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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


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2014年9月30日


ps

簡易顕微鏡用に安価なメカニカルステージを使っています。低倍率での検鏡ではクレンメルだけでも実用になりますが,100倍を超えると操作にコツが必要になってきます。200倍にもなれば対象物を視野の中央に持ってくるのは経験者くらいで,400倍になればさらに困難になります。一般の方々に覗いてもらうような場合は,メカニカルステージがあるに超したことはありません。操作が飛躍的にラクになるうえに,ステージ操作自体がある種の楽しさを生み出すようにも思います。

このステージ,ヘビーに顕微鏡を使う人で,デモなどに多用する消耗品と割り切ったほうが良さそうです。海外の安価な製品ゆえに,ラックピニオンの平ギアはプラスチック製のようで,耐久性を望むことはむずかしいでしょう。バックラッシュも多めです。工作精度も悪く,2つ購入した両方とも,軸が偏心しています。グリスは適当に詰め込まれていて,あちこちベトベトです。日本の物作りからは考えられない粗悪度合いです。中古顕微鏡を磨き込んで大切にしている本ページの読者の方々には,ちょっとお勧めできない感じです。しかし教育の現場などでは,安価なこともあって,重宝するものと思います(画像/MWS)。








2014年9月29日


ps

LBB-12の重要な使い方を,きょうの画像で示しました。所有者には周知のように,ニコンの誇る携帯顕微鏡H型は光源として2.2V,0.25Aのニップル球を使っているのです。これはもちろん,タングステンランプですから,フィラメント温度に応じた黒体輻射に近い連続スペクトルで,やや赤みを帯びた光なのです。これに富士フィルムのLBB-12を装着すれば,きわめて良好な色温度の補正ができます。じつに素晴らしい白色光になるので,いつまでも覗いていたい気がします。本ページをご覧頂いている方々であれば,携帯顕微鏡H型の一台や二台は持っている方がおられるでしょう。高価なH型を所持している方々なら,LBB-12は紙切れ一枚くらいの価格で買えます。素晴らしい色補正でH型を使えるのですから,プロショップへ急げ急げ(画像/MWS)。








2014年9月28日


ps

久しぶりに富士フイルムのフィルタLBB-12を買いました。富士のフィルタは赤外系で以前から使っていましたが可視光ではケンコーやマルミのガラスフィルタを使うことが多く,セルロースアセテートフィルタは持っていませんでした。ところが最近,電球色のLEDを多用するようになって,これを顕微鏡照明に使うときに色補正をする必要が生じてきました。ほとんどの3000Kの電球色LEDはC12相当のフィルタでデーライト相当になります。それでC12のガラスフィルタも使っていましたが,工作には不向きなのでセルロースアセテートフィルタを入手することとなったのでした。

こういったフィルタが欲しいときに入手できるというのは有り難いことで,富士フイルムには感謝感謝です。画像は,電球色LEDに載せ替えた『ショートランチャー9』と,入手したLBB-12フィルタ。フィルタをカットして作ったガラスフィルタです。ガラスフィルタは22mmφのカバーグラスを貼り合わせた二枚ガラスを二組用意して,中央にセルロースアセテートフィルタを挟んでいます。貼り合わせは封入操作そのものですから,Jシリーズの封入技術を持つ筆者にとっては失敗も少なく思った通りのものができます。これでガラスで保護された22mm径ガラスフィルタのできあがりです。読者の皆さんも,富士フイルムがいつまでもこのような製品を供給してくれるように,たまにはフィルタを購入して遊んでみましょう(画像/MWS)。








2014年9月27日(2)


ps

ロケットニュースさんによると,顕微鏡で覗いた"藻"が美しいのだそうです(こちら)。
いやーじつに美しいです…。

この,知られざるミクロの芸術を作っているのは,イギリス人のケンプさんで,「地上で最後の藻アート職人」なのだそうです。彼が製作をやめてしまえば,このようなミクロの芸術の世界は,誰にも伝承されることなく,消え去ってしまうのだそうです。何て残念なことでしょうか。。

ケンプさんの姿を拝める貴重な動画も公開されているので(こちら),同時代に生きる幸せを感じながら,ぜひ見てみましょう。本ページの読者の方々であれば,ケンプさんが,想像を絶する大変なお仕事をされているということが理解されることでしょう(画像/ロケットニュース24のスクリーンショット)。








2014年9月27日


ps

宇沢弘文氏が亡くなった。経済第一主義の世の中に経済学の立場から警鐘を鳴らし続けた数少ない碩学でした。筆者も宇沢氏の書いた物をいくつか持っていますが,大きく影響を受けていると思います。また筆者に影響を与えた環境学者の多くも,宇沢氏に感化された人が多かったと思います。まさに巨星墜つとしかいいようがありません。

宇沢氏の仕事は多数ありますが,一般の方々に大きな影響を与えたものの一つは「自動車の社会的費用」でしょう。氏は東大教授時代,交通機関になるべく頼らないという思想から,決して近いとはいえない距離をジョギングで通勤していました。そのような信念の人であった宇沢氏の,この本のまえがきを書き出して,故人をしのぶことといたします。

