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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2017年7月31日


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RXT203の観察シリーズが続いていますが,きょうは昆虫編にしてみましょう。子どもにも人気のチョウチョや甲虫類は,カッコイイ姿形もさることながら,彩りも鮮やかなものが多く,大人でもファンがいます。希少なものもありますが,都会の道ばたでも落ちているようなものもいて,身近な存在でもあります。きょうの画像一枚目は,カラスアゲハの羽根です。黒っぽく見えながらも,青く輝く鱗粉をとらえています。画像二枚目は,玄関先に転がっていたコガネムシ。おそらくアオドウガネと思われますが,これの微細構造をRXT203を通して撮影しています。

どちらの画像もよく写っていますが,それにはわけがあります。画面内が一色で構成されるような物体は,色収差が目立ちにくいので,倍率色収差の色ズレ,軸上色収差によるフレア,どちらも目立たなくなります。カラスアゲハは黒バックに青,アオドウガネはほとんど緑一色ですから,この条件を満たしています。なので,もし顕微鏡の設計が,球面収差補正を重視していれば,色を限定することによって,縮小,引き締め程度の画像処理で,こんなに良く見えるのです。

RXT203 の基本設計が優れていることがわかりますね(画像/MWS)。








2017年7月30日


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顕微鏡観察というのは夏休みの自由研究にも最適なテーマなのではないかと思います。40年前のむかしは,顕微鏡そのものを入手することが面倒で,持っている人はわずかでしたし,重たくて持ち運びのできるようなものではありませんでした。小型のものもありましたが,像質が悪いものが多く,照明もほとんどがミラー採光で,現在の目でみれば実用性からはほど遠いものでした。それでも面白かったですが…。

現在では,レイメイのRXT203やRXT150といった高性能で安価な顕微鏡が信じられない低価格で入手でき,入手の容易さも,ネットでポチればお仕舞いという手軽さです。2,3日もすれば手元に届き,すぐに観察できる。昇圧回路内蔵のRXT203は,単三乾電池1本,つまり1.5Vの電圧で,3.1〜3.5VのLEDを定電流で点灯することができ,連続点灯時間も数十時間を軽く超えます。40年前にはできなかったことが,次々と可能になっているのです。時代が進むと素晴らしい世の中になる実例かもしれません。

この状況のもと,大人が周囲の子どもにこの顕微鏡をプレゼントするだけで,子どもは,自分の力では観察不可能だったものを次々と見ることができ,まさに超能力を手に入れたのと同じことになります。この超能力は,「世の中は肉眼で見えるものが全てではない」ということを自然に知らしめ,目の前の見慣れた見飽きた風景が,急に面白い世界に一変することでしょう。そんな体験が夏休みにできれば,子どもにとっても有意義ですし,そうやって勝手に楽しんだことをスケッチでまとめてしまえば何の苦もなく自由研究ができあがってしまうでしょう。

学校の先生は理科が専門とは限りませんし,仕事に忙しくて細かいことを何も知らなかったりしますから,自由研究の観察スケッチは,担任の先生にも新しい世界を教えてあげることにもなるでしょう。みんながハッピーになるのです。

観察対象はどこにでもあります。野山の生き物を見るのも面白いですが,雨降りの日なら家の中のものを探せばいくらでも見るものはあります。冷蔵庫の野菜室などは観察対象の宝庫です。きょうの画像の一枚目は,竹の箸の断面。確かセブンイレブンかどこかでもらったもののように記憶しています。これを刃物で薄切りにしていますが,ピントさえ合わせられれば,箸のままでも構造がわかります。画像二枚目は,バルコニーで育ていているユズの枝。伸びすぎたものを切って,その断面を薄切りにしたものです。サフラニンで染めている乾燥標本です。硬い組織にナイフマークの直線が入っていることがバレバレです。レイメイのRXT203の前には,手抜きの薄切りカットが暴かれてしまうのです。

この顕微鏡は,昨日の画像に示したように,透過観察もできます。ただし,そのための照明台が市販されていませんので,自分で工夫する必要があります。付属のLED照明を使うと反射照明になるので,金属などの不透明な物体でも観察できます。工夫すれば,この小さな顕微鏡でじつにいろいろなものが見られます(画像/MWS)。








2017年7月29日


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奈良県産のサファイヤは目で見えますし青色であることもわかります。小さいな〜という気はしますが,結晶であることもわかりますし,きらめきから,平面が出ているところがあるのもわかります。ではそこから,きょうの画像のような姿が想像できるかというと,否としかいいようがありません。きょうの画像1,2枚目のように,顕微鏡を使えば,結晶成長のラインやトライゴンも見えますし,インクルージョンも見えます。あの硬い酸化アルミニウムになぜ,気体と液体が閉じこめられているのかと,ふしぎな様子がわかります。

オマーンの砂漠の砂は,ひじょうに細かくて目では粒子がやっと判別できるだけです。しかしこれも顕微鏡でみれば,一種類ではない,複数の鉱物から構成されていて,そして驚くべきことに,粒径がきれいに揃っていて,しかもどの鉱物も角がとれて丸くなっていることがわかります。河原の石ころが転がっているうちに丸くなることは誰でも知っているわけですが,砂漠の砂のような細かい粒子が丸みを帯びるということは,いったいどんなことなのか,気の遠くなりそうな時間のかかりそうな世界な気がします。

