいですね。
ご飯に海苔を散らして,わさびを溶いてしまったしょうゆにマグロをくぐらせてトッピング。これ以上望むもののない夕飯です。筆者はメバチマグロの赤身をもっとも好むのでこれは最高でした(画像/MWS)。
2024年10月7日
これはディプロネイスを透過明視野中央絞りでみたものですが,絞り込むと縁辺部に青色が出ることが判明…。少なくともこの珪藻は20数年眺めていますが気付かなかった…。観察能力の著しい不足にうなだれるばかりです。Jシリーズは明視野でも暗視野でも,「どんな発色になるか」も設計上の要素ですので,本来無色のガラスがどんな色になるのかは知っていないといけないのです。まだまだですね。修行が足りません(画像/MWS)。
2024年10月6日
アオチビキはオナガダイと互換なのではと思うほどの上質な白身魚なのですが,ほとんど捨て値に近い値付け。買う方は助かりますが売る方も助かって欲しいですね。これ,680円でもいいです(画像/MWS)。
2024年10月5日
10月に入っても夜の室温が28〜29゚Cのひどさで3日連続で空調をつけました。が,10月5日になってようやく涼しくなってきました。いまの時点でまだ室温は27゚Cありますが,これから建物の蓄熱が抜けていくので明日にはけっこう快適に過ごせそうです(画像/スクリーンショット)。
2024年10月4日
きょうの画像は業務連絡。淡水魚の送り主さんへの状態確認画像。この魚の仲間は傷みが早く表面がすぐに色あせてしまいます。あのぼうずこんにゃくのページですら鮮度落ちした魚体の画像が掲載されています。しかし当室に着荷した時点での魚体はほぼ完璧といえるもので,若干の死後硬直を感じる鮮度の良さと身の締まり,ウロコの状態と表面の「ヌル」の手触り。思わずニヤリとしてしまいました。全長47cm,甲殻類を食べていることが明白なアスタキサンチン色の身質。何もかもが良かったのです(画像/MWS)。
2024年10月3日
あの淡水魚は実家に転送されて夕飯になったわけなのだけれども画像が送られてきました。それがきょうの画像。料理人としては雑な筆者と異なり,花板クラスの和食料亭のもと板前は,リタイアしてもこんな夕飯を作っていたのでした。これ,驚嘆すべき絵ですよね。きのうの筆者の刺身画像と比較すると分かるかもしれませんが,24時間経過後の刺身をこのように盛り付けられるのは「わかっている」人しか作れない淡水魚定食です。これを食したもと板前と,同居人も絶賛したとのことです。まあそうでしょうね。一切れ味見して顔色が変わった食材は,筆者も数えるほどしかありませんからね。
この淡水魚はあまり知られてはいませんが,脂身と酢飯の相性が良いので,ごく小さなにぎり寿司にすると佳品なのです。ふつうの寿司屋で出てくるにぎり寿司の1/3〜1/5の酢飯です。そこに柔らかいこの淡水魚をまとって口に運べば,その渾然一体としかいいようのない融合したうまみに言葉を失います。でも,もと板前にはこういったアドバイスは不要。
自分で「味見」をするような職人なら,こちらの手順書は不要です。必要なのは経験に基づいた「ヒント」だけです。
あとは職人さんが勝手に判断して最適解をはじき出してくれます。料理の世界では,このくらいの情報通信がちょうどよいと思います(画像/Y.O.)。
2024年10月2日
このお魚は淡水魚です。本ページの読者であれば何物かわかるはずなので種名(標準和名)は記しません。淡水魚というと寄生虫の観点から生食・刺身厳禁なことは良く知られています。でもこの淡水魚は古くから地元で刺身で食されていて一つの食文化にもなっています。寄生虫騒ぎもまず起きた試しがありません。そういった淡水魚なのです。
今回は旧知の知人から採れたてのものを直送していただきました。これがまことにすばらしいもので,ハラワタとエラを抜いてじつに綺麗に洗ってあり,そして水気を拭いた後にキムタオルが詰め込まれていました。そして魚体の外側は洗いもせずにそのままでした。さすがです。鮮度維持のための最良の方法で冷蔵輸送されてきました。
