本日の画像
ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。 日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します 【2023年】 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 2023年10月31日
Nikon1 + FT-1 + AF-S Micro NIKKOR 40mm 1:2.8G マクロ撮影システム。Nikon1ではフルサイズ換算で2.7倍の焦点距離になりますので,フルサイズ108mm F2.8のマクロ撮影と同等ですね。トキナーの90mmマクロを使ってきた身からも使いやすそうな感じです。しかしこの撮影システムはじつはマクロ用に組んだのではありません。コリメート法による撮影システムを組むためのものです。純正レンズをFT-1を介してつなぐことにより,Nikon1J5の機能制限がいくつか解除され,カメラの持つ機能を活用できるようになります。そこを狙っているのです。購入したのはマクロレンズの類いですが,筆者的には電子接点付きリレーレンズだと考えているのです(画像/MWS)。 2023年10月30日
29日はNikon1システム延命化計画の一環としてフジヤカメラに出向きました。ひさしぶりに山手線に乗りましたが発熱顔で1分ごとにセキをまき散らしているノーマスクの女がいて閉口しました…。筆者は2.5m離れたところでマスクをしていましたが4分ほど。途中で隣の車両に逃げました。 2023年10月29日
ヒトツメケイソウが透過明視野で色づくのはたぶん光の干渉が原因なんだろうと思います。そして干渉は,たとえば白色光の薄膜干渉などでよくわかりますが少しでも条件が変われば色が変化します。ヒトツメケイソウもたぶん例外ではなく,同一種の殻を並べてみてもけっこう色の出方が変わっています。ほんの少しの構造の変化を表しているものと思われます(画像/MWS)。 2023年10月28日
この珪藻が大量に欲しいのだけれども,ここ十年以上見かけません。おそらくは岩場に付着していると思うのだけれども,まとまった数が出てきたことはありません。筆者の珪藻人生でも数粒,といった感じです。もったいなくて封入できません…(画像/MWS)。 2023年10月27日
よくこんな風景のところで23年も正気を保って生きてきたものだと思います。この風景,何をどうみても間違っていて,例えば火星は人が住めないとかいろいろ言われますが,この風景だって,かろうじて大気中の酸素濃度が死なないレベルに保たれているだけのことです。化石燃料を使った物流がなければ死の空間なのです。そういったことを子どもの頃から認識して生きてきた筆者には,都会暮らしはハードすぎる感じもあります。生まれの仙台か,育ちの八王子か,そのくらいの自然豊かなところが安らぐなーと思うのです(画像/MWS)。 2023年10月26日
暗視野でコントラストをそろえるのは難しいですねー。厚みも構造もまちまちの珪藻の殻なので。多種類を入れたい欲求と,並べてみたらそこだけ穴があいたように見える残念感と,どうバランスしたらいいのだろうかと悩んでしまいます。肉眼で見ていると大して気にならないものなのですが,デジタル撮影すると輝度差が決定的に大きくなりコントラストの低い珪藻が目立ちます。HDR撮影+画像処理で救済してみたのがきょうの画像ですが,これでもまだコントラストが低いですね(画像/MWS)。 2023年10月25日
ざっと過去を振り返るに,けっこう近所で火災が発生しています。23年くらい前には近くのマンションで火事。夕食中に煙が入ってきたのを覚えています。それからしばらくして一軒家が全焼。焼け跡で拾いものをするご家族が痛々しかったです。そのあと隣のマンションでぼや。マジ焦りました。のちにちょっと離れたところで大火事。煙がすごくて大変でした。そのあとに近所のマンションで小火災。そして続いて歩いて1分くらいのところで火災。すぐに消し止められました。そうしたら近所の地下鉄の駅の近くで一軒家が全焼。なかなかひどい火災でした。それからしばらく平和だったのですがこんどは当室の上の階から出火。そのあと歩いて3分くらいのところでアパートの2階で火災。そしてきょう24日も近所で火災…幸いぼやでしたが。 2023年10月24日