わたくしは十年間ほど外国にいて,数年前に帰国したが,そのときに受けたショックからまだ立ち直ることができないでいる。はじめて東京の街を歩いたときに,わたくしたちのすぐ近くを疾走する乗用車,トラックの風圧を受けながら,足がすくんでしまったことがある。東京の生活になれるにつれて,その恐怖感は少しずつうすれていったが,いまでも道を歩いているとき,自動車が近くを追い越したりすると,そのときの恐怖感がよみがえってくる。子どもたちはじきになれてしまって,あまり苦にしなくなったようであるが,毎日学校から帰ってくるまで,交通事故にあわないかと心配することが現在までつづいている。

これはわたくしがとくに臆病だといういことよりは,日本における自動車通行のあり方が,世界のどのような国に比べても,歩行者にとって危険なものとなっているからである。日本で,とくに大都市で育って,生活している人たちにとっては,いつの間にか現在のような自動車通行のあり方は当然のこととおもわれるようになっているかもしれない。しかし,このように歩行者がたえず自動車に押しのけられながら,注意しながら歩かなければならない,というのはまさに異常な現象であって,この点にかんして,日本ほど歩行者の権利が侵害されている国は,文明国といわれる国々にまず見当たらないといってよいのである。

このような印象を受けるのは,わたくしだけではない。久しぶりに帰国する人はほとんどみな,わたくしと同じような経験をしたであろう。また,日本を訪れる外国人がまず最初に感ずるのも,日本において自動車通行がいかに歩行者の権利を剥奪しているか,ということであり,また,このような自動車通行を許している日本社会に対する不可解な感じであろう。かつてポール・サミュエルソン教授が日本を訪れたときに,自動車のことにふれて,「まともなアメリカ人だったら,東京の街で一ヶ月間生活していたら完全に頭がおかしくなる」という発言をした。このサミュエルソン教授の言葉に,他の外国人もおそらく共感を覚えているにちがいない。ただ,サミュエルソン教授のように遠慮のない発言をしないだけである。

日本における自動車通行の特徴を一言にいえば,人々の市民的権利を侵害するようなかたちで自動車通行が社会的に認められ,許されているということである。ところが,自動車通行に限らず,すべての経済活動は多かれ少なかれ,他の人々の市民的権利に何らかの意味で抵触せざるを得ないのが現状である。このことは,産業公害の例を出すまでもないことであろう。ところが,経済活動にともなって発生する社会的費用を十分に内部化することなく,第三者,とくに低所得者層に大きく負担を転嫁するようなかたちで処理してきたのが,戦後日本経済の高度成長の過程の一つの特徴でもあるということができる。そして,自動車は,まさにそのもっとも象徴的な例であるということができる(後略)。

いまごろは,あの世で待っていた宇井純,原田正純らと再会の乾杯をしていることでしょうか。故人の冥福を祈りたいと思います(画像/MWS)。








2014年9月26日


ps

25日は編集者さんとの打ち合わせでした。当サービスの業務内容は他にない珍しいものなので,そこに目を付けた方々から連絡がきます。まさに珪藻が取り持つ御縁という感じなのです。Jシリーズの画像利用についての簡単な確認などを打ち合わせました。メールで済ませることもできる内容ですが,お近くの会社でしたので,直接合ってお話ししました。当サービスには豊富なアイテムがありますので,メールだけではできない内容の実演や解説もでき,有意義な時間だったと思っています。打ち合わせの日は,標本を作ることは無理ですので,余った時間でほかの作業をすることにしています。今回は教育用の初級顕微鏡を研究用生物顕微鏡に匹敵しうる見えを達成する改造を行って時間調整をしました(画像/MWS)。








2014年9月25日


ps

ps

「現代社会で正気でいたければ,1日5分でいいから自然のものをじっと見つめることだ」

そんな言葉があることを こちらのブログ に教えてもらいました。何かがグッと胸に来る表現で,名言だと思います。

ひょっとすると,筆者が現代社会で正気を保っていられるのは,毎日,顕微鏡で自然のものを眺めているからかもしれません。きょうの画像は珪藻化石プレパラートE-FM1で,一枚目は全景,二枚目は中央部の等倍トリミングです。顕微鏡下で珪藻を追っていると,時間の感覚がなくなり,対象そのものに没頭できます。検鏡後は,何となくすっきりとした気分になることもあります。これが自然の力なのかもしれません(画像/MWS)。








2014年9月24日


ps

この2日間で1350枚以上の顕微鏡写真撮影をこなしました。きわめて精密な画像が必要なので,顕微鏡の整備だけでも相当の時間を費やし,対物レンズの選別にも時間を費やし,撮影条件の探索にもえらい時間がかかりました。撮影がはじまってしまえば,次々と撮影できますが,撮影までが大変なのです。もちろん,撮影も大変ですが。。

顕微鏡写真撮影を行う物体にはどのような構造があるのかよくわかりません。そうすると,どのような構造でも写っていて欲しいので,物体の光学的な特性を考えて,例えば微分干渉法にするか,明視野法にするか,選択するわけです。検鏡法が決まれば,今度は,ステージの回転角度はどのくらいにすべきかとか,偏斜照明はどのくらいにするかとか,下位の項目を決めていくのです。それも決まれば,最適な対物レンズはどれかを検鏡しながら調べ,最もコントラストが出る波長をにすべきか,分解能優先で波長を決めるか考え,フィルタや照明の最適化を行います。ここで緑LEDのランプハウスにするか,白LEDのランプにするかも決まります。カメラをセットしてテスト撮影して,カメラの設定を決めます。すべてが決まったら,その設定が本当に優れているのか調べます…。

