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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2017年10月31日




こんな鮮やかなものもたまに見つかります。これもれはHyalodiscusのなかまなのかな,と思いますがよくみていません。色が鮮やかになるものは,うんと薄っぺらいか,全体に規則的な構造が乱れずにあるか,格子構造のサイズが光の波長に近いのか,などいった要素があるような気がしますが詳しいことはわかりません。厚みがあるものはだんだん白っぽくなります。

空気マウントでは分解能的には不利で細かいところが見えなくなりますが,こういった乾燥時の姿も面白いので供給できないかと考えたこともあります。けれども,チリがつかないようにカプセル構造にして,その内部が曇らぬようにして,さらに珪藻も動かないようにする,という課題を考えると,挑戦に見合う価値がないとの答えが出たのでやめています。また,乾燥時に派手な色が出る珪藻がある一方で,封じないと鮮やかな色が出ないものもあって,乾燥時だから色が鮮明ということがないのも,取り組まない理由です。

ということで,相変わらず珪藻をきれいに洗って,透明な基板にのせて透明に封じて,完全黒バックをめざすのです(画像/MWS)。








2017年10月30日




これはHyalodiscusのなかま。ドラヤキケイソウ属の名前がついています。まだ珪藻在庫の状態で,相模湾東部(だったかな)のサンプルから拾っておいたものです。乾燥状態での撮影ですが,封入標本とくらべても,それほど変わらないそれらしい姿に見えています。でもよくみてください。中央ちょっとしたに,同心円状のリングが見えています。これは珪藻被殻の外面が平面ガラスと接触している部分にできたニュートンリングなのです。このリングの形をみると,この珪藻はとてもきれいな球面をしているのだろうな,という感じがします。顕微鏡でのぞく光学現象ですが,こんなものを発見するのは仕事上のちょっとした楽しみだったりします(画像/MWS)。








2017年10月29日




放散虫は生きているもの(現生)を集めるのがとても大変なので,堆積物などの化石を処理して得ることがほとんどです。ということは,現在残っている骨格だけを見ていることになり,保存状況によっては一部が欠けていたり,溶解したりして失われることになります。また処理によっても影響を受け,強く処理すれば,ふんわかしている部分は消えてなくなることもありますし,長い突起や薄いガラスのカプセル部分などは吹き飛ぶこともあります。

こういったことがあるので,なるべく保存の良いサンプルを入手し,それを可能な限りやさしく処理をするということが重要になるわけです。しかしマイルドに処理すると今度は鉱物が落としきれずに半分埋もれたような形になっていたり,穴ぼこに微粒子がぎっしり詰まっていたりして,泥まみれのような見た目になります。ここのバランスをどうするかはとても難しいところです。当サービスでは,「輝き」を大事にしていますので,多少強めの処理をして,その代わりに大量の処理を行い,そこから破損度合いの少ないものを拾い出す,といったことを行っています。

しかしそのような方法では回収が難しいものがいることも事実で,たとえばきょうの画像のようなものは,スポンジの部分がごっそりと外れてしまうので,強い処理ができません。堆積物がぼろっと崩れたような断面から,ぽろっと剥がれ落ちたようなときに良好な個体が出てくるので,それをひたすら探して,水に浸したまま一個一個回収していくのです。まともな人間のする仕事ではありません(^^; (画像/MWS)。








2017年10月28日




身の回りの自然とながく戯れていると,そこいらへんの石ころに入っている放散虫を見ても大喜びという感じになるのだけれども,放散虫? むしなの? という方々への最初の一歩はなんといってもピュアな現物に勝るものはないでしょう。きょうの画像はバルバドスの放散虫でマウント前のもの。この画像は「放散虫です」と説明してどこにも間違いがありません。情報量が放散虫100%だからです。もし周囲に鉱物やチリなどがたくさん存在していたら,放散虫を紹介しているつもりでも,視覚情報としては「放散虫+鉱物+チリなど」なのです。この点はあまり意識されませんが非常に重要なことです。視覚情報は拒否できずにすべて入力されますから,「放散虫」と説明されたところで,鉱物やチリの印象も同時に入ってしまっているのです。最初の一発目で完全にピュアなものを見たならば,「そのものの印象」が記憶されます(画像/MWS)。








2017年10月27日










多摩六都科学館がすてきなパンフレットを発行している。家人がもらってきたので見てみると多摩川のチャートと放散虫のおはなし。こういう身近な話題を採り上げるところはさすがです。地質図ものっていてとても参考になります。誰でも多摩川や周辺地域に出向いて石ころ探しができるでしょう。

