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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2016年7月31日


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30日は来客対応で顕微鏡の一日でした。S型を入手したけど何していいかわからない…という感じのお客さまでしたので,まずは名古屋の技師さんにお願いしてギヤを真鍮に交換してもらいました。そのあとのことはこちらでやろうということにしました。まずは必修科目であるところの包丁研ぎを行い,昼食後に,S型の点検,清掃,整備を行いました。あまり使っていないひじょうに綺麗なS型で,塗装にもほとんど傷がついていません。これまで多数のS型をみてきましたがトップクラスの美しさです。プリズムにもカビはなく,接眼レンズ5本と対物レンズ7本のメンテナンスで済みました。

メンテナンス中はいろいろ情報交換を行いながら,H型,千代田ポケットマイクロスコープ,千代田MKQで遊んで頂きました。子どもの頃から顕微鏡に親しんでいたそうで,カメラ歴も長く,いろいろなことがきちっとしているという印象の方でした。驚くべきことは,その方が首からぶら下げていたもの(画像2枚目)。この放散虫はいうまでもなく,銀職人・横山隼氏の作品です。さすが炎天下のなかニコンS型顕微鏡を手持ちで当室まで運ぶ方は,ひと味違うセンスをお持ちです。とうぜん話は弾み,あっというまに時間は過ぎて時間切れとなったのです。

S型はすっかりきれいになり,クリアな見えが復活しました。これからたくさん,微生物のふしぎな世界を案内してくれる強力なツールとなることでしょう。良い仕事ができたかな,と思う夏の一日だったのです(画像/MWS)。








2016年7月30日


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最近の顕微鏡業界は超解像が流行で,いろいろなタイプの顕微鏡が開発され市販品も出てきています。それらの特徴をひとことで言えば,その多くが蛍光イメージング+計算機という感じです。蛍光顕微鏡といえどアッベの結像論を免れることはできませんので,そのまま見て超解像が実現されるようなものはできません。しかし蛍光の発光点を精密に位置決めしてあらゆるところを部分的に発光させて計算で積み上げれば,位置は解像限界を超えてはるかに高精度で決まるので,超解像が実現されます。

しかし思うのです。多くの人が望んでいるのは,クラシックな光学で分解能が向上した顕微鏡ではないかと。これだけいろいろな素子が発達した現代では,照明光源を紫外化することは難しくありません。対物レンズもコンデンサも,200nm対応にすることは可能です。CCDやCMODも,量子効率は低いけれども,短波長でも検出はできるでしょう。すると,画面を通してリアルタイムで見られる紫外線顕微鏡は現在の技術で可能だということになります。

もちろんこのようなものは作られていて,現在でも市販がありますが,そのほぼ全てが乾燥系の観察システムです。もし液浸系を作ってくれれば,たとえばλ=200nmで,NA=1.3なら,解像限界は77nmとなります。観察物体が限られてしまうという欠点もありますが,紫外部で吸収のある有機物も多く,そういった物体は可視光で位相物体,紫外光で吸収物体として働くので,ものによっては観察しやすいかもしれません。どこかのメーカーさんが,そういった顕微鏡を作ってくれないかしら。現実的な価格で…(画像/MWS)。








2016年7月29日


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どうやら梅雨明けしたらしい。そこで夕方にハンモックを買いに出かけました。人はゆっくり揺られると眠くなることが明らかになっていて,それは列車に乗ると眠くなることからも明らかなのです。そこで少しでも寝られるようになるかと,ハンモックにもすがる思いなのです…。あいにく,数日前に980円で見かけたハンモックは売り切れで見あたりませんでしたが,梅雨明け最初の夕日を見ることができました。

昨日外出したときは梅雨空最後の雲が見えたのですが,あいにくカメラを持っていなかったので撮影できませんでした。深夜に目覚めたときは,まさに梅雨が明けゆく空でしたが,もうろうとしていて撮影を見送りました。それで夕方の画像となるわけですけど,ふしぎと,梅雨が明けると空の何かが変わりますね。たぶん水蒸気量が変化するのと雲の高さが変わるのだろうけれども言葉では言い表せません。夏の空気感という感じです。10コマほど撮影してみましたが,カメラにはなかなか収まらないですねー(画像/MWS)。








2016年7月28日


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標本がまともだと,顕微鏡写真はうんと簡単になります。対物レンズが要求する光学的な条件を満たしている位置に,適切な屈折率の封入剤に物体が封入されていれば,よほどひどい顕微鏡でなければ鮮明な像が見えます。それを撮影すれば鮮明に写るので簡単なのです。画像はJシリーズとしてマウントした星形の珪藻。ピントを合わせるだけでぴしっと決まった像が眼前に現れるのは気分のよいものです。

ところで,相変わらずの睡眠障害が続いており,7月はこれまで,2回くらいしかまともな睡眠になっていません。一時間半寝たら起きてしまい,次に寝られるのは数時間後なのか翌日なのかまったくわかりません。昨日は一睡もできずに朝を迎えて,昼寝できるかと思ったら寝られず,徹夜状態が続いています。列車に揺られると強烈に眠いのですが脳が寝てくれません。自宅で横になっても脳の一部が入眠を強力に拒否し続け,眠いのに寝ることができないつらい状況の日々となっています。

