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ミクロワールドサービスが顕微鏡の世界を伝えるコーナーです。
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2023年9月30日




海緑石と放散虫の涼しげな眺め。放散虫の横に海緑石があると,放散虫のガラス感がアップするように感じられます…(画像/MWS)。








2023年9月29日




きょうの画像はKちゃんに味見してもらったきのこご飯。米3合に対して,きのこ3パック,鶏もも肉1枚,にんじん2本といったところです。これにごぼうとコンニャクがあればさらにいいのですが。具材は細かく切って,日本酒としょう油で煮込み,汁気を飛ばします。米は少しだけ水を減らして炊いて,炊きあがったらすぐにあつあつの具材を入れて混ぜ混ぜします。これでできあがり。混ぜご飯は炊き込みご飯よりも味の解像度がよい気がします。どちらもおいしいのですが,具材の味を感じたいなら混ぜご飯の方がいいかもしれません。

そんな料理の画像ばかりのせていると,お前は何をやっているのだゴルァとお叱りが来そうです。いや,全力で全速前進で仕事はしているのです。ただ,世の中の情勢が変化していて今後のことも考えてしまいます。放散虫を並べる人は国内ではずいぶん増えました。そうなると放散虫のJシリーズは店仕舞いしたほうがいいのか,それとも愛好家が増えたのだから増産した方がいいのか…いろいろ考えます。

これまで販売してきたものも,ほとんどただみたいな価格で放出してきました。それは国内では顕微鏡趣味が根付いておらず,標本の価値を理解する人も少なく,そもそも顧客が限られる状況だったからです。元来,珪藻などの微少な物体をアレンジして並べた標本はきわめて価値の高いもので,最高額は1枚600万円?だったか,そんなすごいものです。それはそうです。著名な芸術家の作品を買うようなもので,そこには人生を賭けたノウハウが詰め込まれているのです。

有名画家の作品が数億円するのなら,おそらくはそれと同等の時間を注ぎ込んで作られた顕微鏡アート標本は,まぁ数千万円しても全然おかしくないのです。現実がそうなっていないのは単に人間が肉眼の1.0倍の世界で生きているからです。…ということで,いつも筆者が「売りたくない」と言っている理由はその辺にもあるのです。

プロが本気を出せば価値あるものは作れます。しかしそれが現実的な?価格にできるかというとそこが問題です。たとえば こんな 標本を作ったとして,読者の皆さんはこれにどのくらいの価値(価格)を見いだすでしょうか。制作者の立場からいえば,100万円でも高くはないですね。そこいらへんの顕微鏡がしっかり使える人に100万円分の資材とサンプルを渡しても,こんなものを作れるまでには何年かかるか,できないか,そんな感じでしょう。

いつもそうですが,この標本は売りたくないですね。せいぜい数万円しか出してもらえませんので。そんな日本銀行券というアホらしい紙切れと引き替えにこのバルバドスのすべてが一覧できる標本を渡してしまうということが,とっても馬鹿げたことに思えます。貨幣経済というのは心理学的には,経済学的な言いまわしをすれば,感動と感動の交換可能性を殺すものです。無上の価値あるかもしれないものを,よくわからない紙切れと交換するのです。

今年は「売りたくないものは売らない」努力を少しはしてみようかなとも思ったりもしています。いつも全部売ってしまうのでデモ用の標本が貧弱なんですよね…(画像/MWS)。








2023年9月28日




この画像の横幅は20mmくらい。この拡大率くらいの撮影がけっこう厄介なんですよね。。でも大型標本などの全景も必要なのでそれなりには見える画像を得ないといけません。かといってそれほど設備投資できるわけでもないので民生品カメラとレンズをいじっての最適化をすることになります。なんか,やっていることは,中学,高校,大学生時代とあんまり変わってない(^^; 感じがします…(画像/MWS)。








2023年9月27日




レッツノートの最初に買った機種はCF-Y2です。2004年だったか,池袋のビックカメラで買いました。二十数万円しました。これがとても優れていて,ファンレスなので静かですし実用上の問題は皆無なくらいさくさくと動き,大画面なのに軽くて持ち運びがラク。それで毎日100km以上の通勤距離と自転車で悪路を10kmくらい走るところで酷使されたのでした。でも壊れなかった。これは優秀だ,価格にも納得。

