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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2023年6月30日





29日から業務再開しています。まずは企業からの受注案件の処理,それに溜まった事務作業です…(画像/MWS)。








2023年6月29日





れいぞうこには消費期限が近づいたものが集積していく性質があります。そういったものが数種たまってくると新たなメニューが開発されます。タマネギと新タマネギは適当に切って丼に入れてフタをして電子レンジで600W10分。その間にお魚ソーセージ3本をタマネギと同じくらいのサイズにカットします。フライパンにチンタマネギを入れオリーブイルを加えて塩コショウで炒めます。途中からお魚ソーセージも加えます。炒まって馴染んだら消費期限間近のケチャップで調味。味が調ったらスライスチーズを4枚。溶けたらかき混ぜます。これでできあがり。タマネギをチンした(洗っていない)丼にそのまま入れます。味はイタリアンっぽさを感じる学校給食という感じです。子ども向けに作ったわけではありませんが,これならお子様も喜んで食べそうです(画像/MWS)。








2023年6月28日





ひきつづいてすべての業務が停止中です。朝から晩までほかの作業をしております。室温も高く換気も必要で標本制作には一切手をつけられません。この状況はいましばらく続きそうです。きょうの画像は数年前の秋頃に撮影したもの。カマスのフライが食べたくなって相模湾の漁港にでかけたときのものです。今年はまだ一回しか食べてないなー(画像/MWS)。








2023年6月27日







むかしの画像を眺めていると,この場所にもう一度行くことはあるんだろうかーと思う今日この頃。学会講演でノルマを果たし,地元のうまいものを食べて帰ってくる学会旅行は息抜きにも最適なものでした。きょうの画像は北海道の東の果てに近いところ。海産物がおいしかったなー。ホテルでの夕飯にけっこう投資して,ぷりっぷりのホタテにカキ,ボタンエビを食べました。二枚貝は好きすぎて2014年頃に貝アレルギーを発症したので以来食べていません。画像で味を思い出すしかないのです。うう(画像/MWS)。








2023年6月26日





24日朝から事情により仕事が完全停止しています。仕事再開は水曜日くらいになるのかもしれません。ということで,きょうの画像は過去画像の投稿。ちょうどこの時期に林道や沢筋を歩くと,大きなハエみたいな感じで地面をぷーんと飛ぶ昆虫が見られます。それがきょうの画像。けっこう強気な昆虫で近寄ってもすぐに遠くに逃げ去ったりはしないのでカメラ片手に追いかければこんな感じの絵がとれることもあります。きょうの画像はニコンクールピクスE900での撮影。昆虫までの距離は20cmを切っていると思います(画像/MWS)。








2023年6月25日





ミジンコをデジタル撮影した最初がいつなのかはまったく記憶にないのだけれども,過去のストック画像をみるにきょうの画像がかなり古いもので22年くらいむかしのものです。当時の名機といわれたクールピクスE900で撮影したもので,いま見るとムチャクチャ下手ではないけれどもそんなにうまくもない,そんな感じの絵に見えますね。でも当時はまだ銀塩写真が根強かったので,筆者がこういったデジタル画像を示してこれは今後主流になる未来なんですよと学会報告したら,過去10年の学会活動を上回る反響をいただき,ある意味,嫌気がさしたことでした(笑)。珪藻の休眠胞子形成が専門分野だったのですが,あ,画像分野でプレゼンした方がウケがいいんだな,と思った最初の出来事です(画像/MWS)。








2023年6月24日





きょうは謎の手の震えは起こらずぴたっと止まっていました。その状態だと,放散虫ナセラリアのお尻に開いている0.02mmくらいの穴に毛先をすっと通して拾い上げることができます。これができるかできないかは作業効率上は大変な違いなのです。手の震えの原因はよくわかりませんが,十分な睡眠と和食中心の適量の食事,心が乱れていないこと,などである程度は回復するのかもしれません。手が震えていない日は検査板を作ることができるので23日は珪藻テストプレートの制作を行いました。しかし一ヶ月半以上のブランクは厳しく,調子のよいときと同じ作業時間ではできません。これは室温の問題もあります。冬場よりも15度以上高い温度になると,体調はもとより,使用する薬剤などの性質も変わります。細かいことを言えば,同じものを作っていても,夏と冬では微妙に違う作業をしているのです。

で,珪藻テストプレートは(エイジング前ですが)たぶん無事に作業完了したっぽいのですが,その後にほかの制作物にラベルを打ちながら検品していたところまたも凡ミスが発覚。視野内に破片がひとつ飛んでいます。ピント面にはないので気づかない人も多いと思います。しかし制作者の立場からすると,これは封入時に気づいてしかるべきもので,外科医にたとえれば患者のお腹に小さなクリップひとつを置き忘れたまま縫合したようなものです。害はほぼない(MRIは受けられないかも)ですが,ゆるされることでもありません。

…ということで気分がよろしくないのですがそれは自分の責任。きょうの画像のようにほぼパーフェクトな仕事がオレはできるんだぞと,過去の制作物に勇気づけてもらいましょう(画像/MWS)。