チャートはそれほど珍しくないので,都内でも多摩川周辺ならふつうに見つかります。たとえば画像二枚目のような感じで,赤い石ころとして,小石がたくさんある河原で探せば見つかることでしょう。これには放散虫が入っているのですが,当たりはずれ?のような感じはあって,顕微鏡でみれば放散虫ゴロゴロのものもあれば,うーんよくわかんない…というものもあります。多摩川の場合は鮮明な赤色でなるべくつるつるしているものを探すと良いような感じもしますが,ほかの石ころを精査したわけではないので真相は不明です。

顕微鏡で見ると赤色の部分はたぶん,鉄などを含んだ細かな堆積物粒子のようです。そこに放散虫がめり込んでいます。石英化しているようなので,硬いでしょうね。フッ化水素で処理すれば取り出せますが,面倒ですし,危険な薬品は使わないのが当サービスの仕事法でもあるので,外側から眺めるだけにしています。このくらいのサイズの放散虫は,レイメイ藤井のRXT203で見えます。ですからRXT203を持って石拾いに行けば,歩留まりがあがるかもしれません。

それにしてもまぁ,筆者はまったく進歩しないと呆れます。何しろ最初の趣味?は石拾いで,小学校にあがる前くらいだったかと思います。変わった石ころを拾っては溜め込んでいました。チャートを知ったのもその頃で,いろんなチャートっぽい石を拾っては木箱に入れていました。それから気が遠くなるような(^^;年月が過ぎ,中年オヤジは未だに同じようなことをしているのです…。これがじんせいの現実です。あの子どもの頃にRXT203があったら,もっと面白かったんだけどなーと,遠い目になったりもするのです(画像/MWS)。








2017年10月26日




ここのところMWS応用光学研究センターで集中的に仕事。といってもいつもの顕微鏡デスクですが。。面倒な案件が山積みになっていると,落ち着いて珪藻いじりができません。それで宿題は可能な限り先に片づけるのです。しかしそうすると巨大隕石のような宿題が落ちてきて,前より忙しくなるという悪循環。どうにかならんのか,これは。顕微鏡デスクがこんな状態では標本作りどころではありません(画像/MWS)。








2017年10月25日




宇宙っぽく表現できた珪藻。コンデンサNA=1.2-1.4,対物NA=0.55。暗視野コンデンサのNAは大きく,対物レンズのNAを小さくするとカラフルに色が見えます。やったことのない機材の組み合わせで検鏡すると見たことのない色が出ることもあります。これもその一つの例(画像/MWS)。








2017年10月24日




選挙が終わったのでひとこと書いておきましょう。現政権が支持されたということは, こちら のような結果が支持されたということでしょう。つまり主に富裕層が投票に行ったと解釈すればいいのでしょうかね。

現政権は,こちら とか こちら で見られるように,教育内容を減らし続けた文科省を放置し,各界の声明にも耳を傾けず,40年にわたって日本の教育を破壊し続けてきました( こちら とか こちら )。

このような教育政策を歓迎して現政権に投票した人たちはたぶん,飼い慣らしやすくダマされやすい国民の方が非正規雇用で搾り取るのが好適だとの認識なのかもしれません。これからの子どもたちも,これまでと同じように,公立学校に行ってもまともな授業を受けさせてもらえず,十分な時間も確保されていない時間数の中で,能力が不十分な教員に教科書の受け売り教育をされて,諸外国と比較してまともな知識も得られないまま世の中に出ていくことになるのでしょう。

若い人でも現政権の支持が多いと聞きますが,きっとその若い人たちは,富裕層出身なのかもしれません。私立学校に通わせることができて,困ったときにはいつでも親世代から融資をうけられるような条件で育ってきたのであれば,国家の教育への投資は関心事ではないでしょうし,大企業が儲かって役員への配当が増えることこそ,自分たちが富むことになるので,野党には投票したくないのかも…しれません。

土建産業の方々は,コンクリート産業を発展させてきた現政権を支持するでしょうし,それは立場上とうぜんのことです。あるいは大企業の経営陣であれば,法人税を倍増などということは決してやらない現政権を支持するでしょう。世の中はいろいろな立場の人たちがいるわけですから,それはそれでよいのです。ただ,全体の構成人員比率があまりにも大きく偏っていると,気が付いたときには国家全体が座礁して大きく傾き,やがて没するかもしれません。そこが心配ですね。

しかしまあそれにしても,選挙に行かなかった人たちは無責任ですね。選挙に行ったところで,まともに勉強して的確な判断ができるのかといった根本的な疑問もありますが,何もしないというのは,義務を放棄することと引き替えに投票分の労力を節約したわけでこの点だけでも狡猾です。投票に行かなかった人は自動的に翌年の国民健康保険税を20万円増にすればよいと思います。ぜひやってくれませんかね。