それ以来,ずーっとレッツノートを使っています。但し新品は最初の一台だけ。当室は秋葉原がちかいので何かあると秋葉原に出向いて部品調達その他で問題を乗り切ります。CF-Y2も不調が出たらすぐに2台目を中古調達。大先輩からノートパソコンの中古は薦められないよと言われましたが,結果的には中古調達品のほうが長持ちしました。

Y2が役目を終えてからT7を3台かな。これはファンが弱い。液晶も黄ばむのですが本体は壊れないタフなパソコンです。現在でもXP運用のために動態保存しています。そして次はY9ですがこれは企業専用モデルだったかと思います。いまでも使っていますが画面が広くキーボードもゆったりしていて使いやすさでは最高の部類です。ただスペック的には古いので,youtubeやニコニコ動画の視聴には向きません。熱で落ちます。しかし通常の仕事作業なら何をしても落ちません。

レッツノートは海外品のパソコンと比較すればかなり高価ですが仕事に使ってきた経験からいえば,信頼性は高く,流通数も多いので修理も可能で,使っている人が多いので使用に関するノウハウが蓄積されているので,そういったメリットを考えればまったく高くないと思います。しかも型落ち品が安価に中古流通しているので試しに使ってみるハードルは低いです。

最近の事情は知りませんが,10年くらい前は,新幹線でビジネスマンが乗車中に仕事をしているパソコンの「レッツノート率」が異常な高さでした。かく言う筆者も,北海道の学会に向かう東北新幹線の社内で,いまは絶版となったあの本の原稿を執筆したり,熊本での学会に向かう東京発博多行きの車内で延々と納品用画像の処理をしたり,新幹線車内でレッツノートを使うことはふつうでした。

あらたに入手したSV7をどうするかは決めていませんが,いろいろいじってみて,CF-LVの方が仕事スタイルに合っているような気もしています。パソコンに時間をとられるのはイヤなので,サンプルをいじりながら標本を作り,その合間にゆっくりと次のパソコンを構築していければと思っています(画像/MWS)。








2023年9月26日(2)






LANの問題は本日午前中に解決しました。結局のところ,デバイスドライバーが壊れていたか,インストールの不足があったようでした。しかしながらパソコンの診断を実行してもイーサネットの状態を調べても,どこにも不調のメッセージは見られず,正常動作のメッセージしか出てきません。ドライバを自動更新しても変化なしです。そして「イーサーネットには有効なip構成がありません」と出てきます。

このままパソコンの言うことを聞いていたら打つ手なしで永遠に壊れたままです。そこでイーサネットを一度無効にして,こんどは手動でドライバを入れ直しました。まったく同じ名前のドライバが2つ表示されるので,そのうちの1つを入れたところ動きません。ならばとまったく同じ名前のもう一つのドライバも入れたところ有線LANもUSBネット接続も回復しました。

いくら何でもこれは難易度高すぎです。。でも筆者は出張先のホテルなどでも有線を好んで使っていますので,まぁ使えるようになってよかったです(画像/MWS)。








2023年9月26日




うーん。有線がだめなら無線LANという考え方に納得いきませんね。だって無線LANでも,そこまで有線が来ているんだから。。

でもまぁ自転車を走らせてあきばおーに出向いてすぐに無線LANを開通して有線が死んでいた新規パソコンがネット開通するのですから東京都心はすごいんです。冷水性魚類の代謝が組み込まれているだろう筆者は本来,仙台とか,函館とか,釧路辺りでないと生きていけません。それが熱地獄の東京で瀕死の状態で生きているのは,何か問題があったときに,「その気になれば」,即日解決も可能だからなのです。

趣味なら速度をあまり重視しないこともできますが商売となるとそうもいきません。本ページが急に1週間ストップしたら,ながねんの読者はきっと,安否まで想像することでしょう…。

きょうの画像は新規パソコンでWiFi経由でみた当サイト。この奈良県産のサファイアはこれまでみたものの中で最上級の「品格」とでもいうべきものを備えたものでした。現在は鉱物,天文を愛好する方の手に渡っています。

無線が開通したので,ここから有線を再セットアップできるのでしょうか…。デバイスの情報を見ると怪しい感じなんですが…。まさかこんな新しい(筆者にとって)パソコンを入手して ipconfig コマンドを打ち込むことになるとはさすがに想像できていませんでした(画像/MWS)。