こわれている珪藻の殻をみていると,これでは売り物にならんなーなどとついつい考えてしまいます。これ,典型的な阿呆の思考なんですね。壊れていても珪藻が整然と並んでいれば,そしてその珪藻が珍しいものだったり,鮮やかな発色をしたりと特徴があれば,そこにはじゅうぶんな価値があるのですね。なぜなら,こんな変な商売をしている人がほかにほとんどいないので…。 2023年10月23日
いちにちじゅう家の中にいるという日々が一週間続いてもそれが日常のような生活が続いています。ヤバイです。ので,ひさびさに外の空気を吸いに散歩に出ました。幸いなことに近所にはきょうの画像のようなビルがあるので,ここをご本尊としてお参りに行くのです。そうしてぐるっと歩いて帰ってきてもまぁ30分くらい。ちょっとした気分転換と,座りっぱなして固着した関節をほぐす時間にはなるのです…(画像/MWS)。 2023年10月22日
なんねんやってもどうしようもなく難しいのが拭きです。1枚のカバーガラスの表裏を完璧に拭き欠陥のない面を得るのがとんでもなく難しいのです。カバーガラスはダウンドロー法で作られているので理論上は無傷のはずですが実際にはごく小さな傷が入っていることがあります。また,このカバーガラスをカットするときにも傷をつけてしまうことが多々あります。しかし拭く前はカバーガラス表面に貼り付き防止のための粉末のようなものが付着しているので傷があったとしても見えません。から拭き→エタノールによる清拭と精密な拭き工程を経て最後に傷が出てくるのです…。 2023年10月21日
アニサキスの画像には多少の反響があり,その中で,「自然光での見え方も知りたい」という具体的なリクエストがありましたので,きょうの画像を作りました。この時期の生鮭はオオゼキで買おうがライフで買おうがサミットで買おうが,アニサキスが入っているのです。画像1枚目,3,4枚目が自然光LED(Ra98)。2枚目がUV-LEDライト365nm励起です。 2023年10月20日
このところ,Jシリーズ初期のデザインと似たものを制作しています。初期のJシリーズでも技術の骨子は同じなので,そこから十数年の経験を経た現在,同じデザインのものを作るといろんな情報が得られるだろうと思ってのことです。そしてその予想は当たっていて,なかなか恐ろしいことが判明しつつあります。 2023年10月19日
アニサキスが近紫外線で蛍光を発することは本ページですでに15年前に記しています(2008年4月19日)。あの頃は365nmのUV-LEDはべらぼうな価格でした。素子一個で3万円とかそんな時代だったのです。あれから時は過ぎ,いまは強力なUV-LEDライトが信じられない価格で入手できるようになっています。そうすると,魚介類に潜り込んでいるアニサキスを自家蛍光で検出するのも容易になるわけです。すでに多くの現場で利用されるようになってきています。 2023年10月18日
17日はちょっと気が抜けたのか,どよん気味の感じだったので少し昼寝して,そこから目覚まし代わりに珪藻の拾い出しをしていました。多くの人は筆者のことを「珪藻を並べる人」と思っていらっしゃるようです。それはそんなに間違っていませんが,並べるには珪藻を拾い集めないといけません。そして労働力から見れば拾い集める方が一桁以上大変だろうと思います。いろいろな種が入っていて100個くらい並んでいるスライドがあったとして,それはそんなに制作時間はかかりません。時間をかけるとゴミが入るので可能な限り高速で早業で済ませるのです。他方,そのスライドを構成している珪藻種を集めるには,おそらくは最低でも1000個,実際には数千個の拾い出しが必要です。良質の被殻が30秒に一個拾えたとしても,一時間で30個。10時間で300個です…。 2023年10月17日
16日は取材対応で顕微鏡の午後となりました。14日は顕微鏡と研ぎの午後,15日はケーブルテレビの設備点検での来客,16日は取材対応で三日連続での来客対応で狭い狭い当室ではぎりぎりの綱渡りの運営が続くこととなりました。セッティングがマジつらい…のですが,フタを開けていざ来客が来てみると,わうわうキャンキャンとめっちゃ楽しい時間が続いて,気がついたら外は真っ暗になっていたりするのでした。16日もそんな感じで,まずはJシリーズ検鏡を行い,当室標準の室内ツアーを行って,そして長時間にわたる苦痛に満ちた(笑)授業を受けて,質疑応答などを続けているうちに時間は過ぎ去ったのでした。 2023年10月16日
