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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2023年7月31日




オナガダイの味はじつに表現がむつかしいけれどもとにかくおいしいというやつなんです。白身魚ですけれども,タイとは全然違います。ヒラメという感じでもない。スズキとも違うし,ウマいからといってホウボウほどの身の味もない。ハタとも違うしコチなんて全然違う。ガツンという強力な刺激はないのだけれども,バランスが取れていてうなる感じかも。そーですねー,このたとえがよいかどうかわかりませんが,白身魚≒白米に置き換えて考えて,めちゃくちゃバランスのとれたおいしい白米に相当するのがオナガダイかも。ちょっと思い出せないんだけれども,この白身のうまさ(≠身質)はイシモチ・グチ系がちかいのかなー。もういちど食べ比べないとわかりません。

そういえばオナガダイを激賞したもと花板さんは,それに先立つ数年前,食欲もなさそうで弱っていたところに筆者がクロソイの昆布締めを持ち込んだらそれはきちんと味の評価をした上で食べられたのでした。

まだ学問が未発達なのでだれも認知していませんが,当方の観察だけでも,たぶん世の中には,砂糖ブドウ糖果糖系人間(何でも甘いものが好き),脂身依存型人間(四つ足の脂身,魚類なら養殖の脂身),濃厚アミノ酸型人間(町中華・ラーメン系),素材系人間(味付けは最小で素材を食べたい),バランス系人間(自分のなかのバランスを追求するタイプ),未発達系(何をたべてもおいしいorまずい),情報誘導型(自分では味の評価ができない),混入物感知系(何か変なものが入ってる),など,いろいろあるのだと思います。もちろんこれの複合型もおられることでしょう。そしてこれらのどのタイプなのかは,日々揺れ動くので,決めようがありません。

でもこういった情報で自分がどんな類型に所属しているのかな,と判定してみて,それに類するものを食してみるのは愉快な体験かもしれません。本ページの読者は素材系の方々が一定数おられて,そのなかのお一人からはオナガダイおいしいですよねーと沖縄から頼りを頂いたこともありますし,町中華みたいなところにつれていくと子どもが途中で食べるのやめます…とか連絡をいただくことがあります。

筆者は個人的に小学校にあがる前くらいから味覚訓練をしてきた自意識がありますが,果たして上記のどのタイプになるのかはクリアではありません。砂糖ブドウ糖果糖を含むものは2007年頃からほとんど口にしていないので砂糖ブドウ糖果糖人間ではなさそうです。濃厚アミノ酸型人間でもないですね。脂身のうまみはしっかり感じます。情報に誘導されている感じはしません。混入物は感知すると思います。どんなタイプなんでしょうねえ。

こんかいのオナガダイはたぶん八丈島のもので,鮮度も申し分なく(つまりちょうどよく寝かせてあり),氷冷の刺身でおいしくいただきました。刺身の頂き方はいろいろあるのですが,家から一歩も出られないような熱地獄東京では少しだけ贅沢させて頂いて,オナガダイの切り身の上に凍らせた保冷剤をのせて,身が締まったままの状態でいただくのです(画像/MWS)。








2023年7月30日








トマトの皮をむくと放射状の赤いラインが見えてきます。このラインに忠実に包丁を入れるとトマト汁が漏れません。…ということを大昔に発見し本ページにも記載しましたので,古くからの読者は「またこの話題か」と感じたことと思います。そのいっぽうで,ここ数年程度の新規の読者の方々が,過去に遡って全ページ読んでいる例は少ないでしょう。ということで,このトマトをムダにしない方法は数年おきにのせるのです。教育というのは大切なことを繰り返し伝えるのが大事です。

トマトの皮は消化しませんので捨ててもよいのですが,スープをとるときなどに一緒に放り込めばダシがある程度は出るのでそんな用途に使ってもよいかもしれません。消化しないのを知りつつ食べてしまっても構いませんが(画像/MWS)。








2023年7月29日




ふる本の上などをちょろちょろ歩いている1mm弱の小さなむし。チャタテムシですが,スマホに取り付けるだけで顕微鏡になってしまうという驚異のレンズ・ミクロハンターを使うとその正体が明白になってしまいます。。きょうの画像は干からびたチャタテムシを封入したものをミクロハンターのレンズを使い,昨日と同じ設定で撮影したものです(画像/MWS)。








