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2023年10月31日




Nikon1 + FT-1 + AF-S Micro NIKKOR 40mm 1:2.8G マクロ撮影システム。Nikon1ではフルサイズ換算で2.7倍の焦点距離になりますので,フルサイズ108mm F2.8のマクロ撮影と同等ですね。トキナーの90mmマクロを使ってきた身からも使いやすそうな感じです。しかしこの撮影システムはじつはマクロ用に組んだのではありません。コリメート法による撮影システムを組むためのものです。純正レンズをFT-1を介してつなぐことにより,Nikon1J5の機能制限がいくつか解除され,カメラの持つ機能を活用できるようになります。そこを狙っているのです。購入したのはマクロレンズの類いですが,筆者的には電子接点付きリレーレンズだと考えているのです(画像/MWS)。








2023年10月30日








29日はNikon1システム延命化計画の一環としてフジヤカメラに出向きました。ひさしぶりに山手線に乗りましたが発熱顔で1分ごとにセキをまき散らしているノーマスクの女がいて閉口しました…。筆者は2.5m離れたところでマスクをしていましたが4分ほど。途中で隣の車両に逃げました。

フジヤカメラさんは相変わらずの買い物のしやすさで,店員さんの知識も確実で本当に良いところです。Nikon1シリーズはレンズがどんどん故障してダメになるので,故障の少ない単焦点レンズを買い,手持ちのJ5が数年前から動作不良があったので買い換え,そしてFT-1を介して使用するDXのマイクロニッコールを求めました。マイクロニッコールは安かったのでひさしぶりに新品を買いました。

これで表現の幅も少しは広がっただろうし,FT-1は壊れないだろうからDXレンズを使うことでニコワンの延命化もできることと期待しています(画像/MWS)。








2023年10月29日




ヒトツメケイソウが透過明視野で色づくのはたぶん光の干渉が原因なんだろうと思います。そして干渉は,たとえば白色光の薄膜干渉などでよくわかりますが少しでも条件が変われば色が変化します。ヒトツメケイソウもたぶん例外ではなく,同一種の殻を並べてみてもけっこう色の出方が変わっています。ほんの少しの構造の変化を表しているものと思われます(画像/MWS)。








2023年10月28日




この珪藻が大量に欲しいのだけれども,ここ十年以上見かけません。おそらくは岩場に付着していると思うのだけれども,まとまった数が出てきたことはありません。筆者の珪藻人生でも数粒,といった感じです。もったいなくて封入できません…(画像/MWS)。








2023年10月27日




よくこんな風景のところで23年も正気を保って生きてきたものだと思います。この風景,何をどうみても間違っていて,例えば火星は人が住めないとかいろいろ言われますが,この風景だって,かろうじて大気中の酸素濃度が死なないレベルに保たれているだけのことです。化石燃料を使った物流がなければ死の空間なのです。そういったことを子どもの頃から認識して生きてきた筆者には,都会暮らしはハードすぎる感じもあります。生まれの仙台か,育ちの八王子か,そのくらいの自然豊かなところが安らぐなーと思うのです(画像/MWS)。








2023年10月26日




暗視野でコントラストをそろえるのは難しいですねー。厚みも構造もまちまちの珪藻の殻なので。多種類を入れたい欲求と,並べてみたらそこだけ穴があいたように見える残念感と,どうバランスしたらいいのだろうかと悩んでしまいます。肉眼で見ていると大して気にならないものなのですが,デジタル撮影すると輝度差が決定的に大きくなりコントラストの低い珪藻が目立ちます。HDR撮影+画像処理で救済してみたのがきょうの画像ですが,これでもまだコントラストが低いですね(画像/MWS)。








2023年10月25日




ざっと過去を振り返るに,けっこう近所で火災が発生しています。23年くらい前には近くのマンションで火事。夕食中に煙が入ってきたのを覚えています。それからしばらくして一軒家が全焼。焼け跡で拾いものをするご家族が痛々しかったです。そのあと隣のマンションでぼや。マジ焦りました。のちにちょっと離れたところで大火事。煙がすごくて大変でした。そのあとに近所のマンションで小火災。そして続いて歩いて1分くらいのところで火災。すぐに消し止められました。そうしたら近所の地下鉄の駅の近くで一軒家が全焼。なかなかひどい火災でした。それからしばらく平和だったのですがこんどは当室の上の階から出火。そのあと歩いて3分くらいのところでアパートの2階で火災。そしてきょう24日も近所で火災…幸いぼやでしたが。