画像はそんな話題とは関係のない仙台のハト。食えないものをつっつくときは苦々しい顔をしているのですね…(画像/MWS)。








2017年10月23日








東北の旅からの帰りはもちろん仙台朝市。朝はまともに開いていない朝市ですから昼に寄るのです。するとお魚がぴかぴか輝いているのです。仙台からイワシと赤アジ(オアカムロと判定して購入)を買って帰るのも何なんだけれども,東京ではお目にかかれない品質なのです。同じ魚なのに違う味なのです…ので気にせず購入。あとはまだ小さかったけど,生のメカが置いてあったのでおためし。帰宅してからもなお嬉しさが続く。これが東北旅行の醍醐味でもあるのですー(画像/MWS)。








2017年10月22日




ついに ターャジス の捕獲に成功!(^o^)v  場所は仙台市内,一番町です。これで九州地区に続き東北地区でも捕獲。昨年,京都市内で取り逃がしたことが悔しく思い出されたりもします…(画像/MWS)。








2017年10月21日




秋の風物詩となりつつある,藤原財団のナチュラルヒストリーフォトコンテストの応募受付がはじまっています (こちら) 。どこかの光学機器メーカーさんのように,けばけばしいものを好む審査委員がいるわけでなく,じつに誠実に写真一点一点を吟味して選んでいる印象があります。応募作品もミクロ,マクロ,風景ありと,いろいろですがどこか懐かしさを感じる素敵な作品が多い印象があります。まだ時間はたっぷりありますので,皆さんも応募してみてはいかがでしょうか。ちなみに,筆者が最も気に入っている作品は こちら です。何か胸を締め付けられるような昔を思い出すような情景です。

さてきょうの画像はそんな話題とは特に関係のないナラタケ。どこに生えていたのかというと,仙台城の直下です。伊達政宗も踏みつけたであろうお城の地面から,この周囲一帯に菌糸を張り巡らしているであろうナラタケが,折良くひょっこりと顔を出したのでした。このきのこ,とてもよいダシが出るのです。酒で蒸してしょうゆで味付けするだけで,完璧なうまさになります。持って帰ればよかったかなー(画像/MWS)。








2017年10月20日








仙台に行きたかったよう,青葉城に登りたかったよう,という人がいるかもしれませんので,青葉城のパノラマ画像を。三脚も持っていきませんでしたし,パンラマ用のカメラ,レンズも持っていかなかったのでひどいツギハギの画像ですが,まぁ雰囲気くらいは伝わるかと。大きな画像は こちら にありますので,青葉山から望む仙台市街の様子をどうぞ(画像/MWS)。








2017年10月19日




学会旅行等に顕微鏡を持ち歩くのは,ごくふつうのことでこれまでも携帯顕微鏡H型や,千代田のポケットマイクロスコープなどを各地に連れて行ったりしていました。しかしレイメイ藤井のRXT203,RXT150が登場してからは,この安価なプラスチックの顕微鏡が,旅行のお供として主力の座を狙いつつあります。何しろ,RXT203は大型珪藻なら見えてしまうのです。そこにいる珪藻群集がキンベラなのか違うのか,大まかにはわかることもあります。そしてまた,化石拾いなどであれば,たとえば放散虫サイズなら問題なく見えるので,そこいらへんに転がっているチャートを拾ってみて,まずRXT203でのぞいてみて,放散虫が粒々しているようなら拾ってくればいいのです。

今回の学会参加では,RXT203とRXT150を使って,珪藻標本の回覧をやってみました。落射暗視野にできるので,倍率は低くてもキラキラしてガラスっぽく見せることができます。懇親会の席上で回覧したら,とても喜んでくれた方もおられ,筆者としてもうれしい時間だったのでした。標本を持ち歩くときは,Whatman105も当然持ち歩きます。画像には写っていませんが溶剤の小瓶も持参です。そしてFontax TaxalのNO.3は,たとえ用事がなくても手元になければなんだか不安,というような代物ですから連れて行くのです(画像/MWS)。








2017年10月19日(2)






18日は来客対応で顕微鏡の午後となりました。当室にはいろいろな方がお見えになるのですが,先週は大企業のエンジニアお偉いさんかと思えば,こんどは映像関係の方と打ち合わせ等となりました。なかなかめまぐるしい日々ではありますが,数々の障壁を乗り越えて当室にまでお越し頂いたわけですから,「珪藻をみた人」を増やさねばなりません。いらした方は,仕事ではじめて珪藻のことを知ったとのことで,当サービスのハイレベル画像はもちろんご覧頂いていましたが,顕微鏡では見たことがないようでした。

そこでまず,19世紀のライツ顕微鏡で珪藻の姿をご覧頂き,20世紀半ばのニコンS型暗視野でご覧頂き,20世紀後半のオプチフォト微分干渉で精妙な姿をご覧頂きました。さすがは映像関係のお仕事をされているだけあって,使ったこともない顕微鏡を手慣れたように操作していて感心しました。この小さな生き物によい印象を残して頂けたらよいなぁと思う次第です。

