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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2023年8月31日






いまから十数年前に封じた販売用の標本を検鏡。経時変化の追跡です。一般の生活必需品とか雑貨,あるいはカメラやオーディオ機器などは15年も前のものならば劣化しても壊れていても仕方がないよね,と思います。ハードウエアの場合は部品保有期間も過ぎているものが大半です。しかし『標本』はそれではまずいのです。でも見てみれば特に問題なし。これならまだまだ数十年は良い像を提供できそうです(画像/MWS)。








2023年8月30日




このところ一ノ蔵のおかげで順調に仕事ができています。断酒したせいか朝に目覚めるようになり酒の量も若干減っている気がします。このまま健康が維持できる理想的な状態を見つけたいと思います。

ところで,ウチには柚子と金柑の鉢植えがあるのですが,これに新芽が出ると直ちにアゲハが産卵に来ます。小さな鉢植えなので放置すると新芽は食い尽くされ丸裸にちかい状態になってしまいます。これまでは幼虫を公園の柑橘の木に移植したりしていましたが,キリがないので駆除することにしました。駆除は簡単で,卵や幼虫には手を触れることもありません。もちろん殺虫剤なと一切使いません。新芽を切り取ったりもしません。さてどうやるのでしょうか。

答えは簡単です。ケンコーのクローズアップレンズ(アクロマート)口径52mmを三連でF2くらいのものがあります。快晴の日にこのレンズを使えば… あとはわかりますよね。卵は二度と孵化することはありません。葉への障害も最小限に抑えられます(画像/MWS)。








2023年8月29日










おなじ被写体を通常撮影(プログラムオート)とHDR撮影で。このように輝度差の大きな被写体をふつうに撮影すると暗部がつぶれてしまいます。HDR撮影では多数露出の画像を合成して暗部も適度に見えています。肉眼の見た目と近くなります。スマホではほとんどHDRは標準みたいな感じですがデジタルカメラでは標準とまではいきません。機能が搭載されている機種は多くなりました。直射日光が当たるような被写体では通常撮影とHDR撮影の両方で画像を得ればあとで好みの表現を見つけることができるかもしれません(画像/MWS)。








2023年8月28日




このページには,気が向くとくまモンが登場するのです…(画像/MWS)。








2023年8月27日




いちのくら(一ノ蔵・無鑑査)がじゅうぶんな睡眠を補充してくれて筆者をまともな人間に戻してくれたので26日は朝からやる気が充満していて0840から2340までほぼ休みなく労働することができました。いまこれを一ノ蔵を飲みながら書いていてこれも労働ともいえますが…。書き終えても寝るまでほかの作業が待っています。一ノ蔵を飲みながらできる仕事もたくさんあるのです(笑)。

じゅうぶんな睡眠がとれていて,身体が要求する栄養素を完全にとれていて,適度な運動をして体内の循環がきっちり行われているときは,自然にやる気が起きるように設計されているのです。ふつうの生物は。

個人事業主はすべてのことが自己采配です。じぶんで体調管理ができずに仕事ができなければ消えゆくのみです。不眠症で病院に行ったところで,体調管理に他人が介入するだけの話です。そして結局は眠剤が処方されて様子見。そんなことなら自分で多種類の眠剤を個人輸入して,常用量の1/20から試して自分で実験した方が遙かに自己采配だと思います。いまのところやりませんが。

筆者が睡眠導入剤に手を出さないのは飲んだ直後から数時間は脳みそがシャットダウンしていて危険だからです。もし飲んで寝てすぐに災害が発生したらどうなるでしょう。起きることができても身動き取れませんよ。薬剤でもうろうとしているときに動けば転倒や転落など大事故につながります( こちら )。危険過ぎますね。個人的に酒なら泥酔していない限り起きれば動けます。危機管理をつねに考えている筆者にとってはこの差はとてつもなく大きいのです。

こういう書き方をするとエビデンスを出せというエビデンス阿呆が出てきたりしますが,エビデンスを待っているような人は安心材料を他人から得たい依存的な人なので,相手にしても仕方がありません。貴方の身体は唯一無二のものなのですよ。平均値のエビデンスなんて単なる参考値です。

…ということで,一ノ蔵・無鑑査はいいですよーというお話しでした(^O^) わはは(画像/MWS)。








2023年8月26日(3)




ねぶそくでボケた脳みそのまま朝早く都会を歩いているとなんとなく既視感があります。えーと何だっけと思い起こすに学会参加ですね。筆者はコロナ前までは毎年プランクトン学会大会に参加して何らかの発表を26年くらい?継続してきました。当サービスを開業してからは主に秋の地方大会に出向くのが主でした。そうすると必然的に学会旅行となりホテル泊で,学会講演は仕事でもあるので深酒をするわけにはいかず,酒は飲まないか,飲んでも2合くらいです。すると寝られないのです…。そして睡眠不足の重い頭のまま朝陽を浴びながら学会参加となるのです。

ところで筆者の不眠症は筋金入りで,保育園の頃にはすでに周囲の子たちと比較しても圧倒的に眠れませんでした。保育園では食後に昼寝の時間があったのですが寝られた記憶がありません。いつも寝たふりをしていました。夜はさすがに寝られましたが,何かあると入眠ができなかった記憶があります。当時は立川基地や横田基地の近くだったのでヘリコプターの音などが聞こえると寝られなくて困ったことを覚えています。

この不眠症の根源的な原因は,何も気にせず安心して寝る,という原体験を獲得できなかったことが大きいと個人的には考えています。常に脳みそは何かを警戒し,休まることを知りません。それは子どもの頃からです。昭和の時代あるあるですが,命令と服従が教育だと勘違いした親の多かったこと。筆者は小学校の頃は7時就寝という規則の中で暮らし,逆らうことは許されなかったので大変でした。5年生になって8時,9時まで起きていることを「許して」もらい,少しはラクになりましたが。子ども時代の経験と不眠の関係は個人的には当たり前のようなことですが,最近ようやく研究が進んできています( こちら )。

中学の頃はラジオ少年になり,25時過ぎにならないと眠れないことも普通でした。活発に運動していたし眠れない原因はよくわかりませんでしたが,お茶と紅茶が好きだったのでカフェインにやられていたことも一因かもしれません。高校時代はあまり不眠の記憶がありません。よく寝た記憶もありませんが…。大学は通学に往復4時間半の重労働だったこともあって,そんなにひどい不眠に悩まされることは少なかった気がします。しかし入眠はいつも困難だったので,枕元に基礎化学,無機化学,水質学の専門書を20冊くらい積み上げておいて,ごろ寝しながら寝られるまで読んだりしていました。なんてまじめな青年だったのでしょう(笑)。