さすがにきょうの画像のレベルになると,ある程度はまともな顕微鏡を使わないと表現できません。使用した顕微鏡は,こちらのものです。LEDは高演色のものに交換しています(画像/MWS)。








2017年7月28日


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きのうの画像はレイメイ藤井のRXT203(LEDは電球色に交換)の性能をそのまま示すために,コリメート法で撮影し,縮小,引き締め以外の画像処理をしていませんでした。きょうの画像は,RXT203のポテンシャルを示すために,昨日掲載した画像に処理を加えて顕微鏡写真としての質を高めてみました。行った処理は,複製画像をつくり,Gチャンネルを取り出して,グレースケールに変換してヒストグラムを引き延ばし。これにオリジナルの画像を重ねて平均化。その画像をコントラストと明るさ調整。縮小後に引き締め(アンシャープマスク)です。

一分もかからないこれらの画像処理によって,RXT203によって得られた像の劣化した部分が減って,顕微鏡写真としての質が高められていることが明らかです。当サービスがこの顕微鏡を推奨しているのは,RXT203がこのような基本性能を持っているからで,おもちゃなのに光学設計が優れているからなのです(画像/MWS)。



*1 そして何度もこの顕微鏡をオススメしているのは,買おうと思っているけど実際は買わないまま時間が過ぎてしまった…という人が大半だろうということを知っているからです。ウチの標本を買うようなユーザーさんは,既に昨年秋に紹介した時点で飛びついて皆さん購入されたようです。そして喜びのメールがたくさん届いています。しかし本ページを娯楽の一種としてご覧頂いている方々には敷居が高いようです。

*2 敷居が高いのは当然です。それまでやったことのない分野に足を踏み入れるのは,誰しも,ちょっとした抵抗があるでしょう。たとえば,釣りの経験がない人が,自分で釣具屋にいって,竿と糸と針と…を購入して,一人で釣りに出かけるようになる可能性は,限りなく小さいでしょう。しかし,誰かに釣りに連れて行ってもらい,そのときにお魚さんが海から次々に引き上がってくる楽しさを知ってしまい,さらに釣り道具一式をもらってしまい,来月また行こう,と誘われたら,初心者でも釣りの世界に飛び込んで行く可能性は高いだろうと思います。大事なのは,最初の一歩の段階で,適切な手ほどきを,上手に誘導できる人が身近にいることです。当サービスもそんな存在を目指してはいます。

*3 この製品はRXT150とともに,日本の理科教育を根底から変えるポテンシャルを持った製品です。この安価な顕微鏡2個を,全ての児童や生徒さんに税金で配布すれば,それだけで,彼等は勝手に学習を始めて見聞を広げ,多くの体験が身に付き,良いことだらけです。20年後に優れた知性を持つ人々が大量発生する可能性すらあるのです。このような優れたものの存在を知りながら,それを入手しない,子どもにプレゼントしない,というのは,経済社会の主体である大人の態度として如何なものかとも思うのです。





2017年7月27日


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木材というのは古くから使われている材料ではありますが,軽量なセルロースをリグニンなどで塗り固め,ハニカム構造を多用して,一定方向に避けないように結束バンドのような構造を織り交ぜ,紫外線にも強く,単位重量当たりの強度がひじょうに大きいという特性をもつ優れた材料でもあります。同じ素材を使いながらも,やわらかいコルクのようなものから,紫檀のような硬いものまで,植物はいろいろな強度の組織を作ってしまいます。これを人間が作ろうったって,そう簡単にはいきません。

きょうの画像はコルクの薄片とスギ材の板目面。コルクはロバートフックが細胞を発見したときの素材として有名ですが,コルク栓などを薄切りすることにより手軽に観察できます。スギ材はカマボコ板に多用されていますので,これを鉋などで薄くはいでやれば,板目面の観察ができます。その一例の画像をしめしたわけです。使った顕微鏡はレイメイの顕微鏡RXT203です。この顕微鏡ならば木材の構造をある程度つかむことができます(画像/MWS)。








2017年7月26日


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LEDを電球色に改造したレイメイの顕微鏡RXT203は,ますます手放せないアイテムとなっています。顕微鏡標本を製作して暮らしていると,目では見えない粉末状の物体を,ちらっとでよいから確認したいという場面が多々あって,そのときに25kgもある巨大な顕微鏡を持ち出すのは面倒ですし,机の上が作業中で散らかっているときには顕微鏡を設置することもできません。そんなときでもレイメイのRXT203ならば,ささっと取り出しでぱぱっと確認して作業を続けることができます。LEDを電球色に交換したことによって目にやさしくなり,演色性も改善し,軸上色収差は減って,愛着は増して,よいことだらけなのです。

きょうの画像はバルバドス放散虫化石の超高透明封入品を確認しているときのもの。標本が傷つかないように,凹面鏡の上に標本をのせて,顕微鏡をのせています。ここの接眼部をNikon1J2に18.5mmF1.8でのぞき込んで,手持ちで撮影したものです。画像はズームで倍率最小と,最大にあわせてあります。放散虫サイズの物体なら,簡易確認には十分な性能であることがわかります(画像/MWS)。