画像は,そんな話題とは何の関係もない東北シリーズ。沼にいく途中でみかけた何気ない農村風景なのですが,筆者にとっては,こういった風景はグッとくるものがあるのです。歩きながら全身が活性化していくのがはっきりわかります。こんな雑木林を見ると,それだけで来た甲斐があった,そんな気分なのです(画像/MWS)。








2017年10月18日








筆者が仙台からまっすぐ帰るはずはありません。子どもの頃からたびたび里帰り的に訪れてきた場所ですから,学会の機会を利用して秋の息抜きにするのです。講演翌日は特に予定も入れずフリーにしていたので,昼までぐっすりと寝ているつもりだったのですが,不眠病の発作がおきてほとんど寝ることなく朝を迎えたのでした。横にはなっていましたが徹夜に近い状態なので,宿にこもっているとすぐに昼夜逆転してマズイことになります。そこで強制的に外出して一日中運動をすることによって,寝ないまま夜を迎えることにしました。

そこで考えたのが仙台方面の沼調査です。サンプリング道具一式は持ってきています。何かよさげなものがあれば採集も可能です。早速パソコンで地図をチェックして,仙台駅から北方向に歩けば沼があることが判明し,地図なしでカンで歩くという無謀な散歩がはじまりました。地図は頭に叩き込み,何度も迷いながら,それでも目的地に着くという方法が,土地勘を手に入れる最良の方法なのです。

小一時間で着くはずのところが,100分もかかってしまいましたが,何とか与兵衛沼に到着。沼の方向にちゃんと歩いているのに,沼にアプローチできるところがなく,ぐるぐると回っては引き返し,えらい時間がかかりました。画像一枚目は,ようやく着いてホッとしたところの眺め。風光明媚地区になっているらしく,まぁそれなりの眺め。だけれども水際にはほとんど近づけません。オニギリにパクついて次の場所へ。ちょっと離れた大堤公園にも沼がある。それが画像二枚目。ここも厳重に立ち入り禁止。

行くところがなくなってしまい,とりあえず仙台駅まで戻ることにする。行きに余計な時間がかかったのは,沼にアプローチできる場所を確かめなかったことが原因。沼の近くまではすぐに着いたのに。。しかし帰りは別。多くの自動車が仙台方向に流れているので,自動車の動きを見ていれば最短距離で仙台に戻れるはずです… ということでクルマの通りに歩いていくと,58分で無事に仙台駅近くに到着。まだ14時過ぎ。ここで宿に入ると寝てしまうかも。野菜ジュースを補給して再度出発。

こんどは仙山線で広瀬川でも見ようかと乗車。適当なところで降りて,川に行こうかなと思ったら,徒歩圏内に沼があることが判明し方向変換。そうして『クマ出没注意』という恐ろしげな看板を見ながら辿り着いたのが画像三枚目。これはなかなか素晴らしい風景。とても静か。紅葉が進んだらさぞかし見応えのある眺めなんだろうと思いつつ,どーしてサイカチ沼という名前なんだろうと思案。周囲はイノシシの猛攻によって掘り返され,その掘り幅がスゴイもので,一目で巨大なイノシシとわかるサイズ。頼むから出てこないでくれよと思いつつ駅までダッシュで戻ります。結局この日は20kmくらい歩きました。

池や沼の水際は,スリレラやスタウロネイス,ピンヌラリアが見つかることが結構あって,いろいろなところのサンプルを見てみたいのですが,都内でも地方でも市街部に近いところは厳重に管理されていてなかなか自由にサンプリングというわけにはいかないようです。でも,いっときの沼めぐりさんぽは,心忙しい日々の合間に,ちょっとしたオアシス的な時間だったのでした(画像/MWS)。








2017年10月17日






学会関係の仕事を一件こなしました。日本海洋学会の「海洋学を活かせる進路」というナイトセッションへの講演依頼を拝命し,確かに筆者は海洋学の経験を活かして仕事をしていることもあって,引き受けたものです。講演時間も40分近くもらえて,場所は秋の東北(仙台・青葉山)ですから断る理由がありません。

講演内容は,不運な人生を歩み続ける筆者の,「全米が泣いた」ようなストーリー展開から,珪藻が人々の関心を集めるに至るまでの,過去20年間をざっとまとめたものとなりました。さすがに準備が大変で,また大学公募に落選し続けた日々の資料を引っ張り出して読み直したりと,追憶の日々のような資料作成となりました。しかしふしぎなことに悪い気がしません。たぶん今の仕事が自分に合っているからでしょう。

講演では主に女性を中心にポスドクの方などがお越しになり,また筆者自身に興味がある方々もいらっしゃいまして,熱心に聴講していただきました。大変有り難く,感謝申し上げる次第です。筆者は夜行性生物なのでナイトセッションは大変有り難く,ここ数年の学会講演でも最良のコンディションで行うことができました。講演後は仙台駅前で懇親会となり,母校の先輩と一緒に楽しい歓談の時間となりました。宿には午前様すんぜんに戻りました。

