画像のご利用について





本日の画像

MWSが顕微鏡下の世界を伝えるコーナーです。
日々の業務メモやちょっとした記事もここに記します


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原子力災害関係の記事だけを見たい人は こちら をどうぞ(2011年9月再開)。


2012年1月31日


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若い研究者との技術交流の一コマです。当サービスは狭い面積にあらゆるものを詰め込んでやっていますので,単位面積あたりの効率は高く,来訪者の窮屈さも最高です。誠に申し訳なく思う次第です。液晶プロジェクターなど準備することも不可能で,15インチモニタでも大きいくらいです。それでも,まぁ,しんかい6500よりは広いので,足の置き場所の奪い合いということにはなっていませんがー。この画像を見て,ニヤリとする方が何人かおられることでしょう。筆者が顕微鏡の話をはじめると止まりませんよ。きょうは400分くらい喋り続けた気がします(画像/MWS)。








2012年1月30日


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上の画像は筆者がこれまで推奨してきた拡散板で,光栄堂から供給されている,セミクリヤーEB-04という型番です。この拡散板は,筆者がこれまで数限りなく試してきた材料の中でも,拡散特性,透過率,偏光の保存性,入手性,価格,加工性のバランスを考えれば,最良のものではないかと思っています。外見がよく似た拡散板でも,ぜんぜん拡散しないものもあって,その指向特性が謎だったのですが,顕微鏡で覗いてみてわかりました。この拡散板は,表面が凸マイクロレンズの集合体のような形状をしているのです。このため,そのレンズのパワーによって光が拡散されますし,均一性もよいというわけです。マクロな感触を手掛かりに探していった拡散板ですが,行き着いた結果にはちゃんとミクロな理由があったのでした(画像/MWS)。








2012年1月29日


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気象庁が昨年末に,この冬は暖冬傾向と言っていたので,ものすごく寒くなるんだろうなと警戒していたら,やっぱし例年よりも寒さが厳しいですね。きょうの画像のように,室内でもけっこう寒いのです。まぁ,今年が寒いとはいっても,都内はヒートアイランドで全体として温まっているので,室温が5℃を下回るようなことはありそうもないです。八王子に住んでいた頃には,それはそれは寒くて室内2〜4℃,外はマイナス3,4℃,明け方に家を出て冷え切った中央線に乗り7時15分過ぎに品川駅につくと水たまりが凍っていない。都内はなんて温度が高いのだろうと思ったことでした。ヒートアイランドは,夏は人をも殺しますが,冬は多少,過ごしやすさに貢献しなくもない気がします(画像/MWS)。



*1 この程度の気温であれば,着込んで湯たんぽでもあれば,それほど寒い思いをせずに暮らせます。八王子にいたときは指先が冷えてどうしようもありませんでしたが…。丸の内と八王子では,冬の最低気温が5〜6℃違うのです。

*2 RC,SRC造りで低断熱の住居では,窓際や壁,天上のコンクリートが冷やされると,その部分の空気が冷却されて下降気流が生じます。他方,人間は熱源なので上昇気流が生じており,これの組合せで循環流ができてしまいます。熱が人間から抜け,人の足元に冷気がやってきます。画像の温度計は,足元の温度を示しています。

*3 そういうわけなので,身体から熱を奪われないようにするには,上半身はもとより足元を温めるとことが重要です。また,暖房はこの循環流が止められるならばさらに効果的でしょう。

*4 画像では最高温度が50℃を越えています。これは昨年の9月に,試しにベランダのサッシ付近の温度を測ってみたときの名残です。夏は建築物が蓄熱しているところ(最低温度32℃)に日射のエネルギーが加わるので,少しでも空気の流通が悪くなると50℃を越えます。

*5 昨年9月に高知に行ったときに,学会に参加した皆さんは「蒸し暑い」の大合唱でした。筆者は過ごしやすいと思ったので,「東京と大して変わらないか,ちょっとマシ」と申し上げたところ,「それは劣悪なところに住んでいるのでは…」とN川さんのにやけたお顔。劣悪な証拠がきょうの画像に刻まれています。。

*6 日本はそのむかし,局所暖房の国だったような気がするのです。室内でもどてらを着込んで囲炉裏,コタツ,火鉢…。それがいつしか石油ストーブになり,ファンヒーターになり,エアコンなった。そして部屋を暖める代わりに着衣の枚数を減らす。それは過ごしやすいのかもしれませんが,何か違うような気もします。夏なら,冷房で部屋を冷やすことをあきらめて,裸で過ごす人がたくさんいるのです。その違いは何なのでしょう。







