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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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お知らせ
 

仕事が飽和しているため,納品等が遅れております。現在のところ解消の目処はたっておりません。すみませんが,短納期のご希望には添えないことがありますことをご承知下さい。






2018年7月19日












これが文京区/豊島区境界付近の路面温度。18日13時-13時半頃の測定です。もよりの本駒込気象台による気温は37℃のときに測定しました。いろいろなところを測定しましたが,日照が少ないところでも日なたであれば50℃を超えており,日当たりのよいところでは60℃を超えています。マンホールでも,アスファルトでも,透水性ブロックでも,表面温度はあまり変わりませんでした。

当然のことながら,地上1.5メートル付近の路上気温(顔面にあたる風の温度)は軽く40℃を超えている感じでした。大通り沿いは43℃くらいはあってもおかしくない感じでした。熱風が吹き付けてきます。しばらく歩いていると靴の音が変わりました。60℃越えのアスファルトを歩くとゴムが柔らかくなるようでフニャフニャした感じの靴音に変化しました。

これが都区内の西側,北側の実態なのです。しかし気象庁発表の気温は,周囲が緑に囲まれて蒸散により潜熱輸送されている条件のもと,芝生を広く敷き詰めたところにつくった風通しのよいところの地上1.5mくらいのところに設置した,熱的に絶縁された強制通風筒に観測機器を入れて,可能な限り低い気温が測れるようにして,得られたデータなのです。実生活とはまったく乖離したデータです。

もし気象庁がアスファルトの「路面温度」「路上50cmの気温」を発表してくれたなら,それは熱中症,熱射病の予防に役立つ情報となり,多くの方が倒れずに,死なずに済むようになるかもしれません。

実際に必要なのは,昼間にお買い物に行くお年寄りが,いったい何度の高温にさらされながら手押し車を押して歩くのかということです。あるいは建設現場,配達業などのお仕事をしている方々が,どれだけの高温にさらされて長時間の労働をしなければならないかということです。

過去の政権が一貫して建設業優先の政策を維持してきて,都会/地方を問わずあらゆるところをアスファルトで塗り固め,コンクリートの蓄熱体を増やしてきました。内陸部の高温(特に夜間の温度上昇)は,これら蓄熱体が生み出す熱が滞留することによってもたらされている,人工的に作られた気象条件です。政府にはヒートアイランドを抑制する姿勢はまったくみられず,元に戻すことは絶望的です。

ならば気象庁が正しく路上予想温度を発表し,多くの人が死んでしまう可能性を警告しなければならないと思うのです。

個人的な見解かもしれませんが,これだけの高温であれば,「死」はそぐそこにあります。無理をすれば死ぬことは解りきっています。その解りきったことを無視して,見ないふりをして,無理をして死んでしまう,あるいは人を死なせてしまう…,これほどバカらしいこともないかと思っています(画像/MWS)。








2018年7月18日




ペットボトルをカットしただけのミジンコ飼育水槽はバルコニーにおいてあります。遮光布で直射日光がほぼ当たらないようにして,温度変化が大きくなりすぎないように,バルコニーの床の上にブロックを置いてその上に置いてあります。エサは一切やらない代わりに,数日に一度の割合で天然水を注ぎます。こうすることで天然水中の栄養塩類が補給され,それらをすばやく藻類が利用して増殖し,その藻類をミジンコが利用するというわけです。

水温が30℃を超えるような悪条件?にもかかわらす,現在のところは維持できています。給餌しないので水質の悪化を防ぐことができ,とつぜん全滅するようなことがおきにくくなると思っています。室内においていないので,人工化学物質の暴露によってミジンコが全滅することもおきづらいと思います。エサをやらないのですから,大量に増えることもありませんが,増えてきた藻類の間でちょこちょこ動くミジンコをみていると,なんか,自然のものをみている感が発生します。

うれしい誤算は,この飼育水槽に珪藻が沸いてきたこと。少しは期待していたのですが水温が高すぎて,小型珪藻が少し出ればよい方かなと思っていました。ところがきょうの画像のような状態で,ロパロディアばかりが大量発生しています。じつに珍しいです。当室の高温バルコニーの悪条件では,スフェロイドボディが役に立つのでしょうか。一滴とっただけでたぶん数十〜100細胞くらいのロパロディアが入っていて,じつに興味深い眺めだったのでした(画像/MWS)。