2023年7月28日












いぜん本ページで,スマホに取り付けるだけで顕微鏡になってしまうという驚異のレンズ・ミクロハンターを紹介しましたが(2023年5月11日付),このレンズは本当によくできているのです。顕微鏡に取り付けて試験をした筆者の調べでは,このレンズ(100PL)の開口数は0.25もあり,これは研究用や実習用顕微鏡の10倍対物レンズに匹敵します。きちんと照明を考えて適正な拡大率を設定してやれば,低倍率領域ながらもかなり良い像を得ることができるはずです。

きょうの画像はその一例。筆者はスマホを持っていませんので,顕微鏡対物レンズを用いてミクロハンターの像をリレーして撮像しました。放散虫がそのまま表現できていることがわかります。この豆粒のようなレンズはこんな解像力を持っているのです。そして,そのことを確かめられる放散虫標本がミクロハンター公式ショップから発売となりました( こちら )。放散虫標本はヤフオクなどでも定期的に見かけますが,スマホ顕微鏡レンズのメーカーさんが,その観察に適したものを販売してくれることの意義は大きいでしょう。ぜひ皆様,のぞいてみて下さいませ(画像/MWS)。








2023年7月27日




いま外気温は38゚Cくらい。とても外に出られません。ので本日の画像として涼しげなものを選んでみました。先日販売した海緑石スライドの中から一コマ。海緑石は微少な還元環境が連続的な酸化環境に長期間さらされたときに生成するのではと個人的には思っていて,以前も書いたように,有孔虫内部や海綿骨針の内部はその条件を満たすものなのではと想像しています。

きょうの画像は海綿骨針の内部が海緑石と考えられる鉱物で充填されている様子。拡散板偏斜照明でガラスの冷感とともに表現してみました。大きな画像は こちら です。この標本はすでに販売済みなので海緑石スライドをお持ちの誰かが同じ風景を見ることができます。ほかのスライドにも海綿骨針内部の海緑石は入っています。お手持ちのスライドを精査して探してみて下さいませ(画像/MWS)。








2023年7月26日






きょうの画像はこの夏を乗り切るためのおかず。暑いからといって冷やし中華とか素麺とかだけを食べてはいけません。タムパク質が重要です。日々の活動をささえる筋肉はタムパク質でできているのですー。

そこで本ページの晩酌クラスターの方々へのおつまみ。好みの豆腐は適当にカットして水を抜いておきます。そこにお好みのわさびを塗り塗りして,その上にしらすを盛り付けます。

これが本ページの推薦する栄養豊富なおつまみです…(画像/MWS)。








2023年7月25日






スイカを食べるにも職人のこだわりがあります。おいしいスイカ汁をごくごく飲みたいのにタネが邪魔なんです。かといって種なしスイカよりも種ありスイカの方が美味な気もしますので種ありの小玉スイカを買うのです(カミさんが)。

これをどうやってカットするかというと横から真っ二つに切ります。そしてそれを輪切りにします。このようにするとスイカの種が円を描いて並んでいるので,そこにあわせて果肉をくりぬきます(画像1枚目)。すると種が見える位置に出てきているので包丁の先などでくりぬいて除去します。これの繰り返し。

このようにして当室ではタネの除去されたスイカを口いっぱいに頬張りうまいうまいとスイカ汁をごくごく飲むのです。カミさんが…(画像/MWS)。








2023年7月24日




おかげさまでこの週末の博物ふぇすで販売した海緑石は完売しました。本ページを見て直接買いに来た方や,放散虫スライドを購入したのだけれども,それを見てみてみたら素晴らしい内容だったので海緑石も追加で買いに来た,とか,販売員によるとそんなシーンがあったようです。この石ころ,筆者が気に入ったので,顕微鏡のヘビーユーザーならきっと喜ぶ方々も多いかと思います。今回の試験販売でそれなりの手応えがありましたので,web販売もできるといいなーと遠い目で思ったりもしています。原料はまだ手元に残っていますがそれをいじる時間があるのかどうかが問題になるところです…。