このように書くと簡単そうですが,見えそうで見えないような微妙な構造を写すときは非常にストレスフルです。気合いで全身が戦いモードに入るようで,体が熱くなって,撮影中は脇汗ぐっしょりというような感じになることもあります。撮影が終わると,へなへなとなることもあるくらいです。そんなに真面目にやらなくても,80点はいつでも出せるわけですが,手抜きばかりしていると100点が取れなくなるので,撮像にはなるべく気合いを入れるようにしています(画像/MWS)。








2014年9月23日


ps

先日製作した緑LED照明のテストを行っています。きちんと対物レンズのNAをカバーする光源サイズがあり,十分な輝度があって,もちろん波長純度もよいので,上々の出来といってもよいかと思います。偏斜照明での作例がきょうの画像ですが,偏光,微分干渉,位相差でも申し分ありません。生のサンプルを覗く場合には白色光源が必須ですが,処理済みの珪藻や放散虫を検鏡する場合は単色光の方がつごうの良いことが多く,これまでも各種フィルタを利用してきました。そのため緑LEDの光は筆者にとって違和感がなく,目も慣れているので,これからの常用光源となりそうです(画像/MWS)。








2014年9月22日


ps

これは接眼レンズに他の接眼レンズから採取した筒をテープでくっつけたもの。筒の途中にもテープが巻いてあって,そこまでチューブに差し込んで使うことができます。50mmだけ鏡筒長が長くなるような接眼レンズです。これがあれば,160mm鏡筒長の生物顕微鏡を使って,210mm鏡筒長の金属顕微鏡対物レンズを使うことができるわけです。簡易な検鏡用途に使えるような単眼の生物顕微鏡はたくさん流通しているのに,210mm鏡筒長のレンズが使える簡易な顕微鏡はあまり見た覚えがありません。それならば作ってしまえばいいわけです。実際に問題なく使えます。筒の内部は内面反射が無視できないので植毛紙を丸めてつっこんであります。見た目は小学生の工作ですが,光学的には正しい配置です(画像/MWS)。








2014年9月21日


ps

Nikon1にはシャッター速度優先モードがあって,その設定を見ると1/16000がある。このくらい早いシャッターであれば大抵のものは止まって写るので,Nikon1 J2を使って東海道新幹線にて撮影試験開始…。この画像は浜名湖付近ですけど,クルマも,橋も,みんな静止して写っています。


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ローリングシャッタによる歪みはあって,近くの電柱などは斜めに写ってしまいます。しかし,270km/hの車内から撮影して静止しているのがスゴイ。


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相対速度500km/hを超えているはずの,「のぞみ号」も歪んでいるけど静止している…


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歪んでいても構造は判別できる。。置きピンなのでピンぼけはご容赦を。






















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画像補整をすると相対速度540km/hでも,ちゃんと写っている。。恐ろしいカメラですねNikon1は。

これなら,縦構図で気合いを入れて写せば,すれ違い車両の乗客の表情まで写りそうです。ちょっとした思いつきで行ったテストですが,興味深い結果で,カメラのつかいみちが広がりそうな気がしました。ニコワンをお持ちの方,遊んでみるのも面白いかもしれません(撮影/MWS)。









2014年9月20日


ps

本ページでは料理の記事を書くこともあるのですけど,時折,作ってみたよーとの反響をいただきます。筆者の料理は基本,手間は最小限でありながら健康維持効果は最大限,おいしさもそれなり,といった感じにチューニングしていますので,忙しい方で味の好みが合う方には,少しは役に立っているかもしれません。

しかしながら,レシピを書くことはなく,「作り方」といっても食材と,作業の流れを書いているだけなので,まねして作るととんでもない結末を迎えることもありえます。筆者は大ざっぱな人間で,料理を作るときに,何かを計量して教科書通りに作るということは,ほとんどやったことがない。料理のイメージを頭に叩き込んだら,あとは自分の思い通りに作っていくのです。ですので,「料理」ははっきりいってへたくそです。洋風料理などの複雑なものは,まず,作れません(作りません)。

で,筆者が方針だけの調理法を書いていて,それを参考にした読者の方から,「鳥はむを作ったけれど,からくて(しょっぱくて)食べられないようなものができた」との感想を先日のプランクトン学会で頂戴しました。確か「鳥はむ」を以前書いたときに,「べた塩」を書いた覚えがありますけど,そんないい加減な書き方がまずかったようで,塩を入れすぎたようなのです。

「害のないこと」を第一優先として人生を歩む(笑)筆者としては,大いに反省して,再度作り方を掲載するのです。でも,計量していません。代わりに画像を示しますので,画像から「感覚」読み取っていただければと思っています。

まずは鳥むね肉を用意します。安価なものでも結構おいしく食べられます。ウチの近くでは,100グラム当たりで55円〜68円くらいのことが多いですが,もっと安いところもあるようです。聞いた話では,17円というのがあったそうです。。