2018年7月17日




国鉄が民営化することによってどうなるのか。当時の政府は次のように説明していました(こちら)。



国鉄が…あなたの鉄道になります。

民営分割 ご期待下さい。

○全国画一からローカル優先のサービスに徹します。
○明るく、親切な窓口に変身します。
○楽しい旅行をつぎつぎと企画します。

民営分割 ご安心下さい。

○会社間をまたがっても乗りかえもなく、不便になりません。運賃も高くなりません。
○ブルートレインなど長距離列車もなくなりません。
○ローカル線(特定地方交通線以外)もなくなりません



民営化後30年を過ぎてどうなったか。確かによくなった面はあります。筆者がいちばん評価しているのは「トイレ」ですね。民営化してから,「いったいこれは何なの」というトイレは少なくなっていきました。職員の対応も,国鉄時代よりは少しだけ,まともになった気がします。

でも本業の鉄道部門において,ローカル優先のサービスになったとは思えないし,窓口が明るく親切になったとしても,その窓口自体を次々と閉鎖しているのですから国鉄時代よりもサービスが低下したことは明白です。旅行は企画されているのかもしれないけど,割引切符の使い勝手が著しく悪くなって,余計な出費が増えた気がします。

ローカル線は長距離列車が減り,ダイヤもぶつ切りにされて,じつに使いにくくなりました。国鉄時代は,急がなければ上野から仙台まで鈍行で乗り換えなしに安くいけたのですが,民営化後はぶつ切りダイヤで,まるで新幹線に乗れ,といわんばかりの状態になっています。

会社間をまたがったら乗り換えがふつうになりましたし,ブルートレインはすべて廃止。そして民営化後の各社はローカル線を廃止したくてうずうずしています。。

ふしぎなのは,なぜ政府がこんな,国民に期待を持たせるような約束事をばらまいたのでしょうか。完全民営化してしまえば,ローカル線を切り捨てようが,みどりの窓口を潰そうが,ブルートレインを廃止しようが企業の勝手です。各社が自社の都合で運営するのですから,政府がそこに介入する権限はないはずです。ですから当時の政府は,本当は,民営化後はどうなるか知ったことではないが,とりあえず希望を持たせるような内容の空想をばらまいたような気がするのです。

国鉄当時,確かに駅員の質は悪かった記憶があります。しかしサービス全般で考えれば,車内販売はふつうにあったし,寝台列車も多数走っていたし,そこいらへんの特急にも食堂車があったりして便利なものでした。時刻表が読めない人でも窓口に並べば遠距離割引キップが買えましたし,青春18きっぷは安くて使い勝手がよかった上に,長距離の各駅停車が多数走っていて秋田,岩手くらいならそれほどの苦痛もなく一日で帰ってくることもできた。

いすみ鉄道の元社長が こちら でとてもいいことを書いています。まさにその通りで,なんというか,当時の国鉄は,旅客(人間)の輸送ということに対してとても真剣だったような気がするのです。現在のJRは,旅客は単なるモノで,キャッシュフローの一部と考えているだけのような感じが少しします。

みどりの窓口で働いている人たちの中には,契約社員が数多くいるそうです。なるほど契約社員ということは切ることができるわけで,コストカットにはちょうどよい部分,というのが経営層の考えなのかもしれません。みどりの窓口に並ぶ旅客は,自動券売機も使えない迷惑な客だから,そんな人たちのために窓口を残して収益性が悪くなることは許し難い。窓口を廃止して券売機を設置すれば,契約社員に払うカネも必要ないし,旅客はほかに選択手段がないから券売機で勝手に発券するだろう。

そんなふうに考えているとすれば,一日数万人が利用する駅でさえも,みどりの窓口を次々と廃止するという選択になるんだろうと思いました。そうやって経常利益を増すことがこの会社にとっての「サービス」なのでしょう。日本人が全てこのサービスに飼い慣らされれば,誰もそれを疑問に思わなくなります。そして大切な何かが人知れずに失われていきます。さて次はどのような「サービス」が展開されるのか,民営分割した会社に,ご期待しちゃいましょう(画像/MWS)。



