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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


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2013年1月31日


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八王子方面に用事があり一ヶ月ぶりに山手線に乗り込みました。ホームにつくと待っていたのは緑色の電車。緑色の山手線誕生50周年記念の編成です。1編成だけなので待ち時間ゼロで乗れる確率はそれほど高くはありません。へぇーー運の良いこともあるもんだと乗車しました。しかし筆者は基本的に運気のない人間なので,この時点でかなりイヤな予感がしました。

新宿駅で中央特快に乗り換えると,時間調整のために5分の延発。さらにイヤな予感が増大します。筆者の中央線経験からすると,延発した中央特快が回復運転を行うと,それを邪魔するかのように事故,トラブルが起きるのです。たのむから事故は起きないでくれよと,読書しながら発車を待ちます。列車はこのあと発車し,中野,三鷹と停車して次は国分寺のはずでした。。。

「急停車します」のアナウンスとともに,武蔵小金井にさしかかるところで停車。緊急停止信号を受信とのこと。あーあ。予想は見事に的中です。

何が起きたのかはよくわからず,「異音感知」のアナウンスが流れました。数分以上停車したあとに,特快が「快速」に変更になり行き先も大月から高尾に変更とのアナウンスがありました。それからしばらくして,とりあえず武蔵小金井のホームに滑り込みました。ホームの案内放送を待っていると,西国分寺と国立の間で,沿線火災が発生したとのこと。復旧見込もよくわかりません。

しかし筆者の中央線経験からすると,西国分寺と国立の間での沿線火災とは,線路の法面の枯れ草火災か,電気設備の火災しか思いつきません。この区間は沿線の住宅で火災があっても影響を受けない区間なのです。電気設備に関連していたら,1時間で復旧することは考えられません。

ここまで考えた時点で用事をキャンセルして戻ることを決定しました。武蔵小金井は,中央線がストップした場合でも最も逃げ場のない駅です。こういうときにはどこか帰れそうな駅まで行くしかないので,北に向かって歩くことにしました。ずーっと北に歩けばきっと西武線の線路にぶつかるでしょう。

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小金井街道を北上し,武蔵小金井の街並みを楽しみます。ぽかぽか暖かく,快晴で,ちょうどいい散歩日和です。必要なのは運動さ。うんどう運動。



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これは玉川上水。現在は下水の三次処理水が流されているはずです。ご先祖様が掘ってくれた上水道を下水に使うのですから,信じられないですね。そういう政策決定したヤツを懲らしめてやりたい気もします。冬木立が武蔵野の面影を残しているような気もします。

* ついつい「下水に使う」と表現しましたが「下水道」として使っているのではないです。空っぽにするのも何なので,清流復活事業として環境用水(法律用語です)が通水されているのです。しかし下水処理水を流しておいて清流復活事業は,ないよなぁ。栄養塩類がたっぷりなので,処理していても清流の水質とは似ても似つかぬものですよ。専門家なら水を一秒見ればわかります。



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小平市方面にむかってどんどん歩いていきます。都区内と違って建築物の高さがないので,空が広く,歩いていても気分が違いますね。ビルに頭を押さえつけられているような感じがないのです。

ここで次のような想像が勝手に沸いてきました。「このまま帰ると,また緑色の山手線誕生50周年記念編成にばったり会うことになるのかもしれない」



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黄色い電車が見えました。西武拝島線ですね。電車の加速を見ていると左右どちら側に駅があるのかがわかります。間違いなく右手に駅だったので曲がります。



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無事に花小金井駅に到着し,急行に乗り込みます。



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高田馬場で乗り換え,山手線のホームに上がると滑り込んできたのは,ほら,この通りです。ちなみに,武蔵小金井から1時間でここまで戻れましたから,あの現場に居合わせた人たちの中でも最速の部類でしょうね。この時点でも中央線は動いておらず,帰宅,歩いて西武線への判断はパーフェクトでありました。

現場は こんなすごいこと になっていたそうです。

あまりにも馬鹿馬鹿し過ぎますが,きょうは筆者の運気のなさと,くだらないことに対する対応力の高さと,どうでも良いことについての運の良さを確認する一日となりましたー(画像/MWS)。



*1 筆者はガスコンロの火力調整ができないことには怒り狂いましたが,きょうのような事象に対しては不思議とストレスを感じません。はて? どうするのが最善かしらと考え,「勝負!」という感じです。きょうは好判断で完全勝利となり,「よしっ!」という感じでした。これで古本屋とかリサイクルショップで収穫などがあればもっとよかったのですが,調べが甘く帰宅するだけになりました。




2013年1月30日


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ガスコンロ問題で怒りが爆発して筆者の健康な心身が保たれなくなるといけないので,よく効く鎮静剤を注文しました。固形の鎮静剤で,医師の処方箋が不要で誰でも買えます。この鎮静剤は台に固定し,物体と摺り合わせるという運動を患者が行うことにより,患者の健康を増進して心身を落ち着ける働きがあります。特に入荷したばかりの状態ですと,鎮静剤の表面が凸凹なのでこれを極度の平面に慣らす必要がありますので,特に効き目があるとされています。

というわけで丸尾山砥石の入荷です。今回は「合さ」と「大谷山」が届きました。大きく凸になっておりさっそく面直ししたので備忘録です。合砥の類は平面性が特に重要なので購入したばかりの砥石でも,筆者は荒砥でおろしてしまいます。効果的なのはGCの#120程度の砥石をブロックに擦り付けて名倉代わりにして,それで中央部を重点的に擦る方法。これは柔らかめの砥石のときにやりやすいです。非常に硬い砥石の場合はダイヤモンドのディスクグラインダー円盤で,手研ぎします。電動工具用なので目が非常に粗く,ガリガリと削れます。もちろん,水研ぎにします。

今回入荷の大谷山浅黄戸前は砥石としてではなく硯石として掘られていたものだそうです。石質もまさにそんな感じで,砥石型ケイ質頁岩というよりもただのよく締まった頁岩という感じです。GCをかけてみましたが,研磨がのろいのでダイヤで手研ぎしました。大きな条痕を残しながらどんどん削れていきます。途中で平面を調べるようなことはせず,感覚で削ってしまいます。大体平面が出た感じがしたなら,WA#400をたっぷりつけたシャプトンオレンジでひたすら研磨します。これで平面を出します。平面が出たかどうかは,平らな砥石を当ててみればわかります。ブロックゲージのような感じというのでしょうか,吸い付き具合と滑り具合でわかります。

次は通称"赤レンガ"を擦り付けてスエヒロ#3000で研磨痕を小さくします。赤レンガの粒子は丸い感じでよく転がるので,広い砥石面の傷を浅くするのに有効です。これの次は丸尾山・黄色巣板で研磨します。その次は丸尾山・戸前色物で研磨します。その次は丸尾山・合さで研磨します。その次は丸尾山・新大上で研磨します。段階的に目の細かい砥石で研いで表面を滑らかにするとともに,多数の平面が出た砥石で研磨することにより,三面擦り合わせの効果も狙っています。鏡面仕上げのできるような砥石は,表面が荒れていては真価を発揮しません。砥石表面が鏡面のように滑らかになっていないとだめなのです。