ほかにも記録漏れが倍以上あると思いますが,徒歩10分以内圏内でこの火災件数は多すぎます。何なのでしょうかこれは…(画像/MWS)。








2023年10月24日




こわれている珪藻の殻をみていると,これでは売り物にならんなーなどとついつい考えてしまいます。これ,典型的な阿呆の思考なんですね。壊れていても珪藻が整然と並んでいれば,そしてその珪藻が珍しいものだったり,鮮やかな発色をしたりと特徴があれば,そこにはじゅうぶんな価値があるのですね。なぜなら,こんな変な商売をしている人がほかにほとんどいないので…。

そればかりか,この種の仕事は技術の世界なので,破片が並んでいようが完全無欠のものが並んでいようが,技法はほとんど変わらないんですね。なんなら破片を並べることの方がリスクが大きくて難しい側面もあります。

そして破片でも,回折光が特に鮮やかだったり干渉等の効果でコントラストが出る標本などは,見た目のインパクトが大きいのですね。

ということに気づいたので,きょうの画像のように,超々珍しい,筆者にしても一生入手ができなかったと思うような希少な珪藻は,壊れていても堂々と並べることにしました。捨てるにはもったいなさ過ぎます。割れていても欠けていても回折色が見えたり,構造のふしぎがあったり,じゅうぶん楽しめると思うのです。

そしてふしぎなことなのですが暗視野で鮮やかに発色する珪藻の大半は割れやすいです。たぶん強固な多重構造になると回折光の混合が起こってスペクトルがぼやけるのかもと思っています。きょうの珪藻もそうなのですが,この珪藻は本来二重構造になっているのですが,その姿だと発色は弱くなります。処理過程などで二重構造が剥離してぺらぺらの1枚になると色が鮮やかになるのです。

そういった意味ではきょうの画像の壊れた殻は貴重品なのです(画像/MWS)。








2023年10月23日




いちにちじゅう家の中にいるという日々が一週間続いてもそれが日常のような生活が続いています。ヤバイです。ので,ひさびさに外の空気を吸いに散歩に出ました。幸いなことに近所にはきょうの画像のようなビルがあるので,ここをご本尊としてお参りに行くのです。そうしてぐるっと歩いて帰ってきてもまぁ30分くらい。ちょっとした気分転換と,座りっぱなして固着した関節をほぐす時間にはなるのです…(画像/MWS)。








2023年10月22日




なんねんやってもどうしようもなく難しいのが拭きです。1枚のカバーガラスの表裏を完璧に拭き欠陥のない面を得るのがとんでもなく難しいのです。カバーガラスはダウンドロー法で作られているので理論上は無傷のはずですが実際にはごく小さな傷が入っていることがあります。また,このカバーガラスをカットするときにも傷をつけてしまうことが多々あります。しかし拭く前はカバーガラス表面に貼り付き防止のための粉末のようなものが付着しているので傷があったとしても見えません。から拭き→エタノールによる清拭と精密な拭き工程を経て最後に傷が出てくるのです…。

傷が中央部にあればそのカバーガラスはJシリーズ用には使えませんので別のカバーガラスを拭きます。そしてまたダメ…。そんな日もあります。きょうの画像がそのときのもので,一時間かかっても欠陥のない面が得られませんでしたので時間がなくなりました。ので作業を中止して,この日は残りの時間で拾い出しをしていました。とにかく何かの作業をしていれば仕事としては前進するのでいいのですが,制作予定だったものができないと,なんとなく生産性が落ちているような気分になってしまいます(画像/MWS)。








2023年10月21日










アニサキスの画像には多少の反響があり,その中で,「自然光での見え方も知りたい」という具体的なリクエストがありましたので,きょうの画像を作りました。この時期の生鮭はオオゼキで買おうがライフで買おうがサミットで買おうが,アニサキスが入っているのです。画像1枚目,3,4枚目が自然光LED(Ra98)。2枚目がUV-LEDライト365nm励起です。