*1 まじめにサービスを考えれば,こんな感じ になるよなあと。




2018年7月16日




そのむかし永年利用した西八王子駅のみどりの窓口が閉鎖されていて驚きました。八王子駅と高尾駅の中間にあるこの駅は,小さな橋上駅なのだけれども利用者は多く,客層も通勤,通学がメインで朝夕はかなり混雑します。みどりの窓口もいつも人が並んでいて,筆者もここの窓口で通学定期を購入したりしたものでした。

人が人を案内するというのは交通業務の基本形だと思います。それはキップの発券でも乗車経路の提案でも,移動しやすい列車や接続の案内でも同じことで,旅客に対してプロが情報提供するところに仕事の価値があるわけです。それが自動券売機をおいて,窓口を廃止するというのですから,呆れて,呆れて,あきれ果ててしまいます。

JR東日本は「松本」を東京近郊区間にして途中下車できなくしてしまい,旅の魅力を一気に半減させた前科があり,使い勝手のよい割引切符はほとんど廃止してと,この会社の経年的なサービスの低下はもはや定評があるといえる部類ですが,こんどはみどりの窓口もどんどん廃止して,券売機を正確に使いこなせる人だけが正しく列車に乗車できる世の中を作るのでしょうか。

西八王子駅からは高校,大学に通う人が多数いるのですが,学生割引は窓口でなければ適用できないはず。するとこの駅を利用している学生さん生徒さんは,学割の適用一つ受けるだけで,八王子か高尾に行かなくてはならず,著しいサービスの低下となります。しかも高尾駅の窓口は営業時間が短く,八王子駅の窓口は慢性的に混んでいるように見えます。

自動券売機を使うにしても,ごくふつうの人が乗り継ぎ割引なども含めて正しく列車と経路を指定して,座席指定をして発券するにはかなり時間がかかります。勝手がわからず新幹線のきっぷ一枚を買うのに延々と時間がかかっている人など,何度でもみたことがあります。困っている本人はもとより,うしろに並んでいる人もたまったものではないでしょう。いままでは券売機を操作できない人でもみどりの窓口に並べばよかったのですが,西八王子駅ではそれもできなくなりました。

企業が営利を追求するのは当然であるにしても,人々が必要としているサービスまでも切り捨てるというのはいかがなものでしょうか。納得いきませんね(画像/MWS)。



*1 なお こちら の情報が重要かもしれません。みどりの窓口のない駅を利用している人はごらん下さい。




2018年7月15日




36℃越えの気温をたまには感じみようと,気温がピークにさしかかったのを見計らって30分ほど自転車にのりました。文京小石川郵便局までの往復です。そのまま外にいるだけで生命の危険があるような温度で,日なたの路上温度は場所によっては40℃くらいかと思われました。熱風が吹き付けてきます。交差点で信号待ちをするだけで生命力が低下していく感じがします。

しかし驚くべきことに,こんな気温でもたくさんの人が外出していました。特にお年寄りが多く,買い物に出向いている方を多く見かけました。数百メートル歩いただけで死んだりすることはないので,あまり気にすることもないかもしれませんが,それでも,道路を歩いているだけで焼かれるような暑さで,体によいことはたぶん何もありません。ので,いちばん暑いときに出向くこともないだろうにと思います。

犬の散歩をしている人も見かけました。路面温度はどうみても45℃を超えていて,場所を選んで歩かないとワンコが死んでしまう可能性もあるほどですが,飼い主さんは何も気にしていないようでした。可哀想…。

だらけずにペダルを踏み続けて帰宅。生きて帰りました。下着はシケシケ状態。30℃の室内に入ると,まるで高原に着いたかのような涼しさを感じました。ま,そりゃ40℃の路上温度からすればマイナス10℃だから涼しく感じるわけです。しかしそれにしても35℃越えはつらい。筆者は室内作業の毎日ですが,温度順応のために朝から夕方までは空調を入れていません。それで〜32℃くらいの気温なら何とかなるように訓練しているのですが,35℃を超えるとどうにもなりません。みるみる活力が低下します。皆さんも体力を過信せずにご自愛ください。ホント,今年の暑さもやばいです。

画像は筆者が信頼している 本駒込気象台 のスクリーンショットです。気象庁発表の東京の気温は,北の丸公園の涼しいところに設置されていて,都内で働く方々の環境温度とは全く異なります。練馬のアメダスも付近でいちばん温度が上がりにくい石神井公園に移設されました。こういった,情報としては「嘘」の役に立たないデータと異なり,本駒込気象台のデータは現実をそのまま示しているように感じます。素晴らしいお仕事にいつも感謝しているのです(画像/MWS)。