丸尾山の新大上はだいぶ細かいので,これで共擦りすればほぼ出来上がっていますが,最後にさらに目の細かい,硬い砥石で摺り合わせます。平面の確認は鉋で行っています。上で述べてきた砥石で鉋を研ぎ,最後に平面だしをした砥石にのせて研いでみて,ぴったり面が出ていればOKです。砥石の角で手を切る恐れがあるので,それぞれの角は研ぎ落として丸めておきます。これにはWA#400と赤レンガが適当です。

新たに入荷した「合さ」は分厚い立派なものでしたので,半分は観賞用に使おうと三面を平面だしして仕上げました。やり方は上記の通りですが大谷山よりもはるかに柔らかいので作業は簡単です。合さは丸尾山の数ある砥石の中でも特に気になるもので,これで通算5本目かと記憶します。この5本がどれも全然違うもので,時には泥っぽく,時にはよく締まって筋が多く,ときにはまったりとしていてとらえどころがないのです。今回入荷もまた新しい感触です。きょうの画像は面だしして鉋で試し研ぎしたときのものです。

いつもは刃物を研ぐ話でしたが,きょうは砥石を研ぐお話しでした。砥石はつねに平面を保たねばなりませんから,いつも研いでおかないといけません…,などと熱中していたら,ガスコンロ問題の怒りがどこかに消え去ったようです。さすがは鎮静剤(画像/MWS)。








2013年1月29日


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きょうはガスコンロ(ガステーブル)のお話しです。最近,古くなり交換部品もなくなったガスコンロを買い換えることになり,いろいろ調べていました。その結果わかったことは,2008年以降,家庭用ガステーブルのバーナーには,全て温度センサーの装着が義務付けられたということです。このセンサーは「SIセンサー」といい,鍋の温度が一定以上にならないように火力をコントロールする機能を持っています。

なぜこんなものが法律で義務付けられたのかというと,ガスコンロによる火災が絶えず,その原因がほとんど,料理する人が火をつけたままその場を離れ,天ぷら油等に引火したというものだったからだそうです。管轄は経済産業省で,この法制化によってSIセンサーが全てのバーナーに装着された製品しか販売は認められず,結果としてそのような製品を製作するのは国内メーカしかあり得ないので,国外品を全て追放することにもなりました。

筆者は毎日ガスを使って調理をしていますが,調理中に火元を離れたことなどありません。電話が鳴っても火を使っていたら出ません。出るなら消火します。

顕微鏡が多数あるので,天ぷらは一度も作ったことがありません。油炒めも滅多なことではやりません。しかし焼き物(網焼き)は時々やります。特に重要なのは焼いていない新ノリを買ってきて,自分で焼き海苔にすることですね。火加減を間違うなどということも少なく,鍋を放置して料理を焦げ付かせて失敗したことなど一度もありません。テフロンのフライパンは十数年使っていてもテフロンがそのまま残っています。物性を知った上で火力を調節しているのですから,当たり前ですが。

さてそんな筆者でもSIセンサーコンロしか入手できないのであれば,あきらめるしかありません。サイズが適当で二口こんろでグリル付き,となると選択肢がほとんどないのですが,リンナイの製品を選んで購入しました。バーナー中央部にセンサーが突き出ており,ここが鍋底に当たるようになっています。そしてバーナーキャップは外側にしか炎が出ない設計です。

早速使ってみました。一回目はトリレバーの炒め物。トリレバー(ハツ付き)は大きめにゴロゴロと切り,ニンニク,ショウガ,ネギ,日本酒,しょう油に30分程度漬け込みます。これを浅いフライパンでフタをして,強火で火を通し周囲に火が通ったらフタをあけて一気に加熱して汁気を飛ばします。油は使いません。こうするとレバーが柔らかいままで仕上がり,風味もよく,レバーが苦手な人も食べられるのです。

SIセンサーコンロに点火し,最初に気付いたことは,炎が大きすぎて外に広がりすぎなこと。鍋の周囲しか加熱されません。そしてバーナーキャップの中央部に炎がないので,フライパンの中央部が全然加熱されない。周囲は火が通ってきているのに中央部は生煮えです。これではいけないとかき混ぜますが,かき混ぜるにはフタを開けっ放しにしなければならないので,蒸し煮の温度が下がってしまいます。それでも何とか火を通して,火が通ってきたら最後は強火で汁を飛ばすのですが,ここでSIセンサーが働き,強制的に弱火にしてしまいます。汁気を飛ばすことはできず,弱火でフタをあけて煮込んでいるような状態になります。そのまま汁気を飛ばしましたが,時間がかかりすぎ,そのせいでレバーに火が通りすぎで,肉は固く,食感も最悪で,これまで作っていたものとは天地の差になりました。バーナー構造による火力のムラと,SIセンサーによる強制的な火力調整が原因です。

次に使ったのはギョウザ。滅多に油煙が上がる料理をしないので,家でギョウザを作るのは本当に久しぶりで楽しみにしていました。ギョウザの場合は最初に水を入れてぐつぐつやるので,温度ムラは気になりません。が,問題は水を捨てたあとです。皮をぱりっと焼かないと焼きギョウザにならないわけですが,最後の仕上げにどうなるか火加減をみていると,強火がぱっと弱火にかわったかと思うと,自動消火してしまいます。この時点でギョウザはできていません。再度点火し直しても弱火しかつかず,それでチリチリと焼いてなんとかギョウザになりました。この現象は完全な再現性がありました。弱火のときは鍋が炎を隠しているので,何度もしゃがみ込んで炎があるか確認しないと調理をすることはできませんでした。

その後もこのSIセンサーコンロを眺めてみて色々なことが判明しました。

・たっぷり水が入った金属製の鍋の場合は自由に火加減が調節できそう
・鉄鍋のから焼きは不可能
・野菜炒めは(量にもよるが)びちゃびちゃになる
・空炒りがまともにできない
・煮物の煮汁飛ばしや炒め物の強火仕上げは不可能
・焼き網は使用不可,まったく使えない
・直火であぶる等の使用も不可
・センサーの配置上,炎は外側のみ
・土鍋も一部が使えない
・調理時間が長引く
・ごとくが細く固定がゆるくて非常に危険
・天板がまるごと汁受けになっていて全体が汚れる
・グリルの焼き上がりが水っぽい
・センサーがカシャカシャ鍋底に当たり不愉快
・センサーの関係上,一部の小鍋は使用不可
・鍋を傾けて使うなどのテクニックは一切不可
・炎が外側に広がったことにより小鍋での熱効率激減
・ミルクパンや小さな土鍋などは炎で取っ手が熱くなり使えない
・弱火かと思えば急に炎が強くなったりするので危険

他にもたくさんあるでしょうが,要するにセンサーの上限250℃以内で金属鍋を使った中途半端な煮込み料理と天ぷらしかできないのが,SIセンサーコンロです。火加減も自由に調節できない。ガスコンロからガスの利点が消失しました。センサー解除機能がついているものも温度の上限が少しアップするだけです。これならホットプレートやIHで十分でしょう。

一部の頭のおかしい人たち(*1)への対策で,なぜまともな人がとばっちりを受けなければならないのでしょうか。

筆者としては,料理以外にも,たとえばこれまで通りに鉄板を焼いてみたり,ガラス管を加熱したり,鉛を溶かしてみたりということが一切できなくなるわけです。料理の面で影響が大きいのは火力のムラ,これは到底我慢ができません。火力調節できない,これは我慢の限界をはるかに凌駕してコンロを金属バットで叩き壊す恐れが生じます。網焼きできないのは致命傷といっても差し支えありません。カツオのたたきもできなければ,焼き鳥もできないし,みりん干しもあぶれないし,海苔も焼けません。