筆者はむかしからアニサキス検出に優れた観察能力を持っていますので,今回のアニサキスも紫外線照射なしに発見できます。多くの和食の料理人も同様でしょう。身質を見ていれば見えなくても身質の変化としてアニサキスの寄生は感じ取れます。それでよくよく見れば,ああ,いたな,ということになります。でも,どんな能力を持っていたとしても,筋肉深くに潜り込んだアニサキスの検知は不可能です。

その点,UV-LEDライトによる検出はかなり有能です。コントラストは100倍くらいにはなりますので簡単に発見できます。UVはそんなに深くには浸透しませんが,数ミリくらいには浸透しますので潜り込んでいるアニサキスもわかります。アニサキスはけっこう硬いのでピンセットで挟んでするすると針金のように抜けます。おお,やっぱりお前はそこにいたのか,と引っこ抜いたりします。。

加熱調理するものは寄生虫など気にするのもおかしいのですが,こういった経験を積んでおけば,自分でアジの刺身やサンマの刺身を作るときには応用できるでしょう。いまは安価なUV-LEDライトを1本持っていればアニサキスの害を防げるのなら,まぁものは試しとやってみるのもいいかもしれません。外食で寿司屋や和食の店で。食べる前に紫外線蛍光を見てみれば事故を防ぐのに役立つかもしれませんし(画像/MWS)。








2023年10月20日




このところ,Jシリーズ初期のデザインと似たものを制作しています。初期のJシリーズでも技術の骨子は同じなので,そこから十数年の経験を経た現在,同じデザインのものを作るといろんな情報が得られるだろうと思ってのことです。そしてその予想は当たっていて,なかなか恐ろしいことが判明しつつあります。

とうぜんながら完成度は比較になりません。初期のもので過去に流通してきたものからみてそんなに恥ずかしいものではないのですが,最新のものは次元が違います。

制作時間は経験により短縮されていてもよさそうなものですが,材料の吟味,完成度の追求によって工程が増え,準備を含む制作時間は大幅に増加することになっています。

経験により簡単に制作できるようになったかというと,なんとこれが逆なんです。完成度の高さを追求するあまりに,材料の選定や珪藻の固定作業に多くの時間をかけることとなり,初期よりも大幅に時間がかかるようになっています。

しかしまあ,これが技術ってものなんですね。若造の頃は妥協していたり見えなかったりしていたものが見えてくる,コントロールできるようになってくる,そうして職人は新たな技を身につけて「完璧」なものを目指すのでしょう。

筆者はいつでも完全無欠なものを目指しています。それができないことを知っていても。それこそがJシリーズの軌跡と思っています。ほかの制作者の標本をほとんど持っていないので世界一になろうという比較対象もありません。そんなことに関心がありません。自分の中で『完璧』と思えるものを作りたいのです。それは暗視野検鏡で漆黒の闇に珪藻が宇宙的に浮かび上がる,宇宙を感じさせる標本なのです(画像/MWS)。








2023年10月19日






アニサキスが近紫外線で蛍光を発することは本ページですでに15年前に記しています(2008年4月19日)。あの頃は365nmのUV-LEDはべらぼうな価格でした。素子一個で3万円とかそんな時代だったのです。あれから時は過ぎ,いまは強力なUV-LEDライトが信じられない価格で入手できるようになっています。そうすると,魚介類に潜り込んでいるアニサキスを自家蛍光で検出するのも容易になるわけです。すでに多くの現場で利用されるようになってきています。

きょうの画像は今が旬の鮭(シロザケ)の切り身に365nmの紫外線を照射したもの。画像1枚目にチラチラとアニサキスっぽい蛍光が見えます。そこで台所に常備してある研究・料理用ピンセットTS-11スペシャル研ぎ品を使ってアニサキスを引っこ抜いてみたのが2枚目の画像。わはは,と思うくらいいっぱいです。これ,鮭一匹に換算すると,数百のオーダーかそれ以上です。

よく言われるのが,アニサキスは腹腔内に存在していて,水揚げされたりして魚が死んで時間が経過すると筋肉中に潜り込む,というものです。この話,たぶんそういったこともあるのかもしれませんが,そうでないことも普通にあると個人的には思っています。鮭とかカツオとかタラのような魚では,アニサキスは,腹腔内に多数はもちろんですが,中には筋肉中に生息している個体も見かけます。新鮮だから筋肉中にアニサキスがいない,などと間違った情報を信じるのはやめた方がよろしいかと思います。