2023年6月23日





いま発売中の『東京人』はおそるべき高密度な内容( こちら )。よくできた雑誌はコンパクトに濃い情報を一度に摂取できるという見本のようなものです。これ,子ども向け雑誌の編集者は必読文献かもしれません。本号は中ほどで『たくさんのふしぎ』の座談会もあります。その中での石田編集長のいつも変わらぬ揺るぎない姿勢に,著者の一人である筆者もうんうんと頷いてしまいます(画像/MWS)。








2023年6月22日





Jシリーズはパーフェクトであることが売りなのでそれはもう大変な労力を注ぎ込んで完璧なものを作ります。しかし研究者ならご存じでしょうが,どんな物体でも完璧に封入できる手法など存在するほずもなく,物体に対して最適化を模索する日々です。物体が同じ生物ケイ酸であっても,空隙度や形状,その他もろもろの条件によって技法が変わります。

きょうは久々に凡ミスをやらかしました。工程をひとつ省略しただけなのですが,これを原因として傷口が拡大していき応急処置との追いかけっこになりました。医療事故のような感じです。放置すれば症状は悪化するので最悪の結末も予想にいれ,そのときの最善手で対応し悪化を食い止めるといった対応です。

どんなことがあっても最後まであきらめませんので失敗を放置した事例は皆無です。しかし失敗の痕跡は残ります。33個の放散虫を封入したとして,5個の放散虫に何らかの不満足な点が生じたとすると,単純計算でその標本の出来具合は80点です。俗世間では80点は合格点数なので,そのまま出荷することも可能でしょう。しかし筆者の基準では,コントロールできるはずだったトラブルを回避できなかったということを重く見て,80点のものはまず出荷しません。お蔵入りです。

そこのところは美学にも通じるかもしれない考え方がありますが,実際的な問題もあります。少し欠陥のある標本を世に出すと,安いからとそれを好んで収集する方々がきっとおられるのです。そして入手したB級品でも欠陥のある部分以外はパーフェクトに見えるので,嬉々としてSNSなどに投稿する可能性があります。

これが困るのです。投稿者さんは何も悪くないのです。B品を得て,それでもとってもよく見えて,わーいと自慢する。それは全然問題のない行動です。でも,筆者から見ると失敗作品をネット上に流されて永遠に残るというのは職人の感性としては有り難くないです。でも,素朴に喜んでくれていることには嬉しいです。という複雑な感情を抱えることとなるのです…。

ということで,B品ができてしまったときはほとんどが筆者のデモ用になります。しかし一部は,SNSなどをやらない,信頼できる顕微鏡業界関係者に値引きで取引することもあります。たいていは,とても喜ばれます。それはそうだろうと思います。パーフェクトな製品を入手してコンテストに応募しようというような方々と,日々顕微鏡の何たるかをユーザーさんを前に悪戦苦闘しているメーカーや営業の方々では,そもそも標本に求められる特性が異なるのです(画像/MWS)。








2023年6月21日





4月の中頃から突然のテレビ案件で仕事が中断し,それでペースが乱れてしまいもとの状態に復帰できなくてそろそろ二ヶ月です。これがすごいストレスで本当に勘弁なのです。そこにいろんな案件が降り注いで,もはや筆者の脳みそはピー音を発してフリーズし,お布団にダイブという昼寝の日々が続いたのでした。

しかしこのところ気温も湿度も下がり,おっこれは休眠解除のサインだぞと起き上がり注文品の制作にとりかかったのでした。まぁ,できるにはできました。品質も問題ありません。でも気になったのは,マイクロレベルでの手の震えが終始収まりませんでした。何かの体調管理が間違っています。酒の飲み過ぎか,昼飯のしるかけごはんが悪かったか,たまに飲む西洋薬,あるいは漢方か,昼寝のし過ぎか,いくらでも考える材料があります。

きょうは放散虫の仕事だったのでほぼパーフェクトに仕事ができましたが,もし珪藻の最高難易度の仕事なら,ものすごい戦いになっていた場面が想像されます。恐ろしいです。

職人はみんな知っていますがベストの結果を出すには体調が第一なのです。これより重要な優先順位は存在しません。そしてそのための方法を見つけるのが大事な仕事の一部です。雑な仕事で済む職種ならいいのですが,究極で仕事をしているとほんの少しの体調の違いでも結果に影響するので大変です(画像/MWS)。








2023年6月20日




いなかでも都会でも人間みな一緒,と学生の頃は思っていました。東京で暮らしていると,地方から就業した方々もみな,優しくて素朴でいい人たちばかりなのです。それで,筆者のお気に入りの図書館司書さんの出身地に近い研究所にポスドク採用されたときには安心して研究できるかなとも期待していました。

しかしいざ通ってみると何かがおかしい。まず,朝の電車が無法地帯になっている。秩序というものがなく,大量の学生がギャーギャー騒いで,大人は朝からビールを飲んでいる。よっぱらいがロングシートをベッド代わりに寝ている。冬は意図的に暖房を切られた極寒列車の中で全身新聞紙にくるまった客や,耐えきれずにスキーウエアで乗車してくる客もいた。筆者も座布団を持参して自衛しました。