2012年1月28日


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当サービスで供給している珪藻プレパラートは,よい状態の珪藻が多数観察できるように細心の注意を払っておりますが,たまに上の画像のように,封入剤が浸透していない珪藻が見られることがあります。これを完全に排除することはむずかしく,ごく少数の混入は許容していただくようお願いしています。このような現象が起こりやすい珪藻と,そうでない珪藻があって,どうやら殻の構造に原因がありそうです。珪藻の殻は何層構造にもなっているものがいて,その内部は整然とパイプが並んでいるようなものもあります。こうした珪藻は,何度も水で洗ってきれいにしても,封入剤が浸透しないものがいます。微小な鉱物などが詰まって穴をふさいでいるのかもしれません。ほかにも,封入剤がちゃんと浸透したのに,固まるときに発泡するという面倒な現象もあって,できあがってから検鏡するとがっくりすることもあります。小さな標本ですが,未知の現象に出会っては,それをつぶしてゆくという経験が欠かせません(画像/MWS)。








2012年1月27日


ps

こういう記事は注意して読まねばなりません。タイトルだけ見ると読み誤る可能性があります。燃料を取り出す前に一兆円,そこからいくらかかるかは予想もつかないのです。しかも,廃炉は最長40年などと言っていますが,そんな短期間ですべての放射性物質を取りだして,隔離して,廃棄物として管理できるというのは,甘いを通り越して非常識な見通しです。燃料を取り出せもしないのに一兆円かかる,という見出しにしなければなりません。

一兆円という額は,例えば大型多目的ダムが2基できるようなお金です。あるいは,原子力発電所が2基,新規に建設できるような額です。それだけの金額を投じても,核燃料の取り出しもできず,当然,投入金額は一切の収益を生まずに消尽してしまうのです。放射性物質というのは,管理を誤れば,土地を失い資本を食いつぶす,ブラックホールのような存在なのです(画像/中日新聞HPのスクリーンショット)。

記事出典:http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012012601000987.html








2012年1月26日


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これはAmphipleura lindheimeriという珪藻で,RL-TESTに使っているAmphipleura pellucidaとよく似た形態の種です。全体的に,酷似しているといえるほどなのですが,微細構造が異なります。この珪藻はAmphipleura pellucidaよりも粗い構造で,条線も点紋列も,特に高度な検鏡技術がなくとも解像することができます。なかなか美しい姿をしているのでたくさん集めたいのですが,いまのところ,荒川河口の試料から少量見つけた程度です。本種は淡水産なので,上流のどこからか流れてきているようです。この珪藻,珪藻学の専門雑誌にのっていたことがあって,種名を見れば,Amphipleura pellucida(wide type)と書いてありました。専門雑誌といえど,信じてはいけないという好例かもしれません(画像/MWS)。








2012年1月25日


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これは東京湾で採取したカイアシ類の画像です。1ml(深さ1mm)の池に入れて,生きている姿を撮影しています。水の厚みがあるので,長作動コンデンサを使い,暗視野にしています。簡易に撮影したもので,いい加減な画像であることはわかっていますが,『ずかんプランクトン』に掲載されている画像がいかに素晴らしいかわかります。顕微鏡写真では,物体が変わると,要求される撮影テクニックも変わるので,カイアシ類をきれいに撮影したければ,カイアシ類で練習を積まなければなりません。こうしたサンプルを検鏡するたびに,経験不足を感じます(画像/MWS)。








2012年1月24日


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近くの大学で博士論文発表会(公開)がありましたので出席してきました。内容は干潟の珪藻に関するもので,知人の研究者が取り組んできたものです。こうしたしっかりとした研究発表の場は貴重です。専門分野が近いとはいえ,40分の発表をトレースするのはけっこうな集中力を必要としました。博士論文は骨子がきちんとしていて,ストーリーには妥当性,解釈には根拠が必要です。筆者は審査する立場ではありませんでしたが,質疑応答の時間では,きちんと自己評価できていた方がよいであろう項目について,副査の先生と同じくらい? それ以上? 質問させていただきました。知的刺激を受けて,ふだんは眠っている脳みそが,砥石の上で転がされた午後のひとときでした(画像/MWS)。








2012年1月24日(2)