…ということで,筆者の不眠症は幼少期からこびりついたものでもあるので,別に完治は目指していません。いまは一ノ蔵で幸せに暮らすことができています。寝酒の量はけっこう多いのですが,筆者は一升酒を飲むことはできないので,深酒してもたかが知れています。あとは寝られる最小量を見つけられればいいのですが,ついつい,おいしいので最小量よりは最大量を見つけがちです。わはは(画像/MWS)。








2023年8月26日(2)




ほぼ意味のない? 体調不良をまねくだけの不眠症治療トライは夏場はとくに危険なのでお仕舞いにしました。週末でもありますし,吉池のイカ一夜干しでイカバターを作り,宮城ショップのホヤ酒蒸しをつまみながら一ノ蔵。一週間弱まともな睡眠はなかったので効果は抜群です。寝る前にも一ノ蔵を追加してバタンQ…。23時半から03時まで寝て,再びそこから07時過ぎまで寝て,そこから08時半まで寝ました。すべての問題は解決しました(笑)。

不眠症のサイトを見ると酒は睡眠の質を悪化させると書いてありますが筆者にとってはまったく正しくありません。嘘情報です。もし筆者が日本酒・一ノ蔵を飲まなければ,入眠困難,中途覚醒,早期覚醒のすべてが出現し,夜でも昼でも寝ることは困難になり,仕事はできなくなり,頭は重くなり,ほとんど廃人になります…。

しかし一ノ蔵を飲めば睡眠に関しては万事解決です。永年かけて見つけた筆者なりの不眠症への処方です。医者は酒よりも眠剤といいますが,単に商売上の発言でしょう。寝酒で睡眠をコントロールしている人などいくらでもいるでしょう。

筆者がふしぎに思うのは,なぜか寝るには一ノ蔵なのです。八海山でも菊水でもありません。まして焼酎やウイスキーだと強烈なむずむず脚症候群が発症して寝られなくなります。単にアルコールの問題ではないのです。おそらく一ノ蔵に含まれる各種成分が良く,筆者の腸内細菌叢を乱さず,身体に合っているのだろうと思います。

酒飲んで寿命が縮まるとかそういった話はまた別の問題。でも眠れないと人は狂ってあっさり死ぬし,とても苦しいのです。そんな思いをするくらいなら酒飲んで楽しく生きて多少寿命が縮まったところで何の問題があるのでしょうか。多くのお医者さんはそこんところもお勉強してほしいものです。…ということで,一ノ蔵があれば筆者は不眠症ではありません(画像/MWS)。








2023年8月26日






けっきょく24日もまともな睡眠はとれず,足の裏を氷冷してみたり,氷枕をしてみたりして悪戦苦闘して何とか0時から03時までの睡眠を確保しました。そのあとはうつらうつらしながらも少しは寝て,05時半に起床。06時過ぎに運動に出ました。いつものさんぽコースですが歩いてビックリ,07時よりも06時の方が人が数倍。都心に住む賢者たちは,気温が上がる前の朝6時から犬の散歩や運動など用事を済ませているのです。。

筆者はこの一週間で睡眠不足が蓄積し,無用の長物,廃人のようになっています。かろうじて料理は作ることができるので,適当な合間をみて,午前中から夕飯の支度をはじめたりもしています。あとはパソコンの前でぼーっとしています。

きょうの画像は浸しマメ。枝豆1パックはざっと洗って皿にとりフタをして電子レンジにかけます。600Wで6分,500Wなら7分です。これをザルにあけて水を切り,風を通してあら熱をとります。豆を取り出して適当な容器に入れ,納豆のたれを2つ分注いでよくかき混ぜればできあがりです。料理とはいえないくらい簡単なものですが,これがなかなかクセになる味わいです。当室では納豆はキムチやしらすなどを入れて食することが多いので「たれ」が余ります。この「たれ」はチンしたナスに有効なことは以前も書きましたが,枝豆とも相性が良いのです。あと,モロヘイヤともよく合うのです。納豆のたれが余って困っている人はぜひお試し下さい(画像/MWS)。








2023年8月25日




子どもの頃からコンニャクが好物だったのですが,おかずとして出てくることが少なく,たまに出てきてもコンニャク1パックという感じで4人家族だったので好きなだけ食べるにはほど遠いものでした。それが大人になれば何パックでも買って好きなだけ食べられるのですから,子ども時代には二度と戻りたくない,などと思ったりもします。。きょうの画像は,極度の寝不足で仕事ができないので料理ばかりしていて作ったもの。どんなに寝不足でもふしぎなことに料理はある程度作れるのです。

鶏もも肉は丁寧に脂と脂の多い皮を取り分けておきます。お肉の部分は適当なサイズにカットしてしょう油に漬け込んでおきます。生芋こんにゃくは適当なサイズにカットしてどんぶりに入れ,水道水を注いで電子レンジでチンしてあく抜きをしておきます。ショウガは千切りにします。きょうはもも肉・小1枚,生芋コンニャク1.5パック,ショウガ一かけといった分量でした。

フライパンに細かく切った脂と皮を入れて弱火で熱します。数分もすれば鶏油ができますので,そこにショウガを入れて軽く炒めて香りを出します。火を中火にしてもも肉を入れて炒め完全に火を通します。次にコンニャクを入れて炒めよく鶏油となじませます。そこに日本酒をどぼどぼと入れて,追加でしょう油を入れて煮込みます。時々かきまぜて煮汁がなくなれば完成です。

なにげなく書いていますが作り方は理論上こうなるのです。刻んだ脂身と皮を加熱→鶏油ができる→そこにショウガを入れる→香味付きの鶏油になる→醤油漬けの鶏を炒める→この過程で煮込んでも鶏が固くなりません→鶏に火を通してからこんにゃくを入れる→鶏の肉汁をこんにゃくに吸わせるため→酒しょう油を加えて煮る→コンニャクに味を染みこませる時間を確保。こんな感じです。生芋コンニャクを使うのはふつうのコンニャクよりも味染みが早いからです。

この料理はじつに単純なものですが,絞りたての鶏油で鶏もも肉とコンニャクを煮込むわけですから市販の鶏油を使って調理するよりも遙かに優れています。追加の油は不要なのでカロリー過多ということもありません。ショウガを皮ごと使うとゴミゼロ達成となります。そして鶏油とショウガの相性はいわずもがな。ということでできあがったコンニャクの味はなかなか素敵な感じになるのです。そのままつまんでもよし,ごはんのおともによし,酒のつまみにも最適です。冷蔵保存はもちろん可能ですが,鶏油が固まってしまうと風味を損なうので軽く温めてから上卓すると良いでしょう(画像/MWS)。