このような事情により,当面の間,のろのろモードで仕事を致します。あらゆる仕事をゆっくりやりますので,メール等の返信や本ページの更新等も遅れがちになるかもしれません。こんな状況が夏の風物詩になりつつあり恥ずかしいのですが,体が動かないので,何卒ご理解いただきますようお願い致します(画像/MWS)。








2016年7月27日


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これはZEISS SETと呼ばれている封入セット。何に使うのかというと組織切片を封入して位相差観察に供するためのものです。よく知られているように,位相差法では,0次光と±1次光の位相差が,位相差対物レンズが要求する範囲に収まっていないと効果が薄れます。なんでもかんでも封入すればよいというものではありません。そこでZEISSでは,ZEISS社の対物レンズで最適な位相差観察ができるように封入キットを供給していたのです。こういったところが,さすがツァイスと思わせるところです。どうだスゴイだろうと,超高級な顕微鏡を作ってあとは放置のメーカーさんとは違います。どれほど顕微鏡が素晴らしくても標本がダメならまともに見えません。メーカーさんは,現代であっても,もっとこの事実を重視すべきだと思うのです(画像/MWS)。








2016年7月26日


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外人さんの一言によって直ちに筆者の教養のなさが露呈し,うろたえ,追いつめられてしまいました。気の利いたことを言えなかったことも悔やまれますが,まったく理解のできないロミオとジュリエットも困りものです。。

しかし筆者には296人の本ページの読者がついています。この方々はいつも助けてくれるのです。今回の難題にも,

「ロミオとジュリエット 猫」で検索すると こちら とか こんなの が見つかるとの報告を頂いています。なんと心強いことでしょう。これで何かが理解できた気になっていいのかわるいのか完全に不明ですが,鉄格子で隔てられたニャンコとロミオとジュリエットが何か関係あるらしいということにして,不眠症の材料が一つ減ったのです(画像/MWS)。








2016年7月25日


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四谷三丁目のネコ。

これがいることに気がつかずに人を待っていたら,近くを通りがかった若い外人さんに,「ロミオとジュリエットみたいだねえ」と声をかけられました。何のことだか理解できずに笑ってゴマカシ,ごまかしついでにネコを撮影した。そしていまでも何のことだか理解できていない。筆者はネコと戦いの人生を続けてきたので,「トムとジェリー」だったらなんとなくわかる気もするのだけれども(画像/MWS)。








2016年7月24日


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冷凍食品は滅多に食べないものだったのだけれども,数年前に冷凍庫で見かけたスパゲティを食してみると,ほほうと思いました。むかし(30年前の話だ)のマズイ油焼けしたイメージは吹き飛んでしまいました。じゅうぶん喰えるのです。それ以来,自分で買うことはないけれども,冷凍庫で見かけると(^^; 時間のないときなどは便利に食しています。ただ,この種の食品はほとんどが炭水化物と油を販売しているようなもので,そのまま食べるわけにはいきません。味も濃いですし。大量の野菜やきのこを投入するのが筆者流です。こうすると,これを食したあとに珪藻を並べても問題がありません…という品質の食事になります。インスタント麺なども昔に比べると格段の進化があったわけですが,冷凍食品も同様の進化を続けているようです(画像/MWS)。



*1 ではどんな食事がよくないのかというと,例えば,レトルトのカレーなど,あれは危険物ですね。お腹が重くなり,へたすると微細な作業は一切できなくなります。。




2016年7月23日


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ちまたではポケモンGOなるものがはじまったようで,熱心にスマホ?の画面を眺めながら道路をうろうろとしている人が急増しています。のろのろ自転車で移動しながら,ご夫婦で楽しんでいる方々もみかけました。こういった【さがしもの】に熱中できる感性をお持ちの方々ならば,干潟ベントスしたじきを持って海に出かければ,それは楽しい【さがしもの】の時間になることでしょう。ベントスGO!,干潟へGO,海へGO なのです(画像/MWS)。



*1 もっと高度になってくると携帯顕微鏡H型を持って珪藻GOになるわけですけど,それはさすがにお薦めしかねます。。あまりにも楽しすぎるので(^^;




2016年7月22日


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NHKで 生命大躍進「そして"目"が生まれた」 なる番組が放映されたもようです。といっても昨年の話らしい。筆者はテレビもFacebookもtwitterもない暮らしをしているので,そんな番組があったことを全く知りませんでした。きょうの画像は,この番組の録画を見ていた本ページの読者から送られてきたものです。「変だなと思いましたが、こういう説明もありですかね?」と。そこでまじまじと眺めると,これはひどい…。

まず本ページの読者さんが指摘するように,富士山が無限遠近似できるなら,像は焦点位置(Fとします)にあるはずです。ところが番組の絵では2F付近に富士山が描かれています。

するとこの富士山は,実は富士山の写真かもしれません。そして目から-2Fだけ離れた位置にあって,だから2Fの位置に像ができているのかもしれません。しかし,もしそうだとすると,左側に平行光束を書き込む作図法はおかしいですね。そしてまた,硝子体は屈折率が1.33に近いですから,それだけレンズのパワーが弱くなって,2Fの位置には像が来なくなります。硝子体が空気でできていれば2Fの位置に像が来ますが,そんな目を持った生物は知りません。。ということで,この富士山は,富士山の写真というわけでもなさそうです。