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博士論文発表会から帰宅すると,こんどは新年会の準備です。6年振りに悪友が北の国から立ち寄るからです。酒の匂いをかぎつけると必ず出頭する別の悪友も駆けつけ,高等学校時代の同期会となりました。滞在時間が短いことはわかっていたので,料理長としては,一度にいろいろな料理を上卓し,時間差でおかずにもなってつまみにもなるメニューを考えなければなりません。ちょうど準備が済んだ頃に悪友どもが出頭し,久々の,ほんとうに楽しい新年会となりました。悪友の,函館近くでのサクラマスとヒラメの釣果の話が圧倒的で,鋭くツッコミを入れても,マットレスでくるまれるように豊富な体験談を浴びせられ,北の国の,豊かな自然の話は聞いていてほんとうに楽しく,酒が足りなくなり時間が足りなくなり,予定時間を超過してお開きとなりました。なんだか静かになったなと思ったら,外は雪だったのでした(画像/MWS)。








2012年1月23日


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こんどは鏡筒長210mmの金属顕微鏡用20倍対物レンズ(開口数0.4,ノーカバー,長作動)を160mm鏡筒長で使ってみました。物体はきのうと同じ珪藻で,カバーガラス厚さ0.15mmです。これでも,そこそこの像を結びます。生物顕微鏡用の対物レンズでは,開口数が小さな場合は,鏡筒長の変化があってもそれほど像質が変化しないことが知られていますが,金属顕微鏡用の対物レンズでも同じことがいえそうです。ときおり,中古市場などで,生物顕微鏡の鏡基に金属顕微鏡用の対物レンズが装着されて販売されていることがあります。それは明らかな間違いなので,昔から不思議に思っていました。しかし自分で実際にやってみて,何となく理由がわかった気がします。ぱっと見たところそれなりに見えてしまうので,問題ないと判断してしまうのでしょう(画像/MWS)。








2012年1月22日


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対物レンズは光学的に決まった条件のもとで使用することとなっていますが,目的外使用も試してみる価値があります。けっこう使えてしまう場面があるからです。きょうの画像は鏡筒長210mmの金属顕微鏡用5倍対物レンズ(開口数0.1)を160mm鏡筒長で使っています。カバーグラス厚は0で使うべきですが,ここでは1.2mm厚のスライドグラスを通してみています。かなり無茶な使用方法なので多少の像の劣化はありますが,実用可能です。このくらいの条件でも使える,という試験ができていれば,いざというときに出番があるかもしれません。手持ちのレンズの使用方法をいろいろ検討してみるというのは,けっこう有用なものです(画像/MWS)。








2012年1月21日


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これは標本刻印機です。当サービスではお求めに応じて珪藻にマーキングをしていますが,それに使います。先端がダイヤモンドの針になっていて,針の根元にはバネが仕込まれています。バネの圧力によってダイヤをガラスに刺し,刻印機をぐるっと一回転してガラスを削って円形のマークを入れるわけです。左側は昭和中頃の製品。古いですがじつに使いやすく,現在も活用しています。右側はライカマイクロシステムズの製品で,現在も供給されていると思います。これには,25mmのネジ径をRMSに変換するリングも別に販売されていて,RMSネジの顕微鏡につけることができます。筆者にとっては使い慣れず,こちらはお蔵入りになったままです。かなり高価だったのですが。。標本刻印機にはダイヤモンド針以外の形式もあって,ニコンではシャチハタスタンプ式の標本マーカーを販売していますが,珪藻は油浸で検鏡することも多いので,相性はどうなのでしょう。筆者は使ったことがありません(画像/MWS)。








2012年1月20日


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本ページをご覧の方々の中には,『光の鉛筆』シリーズを揃えている方もいることと思います。光学に関して第一級の資料です。そろそろ『第9・光の鉛筆』が出ないかしらとwebを検索してみると,『第8・光の鉛筆』において乱丁が発覚したとのページに行き当たりました。交換してくれるようです。はて,どこのページが乱丁だったか記憶にないので調べてみると,386ページがまるまる抜け落ちていて368ページが入り込んでいます。同様に544ページが抜け落ちていて554ページが入り込んでいます。2ページ分がまるまる情報欠損ですので,これは交換してもらおうと思います。筆者は『光の鉛筆』シリーズは全巻所持していますが,過去にも小さなミスはあったように覚えています。しかしそれらは,一行まるまる同じ分が2行印刷されていたという程度のもので,情報の欠落はなかったのでまったく問題にもしませんでした。今回の乱丁はページの打ち間違えで起きたミスで,版掛けは正常だったのではないかと想像します。パソコン時代を象徴するミスのようにも思います(画像/MWS)。



*1 筆者はMaxwell方程式を見ると目が回るので,386ページがないことに気がつきませんでした…。544ページは読んだはずなのですが,それほど違和感なく読んでしまい,気がつきませんでした…。恥ずかしい。