このSIセンサーコンロは日曜日の夕方に購入したのですが,翌日の月曜日の夜に使用を修了し,処分しました。

火加減も自由にできないものは,道具でも何でもありません。2万円弱しましたが使い物にならないので,ゴミ箱にぶち込んだとしても何の問題もありません。

さて今後どうしようかと思いましたが運の良いことにセンサーのないタイプの程度のよいコンロが転がり込んできたので,錆び落とし,分解清掃,調整を済ませ,補修部品を取り寄せて消耗品は新品にしました。それが画像の三枚目と四枚目です。バーナーを見ればわかるように,中央部からも炎が出ているでしょう。これが大事なんです。この構造によって熱効率を確保して,鍋全体に均一に火を回して調理時間を短縮します。そして炎の状態を見れば,このコンロがいかに良い状態であるか,おわかりですよね。

ごとくはしっかりとしていて,寸胴鍋でも十分な安定が確保できます。ごとくと汁受けが一体化して機能する構造で,天板の温度上昇を防ぎ,網焼き時にも十分な安全とメンテナンスのしやすさを提供しています。旧式のガスコンロは十分に枯れた技術で構成された製品で,信頼性も高く,熱効率も高く,使い勝手も問題ありません。炎検知機構がついていますから,何らかの事故で炎が立ち消えしても,ガス漏れが起こることはありません。必要なことは,火のそばから離れない,これだけです。

これで今まで通りに海苔を焼けます。さっそくトリレバーの炒め物を作りましたが,ふんわり柔らかに仕上がりました。家人もはっきりと違いがわかるとのことでした。

本ページの読者はご自分で料理をする方も多いことと思われます。SIセンサーコンロを使って不便さにストレスを溜める前に,自宅のガスコンロの型番を確かめ,保守部品を入手して,十分にメンテナンスして長持ちさせるのも一法かもしれません。

火災予防の観点からガスコンロに安全機能を付けること自体は十分に理解できます。しかし国が国民の調理の火加減にまで介入する。選択の余地がない(ここが問題)。そんな国は地球上に日本しかないと思います。そこまで官僚のいいなりになっても何とも思わない人が多いとすれば,この国は民主主義国家の形をした別物であるという気がします。皆さまもこの問題の重大さを考えてみてください。特に料理を奥様にまかせている男性の方,奥様がどのくらい不便と戦っているか,理解してあげてください(画像/MWS)。



*1 一部の頭のおかしい人たちとは,天ぷら油を火にかけてその場を離れる人のことです。こういう人は,直ちに逮捕して,鍵のついた病棟に入院させ,十分にカウンセリングを施す必要があります。それは言い過ぎだと思った貴方は認識が甘すぎるといってもいいでしょう。ガスコンロでもIHでも同じですが,火にかけた天ぷら油(油類)は,30分以内には100%作動する時限発火装置にほかなりません。

*2 日本人はついに火力調整も許されない,飼い慣らされた羊集団になりました。

*3 こういったセンサーに慣らされると,ガスは安全と勘違いする人間が増え,天ぷら油を火にかけたまま放置する人もどんどん増えるでしょう。ガスコンロによる火災件数は減るのかもしれませんが,潜在的に火災を起こす可能性のある「頭のおかしい人たち」を増やすことになります。

*4 炎検知機能は熱電対を使っています。炎に接しているときに熱電対に起電力が発生し,その電力でバルブを開き,ガスを通します。炎が消えると起電力がゼロになるのでバルブが自動的に締まりガスは止まります。最初は押しながら炎をつけてしばらくしてから手を離す,という操作をするのは,火炎送り器から引火させてバーナーに火をともし,熱電対の起電力が十分になってバルブが開くまでは手動で押してガスを供給し,熱電対が有効に働いたら手を離して燃焼を持続する,という操作を行っているわけです。これを電源なくして実現しているのですから,素晴らしいフェイルセーフ機能といえます。原発とは大違いですね。

*5 必要なのは教育ですよ。料理中であろうが何だろうが,「火にかけたままその場を離れる」というのは「放火」である,という当たり前のことを叩き込むことこそが大事だと思います。

*6 その教育を完全に放棄して,ガスコンロに反映させ,業界を保護し,許認可権を行使するのはさすがに経済産業省だと感心します。

*7 最高の安全確保はその場を離れないことです。プロの調理師が火災を出すなど,極めて希です。しかし彼らが消防のプロなわけではありません。持ち場を離れないから事故が起きないのです。

*8 後から転がり込んできたセンサーなしのガスコンロは,東京ガスの「ガス設備定期保安点検」でも問題ありませんでした。係員の方が着火して2秒観察しただけで燃焼状態良好との判断でした。

*9 筆者のところではグリルの排熱も鍋の保温に使い熱効率を上げています。このため中央部で排熱するグリルが都合がよいのです。

*10 SIセンサーコンロ自体を否定するものではありません。記憶障害やその他の原因で,鍋を火にかけたことを忘れてしまう人も世の中にはいるでしょう。そのような方々が事故を起こさないようにセンサー付きの製品を利用することは良いことでしょう。しかし,しっかりと自己管理ができる人が思い通りにならない火力にストレスを感じながら「毎日」調理作業しなければならないというのは,世の中のストレス総量を増やす悪いことと筆者は考えます。せめてセンサーある/なしの選択の余地を残し,日本の食文化として受け継がれてきた煮る/焼く/炙るなどの各種の調理法をすべて可能にすべきです。

*11 最近はSIセンサーのお陰で便利になった,火にかけっぱなしでも大丈夫だった,などの意見も見かけます。こうして火災事故が機械によって防がれた反面,人間はどんどんダメになっていきます。お湯が沸いたら自動で火が止まるガス台など,それになれきった堕落した人間をどれほど生み出すのかと思うと,そのような製品は公害ではないかとも思います。

*12 火災防止に必要なのは温度検知センサーではありません。火を使っての調理中では,人間がつねにそこにいることが大事であるということは統計上も明らかなのですから,ガスコンロを製作する会社が作るべきは「人間センサー」搭載のガスコンロです。火がついているときにガスコンロから3m以上,3分以上離れたら大音響の警報が鳴り響くようにして,それでも警報が解除されなかったらSIセンサーを作動させ,消火すればよいのです。近くにいてもセンサーに頼りたい人のためにセンサー常時ONボタンもつけてあげましょう。そうすれば事故は激減するでしょうし,人間の教育にもなります。周囲に聞こえますから危険を予知できます。どうして経済産業省はこんな簡単なことが思いつかないんですかね。馬鹿ばっかしなんですかね。

*13 センサーの無効化を行う方法について述べているサイトもあります。しかしセンサーを無効化にしても,炎がバーナーキャップの中央部には存在しないので加熱ムラが大きく,フライパンで焼き物をするときなどは旧式のセンサーなしの方が遙かに優れています。買い換え等を検討している方は十分に考慮の上で対策を施すことをお薦めします。

*14 バーナーがひとつだけのガスコンロはSIセンサー搭載が免除されているそうです。カセットコンロも同じです。このため,焼き物用に専用のコンロを別に購入している方も多いようです。