2023年9月25日




ノートパソコンを買ってきてセットアップしようと思ったら有線LANを認識しない…。深夜まで悪戦苦闘したけれど何をやってもダメ。まさかイーサーネットが壊れているということもないと思うんだけれどもどうすんのコレ状態… こんなことに時間を取られるのはたまったもんではありません…(画像/MWS)。








2023年9月24日




ブナシメジはきれいに整列したほうが圧倒的に箸で必要本数を拾いやすいです。几帳面な性格だねえと思われるかもしれませんが…(画像/MWS)。








2023年9月23日








マクロ領域でHDR撮影できないかなーと力業でこんな構成。クローズアップレンズ5連(5群8枚)。レンズの組合せはセオリー通り。こんなありあわせでも光軸上はまぁ何とかなるものです。放散虫も判別できるのです。でもHDRはダメ。ISO感度を上げるので荒れた像質になってしまいます(画像/MWS)。








2023年9月22日




能登半島の珪藻土に産出する海緑石粒子は鮮明な緑色なのだけれども画像表現はとても難しいです。パソコンやスマホのモニターで表現できるとはとても思えません…。難しい物体ですねえー(画像/MWS)。








2023年9月21日




これはキチジ(キンキ)かな? あたまのギザギザとエラのぎざぎざがそんな感じ。力強い線でいきいきとしていていい絵ですねー(画像/MWS)。








2023年9月20日




さすがにもう勘弁して欲しいですね。。こんな気温だと空調を停止した室温が31゚Cくらいになりとても珪藻在庫などいじれません。仕事機会が大幅に奪われた気分です。ほんとうにひどい。これを書いている20時過ぎでもまだ気温30゚Cなのです。夜でも気温が下がりません。まともな環境で仕事がしたいです…(画像/スクリーンショット)。








2023年9月19日




Kちゃんから教えてもらった重要情報。このお店は閉店したとのこと。運営のご夫婦は高齢だったので仕方がないのですが本当に残念です。個人商店の八百屋と肉屋と花屋が合体したようなお店で,墓参りには必ず立ち寄って花と野菜とおかず,ときにマッチを購入させていただいたのでした。キュウリの浅漬け,おいしかったよ。小なすの漬け物,おいしかったよ。東北の片隅に存在する誰も知らない店かも知れませんが筆者には佳い,何度も訪れた店でした。店主の爺さん婆さん,いつまでもお元気で(画像/MWS)。








2023年9月18日




17日は医療従事者のKちゃんをお迎えして顕微鏡のお昼となりました。筆者が子どもの頃から知っている人です。リュックにたくさんのお土産を詰め込んで,手みやげならぬ「背負い土産」で訪問してくれた女性第二号となりました。もちろん甘いものは一切ありません。そしてお土産のなかに一ノ蔵が入っているという意味でも女性第二号でした(笑)。この有り難さと嬉しさをなんて表現したらいいのでしょう。

一度ゆっくりとお話しがしたかったのですが東京へ用事の合間に時間を作って立ち寄ってくれたのでした。人と人が会うというのはお互いが意識的に行動しないと実現しないわけで,何百キロも遠くに住んでいると,機会がないままにあっというまに5年でも10年でも経過してしまいます。今回はKちゃんの取り計らいで7年ぶりに会うことができました。しかも今回は当室に来てくれたので顕微鏡を覗くことができます。一度じっくりご覧頂きたかったのです。

とっておきのデモ用標本を完璧にチューニングしたフルオフォトにセットしてごらんいただきました。

医療従事者ですのでコロナ感染など起きればおおごとになります。筆者が移してしまう可能性は限りなくゼロにちかいですが,それでも日々大変なお仕事を継続されているKちゃんを優先に,連続換気のもとで,風上にKちゃん,風下の流線を外した位置に筆者が座り,二人ともマスクをつけたままの観察や会話となりました。面と向かって二人であれこれ話すのはたぶんはじめてのはずですが,これが驚くほどに違和感がなく,カミさんと雑談してるのと同じレベルでまるでむかしからの同居人のような気楽さでした。これも医療従事者の,たくさんの患者さんと向き合ってきた柔和な内面があってのことでしょうか…。ほんと,他人という感じがまったくしませんでした…。

そのあとはお弁当タイム。筆者は席をずらして後退させ,互いの位置の空気が混ざらない位置取りにして食事。ちょうど午前中にきのこご飯を作ったので味見してもらいました。喜んでくれました。まぁ二人とも仙台出身ですから味の好みは似ているのかも。