2012年1月19日


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標本の概略がわかるような低倍率の撮影はけっこう難しいものです。高倍率の撮影では,守るべきルールがはっきりしていて,簡単ではないにしても,追い込んだ画像はすぐに得られます。しかし低倍率の画像では,解像感を出すのが難しく,低コントラストの物体と高コントラストの物体を同時に表現するのも簡単ではありません。きょうの画像は東京湾の浮遊珪藻をテスト封入したものを4倍対物レンズで撮影したものですが,モノクロ,短波長の偏斜照明でどうにか見られる感じになりました(画像/MWS)。








2012年1月18日


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深夜から翌日午前にかけて300枚ほどの撮影をこなしました。そのあとは受注生産品の製作…。もうちょっとで心の新年を迎えられるぞと,わっせわっせの気分です。今年もすでに半月以上過ぎましたが,気分はまだ年末です。画像はたくさん撮影したギョロメケイソウのひとつ。このイケメン君はこれまでもたくさん掲載してきましたが,きょう掲載した画像は,いままでのどれとも違った顔つきです。この珪藻は変異が異常に大きく,同じ海域から,違った顔がたくさんでてきます(画像/MWS)。








2012年1月17日


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位相差用の対物レンズは,メーカー間の違いがもっともはっきりと出るような気がします。通常のアクロマートやアポクロマートを比較しても,像質には,それほど大きな違いはないのですが,位相差法ではぱっと見ても違いがわかります。上の画像はカールツァイスの位相差対物レンズ(ネオフルアール位相差)で撮影したもの。下の画像は日本光学(当時)の位相差対物レンズ(プランアクロマート位相差)で撮影したものです。対物レンズの開口数の違い,収差補正の違い,位相板の光吸収特性の違いが像に現れています。このくらい差が出ると,作画によって使い分けることも可能になります(画像/MWS)。








2012年1月16日


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ちょっと気分転換にと出掛けた日曜日の午後だったのですが,ものすごい人,人,人で,人ごみを歩くだけで疲労困憊してしまい,やっと見つけた馬路山の砥石も購買意欲がわかずに,大工さんに「コレがまともだよ」と教えてあげて帰ってきました。。筆者は子どもの頃から人ごみが苦手だったのです。これを書いているいまも,脳みそが頭蓋骨にきちんと収まっていないような,イヤな感じがします。つかれたー(画像/MWS)。



*1 こういう疲れ方をしたときは,はやく直すために,日常と同じことをします。きょうはモツ煮を作ることで回復をはかっています。

*2 先日のモツ煮レシピで作ってみたよ〜という嬉しい知らせを読者からいただきました。まぁ何とか食えるようです。






2012年1月15日


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一度は仕舞い込んだガラス球と雲母板ですが,夜中に気になってもう一度確かめてみました。クロスニコルで,ガラス球の後ろに雲母板を二枚入れ,片方は固定し,片方を回転させると,目玉模様が変わります。その様子がきょうの画像です。雲母板による偏光の変化を,ガラス球を通して見ているようですね(画像/MWS)。








2012年1月14日


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 筆者のところには,大開口数長作動コンデンサ用に購入した(ウソです)巨大ガラス球があります。それから,スモーク水晶玉もあるので,並んで記念撮影してみました。よく知られているように,水晶玉をクロスニコルで観察すると,目玉がみつかるのです。ガラス球では,歪みが小さければクロスに消光するだけ,歪みがあればやや暗くなるといった感じです。これで水晶玉とガラス玉の区別がつきます。上の画像はセオリー通りです。


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で,偏光をパラレル気味にすると,ガラス球は明るくなり,水晶玉の目玉もコントラストが低くなります。これも,セオリー通りです。でも,こうやって並べてみると,水晶玉とガラス球の違いが一目瞭然なので,教育的な画像ではあります。

はてさて,これで観察を終わってもいいのですが,いろんなことを試す筆者は,偏光バックライトとガラス球の間に,巨大な雲母板を入れてみました。皆さん,どうなると思いますか?






