2013年1月28日


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珪藻の本などを読んでいると,湿ったコケの上にも生息している,などと書かれていたりします。実際にコケの上から採取したことはないので,コケ上珪藻は集められていないのですが,河川の試料をかきわけていると見つかることはあります。きょうの画像がそれで,Orthoseira属の一種と思われます。何らかの事情でコケから河川に落ち,流されて,運良く沈殿したものと想像されます(画像/MWS)。








2013年1月27日


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筆者が自信を持ってお薦めした『ショートランチャー9』ですが,記事に対する反響は大きく数名の方からメールやレポートを頂戴しました。きょうはそのお一人から頂戴した素敵な画像を紹介させていただきます。約100年前のライツ顕微鏡にJシリーズをセットし,オリジナルの対物レンズ,接眼レンズを活かしたままコリメート法で撮影したというものです。照明はもちろん『ショートランチャー9』です。画像一枚目は,その素敵な顕微鏡。欲しくなりますね…。二枚目は明視野による作例。これは恐らく開口数0.65のレンズでしょう。ショートランチャー9の発光面積の大きさと拡散板の巧みな使用により,高開口数の照明光もきちんと入っているマイルドで高分解能な描写になっています。面白いのは,クモノスケイソウの全面にピントが合っていることです。この珪藻は写っている状態でみて,中央が向こう側に凹んでいるのです。しかしその全面にピントが合っているということは,対物レンズの像面湾曲と珪藻の凹みがうまくキャンセルしていることを示唆しています。

画像三枚目は暗視野での作例ですが,ショートランチャーを片側にずらすことにより偏斜暗視野照明になっているように見えます。この場合も発光面積の大きさが効いていて,マイルドでエレガントな描写になっています。画像四枚目は少し引いてみてJ219の全景を写したもの。接眼レンズがホイヘンスなので目レンズが小さく,撮影条件では射出瞳も小さいのでコリメート法は難しかったと思いますが,雰囲気のある暗視野像に仕上がっています。

このほか,出先での検鏡用にショートランチャー9が重宝しそうだとか,顕微鏡付属のコンデンサでは珪藻の微細構造が見えないが,コンデンサを外してショートランチャー9で偏斜照明にしたら微細構造がびっくりするほどはっきり見えた,などの報告が相次いでいます。筆者はここで常にためになる情報をお届けしているつもりですが,読者による活用報告が届くと,ちゃんとためになったことが分かり,嬉しく思います(画像/Jシリーズユーザー様)。



*1 それにしても美しい珪藻画像ですね。これ,100年前の顕微鏡による像なのですよ。100年前のヨーロッパを中心とする先人の方々は,テレビも見ずに,こうした美しいものを次々と観察していたのです。そして現代につながる学問を築き上げてきたのです。

*2 このような旧式の顕微鏡をお持ちの方は,ぜひ珪藻をご覧になることをお薦め致します。当時の顕微鏡は珪藻がよく見えることを目標に作られたといっても過言ではなく,対物レンズの実用試験は珪藻検鏡で行われていたと伝えられています。珪藻の光をレンズに通してあげてください。





2013年1月26日


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ピンヌラリアを大量に含む試料をかき分けていると,たまに特殊な被殻が見つかります。被殻どうしが外側で結合していて群体を形成しているような形状です。結合はかなり固く,シリカで結びついているようにも見えます。これは何でしょうか。生活史の一時期に生じる特殊なステージの気もします(画像/MWS)。








2013年1月25日(2)


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上記2品を追加しましたので,興味のある方もない方も,こちらを覗いてみてくださいませ。先着順ですのでご了承ください(画像/MWS)。








2013年1月25日


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珪藻を並べるときに悩むことは,間隔をどのくらい空けるかということです。海外の古い標本などを見ていると,かなり間隔を詰めて並べているものが多く,賑やかな感じです。しかしこれだと珪藻ひとつひとつの美しさが半減してしまい,熱心な顕微鏡愛好家,珪藻ファンであるミクロワールドサービスのユーザー様には不満があるのではないかとも思います。実際,写真撮影に使いやすいように間隔が空いている方が都合がよいというリクエストが時々あります。逆に詰め込んで欲しいという要望はこれまで一件もありません。筆者自身のセンスからも,ある程度間隔が空いている方が見ていて落ち着きがあるような気がするのですが,皆さまはどのようにお感じになるでしょうか(画像/MWS)。








2013年1月24日


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珪藻を拾ったり並べたりする作業はきわめて微妙なもので,何よりも安定した室内条件が求められます。部屋の中は締め切っていても,温度分布の違いから対流が生じていて,冷たい壁の近くでは下降気流,筆者の体からは上昇気流が生じ,あわせて循環流の一部を構成しています。この程度の感じるか感じないかほどの空気の流れでも顕微鏡下でははっきりとわかり,軽い珪藻は流されて漂います。ですから珪藻を拾う作業はその日の室内対流の強さに合わせて指先の加減が必要になります。寒いからと空調など使おうものなら,珪藻は風で飛んでいきますし,それ以上に厄介なのが,チリの落下が激増することです。

そういうわけで,筆者は毎年暖房なしで生活して珪藻と戯れながら冬を乗り切っています。東京都心では,冬は寒いとはいえ,室内温度は7℃以下にはならないようなので凍えるほどではありません。今年は8℃〜14℃程度の日々が続いていますが,しっかりと着込んで,足元には湯たんぽか電気あんかがあれば何とかなります。夜はふとん乾燥器で布団を暖めておけばちょっとした贅沢で幸せです。

例年ですと体が冷える感じがけっこうつらいと感じることもあったのですが,今年はなぜかあまり寒い感じがしません。原因がよくわからないので色々考えて探っているところです。ひとつは小さめの作業着を着ていること。これで熱が漏れにくくなった気がします。もう一つは食事の量を減らしたこと。食べ過ぎると体が冷える感じがします。もう一つは,定期的に歩いて体を温めていること。二日に一度くらいは汗ばむくらいの軽い運動をして,足の指先まで温まっていることを確認しています。

12,3℃で暮らしているとは,原始人か野蛮人かと思われる方もおられるかもしれません。確かに筆者は数多くの方々から「普通じゃない」と言われ続けてきましたので,異常な人間なのだと思うことにしています。でも暖房に浸って生活していた10〜20代頃よりもカゼをひかなくなったことは原始人として胸を張ってもいいかもしれません。2009年にインフルエンザ的なやつにやられて以来,カゼの記憶がありません。2010年は何となく体調が悪くて夏には帯状疱疹になりましたが。

これはどういうことかというと,寒い部屋で暮らしていると,体が冷えているのか温まっているのかがはっきりとわかるので,冷えに対する対策をきちんと行うと,つねに体が温まった状態を維持できるということなのではないかと思っています。暖房の中で暮らしている人を観察すると,薄着で,体が冷えているのにそのまま何もせず,暖房に頼っている人を多く見かけます。体温が少しでも低下すれば免疫力はがた落ちになるので,風邪もひくだろうし,ほかの種々の病気にも罹患しやすくなるのですが,そんなことはお構いなしに着込むことをせず,甘いものを食べ,冷たい飲み物を飲み,部屋だけ温かくして過ごしている人たちがいるのです。これではしょっちゅう風邪をひくことになるだろうし,いったんひいてしまえば免疫力が低下しているので中々なおりません。体温が低下すると気分も落ち込みがちになります。筆者の知るうつ病の方々は,もれなく甘いものや炭水化物ばかり食べ,寒がりです。もっと体を温めるような生活をしなければなりません。