さて,この図では左側が平行光束で描かれていて,角膜でも屈折が起きず,水晶体で屈折が起きています。すると,この富士山の絵は,角膜の屈折率と等しい液体の中に存在していることになります。大気中で暮らす動物の目では,屈折力の多くは角膜が担っていて,水晶体のレンズは補佐的な役割です。オートフォーカス用可変焦点レンズみたいなものです。大気中での肉眼の光路図を描くなら,まず角膜で屈折が起こることを書き込む必要があるでしょう。

では実際にこの目が液体中にあって,角膜で屈折が起きないものとすると,この光路図は成立するでしょうか。たぶん,それも無理そうです。硝子体の屈折率が1.33(近似値)として,こんな薄い水晶体のレンズでは,焦点距離が長くなってしまい,ニンジンのような長い目になってしまうでしょう。魚の目のように,巨大なボールレンズを仕込まないといけません。

さらに,この番組で使われた絵では,眼球の中央に焦点が来ているように見える光路図になっていますが,これを,図の通りに実現するには,たぶん水晶体の屈折率が1.8とか,2.0とか,極端な高屈折率レンズが必要になるでしょう。そんな都合のよいタンパク質が水晶体を構成している例は寡聞にして知りません。

驚くべきことに,この図には虹彩がきちんと表現されているのですが,光線は虹彩によって遮られることなく,そのまま直進しています。この目は,完全透明な虹彩を持つ突然変異のものなのでしょうか…。バカなの?アホなの?どうしたことなのでしょう。

などと問題が満載の絵なのでした。生命大躍進という期待させる番組タイトルですが,この図を見る限り,説明大劣化だったのでした。目の特集という放映内容ですから,ちょっとコレはいただけないですね。

テレビ番組の情報は,そのまま無批判に受け入れられることが多いと感じています。不正確な図が使われれば,その程度の認識が視聴者に伝わってしまうでしょう。日本では光学の授業が徹底的に排除されているようにも見え,昔は小学校辺りで誰でも習った光路図は,今では大学院生でも書き方を知りません。そういった状況の中,素人のお絵かきとしか思えない図が,歴史と伝統あるNHKスペシャルで放映されてしまったことは,よろしくないと思うのです。それにしても,録画を眺めている一瞬で図のおかしさに気づいたのはさすがです。本ページの読者レベルが高いことを示しています(画像/読者より提供,テレビ画面の複写)。








2016年7月21日


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紀伊国屋・新宿南館が事実上の撤退で寂しい限りです。ここは,理工学の品揃えがなかなかよかったのです。撤退準備が進んでいるようで,がらんどうになった棚も少しあります。本屋の閉店はこうなるのか…という光景なのかもしれません。多くの棚ががらんどうにならないのは,それだけ本が売れていないからでしょう。

書店ではamazonが一人勝ちに近い状態でしょうが,筆者は基本的にamazonでは本を買いません。理由はいくつもありますが,脳みそによくない感じがするのです。本というのは猥雑なものであって,たとえてみれば,食料品のようなものかもしれません。とりあえず【お店】に出向いて何か買おうと見てみると,魅力的なお魚があったり,果物がおいしそうだったりして,出向く前には想像もしなかったものを買う,そんな食料品店的な側面が本屋にあるのです。amazonだと,ごく限られたものだけしか目に入りませんので,情報量としては少なすぎて,脳みそによくない感じがするわけです。

電子書籍も使っていません。分厚い本をあちこちひっくり返しながら読んだりするわけですが,電子書籍の場合,どうやるのでしょう。紙の場合は,この本の前半のこのくらいの厚みのところに確か何かが書いてあった,というような手の記憶と目の記憶の複合的なものが形成されていて自由自在に扱えるわけですが,電子書籍の場合はひたすらめくるのでしょうか。。もっとも,500ページを超えるような本は重すぎて,電子書籍の方がはるかに持ち運びが便利そうです。そこは魅力です。

紙の本の困るところは溜まっていくところ。書籍そのものが欲しいケースならいいですが,読んで中身を理解したあとに,さてこれをどうしようかということになります。時間的に,もう読みそうもないだろうけれども,二度と入手できないだろう,という本の扱いがとても困るのです。顕微鏡の本など,よい本はみな古本ですから,溜まっていくばかりで捨てられません。困ったことです(画像/MWS)。








2016年7月20日


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お気に入りの腕時計,シチズンエコドライブ白蝶貝の時刻合わせをしようと竜頭を引っ張ると反応がない。思い切り力を入れても出てこない…。固着していたのです。これはまずいと裏蓋を開けると,ひどいことになっていました。防水用のパッキンは腐食してぼろぼろ。パッキンの隙間にはサビが盛大についていて,これを落とすと,なんとチタンに穴があいています。研ぎをやりすぎて鉄粉が入り電気的に腐食したのでしょうか…。それともながねんの積もり積もった汚れで錆びてしまうのでしょうか。

溶着しているパッキンを削り取って,竜頭をみれば汚れで埋まっています。針で汚れを掻き出して竜頭を引っ張ってみましたが動きません。仕方がないので油をほんの少しだけつけてゆるめて,ドライバーでこじ開けるように引っ張り出しました。そのあとは何十回か摺動を繰り返してなじませました。本当なら竜頭を外して竜頭パッキンも交換すべきでしょうが部品がありませんし,本体ケースがすでに腐食進行状態なのでほどほどのメンテナンスに止めることにしました。