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なんと,巨大な目玉が発生しました。何でしょうこれは。筆者には,何度見てもこれは木星を思い起こさせます。すごいすごい。偏光顕微鏡でコノスコープを見ているような感じの絵です。誰か,この現象をエレガントに,筆者にわかるように説明してください〜。


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巨大な目玉は,水晶玉の方にも発生していました。


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別の雲母板を入れてみると,別の目玉が発生しました。目玉は雲母板を回転させると同じように動きます。雲母板の複屈折が関係した現象であることは確かです。面白いですね〜(撮影/MWS)。










2012年1月13日


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最近,筆者特製のモツ煮をお試しになった方から,作り方をぜひぜひ知りたい,とのリクエストが来ましたので,ちょっと恥ずかしいですが,書いてみましょう。

豚白モツは市販のパック品を使います。すでに下ゆでがしてあって便利です。生協で売っているものでもいいですし,コラーゲン入り白モツでもOKです。すでに適当なサイズに切ってあるので,このまま使います。このほかに必要なのは,大根,こんにゃく,酒,味噌,しょうが,ネギです。では,作ってみましょうか。

まず小鍋にモツを入れ,モツがかぶるよりちょっと大目に水と酒を入れて火にかけます。水と酒の分量は適当です。1:1でもいいですし,酒がなければ水だけでもできます。火加減もいい加減です。沸いたら弱火にして煮込みます。フタはちょっとだけあけます。

モツを火にかけている間に,大根を用意します。こんにゃく2パック分くらいの大根を短冊切りにします。皮も使います。切り終わったら,鍋に入れます。モツに落としぶたをするような感じで,上に敷いていきます。大根でフタをしたモツはそのまま弱火で煮込みます。

こんどはこんにゃくです。これも適当なサイズに短冊切り的な感じで切ります。切ったら軽くゆでて水を切り,数分程度水にさらしてから,モツ煮の鍋に投入します。これも大根の上にフタをするように載せます。水が足りなくなってきたら適当に足します。

つぎはショウガです。ショウガ味にならず,しかし少なすぎない量を見つけるのがコツです。モツ一パックなら,角砂糖1〜2個分程度でしょうか。これをみじん切りにします。みじん切りにしたら,鍋に入れます。このときは,中央に穴を掘ってショウガを下に埋め込みます。

つぎはネギです。けっこう大きめにゴロゴロ切って構いません。分量は一本の半分くらいでしょうか。ここで使うネギは風味付けに煮込んでしまうのですが,投入は最後です。

さて,ここまでで40分以上煮込んだことにしましょう。そうしたら味噌で味付けです。白みそと仙台味噌を半分ずつ入れることもありますし,手元にあった適当なものを入れることもあります。まだ十分汁気が残っているうちに味噌を溶き,軽く煮込みます。そうしたら汁の味見をして,薄いようなら味噌を追加します。煮込むと味が濃くなりますので,その分を考えて味噌を追加します。

味がちょうどよいとなったら,ネギを投入します。このときは全体をかき混ぜ,フタをして煮込みます。ネギが煮え,汁気がなくなり,味がちょうどよくなればできあがりです。ここまでで60分〜80分経過していれば,モツは柔らかくなっています。ミカンを効かせた七味唐辛子に,白髪ネギでも散らせば,酒の肴として上等です。きょうのような寒い日に,モツ煮で熱燗なんていかがでしょうか(画像/MWS)。



*1 筆者はモツ煮の作り方を一度も読んだ記憶がありません。このレシピは,勝手に考えたものです。たまたま冷蔵庫にモツのパックが転がっていて,たまにはモツ煮でも作るかと,あり合わせの材料で風味を追求していったところ,こんな感じになりました。プロから見れば,だいぶ手順に無駄があるようにも思いますが,けっこう評判がよいので,まぁいいかと思っています。

*2 料理は風味が重要です。いかによい風味を作り出すかが「おいっしい〜」と感じるためのキーだと思っています。最初に水と酒で煮て,柔らかくなったころにショウガでマスキングして,味噌とネギの風味を染みこませるのは,すべて風味のためです。

*3 大根を入れるとほのかな甘味が加わりマイルドな感じになるので気に入っています。また,気のせいかもしれませんが,モツが柔らかくなるように思います。

*4 最初に味付けするとモツがかたくなるので,味付けは後半です。味噌で味付けする場合は,汁気を飛ばせば味がよく馴染むので,コンニャクなども後から入れても問題ありません。

*5 ここで書いたレシピは,主に他人様に進呈するときのものです。この具材で汁気を飛ばせば,常温ではコラーゲンでかたまるので,ジップロックで安心して運べます。自宅では,コンニャクの代わりに豆腐をつかうこともあります。ゴボウが入ることもあります。汁気を残すこともあります。






2012年1月12日


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研磨がむずかしい鉱物はいろいろありますが,筆者がとくに難しいと感じたのが透明方解石です。割って作った方解石の場合,表面はそれなりにきれいなのですが,段差がところどころにあって,複屈折のデモを行うにはちょっと見栄えがしません。それで表面を平らにしようと思って,砥石で平面を出し,砥石目を細かくしていって,最後はきれいにラッピングと思ったら,いつまでたっても透明になりません。最終的には耐水ペーパーの#5000番でなんとか決着をつけました。