いただいたきのこは早速調理…。ヒラタケは筆者のもっとも好きなきのこです。ダシがよく出るし貝に似た味が最高なんです。貝が好きすぎて毎日のようにカキを食べていたら,二枚貝を食べるとお腹を下すようになってしまい,ここ9年半,二枚貝をほぼ食べていません。貝のない人生なんて砂を噛むようなつまらないもの…とまではいいませんが,明らかなQOLの低下を招いていたのです。でもヒラタケがあればQOLの低下も若干持ち直すのです。 2023年10月15日
14日は顕微鏡の午後&研ぎ講習の案件でした。本来は6月に行う予定だったのですが種々のトラブル頻発により約4ヶ月遅れての開催となりました。そのせいで,当初は一名のレッスンだったのですが二名になり一度にまとめて面倒を見られるので好都合でした。そしてご両人は顕微鏡関係者の美女なので,筆者は数年ぶりの両手に花の時間を過ごすことになったのでした…。 2023年10月14日
すっかり秋の風物詩となった藤原財団のナチュラルヒストリーフォトコンテストの応募受付がはじまっています(こちら)。内容の自由度は高く,自然をこよなく愛しているであろう本ページの読者の方々に最適なコンテストかもしれません。まだたっぷり時間がありますのでこれから撮影旅行に出かけるもよし,過去画像をじっくり検討して選ぶのもよし,です。貴重なコンテストなので是非とも今後も続けて欲しいですが,それには応募数を維持することが大事です。ぜひみなさまにも応募をおすすめする次第です(画像/MWS)。 2023年10月13日
10月に入り都区内はようやく出歩ける気温になっています。7,8,9月はほんとうに熱地獄で夜中でも30゚Cくらいあったので散歩すらできずに缶詰状態の日々でした。筆者はどんなストレスでも耐えて酒飲んでやり過ごしてきたのでまぁどうにかなるのですが,ひさしぶりに散歩に出ると,どれだけひどいストレスに耐えてきたのかあとから実感することになります。涼しい夜の道をただ歩いているだけで,全身が求めていたいろんな感覚が働き出して正常化に向かう気がします。この感覚は熱地獄の中を歩いても生じないのです…(画像/MWS)。 2023年10月12日
11日水曜日,本ページ8月23日の記事で紹介したサミットがついに開店しました! これで歩いて3分以内くらいのところに大型スーパーが2店目です。 2023年10月11日
コロナは減ったとはいえきょうのリアルタイム検索ではまだこんな感じです。2020年の頃と比較すればこれでも大流行中なので,慣れきった認識のズレにやられないようにしましょう(画像/スクリーンショット)。 2023年10月10日
これは最近,顕微鏡関係者に教わったクラフトビール。いままで全然知りませんでした。これが何ともいえない味わいのものでして驚いています。筆者はプレミアムモルツが通常でたまに,よなよなです。この両者は暑い日など,ぐびぐびーっと飲みたくなります。しかしきょうの画像のビールはそういった感じがしません。少し口に含んでは舌の上で転がしてその芳醇さを味わいながら飲む,まるでブランデーのようなビールです。キンキンに冷やす必要もありません。今の時期なら常温で飲みます。一気飲みしたくならないので,一缶でもゆっくりと時間をかけられます。満足度がひじょうに高いです。カミさんも同意見で,と言うよりもカミさんの大のお気に入りになり,よなよなよりも先に消費されていきます…。これは良いものを教わりました。顕微鏡関係者のSさんには感謝感謝なのです(画像/MWS)。 2023年10月9日
これは大丈夫かな。制作中は完璧にみえてもしょせんNA=0.2の落射照明の世界。完成して透過明視野で高NAにで見ればアラだらけなどという悲惨なこともあるのです…(画像/MWS)。 2023年10月8日
うーん,これでは売り物にならないな…。たったひとつの放散虫が少し回転してしまっただけなんですが。見た目はきれいなんだけどなー(画像/MWS)。 2023年10月7日