東京都心はこの日も熱地獄でしたが用事のあるKちゃんを近所の公園経由で駅まで送りました。暑かったけど,なんかすがすがしい時間でした。県外外出許可まで申請して会いに来てくれたKちゃんには本当に感謝です。ありがとうございます(画像/MWS)。








2023年9月17日




これは昨日食べたおやつ。良いカツオが入荷したんだけれども夜に酒飲みながら食べきるには多すぎるということでおやつで食べてしまいました。カツオは血合いを取り分けます。血合いには藻塩とコショウを振りかけて揉み込み少し放置したあとに電子レンジ(解凍キー200W)でチンして火を通します。おいしいおつまみのできあがりです。

本体の方は大皿にのせてバーナーで全面を焼きます。塩は振りません。焼き加減は表面が軽く焦げるくらいがいいです。多量に落ちてくる脂はそのまま皿に残します。焼き目がついたカツオはすぐに厚切りで切り分け,一つ一つの切り身を炙りで出た脂を吸わせて(拭き取って)皿に並べます。まな板の上の脂もカツオの切り身で拭き取ります。これでカツオの脂を捨てることなく全部いただけます。きょうの画像のカツオの断面が光っているのは脂をくぐらせているからです。

トッピングはタマネギのスライスのみ。たくさんのせます。味付けは ゆずの村 です。そして決して冷やすことなく,あぶりの風味が残っているうちにいただきます。口いっぱいにカツオとタマネギを頬張るのです。これが超ウマいんです。

カツオのたたきは焼いた後に氷水に取ったりすることが多いですが,あれ本当にもったいないです。脂も香りも落ちてしまい風味が悪くなります。お腹も冷やしてしまいます。このことを20年前に知って以来,ウチではタタキにするときは温かいままで食べています。この方法は「焼き切り」とも呼ばれますが,冷やす手間もないし味はこちらの方が上なのでぜひともみなさまにもおすすめしたいところです。但し,素材の鮮度が命ですのでよい材料が入ったときに限ります。

同じことを感じている人はいるようで こちら も参考になるかもしれません。本場出身の方ですから。

…ということでこのおやつはマジ最高に美味であっというまに筆者とカミさんのお腹に消え去ったのでした。あとは「よなよな」一缶を半分こ。じつに充実したおやつだったのです(画像/MWS)。








2023年9月16日(2)












なにか勘違いしたまだ若造の国会議員が文部科学省にはたらきかけて一切の科学的・医学的・社会学的根拠を示すことなく子どもたちから奪マスクを行い,その結果,5月には保育所を中心として感染が拡大し6月には学校教育機関で感染が著しく拡大しました。そして夏休みに入り子どもたちの感染は一段落したのですが政府が感染対策を放棄したので感染者数は減ることなく夏休みが明けてしまいました。そして学校で一気に感染拡大。学級閉鎖は今月初めからずっと起きていますがここにきて学校閉鎖も相次いでいます。

皆さん,こんな阿呆に振り回されて悔しくないですか? 第9波を最悪な状況に導いたこの犯人が今や文部科学省の副大臣です。世も末です。感染力が桁違いになった変異体が流行している最中に学校関係者・生徒児童から奪マスクを行うという行為のどこに,科学的合理性がありますか? ないですよね。誰でもわかることです。

ならば頭を使えばいいのです。副大臣がキチガイで文科省の通達が馬鹿げていたらそんなものは無視して構いません。目の前で次々と病人が出て苦しそうにしているのだから,感染しないようにマスクを着けさせることは自然です。何の問題もありません。ではそれを実行できる先生は果たして何人いるでしょう。現実はほぼいません。上からのいいなりになって動いているからです。

阿呆な国会議員に脳みそを使わない教職員,言われたとおりにしか動かない児童・生徒。学級閉鎖,学年閉鎖,学校閉鎖になっても「何をやるべきか」判断できない現場。もはや日本国民は政府によって操られた愚民の集合体なのかもしれません(画像/スクリーンショット)。