最寄り駅から研究所は遠いので,バスか自転車ということになるのですが,駐輪場がひどい。まず価格。中央線沿線よりも高いのです。土地価格からはあり得ません。しかしその理由は少し経過してわかりました。駅の無料駐輪場に自転車を置くと鍵を壊されて盗難されるのです。5mm程度のワイヤーだと切られます。無法地帯です。バイク用の鋼鉄のロックをすると,さすがに盗難されませんが,サドルを抜かれたり,パンクさせられたりします。

主要道路の脇には投げ捨てられた自転車が転々としており,同一犯が継続的に何ら罪の意識なく,自転車を盗難して捨てているように見えました。

話はそれだけではありません。あるとき最寄り駅で下車したら上司と出くわしました。朝の7時頃です。一緒にバスを待っていると折り返しのバスがやってきました。のぼり方面の客が多いのでたくさん下車します。それを見ていると運転手さんが困り果てているようで,バス停待ちの筆者と上司のところに走ってきました。なんでも,乗車の女子高生が一万円札しかないとのことで,回数券にもできないし両替もできないとのことでした。

上司と筆者は東京都民の善良な人間なので? すぐに二人で一万円札を両替し,運転手に渡しました。運転手さんはちゃんと精算できて何度もお礼をいただきました。

まーよかったねーと思っていたところに件の女子高生が下車してきました。助かりましたーと言われるのかな,と思っていたら,上司とともに「死ね」という視線を感じました(笑)。

その日の昼にお弁当を食べながら朝の出来事を上司と話をしていたら,非常勤のおばさまたちが教えてくれました。これはわざとやっているのだそうです。「今回はいいから次回払ってねー」を期待した犯罪なのだそうです。なるほど,それで正規料金を払わされた女子高生は上司と筆者をにらみつけたのですね。

同じようなことは何度かみています。下車時に少ない料金を入れてさっと降りて,運転士に指摘されると逆ギレしてにらみ返し,停車時間が長くなると乗客に迷惑がかかるので発車するまでにらんでいるというヤクザタイプの男子高校生。100円,200円といった金額で毎日ストレスを抱えなければいけない事業者にはほんと,なんて声をかけていいかわかりません。

きょうの画像は,そのときの上司と研究所に出勤したら,首輪のない飼い犬が走り回っていたときのもの。ひとの言葉はわかる。でももう何日も放浪している,という感じのわんちゃん。画像をみてもおてての揃い方が飼い犬ですよね。

このわんちゃん,しばらくは研究所の事務棟につながれてみんなのアイドルだったのですが,結局は職員さんが引き取ることになり,第二の人生を歩むこととなったのでした。そんなラッキーな人生を歩めたのは,このわんこが,無賃乗車をしようとしたこの地方の女子高生や男子高校生よりも,はるかに誠実で忠実だったからでしょうね(画像/MWS)。








2023年6月19日




ふらふらと寝酒を飲みながらwebを巡回していたらとんでもないものに行き当たりました。それがきょうの画像。WBCの結果はみなさまご存じの通りですが,その裏で,筆者が本物と見抜いた「いわいどり」がこんな活動をしていたとは知りませんでした。

ここのから揚げは先日,調理師でいろんな店で花板レベルの仕事をしてきた元板前にも紹介しました。自分で全部できる調理人の評価ですから,テイクアウトの大衆相手の店と比較してはいけないのですが特にだめ出しもなかったですし,肉質にも問題なし,生肉を嗅いだだけで抗生剤をかぎ分ける調理師ですが問題なし。筆者の目にはひじょうにハイレベルな市販のから揚げの印象を,調理師さんから受けました。

もちろんスタッフも,養鶏場のみなさまも自信があるのでしょう。そうでなければこんなことをツイッターで発信できるはずはありません。大谷に食べさせたい。わかる。東北生まれの筆者としても,大谷,おまえがストイックな暮らしをしているのは想像できるが,ふるさとのいわいどり食べて,一言でいいから,「うまい」と吠えてくれ,そんな気もします(画像/スクリーンショット)。








2023年6月18日




たくさんのふしぎ,小学校教員・図書館司書プレゼント企画は昨日夕方に終了いたしました。たくさんのご応募に心より感謝申し上げます。学校の先生は大変忙しいのでweb経由での認知はとても難しく,ほとんどは口コミでのご応募でした。そのため,特定地域に偏ったプレゼントとなり,四日市市,横須賀市は特に多くの当選となっています。しかしそんなことは何の問題もありません。『珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界』『石は元素の案内人』を見た児童たちは,今でこそ地域の住人ですが,これから全国に散らばっていくのです(画像/MWS)。