きれいにならない理由がわかったのは,それからしばらくしてのこと。ふと方解石表面を顕微鏡で覗いてみれば,そこには大量の微小な劈開面が見られたのでした。ひっかき傷ができるような力がかかると,一ヶ所で劈開が起きて,それが雪崩のように広がっているところもあります。また,硬いもので押して研磨した場所では,研磨の傷に沿って結晶が剥離しているように見えるところもありました。それらがきょうの画像です。金属顕微鏡,偏光(クロスニコル),400倍の撮影でこれですから,研磨がいかにデリケートなのかがわかります。耐水ペーパーでうまくいったのは,柔らかい紙に小さな研磨材が乗っかっていて,傷や剥離を生じにくいからでしょう(画像/MWS)。



*1 筆者はむかしから,貝殻のつや出しにはセーム革とWAの組合せで好結果を得ていましたが,その理由もわかった気がします。

*2 たぶん石膏も同じ方法で研磨できるのではないかと想像しています。








2012年1月11日


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いつも楽しく拝見しているdoubletさんのページに,驚異的な画像が出ていて何度も見ています。銅の針状結晶を含んだ石膏の画像です。その美しさもさることながら,両者が同時期に成長したとのことです。不思議です。いったいそれはどのような酸化還元雰囲気の中でどういった物質供給が行われたのかと,あれこれ想像してみても,どうしてもわかりません。化学屋さんなら頭がぐるぐると回転しそうな題材です。なんじゃコリぁああーという感じです。

あわてて手持ちの石膏2本を眺めて見ましたが,そんな面白いことになっているはずもないのでした。。上の画像は手持ちの一本,透明石膏をクロスニコルで撮影したものです。石膏が偏光性を持つことがよくわかります。次の画像は偏光フィルタをパラレル気味にして撮影したもので,この石膏の偏光性が一様でないことを示しています。結晶成長の方向が変わったらしい,縦のラインを見ることができます(画像/MWS)。



*1 この石膏はかなり透明度がよかったので,光学材料用に買っておいたのでした。検板とか,インチキ干渉顕微鏡を自作できないかとか,いろいろ考えています。

*2 画像にモアレが出ているのは,パソコンの液晶モニタを偏光光源として使っているからです。 (追記 1/11,23:25)恥ずかしいので差し替えました。モニタと石膏結晶の間に拡散板を挟んで撮影し直しました。

*3 doubletさんがさっそく解説してくれました。双晶と解釈していいのですね。ありがとうございます。








2012年1月10日


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東京湾の表層に漂うプランクトンを集めて低倍率で検鏡すると,こんな感じです。1月初旬のサンプルですが,ツノケイソウ(Chaetoceros)がメインになっています。画像に見えるような,細いツノ(刺毛といいます)もガラス質です。さすがは珪藻だけあって(?),ガラスで細胞をつくりガラスの刺毛で水を受け止めて浮いているのです。2009年にも同じ頃にサンプリングしましたが,このときはSkeletonomaがメインでした。季節が同じでも,出てくるプランクトンは異なることがあって,不思議です。今年のサンプルは風が強い日に採取したこともあって,鉱物粒子が多量に混入しています。これは,護岸からプランクトンネットを下ろしていることとも関係があります。海面が荒れていると,護岸に付着していた鉱物などがはがれ落ちてネットに入り込んでしまうのです。きれいなサンプルが採取できたら,プランクトンの形を崩さぬまま封じた標本ができないかと思案中です(画像/MWS)。








2012年1月9日


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ベランダに溜めておいた落ち葉を集めました。東京にも大量の放射性セシウムが降下しましたので,雨のあたるところに置いていた植木鉢は汚染され,排水溝近くに置いたアロエが放射化していたことはすでに述べました。とうぜん,落葉も放射線を発しているはずなので,すべて枯れて落ちるのを待っていたのです。掃き集めて買い物袋に半分ほどの量となりました。上の画像のように,フカフカの落ち葉に測定器をのせると高い放射線が検出されるという,見たくもないようなこととなっています。バックグラウンド(下の画像)よりもはるかに高く,明らかに,買い物袋の中身が放射線を発しています。この内容物は,

・ヤマノイモの枯葉,ムカゴ
・ツユクサの枯葉
・サルナシの枯葉
・モミジの枯葉
・ブルーベリーの枯葉
・溝にたまった土

となっています。溝の土(泥)は,昨年9月に一度かき集めていてきれいに掃除しました。なので,それ以降に新たに生成した土ですが,量的には多いものではありません。土も放射線を発しているでしょうが,主な放射線は枯葉が発していると考えて間違いないでしょう。