*1 もちろん,生物顕微鏡を正しく使えば,次元の異なる鮮明な像が拝めます。RXT203は価格を考えれば最高の製品ですが,光学的に究極の像を達成しているわけではありません。そこは注意が必要です。

*2 それでもこの製品を勧めるのは,入手のしやすさ,価格,見え,小型であること,単三乾電池で使えること,フォーカス機構がしっかりしていること,生物顕微鏡の入門用の倍率に達していることなど,種々の理由があり,総合的に考えると,素晴らしくバランスがとれているからなのです。一個持っていて損はありません。





2017年7月25日


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エアコンのリモコンが調子悪い…という状態が続いて3年目,という感じでした。言うことを聞くときもありますが,肝心なときに反応しなくなります。高温で反応しなくなる感じもしましたが一定の傾向が見えず,どうしたものかとセンサ周りを掃除すると反応がよくなってOKと思っていたら,しばらくしてまたダメ。手動で自動運転はできますし強制冷房運転もできるので,本体は問題ありません。筆者の予想では赤外線のセンサが劣化して,交換が必要なのではないか,という感じです。その一例は こちら 。

赤外線センサは秋月電子で入手できますが,ピンが読めません。どうするべえと考えて,いつものエキスパートエンジニアさんの出番となるわけですが,エンジニアさんのメール曰く,ハンダのクラックなど接点不良の可能性があるというのです。

そこでえいやと,センサ部分を外してみたのがきょうの画像。どこにも劣化は見えません。20倍のルーペでチェックしましたが,ハンダの不良も見つけられませんでした。しかしエキスパートエンジニアさんの言うとおりに,ハンダ箇所を全て付け直してみました。そしてコネクタをつけて,リモコンON!してみたら,なんと反応するではないですか。

その後も問題なくきびきびと反応しています。どうやら直ってしまったようです。やはりエキスパートさんは違います。読みが正確です。ハンダの付け直しだけで部品代もゼロで修理でき,大変助かったのです(画像/MWS)。








2017年7月24日


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【お詫びとお知らせ】

7月23日の「博物ふぇす」におきまして,事前告知した「Jシリーズ放散虫プレパラート(国産・バルバドス産 計64個体)」の展示が行われなかったというトラブルが発生しました。現場担当には専用顕微鏡でJシリーズを連続展示するように指示をしてありましたが,フェスティバル閉会後の聞き取りによれば,実際に展示されていたのは,販売用の品,バルバドス産,放散虫化石プレパラート超高透明封入品(きょうの画像)のものでした。

22日の展示では無事に設置も済み,,一日中Jシリーズの展示を行い,問題はないと確認できたので,昨日の本ページで告知をしたわけですが,その告知をみて博物ふぇす会場に足を運んでくださった方,Jシリーズを一度は見たいと思っていた方々に大変なご迷惑をおかけすることになってしまいました。がっかりさせてしまい,申し訳ございません。全責任は筆者の指示の甘さと,現場に立たなかったことに原因があります。

遠く近県からいらした方々も多かったものと思います。時間をかけ,交通費をかけて,せっかく顕微鏡を覗きにきたのに,告知とは違ったものが載っていたら,少なくとも,嬉しくはないでしょう。筆者としても来場者の皆様に,純粋に取り出した放散虫の夾雑物等に惑わされない,ピュアな姿を一人でも多くの方々にご覧いただきたいとの思いで最高の個体を使った標本を製作し,その標本にあわせて専用の顕微鏡を組み上げたのです。にもかかわらず,筆者の肝心なところでの判断,指示の甘さで,告知通りの内容を実現できず,あまりにも間抜けなことをしたと反省しています。個人的な感覚としては,これは契約不履行といってもよいと思います。そのまま謝れば済むような気がしません。

本ページをご覧の方で,もし,博物ふぇすにJシリーズを見に来たのに見られなかった〜,という方がおられましたら,ぜひ,メールを下さい。何か考えまして善処したいと思います。筆者の仕事は皆さんをがっかりさせることではありません。自然の中に潜む「おおっ」と思うようなものを皆さんにご紹介するのが本務なのです。メールは, mws@micro.sakura.ne.jp です(画像/MWS)。








2017年7月23日


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放散虫銀細工で有名なRC GEARさんからの依頼を受けまして,現在開催中の 博物ふぇす におきましてJシリーズ放散虫プレパラートを展示中です。国産放散虫に加えてバルバドス産の比較的程度のよい個体を64個で円形にまとめたものを,当サービスの誇る展示用スーパー顕微鏡システムにてごらんいただけます。23日17時頃までの展示ですので,お近くの方は覗いてみるのもよいかもしれません。バルバドス産の放散虫化石散布スライド,超高透明封入品も試験販売中です(4,500円)。Jシリーズの技術を使って製作した,(暗視野)完全黒バックの散布スライドです。博物ふぇす C-4,RC GEARさんのブースへお越し下さい。もちろん銀細工もどうぞ。松岡先生(新潟大)からの放散虫カレンダーも好評販売中です(画像/MWS)。