2023年8月24日




なにが原因なのか究明できていませんが,19日,20日と胃の動きが悪く空腹でも食欲がないという感じでした。指定のもの以外のサバ缶を食べたのが原因か,例年以上にスイカを多食したことが原因か,酒の飲み過ぎか,冷房でお腹を冷やしたか,それらの複合かといったところです。こういったときには絶食して自然な空腹感がくるのを待ちます。24時間くらい絶食すれば大抵は復調してきます。

で,絶食はいいのですが,とうぜん一ノ蔵も飲めませんので,寝ることは不可能になります。睡眠時間は短く,20日の夜は2時間(02時に覚醒),21日は3時間(途中2回覚醒,04時半以後寝られず),22日は4時間(途中3回覚醒,04時半以後寝られず),23日は4時間半(途中3回覚醒,04時半以後寝られず)といったところです。寝ている時間もうつらうつらといった感じで半覚醒状態が多く,ぐっすりぐったり寝た,という感じはこの4日でまだ2,3時間分しかありません。とうぜん寝不足も甚だしいので,昼寝もしてみますがまともに寝られません。なぜか入眠直前に起きてしまいます。脳内に睡眠を許さないモニターが起動していて,少しでも入眠に入ろうとすると叩きつぶす感じです。

こういった不眠まつりにも慣れていますのでどうということはないのですが,今年は少し実験的にふつうの人に近づく努力をしてみるのもいいかもと思っています。ので,05時には起きてしまい朝飯を食べてそのまま運動に出かけます。一時間ほど日に当たりながら5〜6kmを早歩きして帰宅。これでビタミンD生成と体内時計のリセットを狙います。こういった努力?を日々行ってもどんどん衰弱していき何の効果もない,という可能性も高いですし,一ノ蔵を飲めば簡単に深く寝られることもわかっていますが,「ふつうの人」が酒も飲まずに朝までぐっすりと眠っているのを見ると,そんな人生送ってみたいなあーとも思うのです。

胃の不調は21日には完治しているので一ノ蔵を飲んで寝るのが良策なのはわかっています。でもなんか,フツーの人を体験してみたいんですよね。それで実験中なのです。毎年こんなことをちょこちょこやって,全部失敗しています。

きょうの画像はさんぽでの一コマ。これまでは,真夏は夜中に運動していたのです。しかし今年は22時でも実質30゚Cの気温でとても運動などできません。では朝ならどうなのかと7時前後に出歩いてみると,ぎりぎり30゚C以下で,路面温度は夜よりも低いです。日射でビタミンDができることも加味すれば,運動不足解消のさんぽは朝の方がいいのかもしれません(画像/MWS)。








2023年8月23日






ウチから歩いて3分くらいのところに「ライフ」というスーパーがあって便利なのですが,何とその近くに「サミット」が建設中です。こちらも歩いて3分。いやー楽しみですね。品物はとうぜん差別化するでしょうし,後発のサミットはたぶん,年寄りが買い物しやすい店舗設計になっているはず。そんなお店は中年にも若者にもやさしいはずです。当室としては,巨大な食品倉庫が近くにできたようなもので,じつに有り難いですね(画像/MWS)。








2023年8月22日




コロナはお盆明けで一段落することなく,お盆や連休で広まった感染者の家族や職場といった周囲に猛烈に広がりを見せているようです。リアルタイム報告の瞬間値では過去最高と同等の報告数が示されています。あいかわらず過去最高に感染しやすい危険な状態が続いています。もしも新型コロナがただの風邪と似た症状であっても,感染力は桁違いですし,わざわざ風邪をひいて5日も10日も気持ち悪い日々を過ごす理由がありません。どうかみなさまご用心を(画像/MWS)。








2023年8月21日




おととい掲載した透過明視野・コンデンサ絞り開放でほとんど見えない標本を微分干渉で見るとこんな具合になります。コンデンサの絞りは開放です。これだけのコントラスト効果があるのでうっすらとしか見えない物体の検鏡には強力な味方となります。しかし趣味で使うには問題となるのが価格です。フルセットの新品だと自動車を買うようなお値段になります。筆者も微分干渉は開業時から使っていますが,中古理化学機器店で30万円弱で購入したものです。パーツに欠品があり微分干渉では使えないものでしたが,自分で補充してメンテナンスして,いろんなレンズとのマッチングを調べて,なるべくよい結果を出せるようにして現時点でも利用しています。現在の最新機種を使えば遙かによい絵が撮れることはわかっていますが,機能が少し異なるので機器更新というわけにもいきません。当面は古い微分干渉をそのまま使うことになるでしょう…(画像/MWS)。








2023年8月20日




ほうさんちゅうチャレンジなる商品を開発して販売したRC_GEARの横山さんの影響で,珪藻土からの放散虫分離に挑戦している方々がここ1,2年で増加したようです。さすがは横山さんの影響力で,感心するほかはありません。何に感心するのかというと,こんな分離の面倒くさいものを商品化するという発想です。筆者が分離しても面倒なのです。でも挑戦すれば見つかる。その探究心をくすぐるところが秀逸なのかもしれません。

きょうの画像は放散虫チャレンジの珪藻土を筆者が処理した一例。だいたい処理終了ちかくのものです。処理ができているかどうかは顕微鏡で確認しないとわかりませんので,頻繁な確認が大切です。でも,処理中の水懸濁試料を高精度で確認するのも面倒です。筆者はむかしから,界面活性剤を適量塗布したスライドグラスに処理試料を滴下して状態確認をしています。水の表面張力によるレンズ効果がなくなり,隅々まで試料の状態を見やすいですし,撮影もできます。大きな画像は こちら です。リクノカノマや海緑石も見えています。もちろん状態確認後は戻してさらに処理をすすめて最後は水洗いして乾燥させます(画像/MWS)。








2023年8月19日






きょうの画像は以前も掲載した気がしますが,この標本は透過明視野絞り開放でほぼ見えず,最小絞り込みで何とかコントラスト生成,位相差でははっきり見えます。微分干渉もよろしいです。暗視野は抜群です。といった感じのコントラスト法のテストに最適化したもの。開業時は一種類の珪藻を屈折率の異なる樹脂に封じてコントラストの異なる標本を制作していましたが,あまりに歩留まりが悪く現在は制作していません。その代わりに,極端に薄い珪藻の被殻・薄膜を使って低コントラスト標本の制作が可能になっています。最近,この種の標本への問い合わせが増えてきたような気がしています。顕微鏡観察におけるコントラスト法の大切さが浸透しているからでしょう。とても良いことだと思います(画像/MWS)。