2023年6月17日




じゅうぶん寝てるし栄養もとってるし健康上は問題ないけどどうしてもパワーが足りない,そんな時がたまにはあります。必要なものはいろいろ考えられるのですが,カツ!を入れるのも一法なときがあります。そんなときに見ている秘密の動画をきょうは特別に紹介します。 こちら です。もうこれまでに何回みたのかわかりません。

なぜこのタイミングで? と思う人もいるかもしれませんし,納得の人もおられることでしょう。理由は簡単で,津田を支えた一人の北別府学が亡くなったからです。本当に残念でなりません。北別府はNHKニュースでも「精密機械」と紹介されたことがあるくらいで,平均球速こそ津田や大野,川口よりも遅いピッチャーでしたが,コントロールは別次元でした。津田は「気合いと速球」,川口は「どこに玉が来るかわからない」,大野は「バランス型」といった感じでしたが,北別府はまさに「精密機械」そのもので,達川が構えたミットにそのまま玉を放り込むといった,一球一球が曲芸のような投球なのでした。その一端を こちら で少し見ることができます。

筆者は津田のファンなので亡くなろうと一生忘れませんが,そこに北別府も加わりました。津田は闘志が伝わるタイプで,津田が抑えた試合後には外に出て何でもいいので思いっきりものを投げたくなったことでした。対して北別府は名投手そのもので安心して見ていられるという感じでした。1986年の18勝4敗(完封4)は今でこそ楽天のマー君がいますが,当時はバースもいましたしとてつもない記録だと思っています。北別府さん,どうかごゆっくりお休み下さい(画像/MWS)。








2023年6月16日




ひさしぶりの生ホヤを二日連続。志津川のむき身のホヤで「冷蔵庫で5日もつよー」とのことですが,うーんそれにしては雑な扱い。ムキホヤはやはり気仙沼が頂点かもしれません。内臓の処理で雑味が出るのです。でも,ものは全然悪くありません。ていねいに処理して洗ってキュウリと一緒に ゆずの村 に2時間ほど漬け込んで頂くと気仙沼産と変わらぬ味に。さわやかで初夏の味わいかなーといった感じになります。

個人的には,ホヤは甘味と合わないと思います。東北各地でも二杯酢三杯酢などで食されていますが,これに入っている砂糖がホヤの「気持ち悪さ」を引き出します。ホヤ嫌いな人はたぶん,この甘ったるい気持ちわるいものを食べてダメになったのかもしれません。筆者も甘ったるく調味されたホヤは食べる気がしません。

内臓をしっかり除去したホヤの筋肉をわさび醤油やからし醤油で食べれば,香味あるおいしい貝類といった感じの感覚で,嫌いな人はそんなにいないように思います。

ただ,人によっては化粧品を想像させる華やかかな香りがあるので,ダメかもしれません。筆者は小学校低学年?かそれ以下の頃から食べていますが,食べ付けない人には苦手かも。でも貝類が大丈夫な人ならホヤはそんなに問題ないかも。「蒸しホヤ」が入門用に良いものです。これにほんの少しのバターとしょう油,コショウで加温して食べれば,ホタテバターの好きな人の半分くらいはOKなのでは?と思ったりもします。責任はとれませんー。慣れると独特の香りと渋みが記憶に残り,「東北」を思い起こされるのですよねー(画像/MWS)。








2023年6月15日




インチキなアジのニャンばんづけの記事がずっと前から書いてきたような気がしていますが,きょうも飽きもせずその一環です。市販の揚げた小アジには「すし酢」を振りかけてなじませます。多めで良いです。醸造酢でも構いません。

そこに香辛料を振りかけます。今回は陳皮マシマシの七味唐辛子です。そして香味野菜をのせます。それから七味を振りピーマン,タマネギ,長ネギあたりがよさそうです。進化版の手抜きニャンばんづけのできあがりです…(画像/MWS)。








2023年6月14日




このところ毎日のように昼寝しています。典型的な逃避行動のような気もしますが,なんか,布団にダイブしたくなるのです…。それで寝られるというわけでもないのですが,寝入る寸前くらいのところでうとうとして,また起きるといった感じです。横になったときの休息感について脳が学習したのか,ほとんど昼寝が趣味になりつつあるかのようです。この時期は休眠胞子として過ごすのがいいのかもしれません。生産性はがた落ちですがそれでも休めるのは個人事業主の特権です(画像/MWS)。








2023年6月13日




この春に知人女性から最高級の干し椎茸を頂いたのですが忙しさにかまけて放置していましたが,たまたまきょう,夫婦がぼーっとするという時間が訪れて,カミさんが干し椎茸を戻していました。筆者が明け方まで酒飲んで昼過ぎに起きたらそこいらへん,シイタケの戻し汁の香りがします。香りだけで成功が約束されているような,料理人にはそんな香りでもあります。

その干し椎茸をダイコン,にんじん,昆布,こんにゃく,鶏もも肉などと煮物にしました。調味は藻塩,しょうゆだけ。本来は日本酒を入れますが忘れました。いやー素晴らしい。干し椎茸はこれまでも使ってきましたが,こんな最上級品は手を出したことがありません。こんなに違うのですね。驚異的に違いがあります。めちゃめちゃ勉強になりました。ありがとうございます。