*1 直前に展示が決まったので,事前アナウンスは行いませんでした。なお筆者は参加していません。

*2 展示中のJシリーズを検鏡したら,撮影にも挑戦してみてください。スマホやデジタルカメラのレンズで接眼レンズを覗き,なるべく広く見える位置に調整してシャッターを押せばOKです。撮れた画像は貴方のものです。人に見せるなり,ブログに上げるなり,自由に使えます。お土産に画像を手に入れましょう。





2017年7月22日


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比較的安価な精密ピンセットが多く出回っていますが,FontaxのNo.3を使い慣れた手には,どれもイマイチな感じがします。価格が10〜20倍違うのですから当たり前です。剛性面での不満もありますが,いちばん大きな問題点は,肩の部分(というのかな)です。Fontaxにしても,ほかの超精密ピンセットにしても,No.3系の肩のラインはなだらかで,ていねいにヤスリ掛けが施してあります。安価なピンセットでは肩が手に当たり使いづらいのです。

刃先は研いで作ってしまえばよいので,ある意味どうにでもなります。しかし肩の部分は好みの形に整形しようとすると,手でのヤスリ掛けは大変です。ステンレスは粘っこくて削れません。。そんな中で,gootのTS-11はとてもなだらかなカーブで,刃先を研いであわせれば十分使い物になります。価格から考えれば大変優秀だと思います。TS-10とかTS-12の長さで,このカーブにしてくれれば,最高のものになるのに,今のところgootさんのラインナップには,そういったものはないようです。今後に期待したいのです(画像/MWS)。








2017年7月21日


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われらの味方『ショートランチャー9』は大変優れた顕微鏡用光源ですが,けっこう電池を食うので,展示などで連続点灯するときは予備電池がたくさん必要になります。安価に入手できるCR2032が使えるのでコスト的には大したことがないですが,こまめに面倒を見ないといつのまにか暗くなっている…ということになるのです。改造して単三乾電池の外部電源を作るべきなのですが,まだ製作していません。大きくなってしまい『ショートランチャー9』の便利さが失われる気がするのです(画像/MWS)。








2017年7月20日


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せっかく入手しても使えなかった残念なレンズは可能な限り修理を試みます。このLOMOの70x1.23も例外ではなく,バル切れをどうにかならないかと,まずは分解します。どこのユニットがおかしいかは,ある程度推測がついていますし,そこのユニットが外れて,その二枚玉を取り出すことができれば,剥離→貼合→心出しの手順で復活する可能性も皆無ではありません。しかし分解してみて取り出したユニットがこんな感じ…。これはダメだ。いちばん右のユニットの二枚玉が剥離なのですけれども,これ,レンズを外す方法がありません。破壊的に外すと,今度はレンズを取り付けて軸合わせと間隔調整がとてつもなく大変になります。こんなことに人生の時間を費やしてはいけません…と自分に言い聞かせて,次の一本,に行くしかなくなるのです(画像/MWS)。








2017年7月19日


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18日の午後3時頃,標本製作をしていたら雷雨がやってきて,ざーっと雨が降ってきたと思ったらパラパラと雹が混じっている音がします。おや珍しい,蓄熱した路面を少しでも冷やしてくれよ,たのむよ,と雷様にお願いしたのもつかの間,大量の砂利がばらまかれたような激しい雹になりまして,じつに有り難かったのでした。約100MBのMOVファイルをあげておきます。

7月18日の雹のようす(豊島区南大塚〜文京区千石方面) −ミクロワールドサービス

バルコニーにも幾つか小さめの雹が転がり込んできましたので,早速撮影し,標本製作用の顕微鏡に直ちにセットして,雹の顕微鏡写真撮影となったのでした。この暑い東京都心で,どうして氷の塊が降ってくるのだろうと不思議ですが,撮影画像を見るとさらに不思議です。大量の空気を包含していて,空気粒は放射方向に配列しているように見えます。中央には大きめの空気があってひしゃげています。また氷には,多数の脈理が見られ,これも放射方向に走っています。これが何を意味するのかは専門家にお任せしたいところです。

標本屋さんの観点から見ると,これは上空数キロメートル以上の空気の封入標本でもあります。雹をかき集めて冷凍庫に放り込み,冬になったらじっくり観察しようかと一瞬あたまに浮かびましたが,ま,今回の観察でも十分おもしろかったので,ここで打ち切って標本製作に戻ることにしました(^^;

地面もすっかり冷やされ,気温も若干低下して,ほんと,自然現象は有り難いなあ,ふしぎだなあと楽しい午後のひとときでした(画像/MWS)。








2017年7月18日


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レイメイ藤井の傑作,RXT203シリーズ顕微鏡の唯一の欠点といってよい部分は光源で,3mmφの白LEDなのです。この白色LED,安価な蛍光灯よりはマシかもしれませんが,演色性が著しく低いのです。多くのものでだいたい,Ra=70とか,74とか,そんなものです。赤が欠損しているのが致命的です。また,レンズの軸上色収差がひじょうに大きいので,光源の青色パワーが強いと,ピント位置によって極端な青ハロが発生します。これは微化石などを見るときに,特に目障りなものです。