きょうの画像は拡散板偏斜照明(透過)による海緑石。照明法により色も構造もずいぶんと変化します。そんなところも楽しめる標本かもしれません(画像/MWS)。








2023年7月22-23日








博物ふぇすでの販売品の紹介です。石川県・能登島の珪藻土を原料にして制作した次の三品を販売します。

放散虫(散布標本) 画像一枚目 4,000円/枚

海緑石(Glauconite) 画像二枚目 4,000円/枚

放散虫,珪藻(小粒子分画) 画像三枚目 1,500円/枚



放散虫(散布標本)は視野一杯に放散虫が広がる最高級標本です。海綿骨針も多く含みます。ごくわずかな海緑石も入っています。カバーガラス9x9mmです。

海緑石(Glauconite)は鮮やかな緑色のものを濃縮マウントしています。海綿骨針や放散虫も含んでいます。単純な散布を2枚,中央に海緑石を集めたものを5枚販売します。カバーガラス9x9mmです。

放散虫,珪藻(小粒子分画)は小型放散虫と珪藻を同時に散布して封じたものです。高コントラストで観察できます。カバーガラス18x18mmで茶色の封入剤です。

Web販売は行いません。博物ふぇす会場【放散虫 C-06】にてお求めください。

一日目にちょうど半分売れたので,二日目も均等に残っています。お求めの方はお早めに。

画像一枚目の放散虫散布標本,画像二枚目の海緑石標本はともに,当サービスの誇る「ニセ散布スライド」です。散布といいながらただばらまいただけではなく,隙間を埋めるように物体を配置して,重なった物体がないようにひとつの平面になるように留意しています。感覚的にはJシリーズのように「並べている」感じです。ので,目的とする物体が理想的な条件で観察できます。カバーガラスの四隅にはスペーサーを入れてあり,物体が潰れないように配慮するとともにピント平面を維持しています。もちろん物体は0.17mmのカバーガラスに接しています。

そればかりではありません。カバーガラスはツァイスのハイパフォーマンスカバーガラス0.170±0.005をカットしたもの。スライドグラスはマツナミの表面がもっともきれいな製品をさらに当サービスで研磨したものです。封入剤も極限まで透明なものを使用。使用資材はすべてJシリーズ基準です。但し,スライドグラスは初心者が扱うことも想定して厚みのあるものを使用しています。

ひじょうに高い技術を投入して作られるこれらのスライドは一日に2〜4枚程度しかできません。原料,生産数,技術から考えると最低でも1枚で2万円程度にはなります。しかし今回はRC_GEARさん応援企画でもありますし,お祭りでトクをした人たちの幸せも見たいですしということで,タダみたいな価格での放出です。代わりに,説明書はありません。ケースのラベルはご自身で貼り付け頂きます。作業工数を減らす工夫はしています。ご了承ください(画像/MWS)。








2023年7月21日




この週末の博物ふぇすで,RC_GEARの横山さんのブースにて当サービスの標本も少量販売予定です。今回は横山さんの企画の「放散虫チャレンジ」関連標本として,放散虫チャレンジのキットをプロが処理するとどうなるかという見本の標本を販売予定です。すべて同じ原料から精製・マウントしたものですが三種類になります。一つは珪藻と小型放散虫を同時にマウントした散布スライド。Pleurax封入なので高コントラストで珪藻観察にも良いです。二つ目は高度に精製した放散虫を敷き詰めたニセ散布スライド。クリアな視界に大量の放散虫が視野一杯に広がる最高級品です。三つ目は,今回の原料にごくわずかに含まれる「海緑石」を濃縮してマウントしたものです。ばらまいたものと,きょうの画像のように集めてひとまとまりにしたものがあります。いまのところ販売枚数は4枚です。

海緑石を含む岩石は各地で産出がありますが,珪藻土中に存在する海緑石の粒子そのものはひじょうに希少に思えます。とにかく数が少ないので濃縮する必要があり,バルバドスの放散虫化石の方が数を集めるのが簡単です。そして海緑石はいろいろな「色」があるのですが,鮮やかな緑色のものは少ないのです。その点でも今回の標本はよくできていると思います。きょうの画像は透過暗視野ですが,この石ころは照明によって様々な色を見せます。