2023年9月16日




このところ本ページの更新が遅れているのは夜に寝落ちしていることが主な原因です。長いこと遅寝遅起きの生活だったのですが,先月の断酒実験の辺りから睡眠時間にかかわらず朝に目覚めるようになり,そうすると,今までなら起きていた時間帯に寝落ちしているのです。何が変わったのかわかりませんがこれまでとは体質的に変化した感じがしています。これで寝酒の量を減らしても同じように寝られれば万々歳なんですが,ひょっとするとそれができそうな予感がしています。涼しくなったらまた実験してみようと思っています(画像/MWS)。








2023年9月15日






あいかわらずユズにはアゲハの産卵攻撃が続いています。おととい4匹分の卵を処分したのに,きょうは4粒産卵…。鉢植えの1mに満たない小さなユズにこの2週間くらいですでに20粒くらいの産卵です。除去するとすぐに産卵です。ひょっとしてアゲハは自分が産卵したところを巡回しているのでしょうか? そうだとするとこの果てしなき戦いはこのあともずっと続きそうです。暇人の筆者がいくらでも相手して差し上げましょう。都区内にはアゲハの寄生蜂がいないので筆者がその代役を務めるのです…(画像/MWS)。








2023年9月14日










こんげつ7日付けの記事で書いた案件は無事に修理が完了して所有者のお手元に届きました。やれやれです。筆舌に尽くしがたい難しさでしたが…。筆者はJ143の生みの親なのです。我が子がボロボロになっていたらその時点でできることをすべて注いでベストを尽くします。複雑骨折に挑む外科医の気分かもしれません。

光学的に最良な補強板による修理は強度上の問題があると判定したので,基板の厚みが増加する二段重ね法での修理となりました。まずは清拭。これが本当に難しい。とにかく接着面を完全に拭きます。しかし一日も放置すると油浸オイルがにじみ出てきます。ざっと目視しただけでは気づかないごく微量なのですが接着面には悪影響しかありません。<屈折率的には油浸オイルは悪さをしませんが接着に与える影響は最悪です。高強度の接着には可能な限りオイルの付着はない方がいいのです。

いろんな拭き方,溶剤を試してなんとか清拭を終えたら透明化剤の含浸。ガラスの傷を消します。接着剤も兼ねているので含浸が終わったら接着工程に入ります。顕微鏡サイズの泡1つ入れてはいけない繊細な作業です。すべての作業は顕微鏡下で行います。

この接着は弱いので次に補強接着します。はみ出た透明化剤を削って除去します。もの凄く面倒な作業です。そのあと飛び散った汚れを完全に拭き取ります。数十回の拭き取りが必要になります。この工程が終われば補強接着に入ります。エポキシ系のきっちり固まる丈夫な接着剤を顕微鏡下で必要な部分に塗ります。そして硬化を待ちます。

いろいろなハンドリングで修理品は汚れているので修理が終わったら全体の清掃作業に入ります。これがまた大変で,1枚の標本を拭くのに一時間くらいかかるでしょうか。そして状態検査。まぁこれでいいかな。検鏡確認。画像撮影。そうしたらラベルを新調して貼り付け。そしてもう一度全体清掃してすぐにケースに保管。

これでJ143は再び輝きを取り戻し,多くの人に珪藻の世界を紹介できるかと。基板の厚みが増えておそらく1.8-1.9mmになっているので油浸のコンデンサは使えません。しかし機種にもよりますが乾燥系暗視野コンデンサのフォーカスはぎりぎり合います。透過明視野でのケーラー照明位置もたぶん,ほぼ大丈夫でしょう。ダメならコンデンサのストッパーを0.5mmだけ上げれば,ちゃんと視野絞りと物体にピントが合うでしょう。

標本は使われてなんぼです。壊したっていいんです。本ページの読者はご存じと思いますがJシリーズ破損品の修理はこれまで何度もやっています。検鏡条件は変わりますが現在のところ100%修復しています。依頼者はヘビーユーザーのアマチュアが一名の例外で,あとは全部,光学産業などのプロからです。壊すほど使ってくれたのです。制作者としてこれが喜びでない理由が存在するでしょうか。

もちろん,数百回数千回使って擦り傷1つ入れていないユーザーさんがおられたら,それは最高だよねと思います。感謝どころではありません。でもそれは高望みです。完璧なものを制作している筆者ですら,どんな条件なら傷が入るか入らないか不明なのです。ガラス表面というのはほんとうにデリケートですが丈夫でもあります。