鮭の場合は,はらこの内部にも多数アニサキスがいます。イクラしょうゆ漬けを作るときには要注意。醤油漬けにしたくらいではアニサキスは数日間死にません。熱には弱いので40-50゚Cくらいのお湯ではらこをバラせば,アニサキスは残存するものの,そのまま活発に生きているということはまれでしょう。アニサキスのタンパクアレルギーの人は,アニサキスが死んでいてもダメかもしれませんが…。

イカもアニサキスの宿主です。そんなにたくさんいることは滅多にないんですが,たまに,なんじゃコリャと思うほどアニサキスとかほかの寄生虫が付着している個体があって油断できません。こういった場合も,光に透かして見るとか紫外線照射は有効です。

きょうの画像は試しに撮ってみたもので,ふだんはあまり気にせずにアニサキスも食べてしまいます。もちろん加熱してのことですが。十分に加熱すれば特に害はないように感じられます。この画像の鮭もテフロンのフライパンに少量のバターでソテーして,大変おいしく頂きました。何しろアニサキスが活発に動くほどの鮮度でしたので(画像/MWS)。








2023年10月18日




17日はちょっと気が抜けたのか,どよん気味の感じだったので少し昼寝して,そこから目覚まし代わりに珪藻の拾い出しをしていました。多くの人は筆者のことを「珪藻を並べる人」と思っていらっしゃるようです。それはそんなに間違っていませんが,並べるには珪藻を拾い集めないといけません。そして労働力から見れば拾い集める方が一桁以上大変だろうと思います。いろいろな種が入っていて100個くらい並んでいるスライドがあったとして,それはそんなに制作時間はかかりません。時間をかけるとゴミが入るので可能な限り高速で早業で済ませるのです。他方,そのスライドを構成している珪藻種を集めるには,おそらくは最低でも1000個,実際には数千個の拾い出しが必要です。良質の被殻が30秒に一個拾えたとしても,一時間で30個。10時間で300個です…。

ということで,仕事に割いた時間で見るならば,筆者は珪藻をとにかく拾いつづけて,ちょっとだけ並べる人,なのです。わはは(画像/MWS)。








2023年10月17日




16日は取材対応で顕微鏡の午後となりました。14日は顕微鏡と研ぎの午後,15日はケーブルテレビの設備点検での来客,16日は取材対応で三日連続での来客対応で狭い狭い当室ではぎりぎりの綱渡りの運営が続くこととなりました。セッティングがマジつらい…のですが,フタを開けていざ来客が来てみると,わうわうキャンキャンとめっちゃ楽しい時間が続いて,気がついたら外は真っ暗になっていたりするのでした。16日もそんな感じで,まずはJシリーズ検鏡を行い,当室標準の室内ツアーを行って,そして長時間にわたる苦痛に満ちた(笑)授業を受けて,質疑応答などを続けているうちに時間は過ぎ去ったのでした。

取材陣が楽しそうにしていたのが救いでした。そこさえクリアしていればいい記事がきっとできあがることでしょう。知識とか情報とか細かいことはいいんです。きょうの体験はめっちゃ楽しかったーと思って頂ければ,仕事なんてどうにでもなるんです。筆者はそこを狙っていろいろ工夫をするんですが,さすがに相手の内面まではわからないので,楽しそうに帰宅してくれれば少しは安心かな,といった感じです。

きょうの画像は近所の公園の池にいた珪藻。チャヅツケイソウだったかな,学名はメロシラ・バリアンスというやつです。コンクリート張りの人工池,しかも都区内の強烈な日射に焼かれるようなところでも増殖するタフな珪藻です。

さてこれで秋の訪問週間は終わったかな。あとは極度の集中力で珪藻などを拾い集めて並べる日々にしたいのです(画像/MWS)。








2023年10月16日






いただいたきのこは早速調理…。ヒラタケは筆者のもっとも好きなきのこです。ダシがよく出るし貝に似た味が最高なんです。貝が好きすぎて毎日のようにカキを食べていたら,二枚貝を食べるとお腹を下すようになってしまい,ここ9年半,二枚貝をほぼ食べていません。貝のない人生なんて砂を噛むようなつまらないもの…とまではいいませんが,明らかなQOLの低下を招いていたのです。でもヒラタケがあればQOLの低下も若干持ち直すのです。