博物ふぇすには筆者は参加しません。RC_GEARさんほかの対応となりますがよろしくお願い申し上げます(画像/MWS)。








2023年7月20日




れんきゅう明けでの答え合わせが進行中。現在のXBB変異体の潜伏期間はおおむね2,3日なので,連休中での感染はきょう明日くらいが発症のピークになることでしょう。そこでリアルタイム検索をしてみれば,きょうの画像のように数十秒単位でぞくぞくと新型コロナの陽性報告が流れていきます。この報告頻度はこれまででも最高クラスのもので,つまり過去最高に感染しやすい危険な状態が継続しているということです。

政府は大量の感染者を生み出し超過死亡が山積みになっているあきらかな失政状況を意図的に隠すために新型コロナの5類化を行い,さらには第9波も認めないという立場をとり続けているように見えます。身の回りで感染者がどこにもいない状況で緊急事態宣言をしてみたり,マスクを配ってみたりしたと思えば,感染力があがり超過死亡が過去最高になってきた時点でマスク外しを推奨しかねないアナウンスを行い,それにより感染者の火だねがじりじりと消えない状況があっても計画通りに5類化を行い,大量の感染者を意図的に生み出したり,まーこの国の政府には阿呆ばかりというのはむかしから見てきましたが,今回もなかなかひどいものです。

みなさまもこのくだらない感染症(と阿呆な政府)に振り回されませんように(画像/ヤフーリアルタイム検索)。








2023年7月19日




もひとつ(one more)海緑石。この石ころは観察している限りでは,バイオミネラルに閉じ込められた有機物に富む空間で生成しているように思えます。ケイ質カイメンのガラスパイプの中に海緑石のようなものが充填されているのを十数年前から見かけています。そしてこの鉱物の緑色が鉄イオン起源とすると,この海緑石が黄土色っぽい感じから黄緑色,緑,深緑といろいろあることも納得できる感じです。日本海の海底ということも考慮すれば,絶妙な低温がもたらす溶存酸素,絶妙な酸化還元電位とそれを維持する生物群集,地質的に安定した環境,などがあるのかもしれません。本ページにタレコミを頂いた大先生によると,有孔虫の殻の中身が海緑石とみられる現象があるそうで,そういった目で見ると,筆者手持ちの海緑石も有孔虫的なシェイプのものが多く,うーんこれはあり得るかもとも思ったりもしています。ただ今回の試料は酸処理をしていませんので,炭酸カルシウムは残っていてもおかしくありません。が,堆積条件がCCD以下とか,いろんな地質条件で炭酸カルシウムは消えるので,残っていなくてもまあそれもあるよね,という感じだろうと思います(画像/MWS)。








2023年7月18日








このところ海緑石を手軽に観察可能な標本ができないかと試行錯誤中です。緑色,というのは目に優しく顕微鏡下の視界に入ればいい気分になるものでもあるので,ぜひとも標本にしたいのです。しかしこの石ころはたぶん多孔質です。多孔質のものは水封入試料中ではきれいに見えますがこれを乾燥して封入剤でマウントすると浸透しないことがあり,その場合は透明化できないので異常にコントラストが高くなったり,濁った感じの発色になったり,暗色になったりといろんな変化が生じます。

海緑色も水封入のときがとても自然に見えるのでそれを再現したいのですが,まあそれは封入剤の浸透性や物性,経時特性に左右されますね…。それは仕方がありません。きょうの画像は試験封入のもの。上から透過明視野,偏光クロスニコル,微分干渉です。海緑石っぽさがけっこう再現されていて,これをコンスタントにつくれるならいいじゃないか,という気もします。ほんの小さな緑色の粒々でも,中年オッサンのアンテナにヒットすると料理材料になるのです…(画像/MWS)。








2023年7月17日




とにかく放散虫は転がりやすいので散布スライドにするときも並べるときも何らかの方法で固定しないと大惨事を招きます。いま手元に珪藻と放散虫が混ざっている試料があるのですが,うーんこれをどうやってプレパラートに仕立てるべきか。。いちいち固定していたら時間もかかるし珪藻と放散虫で厚みの違いがありすぎますしエイジングにも時間がかかりますしその後の耐久性にも不安が残ります。

こういった場合には封入剤に分散させてしまい,あとは野となれ山となれ的に封じる方法が一応は使えます。放散虫は厚みがあるので封入剤を大量に消費します。そこで珪藻が踊るので珪藻はたてよこななめあらゆる方位からの観察が可能になります。自由空間で自由に存在しているものを観察するような感覚です。

