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2025年4月2日
きょうの画像も30年以上前に撮影したもの。プリントからのデジタル化です。Chaetoceros lorenzianus系の栄養細胞と休眠胞子です。本種の休眠胞子は通常,樹状突起があるのですがこれを生じないこともあってこれが別種なのか奇形なのかわかりません(右上の画像)。休眠胞子に樹状突起のないタイプはChaetoceros mitraというのがいるのですが,その種は刺毛が細いので区別できます。いろんなサンプルを覗いているとたまにこのような「??」に出会うことがあります。つねにフィルムをストックしていていつでも写真撮影できるように心がけていたのでこの「??」は写真に残すことができました(画像/MWS)。
2025年4月1日
いきている珪藻を撮影するのに大変なことはよい細胞や群体に出会うことかもしれません。付着珪藻で大量に増えるものであれば採集も撮影も容易なのですが,浮遊珪藻で出現頻度の低いものなどはとても大変です。たとえばChaetoceros属の休眠胞子などは生活環の一時期しか形成しないのでサンプリングすれば見つかるものではありません。時には培養して休眠胞子を作らせたりしますが,そうすると今度はゴミだらけ,バクテリアだらけになったりしてよい絵とはほど遠い試料の状態になってしまいます。マウントの濃度も大切で,できるだけ見つかるようにと濃密にマウントすると刺毛が絡んでしまい何が何だかわからない絵になりますし,濃度を薄くマウントすれば希望する群体が見つからない…ということにもなります。そういったわけで,図鑑などにのっている典型的な浮遊珪藻類の画像というのはとても手のかかったものなのです。
きょうの画像は30年以上前に撮影したもの。プリントからのデジタル化です。Chaetoceros costatusの栄養細胞群体と休眠胞子の群体です。このとき以降,こんなきれいな群体は見ていません(画像/MWS)。
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