防水のパッキンは通販で各種サイズのものが入手できるので,90個セットというものを購入。これの28.15mmのパッキンを使いました。無事にはまっています。これで何とか使えるようになりましたが,腐食も進んでいたわけで,元通りにすっきりというわけにはいきませんでした。

シチズン・エコドライブはひじょうに耐久性に優れ,太陽電池の性能もよく,20年間一度も止まりませんでした。何の問題も感じられずに調子よく動いているので,そのまま使っていたらパッキンが腐食することとなったのです。買ったときには,パッキンについては説明がなかったように記憶していますが,フタを開けてみた感じだと,5年に一度程度はパッキンを交換した方がよさそうです。本ページの読者でエコドライブを使っている人がおられることと思います。早めの対処をおすすめいたします(画像/MWS)。



*1 よくみるとチタンの腐食ではありませんでした。裏蓋はステンレスのようです。それなら錆びるのは仕方がありません。




2016年7月19日


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また都知事選です。まったく自民公明推薦候補はどこまで都民を愚弄しているのでしょうという感じです。石原は壮大な無駄遣いの上に首都大学東京,新銀行東京というわけのわからないマイナスの成果を残し,都庁には週に2日程度遊びに来て,イヤになったらやめました。猪瀬はたった5千万円を,それをもらえばどうなるかは作家の彼がいちばん知っているはずなのに,目がくらんで【借りて】しまいました。阿呆としかいいようがありません。舛添は,都知事選前に本ページでも採り上げましたが,カネに関して真っ黒なのは少し調べればわかることです。それを自民公明は推薦して当選させたのでした。

都知事選では自民公明の組織票が200万程度あるといわれており,この関係で,自民公明が推薦すればよほどのことがない限り,当選してしまいます。よほどのこと,というのがどういうことかというと,普段選挙に行かない愚民が選挙に行ってちゃんと考えて投票する,ということです。ここ数十年の状況をみていると,明日にでも戦争!という事態にでもならなければ,愚民は選挙などいかずに遊んでいるはずで,よほどのことは見込めそうにありません。。残念なことです。

けれども今回は分裂選挙です。自民公明の票が割れれば,公認候補でなくても当選の可能性が出てきます。小池,増田はまっぷたつに割れているようで,鳥越も知名度があり,単純に公認候補が当選するケースではなくなってきた感じがします。

そこで問題になるのが各候補の政策等ですが,これがどれもダメな感じで,困ったことですね。鳥越氏は,たぶん,大仕事は何もできなくて,都議会の官僚組織を暴くことくらいしかできないかもしれません。それも重要な成果ですが,1つでいいので,都知事の権限を使って大きな案件を処理できればと思います。築地移転問題を白紙に戻すことができれば,それだけでOKです。世界都市博を中止させた青島と同じように,一つだけれども,確実に仕事をした,これが大事です。しかし宇都宮が掲げていたこの公約を受け継ぐことはしませんでした。ひじょうにもったいないと思います。古い→防災上危険→移転→余った土地で再開発→利権関係者は大喜び,というのは都心の再開発の基本的な構図に思います。こんな屁理屈に負けずに歴史と伝統ある築地は残すべきです。

小池は思いついたことをずらっと並べたような公約ばかりで説得力が皆無です。この人は人を見る目がないようで,小沢一郎にしばらくついていました。いまでは小沢批判をしていて,その分析はなかなか当たっていて微笑ましいですが,何年も一緒に政党活動をしないと小沢の特性が見抜けないようでは,まったく見る目がないと言わざるを得ません。筆者など,小沢の動きを少し見て,この人が本気で総理をやるつもりがないことはわかりましたけど…。

増田はプロですから都知事に向いているように感じるかもしれません。しかしこの人は建設官僚出身なのです。彼の主張する一極集中の緩和はそれ自体は正しいですが,地方に箱物を分散するという考えなら,全くダメなのです。彼の主張する「木造住宅密集地域の不燃化、耐震化をスピードアップ」という政策は,木造住宅のある一専の地域をコンクリの容積率の高い土建屋さんの儲かる土地にします,という政策とも読み取れます。建設官僚は言葉巧みに開発を進めて気が付いたらコンクリートジャングルだったなどということになるので注意が必要です。

こうやってみていると,まともな候補がいないような気がして困りますが,選挙公報をみていると,まともなことが書いてある人もいます。それが中川ですが,主張に無理がなく,大都市が抱えるエネルギー,排水,廃熱,ヒートアイランド問題もきちんと理解しているように見えます。主張の詳細は こちら に書いてありますがまともです。問題は,こういったまともなことを主張し,地道にがんばってきた人が,マスコミ等の報道バランスの問題で知名度が得られず,当選しないことですね。