いろいろ書きましたが,Jシリーズを良い状態で使い続けるには,とにかく「硬いものに接触させない」ということに尽きます。硬いものというのは肌感覚で構いません。教科書的にはガラスは硬いものとなっていますが,じつは柔らかいつまようじとか割り箸でこすっただけで傷だらけになるのです。硬度の観点からは10円硬貨でこすっても傷はつかないはずです。しかし現実は異なります。

宇宙を感じさせる「Jシリーズ」の真価を維持したいのであれば,「標本のマウント面はつねに浮かせて扱う」「ステージに置いただけで傷が入り修理不能」「拭くときはレンズと同等の扱い」といった基本動作を,どこまで守れるかということになるかと思います(画像/MWS)。








2023年9月13日




オクラ一パック分は黒い部分を削って適当なサイズに切り,フタ付きの容器に入れて電子レンジで600Wで1分30秒。すぐに取り出してハンディ扇風機であら熱をとります。こうすると鮮やかな緑色に仕上がります。そこにしょうゆを少し垂らしてよく混ぜます。食べる直前に高級な焼き海苔をちぎってのせ,混ぜ混ぜしたらすぐに頂きます。これが当室のたどり着いたオクラの食べ方。味付けの適性ゾーンが狭くて簡単なようでぴたっと味を決めるのが難しいですが,ちゃんと決まれば格別のおいしさ。コツはここに書いたことを守ること。たとえば海苔をのせてからしょうゆをかけると海苔しょう油になってしまいまったく別の食べ物になってしまいます。同じ材料で同じ分量でも順番が変わると料理の味は変化するのです…(画像/MWS)。








2023年9月12日(2)


コロナの感染者数はあいかわらず高止まりで毎日がピークの様相を呈しています。過去最高に感染しやすい状況がもう何ヶ月も続いています。どうやら,これまでのような明瞭なピークアウトと感染者数の低下のモードには入らずに,だらだらと幅広なピークでゆっくり感染者数が低下していきまだ十分市中感染が蔓延しているときに冬を迎えそうです。これが,政府に欺されて国民の大半が感染対策をやめた"成果"です。

政府とマスコミによりコロナの実態が隠されてしまっているので情報を自ら取りに行く人でないと現在の状況はわかりません。明日の天気や最高気温やスギ花粉情報がニュースで流れるのにウイルスの情報は流さない。いま感染症はどのくらい流行していて感染の危険があるのか隠す政府とマスコミ。それに操られる国民。最低の国家と国民という感じがします。

現在の感染状況の相場を知るよい情報がヤフーニュースのコメント欄にありましたので紹介します( こちら )。これらのコメントを数百件以上読みましたがどうみても普通の風邪ではありません。感染して良いことなどありません。しかし政府は国民を感染させようとしています。皆さんはこんな国家がまともだと思いますか? (画像/MWS)。








2023年9月12日






げんざい出荷しているJシリーズやDL-TESTはすべて0.170±0.005mmの高精度カバーガラスを使っています。仕入れはカールツァイス・ジャパンからです。JシリーズにしてもDL-TESTにしても,物体の面積はわずかなので,通常の18x18mmのカバーガラスでは大きすぎて封入剤が無駄になり意味のない広大な空虚な空間ができてしまいます。そこで9x9mmにカットしています。なんで9x9mmなのかというと,18x18mmのカバーガラスを四等分するからです。

開業時にはマツナミさんに特注で頼んだ9x9mmのカバーガラスを使っていました。これは切断面が究極の美しさでよいものでしたが,いわゆるNo.1のカバーガラスを切断しただけのものだったので,厚みが0.145mm付近だったのです。顕微鏡がわかっているユーザーであればこれで何の問題もなく,それどころかプロから少し薄いカバーガラスで,という注文が来たこともありました…。いまは教科書通りの出荷をしたいので0.17mmを高精度標本の標準としています。

ガラスカットは大変です。薄板のカットだけでも気を遣いますが,何しろJシリーズなので完全無欠のガラス表面が望ましいです。そうすると単にカットすればいいという領域から遠ざかって行くことになります。オイルカッターは使用不可。超硬チップのガラスカッターもダメです。スコアを入れたあとの切断方法が特殊だからです。

ふつうのガラスならばきれいなスコアを入れて引っ張りながらスコアを広げるような応力をかければきれいにすぱっと割れます。でもJシリーズ用カバーガラスは何かに触れただけで傷が入るので,Fontaxのピンセットだけで作業を済ませたいのです。手で持ってポッキリ折れれば簡単な話でも,さてスコアは入ったがそのあとをどうするかという難問が待っているのです。