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塩をまぶします。「天人の藻塩」がいちばん良いですが,なければ他の天然塩でもいいでしょう。量は画像に示すように,ヨーグルトなどについてくる小さなプラスチックのスプーンに軽く一杯程度です。

なお,精製塩は使わないことをお勧めします。まずくなります。



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振りかけたら…


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まんべんなくすりこみます。


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反対側にも同じ分量の塩を振ってすりこみ,コショウをぱらぱらします。


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月桂樹の葉は写真のように切り込みを入れ,皮にのせます。安いむね肉は香りがイマイチなこともあるので,月桂樹を使っていますが,使う/使わないは好みで決めて下さい。


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月桂樹の面を下にします。こんどは,お肉のところに早煮昆布をのせます。高級な昆布はもったいないので,早煮昆布をつかっています。昆布は洗ったり拭いたりしません。そのまま,白い粉を肉にすり込むように使います。肉に塩をしてあるので,水が出てきますが,その水を昆布に吸わせると昆布が柔らかくなってきます。


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昆布がじゅうぶん柔らかくなったら,広げて肉を包みます。ま,昆布締めみたいなもんです。これは味に深みを増すためにやっているのですけど,こういった作業が面倒と思われる方は,味の素を振りかけるとか,あるいは省略しても構いません。


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乾燥しないようにラップをかけて袋に包んで,冷蔵庫のチルド室に保管。ジップロックに入れてもいいです(もったいないけど)。


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まる一日も経てば,むね肉は飴色に変化しています。塩分で身が締まっています。昆布ははがします。巻いたままで加熱すると,付着してとれなくなります。むね肉は常温にもどしておきます。


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お湯をわかします。薄塩くらいになるように塩を入れます。このときの塩は,藻塩のような高価なものでなくて大丈夫です。しかし精製塩はやめましょう。まずくなります。薄味が好きな人は,塩を入れなくても構いません。


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沸騰したら炊飯器にお湯をいれて…


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そっとむね肉を入れます。全体がお湯に浸かっていることが大事です。また,むね肉を先に入れてお湯を注いではいけません。肉がかたくなります。お湯に月桂樹の葉を入れるか入れないかはお好みで。


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保温ボタンを押します。低温加熱がキモですので,炊飯ボタンを押してはいけません。なお,炊飯器を使いたくない人は,鍋に沸かしたお湯で湯せんしてもできます。筆者のところでは,古い炊飯器を低温加熱調理専用に使っています。ハーブなどの香りが移っても気にせず使えます。


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30分も経てば熱が通っています。心配な方はもう少し長くてもいいでしょう。ここの加熱度合いで,むね肉のパサパサ感が変わります。炊飯器にお湯を入れてから少しさまして,70゚Cくらいの加熱が続くようにすると,むね肉とは思えないしっとりとしたパサつかない食感になります。パサパサになったら,次回は温度を下げ気味にする工夫をしてみましょう。


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乾かないようにキッチンペーパーでくるんであら熱を取り…


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よく切れる包丁で切れば,鳥はむのできあがり。


ps

乾くとよろしくないので,フタ付きの容器にでもいれましょう。本物のハムではありませんので,余ったら冷蔵庫に保管して,作った翌日には食べきってしまいましょう。


ps

加熱してあまったお湯はダシが出ているので,適当に味を補うかあるいは薄めて,豆腐,わかめ,玉子,ねぎなどを入れればスープのできあがりです。

ながながと書いてしまいましたが,要領を覚えれば簡単です。塩コショウして保存し,湯せんすればできあがりなのですから。本格的に作るなら,しっかり塩とハーブで漬け込んで,塩抜きして,湯せんしてということになるでしょうが,筆者はいかに手を抜くかを考えていますので,塩抜きせずにちょうど良い分量で漬け込んで,手間をかけずにさっさと作り,その代わりに保存せずにさっさと食べるということにしています(撮影/MWS)。









2014年9月19日


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オプチフォトのランプに緑色パワーLEDを導入しました。緑色の単色光は大昔から顕微鏡写真や観察用途に多用されてきました。この波長ですと多くの光学系で球面収差は小さく,分解能も赤に比べてよいのです。位相差顕微鏡やリターデーション測定などの用途では546nm付近の緑が使われていることは周知でしょう。

緑色の光を取り出すには,ハロゲンランプあるいは白LEDに緑色のフィルタでよいわけですが,ほかの光を捨ててしまうので暗くなります。フィルターを通過してすでに暗くなった光を,偏光や微分干渉のような消光光学系を含むものや,位相差のような絞りで大部分の光がカットされてしまう光学系を通せば,さらに暗くなってしまいます。そこで今回の改造は,微分干渉法での撮影時に少しでも明るくしてS/Nを改善したいがために,緑でのみ発光するLEDを使うことにより光の利用効率を上げてようとしたものです。

使ったLEDは秋月で購入したOSG5XME3C1Sで,放熱基板付きです。まだ検鏡していませんが,かなり明るいので,目的に叶った改造になりそうです。このLEDに,さらに狭帯域のバンドパスフィルタを組み合わせれば,2光束干渉法での縞々を数えるのにも威力を発揮することと思います。顕微鏡は照明にはじまり照明に終わる…というのは言い過ぎかもしれませんが,照明を変えれば何ができるかという発想の仕方は,いつでも持っていた方がよいと思います(画像/MWS)。