これはこれで,その世界に入り浸って探検する感覚があるのでよろしいかと思います。補正環つきの対物レンズを使えば高度な検鏡も可能です。きょうの画像はそういった感じの標本。封入剤を通常の6倍くらい使うのでじつに不経済ですが仕方がありません…(画像/MWS)。








2023年7月16日




これは何なのかというとRC_GEARさん制作の銀バターナイフ。「オクさんこれパンにバター塗るときに使ってみてください」「おれはパンに油を塗って喰う習慣はないよ。それ以前にパンは一年に一回も食べない」「もういーですよ,あとは勝手にして下さい」「道具として使ってみます」などという,横山さんには失礼極まりない会話になってしまってもらったもの。

で,運の巡り合わせで,当室で料理用に使っていたバターナイフが折れて捨てたので銀バターナイフが昨年から活躍しています。そしてこのところの,室温が31゚Cに達する台所で,イカゲソのバターしょうゆ和えを作ろうと銀バターナイフでバターを切ったところ,思わず,「わははははー」と笑いました。

もちろん熱伝導の関係で切りやすいことは頂いたときから想像できています。しかし,この熱地獄東京都心でこの銀バターナイフをバターに潜らせた気分はその想像を遙かに超えるものでした。ので,わははははー だったのです。季節を感じる楽しみとして便利に使いたいと思います(画像/MWS)。








2023年7月15日




きょうの画像は東海道新幹線の車窓から見られるアレですが,なんと解体されるとのこと(こちら)。見慣れた風景が変わるのは少し残念な気もします。しかし建設から20年で撤去とは…エネルギー収支的にはかなり効率の悪いもののような気がします。経済的にも意味があったのだろうかと気になります。大きな看板と思えばPR効果は絶大だったのかもしれませんが(画像/MWS)。








2023年7月14日




だらけた翌日は最高気温が32゚Cくらい。これなら全然オッケーです。起きたらエアコンを切り,そのまま19時くらいまで空調なしで活動可能です。室温も31゚C以下で過ごせます。…ということで前日とは変わって仕事仕事。にんげん,なんだかんだ言っても狩猟民族の頃とそんなに変わっていません。暑いのに無理すれば死ぬし,寒いのに無理すれば死にます。経済を優先して人命が奪われるならそれはアホらしいことです。全然「経済」になってないからです。

…ということで筆者はじぶんの健康状態をモニタリングしながら,仕事のできる日だけ仕事します。特に夏場はそうです。ので,ウチの商品はクリックして手に入るようなものにはならないです。そこんところはすみません…(画像/MWS)。








2023年7月13日




いやーひどいですねー。こんな日はまじめに仕事をしても仕方ありません。皆さんぐでーっとしてだらだら過ごしましょう。もちろん本気です。この熱波の中で働いたところでそのアウトプットはたかが知れています。それよりも,体調不良にならない人材確保の方が桁違いに重要です。皆さん,暑すぎるときは健康管理第一です。仕事なんて二の次三の次ですよ(画像/本駒込気象台)。








2023年7月12日




このページは筆者が自分の経験や調べたことなどを記しております。よってそこいらへんの受け売りではなく,個人の体験ではありますが,一つの例としては参考になるケースもあるものと思います。きょうの話題は,きんたまから出血した経験談です。おそらく世の男性には参考になることでしょうし,女性でもダンナがいる方とか,ダンナではないけど相方がおられる方とかには参考になるかもしれません。

きんたまを包む袋は陰嚢(いんのう)といいます。中年以降の男性は,ここに血腫ができて,それが破れて出血することがあります。筆者も数年に一度くらいの割合で生じています。今年はすでに2回経験しています。少し多いですね。

この血腫,正しくは陰嚢被角血管腫(いんのうひかくけっかんしゅ)と言います。画像検索するといろいろ出てきますが典型的な例を明示するのが難しいので,筆者に生じているものを こちら に示します。直径1mm程度のもので陰嚢に散在しますがほかの場所には見当たりません。血豆みたいな感じのものです。ご自身で確認するときは,陰嚢をよく伸ばしてマクロ撮影して画像で見た方がわかりやすいかと思います。