白菜1/4カットはざく切りにして鍋に放り込みます。そこに藻塩2杯を入れて日本酒・一ノ蔵を一合くらい注ぎ,二合くらいの水を入れて加熱。そこにヒラタケ2パック,エノキダケ1パック,ブナシメジ1パックを投入します。きのこは香料がついていることがあるので,予め電子レンジで加熱したものを鍋に放り込むと風味よくできます。

そこに豚バラ肉を一パック,みじん切りにして投入します。ぐつぐつ。この時点で薄い塩味になっているので汁の味見をします。そして塩味の調整はしょうゆで行います。

出来上がったのがきょうの画像一枚目。これが白菜のダシと日本酒,しょうゆ,きのこのハーモニーと相まって,バラ肉の脂の甘さが加わり,最高の味わいの汁物?鍋物?になるのです。作り置きできますので(冷蔵保管),大量に作って3,4日かけて消費するのもヨシです。ここに焼き餅を入れるとまた最高で,茹で上げたうどんやそばにかけても最高なんです。もちろんご飯を投入しておじやにしても,信じがたいうまさです。

この料理のコツがあるとすれば,水はそんなに入れないんです。具材から出る水がダシなのでそれを活用するのです。酒だけで煮る美酒鍋という料理があるのですが,それに近いです。具材が多すぎて焦げ付くのでそれを回避するために水を入れるのです。そしてクタクタになるまで煮るのです。野菜がシャキシャキしていないと文句を言う輩がいるのですが,そんなヤツは別に喰わなくてもよろしい。この料理は具材が渾然一体となったダシのうまさを味わうものなのです。

きょうの画像2枚目はホクトの高級シイタケ。こんなものが開発されているとは知りませんでした。テクスチャは菌床栽培なんだけれども見た目は原木のどんこに見える凄いテクノロジーの製品,と思えました(正しいかどうかは知りません)。こんな面白いものをどうやって食べるか? ちょっと考えましたが,2つに割って電子レンジでチン。汁気が飛ぶまでチンします。それがきょうの画像2枚目です。

これをこの後,どう調理して食べたか,想像できる人はけっこうな通かもしれませんー。








このシイタケ,このまま藻塩を振っていただくのです。シイタケの塩焼きの変形バージョンとでもいいましょうか。これが,味がいちばんわかるんですよね。とってもおいしかったですよー(画像/MWS)。








2023年10月15日






14日は顕微鏡の午後&研ぎ講習の案件でした。本来は6月に行う予定だったのですが種々のトラブル頻発により約4ヶ月遅れての開催となりました。そのせいで,当初は一名のレッスンだったのですが二名になり一度にまとめて面倒を見られるので好都合でした。そしてご両人は顕微鏡関係者の美女なので,筆者は数年ぶりの両手に花の時間を過ごすことになったのでした…。

まーでも両手に花であろうと,研ぎの話ですから,大怪我もあり得るので真剣勝負です。研ぎは「形」が大事です。きっちりとした刃物の握りかた,研ぎの姿勢などをぎゅーっと手を握りしめて伝授します。これ,筆者から教わった人は分かると思うのですけれども,軽い力じゃだめなんです。こうだよーっと口先だけで説明すると100%失敗します。手を添えて,動かしかたをやってみて,刃先の音を聞かせて,順次ステップを踏んでの伝授です。

一歩間違えばばっさり手を切るので教える方としてもマジ真剣勝負なんです。その様子を見ている外野からは,女の子の手を触っている〜,なんて言葉を投げかけられたりもしますが,そしてその言葉はどこにも嘘がありませんが,ほかに方法がないんです。スポーツでもそうでしょうが,かたちをつくる作業は,てとり足取りなのです。もちろん筆者は,研ぎを男性にも伝授していますが,例外なく,手を握り,ぴったり寄り添って研ぎの技法を伝授しています。

きょうの画像はきょうの受講生がお持ち頂いた手みやげ(背負い土産)。これは単なる手みやげの分量を超えています。種なし柿,それも2つ。種なし巨峰超高級品,みかんの早熟れ三種,プレモル,よなよな,味付きのり,どんこ,ひらたけ…