健康の秘訣は体内の循環を滞りなく進め,熱産生能力を阻害することなく日々の生活を行うことです。本ページの読者は一を聞いて十を知る方々ばかりなので,きっとご賢察いただけることと思います。ご自愛くださいませ。

ところで今日の画像は何なのかというと,ある一日中雪の降っていた日に,10℃程度の室内で暖房もなしに製作した標本です。Jシリーズはこのような 変態的な貧乏生活 究極を目指した生活姿勢から生まれるのです(画像/MWS)。



*1 年末恒例大忘年会のときは空調を使います。みなさん薄着でやってくること。もちろん,来客のときも暖房をつけます。そういうときにスライドグラスを出しておき,あとで検鏡すると細かいチリがたくさん見られます。

*2 ここで述べているのは都区内の集合住宅でのことです。郊外の一戸建てになると東京でも4℃くらいまで冷えます。その場合は無暖房では暮らさないと思います。実感としては10℃あれば大丈夫という感じですね。8℃だとかなり寒い感じがします。4℃だと布団に潜り込みたくなります(^^;。





2013年1月23日


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Jシリーズのクリスマスツリーや一部のデザインでは暗視野時に色が出るように設計しています。しかし設計時の想定は低開口数の対物レンズに乾燥系暗視野コンデンサというもので,それ以外の照明法でどのような色が出るのかは全くわかりません。そのため照明に工夫をすると製作者でも予想できない色を出すことができます。ほんの微妙な調節なのですが,珪藻の色が次々に変化して見飽きない眺めです。冷たい凍てつくような雰囲気から,無機質なインテリアのような風格,温かみのあるカラフルな発色,皆さまはどれがお好みでしょうか(画像/MWS)。








2013年1月22日


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Jシリーズのユーザー様がデジタルイメージングを追求しているお話しはこれまでも紹介してきましたが,リサーチグレードなどの散布スライドで珪藻の微細構造イメージングを極めておられるユーザー様もおられます。きょうの画像は当サービスの開業初期からお世話になっているお客様から頂いたもので,完璧な画像です。NA=1.35の対物レンズで,Nikon E995での撮像だそうです。ここまで極めるのは並大抵でなく,顕微鏡の基本技術はもとより,照明理論,デジタルカメラの特性,像質と画像処理のマッチングなど,さまざまな事項を追求しないと得ることのできないレベルです。頂戴したままの大きな画像を掲載しますので,せひ,

こちら

こちら

をご覧頂ければと思います。このような素晴らしい絵を頂戴すると,標本製作者としては誠に有り難い限りで,しみじみと感謝の念が沸き上がってきます(画像/MWSユーザー様)。








2013年1月21日


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ここのところ鰹節と縁があるのか,急な研ぎの依頼を受けました。20時半に持ち込まれたボロボロの鉋2つを,明日朝までには何とかして欲しいという容赦ない依頼です。荒研ぎは多少の騒音も出るので22時以降はやらないようにしています。すると実質1.5時間以内に解決せよ,ということになります。まだご飯も食べてないのに…。

まずは刃を抜いて眺めながら遅い夕食です。ひどい丸っ刃と,ひどい刃欠けです。まぁいつものように研げばなんとかなるかな,と思いつつ,食事後に早速研ぎスタート。まずは赤レンガ(という名の砥石)にWA#400で錆び落とし。続いて平面だし。うーん,あまりのひどい丸刃で,とても刃がつかない。しかし裏はそれほどでもなく,WA#400,シャプトンオレンジ,スエヒロ#3000で問題なし。しかし表がどうにもならないので,赤レンガにGC#120を名倉的に擦り付けて研ぎおろし。これを10回。これでも平面は出ないけれども刃先に力を込めて,刃先の7割が研げていればいいことにします。巨大なカエリが出ますがそのままにしてWA#400,シャプトンオレンジと研ぎ,切刃を平面にします。次にスエヒロ#3000で裏を研ぎ,このときカエリを落とします。さらにスエヒロ#3000で表裏を研ぎ,雑用紙で微細なカエリを取り,布で試し切りをして研ぎは修了です。

さて二枚目。こちらは平面が出ていて研ぎやすいかと思いきや,裏が,裏すきがあるにもかかわらず立てて研いであるという犯罪的な代物で,こういうゴマカシ研ぎをした研ぎ師を小一時間説教してやりたい気分になりつつ,仕方なく少しだけ刃を起こして裏をつけます。せっかく裏すきがあるのに…いやな作業です。裏の感じがつかめたら,今度は表の巨大な刃欠けと対決します。WA#400では全然減る様子がなく,GC#120を名倉代わりに研いでもなかなか減りません。仕方なくシャプトン白#120で刃先を立てて研ぎ落とします。このあと刃先に力を込めてGC#120を名倉代わりにつけた赤レンガで10回程度研ぎ,切刃の平面を出します。だいたいの平面が出たら,WA#400で同じ作業。このあとシャプトンオレンジで正確な平面を出します。シャプトンで出たカエリが裏に達したら,スエヒロ#3000で裏研ぎして,再び表を研ぎ,裏を研ぎ,雑用紙でカエリをとって研ぎは終わりです。布で試し切りをして問題のないことを確認します。

こうして研いだ二枚の刃を台に収め,刃を調整して,鰹節で軽く試しに削り,問題ないことを確認して,刃先をきれいに拭き取り,作業は終了です。鰹節の塩気でサビが出やすいので刃先はきれいに拭いておくことが大事です。時計を見れば経過時間は45分。まぁ何とかなったということろ。手研ぎは時間をかければ何とでもなりますが,限られた時間内では,いかに効果的な砥石の組合せを知っているかがが勝敗を決めます。こればかりは,刃物の硬さや粘り,それに対する対処法など,経験がものをいいます(画像/MWS)。








2013年1月20日


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『ショートランチャー9』の高輝度・大面積の特徴を活用すれば暗視野照明も可能です。きょうの画像は旧型のコンデンサ付き顕微鏡での暗視野検鏡例です。この顕微鏡にはコンデンサがついていますので,絞りを全開にして,コンデンサの絞り面ちかくに拡散板を仕込み,拡散板の中央を遮光します。これをショートランチャー9で照明します(ミラーは邪魔なので外します)。すると拡散板が二次光源になり中央部が光りませんので,透過の輪帯暗視野照明になります。暗視野効果がきちんと出るような対物レンズを選び,対物レンズに合った接眼レンズを装着すれば,素晴らしくシャープに見える暗視野顕微鏡の出来上がりです。さらに良い見えを追求するために筆者は鏡筒内部に植毛紙を貼って迷光をカットしています。途中にプリズムなどの屈折面もなく,リレーレンズも存在しない明快な光学系は極限まで透明なJシリーズの美しさを引き出すかのようです。(画像/MWS)。



*1 『ショートランチャー9』をさっそく購入したという方から,拡散板はどのようなものを使うのか教えて欲しいとのメールがありました。本ページでは拡散板の効用などについてたびたび紹介していますのでぜひ過去の記事をご覧下さい。主なところでは2009年5月12日,2010年8月13日,2012年1月30日,2012年7月28日辺りに書いてあります。