これが破けたときの自覚症状は何もありません。痛みはまったくありません。ほとんどのケースで,フロに入り,出るときに身体を拭いていてタオルに血がつくことで発見されます。そしてフロの床をみれば鮮血が落ちている…といった具合です。

困ったことは止血に時間がかかるのです。出血部位は肉眼でわからないほど小さいですが,すぐに血がしみ出してきて,子どもの鼻血くらいのスピードでぽたぽた垂れてきます。そのまま放置すれば30分でも一時間でも止まらない感じです。この血管種は良性のものなので止血さえできれば病院に行く必要はありません。しかし放置して50〜100mlも出血すれば誰でも気分はよくないでしょう。

お困りの方も多いようで,こんな 体験談も見かけます。部位が部位だけに,わざわざwebで話題にしない人も多いことを考えれば,ほかにも体験者は多いものと想像されます。

筆者は極端にもったいない思考なので血の一滴でもムダに出血させたくないと日頃思っています。ので,この血管腫からの出血が起きたときには,直ちに圧迫して止血が確認できるまでえんえんと押さえていました。何度か繰り返すうちに,圧迫は陰嚢を太ももで挟んでいる程度でも有効なことがわかり,ディッシュなどを折りたたんで当て,陰嚢を太ももで挟んだままパソコンでもいじって一時間くらい過ごしたりもしていました。

手元に瞬間接着剤があれば試すのですが,あいにくそういったときに限って期限切れになっています…。陰嚢はとにかくよく伸び縮みするので,絆創膏はまず使えませんし,サージカルテープでの固定も難しいです。陰嚢を引き伸ばして出血部位にサージカルテープを直接貼り付けるのが有効な場合もありますが,やはり伸縮性により出血が漏れ出たり,テープを剥がしたときにどうなるか問題もあって,そんな簡単ではありません。それに,こんな場所から出血していて薬局に出向くのも,なんだかなあという感じです。

そこで最近考案したのがクリップを使う方法。出血部位に折りたたんだティッシュなどを当てて,その上からクリップで挟んでしまうのです。クリップはゼムクリップの大きなものでも良いですし,洗濯ばさみの小さなものみたいな,文具売り場であるようなものでもいいでしょう。あまりきついとその部分が壊死しかねませんので,軽く挟めるものがいいです。

この状態で2時間も放置すれば完全に止血されています。もしティッシュが血で貼り付いていたら周囲をカットしてその部分は残します。自然に落ちるのを待てばいいでしょう。

血がもったいないと考える筆者は,これまでもせいぜい10滴かそこいらで直ちに止血動作に入り無駄な出血は避けてきました。今回のクリップ法は,4滴くらいの出血で済みましたしあとは放置すればいいのでとてもラクでした。…ということで,男性読者の皆様,血がポタポタしたらこの情報を参考にするのも良いかもしれません。

なおこの血管腫からの出血は,アルコールを多飲した翌日のフロで起こるらしいとも言われています。また,筆者の場合は決まってフロ場で身体を拭いているときに起きています。拭き取り動作の摩擦で血豆が破れるものと想像されます。このことから,出血防止には,まず陰嚢はとにかくやさしく扱うこと。洗う場合なども布でゴシゴシなどは不可。拭くときもタオルを押し当てるようにしてこすらないようにすること,が重要です。

良性のものですし治療の必要があるものとは思われていないので,この血管腫を除去するのであれば自費治療となります。YAGレーザーで焼くのがよさそうですが,数も多いですし,治療には5-10万円くらいかかりそうです。突然の出血への備えと思えば高いとは思いません。もし就寝中に出血するとそのまま放置して大出血となるので,もしそんなことを経験するようなことがあったら,検討することにしましょうか,そんな気分です。

…ということで本ページの男性読者の皆様は,ぜひ陰嚢を伸ばしてみてこの種の血腫がどの程度あるかを把握して経過をみていただきたく思います。中年以降であれば,けっこう存在しているものと思います。出血がなければ放置で良いですし,もし出血しても,きょうの情報を知っていれば,なんということもなく,淡々と止血してノートラブルで過ごせることと思います(画像/MWS)。








2023年7月11日




きのうの最高気温は当室近くの本駒込気象台(こちら)によると38.4゚Cでした。もはや人間の生存環境ではありません…。ということで画像だけでも涼しげなものを(画像/MWS)。