2014年9月18日


ps

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透明物体の落射照明は難しく,放散虫のような針金細工的な構造をきれいに写すのは容易ではありません。画像一枚目は実体顕微鏡を用いて,LEDによる軸外偏斜の落射照明を行っています。デフォーカス像の重なりや,ガラス基板への写り込みといった,像質を劣化させる要因がいくつも見られます。こういったときには,透過明視野の方がきれいに写ることが多い気がします。画像二枚目の例がそれで,同じ物体・同じ顕微鏡で,透過明視野で撮影したものを明暗反転したものです。照明一つで像質が大きく変わることが一目瞭然かと思います。暗視野の画像を得たいときは,もちろん暗視野照明を工夫するのが本筋ですが,明視野画像を反転して,見やすい暗視野風画像とするのも一法として覚えておいて損はないかと思います(画像/MWS)。








2014年9月17日


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経年変化によって劣化し,修理が必要な接眼レンズがたくさんあるのですが,レンズの貼り合わせを剥がす必要があって難航しています。貼り合わせレンズは,分離することは想定されていないので,剥がす方法自体を模索しないといけません。きょうの画像は練習用に熱衝撃を与えてみたもの。熱を加える速度と方向を間違えたようで,見事に割れてしまいました。これで高価なツァイスのレンズがおなくなりになりました。。こういったことは経験が全てなので,この失敗も,残念な感じがしません。こうやったら,こうなるのか,と勉強になった気分です(画像/MWS)。








2014年9月16日


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きょうの画像は9/15日現在の,浅川(大和田橋)の状況。流れの中心は石がきれいで,大雨によって石が洗われたことを示しています。岸に近いところでは石が茶色くなっていて,珪藻が繁茂し始めています。この画像に示すように,珪藻は,流れのゆるやかなところから生えはじめて勢力を拡大していくことが多いのです。この辺の感覚が分かるようになると,久しぶりに訪れた河川をみても,ああ,ここは数日まえに大雨が降ったな,などとわかるようになるのです(画像/MWS)。








2014年9月15日


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ここのところの雨と冷え込みが発生刺激になっているらしく,東京都心〜郊外でもきのこが一斉に発生してきた印象があります。画像はタマゴタケと判断されるきのこですが,14日に郊外でみかけたものです。これは菌輪の一部で,現場ではもっと大量に発生していました。13日には都心でナラタケの発生を目撃しています。タマゴタケは東京であれば,8月下旬頃と10月上旬頃に発生することが多いですが,14日に見かけたものは,おそらく10月発生分が早まったもののように思います。ナラタケも,例年なら9月4週〜10月1週のことが多く,こんなに早く見かけた覚えがありません。今年は秋が早く来ている感じがしていましたが,きのこを見ても,それは正しいように思われます(画像/MWS)。








2014年9月14日


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持ち運びできる顕微鏡はいくつかあるのですが,サンプリング,デモ,講義などで使う機種が異なります。いつも最適なものを選んで持って行くのですが,まだ使っていない機種もあります。きょうの画像がそれで,むかしの顕微鏡です。使わない理由は,完全整備できていないこともあるのですが,それ以上に,素性がわかっていないのです。鏡筒長が120mmに見えるのですが,レンズがそれに見合ったものなのかどうか不明です。検鏡してみればある程度は判別できるものの,低倍対物レンズでは球面収差も小さいので,鏡筒長が合っているかどうか確かめようがありません。40倍対物レンズと20倍対物レンズで同焦点が少しずれているのも気になります。このツァイスの三本足のカタログがどこかに転がっているといいのですけど,まだ見つけていません。顕微鏡の世界は,うんと奥深いのです(画像/MWS)。








2014年9月13日


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12日は美術系大学の学生2名の来訪をうけまして顕微鏡の午後となりました。美術系でプランクトン・珪藻の造形に興味を持って下さる方々ですから,筆者としては全力で応援しなければいけませんし,また当サービスは超高品質のプレパラートを検鏡できるという意味では世界最良の選択の一つでしょう。まずは必修科目の研ぎでウォーミングアップをしたあとに,珪藻の検鏡,放散虫の検鏡を行い,写真集『マイクロスコープ』を紹介し,『ずかんプランクトン』『微化石』『The Diatoms』を紹介して,珪藻取り扱い法の一端などをごらんいただき,最後は顕微鏡の実際的取り扱い法を実習して時間切れとなりました。ひじょうに盛りだくさんの内容でしたが,ニコニコ楽しく取り組んでいただき,筆者もニコニコでした。これ,よく考えると,Jシリーズが人間関係と笑顔を生み出しているんですよね。ちまちまとした小さな作業ですが,続けていてよかったなーと思える瞬間です(画像/MWS)。








2014年9月12日


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むかしの単眼顕微鏡で良いところといえば,鏡筒長が調節できる機種が多いことです。きょうの画像に見られるように,チューブを引き出して,対物レンズが要求する鏡筒長にセットすることができるわけです。当時は生物顕微鏡用の対物レンズでは,TL=160mmが多く,一部で170mmでした。したがいまして,このチューブを160mmとか,170mmにセットして使うのが正しい使い方です。このことを知らずに,チューブを引っ込めたまま使っている例も見られますが,高倍率の対物レンズでは性能が発揮されません。