2018年7月14日




ラベル貼りは地道な作業です。数多くある品番通りに印刷し,ハサミでチョキチョキと一枚ずつカットしてラベルを作ります。プレパラートはキムワイプで両側を拭いて,きれいな紙の上に置きます。ラベルの裏紙を剥がして,Fontax Taxalのピンセットを使って慎重に平行をあわせて貼り付け,上から紙で押さえて密着させます。こういった細々とした作業にも人件費はかかっているはずですが,そんなものをカウントしていると単価があがってしまうので,考えないことにしています。悲しい現実です…。でもこういった作業にFontaxのTaxalを使うことで,良い道具を使うことの感動が生まれ,作業自体はつまらなくはありません。その辺りで何とか心のバランスを保っているのです(画像/MWS)。








2018年7月13日




日本列島が非常に高温状態になりつつあり,体調管理に気を遣わないといけないシーズンです。冷房の効いているところに逃げ込むこと,水分,塩分の補給をすることが大事で,これを誤ると死に直結することもあります。皆さんこのことの重要性はわかっているものの,それでも,毎年数多くの方が日射病や熱中症で亡くなります。恐ろしいことです。

水分は水を飲めば補給できますが,塩分(電解質)は水には微量しか入っていないので加えてやることが大事です。大量に摂る必要はなく,少し塩気が感じられる程度で十分かと思います。スポーツドリンクは糖分が入りすぎていて常飲するには適していないような気がします。

きょうの画像は塩分補給用のインスタントスープ。午前中から午後にかけてはデカフェ紅茶(豆乳入り)やデカフェコーヒー(豆乳入り)などを飲んで過ごし,おやつの時間帯に玉子スープを1.5から2倍に希釈して飲んでいます。たいてい冷蔵庫には調理済みのきのこが入っているのでこれを加え,きのこ玉子スープにするのが定番です。少し塩分が入っていた方が飲んだあとの体がらくな気がします。昼間は空調を止めて作業することも多いので,水分塩分の補給には気をつけています(画像/MWS)。








2018年7月12日




顕微鏡結像では,肉眼コントラストを越えた時点で解像しなくなるわけではなく,肉眼コントラスト以下でも解像が続いています。そこで,その見えない部分を電気信号に変えて増幅し,目で見えるようにしてやろうというのがビデオエンハンス法です。現在ではデジタルイメージングでも同じことができますが,1980年代〜1990年代では映像信号をビデオ記録しながらコントラストや輝度をいじるという感じの手法でした。

きょうの画像は,このビデオ顕微鏡法を手軽にできるように開発された機器です。浜松ホトニクスのアルガス20で,型番はC5510です。専用カメラをつないでビデオエンハンスできますし,Watec社などの高感度CCDカメラを接続して使うこともできます。画像の減算や平均化,演算などの高度な機能も備えていて,細胞生物系や医科学系でよく使われていたようです。

当サービスにも手持ちがあるのですが,春に故障が発覚し,まったく無反応になりました。内部のニッカド電池を交換してもだめで,筆者には完全にお手上げ。そこで,いつも頼りにしている電子工学系の大先輩にお願いしたところ,修理を引き受けてくださいました。内部は大量のメモリとLSIの山で,いったいどうやったら故障箇所を発見できるのかと思いましたが,やり方はあるとのこと。機器を持ち込んで簡易診断してもらいましたが,電源系と接触不良は排除できそうとのこと。あとは重修理になりそうなのでお預かりということで,お願いして引き揚げてきました。

で,C5510は修理が可能だったとのことで,無事になおって帰ってきました。古い機器ではありますが,リアルタイム処理ができることは大きく,フレーム蓄積のできるカメラと併用すると現在でも(視野の狭さを除けば)強力な武器といえます。しばらく眠っていた機器ではありますが,また活用が始まります。

修理の様子については,大先輩がレポートを書いてくださったので,皆様にも紹介したいと思います。B級ラボとご謙遜なさいますが,本業が電子工学系のエキスパートエンジニアさんなので,腕前は一流です。