2023年8月18日




18-21日にかけては,清掃作業その他の予定が詰まっているので基本は休業となります。ご了承下さい。この暑さの関係もあり掃除機を二ヶ月以上使っていません。拭き掃除で対応できる範囲には限りがあり,室内のそこいらで外気からの微粒子が堆積しています。この辺りでそれなりの規模で清掃…というか粒子除去を行っておかないと秋以降が面倒なことになります 。家人のコロナ感染もあり連続換気の毎日がずっと続いたので微粒子の堆積が凄いことになっています。たった4日間では到底除去できない量ですが放置するとすべての仕事が停止することになりかねないので仕方がありません…。森の中に研究所を建設してきれいな空気の中で仕事をしたいものですが,貧乏な都心ぐらしだと夢のまたむこうの世界です。わはは(画像/MWS)。








2023年8月17日




あまりにも暑すぎて自主的に夏休み状態…です。しかしそれにしても,この暑さなので熱中症対策のニュースが連日流れるのは理解できますが,過去最高にコロナ感染が拡大中なのにそのニュースは一切流れない。これは政府が第9波の存在を認めない立場をとっているからですが,政府は死人が積み上がることを期待しているのだろうか…と疑いたくもなります。現在流行中の変異体による死亡率は初期の変異体のものよりは低下していますが,感染者数が増えれば死亡者数は増加します。実際に第8波は各年齢別でみても過去最高の死者数を計上したわけです。とうぜん第9波でも同じことが起きますし,その死者数は熱中症で亡くなる人とは比較にならないほど多いでしょう。この政府はどうにかならんものですかね(画像/MWS)。








2023年8月16日




SNSでのコロナ陽性報告が過去最高を更新したように見えています。これは三連休・お盆効果ですね。3年前は,密閉密集密接を避けてマスクをしてといった基本的な感染防止対策で感染者数も少なかったのが,現在はそういったことが忘れ去られて,密閉密集密接のイベントにノーマスクでお出かけで感染。コミケなどでの感染報告も多数。適切に誘導しない政府が悪いですが,自衛しない国民も脳天気に見えます。いまが過去最高に感染しやすい状況なのですが,それを見ようとしない人が大多数なので,これからも,避けられるのに避けようとしなかった感染者が発生し,その人が周囲にウイルスをばらまいて家庭や職場で新たな感染者を出すことになります。過去三年間,何を見てきて何を学んできたのでしょうか…(画像/ヤフーリアルタイム検索)。








2023年8月15日




三連休でのコロナ感染が進行中…。発熱外来は火の車。薬局には薬が入ってこない。そして政府は対策を放棄したまま。本当にひどすぎる国家運営のように思います…(画像/ヤフーリアルタイム検索)。








2023年8月14日




まいにちこんな感じでスパムが届くのだけれども,差出人が定期的に変わるような気がしています。amazon,楽天あたりは定番ですが,三井住友,JR東日本,ヤマト運輸に変わることもあります。おそらく出所は一緒なのではと想像しています。こんなものをこれだけの数で送りつけたら誰だってスパムとわかるだろうと思いますが,どうしてこんなことをやるのでしょうねえ…(画像/MWS)。








2023年8月13日




8月12日の昼の時点でこんな具合が続いています。お盆がちかい三連休のまんなかの土曜日でこの報告頻度。過去最高に感染しやすい状況ですよとここで訴えても,テレビで報道しなくなったらコロナは終わったと思ってしまう程度の認識の方々には届きません。すでに東京都では60代以降の感染者数が第8波を越えました。この状況を危機的と考えない方がどうかしていると思うのですが…(画像/ヤフーリアルタイム検索)。








2023年8月12日




カミさんが3日連続で研究大会にZoom参加。朝早くから夜おそくまでいろんなことをやっている。さすがに空調を切るわけにもいかないし扇風機の使用を止めることもできません。ので,ふだんは兼業主夫ですが専業主夫モードにチェンジして,台所でひたすら料理の三日間でした。きょうの画像は先ほど献上したZoom打ち上げパーティー用のおつまみセット。めかぶとえのきの前菜(免疫強化剤),冷やしトマト,キュウリの浅漬け,ちくわソーセージ,豚汁,鶏モモソテー素焼き(塩コショウ),チンもやし(ごま油,藻塩,コショウ),するめ,シシャモ焼き,紅鮭焼き,とろとろナス煮物(ごま油,しょうゆ,ショウガ,コショウ),もも肉と生芋コンニャクの煮物(ショウガ,鶏油,しょうゆ,昆布),早煮昆布の煮物,枝豆の浸し,種なし巨峰。以上15品。これにクラフトビールよなよな,ブラスして氷結。

これをゼロの状態から準備するのですから大変です…が,専業主夫なので仕方がありません(笑)。でもまあ料理はけっこう楽しいですよ。目の前の大量の食材が劣化する前に料理に変換されているわけなので,ある種の達成感みたいなものはあります。また,食材をムダにしないように創意工夫がもとめられるので,そこも面白いです。たとえばきょうは鶏とコンニャクを煮るときに早煮昆布も投入しましたが,これは取り出して煮昆布として別の一品。豚汁にも早煮昆布で出汁をとりましたがこれも別に一品。鶏モモソテーは皮目を下にして徹底的に油を絞って焼きますが,出てきた油はコンニャク煮に投入しています。枝豆の浸しは,電子レンジで6分チンした枝豆から豆を取り出し,使わないので冷蔵しておいた「納豆のたれ」を2パック入れて和えたもの。組合せを考えて徹底的にムダを排していますが,これがパズル遊びみたいなものなのです(画像/MWS)。








2023年8月11日




スマホにミクロハンターを貼り付けて簡易顕微鏡になるというのはなかなか素晴らしいことなのですが,その時点でスマホにもミクロハンターにも通信事業者にも相当な金額を支払っています。iphoneの先進的なユーザーさんなら10万20万30万円を軽く突っ込んでいますよね…。