そこで電球色のLEDに載せ替えとなるわけです。以前からやろうと思っていたのですが,ついつい先延ばしにして,入手から半年は優に過ぎてしまいました。。分解が面倒そうだなーと思っていたのです。ところがどっこいです。やってみると,じつによく考えられたボディで,分解は簡単,組み立ても簡単,LEDの交換も簡単なのでした。慣れた人がやれば10分あれば十分かもしれません。手持ちの2台について白色LED→電球色LEDへの交換を行いましたが,30分かからなかったです。

電球色LEDはいつも使っているオプトサプライの3mmφのもので,秋月電子などで容易に入手できます。これの演色性は最低でもRa=85以上でたぶん90は超えていると思います(簡易計測結果)。蛍光体がたぶん2種は入っていて赤色光も豊富です。その分,励起の青色ピークが低く色収差は軽減されます。反射光観察なので影響は小さいですが,いわゆるブルーライトも減るので,網膜にも少しはやさしいでしょう。LEDの交換だけで顕微鏡が高性能化されるのです。画像一枚目は分解時のようす。二枚目はLED交換が完了したRXT203と,白LEDそのままのRXT150で,照明の色がまったく異なることがお判りと思います(画像/MWS)。








2017年7月17日


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これは昨日のツリガネムシ君の部分を画像処理したもの。ヒストグラムをいじって,コントラスト強調を施しています。この処理によって,昨日の画像では判別できない,繊毛の動いている範囲がわかるようになりますし,細胞内部の構造もよりはっきりします。この例からもわかるように,顕微鏡写真は撮影して終わりではありません。そこに何が写っているか調べ,画像処理によって表現してこそです。とくに,顕微鏡の結像では,例えば透過明視野普通照明で,解像限界付近でコントラストが落ちることが理論的にも明らかです。ならば,解像限界付近を見たいのなら,コントラスト強調はとうぜん必要な技術となります。顕微鏡の操作を極めて,キレの良い絵を得ることは何より重要ですが,得た画像を処理して埋もれていた情報を引き出すこともまた,重要です(画像/MWS)。








2017年7月16日


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すっかり暑い毎日になってしまいましたので,涼しげな絵。これは近所のニジマス君が泳いでいる水槽に付着していた珪藻とツリガネムシ。ややスローシャッターなので繊毛は写っていません。。

都心では健康を害するほどの暑さとなっておりエアコンが欠かせなくなってきていますが,このエアコン,最近のものはだいぶよろしいのですが,以前のものは,機種によっては内部にカビが増えて,カビ臭+カビ胞子ばらまき機能が付加されます。カビは内部の手の届かないところにも生えますし,完全に分解清掃しても,空気中のチリが蓄積してそれが湿気を帯びれば,一週間もせずに生えてくるでしょう。カビの増殖そのものを清掃等によって抑え込むのは至難なので,ここは温度管理等で対処して,きれいな空気を手に入れましょう。

こちら とか こちら のリンク先が役立つことと思いますので,ぜひご参考の上,この夏を健康にお過ごしいただきたいのです(画像/MWS)。








2017年7月15日


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せんじつ入手した絵の具皿(鉄製)はホコリよけにも重宝しましたが,スライドグラスを一時的に置くのにも役立っています。Jシリーズのような超高品質の標本は,直おき(じかおき)厳禁です。研磨して超低散乱の状態にした標本面の裏側の青板ガラスに傷が入るからです。ので,浮かして使うのが基本です。そういう取扱にもとても便利で,実体顕微鏡での確認用などにとても役立っています。きょうの画像はそのときのようす。うつっているのは現在開発に着手した超高品質の標本,試作品です。多くの方々に微化石の風景を眺めて頂きたく研究開発はまだまだ続くのです(画像/MWS)。








2017年7月14日


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あの素晴らしかった特別展,【深海】が,【深海2017】として帰ってきました。暑くてむんむんの日本の夏ですが,深海はいつもひんやりです。国立科学博物館の誇る素晴らしい展示物をみて,お土産を買って1日を過ごし,帰宅したらビールで一杯,などというのもよろしいかと思うのです。【深海2017】はすでに開催中ですが,入場まで行列して並ぶことも多いので,くれぐれも熱中症対策を忘れずにお願い致します(画像/MWS)。








2017年7月13日


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放散虫をすくいとるヘラが必要になり作りました。例によって0.5mmのステンレス線をダイヤモンドで削ってヘラを作り,先端を丸くして,すこし丸めています。そのあとに耐水ペーパー#2000で空研ぎしてバリ取り,次に#5000で滑らかに。最後はセーム革+ピカールで仕上げ。できあがったものがきょうの画像。これでちゃんと放散虫がすくえます。ポイントは先端をうんと薄くすることでしょうか。ちょっとした思いつきだったのですが,意外に使いよいものができ,何かが前進した感じもしたのです(画像/MWS)。