2023年7月10日






放散虫と海緑石のツーショット。海緑石はたぶん,水マウントで観察するのがいちばんな感じがします。きょうの画像は封入品です。封入剤と反応するのか,あるいは屈折率の関係か,きれいに見える粒子は減ってしまう感じがしています(画像/MWS)。








2023年7月9日




これを使う分にはなんの問題もないけれど,全体を見るとばらんすが崩れている… ということを気にすべきかそうでないのか。これ,作るときには錯視が起きている感じがあるので,完璧なバランスのものができないんです。どうしたらいいのでしょう。神様たすけてーといいたいところですが,筆者は神様にすがるニンゲンではありません…(画像/MWS)。








2023年7月8日






きのうの夜にタレコミをお願いしたところ,その道の大家から次々とメールが入り,皆,同じ答えでした。この緑色のつぶつぶは海緑石(かいりょくせき),glauconiteというのだそうです。あるいは,海緑石に覆われた何らかの砂粒(鉱物)だとのことです。筆者としては初めて聞く鉱物で,その名前の響きが心地よく,なんか,とってもいいことを教えてもらったような気がして有り難く思うと同時に良い気分でした。名前がわかればいろいろ調べられます。なんとこの緑色は顔料にも使われていたとのこと。処理サンプルに混じっていた緑色のつぶつぶが,急に貴重な宝物に思えてきました。

ところで,きょうの画像に関連した話。いつもお世話になっている「ぷーまま」が こんな 授業をしていました。これはいいなあ。子どもの頃にこんな体験ができたら一生忘れないでしょう。そして将来,鉱物拾いや顕微鏡遊びにつながっていくのです。子どもを本気で集中させる魅力ある素材選びと体験の準備,これこそが真の教育だなーと思うのです(画像/MWS)。








2023年7月7日




まだそれほどの経験があるわけではありませんが,日本海側の珪藻土を処理するときょうの画像のような緑色の鉱物がしばしば見られます。へき開が感じられない感じの粒々なんですが,コレ,何なんでしょう。えらい先生からのタレコミをお待ちしておりますー(画像/MWS)。








2023年7月6日




ひさしぶりに能登の珪藻土から放散虫を分離。以前も分離しましたが研究用ということで手元から消えました。ので,再度の分離となったのです。はっきりいって面倒以外の何者でもありませんが,面倒であればあるほど簡単に分離できる方法を見つけたくなるものです。そしてその方法は昨日,筆者の脳みそに自然生成したのでした。試して見ると放散虫の分離に申し分ない方法で,数年に一度あるかないかの技術的な進展の気もしています。放散虫関連の技術ばかりが上達しても困るのですが,でも,明らかな新技術といえるものを考案できると嬉しいですね(画像/MWS)。








2023年7月5日






ことしも産直朝どれカツオが好調でもう何度も有り難く頂いております。朝どれかどうかはまぁわかりませんが,以前の夏以降のカツオと比較すると鮮度は申し分ありません。近海のものであることは確かです。しかも,上りのカツオなのに脂が乗っている…何なんだこれはという感じです。カタクチイワシでも食べているのかもしれません。脂はさらっとしています。

こんな有り難いものは逃さずに食べていた方がよろしく思います。医学文献を日頃みている筆者でも,青魚を多食して健康被害を起こす事例はほぼ皆無です。アニサキスを覗いては。ので,この時期の上りカツオ,鮮度も抜群ですし,いいですよ(画像/MWS)。








2023年7月4日




きょうの感染状況を調べるにはリアルタイム検索が有用かもしれません。個人的には,第8波よりもひどい状況になっているように感じます。SNSを日々使っているごくわずかの層がこれだけ感染しているというのは尋常ではありません。ネットの情報以外でも,近所の診療所(発熱外来)の検査陽性率は50%を超えていて発熱者の半分以上が新型コロナ感染者という感じになっています。政府が「マスクは任意キャンペーン」を行い,続いて「5類化」を行い,マスコミをコントロールして「新型コロナ」という言葉をNGに指定して「体調不良者」と言い換えるようして,新型コロナは終わったという洗脳キャンペーンを繰り広げた結果,感染が爆発的に拡大し,筆者の直接の知人も次々と感染しています。