この知人からは漁協経由でこの淡水魚を数回頂いていて,それらも佳品としかいいようのないものでしたが,知人によると「本当に良いものはこんなレベルではない」とのこと。そしていま目の前には,本当に良いものにしか見えないお魚が輝いている。人生,生きていると良いことがあるんですねえ。
さて,生食可能といえど淡水魚です。扱いには細心の注意が必要です。まず水道水の流水で全身くまなくたわし洗いを行います。本当に丁寧に洗います。次に鱗を全部落とします。この淡水魚のようなサーモン系の仲間は鱗をそのままさばくこともありますが,筆者は生食のときは鱗も落とします。そしてさらに流水下でブラシ洗いをして丁寧にお掃除をします。この魚にもしも何らかの有害なものが付着しているとするとそれは皮,鱗なので念を入れるのです。
洗いが終われば今度は徹底的に水気を抜きます。キッチンペーパーをこれでもかと投入し,お腹はもちろん,外側もしっかりと拭きます。一度拭いても水気が滲んでくるものなので何度も拭きます。
ここまでくればあとは通常通りです。頭を落として三枚におろします。ここで一度まな板を洗い,三枚におろした身から皮をひきます。皮をひいた身は皮に接触させないように身から離しすぐにラップあるいはトレーに移動します。一度皮が触れたまな板はすぐに洗って次の作業に使います。
サーモン系の魚は独特の小骨が入っているので毛抜きで除去します。これが済んだら切りつけて刺身にします。ウチは凝ったことはせずに,冷蔵庫で冷やした平皿にそのまま無造作に並べてしまいます。
頭はなし割りにして,中骨やヒレ皮とともに藻塩を振って冷蔵庫へ。翌日には生乾きの干物になっています。
頭と皮は塩焼き。中骨とヒレは小鍋に入れてバーナーで炙り,そこに昆布一枚でとったダシを注ぎ日本酒(一ノ蔵・無鑑査・超辛口)を加えてことこと煮て潮汁にします。
刺身はそのままわさびと醤油でもよろしいですが,醤油の代わりに東北の赤味噌が抜群の相性です。醤油には塩角がありますが東北の赤味噌に塩角は感じません。たぶんそれが塩味とアミノ酸と刺身の味の融合を生み出すのだろうと思ったりもしています。その意味では,藻塩を振って食べても美味です。
塩角がないからと,砂糖や果糖ぶとう糖溶液・サッカリンナトリウム・ステビア・甘草そしてアミノ酸類を混ぜた甘い醤油を使うとこの繊細な刺身の味は一発で破壊されます。調味料がウマすぎて刺身の味がわからなくなります。
サーモン系の塩焼きはウマいに決まっていますので頭と皮の味わいは説明不要。驚いたのは潮汁。びっくり仰天のうまさ。これまで潮汁はホウボウが至高だと思っていましたが間違いでした。方向性が違うので比較することはできませんが,きめの細かい脂を感じる深いコクがあって,なんじゃこりゃ〜と初体験を楽しみました。中骨にのこっている身もめっちゃウマいのです。
こうして淡水魚は成仏させました。こんなすばらしいもの,1mmもムダにはできません。半身は身内(もと板前)を呼び出して渡し,実家でも淡水魚の夕べになったようです。
旧知の知人の取り計らいは,4人を心から楽しくして,満足させて,うれしくさせたのです。こういったことができる人って素敵だなーと思います(画像/MWS)。
2024年10月1日
すっかり秋の風物詩となったナチュラルヒストリーフォトコンテスト(こちら)がきょうから受け付け開始です。自然史を感じる題材なら何でもOKのコンテストなので,風景あり植物,動物,昆虫,海洋生物などももちろん,地質写真や顕微鏡分野でもOKです。本ページの読者も何人も応募しています。時間はじゅうぶんにあるので読者のみなさまもまたこのコンテストが継続されるようにぜひとも応募をご検討下さいませ(画像/スクリーンショット)。
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