こうして中年オッサンは,二回り近く下のおねーちゃんのお土産で勉強して認識を新たにするのです。いまの若い人たちのなかで勉強する人たちは本当に優れていて,筆者も年下の方々からおおくを学んでいます。でも,若者から,最上の干し椎茸を学ぶとは思わなかったなー。これは本当にすごいことかも(画像/MWS)。








2023年6月12日




きょうは「姉」が珍しく来訪して顕微鏡と鉱物の午後となりました。当室で姉と会うのは10年ぶり?かどうか記憶が定かではありませんが,国内外の数種の蛍光鉱物の紹介とUVライトの使い方を直接指導という希有な案件があってのこととなりました。

まあ「姉」ですから何十年前から過ごしているわけなのですけれども,兵器級の強力なuvライトに照らされた蛍光鉱物に狂喜乱舞?するその姿は初めてみました。あ,この人はこういったものにこのような反応をするんだ,というのを目の当たりにした希有な出来事です。それはそれだけ,ブラックライトで浮き上がる蛍光鉱物が人を魅了したということですね。

きょうの画像はそんな話題と何の関係もなさそうで関係のある「いわいどり」のから揚げ。当室に来る前に,姉と妻が東京ぶらりさんぽをして,いわいどりをぶらさげて当室まで帰宅というアドリブになったのです。

そしてもちろんこのから揚げの余りは,筆者の寝酒のつまみになるのですー。健康に悪そう? うーんそれはどうかなー,人体実験中です(画像/MWS)。








2023年6月11日




おとといの9日はいろいろな方からメールをいただきましたが,お返事は夜になってしまいました。コロナの世の中になってからは珍しい来客があったためです。当室にはいろいろな研究者,学者,記者,編集者が来るのですが,今回は環境経済学の分野で博士号を取得しておられる在野の研究者でした。初めてお目にかかって論文を拝見して仰天し,それ以来のファンでもあります。以来30年の時間が流れました。単純にファンという関係でなく求めに応じて長時間の市民向け勉強会の講師を務めさせていただいたこともあります。互いの能力を信頼している関係というのは,適材適所で仕事を投げ合うということでもあります。

もちろん当サービスまで訪問いただいたわけですので,整備されたフルオフォト超広視野でJシリーズデモ品などをご覧頂きました。珪藻?何それ?のレベルの先生ですが,じーっと眺めていました。近年,忙しい世の中になったこともあって,珪藻アートを展示しても数秒覗いて満足,といった人間が大量発生しています。でも先生は違いました。じーっと見ていました。なんというか,そういった面からもこの先生のとにかく調べまくる追求する徹底した姿勢の一環が感じられる気がして,筆者としてもうれしい気がしたのでした(画像/MWS)。








2023年6月10日




リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く,まれではありますが発火事故なども起きています。これの発火は素人の手に負えないものなので予め事故に備えておくのがよろしいと思っています。筆者はカメラのリチウムイオン電池の充電は常に台所で延焼しない条件のもとで行っています。きょうの画像はLEDライト用のリチウムイオン電池の充電風景。もともと火が出る場所に置いて充電。もし発火したら換気扇をつけて燃え尽きるのを見守り,ほかに燃え移らないか監視して待つことになるだろうと思います。確率的にはそんなことに遭遇する可能性はほぼゼロですが(画像/MWS)。








2023年6月9日




へんてこりんなサイト(こちら)を見かけたので遊んでみました。その結果がきょうの画像。この診断サイトを作った人間は明らかに文系ですね。質問が雑すぎて話になりません。質問数も少なすぎます。…などという感想を抱く筆者はやはり理系脳なのかもしれません。わはは(画像/MWS)。








2023年6月8日




ここ2ヶ月くらい,けっこういろんなことがあって,自分自身の問題もあって,精神的に消耗する日々を送った結果,5月はまともに標本もつくれず,なんだか疲れてしまいました。肉体的な疲労は休息と栄養と睡眠でどうにでも?なるのですが,気になることがあるとそれを解決するまで,あるいは忘れるまでどうにもならないのでくたびれるのです。こんなこと,二十数年ぶりくらいかもしれません。なんかやる気がしない…。でも個人事業主は,やる気がしないときは布団被って寝ていればいいので,その点に限っていえばサラリーマンよりはいいのかもしれません。

きょうの画像は,今年に入っていちばん楽しかったときのシーン。精神的に疲れ果てたときには楽しかった想い出がクスリになります。その楽しみを共有してくれた人がいるならクスリの効果は倍増します。自己肯定感というのはほんとうに育むのが大変で自分自身がクズと思って生きてきた人間は,その感覚を修正するのは並大抵のことではありません。でも,たまに,奇跡の時間があって,ただただ幸福な時間というのが訪れることもあるのです。そんな時間を思い出すと疲れも和らぐのです(画像/MWS)。