2013年1月19日


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これが『ショートランチャー9』の必殺活用法のひとつです。画像をよーく見て下さい。簡易顕微鏡のステージ下にLEDライトを仕込むわけですが,このライトは顕微鏡によってはミラーの上に乗るサイズなのです。そこでショートランチャー9のお尻にペットボトルのキャップを敷き,それを顕微鏡のミラーの上にのせてしまいます。円盤絞りの部分には拡散板を取り付けてあります。これで,コンデンサがなくても,コンデンサと同様の機能を果たし,さらに照明ムラも完全に取り除かれた顕微鏡となります。ミラーの上に載せてありますから,照明の軸合わせすらも可能なのです。

さらに良い見えを追求するために筆者は鏡筒内部に植毛紙を貼って迷光をカットしています。そうすればケーラー照明で視野絞りを絞るようなことをしなくても,迷光の影響をかなりカットできます。これで,NA=0.65程度までなら何の不満もない,恐ろしくシャープに見える顕微鏡の出来上がりです。

なおこのような使い方をするときは,必ず拡散板を光路に入れてください。拡散板を使わないと本来の性能が発揮できないばかりか,LEDの強い光で目を傷める可能性もあります。まぶしいと感じない程度に光量調節してください(画像/MWS)。








2013年1月18日


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サイエンスカフェのような,出先で顕微鏡の実演をする場合に最も頭を悩ませるのは光源の問題です。簡易顕微鏡を並べる場合,ミラーで外の光を採光する照明では像質は期待できず,場合によってはがっかりする像にしかなりません。そこで通常は拡散板を仕込んだ簡易顕微鏡に光源の大きなLED照明を併用してコンデンサの機能を持たせるとともに明るさも確保していました。しかしLED照明の台座とクランプが必要になり,荷物が増えるのが難点でした。光源サイズが小さいと照明のNAが小さくなり高倍率で像質が落ちるので,像にこだわるならどうしてもある程度の規模が必要になっていたのです。

ところがこの一年で状況は急変しました。きょうの画像は『ショートランチャー9』というLEDライトです。CR2025を使い,非常に短く仕上がっているボディーですが,光源はLED9灯で顕微鏡照明用として十分に通用します。そして小さいのでステージの下に入るという,これまでなかった利点が生まれることとなりました。顕微鏡照明にこだわる本ページの読者は,ぜひとも持っていたいライトだと思います。照明の知識が必要になりますし,多少の改造(拡散板の追加など)が必要になりますが,簡易顕微鏡には像質,携帯性とも最高のライトです。筆者はサイエンスカフェで5個のライトを活用しましたが,十分満足のいく像質を提供できたと思っています(画像/MWS)。








2013年1月17日


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16日夜は近所の大学でサイエンスカフェの講師でした。サイエンスコミュニケーションの講義の一環として,受講生がサイエンスカフェを企画して実践する一コマがあるのですが,その受講生からお呼びがかかりました。できるだけ珪藻を見せて欲しい,という注文でしたので,十数名の参加者に4台の顕微鏡を用意して,それぞれに特徴的な標本をセットしました。左から順に,千代田MKQ(暗視野照明,CF Plan 10x, CF Plan 20x, CFW10x)でJシリーズ二枚(ツリー,多種類),エリザ簡易顕微鏡(MWSよくみえる改造,CFW10x)二台でクチビルケイソウ,クモノスケイソウ,携帯顕微鏡H型(HKW8xセット)で生きている淡水付着珪藻をご覧頂きました。時間が限られるイベントのときには,全ての準備を整えて,メガネを外さなくても楽に観察できるハイアイポイント接眼を揃え,可能な限り鮮明に見えるレンズの組合せで標本をご覧頂くのです。実際に覗いてもらえるのは長くても数十秒でしょうから,その間に印象に焼き付くような像を準備するのです(画像/MWS)。








2013年1月16日


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これは数日前に納品したRL-TESTの画像です。RL-TESTに利用している珪藻Amphipleura pellucidaには270nmの条線があって,通常はこれが対物レンズのテストに利用されます。しかし270nmは熟練ユーザーには簡単すぎる構造で,苦もなく可視化できることと思います。この珪藻には縦条線も走っていて被殻上の模様が格子構造になっていて,長軸から直交する方向に点紋が走っているように見えます。この点紋間隔は,当サービスの計測では189nm-212nmの範囲程度で,多くは200nm程度です。こちらの構造は熟練ユーザーでもそう簡単には見えるものではなく,照明法をきちんと勉強したものだけが見ることができます。注意が必要なのは,この点紋間隔は同一の被殻上でも場所により異なることです。きょうの画像でも詳細に見れば縦条線が分岐・合流している部分を確認できます。270nmの条線はこれと比較するとはるかに安定で,どの個体,あるいはどこのサンプルを見ても270nmのものばかりです。不思議ですね(画像/MWS)。








2013年1月15日


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Jシリーズの珪藻プレパラートは,DL-TESTとほぼ同じ仕様で製作していますので分解能テスト用に使えます。但し,種々の周期構造を持つ珪藻を一列に並べたDL-TESTと比較すると,入っている珪藻もまちまちですし,珪藻を探すのも手間になりますから使い勝手は落ちると思います。しかしながら一部の標本には油浸検鏡でも分離できない構造を持つ種が入っていることもあるので,そういった珪藻に狙いを定めて照明法の検討を行い,解像限界の向上に挑戦することも可能です。まずはその美しさを暗視野で鑑賞いただき,あとは明視野でも微分干渉でも様々なテストにご利用いただければと思います。(画像/MWS)。



* レーザーなどで強力な照明を行うなどの場合は,DL-TESTをお薦めします。万一標本を焼いてしまっても再製作が可能です。Jシリーズは,手の込んだ物は簡単には製作できません。




2013年1月14日


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Jシリーズユーザー様からの画像には「素晴らしいですね」との反響がいくつか届いております。皆さまの関心も高いようで嬉しい限りです。Jシリーズで暗視野法をお試しの方は,ぜひ,照明角度や方向などを検討頂き種々の発色を楽しんでいただければと思っております。きょうの画像もJシリーズユーザー様から頂戴したものですが,J168を照明方法を変えて撮影したものです(トリミングと縮小は筆者が行っています)。さすがですね。比較のために1月10日付けの画像を並べてみました。同じ標本なのに,全くことなる印象となっています。こういった像質の変化が顕微鏡照明の面白いところです(画像/Jシリーズユーザー様)。



* 昨日の記事,アップし忘れたようです。ここのところ種々の作業が山積みで何が何だかわからなくなっていました。すみません。




2013年1月13日


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プレパラートは利用してもらってなんぼなので,納品先で活用いただくことをいつもお祈りしています。たまに,デモで活用して多大な効果があったと連絡を頂戴することもあり,ほっと胸をなでおろします。そんなわけでweb上でも活用報告があるといいなーと思っていましたら,ツリーを活用しているグループがありました。

こちら

の先生方ですが,実に適材適所的な活用法で,しかも受賞という結果まで出て,よかったよかったの気分です。このページを見て特に嬉しかったのは,ツリーがきちんと発色するように照明されていることです。多少の試行錯誤は必要になりますので,実演担当者がより美しくみせようと努力してくれたことは間違いありません。有り難いことです(画像/MWS)。