2017年7月12日


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なんとなく心が落ち着かない感じ。知人が入院しているのです。オペは無事に終了してあとは回復するだけだし,筆者が心配したところで機能回復が早まるというエビデンスもたぶんない(笑)。でも,ざわざわするのは,大事な人だと思っているからなのでしょう。そういうときは,細かいことを考えたりするのをやめて,一心不乱に作業をするのがよいのです。もっともよいのは「研ぎ」ですが,研ぎは比較的簡単なものでもあるので,もっと困難な,方解石磨きで心を落ち着けることにしました。

きょうの画像がその結果。たぶん,これまででいちばんきれいになったような気がします。方解石の研磨は,あの吉田正太郎先生が「難しいという他はない」と何かに書いておられました。まさにその通りなのです。筆者もここ15年以上,たまに思い出したように方解石を磨いていますが,傷のない面を得るのは至難の業でした。でもきょうは,一心不乱に磨いたせいか,なんかコツをつかんだ気がします。これは入院中の知人がもたらしてくれたブレイクスルーなのかもしれません(画像/MWS)。








2017年7月11日


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10日は,顕微鏡映像の専門家の訪問を受けました。業務上の理由で薄切り切片を作る必要があり,ハンドミクロトーム用の刃研ぎを教えて欲しいという依頼です。この手の依頼はまず断りますが,信頼できる顕微鏡の専門家で,かつ講習料金を最初から提示してのお申し込みでしたので引き受けました。そして久しぶりの,「研ぎの午後」となりました。

事情聴取をすると包丁も研げないことが判明し,研ぎの技量ゼロだということがわかりました。そこから,いきなりカミソリの研ぎを教えてもいいのですが,個人的には,研ぎの理解には包丁研ぎをきちんとこなせることが必須と考えています。そこでまず,包丁が切れるということはどういうことか,切れ味試験はどうすればいいか,研ぎの実際はどのようなものか。刃先とはどれほど繊細なものなのか。など,数え切れないほどの細かい,技術の実際について講述し,また実演しました。

そのあとは実技の時間です。包丁研ぎをマスターして頂くために,筆者が横について,ときおり手を添えながら要点を指導します。最初からうまく研げるわけはありませんが,それでもきちんとカエリをあげてそれをきれいに採れれば切れ味は出るので,それを目指します。砥石は,シャプトンオレンジ,グリーン,丸尾山合さです。カエリとりは薄い紙です。筆者が教えて包丁研ぎが身に付かなかった人は皆無で,今回も当然,刃をつけることは問題ありませんでした。

一休みのあと,日本剃刀と西洋剃刀の手入れ,研ぎを実演し,切れ味テストを行い,終わりの講義をして午後の時間を使い切りました。何も研げないところから,包丁,剃刀と突き進んだわけですので,受講者としては大変だったと思いますが,これ以上ない密度の濃い研修時間だったろうと,自画自賛しています。画像は持ち込まれた日本剃刀の一部。これまで一度も触ったことがありませんでしたが,刃物の構造を見れば研ぎ方はわかるので,最初の一回目から,ミクロトーム用としては,完全な刃をつけられました。感想としては,研ぐの簡単ですねコレは(^^; 形が大変よろしい。気に入りました(画像/MWS)。








2017年7月10日


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ホヤがうまいシーズンとなりました。東北ではお馴染みのもので,好き嫌いがわかれるものでもありますが,さわやかな風味であっさりしつつも深い味わいでオススメなのです。たいていの人は食べたことがなく,一度誰かに勧められてイヤイヤ食べて,ますます嫌いになる,といったパターンかもしれませんが,でもきっと,ホヤと知らずにどこかの料理屋で上手に調理されて出てくれば,誰にも愛されるものなのでは? とも思っています。とりあえず味見してみたい人には,蒸しホヤがいいかもしれません。きょうの画像のやつですが,そのまま蒸したものと,酒蒸しにしたものとがあるようです。どちらも似ているものですが,後者はうま味が増している感じです。東北沿岸ではふつうに売っていますので,旅先で味見をしているもの一興かもしれません。好みでなくても責任採れませんが…(画像/MWS)。








2017年7月9日


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秋月電子や千石電商に転がっている誰でも知っているLEDテスター。これがある日,顕微鏡用LEDの調光つき電源に見えたわけです。ならばとスイッチを載せ替えて,お好みのLEDを接続。理想的な小型電源の完成。こういうことに気づくと,頭が使えている,という気がしてじつによろしいのです。スイッチは100円ショップのLEDライトから移植しました。ハンダ付けくらいはできないといけませんが,全部で1000円もせずに調光機能付き定電流電源ができるのですからバンザイなのです(画像/MWS)。








2017年7月8日


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光源側ならガラスフィルタでなくても十分に使える場合もあります。青色で分解能を上げたいとか,緑で球面収差を小さくしたいとか,黄色で珪藻を透明っぽく見たいとか,そういった場面があります。そんなとき,100円ショップで入手できる色セロハンを使うと便利。ぺらぺらのセロハンですけど,けっこう色が濃くて,じゅうぶんフィルタの代用になります。LEDライトに仕込んでもいいですし,フィールドレンズの上に置いてもいいでしょう。コンデンサ絞り面にいろいろ敷き詰めて,光学染色的な照明を作るのにも使えます。ただ,可燃物ですので,タングステンランプやハロゲンランプのそばでは使えません。熱のかからないところに配置しなければなりません。そこのところを守れば,色セロハンは,これ以上のコストパフォーマンスはない,光学素子といえそうです(画像/MWS)。