で,それだけの金額を突っ込めば,顕微鏡観察という意味では,ミクロハンターで入門して,そこから先の世界に簡単に入ることができます。現在,顕微鏡は低価格化が進んでいて,一流メーカー(ツァイス,ライカ,エビデント,ニコンなど)の顕微鏡でもエントリー機種は,子どもの学習塾受講料金よりもずっと安価で手にすることができます。そして入手したものはずっと使えます。研究者が使う数百万のものと比較すれば多少の違いがありますが初心者には違いがそんなにわからないし,見える限界はそれほど変わりません。色ズレが多少あるくらいです。それほど,像質も十分なものです。

ミクロハンターは素晴らしい製品ですが,そこでミクロの観察が終わったとすると,こんなにもったいないことはありません。それままるで,高尾山(東京都)を登って登山を知り尽くした気分になり終わってしまうようなものかもしれません。あるいは,望遠鏡で月をみてクレーターが見えて満足してそこでお仕舞いになっているようなものかもしれません。(もちろん,そういった客層も大事です。いろんな人がいていいのです。でも,アクセスできる間口は広い方がいいですよね)

私たちが生きているこの世の中はもっと深く広いのです。そしてその世界をリアルに体験することが,モニタ越しに見る間接体験と異なり,とても大切なのです。いま目の前にある否定のしようがない事実こそが,人の心を打ち,刻まれるのです。モニタ越しに流れる情報はそれがたとえ事実であったとしても間接体験です。世の中をこの目で確かめるという生物の根源的な行動様式において,人間だけが画面を通した間接体験などの「劣化した情報」を多用している可能性すらあると,個人的には考えています。

…というようなことを日頃考えているのですが,からすみこのわたでお世話になった先生から,浜野顕微鏡の重要記事について連絡いただきました(こちら)。本ページの読者であれば,乾いたスポンジに水が染みこむように満たされる適切な浜野さんのお言葉と感じるかもしれません。もちろんそれは東京新聞科学部−個人的にはむかしからクオリティーを維持している部局として信頼していたところですが−の筆力もあるかもしれません。ぜひSNSなどでの拡散をお願いしたいところです。

浜野顕微鏡の持っている人脈と経験,それは,ほかの顕微鏡販売代理店には望めません。断言します。ほとんどの代理店は注文した品物を納品してお仕舞いです。技術の低い代理店ではマニュアル的にただネジを回して組み付けただけ,などという例もふつうにあります。営業さんが顕微鏡に興味を持っていないのです。ユーザーがトッププロならそれでも構いませんが,初心者だったらどうでしょう。高価な機器が活用されずお蔵入りするのです。

でも浜野顕微鏡は違います。ニコンH型やS型の初期からお仕事を継続されてきた希有な方です。もちろんその設計者の方々とも一緒にお仕事をしてきているのです。日本国内の顕微鏡動向を俯瞰して把握しておられる方でもあります。おもちゃで捨て値のような安価な機種は扱いません。そこが良心でもあります。20-500万円ほど顕微鏡趣味に注ぎ込みたい方は,浜野さんに相談すれば一生の体験ができるかもしれません。

筆者のような顕微鏡界隈で生きてきた人間からすると,浜野さんとの時間は人生のご褒美のようなものです。筆者もいろいろな交友関係から,世の顕微鏡事情を把握してはいますが,浜野さんからはそれ以上の体験を耳学問できるのです。そして有り難いことにこの耳学問には料金がかかりません…。

先のリンクの記事を書いた記者さんは,おそらくこの記事の100倍くらいの情報を浜野さんから与えられ,そして,筆者制作のJシリーズも見て,でもこれは記事に載せるなとの配慮を指示されたものと思っています。なぜそんなことが想像できるのか。それは記事の熱量ですね。浜野さんに取材して短い文章に込めたい想いが溢れています。浜野さんを取材した記事ならではですし,記者さんの感性もマッチしていたわけです。

きょうの画像はヘンゾルトのプロタミ。もちろん浜野顕微鏡所蔵です(画像/MWS)。








2023年8月10日




おおくのスマホに貼り付けるだけでスマホが顕微鏡になってしまうという驚異のレンズ・ミクロハンターは,筆者の限界レベル試験を行うと,きょうの画像のようなとんでもない絵を吐きだすのでした。以前,このレンズの開口数が0.25付近であることを述べましたが,この絵はまさにそんな分解能を実現しています。

この画像は筆者がミクロハンターのレンズを顕微鏡に装着して追加のリレーレンズなども実装した上で限界を模索したものです。スマホにミクロハンターのレンズをつけただけでこのような絵が得られるわけではありません。しかし限界画像はアラのあるものです。拡大率の押さえられた倍率でミクロハンターを贅沢に使い得られた絵は,より上品で質感の優れるものでしょう。

いやーすごい時代になったもんです(画像/MWS)。








2023年8月9日






あつすぎるので海綿骨針と海緑石の涼しげな絵を(画像/MWS)。








2023年8月8日




ぱっとみた感じは貧乏人のパスタみたいな画像です。なんですがこれ,超高級品なのです。パスタ(1.4mm),100gは塩を入れずに茹でます。茹で上がったらざっと湯切りして皿に移しバターを一かけのせてよく混ぜ,パスタが団子になるのを防止します。この過程であら熱がとれるので,つぎに適量のこのわたを加えてよく和えます。味見しながら加えていけば適量はすぐにわかります。仕上に高級な焼き海苔1枚(約20x20cm)をちぎってのせればこのわたと焼き海苔のパスタの完成です。味は完璧なハーモニーと言って差し支えありません。

このわたはお世話になっている先生から冷凍品を頂いたのです。酒の肴でもいいですし,ごはんのおともでも最高なんですが,かなり塩味が強いので酒を飲みすぎますしご飯も大量に食べちゃいます。解凍してから適度な期間で最高の使い方で消費できないか時々思い出しては考えていました。そしてあるとき解答が脳内に自動生成します。解凍したこのわたを一口味見して,「これはパスタだー」と。この半年以上,パスタなど口にしていないのになんでこういった発想が浮かぶのかがふしぎです。

そして手足が自動で動いて上に書いたような手順でこのわたと焼き海苔のパスタができあがります。茹でるときに塩を入れないのはパスタの塩味がこのわたの塩味と競合するためです。バターはパスタがくっつくのを防止する意味もありますが調和的に風味を増す隠し味でもあります。そして焼き海苔はこのわたの独特の磯の香りと融合して良い方向の調和を生み出すのです。適当に作っているのではなくて頭の中には完成予想図と味がすでにできあがっていますので,試行錯誤すらしません。