日本は戦後からGHQが日本国民の能力を著しく低下させるために各種政策などを行ってきたといわれており,それは筆者の観察とも合っている感じています。その延長線上にくだらないバラエティー番組などがあり,また偏向報道ばかりのマスコミがあると思っています。まともにものを考えないことが標準として定着してしまい,選挙は単なる人気取り。どこかの政党を組織的に大量に中傷行為を行えば,その政党がダメだと認識してしまう若い世代。その政党がダメかどうかを見るには過去の歴史を見ることが必要なのですが,常に現在だけを見る思考が国民に広く行き渡っている感じもします。TPP絶対反対の政党に入れて,その政党がTPPを推進しても,だまされたとも思わないふしぎな人たちがいるようなのです。

本当に,まともな民主主義が定着しない国になってしまった感が強いですね。3.11大震災以前に【原発は絶対安全】を無条件に信じていたような人なども,結局のところはマスコミ等に操られて洗脳されていたわけです。現状はそういった人間が大多数ですから,今回の都知事選も,マスコミの情報だけで判断し,まともな人をじっくり探して投票するなどということは,行われないのかもしれません。

画像はそんな話題とは完全に関係のないわんこ。今度の当選者は真っ黒だった過去歴代の都知事と違って,真っ白であって欲しいですね(画像/MWS)。



*1 中川をこの記事では紹介しましたが,彼を特に推奨しているわけではありません。選挙公報を読んでいって,まともなことが書かれている人をピックアップしてみただけのことです。




2016年7月18日


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17日は東京西部に出向き,ついでにホタル探しに行きました。筆者がまだ山猿だった30数年前,夏休みの自由研究と称するものでホタルの大規模生息調査をやったことがあるのです。当時は中学生で,まだ小学校時代の【カブトムシのとれる木】とか【クワガタがとれる木】などという記憶が残っているほどに,地元の細かい地理に詳しかったわけで,どこの環境アセスメントでも真似のできないであろう精密さで,誰も知らないような沢筋の小径とか,存在を知る人のほとんどいない,ゴルフ場の排水とか,いろいろ見て回りました。その結果,ホタルはそこいらへんにいることが判明したのです。

30数年の月日が経つと,丘陵は崩され水田は宅地化し,山には高速道路が通されて,ホタルが住んでいる貴重な自然は壊滅的に破壊されました。まことに腹立たしいのですが,自然破壊をすれば経済が回るような社会を日本国民は自民党を支持することによって作りあげてきたので,これまでもこれからも自然破壊は進むのです。こうして,環境アセスメントでも発見できず,地元の人も知らないようなホタル生息場は,なかったものとして踏みつぶされ消えていきます。

それでも17日は,わずか数匹程度ですが,弱々しく光るヘイケボタルの光を見ることができました。30年前なら数百は見られたでしょうが,田んぼは砂利で埋められて駐車場になり,ホタルは谷筋の山側に追いやられて,水田を乱舞する姿はもう見られそうもありません。圏央道を素晴らしいと賛美して,スマホに夢中になって,人工施設で遊ぶ人々が増加する一方で,人知れず,かつての夏の風物詩は死に絶えていくのです。

画像はそんな話題とは関係のないわんこのお尻。べつに光っているわけではありません(画像/MWS)。



*1 Nikon1でホタルを写そうとすると,ピントが合っていませんとシャッターがロックされてしまいます。糞カメラですね。どんな場面でもシャッターがおりて何かが記録されるというのはカメラが持つべき基本的性質と思いますが,親切設計のNikon1は,うんと面倒な手順を踏まないと暗闇のホタルを写すことはできません。きっと,設計者が野生のホタル鑑賞など,やったことがないのかも…。シャッターがおりないということは邪魔なお節介であって親切ではありません。Nikon1の設計チームの方々は,どうすることが親切なのか,考え直したほうがよいと思います。




2016年7月17日


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ガラス板をそのまま放置すれば,比較的ホコリの少ない室内でも,数日でこのようになります。落下物は皮膚の角質が多く,衣類の繊維,黄砂,油滴などです。これらの落下物は多少なりとも他のものをまとっているので,ガラス板は混合物で汚された感じになります。繊維が落ちてきたからとどけてみると,油の痕跡が残ったりします。

室内での油滴発生を抑えるために,とくに調理時には細心の注意を払っています。まず料理に油をほとんど使いません。常備しているのはごま油のみ。これも油煙が発生する炒め物には使いません。和えるだけです。油炒め物的な料理を作るときには食材に含まれている脂を使います。鶏皮とか,バラ肉の脂とか,切り分けておいて上手く使えば,実はサラダ油なるものは不要だったのだということがわかります。余分な油を摂取しなくてすむのでとてもよろしいのです。こういう生活をすると換気扇はホコリがつくだけで油汚れになりません。拭けばハラハラとホコリが落ちて掃除はおしまいです。洗剤も不要です。

ほかに油を使う作業は修理等ですが,5−56を使うときは必ず換気扇の下で少量を取り分けて,それを針の先につけて使います。吹き付けるようなことはしません。油以外でも,スプレータイプの何かを使うときは,どんな油が入っているかわからないので必ず換気扇の下で行います。

そういった対策を施しても油滴は落ちてきます。何種類かあるようで,固い油滴,やわらかい油滴,流れるような油滴,いろいろです。室内の換気をすると増える印象があるので,外から入ってきているのだろうと思いますが,発生源はよくわかりません。あやしいのはクルマのエンジンオイル,近所の炒め物,タバコの煙などでしょうか。都心は空気が汚いので仕方がないですね。