本ページでも,研究者(研究することで給与所得を得ている人)でもないのに,年に三回の研究発表はキツイと何度か記してきましたが,今年も春の微化石研究集会,夏の顕微鏡集中講義,秋の依頼講演と結局続くことになりました。これらの時間は収益をほとんど生み出しませんので,良い経験にはなるのですけれども,売上げ的にはきびしいものです。まぁ,季節毎の遠足と思えばいいのですかね。今年はこれ以上,急な仕事の割り込みが来ないことをひそかに願いたいと思います(画像/MWS)。








2017年10月16日






これまで信号機はたぶん,数十万回は見ているはずですけど,こんなものははじめて見ました。筆者の人生では出現確率10万分の1以下です。あまりのことに目を奪われて,これを理解しようとしているうちに車に轢かれてしまうのではと思ったほどです。設計の意図がまったく理解できません。どう考えても無理があります。いったいぜんたい,どうしてこんなものを設置し,それを相当な年数維持してきたのでしょうか。尽きない疑問に,これから近くに来るたびに見に行ってしまいそうです(画像/MWS)。








2017年10月15日




これは先日の物性評価のときのようす。主力の顕微鏡を並べ,各種のコントラスト法と撮影ができるようになっています。位相物体の可視化が目的なので,必要なコントラスト法は多岐にわたり,斜入射,位相差,偏光,微分干渉などのほかに,シュリーレンもできるように準備していました。電子工学系の材料評価なので,ふだんの仕事とは何の関係もない分野ではありますが,なぜかある程度の対応ができることがふしぎです。

この不思議さは,たぶん,若い頃にたくさん勉強しろといったことと関係があるのかもしれません。無機化学が好きで高校の頃はよく専門書を読んでいましたし,仕事に直接の関係もないのに応用光学の本も『光の鉛筆』を中心にだいぶ読みました。そして数年前には半導体研磨の本なんて,刃物研ぎに似ていて面白そう(笑)などという感じの動機によって,不可思議な表面化学の世界を垣間見たりもしていました。そういった経験の断片があって,珪藻標本屋さんが物性評価の相談に乗る,といった結果を招くのです。

相談に来たお偉いさんは,大変な専門家で実業家でしたので,何の遠慮もなく専門用語で襲いかかってきました。もちろん理解が及ばない部分も多かったですが,しかし断片的にでも理解できる部分も多々あって,過去のお勉強の甲斐をしっかりと感じることとなりました。そういった瞬間というのは,何となくうれしいものです(画像/MWS)。








2017年10月14日






少し前に,Nikon Small Worldの審査結果が発表になっていました(こちら)。まぁ,相変わらずのケバケバしさ中心に選んだ審査結果で,顕微鏡の技術や標本製作技術などは二の次といった,このコンテストの本領が発揮されている気もします。毎年審査結果をみて,「下品」と思うのですが,やはり今年も下品ですね。一つ一つの作品はどれもすぐれたもので,技術的にも素晴らしいものもありますが,全体として選ばれたものが下品に見えると言うことは,審査委員の頭の中が下品ということを示しているのでしょう。あるいは,メーカーからの圧力があったのかもしれませんが。。

18位にイカリナマコの骨片が入選していますが,骨片を偏光で撮影し,ちょっとビニールか何かを挟んで背景色を変えただけで入選なのですから,応募した本人も驚いているかもしれません。要するに審査委員の目にとどまるように,できるだけ彩色をきつくして,審査委員の専門分野から外れた,彼等の見慣れないものを提示するのが有効なのかも…と思ったりもします。応募を考えている人は参考にしてください(笑)。

さて文句ばかりを言っていても仕方がないのでストック画像からナマコの骨片。マナマコ系の骨片ですが,炭酸カルシウムが有機膜の上に成長して再び有機膜に挟まれ…といったプロセスがあると,3月の微化石研究集会で教わって電子顕微鏡画像も見せて頂いたので,それなら見えるはず!とわかりました。帰宅後にさっそく手持ちの骨片をイメージングしたのでした。ニコンのコンテストの審査委員には,この画像のレベルはたぶんわかんないでしょう。理解してもらえない審査委員に画像を見せたところで猫に小判,豚に真珠で,これほどもったいないこともありません。当サービスをながねんご覧頂いている,本ページの読者の方々にご覧頂くのがいちばん良い方法です(^_^) たぶん(画像/MWS)。