そして出来上がったものは完璧としかいいようのないもの。これ,宮内庁に連絡した方がいいかもしれません(笑)。本ページをごらんの高級レストランのシェフ様はぜひ真似してみて下さい。トッピングにごく少量のウニ,いくらをのせてお皿の周囲に薄味でソテーした野菜を添えれば,80gのパスタで2,200円とれます(笑)。あるいはコースメニュー3万円台のお店で,15-20gの小皿パスタで味わっていただくのもオツでしょう。この場合は極細のパスタを使って下さいねー。

あまりにも完璧なものが出来上がってしまったので,途中までカミさんが旅行中だったこともあり,このわたと焼き海苔のパスタを5日連続で食べました。計400gもパスタを食べたので少し太りました…。作り方は修正の必要がないので初日のレシピのままでした。このわた初体験のカミさんにも2回献上しましたがウマいということでした。このわた単品で出したら絶対に食べないだろう人が夢中になって食べる味になっているようです。

…ということで,恵与頂いた先生には感謝感謝なのです。とてもいい経験をさせてもらいました。それにしても思うことは,進む道を誤ったかなーと。料理人になっていれば,もっとラクに,もっと多くの人々に何かを施せたかもしれないし,筆者も貧乏人ではなかったかもしれません…。うう。でもものは考えようで,顕微鏡仲間がたくさん増えて,その一部の方々と手料理をつつきあうことができているわけなので,その二刀流の方がもっと幸せなのかも? ということもあるのかもしれませんしないかもしれません。わはは(画像/MWS)。








2023年8月7日






はくぶつふぇすで海緑石をお買い上げいただいたお客様から「精神安定効果がすごい」とのご感想を頂きまして有り難く思っています。珪藻土中の海緑石粒子を集めて封じた標本は希少だろうと思うので存分に楽しんでいただければと思います。「希少」な理由は分離が難しいことです。能登半島や佐渡の珪藻土の中には海緑石粒子が入っています。この粒子は放散虫や海綿骨針と一緒に出てくるので,まずやるべきことは大量の珪藻土から放散虫を分離濃縮することです。そこに海緑石が認められれば,こんどは海緑石粒子を濃縮します。最後は力業で一粒一粒拾い出して集めてしまいます。どう考えても2,3万円は欲しいところのものをその1/5以下で試験販売したのは後悔…かもしれませんが,その代わりに,こういった努力をしないと実現できない視野が達成されています。その視野が精神安定効果をもたらすのなら,制作販売した甲斐があったというものです。

この標本,作っていて楽しい数少ないものの1つです。Jシリーズなど,作るのがイヤでイヤで仕方がないやる気の出ない最たるものですが,海緑石粒子の標本はその面倒な作業内容にもかかわらず,厭気を感じません。精神安定効果が働いているのかもしれません(画像/MWS)。



*1 今回販売の海緑石粒子は原料として能登島の珪藻土を使用しています。この珪藻土はRC_GEARさんから恵与いただいたもので,「放散虫チャレンジ」で販売されたものと同じ原料です。ので,「放散虫チャレンジ」を戦利品として連れ帰った方々は,「海緑石チャレンジ」もできることになります。もっとも,珪藻土から珪藻を見つけるのが入門クラスとすると,放散虫を見つけるのは初級から中級,放散虫を多量に分離するのは上級,精製品レベルにできるのはプロ・研究者,海緑石を多量に集めてマウントできるのはトッププロくらいの違いがあるかもしれませんし,ないかもしれません…。




2023年8月6日




お腹の中に海緑石が入り込んでしまった放散虫リクノカノマ。もちろん処理過程で生じたもので天然ではこのようなことは起こりません。でも,なんだかいいものを見つけた気がしたので記念撮影です(画像/MWS)。








2023年8月5日




8月5日のお昼時点でもコロナ陽性報告が続々とみられます。これが5類化の効果ですかね。新型コロナが2類のときは新しい変異体が入ってきてもだいたい二ヶ月でピークアウトしていたのに,5類化してマスク外しを推奨し報道管制を行い新型コロナを見えなくした結果,多くの国民が適切な感染対策の判断ができなくなり,5,6,7,8月と感染者が増え続けることとなっています。そしてどのくらいの人が亡くなっているのかは見えない(隠された)状況。政府はどこまでも阿呆ですね。5類化はカネの関係で仕方ないにしても,統計を放棄,感染対策を放棄した国なんて見たことありません。何がしたいんだろう(画像/ヤフーリアルタイム検索)。








2023年8月4日




あいかわらず新型コロナは猛威を振るっており,いま現在も過去最高に危険な状態が続いています。政府がマスク外しを推奨してから感染者数が増加に転じ,5類化以降は一貫して感染者が増え続けています。他方,政府は感染対策を放棄し,統計もとらず,おそらくは報道管制を指示し,意図的に新型コロナの感染状況を見えにくい状況にしました。このため,現在はどれほど大量の感染者がいても,自ら情報を取りに行くタイプの人以外は,身の回りの危険に気づくことができなくなっています。

当室でも6月に家人が感染しました。きょうはそのときのお話しです。まず感染者(おそらく獲得免疫なし)の経過。

発症マイナス3日目(水曜日):職場での会食・飲み会 筆者はこれをリスク行動と判断

発症マイナス2日目(木曜日):筆者は家人との隔離を「標準」から「警戒」に変更

発症マイナス1日目(金曜日):家人は夜帰宅。「冷え」を実感。葛根湯一服。この時点で当方は新型コロナ感染を確信し通常の隔離に加えて,一方向連続換気で空気的にも隔離。

発症ゼロ日目(土曜日):明け方に強い頭痛により発症。自力で麻黄湯を服用。その後も頭痛で起き上がれない。全身倦怠感。15時過ぎにイブプロフェン服用で頭痛軽減。熱はあまり出ない。夕食は一応可能。普通食。のちに胸がもやもや。夜半に太田胃散で軽減。夜に低容量アスピリン開始。血栓予防。一日中うすいほうじ茶で水分補給。塩分も補給。食事トイレ以外起床時間ゼロ。本人いわく麻黄湯の効果は感じるとのこと。葛根湯,麻黄湯ともに抗ウイルス効果がありウイルスが受容体に結合するのを妨げる働きがあるとされるものなので当室では常備しているもの。葛根湯は発症前に積極服用,麻黄湯は症状出現後に服用と使い分け。