オレ,なんか前世で徳を積むようなことしたっけか。。きょうこの時間は楽園なんだろうか…と美女に囲まれ顕微鏡観察を指南しつつ研ぎ指導をする秋のひとときに,これまで生きていて本当によかったなーと思ったりもするのです(画像/MWS)。








2023年10月14日




すっかり秋の風物詩となった藤原財団のナチュラルヒストリーフォトコンテストの応募受付がはじまっています(こちら)。内容の自由度は高く,自然をこよなく愛しているであろう本ページの読者の方々に最適なコンテストかもしれません。まだたっぷり時間がありますのでこれから撮影旅行に出かけるもよし,過去画像をじっくり検討して選ぶのもよし,です。貴重なコンテストなので是非とも今後も続けて欲しいですが,それには応募数を維持することが大事です。ぜひみなさまにも応募をおすすめする次第です(画像/MWS)。








2023年10月13日




10月に入り都区内はようやく出歩ける気温になっています。7,8,9月はほんとうに熱地獄で夜中でも30゚Cくらいあったので散歩すらできずに缶詰状態の日々でした。筆者はどんなストレスでも耐えて酒飲んでやり過ごしてきたのでまぁどうにかなるのですが,ひさしぶりに散歩に出ると,どれだけひどいストレスに耐えてきたのかあとから実感することになります。涼しい夜の道をただ歩いているだけで,全身が求めていたいろんな感覚が働き出して正常化に向かう気がします。この感覚は熱地獄の中を歩いても生じないのです…(画像/MWS)。








2023年10月12日






11日水曜日,本ページ8月23日の記事で紹介したサミットがついに開店しました! これで歩いて3分以内くらいのところに大型スーパーが2店目です。

筆者の人生は,気に入ったものがあるとそれがしばらくしてなくなってしまう,ということの繰り返しでほんとうにつまらない経験ばかりでした。しかし当サービスを開業して数年後くらいから,いろいろなよいものが向こうからやってくるようになった気がしています。いろんな人が助けてくれるようになりましたし,機材が転がり込んできたりしましたし,遊んでくれる人も増えました。出版の話を頂いたり,メディアの話を頂いたり,仕事を頂いたり,講演依頼が舞い込んだりもしています。

きょうの画像は開店して入場規制中のサミットと,そこで売っていたビミサン。ビミサンを都内で見つけることは難しく,かつては山梨県まで買いに行ったりしていました(本ページ2015年4月27日)。それがだんだん近所で売るようになり,八王子JA,東京駅山梨ショップ,大塚駅ビル地下,中沢製麺(大塚),そしてついにこれ以上は望めない近所に現れたのです…。いやーすばらしい(画像/MWS)。








2023年10月11日




コロナは減ったとはいえきょうのリアルタイム検索ではまだこんな感じです。2020年の頃と比較すればこれでも大流行中なので,慣れきった認識のズレにやられないようにしましょう(画像/スクリーンショット)。








2023年10月10日




これは最近,顕微鏡関係者に教わったクラフトビール。いままで全然知りませんでした。これが何ともいえない味わいのものでして驚いています。筆者はプレミアムモルツが通常でたまに,よなよなです。この両者は暑い日など,ぐびぐびーっと飲みたくなります。しかしきょうの画像のビールはそういった感じがしません。少し口に含んでは舌の上で転がしてその芳醇さを味わいながら飲む,まるでブランデーのようなビールです。キンキンに冷やす必要もありません。今の時期なら常温で飲みます。一気飲みしたくならないので,一缶でもゆっくりと時間をかけられます。満足度がひじょうに高いです。カミさんも同意見で,と言うよりもカミさんの大のお気に入りになり,よなよなよりも先に消費されていきます…。これは良いものを教わりました。顕微鏡関係者のSさんには感謝感謝なのです(画像/MWS)。








2023年10月9日




これは大丈夫かな。制作中は完璧にみえてもしょせんNA=0.2の落射照明の世界。完成して透過明視野で高NAにで見ればアラだらけなどという悲惨なこともあるのです…(画像/MWS)。