2017年10月13日






だいぶ昔に買って,あまりの色の青さに使い途がなかった多灯LEDライトを改造しました。43個のLEDを白→電球色に交換といった内容で,色温度を下げて赤の発色をよくして演色性の向上を狙っています。この多灯ライトは三段階にLEDの点灯個数を変えられるので,スイッチ一つで色温度も替えられるようにしてみました。それがきょうの画像で,温かみのある白色照明と,やや青みがかかった白色照明の二通りを示しています。ちょっと緑成分が足りない気もしますが,そこいらへんに転がっている白LEDのライトよりも遙かにまともな演色性です。購入して少なくとも6年以上放置されたLEDライトがようやく本格的に「機材」に昇格しました(画像/MWS)。








2017年10月12日








12日は急な訪問客で光学実験の午後となりました。工業系材料について光学的な側面からの評価をお願いしたいとの内容で,分光会社の代表から連絡が入り,エンジニア二名と材料評価を致しました。筆者はながねん位相物体のイメージングを続けていますから,位相物体の可視化に関してはそこいらへんの人よりは経験があろうかと思います。材料を当室の可視化設備でチェックしてみることは,大学等の専門の研究室よりは劣るだろうけれども,概況をつかむには意味もあるだろうと思います。

で各種の顕微鏡やコントラスト装置,カメラ類が並べられて検討を続ける時間となるのです。忙しいときに限って急用が割り込み,それを断るとさらに忙しくなるので引き受けて,そうしていつも時間のないままに一年が暮れていくのです。。

さてきょうの画像は前日に採取した水浸対物テスト用の河川付着珪藻。コメツブケイソウ(コッコネイス)の仲間で,まだ生きています。水マウントで,0.17mmのカバーグラス下,水膜100μmくらいの底に沈んでいるものをDICで撮影しています。水浸対物レンズならではの画像で,油浸対物レンズではコントラストを生じませんので見えません。画像は,被殻の表,細胞内容物,裏側とピントをかえて撮影しています。急用が入ったのでこれ以上のイメージング時間がとれず,河川の流水中サンプルは変質が早いので,テストはまた一からやり直しですね…(画像/MWS)。








2017年10月11日




10日は生サンプルが必要になったので,読書時間の確保もあわせてサンプリングに向かいました。久しぶりに河川でのサンプリングで,5年振り?くらいに川に足を浸した気がしています。ここのところの入眠困難,中途覚醒,不規則睡眠と『不眠症のデパート・総合商社』状態でしたので,心を休める意味もあったのですが,現場につくとセコセコとやることがたくさんあって,帰路につくころには口も開きたくないくらいに疲労…。さて,これで今晩は寝られるかな?とちょっと期待するのです。。

画像は歯ブラシ採集した珪藻サンプル。カップを持っていくのを忘れ,ペットボトルに直接歯ブラシを突っ込んで濯ぐ,といった採集法で集めたものです。水が濁っていますが,これは壊れた細胞からの内容物などを含んでいるので,栄養がありすぎてバクテリアが増殖し,すぐに生物が弱ります。生かしたまま持ち帰りたい場合は沈殿させたあとに上澄みを捨て,現場の河川水を注ぎ,沈殿,上澄みを捨てて河川水に置換,これを2,3回繰り返して澄んだ水にしてから持ち帰ります(画像/MWS)。








2017年10月10日




単色光で撮影すれば倍率色収差は問題なくなります。また顕微鏡写真で解像を優先するならモノクロ撮影が基本でもあります。にもかかわらず倍率色収差を気にしているのは,テストしているレンズが水浸系だからです。水浸対物レンズは生きている微生物をそのまま検鏡できるところにあるわけで,水浸−微分干渉などができれば無染色の生物を高解像で写すことができ,またそこに葉緑体などの色素があれば,それらも「色」で表現できるわけです。

そのような場面で倍率色収差が残存すると気になる場面というのがかなりあります。コンペン系で除去するのが基本なのですが,そうすると,対物レンズメーカーごとの撮影装置を35mmフィルムカメラで揃える必要があり,そこにフルサイズのデジタルカメラを載せる…ということになり,現実的ではないのです。すると接眼レンズを使ってコリメート法にするというのが良い方法として浮かぶわけですが,それを実現できるシステムはニコンのクールピクス99x系と,15年以上時代を巻き戻さないといけません。。ほかの解法もあるはずですが,片端から試すわけにもいかず,まぁ難しいものだと思いつつゆっくりと検討を進めることになるのです(画像/MWS)。








2017年10月9日




これは低NAで絞り込むと青色に発色するヒトツメケイソウ。でも微分干渉でNA=1.2で撮影するとこの通り。じつに見事な放射状の模様です。ふしぎなのは,微分干渉で金色の色が出ること。この珪藻は弱い偏光性があって,その由来は珪藻の構造でデポラライズが起きているのではないかと想像しています。で,デポラライズが起きる微細構造と,その構造の厚みの関係で色が出てくるのでは…と漠然と思ったりもしますが詳細はまったくわかりません。きょうの画像はピントの異なる二枚を加算合成しています。微分干渉法の浅い焦点深度の画像をたった二枚合成しただけですから,深度合成としては足りないですが,それでもこの珪藻の特徴的な構造は表現できているように思えます(画像/MWS)。