では田舎に行けばよいかというと,たぶん違うのだろうと思います。干しイモの名産地は砂ぼこりがひどくてかなり劣悪な条件ですし,海塩粒子が飛んでくる地方では光学機器の劣化も起こります。山の中の森のふもとなど,とてもきれいな空気ですが湿度が高くてカビが発生しやすく,珪藻在庫の上をダニが歩くシーンが増えるものと想像されます。理想的な場所というのはたぶんなくて,自分で作り出すものなのかもしれません…。

と,ここまで書いてふと気が付きました。空が暗くて星がよく見える土地なら,大気中の粒子数も少なく,水蒸気量もそんなに多くないでしょう。すると岡山県の美星町とか,福島県の南会津方面とか,よさげなところはありそうですね(画像/MWS)。








2016年7月16日


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きょうの画像は約10年前にガラス板上で乾燥させた珪藻群集。一枚目は画像横幅が1.3mm,二枚目は0.22mmです。サンプルは池で採取したもので,比較的きれいになったので,珪藻を拾うことはできないかとばらまいてみたものです。この当時はまだJシリーズは誕生していません。拾い出しをしてみたところ,あまりのむずかしさにコレは実質不可能と判定し,ケースに入れて保管しておいたものです。

画像をご覧いただければわかるように,ホコリのつかないように保管すれば珪藻は汚れずに保てます。ただ,下の画像に見られるように,ガラスに繊維状の何かが走っています。カビではなく,無機質の何かです。おそらく大気中の二酸化炭素と水分がガラス表面のアルカリと反応してできた生成物と想像していますが,これがガラス全面に出てきます。珪藻を保管するにはガラスの質にも気を配る必要があるわけです。現在はパイレックス系のガラスを使っていますが,それでも若干の表面変化はあります。これが珪藻にどのような影響を及ぼしているのかいないのか,よくわかりません。

この珪藻試料,いま拾い出しをすると,ある程度拾えます。10年の歳月の間に機材も最適化されていき,技術の蓄積もできてきます。むかしの試料を保管しておくと,それを確かめることができて貴重です。いま珪藻がうまく並べられない本ページの読者の方々も,10年後には驚異的なプレパラートを製作できるようになっているかもしれません。不可能と感じたことのいくつかは将来可能になるのです(画像/MWS)。








2016年7月15日


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これは都立公園で見かけたもの。こういう税金の使い方はアリでしょう。都知事が海外視察に消費した数億円をコレに振り向けるなら,全ての都立公園に瞬時に備え付けることができて,わんちゃんも大喜びでしょう。しかし,世の中はなぜか,そうはならないんだなー(画像/MWS)。








2016年7月14日


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顕微鏡を格好良く見せるには決まったアングルがあって,その一例がきょうの画像1枚目。いまから20年以上前,まだ顕微鏡を持っていなかった頃に各社のカタログを眺めていて,多くの写真がこのアングルであることに気が付きました。確かに,いろいろな構成が読み取れるので説得力があるような構図です。このアングルを最初に発見したのはどこのメーカーの誰なのでしょう…などと些細なことが気になったりします。数ある顕微鏡の中では,横顔が美しいものもあります。ニコンPOHも横顔が精悍な感じでよろしい気がします。真横からの眺めはライツのオルトプランやニコンのバイオフォトもよい感じがします。なぜか無限遠補正系になってから,イモっぽいデザインになった気がしていて,光学的な性能はともかくとして,置物としての性能は低下したような気も(^^; しています(画像/MWS)。








2016年7月13日


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12日はレンコンやサツマイモやピーナッツがうまい東の方から先生をお迎えして顕微鏡の午後となりました。オーバーホールの完了した偏光顕微鏡の取扱説明と結晶や繊維などの偏光性試料の検鏡で予定時間を使い切りお開きとなりました。偏光顕微鏡はふるい機器ではありますが,それを使ってできることについては,まだ未開拓の分野が山ほどあるように感じます。生き返った偏光顕微鏡が,新たな世界を発見する強力なツールとなることを願っています(画像/MWS)。








2016年7月12日


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やる気なさそうにレジに並んでジャンク品購入。変なもの買うなーこのオッサンは。という何気ないやりとり。しかし内心は108円で拡散板が2個。ホクホクなのです(画像/MWS)。








2016年7月11日


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これはだいぶまえに撮影した画像。クールピクスE4500での撮影で,コリメート法による暗視野です。いまみてもよく撮れている…。CMOS,CCDのせいなのかどうなのかわかりませんが,クールピクス時代に撮影した画像で,Nikon1では同じように表現できない絵がときどきあるように感じています。この絵もそれに近い感じで,なんていうか,輝く感じがNikon1だとうまく表現できない気もします。筆者の撮影技術が下手すぎるのが原因なのかもしれませんが…(画像/MWS)。








2016年7月10日


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むかしの画像が必要になることがあって,延々とファイルの山をほじくり返すことがあるのですが,気が付くと珪藻鑑賞の時間になっていたりします…。自分で並べて撮影したものなのですけど,みんな販売済みなので,画像しか残っていません。こうやってあらためて眺めてみると,珪藻ってのはふしぎな物体だなあと感じます。同時に,自分の仕事がちょっとしたものかも,と思ったりもします。日頃はそんな感想を抱くことは皆無ですが,膨大なファイルの山をみると,へんてこりんな仕事ながらも積み上げてきたものがあって,うーむこれは大変な作業だったろうなーと,まるで他人事のように感心したりもするのです(画像/MWS)。