そんな面倒な作業をして100枚以上のJシリーズ用カバーガラスができました。この中でJシリーズ品質を満たす完璧な表面をもつものは30〜50%です。そうすると筆者の時給設定にもよりますが,このカバーガラスは1枚200円〜1000円になるかもしれません。仕入れ代+カット代+清拭代,そして歩留まりを考えるとそんな感じです。これに特注あるいは自家研磨のスライドグラス,超高度に精製した封入剤を考えると,何もマウントせずに単に透明ガラスの「無」という標本を制作しても,それはまぁ5000円でもまったくおかしくないよね,ということになるのです。おそろしい領域の仕事ですねぇ笑…(画像/MWS)。








2023年9月11日




イナダの炙り刺。こればかりは切れ味のよい包丁が必須。そうでないと炙った部分がボロボロに崩れます。当室の包丁は高度な研ぎ技術によりカミソリのような切れ味にもできますので,あぶり刺身でもきっちりと角が立つ出来映えです。からし醤油でいただきました。おいしいんですよこれが(画像/MWS)。








2023年9月10日




9日は都内で用事。物品の受け取りと,複数の関係者に海緑石スライドや散布スライドを納品しました。計25枚ほど。同席した関係者にも簡易顕微鏡で海緑石の鮮やかな色をご覧いただきました。夕方には帰宅してこんどはお料理そしてカミさんと宴会。前日の8日は本仮屋ユイカちゃんの誕生日でしたが,ということは,筆者もまた年齢が増加してしまったのです。それで宴会でもして気分を紛らわせるのでした。近所の四川料理店から最高なギョウザを連れ帰り,生マグロの赤身,ホタテ貝柱,エビのぷりぷり炒め,コンニャク煮,枝豆,ミズダコ,オクラなど豊富なつまみを前に日本酒を。カミさんが変な日本酒を買ってきたせいで,まず滅多に飲まない「中口」の日本酒を飲む羽目なりました。甘すぎて飲めず,「一ノ蔵」で希釈してどうにか飲めるものになりました。そしてこの変な日本酒が毒性の高いものだったらしく,宴会も終わりほうじ茶を入れようと電子レンジでチンしている間に布団にダイブしたところそのまま寝てしまいました。22時過ぎでしょうか。おそらく横になって2,3分もせず寝たようです。珍しい…。

きょうの画像は受け取り物品の記念撮影。画像に写っているもののうち2本が新たな入荷です。ウルトラフルアールはこのほかにも4本ほど持っていてうち2本は貸出中です。この対物レンズはすでに生産終了しているので中古流通で入手するしかありませんが,波長250nmでも使用可能な貴重なレンズです。当サービスでは365nmでのイメージング用として12年前から集めてきましたが,時間をかければけっこう何とかなるものですね(画像/MWS)。








2023年9月9日




きゅうに涼しくなりました。…というか寒いくらいです。真夏のこういった日には何をするかというとエアコンの暖房運転をするのです。冷房運転をすると内部はつねに結露して,そこにカビの胞子や空気中のチリが付着して揮発性成分も溶け込みます。この栄養豊富な水分により放置すればカビが大量発生します。これを防ぐために冷房運転終了時には「送風」にして一時間以上放置し内部を完全に乾燥させてから運転終了にしています。もちろん毎日です。しかしそれでもカビが生えないだけでカビの胞子が死滅したわけではありません。つねに発生機会をうかがっているスタンバイ状態です。なので気温の低い日が訪れたら換気しながら暖房運転を行い内部をカンカンに熱して熱いまま電源を切ります。これでカビの胞子もお陀仏になりますし,内部に蓄積した揮発性成分も飛んでなくなります。

最近のエアコンは冷房運転終了時に内部を乾燥させる機能がついているのでこんなことをする必要はありませんが,エアコンはなかなか丈夫で10年20年ふつうに壊れずに使えるので旧型機種をお使いの方々も多いことでしょう。はやしてしまったカビ取りはプロにまかせるとして,日々の管理にはこんな技も採り入れるとよろしいかと思います(画像/MWS)。