2023年6月7日






カバーガラスは大学院生時代からいろいろなメーカーさんのものを使ってきましたが,現在ではマツナミさんとカールツァイスさんのハイパフォーマンスカバーガラス,そしてソーラボさんで入手できる0.17mmのものに絞られています。でもこれ,出所はたぶんみんな一緒でショットの製品じゃないですかね。その板材をそれぞれのメーカーさんがカットして販売しているような気がします。ダウンドロー法でカバーガラス材を製造しているメーカーさんなんて,そんなにないでしょう。在室もD263系とかそんな感じですし。

ではどこのメーカーさんも品質が大差ないかというと,それは違うのです。まずカットの技術があります。マツナミさんはカットの技術がずば抜けていて断面の美しさは随一でしょう。そして断面の美しさは,破片が平面に混入しないということでもあります。ほかのメーカーさんだと平面にガラスの破片が飛び散っていて,これを除去するとほとんど不可避にガラス面にヘアラインが入ります。それも顕微鏡で高輝度でみなければわからないようなものが。

カバーガラスは高度な平面性があるので,少しの水分で密着して二度と剥がれなくなります。そのため,カバーガラス表面には何らかの密着を防止する謎の粉体が存在していることがほとんどです。この成分も拭き取りやすさ,傷を残さない点,表面の親水性などの点でマツナミさんが優れているように感じています。

しかしたまにはマツナミさんでも,あれ,と思うものがあります。最近,カバーガラスを200枚ほど拭いたのですが,ほとんどのものが貼り付いていて剥がすのに難儀しました。2〜4枚のカバーガラスがひとかたまりになっていて,1枚1枚剥がすのに大変な手技を要するのです。ふだんの何倍もの時間を要しました。マジ勘弁なのです。

きょうの画像はとうとう剥がすことのできなかったもの2つ。周囲がほぼ密着しています。ここに作用しているであろう水素結合の力とファンデルワールス力に筆者の爪先の力で打ち勝つことはできません。どうすんのコレ,という感じなので,本ページに登場願ったのです…(画像/MWS)。








2023年6月6日




北海道石の話題がずっと続いていますが,この石ころ自体は大昔から存在しているので,何かの偶然で手元にあるという人が存在する可能性はゼロではありません。しかし北海道石は特殊な有機鉱物であって,単に蛍光オパールだったから北海道石というものでもありません。内包物のキャラクタリゼーションができないと,本物の北海道石か,似たものかを判定できません。ので,現在出回っている北海道石らしきものは,真贋不明の蛍光オパール以外のものではありません。現在,正規ルートで採集,同定された標本は,北海道石研究グループ関連以外の人は所有していないはずなので,正規ルート品以外は全部,真贋不明品です。

まぁでもこの辺りの話は,ちまたで流通しているお魚と似ているかもしれません。氷見の寒ブリを食べたいと注文したら南の海から養殖ブリが届いたら分かる人は激怒して以後その詐欺師とは取引停止になるでしょう。でも,氷見の寒ブリと養殖ブリの区別もつかない人もいます。そういった人は偽物で満足してもらいましょう。それと同じで北海道石でも分からない人は偽物かもしれないもので満足しているくらいがちょうどよいのかもしれません。違いが分からない人にそもそもコレクター趣味は無理,といった感じもしますが。

北海道石の性質については,これから研究グループによって論文等,詳細なデータが提供されるはずです。そしてそれらの研究成果が公表されても,まぁ,素人がその蛍光オパールを北海道石と「完全に」同定できることはまず無理でしょうね。自宅に研磨器具や顕微鏡,XRDや蛍光装置や分光器や液クロやNMRなどの分析機器を並べてご満悦の人でない限りは。筆者は開業前にそれを検討したこともあったのだけれども(笑)。いまは光学顕微鏡を並べてご満悦ですw

…ということで,同定不可能な鉱物に素人が手を出しても,その後がどうしようもない,という話でした。これがもし,珪藻ならば,そのときは分からなくても手元にあればいつかは誰かが似たものを教えてくれて,ついには名前がわかることもあるのですが(画像/MWS)。








2023年6月5日




きのう書いた北海道石について,その保全に関する声明が出ています。日本鉱物学会経由で こちら をごらん下さい。

水産資源や農産物の場合は,資源の復元力があるので,それに応じてMSY(持続的に漁獲・収穫できる最大収量)という概念が古くから用いられていました。また漁獲制限により資源回復まで待つという概念も世界的なレベルで存在しています。(生物的)資源管理の考え方です。

さて北海道石は,まだ年代のデータを見ていないのでなんともいえませんが,プレスリリースなどを見る限り,石炭紀の植物遺骸の有機物が有機質に富む地層あるいはそこから供給された有機物が,日本列島の火山活動に伴う熱水下の化学反応によって,オパールが沈積してそこに有機鉱物が内包されたものと推測できます。するとこの鉱物生成には数千万年〜の時間経過が必要であった可能性があります。漁業資源などの,数年単位の時間とは桁が違うのです。現在地下で生成しているかもしれない北海道石が表に出るまで数千万年かかるかもしれないのです。