爆発的,と書きましたが,そういったデータはありません。政府が正確な調査をしなくなったからです。定点観測データはありますが,5類化に伴い,発熱外来受診には相当な費用がかかります。熱が出て一人あたり5000円,一万円払える人は少ないでしょう。そうすると自然にマイナスのバイアスがかかったデータが得られて,政府にとっては好都合というわけです。実際の感染者は発表されている数以上になるでしょう。このくらいの感染力になると,まー鉄道や航空機はけっこう面倒なことになるでしょう。皆が感染対策をしていれば現時点でも防げますが,無症状でCT値が10台の人がノーマスクで居合わせたら,本当にR0=30になってしまうかもしれません。

このR0=30などというウイルスが実際にまん延していることが確認されている世の中で,マスクを外すことを奨励し,5類化してインフルエンザと同等との誤った認識を広めたら感染爆発するのは当然です。政府はわかっていてやっているのです。そして5類化して詳細な死亡統計をとらずに,時間差を作ることで,失政の根拠となるデータ自体を見えなくするようにしているのです。

本ページをごらんの皆様,「いまがいちばん危険ですよ」。いつ感染してもふしぎではありません。このくだらない感染症をもらう前に近所の発熱外来をチェックして,異変を感じたらすぐにかかれる体制を構築するとともに,解熱剤や漢方など,発熱・頭痛・セキなどの症状緩和に有効な薬剤がお手元にあるか今一度確かめるのもよろしいかと思います(画像/MWS)。








2023年7月3日




きょうは拾いものの画像を掲載します。出所は こちら です。R0が30? なんじゃこりゃの世界ですね。聞いたことない気がします。この図を1時間でも2時間でも眺めれば,いま起きていることは何なのかが少し理解が進むかもしれません。あえて解説はしません(画像/スクリーンショット)。








2023年7月2日




すこし前に調理師・元板前がウチに来ました。そのときちょうどオナガダイがあったので味見をしてもらったのです。活魚もさばける調理師ですが東京で働いていたのでオナガダイは扱ったことも食べたこともないそうです。そこでスーパーよしやから連れてきた東京都産のオナガダイをやや薄く切ってチルド室でよく冷やしてから上卓しました。その一切れを食べた瞬間,調理師の表情が一変しました。ものすっごくおいしいのだそうです。「なんで全国の寿司屋はこれをつかわないの…」とも。プロらしい意見です。

そうでしょうそうでしょう,とも思います。そのくらい美味な刺身なんですが,でもがつんと来る脂もないし,これ見よがしなうまみもないし,絶妙なバランスで成り立つこの味は,俗世間的には評価されないだろうなあというのが実感です。ちまたで寿司ネタランキング調査をすると, こんな 感じなのです。養殖サーモンや養殖ブリ・ハマチを好んで食べる脂大好きな層には,オナガダイは上品すぎて理解されないだろうと想像します。

他方,高級寿司店でのランキングをみると こんな 感じになっていて,この客層ならオナガダイは受け入れられるだろうなぁとも思います。そんなことがどこで判断できるのかというと,このランキングに「カマス」が入っているからです。アカカマスの握りがウマい!と思うような方であれば,辛子でいただくオナガダイの握りも十分評価に値するでしょう。そんな気がします。

きょうの画像は最新のオナガダイ入荷。まだ安いですねー。一人400円でオナガダイの刺し盛りを食べられるのは天国のような感じです。今回は鹿児島県産でしたが鮮度も味も申し分なく,夕飯として有り難くいただきました。オナガダイは身割れしていることも多く刺身に切り出すのはちょっと難しいのです。ご家庭なら刺身包丁があった方が無難です。厚みは素材の寝かせ具合と好みの面もありますが,3〜4mm程度が刺身で食べるにはよろしいかと思います。にぎり寿司なら5〜7mmくらいではないかと。わさび+しょうゆで間違いのない味ですが,カラシ+しょうゆでもまったく違和感のない味です。そこんところはお好みで(画像/MWS)。








2023年7月1日




しごと再開2日目は発送一件とあとは事務作業でした。いろいろな仕事が山積みになっており順次消化するしかありません。どうも能力の限界を超えて仕事が流れ込むような感じです。お待たせしているお客様には本当に申し訳ありません。お詫びしかできないのがもどかしいところです…(画像/MWS)。









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