この標本はテレビ放映もされたので見たことのある方々もおられることと思います。もともとは特注品で受注していたもので,そこにテレビの仕事が来たので16:9の画面に収まりのよいもので制作してみたのです。なかなかの迫力が出た感じもするので仕事としては合格点かな,と思っています。この標本はすでに納品先に渡っていますので手元にはありません。新たな新天地で活用されることを願うばかりです(画像/MWS)。 2023年10月6日
やっている仕事は個人が楽しむ風景制作,という感じでもあるので,画家さんが描いた絵と同じくらいの価格にしたいなあと思う今日この頃。でもそれではたぶん,売れないのです…。ここに商売の難しさがあるのですね。でも,売れないほどの価格を提示すれば,ものの価値を理解する人との出会いもあります。筆者としては庶民も富裕層?もどちらも同じように接したいのですが,販売を通じて同じように接する方法がなかなか見当たりませんね。難しいものです(画像/MWS)。 2023年10月5日
むかし納品したものを眺めていて,果たして現在,コレをつくれるのだろうかと思うことがあります。材料がなければつくれませんし,技巧的な部分もあります。それ以上に,これを作るための気力も必要な感じがあります…。珪藻を並べる作業はどんなスケールでも難しいのですが,自由度のないデザインはさらに面倒な感じがするのです(画像/MWS)。 2023年10月4日
リクノカノマは放散虫のなかでも飛び抜けた存在なのかもと,検鏡するたびに思います。直線構造が生み出すシャープさ,エッジがはっきりしていることによるガラスの輝き,比較的単純な構造による理解のしやすさ,そして三脚のような見慣れた安定した三本足。産総研の研究者の協力を頂きこれの標本を最初に売り出したのは当サービスかと思いますが,まもなくRC_GEARの横山さんが模型にしています。このときはお互い知り合いではなかったはずですが,この放散虫の魅力にひきよせられたのかもしれません。ただ,筆者は精製してきれいにしたリクノカノマをならべるだけですが,横山さんの仕事は,画像をみて三次元構築をするのですから,天才または秀才にしかできない技です。。恐るべき仕事です(画像/MWS)。 2023年10月3日
ねざけを呑みながら過去のメールを読んだり過去の画像を見たり本日の画像のバックナンバーを見て反省会に浸るのが日常。そこから未来をどうするか考えるのです。確かに年々,技術レベルも上がっているし完璧なスライドに近づいているんだけれども,それは困難に挑戦しているということでもあって,15年前とは別次元の製品を作っているのです。すると,15年前は5,000円でいいや,と投げ売りしていたものも,2023年では,これは30,000円でももとはとれないね,ということになるのです…。職人というのはほんとうに恐ろしいものです。もうけることにも興味がない,とにかく完璧を追求したいというのが原動力。毎日が腕試しのような生活。ものすごくストレスがかかるので老化が早い気がします…。 2023年10月2日
こういった標本のどこにピントを合わせて一枚撮りするかは難しい問題ですが,この画像の標本の場合は,左下にある観音様の冠のような構造にピントを合わせるとベストなことが判明しています(笑)。カバーガラス面からちょっと下のところです。ちょっとした経験なのですが知っておくと撮影の歩留まりが向上するのでけっこう大事なことだったりします(画像/MWS)。 2023年10月1日
おおくの地域で新型コロナの感染者数が減り始めました。減ったと言ってもまだ6月くらいの感染者数ですがこのまま減り続ければ今月終わりから来月にかけてかなり少なくなるものと見込まれます。しかし残念なのは全数把握ができないことです。これだけ感染力のあるウイルス感染症がせっかく減少傾向なのでできるだけ正確な数値を把握して徹底的に感染者数を減らして次のピークが高くならないようにしたいものですが…いまのところ政府はそんなことは考えていないように見えます。過去の状況から学ばないのはなぜなんでしょうね(画像/MWS)。 Copyright (C) 2023 MWS MicroWorldServices All rights reserved. (無断複製・利用を禁じます) 本ページへの無断リンクは歓迎しています(^_^)/ トップに戻る |