2017年7月7日


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顕微鏡は光を操って見たい情報(像)を得る装置ですので,光を操るための素子を持っていることが重要になります。対物レンズはもとより,コンデンサ,鏡基は当たり前として,各種の光源,偏光素子,それにフィルタ類と,どれも重要なものばかりです。これらのパーツは個々で購入すると価格がえらいことになりますので,他のルートから手に入れることも考えてもよろしいかもしれません。光学機器が捨ててあったらとりあえず拾って,ばらばらに分解して,使えそうなレンズやプリズム,ミラーなどを取り出して保管などという地道な作業も,のちになって役立つこともあるかもしれません。筆者は約15年ほど前に,大量の光学機器を分解して廃棄したことがあります。全部で数百kgはあったかと思います。捨てるときに使える素子は取り外しておきましたが,光学系の理解も進み,現在につながるよい経験だったかも…という気もするのです。

きょうの画像は,もはや出所を覚えていないフィルタ類。小さいものなのでたぶん蛍光顕微鏡関係のものだと思います。こういった小物も,光学特性(分光スペクトルなど)を理解して,持っていることを忘れなければ(ここが案外重要),いつか出番が巡ってくるかもしれません…。当サービスの年代物の蛍光顕微鏡,フルオフォトにはフィルタスロットがあり,そこに出し入れできるようにガラスを削って,LED励起時のS/Nを上げるような使い方をしたりもしています。ほかにも活用法はいろいろあるでしょう(画像/MWS)。








2017年7月6日


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当サービスで使用しているスライドメイラー(5枚用)が入荷。今回は250個。スライドメイラーはいろいろな種類がありますが,一枚用,二枚用は送付時の事故で標本が割れる可能性があり,当サービスでは単独で使用したことはありません。きょうの画像のケースを使っているのは,何があっても標本は無事,そのまま保管用ケースとして利用可能,標本の汚損がない,完璧に清拭したものをそのままの状態で送付可能,など,様々なことを検討した結果なのです。その甲斐あって輸送事故はゼロを継続しています。当初はプチプチに包んでいましたが,その必要はないことも判明したので,説明書とチャック付きビニールで包んでレターパックプラスで発送にしているのは,お客様がご存じの通りです。

なんてこともない,そこいらへんに転がっていそうなプラケースですが,これ,輸入品で結構高価です。今回の仕入れでは一個あたり112円です。ムリムリ安いところを探しても一個80〜90円以上になります。これにラベルの印刷代,ラベルのカッティング,貼り付け,梱包など,各種の手間を入れると,ケースだけでも結構な価格になってしまいます。これまでのところ,当サービスの標本では,ケース代や梱包料を別代金にすることはしていませんが,なんとなく悩みのタネでもあります。国内メーカーさんでも,この程度のプラケースなら,1個で30円は可能だと思うのですが,どんなものでしょうか。

海外のプラスチック製品は品質管理が甘いものもあります。このケースもそんな感じで,フタが閉まらなかったり,バリが残っていてスライドが入らなかったりと,歩留まり100%ではないところも不満です。でも,機密性もいいし,きれいに洗えるし,取扱もしやすいし,日本の郵便システムとの相性もよいので,総合的な観点からはOKで,今後もしばらくコレを使うことになりそうです(画像/MWS)。








2017年7月5日


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ニコンの顕微鏡では微分干渉装置は専用のものになっていて,対物レンズもDICマーク入りの指定のものを使うこととなっています。コンデンサのDICプリズムは,対物レンズの開口数に合わせた設計になっていて,高NAのレンズに替えたりすると対物レンズを絞って使うことになってしまいます。しかしながら,対物のNAを上げれば,コンデンサのNAが変わらなくても解像限界は向上するので,レンズの偏光特性がそこそこで,ちゃんとDIC像が出れば使い物になる,と考えることもできます。メーカー指定の方法からは外れるので推奨できませんが,珪藻のイメージングではできるだけ細部が出た方がよいので,指定外のレンズを試すこともあります。きょうの画像もその一例で,本来NA=0.65のDIC対応レンズを使うものですが,NA=0.95の非対応レンズを使っています(画像/MWS)。








2017年7月4日


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研究者の中でも食や健康維持に関心がある方は,いろいろな良いものを知っていることが多い印象があります。そういった方々から紹介される食材は,時々,飛び抜けた品質のものがあって,自分が世の中の何も知らずに生きていることを思い知らされたりもします。これまでも,サワラのブロックや,釜揚げ&生シラスや,ワラスボの乾物とか,北海道の各種食材,ソーダ節の醤油入れとか,いろんな良いものを教わってきました。

きょうの画像もその一例で,いばらきのプラム。キングサイズかつ超高品質。いやー大変なものを頂いてしまいました。かぶりつくとまるでモモのようなボリューム感のところに,甘味と酸味が調和してじつにすばらしいものでした。未体験ゾーンは脳を刺激します。大変有り難く送付頂いた先生には大感謝なのです(画像/MWS)。