2017年10月8日






こちらは直接焦点の画像。リレーレンズがなくなると鮮明な感じになりますね…。それだけでなく像面湾曲も小さくなり,像質で選ぶとやっぱりこっちか。。有限補正系の対物レンズでパーフェクトを目指そうとするとなかなか大変ですね。CFI60でDICを組んだ方が簡単そうです。けれども,鏡基の設計が今ひとつのものが多いんですよね。難しいものです(画像/MWS)。








2017年10月7日






縮小投影できるリレーレンズを作ろうと思い立ち,ありあわせのレンズを組み合わせて作ってみました。それで撮影したのがきょうの画像。正しい鏡筒長TLで正しい像を作り,その位置を動かさずに像面をリレーしてCMOSに転送します。そのときの拡大率を一倍以下に抑えればいいわけです。7群9枚のレンズをあれこれ間隔調整して,とりあえず結像はする,というレベルにまでは持ち込みました。それでテスト撮影したのがきょうの画像。対物NA=1.2,コンデンサはグリセリン浸NA=1.3,DICでの撮影です。画像処理後の絵です。

上手くもないが下手くそでもない,といった絵です。倍率色収差は取り除くことができませんでしたが,それほど悪化させることなく比較的広い視野を撮影することには成功しています。直接焦点と比較して像質上のメリットはほとんどなく,珪藻のサイズに合わせてフレーミングできるといった点だけが評価できるシステムです。但し操作的にはニコンFマウントが使えるようにしたので,カメラ側の自由度が上がり使いやすくはなりました。あまり結果が伴っていないので頭の体操のような時間でしたが,これでまた経験が一つ増えたことになるので,まぁいいか,そんな気分です(画像/MWS)。








2017年10月6日






先日テストした対物レンズの画像を眺めて,その先のシステムをどうするべきか悩んでいます。直接焦点で,水サンプルがきょうの画像程度には写るので,そんなにレベルは低くないですし,レンズ自体には問題がありません。しかし単独で倍率色収差を補正しているレンズ,例えばニコンCFシステムのようなレンズではありませんので,画面の隅を見れば明らかに倍率色収差が目立ちます。きょうの画像のようにDICで撮影したままであれば,そんなに目立たないですが,ビデオエンハンスにするとダメです。うーむというわけなのです。

もちろんコンペンにすれば補正されます。でもそうすると,投影倍率がかかってしまい,かなり無効拡大になります。解像限界のみを優先する場合は無効拡大で撮影して,あとで縮小すればいいのですが,珪藻の全体像を高解像で撮影したい場合などは,あまり拡大し過ぎは困ります。そこで1xリレーでありながら,倍率色収差だけ取り除くようなものが欲しくなるわけです。でもそんなうまい話はないですよね…。

そうするともう一つの解決策は,コンペンにして投影倍率をかけながらラージフォーマットにすることで,ニコンCXフォーマットをあきらめて,(中年オヤジが諸般の事情であきらめた)FX機を導入すべし,となります。これも問題が多く,完全電子シャッターのライブビューで無振動撮影ができないことには,買う気がしません。フィルム一眼レフ時代の撮影装置に載せて撮るという手もありますが,このデジタル全盛の時代になぜ,カメラをバルブで開けて撮影装置側でピントとシャッターをいじらねばならないのかと使い勝手に問題があります。

撮影装置の組み立てといった単純なことでも,レンズの組み合わせ,開口数と倍率に応じた最適なフォーマットサイズ,振動の問題,ピント合わせの問題など,検討すべきことがたくさんになってしまいます(画像/MWS)。








2017年10月5日






ニコンS型,L型のベース部分に仕込まれている断熱フィルタは,経年劣化によってほとんどのもので曇りが生じています。ものによっては全面真っ白に濁っていて向こう側が見えにくいほどです。このフィルタのメンテナンスという仕事が発生したのでちょいちょいと済ませてパッキングしていたら,そういえば自分のL型の断熱フィルタも面倒くさくて磨いていないことを思い出し,ついでにメンテナンスしました。画像一枚目が濁った状態。中心部がとくに白濁しています。画像二枚目は濁りを取り去ったもの。重度の濁りの場合はガラス面が強く腐食浸食されていてきれいにならないのですが,軽い濁りなら磨き取れます。これでまた,ニコンL型はきれいな状態に生まれ変わり,明快な視野絞り像をみせつつ,検鏡に活躍することでせう(画像/MWS)。