関東各地で,落ち葉焚きが中止され,東京都内の保育施設でも,たき火で焼き芋を作る恒例の行事が中止されたと聞きました。当サービスから近い文京区根津では,小学校の落ち葉で作った堆肥から1500ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたとのニュースも報道されていました。都内でもこの有り様ですから,栃木から福島にかけての高レベル汚染地域では,どんなにひどいことになっているのでしょう。新年を迎えても放射性物質は減るわけではありません。低線量でも,なるべく被曝しないように,国民的な取り組みが必要だと感じます(画像/MWS)。








2012年1月8日


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輝度差のある物体を暗視野法で表現するのはけっこうむずかしいです。カメラや物体にもよるでしょうか,オートでポンとシャッターを切って,肉眼によるイメージと同じになることはまずないでしょう。何らかの照明上の工夫や,画像処理が必要になってきます。きょうの画像はカラスアゲハのハネですが,黒の鱗粉と緑に輝く鱗粉の輝度差が大きすぎ,写したままの画像では黒の鱗粉がつぶれてしまっています。この画像をもとにペイントショッププロ(ver.8)という古いソフトを使って,

・ガンマ補正(+2.5)
・ぼかし(ガウス,強度1)

という画像をつくり,その画像と元画像を合成(平均化,バイアスゼロ)して得られたのが下の画像です。最終的に縮小(加重平均)してアンシャープマスクを弱く(半径0.75,強さ80%)かけています。これで見た目に近いイメージになりました。『本日の画像』では,多かれ少なかれ,このような画像処理を施して,なるべく見た目に近い絵を皆様にお届けしています(画像/MWS)。








2012年1月7日(2)


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あれこれ検索していたら,安藤はるみ氏のページに行き着きました。共産党系の方々は原子力の問題点についてとてもよく勉強していていつも感心します。上の画像は安藤氏のページの一部ですが,マスコミの最先端で原発推進を担う田原氏の,腹の底が覗けるような記録になっています(画像/安藤はるみ氏のサイトからスクリーンショット)。



(追記 1/7,23:45) 安藤氏のサイトはasyuraから辿り着きました。このサイトには,この日の田原氏の講演料が110万円であることが明らかにされています。原発マネーを頂戴して講演するわけですから,原子力発電に反対するような方々の発言には真面目に答えず(ココがポイント,議論の土台にはのせないのです),ハエを追い払うがごとく,目の前から消し去るのです。こうした即興的な技術に優れた田原氏は,さすがプロだけあって,なかなか巧みな受け答えです。依頼に忠実な仕事ぶりです。








2012年1月7日


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東京湾試料は現場で生物活性を落としたものも作成しています。やりかたはいろいろあるのですが,今回はpHを落としています。これによって動物プランクトンによる摂餌は停止します。珪藻は被殻がケイ酸でできていて,このケイ酸という物質はアルカリに溶けやすいので,海水中(pH〜8.2)ではすぐに溶けてしまうのです。なのでpHを下げると珪藻が溶けにくくなります。しかし海水の成分であるナトリウム,カリウム,カルシウムなどのイオンは,いずれも珪藻の被殻を溶かす働きをもっていますので,これらの成分も早めに取り除いておくといいのです。なので,サンプリングして,pHを落として,沈殿を分取して,精製水で洗う,という化学実験の単位操作が必要になってくるわけです。

上の画像は試料中に入っていたRhizosolenia setigeraという珪藻です。被殻がきわめて薄く,すぐに溶けてしまいます。こういった珪藻を標本としてきれいに残すには,珪藻学の知識は役に立たず,無機化学の知識が役に立ちます(画像/MWS)。








2012年1月6日


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CH3CH2OHをいち早く酸化して最終的にCH3C00Hに持ち込むために,深呼吸しながら夜の街を歩いていると,んじゃコリャ(;゚Д゚)という通りに出ました。まぁ,いっけん普通の通りなのですが,街灯が普通でないのです。演色性が良すぎるのです。輝度も高いのです。ウチに持って帰りたいのです…。  どうみてもメタルハライドランプです。いちおう,簡易的にでも確認しないと,信頼性の高い記事で定評のある(^^; 『本日の画像』に書けませんので,デジカメと直視式のプリズム分光器を持って,CH3CH2OHを大気中から取り込んだO2を利用して酸化するついでに,もう一度見に行きました。見事な演色性で(きょうの画像),きれいな連続スペクトルです。うーむ。