2016年7月9日


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顕微鏡写真では,背景のホワイトバランスをプリセットで合わせたのに画像を見ると微妙にずれている…という現象によく出くわします。コレ,何が原因なのでしょう。電球照明の場合は,けっこう出力が変動していて色温度が変化することがあるので,それが原因と想像することもできます。しかしこの微妙にずれている現象は,白LED照明のときに多いように感じています。撮影中の出力変化は1%もないでしょうし,その程度の範囲で色温度の変化はあり得ません。

デジタルカメラにはホワイトバランスの指定として蛍光灯,電球,ストロボ,デーライト,曇天,晴天日陰などがありますが,いつまでたっても白LEDのホワイトバランス設定は出てきません。製品ごとに色がまったく違う蛍光灯でホワイトバランス設定ができるのなら(怪しいけど),色温度が異なるLEDでホワイトバランス設定できてもよさそうなものですが…。

画像一枚目はプリセットホワイトで微妙にずれている例。画像二枚目は背景色で減算してホワイトを修正した例です。いくらホワイトバランスをプリセットしたからといっても安心できないのがわかります。背景画像があれば減算修正用に使えることがあるので,撮影しておくことをお薦めします(画像/MWS)。








2016年7月8日


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お星様…贅沢は申しません。どうか,4時間でいいのでぐっすり眠れますように。。お願いします(画像/MWS)。



*1 今年の睡眠障害は強力で6月は5時間以上寝られた日が2回しかありませんでした。日に日にひどくなって先月半ばくらいから,24時就寝で01時半〜02時には目が覚め以後寝られません。。そのまま水浴びしたり本を眺めたりして夜明けを迎え,朝飯を食べて横になっても寝られず,運が良ければ1〜2時間寝られるといった調子です。そしてそんな状態が一月弱つづいても,一向に眠れる日が来ないのです。。いよいよ脳みその破壊が進行したのかもしれません。原因の追及は困難を極めており,その難しさは,宇宙際タイヒミューラー理論に匹敵するようです…。6月にレンズいじりばかりしていたのは,それしかできなかったというところも大きい(言い訳)のです。こうなったら睡眠障害を逆用してショートスリーパーになりたいものだと思うくらいですが,,,どうやったらいいのでしょう。




2016年7月7日


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コレは出先で見せてもらったぬいぐるみ。知人の先生の教材です。海洋生物系とか水産系の先生方と交流していると,こういった,一般の方々からみると奇っ怪なものがふつうに飛び出してきます。教材費を惜しまない素敵な先生ですけれども,それにしてもこのぬいぐるみは高そうだ…(画像/MWS)。








2016年7月6日


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これは国立科学博物館が発行する自然と科学の情報誌,ミルシルです。もちろん意味は見る知るでしょう。特集テーマに沿って,短い読み切りの記事が並び,各号を一冊読むと何かがわかった気になる,何かの入り口に立った気になる,そんな感じの雑誌です。想定読者は一般の方々ですので,高度に専門的な記事は少なく,それでいて,その道のプロ達が書いていますので信頼のおける内容となっているようです。「ようです」と書いたのは,この雑誌をまじまじと眺めたのは最近だからです。バックナンバーはほとんど売り切れ…。もっと早く読んでおくべきだった。。

このような雑誌の性格を考えると,ミルシルは新幹線の座席に備え付けるべきです。国は税金をこういうところに使うべきなのです。旅先に行くまでのちょっとした時間に,自然と科学の探究ができ,それは素敵な体験となるでしょう。新幹線の利用客が一日40万人として,その中の1%の人がミルシルを手に取るだけでも4000人,ミルシルは二ヶ月に1度の発行ですから,60日の間には,24万人の目に触れる可能性があります。実際は定期利用客もいますので数字がどうなるかはわかりませんが,概算で効果がありそうなことがわかれば十分でしょう。

新幹線200編成分すべての座席にミルシルを備え付けても3万部にはいきません。これはWEDGE(ウェッジ,14万5千部)とくらべても微々たる量です。予算さえつければ実現可能性は100%で,教育効果はあるに決まっており,筆者が政治家なら考えるまでもなくGO! ですね。教育というのは学校だけでやるものではなく,活動時間に接するあらゆる媒体が教育の可能性を持っています。理科離れとバカの一つ覚えみたいにネンブツを唱えている阿呆担当の文科省の役人さんは,ぜひ本ページを読んで,こんな簡単なことをさっさと実現して欲しいですね(画像/MWS)。








2016年7月5日


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何度乗ってもコレは覚えられない…。というか,理解しようという気にさせない何かがあるような。。ふつうの人は駅について来た列車に乗る,というようなことなのだろうけど,筆者はふつうでなく,時刻表を眺めて最適列車を選別しつつ乗るのです。そして今までの路線であれば,時刻やパターンはだいたい覚えてしまうので,出先でも困ることはあまりないのでした。ところが複雑怪奇な上野東京ラインのせいで,小田原方面から上りに乗り,池袋,大塚,新大塚のいずれかの駅で下車するのにどの列車が最適なのかさっぱりわからなくなってしまいました。こうなるとつむじの曲がっている筆者は,わざわざ小田急に乗り換えて時間をかけてでもJRに金を払うのを避けたくなります…。コンニャロ,という感じなのです(画像/MWS)。