2017年10月4日






久しぶりに少し寝られて脳みそも身体も動くようになったので入荷して未チェックだった対物レンズの一本をテスト。試料はバルコニー培養の微生物。長いこと珪藻群集でしたが,この夏に死滅してしまいました。何があったのでしょう。シアノバクテリアとバクテリアの世界になりつつあるようでした。レンズは明視野,微分干渉でのチェックでは特に問題はなく,これからも第一線で使えるレンズであることが判明し,ほっとしました。画像一枚目は縮小と引き締め,画像二枚目は多数の物体が重なってDIC効果が落ちている分をコントラスト補正しています。直接焦点で撮影していて,倍率色収差の残存した画像ですが,うるさいことを言わなければ十分使えるレベルにあることがわかります(画像/MWS)。








2017年10月3日




本ページはftpができる条件であれば休みなく毎日更新です。以前は出張時にwebにつながらずにお休みすることもありましたが,最近は出先でもftpできることがほとんどで休むことなく更新できています。たまに読者の方々からネタ切れしないんですかと聞かれますが,うーん,ネタ切れは起きそうもないような。。むしろ言いたいことが山ほどあって,何を言わないか,の方が悩むのです。昨今の政治の状況など書き始めたらあっというまに数日分の記事になってしまいます…。

たぶんネタ切れを心配する人は,やってみたことがないので,大変だろうと想像してくださっているのかもしれません。けれども,やってみれば案外簡単なこともあります。毎日更新する生活をはじめて,しんどいかも…と思ったのは最初の1,2ヶ月くらいでしょうか。毎晩更新するというのは,生活そのものが変わるわけなので,慣れるのに多少の時間は必要です。しかしはじめてしまえば,今度は更新しない方が気分がわるくなります。

これとよく似ているのは掃除でしょうか。大学院時代,分析化学系の実験をしていたので,室内を汚さないように常に配慮していました。人より早く研究室に入り,ていねいに掃除をしてから洗剤でモップ掛けしてといった生活を,研究室を出て行くまでの間続けました。ほこりっぽい,砂っぽいところでは化学分析などやる気も起きません。ので掃除はやらないと気分がわるくなのです。

そういう考え方になってしまえば,日々たんたんと更新する,という日常になりますが,問題なのは,ネタ切れはないけれども画像切れがあること。画像はたくさんあるのですが,同じようなものも多く,毎日ちがう画像を掲載することにしているので,未掲載の画像を探して四苦八苦することはなきにしもあらずです。きょうの画像もそんな感じで,珪藻の暗視野像はたくさん掲載してきましたが,はて,この珪藻は載せたかしら?と振り返ってもまったく思い出せません。でもたぶん,のせてないだろうと思って選んだものです。

珪藻の種類数はとても多いですが,ぱっとみて違いが明らかにわかるものは数百種くらいなものだろうと思います。あとは些細な差なので,その些細な差の連中を紹介したのかしていないのか,とても覚えていられないのです(画像/MWS)。








2017年10月2日




鉄道(車両)でも船舶でも,先頭か後端がもっともピッチとヨーの幅が大きく,簡単に言えばよく揺れます。ので,山手線でも中央線でも京王線でも新幹線でも,車両中央部に乗車すれば,揺れが小さく,山手線なら立っているのがラクですし,新幹線なら車内での仕事がはかどる…ということになります。これ,船乗りなどには常識なのですが,意外に日常では意識されていないようで,誰かと電車に乗ったときに説明すると,「そうですよね!」と頷きながらも実は知らなさそう…という場面によく出くわしていました。乗り物の揺れが苦手な方は,知っているとトクする知識かもしれません。

画像は新幹線ですが,筆者の定位置は1号車の7-11番のD席です。むかしの300系は例外的によく揺れたので避けたこともありますが,E2系にしろN700にしろ,先頭でも最後尾でも,サスペンションの制御が効いていて,けっこう安定している印象があります。たまに外れの車両もありますが…。主に台車の問題と思いますが,個体差もあるんですよね(画像/MWS)。



*1 E5系では一号車にはのりません。狭すぎます。。

*2 ほぼ同じ習性をお持ち?のような先生と車内でばったり出くわしたこともあります。研究者の考えることは似たり寄ったりかもしれません。





2017年10月1日




これはアクナンテスをばらまいた散布スライドを撮影したものです。小さなタイドプールが真っ茶色になっていたので,歯ブラシでゴシゴシして持ち帰ったものです。これが純度95%を越えるアクナンテスの群集でした。その後10年弱,あれほど純粋な群集には行き当たりません。何しろ,鉱物の混入がひじょうに少なくて,有機物を処理して上澄みを捨てただけで非常にピュアな試料になってしまったのです。量はそれなりに確保してあるので,また不足にはなっていませんが,あんなきれいなサンプルならいくらあってもよいと思う今日このごろです(画像/MWS)。









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