2017年7月3日


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きょうの画像は,先日掲載した「どうしたんだ魚力」の画像の部分拡大。パソコンの画像じゃ魚種がわからないと,調理師さんから言われまして少し(少しだけですよ)反省…したのです。きょうの画像で十分ヒントになるかと思いますが,身の色,繊維の走り方,ところどころに見える細い黒いスジ,銀皮の色合い,身の照り具合,どこをどうみてもこれはアイナメです。極めつけは,アイナメの鱗が一枚,画像上の方に写っています。。

これをホウボウとして売っていたわけですが,まぁ,パックを開けた瞬間にこれはアイナメと判るレベル。だからこそ,手を触れる前に撮影したわけなのですが,でもパソコン画像ではさすがに伝わるのはムリということがわかりました。プロの料理人が判らないわけですからね。

このまま薄造りにして食しましたが,もちろん食味はアイナメのそれで,ずいぶんひっさしぶりに,大量のアイナメの刺身を食ったなあとなったのです。でも,どこにもアイナメという情報は記されていませんし,「ホウボウ」として購入したものでもあるので,正解は神のみぞ知る,といったところでしょうか。個人的には,これがアイナメじゃないなら,丸坊主にしても差し支えないレベル,という自信はありますけど(^^; (画像/MWS)。








2017年7月2日


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学会参加(発表)の申し込みというのは,申し込み期限ぎりぎりに発表要旨が書き上がり,タイトルも決まり,参加も決まるというのが世界共通の普遍的原理だと(密かに)思っています。筆者は原則として,参加申し込み時に要旨が書き上がっていないようでは,発表は申し込まないことにしています。いくら報告できる内容を持っているとしても,それが離散的に頭の中にあるのでは不安です。発表申し込みだけしておいて,あとからとってつけたように,やっつけ仕事の学会報告をするのは気乗りしないのです。

さて今年の学会は,発表申し込みと,要旨送付の〆切が一ヶ月ずれていました。つまり講演タイトルを記して参加(発表)申し込みを行い,その一ヶ月後に,講演タイトル通りの要旨の〆切がやってくるというスケジュールです。アナウンスがあってからの募集期間は一ヶ月で,それなりの時間は確保されていたのですが,あいにくその時期に割り込んできた仕事などが入ってしまい,個人事業主は納期を守ることが絶対なので,当然,仕事優先としました。その結果,学会参加申し込み期限までに要旨を書き上げることはできませんでした。いや,正確にいえば,申し込み期限の1時間前にはドラフトが書き上がっていましたが,まぁ,ゲームオーバーというところです。ということで,参加(発表)の申し込みは行いませんでした。

ふしぎに思ったのは,参加申し込み時に,どうして一ヶ月後に提出〆切の要旨の,講演タイトル,発表者(所属)全員の記載が必要だったのだろうということ。たぶん,この情報があれば,講演プログラムを編成するのに時間的余裕ができて事務局がラク,ということなのかもしれません。何せ学会大会の事務局は重労働ですから…。でも個人的には,講演タイトルと発表者(所属)が確定していれば要旨もできあがっているので,発表申し込み時に講演要旨も同時提出で良いような気もします。そうすればもっと事務局はラクになると思うのです。

などと素朴な感想を書きましたが,本ページの読者でも,学会参加している方々はそれほど多くないでしょう。その方々には役に立たない情報だったわけで,本日の画像は役立つ情報として野菜盛り合わせとなるわけです。

エノキダケとブナシメジは石突きを取り,適当な大きさに切ってどんぶりに入れ,電子レンジでフタをせずにチンします。チンは汁気が飛ぶ直前くらいまでです。加熱が終わったら直ちに,千切りにしておいたソーセージやベーコン,ハムなどとネギを混ぜ混ぜして余熱で火を通します。味付けは塩コショウ。これで出来上がり。このままおかずにしてもいいですし,パスタに(大量に)のせてもよろしい。カゼをひいて,年中ちょうしが悪そうな人の食事をみていると,野菜が少なく,きのこを食べず,甘いものを口にしています。それじゃあ身体はつくれません。いんちききのこ料理で元気回復していただきたいのです(画像/MWS)。








2017年7月1日


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ふるい顕微鏡のメカは修理に出すところもなく,自前でメンテナンスしなければならないこともしばしばです。対物レンズをばらして組み上げ…などは本ページでも定番のネタであることは読者の方々もご存じの通りです。ちゃんと修理できたかどうかは珪藻を検鏡すれば判断できるので,素人修理でも100点に近い結果を出すことも不可能ではありません。

しかしメカニカルステージなどの微動を完全にメンテナンスするのは難しいです。本ページでも取り上げた覚えがありません。構造自体はそれほど複雑ではなく,固着を溶剤で溶かし,ばらして,固まっているグリスなどを拭き取り,サビをとって,新たなグリスをつけて組み上げれば見た目は元通りになります。そして低倍率なら十分に使えます。では油浸領域ですーっとまっすぐに動いてくれるかというと,そうはいきません…。調整が難しいのです。どこまで調整して,どんな状態になったときが,そのメカのベストなのか判断する方法が見あたりません。メーカーさんは,どうやっているのでしょう。謎なのです(画像/MWS)。









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