きょうの画像では,チューブを一杯に引き出して撮影していますが,その意味についてピンと来た人が多数存在することでしょう。そうです。ここまで伸ばせばTL=210mmの金属顕微鏡用の対物レンズが使えるのです(画像/MWS)。








2014年9月11日


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旧式の単眼顕微鏡をメンテナンスしました。オリンパスのGCで,大学などで広く普及していましたから見たことのある方も多いことでしょう。照明内蔵の顕微鏡が普及している現在ではミラー採光型の顕微鏡は受けが悪いかもしれませんが,鏡基はしっかりとしていますし,各部の作り込みもよくて,現代でも利用可能です。画像の顕微鏡は昭和36年の納品なので半世紀以上の時を経ていますが,劣化部分は少ない印象です。レンズは現代のものの方が品質が良いので業務的に使うようであればレンズは新品を購入するのも手ですね。それにしてもこの顕微鏡,研究室でイスにふんぞり返る教授先生のようで,スタイル抜群ですね(画像/MWS)。








2014年9月10日


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学会会場となった広島大学は,山を切り崩して造成し木を植えているわけなので,きのこが発生しやすい環境です。関東地方でよく似た感じのところはつくば市辺りでしょうか。時期もよかったようで,至る所にきのこが生えています。お昼休みのわずかな時間と,シンポジウムが始まるまでの少しの時間で,たくさんのきのこが見つかります。八王子に住んでいた頃は裏山に入ってはきのこ観察するのが日課でしたので,これらのきのこについても何となく名前が浮かぶものもあります。しかし本ページの読者や当サービスのユーザー様の中には,凄腕のきのこハンターがおられたりするので(参考1 参考2),かるがるしく名前を出すわけにはいきません。知識のなさを露呈するだけになることでしょう。プランクトンもそうですが,きのこの分野でも種名が次々と変更になったりしているので,むかし図鑑を読んだ程度の分類の知識は,役に立たないこともあるのです(画像/MWS)。








2014年9月9日


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お休みを頂いた期間中は,日本プランクトン学会大会に出席していました。ベントス学会との共催で,盛大に宴会研究発表が行われます。筆者は,放散虫の検鏡法について,波動光学的な知識を活用した発想で,これまで以上に情報を引き出す方法についてポスター発表を行いました。コアタイムは一時間半だったのですが,次々と皆様にお越し頂きまして,休みなく時間を使い切りました。それでこそ広島まで行った甲斐があったというもので,お話しを聞いてくださった皆様をはじめとして,ポスターをご覧頂いた皆様には深く御礼申し上げます。

会場となった広島大学は,酒祭り(参考1 参考2)で有名な西条が最寄り駅。当然,懇親会では西条の酒が振る舞われ,何が何だかわかりません状態になった両学会員がホテルの宴会場で,カイアシ類がどうとか,光合成がどうとか,基礎生産がなんチャラとか,ベントスが何とかとか,阿鼻叫喚というべきか,混沌というべきか,要するに酔っぱらいの楽しい時間が過ぎゆくのでした。

不眠症で低空飛行中だった筆者は,ビール180ml,日本酒120ml,以上,といった程度の,普段から考えればほとんど呑んでいないような状態で過ごし,体調を維持しつつ学会期間中を乗り切ったのでした。筆者は基本,自宅では多く呑むこともありますが,出先ではあまり飲みません。目の前に寝床がないと,だるくて,たくさん飲む気にはならないのです。

広島大学は山の中に作られたといっても過言でない立地で,広大な土地を贅沢に利用して,悠然とした環境の中で学問に専念できるようにも感じられました。空気もきれいで,東京都心から来た筆者にとっては,大学構内といえども自然を満喫できる貴重な時間です。学内をあちこち散歩して,緑に囲まれて,旅行気分を味わったのでした(画像/MWS)。








2014年9月8日


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夏の不眠がちょくちょく現れて,毎度のことですけど,悪戦苦闘しています。酒を飲めば寝られるのですが,その分量が,「翌日二日酔いになるかもしれないラインの一歩手前」くらい必要なのです。そのくらい飲んでしまうと,胃腸や肝臓に負担がかかり,何となく活力が低下してしまいます。しかし飲まずに寝れば寝られないので,活力低下どころではなく,体はどこまでも眠くて疲れているのに脳みその寝るスイッチだけが入ってくれない,地獄の苦しみが待っているのです。

良質な睡眠のためには酒はよくない,というのが現代の共通見解らしく,ネット上でも,リアルでも,皆,口を揃えてそのように言います。そういった人は,本当にひどい不眠や入眠困難を味わったことがないのでしょう。布団に入っても朝が来るだけ,昼間は頭が重く,しかし昼寝をしても寝入った瞬間に目が覚めてそれ以上寝られない。そして夜が来ると眠気がなくなり,また朝が来ます。これが続くと今度は細切れ睡眠状態になり,0時就寝,寝付くのが4時頃,目が覚めるのが6時,次に眠くなるのが9時,次に目が覚めるのが11時…というような,何が何だかわからない状態になります。