2013年1月12日


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冷蔵庫に貰い物の鮭昆布巻きが入っていました。パッケージを見れば親切にも上手な切り方が書いてあります。等間隔に爪楊枝を突き刺し,その間を包丁で切るのだそうです。なるほどそうすれば昆布がズレることなく切れるでしょうね。力学的に合理的な感じがしました。しかぁし筆者は,そのまま切ってしまいます。丸尾山・合さで仕上げた包丁があれば,このような柔らかい食品は包丁の重さを利用して切れます。なまった包丁だとグチャグチャになりそうですが,そこは丸尾山砥石の威力により,画像の通りです。でもこの昆布巻き,甘ったるくて品のないお味。後味がひどいですね。どうしてこんな調味料だらけの味にしてしまうんだろーか(画像/MWS)。








2013年1月11日


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あまりにも忙しい日々が続いたことで筆者のカンフル剤であるところの研ぎが全然できていませんでした。包丁をちょいちょいと研いでいたくらいです。ようやく昨年11月頃からの連続作業から解放されつつあるきょうこの頃,タイミングがよいことに修正研ぎの品物が持ち込まれました。かつをぶし削りの鉋です。先祖代々使っていて,100年くらい前のものではないか,ということです。軽く2,30年は放置されていたようで,カビが広がって腐食した感じのサビが目立ちます。では早速使えるようにしませうか。

まず刃を観察すれば,研ぎは波うち,裏すきはゼロ。それどころか裏から研ぎが入っています。表も裏もサビだらけ。そして全鋼製です。こういうときは錆び落としを兼ねて形を作っていきます。シャプトンの#180などを使えば作業は早いのですが,こういったボロの刃を研ぐと砥石の減りが早すぎてもったいないので,油を吸い込んでカチカチな赤レンガ(という名の砥石)にWAの#400を名倉代わりに擦り付けて,それで錆び落としと修正研磨をします。真っ赤なサビが面白いように落ちます。

切刃を研ぐと,深い腐食が浮かび上がってきたので,まずはダイヤでガリガリと荒削りして大体の形を出し,次にWA#400でひたすら研ぎます。切刃に面を感じるようになったらシャプトンオレンジに切り替え,切刃を平面に修正します。全鋼製なので硬いこと。。研ぎ減らすのが大変です。切刃の形が大体できたら,裏研ぎです。シャプトンオレンジで平面に研ぎ,スエヒロの工具用#3000でピカピカに磨き上げます。裏から研ぎを入れた部分は落としてしまいます。

裏の平面ができたら再び表をシャプトンオレンジで研ぎ,カエリを出します。カエリの様子を指で触ってみて,ペラペラで折れそうならば金属疲労を起こさせてカエリを取り去ります。このあとシャプトンオレンジでもう一度カエリを出し,裏はスエヒロ#3000で研いで,また表に戻して表をスエヒロ#3000でピカピカに仕上げます。最後は数回だけ刃先を軽く撫でるようにして研ぎ,裏を研ぎます。こうすると永切れします。水洗いして乾燥し,雑誌を使って微細なカエリを取り除き修正研ぎは終わります。45分ほどの作業でした。

この明治時代と思われる全鋼製の刃は,全体に粘りと強靱さがあって,素晴らしい切れ味でした。筆者手持ちの全鋼製鉋刃と比べても,輝きが違い,何というか,冴えた感じがします。10数年ほど前に明治時代の出刃包丁を研いだことがあるのですが,そのときの鋼材を思い起こさせるような感じです。筆者のひじょうに少ない経験からは,現代の鋼はポロ欠けするような感じの,脆い物が比較的多いような感じで,粘っていながら切れる感じのものに中々出会わない,という気もしています。古い物でダメなものも多いのですが,たまにビックリするようないいものもあります(画像/MWS)。








2013年1月10日


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Jシリーズのユーザー様のなかにはデジタルイメージングを追求している方もおられます。きょうの画像はその方から頂いたもので,対物レンズが伝達する情報をいかにロスなく撮像素子に伝えるかというテーマで追求しているように,筆者には思えます。4倍対物レンズ(NA=0.20)の伝達する情報を2400万画素の撮像素子に乗せるとこうなる,という見本がみられますので,ぜひ,

こちら

をご覧頂ければと思います。撮影者曰く,無加工の「撮って出し」の絵だそうです。デジタルイメージングの経験を積まないと決して撮ることのできない驚異的な絵です(画像/Jシリーズユーザー様)。








2013年1月9日


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きょうもJシリーズユーザー様からの画像です。皆さまにお楽しみ頂くのが筆者の生き甲斐でもありますので,本当に嬉しい限りです。身を切るような思いで製作したプレパラートが行き着いた先で輝きを放っているのを知ると,何ともあたたかな気分になります。組むのに失敗したプレパラートの,失敗部分を暗く隠して,きれいに並んでいる部分だけを浮き上がらせた照明は,なんと思いやりのある配慮なのでしょう。黄金に輝くアクチノキクルスに露出を合わせた画像も,漆黒の闇に浮かび上がるようで印象的です。他人の撮影した画像を見ると,当たり前ですけど,視点が違うことに気付かされます(画像/Jシリーズユーザー様)。








2013年1月8日


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今期製作分のJシリーズは皆さまのお手元に届いたようで,受け取りましたーのメールとともに,一部の方からは早速撮影した画像も頂きました。有り難いことです。きょうの画像は伊勢湾に面したところにお住まいのJシリーズユーザーから頂戴したものです。左右を切りつめている以外は処理していません。さすがにJシリーズ争奪戦を勝ち抜いた方々と言うべきか,対象をシャープに切り取った素晴らしい画像です。偏光顕微鏡で浮かび上がるバイオミネラルの微細構造,暗視野法で鮮やかに輝く珪藻,なんという表現でしょうか。筆者は自分の製作物をほとんど覗く時間がなかったので,「こんな風に見えるのか!ー」と感嘆するばかりです(画像/Jシリーズユーザー様)。








2013年1月7日


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今期製作分のJシリーズでは珪藻2300個程度が販売物になりました。歩留まりが悪いので実際には3000個ほどの珪藻を消費したようです。3000個を並べるのに準備する珪藻の数はもっとずっと多く,そこから選んで並べています。

ところでJシリーズの技術についてご興味を持たれている方もおられることと思います。珪藻の並べ方は1880年頃から文献があるようで,現代でもネット上を探せば海外のサイトに記述がいくつか見つかります。筆者が用いている技法は独自に考案したもので,これらの伝統的な方法とは全く異なります。

技術情報をこの場で開示することは恐らくないと思います。それにはいくつかの理由があるのです。ひとつは企業秘密的な意味合いで知られたくないというものです。趣味で製作しているわけではないのでこれは当然です。が,気分的には,これはそれほど大きなウェイトではありません。もう一つは,「どうやって作っているんだろう」と想像する行為こそが創造的ですし,謎めいた商品というのも良いと思っているという理由です。これは大きな理由です。大体,製作している筆者でさえ,自分の作ったものを見て,どうやってこれを作ったのか…と自分でぐるぐる頭が回転して色々なことを考えてしまうくらいです。色々な方に想像を巡らしていただき神秘的な美しさを楽しんでいただければと思います。

また,手法がつねに改良されていて一定でない,という理由もあります。そして,これがいちばん大きな理由なのですが,技術情報を開示したばかりに,多くの方に時間的な損害を与える可能性があります。技術というものはそれを行う人に宿っています。筆者が研ぎ技術を持っていたとして,それを人に伝えたとして,教わった人が同じ研ぎ技術を身に付けられるかというと,そうはなりません。個人の経験や考え方が反映された別物になるはずです。珪藻並べも,筆者の方法は伝統的な方法よりも極端に難しいように思います。しかし収差補正と完璧な見えを追求すると,その困難な方法以外に選択肢がないので,あえて難しい課題に挑戦しているわけです。これを誰かが真似してみても時間とお金ばかりが無駄になる可能性を否定できません(実際,筆者自身多くの課題を抱え,かなり無駄を生み出しています)。