再生産しない資源は採掘されればお仕舞いです。盗掘が行われただけで北海道石はこの世からほとんど姿を消す可能性すらあります。日本鉱物学会のアナウンスは,一般の方々が想像している以上に,危機感に満ちたものではないかと思います。

きょうの画像はそんな話と関係のある珪藻の殻。珪藻はとにかく増えて増えて増えまくるので,一部の例外的な水域を除けば,人間が採集したくらいでなくなることはありません。珪藻がいなくなるのはその生息環境を破壊したときです。水を抜いて干からびさせたとか,除草剤を撒いたとか,そんな感じです。筆者が珪藻等の素材を使って仕事をはじめたのは,技術は本当に大変だろうけれども,原料に困ることはないだろうなとも思ったからなのです。

実際にやってみると困ったことの連続ばかりなのは本ページの読者ならお分かりのことと思います(^^; わはは(画像/MWS)。



*1 専門家からの指摘があり一部訂正しました。正確な時代を特定することなく確認もせずに無思考で石炭紀という科学用語を使用した筆者の誤りです。正確な年代特定は今後の研究待ちです。(6/6) ご指摘に感謝申し上げます。




2023年6月4日




ひさしぶりにハンダゴテを握りました。それなりの出力で安価にできるUVハンディライトを作ろうと思ったのです。手元には数年前から こちら が大量に転がっているので,処分価格100円で購入したLEDライトを材料にLEDの交換を行いました。この作業はけっこう器用さが要求されるのですが,あとはまあ根気ですね。一個,また一個とやっていればいつかは終わります。

そして終わってみればハイパワーUVライトが出来上がり…のはずだったのですが,このLED,こちら のデータシートを見ればわかるように可視光も結構出ているのです。波長別の発光強度グラフを見ると,赤いラインが長波長側に伸びています。ゼロにはなっていません。ゼロでないなら高感度の「肉眼」では見えるのです。。。

そういえばこのUV-LEDが何年も塩漬けにされたのは,まともなUV光源として使うには可視光カット・UV透過フィルターが必要になるからなのでした。すっかりボケた筆者の脳みそは,2018年頃の経験も忘れていたのでした。かくして,『ブラックライトっぽくでそうでない少しブラックライトっぽいライト』が出来上がったのでした。

これを使ってみると,そんなに悪くない感じがします。高性能なブラックライトは暗黒化では蛍光物質しか可視化できません。しかしこのへっぽこUVライトは,絶妙な弱い可視光と圧倒的に強い365nm付近のUV光が相まって,物体の全体が見えるし蛍光も見える,というバランス型のライトになっています。ふーむ。何事も経験。このところ手を動かさなかったことへの反省がどっと脳みそに押し寄せて来ているところです。

きょうの画像はそのへっぽこライトと,紫外線で光っているメキシコの蛍光オパールです。露出をマイナスに振っているのでまともそうなUV画像にいっけん見えますが,UV光源の紫外線純度が高いならば,カメラのUV/IRカットの外側の光しか出ていないので,光源が写るのはおかしいのです。。そこんところはこの安価なLEDを評価する上で見るべきところです。

ところで,紫外線で光る蛍光オパールといえば,数日前に全国発表された北海道石がすばらしいですね。 こちら のニュースがよくまとまっています。ぜひごらん下さい。この北海道石,ハンディブラックライトでこれだけ鮮やかに光るのは驚異的です。紫外線で光る鉱物はこれまでもいろいろ発見されていますが,発光強度はまちまちです。北海道石は365nm照射でひじょうに明るく輝いているように見えます。しかも輝いているがオパールそのものではなく,そこに閉じ込められたごくごく微量の有機鉱物なのです。たぶんこれ,発光体は全体積の1/100あるいは1/1000以下だろうと思います。それでこの輝きです。もはや高輝度蛍光体です。いやーすごいですね。ロマンがあるというか何というか。

記載者の一人は田中さんで,もちろん筆者の知人です。あの,出版と同時に在庫が枯渇したおそらくは販売上の新記録かもしれない『石は元素の案内人』の著者です。これも嬉しいことです。何しろ,「知人が世界的発見をした」のです。世の中で仕事を評価されるルートは幾つもありますが,研究者なら,ネイチャー,サイエンス,セル,PNASなどの一流とされる科学雑誌に掲載され,大量に引用されて名前が刻まれるというものが通常ルートでしょう。

「北海道石」はそれを凌駕するものかもしれません。いや,遙かに上ですね。この地球上にこれまでなかったものを発見し,その化学的特性のキャラクタリゼーションを完璧にこなし,その生成機構を推測し,新鉱物として記載して,それが認められ,Hokkaidoiteと認定された。これはですね,ミソでもクソでも流行のものなら何でも掲載するネイチャーやサイエンス(失礼)などに論文が掲載される 研究→査読→掲載 などという審査過程よりもはるかに厳格でなものです。そりゃそうです。我々が存在する地球上に,初めて見つかった謎の鉱物を物質同定して生成機構まで推理して提出したわけですからね。