2016年7月4日


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コレの三眼鏡筒(直筒部)をダイレクトCマウント(あるいはFマウント)にしたいのですけど,うーん面倒な感じだー。とりあえず筒を外してどういった方法があるかにらめっこしています。この三眼鏡筒は1970年代後半の設計ですが,当時はデジタルカメラはなく,CCDは約30万画素程度。写真撮影はリレーレンズを介して24x36mmに投影といった感じでした。それを現在まで使っているわけです。現在はCマウントの素子でも100〜1000万画素ありますので,CF対物レンズの像を無劣化でCMOS上に投影したいので改造が必要になるわけです。当時の顕微鏡と今の顕微鏡とでは,クラシックな光学の範囲で検鏡するなら大差はありません。しかし撮影系は天地の差が生じているので,それにあわせて,顕微鏡も少改造が必要になることもあるのです(画像/MWS)。








2016年7月3日


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2日は電子工学系のエキスパートエンジニアさんをお迎えして技術談義の夕べとなりました。これまでは年に1,2回は情報交換していたのですが,ここのところ間があいてしまいずいぶん久しぶりだったのでした。技術屋さんとか学者さんというのは,利害関係なく,サイエンスやテクノロジーの話を雑談的に延々と交わしているときが最も心安らぐ時間であり,欠かせないものです。事実,当店特製の鉄火丼を食べながらの技術談義は何のストレスもなく続き,6時間以上の時間があっというまに過ぎ去ってお開きとなるのでした。エンジニアさん曰く,最近の職場は,展示会に出向くにも「それは遊びだから休暇を取れ」というのだそうです。もうバカなのアホなの?という感じがします。そうやって社員を縛り付けてクリエイティブな能力が伸びるはずもないのに,何かの思いこみで信じているのでしょうか。。

本当に仕事のできる人にとっては,仕事と遊びの境界線など自明であるはずはありません。そんなことも深く考えたこともないのでしょう。大企業の職場がそのような状況では,日本のハイテク産業の未来はどこまでも暗いとしかいいようがありません。

画像はそんな話題とは完全に関係のない,近所のスズメさんです(画像/MWS)。








2016年7月2日


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このお店は京王八王子の駅近くにあって10代後半から30代の間,いちばんのお気に入りだったところ。ネギラーメン,ネギチャーシューがお薦め。いったい何杯ここのラーメンを食べたことか,というくらい食べました。最近は九州らーめん桜島に回帰していますが,若かりし頃にはこちらのお店でVIP待遇だったのでした。

ネギチャーシューにはおーっきなチャーシューが6,7枚も入っていて食べ応えがあり,ネギもケチケチしないで山のように入っていてじつに体が温まるのでした。大学院の帰りに,閉店間際の空いているときに夕飯にしたことも多く,そのために東京発19:01,中央線快速高尾行に乗ったりもしていたのでした。何人もの知人を連れてきましたが,一度食べてファンになる人もいて,八王子の誇る優秀ラーメン店だと思ったことでした。

ここのチャーシューは,実際は4,5枚らしいと知ったのは通ってからずいぶん経ってのことです。週に何度もくるお腹を空かせた青年に,店主はそっとチャーシューを増量してくれていたのでした。またあるときは,「当店自慢の味付け卵」と称する,タレに漬け込まれたゆで卵が追加で丼に投入されたこともありました。寡黙な店主で筆者も口べたでしたから,会話したことは数えるほどなのですけれども,必ず店を出るときにはこちらを見て目で合図を送ってくれる店主だったのでした。店主の奥様と思われるご婦人との,ちょっとした言い争いの顛末に聞き耳を立てるのも楽しく懐かしい想い出です。ラーメン店の店員はふつう,まかない飯を食べていることが多いのですが,ここのお店は客に出すものと同じ物を空いている時間帯にテーブルで食べているのでした。そういう光景を目にすると,ますます信頼のおけるラーメンという感じがしたものです。

このお店,6年くらい前に2代目に代わり,初代の店主は引退しました。伝え聞くところによればお元気だそうですが,引退前に会えなかったのはちょっと残念。後から気が付いたのですが,筆者はここのラーメンをこよなく愛していましたが,それは店主も含めた全体的なものだったわけで,店主の顔を見ることも目的の一つだったのです(画像/MWS)。








2016年7月1日


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もう一年の半分が終わったという事実は本当なのか? と愕然としつつ,まあ過ぎ去った無駄な日々を考えても仕方がないので身の回りのできることを淡々と進めていけたらと思う今日この頃です。都内では昨日(6/30),はじめてジーというセミの声を聞きました。夏がくるらしいですね。。夏は封入剤がやわらかくなるので操作しやすいこともある反面,粒子が多い日もあり,気温が高ければ顕微操作を続行できなくなるので難しい季節です。空調入れたら珪藻が飛んでいってしまいますから…。画像は検品中のプレパラート。9mm角のガラスに13個の珪藻が並んでいます。むかしから現在まで顕微鏡のお供でありつづける小さな小さな世界です(画像/MWS)。









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