技術情報の開示は,ある種の責任感を持って行うべきだと考えます。ある分野で有名な専門家の先生が,ある種の封入方法について,間違った技術情報をわざわざ「非常に大切なこと」として技術書に書いた例があります。多くの人が自分で確かめることなくそれを信じ,不十分な標本を作り,そのよく見えない標本で研究するといったマイナスの効果を十年以上も生み出し続けています(*1)。手本にならないような情報を手本として書いてしまい,有害情報をまき散らしてしまった例です。そんなことはしてはいけないですよね(画像/MWS)。



*1 筆者もダマされました。しかし何かおかしい感じがして,その先生の指定した条件を変えていったところ,その先生は封入剤の性質を何も理解していないことが明らかになりました。素人が何かの文章を受け売りして記載したのをそのまま信じ込まされたわけです。学者というのは時々,大嘘を平気で広めたりするので要注意です。単なる学説ならかわいいものですけど,技術となると実際に損害が発生するので笑えません。






2013年1月6日


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Jシリーズは暗視野検鏡で最大の美しさを発揮するように製作しているものが多いですが,暗視野検鏡ではわずかなチリ,ホコリも検鏡の障害になります。特に,カバーグラス上のチリはどんなに小さくても輝点となって邪魔になります。スライドグラスの裏側の汚れも目立つものです。明視野用のコンデンサで簡易暗視野にしている場合は,コンデンサの先玉の汚れもバックグラウンドを明るくする原因になります。

そこで汚れを清拭することが望ましいわけですが,これはなかなか難しいものです。きょうはJシリーズユーザーのために,筆者の秘技(大げさですが)であるカバーグラス清拭法のひとつを画像にしてみました。まずキムワイプ(S-200)を脱脂した,研ぎあげたハサミで帯状にカットします。切れないハサミを使うと大量の切りくずが出るのでダメです。サクサク切れる程度に研いでおきます。キムワイプは,引っ張り出したばかりで,一度もほかのものに接していない部分をハサミでカットして,清浄なビニール袋などに保管します。

カットしたキムワイプをFONTAXのNo.3で画像一枚目のようにつかみます。つかんだら画像二枚目のように折り返して,画像三枚目のようにクルクルと巻いていきます。画像ではカッティングマットの上に置いていますが,実際には右手にピンセット,左手にキムワイプの端を持ってクルクル巻くわけです。手で持っている部分は汚れがついているので,その部分は決してピンセット先端部には巻かずに,手元のほうに巻き上げます。そしてそこをホールドします。

拭くときは,ピンセットを立てて,ロールの断面をカバーグラスに当てるようにして一気に拭きます。顕微鏡でみてカバーグラス面がきれいなときは,から拭きにします。拭く圧力は紙の弾力を感じながら経験で決めます。何度も拭くと静電気が生じ,きれいに拭けているのに,周囲のチリが拭いた部分に飛んで返ってくるという驚異の現象が発生するので,手早く一度で拭く方がよい結果が得られます。

キムワイプはレンズ清拭には向かないという意見もありますが,Jシリーズ用のカバーグラスとの相性は確立しています。Jシリーズ用のカバーグラスは比較的硬い材質のようで,ほかの粒子が付着していなければキムワイプでも傷をつけることはありません。もし,砂ぼこりなどの心配があるときには,ブロワで吹いたあとに蒸留水を一滴つけて力を加えずに拭き,顕微鏡でみて,粒子が存在しないことがわかれば,仕上げに上の方法でから拭きすればOKです(画像/MWS)。



*1 もちろん,レンズペーパーが使えればベストです。筆者はWhatmanの105をCMOSやCCD,対物レンズの先玉,油浸後の清拭などに使用しています。

*2 綿棒は使えないものが多いです。ガラスに傷をつけるものもあるので要注意です。

*3 キムワイプは使う前に箱を清掃し,最初の一枚は使わずに,二枚目から使います。

*4 キムワイプをカットするハサミはステンレス製を使います。ハガネ製の方がよく切れますが,サビなどが剥離して紙に付着するといけません。錆びない材質のハサミで,使用前に十分清掃して使います。

*5 この方法は普段からピンセットを扱いなれていて,ピンセットの刃先をガラスに触れさせない自信がある人が行うとよいでしょう。不慣れな方は不要なスライドグラスなどを用いて練習すればすぐに習得できることと思います。まずは練習してから,大事な標本の清拭を行うのが良いでしょう。






2013年1月5日


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在庫品分の発送は終わりましたー。皆さまお手元に届きましたでしょうかー。筆者は引き続きまして休息モードでございます…。今年はじめてのお酒をちびちびいただきましたー(画像/MWS)。








2013年1月4日


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現在休息モードでございます…(画像/MWS)。








2013年1月3日


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Jシリーズは販売開始2分後から注文が入り始め,以後は1〜2分間隔で注文メールが舞い込む状態が約40分ほど続き,その時点で半数以上が売約済みとなりました。お待ちいただいていた皆さま,本当にお待たせしてしまいましたが,新年早々にJシリーズへの注文を頂き心より御礼申し上げます。ありがとうございます。

また一部のお客様にはご注文にお応えできない事態が発生し,大変申し訳なく思います。済みません。なるべく早く製作作業を再開し,ふたたび品質の高いJシリーズを供給できるよう努力しますので,どうぞ当サイトをご覧頂きながらお待ちいただければと思っております。

1日深夜までの作業で2日はさすがにパワー切れを感じ,のろのろと発送作業をしております。貴重な標本を取り扱うので確実性が必要です。さういうときには速度よりも安全を優先するのが筆者流のやり方です…。発送は週末にかけてになりそうなので,少々お待ち頂くことになります。ご了承くださいませ。

本日から1/6まで,休息モードで営業致します。対応作業等のレスポンスが遅くなりますので予めご承知下さいませ(画像/MWS)。








2013年1月2日


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第7期製作分のJシリーズを掲載しましたので こちら をご覧下さい。すべて一点もので早いもの順ですので,欲しいものがありましたら氏名・送付先を明記の上で品番をお申し込みください。メール受信時点で予約有効となります。よろしくお願い申し上げます(画像/MWS)。








2013年1月1日


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旧友どもが集い大量の酒と肴を消費する年末恒例大忘年会も無事に終了し,早くも年明けとなりました。皆さま,今年もよろしくお願い申し上げます。今年も珪藻と顕微鏡を追求していきたいと思っております。自然界に潜んでいる驚くべきシンメトリー,周期構造を皆さまに美しいままに提供したいと考えております。鑑賞に,教育に,種々ご活用いただけますと幸いです。本日夜20時頃には,Jシリーズの第7期製作分を掲載の予定ですので,皆さまも珪藻と顕微鏡に始まる一年にお付き合いいただければ幸いでございます。なお,販売開始はこのページでアナウンスしますのでご承知下さい。時間は多少前後する場合があります。21時まで掲載がなかった場合は何らかのトラブルですので販売は中止して今後の予定を本ページでアナウンスしますのでよろしくお願い申し上げます(画像/MWS)。









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