ゴロちゃんLAB

こちらの,家電修理のカテゴリーの5月19日更新分にC5510の修理記録が掲載されています。ほかの記事も大変参考になるので,ぜひごらん下さい(画像/MWS)。








2018年7月11日




今回の西日本の大水害で我々が認識をあらためなくてはいけないことの一つは,情報の意味だろうと思います。気象庁は,今回の豪雨が危険なものであることを早い段階から予察し,大きな災害が起こる前に大雨特別警報を出しています。この「特別警報」という情報の意味がきちんと実感されていたのなら,結果は少しは違ったかもしれないような気がします。

現在,「大津波警報」が出されたら,沿岸の人々は迷わずに避難するでしょう。大津波がどれほど恐ろしいことか,まだ多くの人の記憶に残っているからです。大雨特別警報というのも,こちら に示すように,大津波警報に匹敵するもので,土砂災害,大水害が高い確率で起こることを警告するものです。

大雨特別警報が出たら,大津波警報が出たのと同じような心構えで対処するべきものです。

大雨特別警報は表現としては「数十年に一度の降雨量となる大雨」となっていますが,これでは実感がわかない人が多かったかもしれません。大津波と同等の災害が起こる危険,といった方がよいかもしれません。日本ではかつて山津波という言葉もあったくらいで,この言葉は被害の規模も内包する表現だったように思います。しかし土石流という言葉が定着してから山津波という表現は使われなくなりました。

政府関係者は大雨特別警報が出た夜に,飲めや歌えの大宴会で遊んでいたそうです。閣僚が懇親を深めて情報交換することが大切なのは当然ですが,「大津波警報」が出ていたら果たして遊んでいたでしょうか。この人たちは,「特別警報」の意味がまったく分かっていなかった,そのように思えてなりません。

大雨特別警報は大津波警報に匹敵する警報です。大災害が起きる可能性を正確に見抜き,早い段階で特別警報を発した気象庁は正しい,よい仕事をしたと評価できます。しかしその警報を政府,自治体幹部などが正しく解釈して防災に結びつけなければ,警報を発した意義が薄くなってしまいます。

これからも災害は起こります。日本は堤防などがかなり贅沢に整備され,大規模な水害などが起こりにくくなりました。そのため,本来は氾濫源で宅地にむかないようなところまでも宅地化されて多くの人が住んでいます。そこに,数十年に一度規模の豪雨が起こり,設計上の排水能力を超えた降雨があれば,みたこともないような災害が起こる可能性もあります。「特別警報」の意味をよく理解して,緊急時の行動を日頃から考え,訓練しておくことが重要と思います(画像/MWS)。



* 画像は,きょうの話とは関係ありませんが,塩竃付近の海の様子。震災前ののどかな時期に撮影したものです




2018年7月10日






西日本の大水害は目を覆う惨状でつらいです。当サービスのお得意様も広島や岡山,兵庫方面にもおられ,大丈夫なのかと心配になります。まずは一人でも多くの方が救出されることを祈ります。そして追い打ちをかけるような災害が決して起こらないよう祈念したいと思います。

関東地方は6月の梅雨明け以降厳しい暑さが続いており,高温に弱い筆者は日に日に元気がなくなってきています。この土日は夏を乗り越えるために空調の清掃を行いました。毎回,冷房や除湿運転のあとは送風を一時間以上行って内部を乾燥させてから停止していますが,それでも,シロッコファンにはチリが堆積し,そこが定期的に結露しては乾燥を繰り返す状況なので,湿度が高い時期にはカビが発生している可能性があります。これが室内にばらまかれると健康によくない上に,光学機器等にも多数のカビの胞子が降り注ぐことになりかねません。

まずは中性洗剤でフィンやファンなどに堆積していた汚れを落とし水洗いします。本当は外して丸洗いしたいのですが無理なので,取り付けたままの面倒な作業です。ブラシや水鉄砲を活用してなるべくきれいにします。次の日は,80%エタノールで清掃。これでカビを一時的には不活性化できます。エタノールは可燃性なので事故が起きないように十分な対策を施した上で清掃し,3時間以上乾燥させました。清掃後は若干冷房効率が上がったような感じで,これでこの夏も何とか生きていけそうです。

きょうの画像は処理中の珪藻試料。空調の清掃でパワーを使い果たし,細かい仕事をする気が起きなかったので,底生珪藻の試料処理で仕事をした,ということにしました。手持ちの珪藻在庫から星形のトリケラチウムや,ディプロネイスなどが減ってきており,アンフィテトラスも足りなくなってきたので在庫調整用の試料処理です。さて,どのくらい拾える試料ができるか,ちょっと楽しみです(画像/MWS)。