筆者の入眠困難は,自覚するかぎりで4歳頃からです。保育園(こばと保育園)で,昼寝の時間というのがあったのですが,ただの一度も寝られた記憶がありません。周囲のみんなが寝ているので,一生懸命寝たふりをして,ふとんにしがみついていました。大勢の保育園児が横になって,その間を先生が見回りながら,お漏らしをしてしまった子や,調子の悪い子の相手をしていて,先生って大変だなーと思ったことでした。

小学校ではすでに,足むずむず症候群が始まっていて,とにかく足が熱くて寝られませんでした。林間学校の文集には,クラスメートに,「おくくんだけが起きていました」と書かれてしまいました…。中学校では11時に就寝して,マクセルユアポップス,ソニーデジタルサウンド,小室均の音楽夜話,ジェットストリーム,FM25時,スバルスペースフリーウェイと聞きながら,2時頃にようやく寝られるのがふつうでした。高校でも似たような感じでしたが,自転車で月間1000キロほど走っていたので,寝付くまでの時間は2時間くらいのこともありました。

そういうわけで筋金入りの入眠困難ですが,比較的すっと寝られることもあって,いったいそのときに,何が起きているのかを知りたいですね。布団に入って1分以内に寝られる人を何人も知っていますが,その方々は,「何にも考えない」といいます。筆者は,「何にも考えない」ということがいったいどのようなことなのか,完全に理解不能なので,もし,「何にも考えない」ということが睡眠のスイッチになるのだとしたら,そもそもスイッチが壊れている人間なのかもしれません。

で,何が言いたいのかというと,多くのサイトが「良質な睡眠のためには酒はダメ」と言っていますが,筆者は,「そもそも寝られない人に良質な睡眠も何もあったもんじゃない。少しでも寝られるのが先決。そのためには寝酒だろうが深酒だろうが必要悪。眠剤に頼って依存になるなら,酒を飲む方が良いという人も世の中にはいてもいいだろうよ」と主張したいのです(画像/MWS)。








2014年9月7日


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当サービスに掲載している画像は,基本,有料でのご利用が可能です。きょうの画像に示すように,各種出版物に特色ある顕微鏡写真が利用されています。価格は一般的なフォトエージェンシーと比較すると格段に安価で,レギュラー品のプレパラートと同じ程度です。安価に設定することで多くの法人様にご利用いただければと思っています。

個人様でのご利用は,例えばブログ内に画像を表示したいなどの希望があります。この場合は内容をこちらで検討させていただき,その結果によっては料金が発生しないような形での利用が可能です。お気軽にお問い合わせいただければと思います。

法人様などで,タダで使わせて欲しい,といった希望もあるかもしれませんが,それはお断りしています。本ページで掲載しているような顕微鏡写真がタダ同然で撮影できるわけはありません。高いレンズは一本60万円ですよ。。

タダで使わせて欲しい,というのは,とても不思議な考えです。といいますのは,そういった依頼がメールで来たとして,その人はパソコンを使う費用はどこかに払っているのです。電気代も,プロバイダの契約も,支払っているはずです。しかしもっとも重要な仕事上のコンテンツの内容つくりには,カネを払いたくない,と言っているのです。これは,クルマに乗って列車に乗ってはるばる寿司を食べにいった人が,高速代も運賃も支払いながら,熟練の寿司職人に「タダで食わせろ」と依頼しているようなもので,なかなか理解のむずかしい思考法です。

もしネット上に存在する,高度な技術が投入された画像群がすべてフリーで利用可能な世の中になるのであれば,代わりに,そういった画像群を提供している人間に対価を還流する仕組みを作らなければ,仕事は続かず,貴重な技術が消えていくことになります。タダで利用することを要求する人は,自分が必要としている画像を提供している人を,消滅させようとしているのです。不思議と言わざるを得ません(画像/MWS)。








2014年9月6日


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携帯顕微鏡H型をLED化していることはこれまでも述べてきましたが,昨年からは電球色LEDも導入しています。本ページでは繰り返し述べているように,白色LEDの強い光は,その青成分が特に目に悪いのです。顕微鏡は,光源を直接のぞくような光学配置なので,網膜を傷めるような光源は極力避けなければなりません。安全に覗く方法は,まぶしさを決して感じないようにすることと,青色光をある程度カットすることです。

そこで常用している携帯顕微鏡H型では,電球色LEDに交換し,さらに拡散度の高い拡散キャップをつけています。これによって青色光は減り,さらに輝度が落ちるので目に優しくなります。メリットはこれだけでなく,拡散キャップが二次光源になるので,光源の面積が広がり,コンデンサの隅までむらなく光が入るようになります。高開口数の検鏡では,明らかに像質が改善します。さらに低倍率の観察では照明ムラが減ります。光学的にちゃんと考えた,よいことばかりの改造なのです(画像/MWS)。








2014年9月5日


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常用している携帯顕微鏡H型(ニコン)のミラーがゆるくなってきたので困っています。カシメのようなのですが,締め方がわかりません。一人で見る分には何の問題もありませんが,多人数で顕微鏡を回して,供覧顕微鏡的な使いかたをするときは,ずれると見えが悪化するので困ります。当面の処置として,薄いシリコン板を金属板との間に挟みました。これで見栄えも悪くなく,普通に使えます。コレクター気分的には完全修理したいところですが,筆者は実用機として使っているので,まぁこれでもいいか,そんな気分です(画像/MWS)。