名前,というのは未来永劫変わりません。生物の場合は分類上の問題があって属名が変化することはしばしばありますが,その場合でも,最初の記載者から現在に至る歴史は保全されます。鉱物の場合はあまり分類上の変化がないので,一度,組成・成分が同定されればそのまま名前が永久に残されます。比較するのも何ですが,ネイチャー・サイエンスどころの騒ぎではないというのが,筆者の実感です。

そういえば,子どもの頃,こんなフレーズを聴いた覚えもあります。「名前 それは燃える命 一つの地球に一人一つずつ」

その通りだと思います。

田中さん,このたびはおめでとうございます。研究グループのみなさま,おめでとうございます。そして,なんか,おめでとうというよりは,「素敵な仕事をありがとうございます」という気がします。

(画像/MWS)。



この北海道石のプレスリリースを見ると,さらに恐るべきことが研究者にはわかるかと思います。この内容から非破壊分析は不可能だろうということが化学屋さんにはわかるだろうと。しかしこの石は高温熱水下で沈積したかもしれないオパールです。石英ほどではないにしろ,それに近いカチカチの石ころです。その内包物を取り出してウエットなラボで分析…。想像はできるけど労力の想像は絶します。しかもニュースの動画を見るとわかりますが,蛍光色は場所によって異なるので,成分同定には同一スペクトルの部分を切り出して抽出する必要があると,素人的には思います。それを液クロとかマスとかNMR?,XRD。サンプル量はどんなもんか…信じられません。何か霊に憑依されて没頭するかのような異常な執着心と探究心とゴールが見える千里眼がないと,こんな仕事,できませんよ。無理。ゼッタイ無理。




2023年6月3日




03時現在の東京の様子。河川洪水,土砂災害ともに高い警戒レベルになっています。これほどひどい状態は過去数十年でも希なものだったかと思います。大潮,満潮時刻と重なっています。最悪ですね…。被害が拡大しないよう祈ります(画像/ヤフー・ハザードマップ)。








2023年6月2日




テレビ関係の打ち合わせの前に浜野社長といろいろ雑談をしていたところ,浜野社長の携帯に電話が入り,その会話を聞いていました。「このニコンの初期型はお客様にお渡ししてすぐに使えるようなものではありません」 さすが浜野さんです。本当にその通りですね。これをポンと渡されて迷いなく操作する人物がいたとすれば,相当に顕微鏡の経験を積んだプロか,または顕微鏡の光学設計,とくにリレー伝送系と顕微鏡照明理論を熟知している人でしょう。

ランプハウスのフォーカス機能,心出し機能,その確認方法と確認条件,そのときに使うべき物体と対物レンズ,視野絞りの操作法,心出し時のコンデンサ操作,コンデンサ軸出し,使うべきフィールドレンズの組合せ,そのときの偏斜照明の操作法と見え方,さらにはこの時代には機種ごとの個体差もあります。ので,この顕微鏡を渡すには,講習が必須なのです。もちろん浜野さんなら安心ですし,筆者もできます。

その二人がS型の雑談をしているわけなのですから,いくらでも話が続いてハッハッハーの時間となるのです。

テレビ撮影のロケは,ひさしぶりに浜野さんと何度もご一緒できる機会を得て,待ち時間(の方が長かった)に積もった話題で延々と顕微鏡談義が続く「合間」に行われたのです。放送後,「自然な感じで良かった」とか「終始和やかで良かった」とかいろいろ言われましたが,もしそうだとすれば,それは単に,筆者と浜野さんの顕微鏡談義になぎらさん割り込んで,なぎらさんを巻き込んで筆者と浜野さんが顕微鏡談義をしていた部分を切り取ったからでしょう。

ん? でもこれって,よく考えれば,そうなるようにディレクターさんがわざと仕組んで,予定時刻より遅刻してロケをしたのも計画的で,我々はディレクターさんの手のひらの上で踊らされていたのか? もしそうだとしたら,テレビマン,恐るべしですねー(画像/MWS)。








2023年6月1日




いろいろとバタバタした日々を過ごし,しかしまともに標本制作ができない5月を過ごした結果,寝酒の量がマシマシになり,起床するのが遅くなった結果,一日一食に近い生活が続くこととなり,気がついたら体重が減っていました。直近の朝の質量は59.4kgでした。筆者は自分のことを60kgを超えたら人間ではないと言い聞かせているので,本当にひさしぶりに「人間」に戻りました(笑)。コロナ騒ぎ以来なのでたぶん三年ぶりくらいでしょうか。これはお祝いが必要かもしれません。わはは。

きょうの画像はきのう掲載した手法と同じもの。画像処理・合成による作り物の絵ですが,グレースケールにすることによって構造のみが表現された結果,作り物っぽさはほぼ消えて研究用途に利用しても差し支えないのではと思うレベルになっています。NA=0.25の白色光撮影でこれならハイレベルです。まじめに画像処理を考えると,表現の幅はずっと広がるのかもしれませんね(画像/MWS)。









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