2018年7月9日






顕微鏡写真では,微細構造を無理に拡大するとぼやけた感じになって見苦しくなります。微細構造を無理に拡大しても対物レンズのNA以上のものが見えてくるわけではなく,物体は拡大されますがコントラストは低くなり,眠い感じの絵になります。しかし微細構造がそれほど存在していない物体の場合はどうでしょうか。この場合,すでに見えている粗大な構造がそのまま拡大されるだけなので違和感が生じにくいような気もします。

このことを利用して撮影してみたのがきょうの画像。対物レンズはショートバレルのPlan4x。対物レンズNAに対して粗大な構造を持つ放散虫を選び,これを無効拡大したもの。このようにすると被写界深度を大きくすることができるので,厚みのある放散虫を一枚の絵でそれなりに表現できることもあるかもしれません。レイメイのRXT203や300が無効拡大気味に作られていて,その観察像をみて思いついた方法です(画像/MWS)。








2018年7月8日




これはKQ2100系のカーテンですが,得も言われぬデザイン,色彩でお気に入りです。こういうデザインをつくるセンスというのはどうやって育つのでしょうと感心します。この色,個人的には,水たまりに広がった油膜の干渉色を思い起こします。小中学生の頃,雨の下校時に水たまりの油膜を眺めていた場面をいまでも思い出すことができます。あのころから無意識ながらも,光学現象に興味があったんだなあと,そんなことに中年になってから気づくのです…(画像/MWS)。








2018年7月7日




海岸にはいろいろなものが漂着するのだけれども,時化のあとには厄介な大物がうちあげられていたりします。きょうの画像はドラム缶。中身が入っているのです。サンプリングに適当な地点を探して歩いていたら重油の匂いが立ちこめていて,はて,この辺りで石油が染みだしているところがあったかしら?と歩いていったら,ドラム缶が打ち上げられていて重油がそこいらへんにまき散らされていたのでした。片づけようにもどうしようもなく,現場の状況を視察して通り過ぎましたが,周辺数十メートル四方程度の生態系はほとんど壊滅状態と思われました。船舶から落下したドラム缶かと思いますが,たった一個でも油が漏れれば影響は大きいです。細菌による分解が進み,はやくもとに戻ることを祈りたいと思います(画像/MWS)。








2018年7月6日






当サービスの誇るJシリーズには,カールツァイス社から供給されているハイパフォーマンスカバーグラス(0.170±0.005mm)を採用しています。そのまま使うと大きすぎるので,約9mm角にカットしています。このカバーグラスは製造に伴う品質の劣化が非常に少なく,脈理をみることはほとんどなく,これまで気泡を2回みただけです。しかし表面にごく浅いスレがあることがあって,これが悩みのタネでした。きわめて浅い傷なので,暗視野照明でも,傷に垂直に照明しないと全く見えません。それで気づかずに珪藻をマウントしてからがっかり…ということを繰り返していました。

そこでカールツァイス社のハイパフォーマンスカバーグラスを検鏡してみたのがきょうの画像一枚目。非常に荒れた切断面で,カバーグラス表面にもガラスの粉が飛び散っています。こういうものが挟まったまま出荷されているわけで,これを取り扱う際に,ガラスの粉によって擦り傷が発生しているものと考えられました。じつによろしくありません…。

画像二枚目はマツナミのNo.1です。マツナミのガラス切断技術は非常にハイレベルで,欠陥のみられないシャープな切断面です。どうやってカットしているのか想像できないほどです。多少,ガラスの粉が散っていることもありますが全体的にはかなり少ないです。この品質管理レベルで,0.170±0.005mmのD263を供給してくれれば有り難いのですが。

この観察結果から,カールツァイス社のハイパフォーマンスカバーグラスをカットするときには,予め両面を清拭してガラス粉を完全に除去する必要があることがわかりました。そのあとにカットして,再び清拭となるので,工程数がまた増えることになってしまいました。完璧を目指すとどこまでも作業が続くJシリーズ製作ですが,ガラスの傷を許すわけにはいきませんので,うんざりした気分を酒とともに飲み込んで,必要な作業として日常に組み込まなくではいけません…