2014年9月4日


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オルファのクラフトナイフLを研ぎ直しました。本ページをご覧頂いている方はおわかりのように,これは筆者のキッチンナイフ的な存在でもあります。夏の東北旅行では,トマトの皮をむいて(そのくらい切れるんですよ),キャベツを刻んで汁物に入れて,モモをむいて食べ,スイカを食べて,ホヤをカットして…と大活躍しました。旅行中は手荒く使うので多少,切れ味は低下します。それで研ぎ直しとなったのでした。

まだまだ切れるので,最初はスエヒロ#3000です。裏から研いできちんと裏をつくって,表から研いで刃をつけ,もういちど裏から研いで,表をあわせて,中研ぎは終わります。次は丸尾山の「新大上」にのせて,表裏を軽くあたります。気分としてはカエリを取るような感じです。研ぎは全部でも5分とかかりません。ペーパーにこすりつけて微細なカエリをとって,きつく巻いた木綿で試し切りをします。引っかかりがなく刃が入っていけばOK。これでマグロの刺身でも切れます。タコはむずかしいですけどね…。このナイフ,十年以上使っていますが,購入時と大きさもそれほど変化なく,切れ味は常に保たれています。この秋も大活躍してくれることでしょう(画像/MWS)。








2014年9月3日


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珪藻の微細構造を見るのに大切なのは,よい顕微鏡と照明技術であることは言うまでもありませんが,もう一つ大事なものがあります。それは観察能力です。人間の目は,見ようとした物が見えるようにできているらしく,ただレンズを覗いただけでは,すぐには見えてこないのです。天体観察している方々にはおなじみの場面かもしれません。10cm程度の望遠鏡で木星の縞々が見え,薄い大赤斑も表側に回ってきて,熟練者ならよく見える〜というコンディションで初心者の方に見てもらうと,「全然見えない」というのです。

これは微細かつ低コントラストの物体を見る訓練ができていないからで,多くの場合は目が悪いわけではありません。何度も観察を繰り返し,図に書いて模様を説明してから観察してもらうと,「そういわれると見える気がする」という意見が聞かれるようになります。これが続くと,ちゃんと見えるようになります。行きすぎて末期的症状になると,構造がないのにあるように見えた気がしてきます…(笑)。

一度ちゃんと見えるようになった人は,観察の仕方を心得ているので,しばらく間があいても,ちゃんと木星の縞々が見えます。そして同席した初体験の人々が,木星の縞々を全然認識できないということに遭遇して,経験の重要さを理解することになるのです。。顕微鏡観察も同じです。珪藻の微細構造など,ほんのかすかなコントラストしか生じないものも多いのです。経験者には楽に見えるけれども,初心者には見えないと言うことは珍しくないのです。そういうわけで,一つの同じ標本を繰り返し覗く練習が大切になってくるのです。画像はディプロネイスの穴ぼこの中身。DL-TESTやJシリーズにマウントしているものですが,この構造に気づいた人は鋭眼の持ち主かもしれません(画像/MWS)。








2014年9月2日


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これは普段つかっているテスターCP-7Dです。デジタルのマルチテスタも持っているわけですけど,LEDの交換とか電池容量のテストといった一般用途には,指針式のメータはじつに使い勝手がよいと感じていて,ついついコレを使うこととなります。まぁ,腕時計が,指針式に落ち着いたような理由です。

腕時計はずっと長らく指針式だったのですけど,1970年代から液晶のデジタル表示が出始めて1980年代は,道行く人はほとんどデジタル液晶腕時計をしていました。筆者はアナクロな人間で,その頃にも,針の自動巻腕時計をメンテナンスして使っているような,当時としては変人でした。一度も,液晶のデジタル表示の時計を使った覚えがありません。周囲からは変人扱いされましたが,それから30年を経てみると,みんな指針式の腕時計をつけているのでした。

そりゃそうでしょう。指針式の時計は,見た瞬間に時刻の概略がわかるのです。でも,デジタルでは,数値が明瞭に見えて,いったん考えて,それで時刻がわかるのです。速度メータが指針式を採用しているのも,数値よりも直観的な読み取り性を優先しているからだと思います。

そんなわけで,電池の消耗具合とか,導通具合とか,単純な作業にはアナログテスターは便利です。本ページをご覧の方で,ぜひともLEDライトの改造をしてみたくなった方など,まずはこのテスターを入手して,針の動きを楽しんでみて,電子工作をしてみるのも一興かもしれません(画像/MWS)。








2014年9月1日


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先週からすっかり涼しくなり,徹底的に高温に慣らしている体には寒いほどです。こうなるとマタタビが乾燥できません。天日乾燥が理想なのですが,曇っているとカビが生える可能性が高くなりよろしくありません。そこでマタタビ乾燥システムを作りました。おおげさな名前の割には単純な構造で,千石電商に転がっていたファンに秋月電子に転がっていた電源を用いて,乾燥かごの内側に取り付けたものです。これによりホコリの少ない空気が連続的にマタタビを通り抜け,室内でも乾燥が進みます。天日の威力には及びませんが,カビは防げますし,確実に木天蓼まで持ち込めます。その日の天気をみて,もっとも乾燥している場所に移動してファンを運転します。最初はカゴ一杯に広がっていたマタタビも,だいぶ小さくなりました(画像/MWS)。









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