発症1日目(日曜日):朝02時半,頭痛が復活。熱も出てくる。イブプロフェン服用。ラクになったのか03時15分,よく寝ている。その後,食欲戻らない。朝,味噌汁一口。前日と同じくとてもしんどい感じ。食欲がないが味噌汁なら食べられそうなので,ジャガイモとタマネギとダイコンの味噌汁を作る。これを昼に少し。この日の処方はまだ麻黄湯。15時頃まだ頭痛がある感じでイブプロフェンを服用して寝る。すぐに寝息が聞こえはじめ,17時半頃に起きる。苦悶の表情が和らいでいるのが見た目でわかる。本人いわく「峠は越えた感じ」。そしてここからのどの痛みに移行。夜は味噌汁。入浴もできた。味噌汁は塩分と水分の補給に有用。夜に低容量アスピリン。この日の起床時間1時間程度。

発症2日目(月曜日):のどが激痛。朝に近所の発熱外来受診。新型コロナ陽性。ゾコーバが処方された。ほかに炎症止め,痛み止め,咳の薬などたくさんのクスリ。治療薬がもらえるとは思っていなかったので有り難い。発症前期なのでゾコーバ服用開始。ほかの薬は症状に応じて。食欲は回復傾向。朝ご飯はおかゆと味噌汁など。昼は味噌汁でクスリ服用。15時に巨峰,シャインマスカット,みかんを少々。この日は学校に指示を出すために少しだけ仕事もできた。youtubeも少しだけみていた。ものによっては飲み込めないのでいろいろ考えた結果,味噌汁に素麺を入れたものがいちばん飲み込めることが判明。17時半に暖かい素麺で夕飯。トマトがのどに激痛。現在は就寝。起床時間は数時間程度。漢方はこの日の朝まで。低容量アスピリンは服用終了。

発症3日目(火曜日):朝5時半に朝食。空腹とのこと。素麺入の具だくさんの味噌汁。ふやけていて飲み込みやすい。のどの激痛は前日よりは引いている。疲れが抜けてきているようで,勉強したりパソコンしている時間が長くなる。昼食は同じようなメニューに副菜少々。夜は同内容のメニューにサバ缶汁の温泉卵,サバ缶をつぶしたもの。食後3時間で胸焼け気味。太田胃散一服で解消。入浴もできた。就寝後しばらくセキが続く。室温が高いため換気+扇風機で対応したがのどに悪いようで03時頃にもセキが続く。扇風機をカットして,換気経路を変え,患者の上半身に気流があたらないようにしたところセキが止まる。

発症4日目(水曜日):朝0730頃に朝食。素麺入味噌汁。納豆+エノキダケ,ツナ缶の卵焼き,梅干し,ヨーグルト+みかん。腰痛のため台所のテーブルを作業空間とする。12時洗濯物。通常通りに動ける。13時に昼食。刻みネギ入り味噌汁,ツナ缶の卵焼き,ダイコンの皮と油揚げと昆布の煮物,ごまどうふ,トマト半分,煮リンゴ。夕方から外出してみて体調の様子をみる。特に問題なし。病み上がりではあるが重量物の運搬も可能。のどの痛みとセキの継続以外は後遺症のようなものは感じられない。

発症5日目(木曜日):通常通りに出勤。顔色が戻らない。食欲も完全ではない。ゾコーバは効いた感じはなかったが副作用も全く感じなかった。

発症約10日目:顔色も正常に戻る。患者いわく,ただの風邪ではない。インフルエンザよりもきつい。2度と罹りたくないとのこと。



筆者は家庭内感染を回避しました。それが可能であった理由は幾つかあります。感染防止対策には大きく分けて2つのフェーズがあります。第一のフェーズは,リスク行動から発症前までの期間の過ごし方,第二のフェーズは発症後の隔離のやり方です。この両方を常に意識しておくことにより,狭いマンションでの二人暮らしでも感染は防げました。

いちばん大切なのは第一のフェーズです。ノーガードの飲み会参加など,いろいろな「リスク行動」があります。筆者はそのようなリスク行動を定義して家人がそれに参加するときは常に「新型コロナに感染するよ」と警告してきました。しかしこの3年間,感染せずに頑張ってきた実績もあるので,注意勧告はしましたが行動抑制まではしませんでした。それで家人は筆者の警告を受けつつも,職務上必要なノーガードの会食・飲み会に参加しました。規模は約20人です。

状況からみてこれはマズイのです。家人がウイルスをもらった可能性が否定できないので,リスク行動を取った者は数日間経過観察を行いその間,相手の飛沫を浴びず,接触感染を起こさないように警戒モードで過ごします。何も起きなければ標準的なゆるい隔離モードに戻します。無症状感染者からの感染を防ぐにはこの方法が有効と考えて過去から実行してきています。例えば寝室はこの3年間別々です。もし発症マイナス1日目に無症状だからと何も気にせず同じ寝室で一晩寝たら,筆者は高確率で感染したことと思います。

第二のフェーズは発症後です。新型コロナと判定されていなくても構いません。すべての風邪症状などは新型コロナ扱いとして対処します。目の前に大量のウイルスを排出する患者がいるわけなので対応は難しくありません。そこには100%ウイルスがいるので,そのウイルスを取り込まないように行動すればいいのです。

現在の新型コロナはXBB変異体と思われますが,最小感染ウイルス量はひじょうに小さいとされています。上気道で感染するのが主で,あとは結膜など粘膜の接触感染も一応は注意が必要です。そこで家人にいささかでも変調が見られたら新型コロナ扱いとして,まず気流的に分離します。きょうの画像のようにマンション室内の気流を設定し,感染者により汚染された空気を筆者が吸い込まないようにします。

患者がマスクをすれば周辺空気のウイルス汚染は激減して,筆者側から見れば安全性が向上します。しかし筆者は患者にマスクをさせませんでした。それは患者にマスクという負担を強いることにより,新鮮空気による呼吸が妨げられ,患者の回復が遅れることがあってはならないと考えたためです。マスクには細菌も増殖します。気管支に炎症を起こしている患者が細菌を再吸入して炎症を増悪させる可能性もあるかもしれません。よって,患者と筆者は気流により分離した空間で過ごし,汚染空気のエリアでは筆者がマスクKF94を装着して消毒作業や料理,家事などを行いました。

患者の居室は定めましたが,部屋に閉じ込めることもしませんでした。筆者の居室には原則立ち入らないこと,あちこちべたべた触らないこと,台所の流し台は使わないことを指示した程度です。なお食材に触れられると扱いが面倒なので,飲料や食材,食器の取り扱いはすべて筆者が行いました。