なお筆者がカバーグラスをカットするときには,片面にわざと荒れたスコアが入るようにカットしています。これは,そうした方がカットの歩留まりがよいことと,荒れたスコアを封入側に使うことで封入の接着強度を上げる狙いがあるためです。このため,オイルカッターなどは使わず,ダイヤのチップでスコアを入れています(画像/MWS)。








2018年7月5日




当サービスのオリジナルマスコットは材料によっていろいろなパターンがありますが年々少しずつ進化しています。最新のものではHantzschiaという珪藻を用いて,腕や脚の筋肉のふくらみと関節を表現しています。材料がなければできないわけで,このわずかな進歩の陰には小型珪藻を集めるつらく苦しい日々があったりします。。Hantzschiaの仲間は干潟の砂上にいることが多く,見つけることはできるのですが,採集した試料はもれなく泥だらけ,鉱物まみれというおまけがついており,きれいな被殻が得られないのです…。今回の試料は東京湾でカロネイスと一緒の群体に出会い,ダメ元でカロネイスを分離したら一定割合でHantzschiaが残ってくれたので,そこから拾いました(画像/MWS)。








2018年7月4日




世の中には密着という現象があります。きれいな平面ガラス板二枚が吸い付いてしまったら,並みの力では剥がすことができません。そういった現象です。これが珪藻とガラス板の間でも起こります。被殻の平面度が高い珪藻ではガラスに密着してしまい取れなくなるのです。そこで珪藻在庫を増やすときは,密着が起こりやすい珪藻については,立てて保管することにしています。このくらい小さなものの世界では,静電引力などの弱い引力でも十分に重力に打ち勝つので,一度立てて保管したものは,そう簡単には倒れません(画像/MWS)。








2018年7月3日




いろいろなものが値上がりしているのだけれども,そのやり方は様々な感じ。素炒りの落花生は価格据え置きのまま,だんだん内容量がが減っていき,昔に比べて三割くらい少なくなった感じがします。蕎麦も似た感じで,一束120gあったものが110gになり100gになり,最近は90gになった。まぁ飽食の時代でもあるので,そのくらいの減量はそのまま受け容れて,健康にはよいよねと思いこむのも一法かもしれません。

しかし納得いかないのは豆腐です。ここ20年の経過を見ていると,証拠は持っていませんが,量を減らす代わりに水増ししている気がするのです。「これ,豆腐じゃない。水だ水!」というような製品をしばしば見かけるようになって久しいです。水は水を飲めば十分なので,豆腐を食うときには豆腐を食いたい。水増し豆腐は食いたくないのです。

そこで登場するのが丸尾山の砥石。水増し豆腐に100円ショップなどで売っている茶碗のフタをかぶせて砥石をのせます。じっとがまんの30分。ときには一時間。大量の水が絞れます。こうすると水増し豆腐も,味の濃いまともな豆腐に変身します。夏の暑いときに冷やし豆腐は欠かせません。こうして水絞りした豆腐をサイコロ大に切って,そのまま何も付けずに食したり,キムチを載せたり,わさび漬けと一緒にさっぱりと食べたりして,厳しい都心の夏を過ごすのです(画像/MWS)。








2018年7月2日




浮遊性有孔虫は入手も面倒で封じるのも難しく,あまり取り扱いたくないもの。何とか封入することはできますが,珪藻や放散虫のようにきれいに表現することは筆者にとっては困難な道のりです。しかし微化石としてみれば有孔虫は比較的メジャーなものなので避けて通るのも不本意です。Jシリーズのような「完璧」は目指さずに,そこそこの個体がまあまあの状態でマウントされていればOK,というところで妥協して作業をすすめるしかないようです…(画像/MWS)。








2018年7月1日




珪藻を消化しつつ前進するアメーバ。珪藻の細胞内容物は被殻の中に閉じこめられているので,上下の被殻を外して中身を消化した方が手っ取り早いと思いますが,そういった現象をみたことがありません。するとアメーバは,珪藻を丸ごと消化酵素に漬け込んで,漏れ出てくる栄養分を利用している,ということになります。珪藻表面に開いている孔は非常に小さく,そんなに簡単に内容物を吸い取れない気がしますが,実際のところはどうなんでしょう。原生生物の中には珪藻を非常に好むものがいて,腹一杯に珪藻を詰め込んでいたりします。まったく消化しないガラスを一緒に飲み込んでなお,利用価値の高い栄養物なのでしょうか(画像/MWS)。









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