筆者がこの通りに住んでいたら,窓に大口径コレクタレンズ(望遠鏡がいいですね)を取り付けて,光源像を一度光ファイバに送り,巻いた光ファイバのなかをぐるぐると通してスクランブルして(ムラをなくす),射出側の断面を顕微鏡光源として使うだろうなぁと思いました。輝度も高く,演色性もよく,夜中タダで使える光源なんて,これ以上素晴らしいものがあるのか?と思うほどであります。見た目は少し黄色っぽいですが紫も赤もきちんと含まれている光源なので,色再現性はいいのです(画像/MWS)。








2012年1月5日


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きのうの試料はさっそく検鏡したかったのですが,結局のぞけたのは日付が変わる頃になってしまいました。しかし冷蔵庫のチルド室に保管したかいもあって,珪藻は元気なままでした。氷温室に保管すると,東京湾試料(15℃〜)のような温かい試料中の動物プランクトンは活性が落ち,摂餌圧が低下します。それで珪藻が食われないのです。画像は上から,スケレトネマ属,タラシオシラ属,キートセロス属の珪藻で,いずれも東京湾で普通に見られる分類群です。12月試料の100倍以上の濃度になっていました(画像/MWS)。








2012年1月4日


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3日はことし初サンプリングとなりました。東京湾サンプルをつくりたいのですが,先月はいずれもダメな試料で,再々挑戦となりました。正月休みで行楽客も多く,周囲は凧揚げやモデル撮影会などで賑やかでしたが,筆者は黙々と強風の中をネット引きでした。先月よりは珪藻が増えてきているように見えましたが,さて,どうでしょうか。いっけん同じように見える海も,微生物を見てみれば毎回違う内容で,生態系の複雑なネットワークを垣間見る思いです(画像/MWS)。








2012年1月3日


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透明体を透明だと認識するには,その物体を透けてきた光が見える必要があって,さらに,その物体の表面で反射する光も必要で,その両方の光が同時に認識されることによって透明という感覚が生じているような気がします。珪藻は言うまでもなく透明体ですが,透過明視野で観察すると,物体の表面で反射する光が希薄なので,透過光を観察していても,心理的には透明という感じがしません。暗視野光束を混ぜて偏斜照明にすると,輪郭がキラキラして,透明体という感じがしてきます。恐らく,透明,あるいはクリヤーな感じというのは,経験によって獲得される感覚なのかもしれません。きょうの画像は,落射暗視野と透過明視野の同時照明です。反射光と透過光が適当に混ざっていますが,反射光が輪帯照明で均一に当たっているので,あまり透明感は出ていない感じです。透明感を生じるには,暗視野光束が片側から当たっていることが必要な気がします(画像/MWS)。








2012年1月2日


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正月くらいは悠然とした気分で昼寝でもという希望がありますが,実際に悠然とできるのは4月頃が多く,年末年始は何だかんだで忙しいですね。そのうちに年度末に突入していくという現実があります。今年もさっそく残った作業を片づけ始めています。昨年から残した作業がいくつもあるので,はやく終わらせて,心の新年を迎えたいものです。画像は,そんな筆者の気分も知らずに,ゆうゆうと餌拾いしているカモです。くちばしを十数ヘルツくらいでブルルルとふるわせて水面を探索しています。なので,カモのブルルルでできた波紋が細かく現れています。うっかりすると見過ごすところですが,画像が読める人は,この画像をみて,カモのくちばしが震えていることを見抜くでしょう(画像/MWS)。








2012年1月1日


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筆者は年末恒例大忘年会を楽しみに生きているわけですが,今年も日生のカキにつられて面々が集まり,大忘年会となりました。昨年は南極に向かっていて参加できなかったメンバーも北海道より飛来し,南極の画像を大量に持ち込んでスライド上映会となりました。筆者はこの面々とは一部小学校,ほかは高等学校からつきあいが続いていますが,中年にさしかかる頃から,それぞれの持ち味や得意分野がさらに発揮されてきて,タダでさえ面白い連中がさらに面白い奴らに進化して,毎年,あまりの面白さに約半日の大忘年会もあれっと思う間にお開き時刻となるのです。

今年は久しぶりに深酒してしまい,このまま寝るのは大変危険でしたので,ふらふらと明け方近くまで近所を歩き回り酒を抜きましたが,翌日もなんとなく気分がすぐれずに,十数キロ歩き回ってなおしました。酒が残ったときの最もよい治療方法は,水を飲みながら歩き回ることです。いまから20年近く前に発見しました。

そういうわけで,気分よく新年を迎えることができました。皆様,今年もどうぞよろしくお願い申し上げます(画像/酒井誠至先生提供)。








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