接触感染に関してはエタノールによるウイルスの不活化,薄めたハイターによるウイルスの不活化により対処しました。冷蔵庫のドア,電子レンジのドアとボタン,玄関や風呂場やトイレのドアやレバーなど。触ったかどうか分からない場合もアルコール消毒。無水エタノールを水で75%に薄めて使いました。風呂場はハイター希釈液で共通に触れる部分は全部滅菌。洗面所は飛沫の飛散が激しく全部の消毒は現実的でないので患者専用に。筆者は流し台を使いました。もちろん歯ブラシも滅菌してから使い,歯磨き粉も別のものを準備しました。

食器を洗うスポンジは別にして,患者の食器は中性洗剤で洗い,棚には戻さずに患者専用食器として取り扱いました。患者が飲料に触れるのを防ぐため飲み物はすべて用意しました。はじめは暖かいほうじ茶をポットで。ほかに水分や塩分を計算して予め専用のマグカップ等に用意。もちろん食事はすべて筆者が用意して別々の時空間で済ませました。これは発症21日目まで続けました。現在でも食事は個別に別皿で食べ,飛沫感染にも注意しています。

患者には,トイレは必ずふたをして流すよう指示しました。筆者が利用するときは便座内はアルコールスプレー,床はアルコールで清掃。そのほか触る部分もアルコールで拭きました。トイレットペーパーも発症0日目から自分用のものを自室に置いてそれを使いました。

本ページの読者はご存じのように,筆者は極端に皮脂を嫌う人間なので手洗いの回数は一般読者の想像を絶するかと思います。固形石けんを用いた常温水での手洗いはたぶん一日で数十回を超えると思います(お湯を使うと手が壊れます)。清浄なガラスを扱う関係で手洗いだけでなく,たとえば手で無意識に顔に触れるとか髪を触るとか,そんな行動は皆無です。まして,何を触ったか分からない手で目をこすったり,食材を扱ったりなどということは皆無です。

「皆無」と書きましたが本当に皆無だろうと思います。調理でも食材を切る順番は厳密に決まっていて生食用が最初で加熱用があとになります。もし豚肉や鶏肉や生魚を切ったら,そのまな板や包丁は十分すぎるほどに洗浄して,生食用の調理再開となります。実際にはそんな真抜けな順番で調理することはありませんが。

こういった種々の対策により筆者は逃げ切ったのですが,これは偶然ではないと考えています。ここ20年を振り返ってみても,家人が数十回以上も風邪をひいているのに筆者にはまずうつりません。風邪をひく頻度も1/10以下です。これは免疫の問題だけでなく日頃からリスク回避ができていることを示しています。本ページでも2020年8月2日,8月5日,8月6日などでこのことについて触れていますので興味のある方はご覧になるとよろしいかもしれません。

ここまでお読みになった賢明な読者はお気づきと思いますが,お節介を承知で記すと,「ノーガードの人間が市中で吸い込んできたウイルス量A」と,「目の前に大量のウイルスを抱えた感染者を前にきちんとガードしてのぞむ人が吸い込むウイルス量B」を比較すれば,圧倒的に,A>>>B であり,Aの量を吸い込んだ人は新型コロナを発症し,Bの量を吸い込んだ人は自然免疫で撃退できています。XBBのような感染性の高いウイルスであっても,効果的な対策ができれば感染は防げるのです。そうでなければ現時点で発熱外来の先生方はバタバタ倒れているはずなのです。

いまもコロナの感染は絶賛拡大中です。みなさま,毎日 こちら をチェックして,政府やマスコミが隠してしまった感染拡大の実態を,ご自身で確かめるようにして下さい(画像/MWS)。








2023年8月3日




あの記録的な売れ行きによって瞬時に在庫が枯渇してしまった『石は元素の案内人(たくさんのふしぎ2022年8月号)』の著者,田中さんが再び登場します。こんどは色材の話です。色材の専門家は多数存在しますが,天然物から色材を見いだして追体験する化学者という観点からは,田中さんは屈指の存在でしょう。すでに自費出版でも素晴らしい冊子を刊行しています。これが福音館書店の強力なスタッフ陣,そしてそれを支えるデザイナーさん,高度な要求をこともなげにこなす印刷の職人集団の手にかかると,果たしてどんな児童書が出来上がるのか本当に楽しみです。田中さんとはときどき連絡をとりますが今回の出版については,筆者も内容については一切聞いていません。

さぁみなさん,前回みたいに入手できずに地団駄踏んでもいけません。 こちら から予約ができますのでさっさと一冊入手しましょう(画像/amazonさん)。



*1 まだ読んでもいないのに褒めちぎって期待させるようなことを書くのはどうなんだ? というご意見もあることかと思います。その通りです。内容を一切確かめていないのですから。しかしそれでも皆さんに大推奨するにはわけがあります。それは研究者・科学者の立場から見て「この人の仕事なら絶対に大丈夫」という信頼感があるからです。あるいは,職人の立場からみて,仕事から職人気質を読み取っているという表現もできましょう。この信頼感は外科医のもつそれと同じ感じのものです。心臓外科医は自分が心疾患になったときに誰に手術してもらうか暗黙のうちに決めています。脳外科でも同じです。「あいつの仕事なら信頼できる」,そう思っているのです。幼少期から大自然につよい興味を示し,分野は異なれどそれぞれ独自の活動をしてきた田中さんと筆者は,まったく違うタイプの人間でありながら,お互い仕事のクオリティーには徹底的にこだわっている印象があります。そのクオリティーの部分が信頼感につながるのです。




2023年8月2日




ようやく待望の雨が降りました。東京23区周辺は梅雨といいながらほぼ雨が降らずに連日高温にさらされてうんざりしていました。明け方の最低気温も28゚Cくらいまでしか下がらず,夕方の時点では35゚Cくらいあるので,運動不足解消もできずにずっと家に引きこもりでした。身体に悪いことこの上ありません。1日は昼から大雷雨がやってきて至近距離に何度も落雷。そのあと大雨。気温が一時24゚Cまで下がり涼しい午後となっています。直ちに換気開始。窓から涼風が入ってきます。助かる…(画像/MWS)。








2023年8月1日




すこし前の企業向け案件の出荷準備画像。ここから14枚を完璧に清拭して納品先ごとに詰め込み,説明書をつけて,請求書を書いて,伝票を書いて発送するのに丸一日かかります。ということは,この発送作業日は何も生み出さないので収入がマイナスの日です。このマイナスをカバーするには1枚あたり数千円の上乗せが必要になるのですが今のところはそのようなことはしていません。しかし今後は作業工数からみたまともな価格設定をしなくては…とも思っています…(画像/MWS)。









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