2023年10月8日




うーん,これでは売り物にならないな…。たったひとつの放散虫が少し回転してしまっただけなんですが。見た目はきれいなんだけどなー(画像/MWS)。








2023年10月7日




この標本はテレビ放映もされたので見たことのある方々もおられることと思います。もともとは特注品で受注していたもので,そこにテレビの仕事が来たので16:9の画面に収まりのよいもので制作してみたのです。なかなかの迫力が出た感じもするので仕事としては合格点かな,と思っています。この標本はすでに納品先に渡っていますので手元にはありません。新たな新天地で活用されることを願うばかりです(画像/MWS)。








2023年10月6日




やっている仕事は個人が楽しむ風景制作,という感じでもあるので,画家さんが描いた絵と同じくらいの価格にしたいなあと思う今日この頃。でもそれではたぶん,売れないのです…。ここに商売の難しさがあるのですね。でも,売れないほどの価格を提示すれば,ものの価値を理解する人との出会いもあります。筆者としては庶民も富裕層?もどちらも同じように接したいのですが,販売を通じて同じように接する方法がなかなか見当たりませんね。難しいものです(画像/MWS)。








2023年10月5日




むかし納品したものを眺めていて,果たして現在,コレをつくれるのだろうかと思うことがあります。材料がなければつくれませんし,技巧的な部分もあります。それ以上に,これを作るための気力も必要な感じがあります…。珪藻を並べる作業はどんなスケールでも難しいのですが,自由度のないデザインはさらに面倒な感じがするのです(画像/MWS)。








2023年10月4日




リクノカノマは放散虫のなかでも飛び抜けた存在なのかもと,検鏡するたびに思います。直線構造が生み出すシャープさ,エッジがはっきりしていることによるガラスの輝き,比較的単純な構造による理解のしやすさ,そして三脚のような見慣れた安定した三本足。産総研の研究者の協力を頂きこれの標本を最初に売り出したのは当サービスかと思いますが,まもなくRC_GEARの横山さんが模型にしています。このときはお互い知り合いではなかったはずですが,この放散虫の魅力にひきよせられたのかもしれません。ただ,筆者は精製してきれいにしたリクノカノマをならべるだけですが,横山さんの仕事は,画像をみて三次元構築をするのですから,天才または秀才にしかできない技です。。恐るべき仕事です(画像/MWS)。








2023年10月3日




ねざけを呑みながら過去のメールを読んだり過去の画像を見たり本日の画像のバックナンバーを見て反省会に浸るのが日常。そこから未来をどうするか考えるのです。確かに年々,技術レベルも上がっているし完璧なスライドに近づいているんだけれども,それは困難に挑戦しているということでもあって,15年前とは別次元の製品を作っているのです。すると,15年前は5,000円でいいや,と投げ売りしていたものも,2023年では,これは30,000円でももとはとれないね,ということになるのです…。職人というのはほんとうに恐ろしいものです。もうけることにも興味がない,とにかく完璧を追求したいというのが原動力。毎日が腕試しのような生活。ものすごくストレスがかかるので老化が早い気がします…。

きょうの画像はだいぶ前にどこかの科学館か博物館に納品したもの。これ,歴代の珪藻アートでも最高傑作に入る部類じゃないかしら。小物ですがこれほど照明による色彩効果を考えて設計された標本はとても少ないと思います。これを二束三文で売ってしまった…のです(画像/MWS)。








2023年10月2日




こういった標本のどこにピントを合わせて一枚撮りするかは難しい問題ですが,この画像の標本の場合は,左下にある観音様の冠のような構造にピントを合わせるとベストなことが判明しています(笑)。カバーガラス面からちょっと下のところです。ちょっとした経験なのですが知っておくと撮影の歩留まりが向上するのでけっこう大事なことだったりします(画像/MWS)。








2023年10月1日




おおくの地域で新型コロナの感染者数が減り始めました。減ったと言ってもまだ6月くらいの感染者数ですがこのまま減り続ければ今月終わりから来月にかけてかなり少なくなるものと見込まれます。しかし残念なのは全数把握ができないことです。これだけ感染力のあるウイルス感染症がせっかく減少傾向なのでできるだけ正確な数値を把握して徹底的に感染者数を減らして次のピークが高くならないようにしたいものですが…いまのところ政府はそんなことは考えていないように見えます。過去の状況から学ばないのはなぜなんでしょうね(画像/MWS)。









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