2023年9月8日




たくさんのたくさんのふしぎ。たくさんあってもこまりません(画像/MWS)。








2023年9月7日








ことし2回目のJシリーズ修理案件。5月に依頼をいただきましたが,こういった修理は完璧な準備と理詰めで行うことはもちろんですが,職人の「気乗り」が重要です。いい加減にとり組むと時間ばかりが消費され,最後は壊してしまい,ダメでした…などということになりかねません。毎日あたまの片隅に置いておいて我慢の限界が来たときにとり組むのです。この夏は連日33-39゚Cの熱地獄が続いていて,Jシリーズの準備が二ヶ月以上もストップしたままという悲惨なことになっているので,熱地獄でも作業可能な修理案件に手を出したという理由もあります。

しかしコレ,修理できるんでしょうか? 本ページの2023年1月1日付けの記事に書いた修理案件は過去最高難易度でしたが,今回はそれを遙かに遙かに上回ります。1月の修理案件では全面ひび割れでしたがひびが成長途中だったのです。今回はひびではなくて割れています。割れたところにたまたま封入剤があったのでくっついているだけです。

それだけならまだ何とかなります。しかしこの修理品はプロによって油浸検鏡にも使われてきたものです。標本に付着した油浸オイルを完璧に拭くことは顕微鏡メーカーのプロでもやらないことのひとつです。スライドグラスとカバーガラスの段差にオイルが残っているのがふつうです。そしてこの修理品は,油浸オイルが割れたガラスに含浸しているのです。。経験的には,ひび割れに含浸したオイルを完全に取り除くことはほぼ不可能です。溶剤と超音波を使えばいいのですが,そんなことをしたらこの破損品がばらばらになってしまいます。

そしてJ100番台であることもなかなか問題で,この頃は固まっても少し柔らかい封入剤を使っていたのです。歪みも少ないしとても良いものだったのですが貫通したひび割れを拭くには最悪なのです。こういった破損品は手脂,皮膚の角質,チリ,ホコリ,油浸オイルなど様々な汚れが付着しています。これを完璧に除去しなければ修理は不可能です。しかし首の皮一枚でつながっているような破損品なので清拭そのものが超高難易度になります。これを拭いても壊れないような治具を作ってから拭くのですが,ここまで物体ぎりぎりにガラスが割れていると力をかけることはできず,清拭には極度の手技が求められます。

清拭に使う溶剤も問題です。いちばん使いたいのは界面活性剤系統の水系です。しかしこれを使うとそのあとにおそらく問題を生じます。しかし皮脂をいきなりエタノールで拭いたところできれいになるはずはありません。塩分を含むからです。ガラス表面を完璧に拭くには高度な技術が必要なのですが,貫通したひびにオイル含浸という問題がありさらに首の皮一枚という危機的状況なので通常の技術ではアプローチできないのです。

きょうの画像をみればわかるとおりスライドグラス裏面は傷だらけです。この傷は出荷時にはなかったものです。なぜこんなに傷だらけなのかというと,標本をステージにのせて,それを滑走させてクレンメルとか標本押さえにセットしているからです。顕微鏡のステージはガラスよりも硬い物質が含まれている感じで,ステージにじかに置いて滑走させれば,たった一回で傷が入ります。原理的には紙やすりをかけているのと同じです。それを無数に繰り返しているので傷まみれのJシリーズになってしまっています。この状態だと暗視野の完全黒バックは不可能で,低倍率の位相差でも背景にノイズが見えるでしょう。しかし微分干渉ならこのくらいの傷なら見えないでしょう。

こういった傷だらけの標本を見ると筆者としては嬉しい気分になります。確かに超高性能の標本を劣化させてはいます。しかしそんなことはどうでもいいくらい,おそらくは100回,それ以上に標本を活用下さっています。しかも油浸で微細構造も観察しています。フル活用しているのです。ありがとうございます,といいたくなります。

このような状態の破損品でも状態が悪くてよければ観察可能に持ち込むことはまぁできます。しかしJシリーズの修理です。完璧な修理をしないとあの輝きが再現しないのです。これはなかなか凄い課題を抱えることとなりました。でも,これがもしも修理できれば,ひとつ技量がアップしたことになるかもしれません。トラブル解決はふだんやらないことをやるので,新しい発想が生じたりもすることがたまにあるのです。

…と楽観的に書いてみましたが,完璧に傷消しして基板に移植か組み直して補強か…。準備ができていれば同じようなデザインの標本を作る方が10倍の速度でできます。かといって愛着ある標本を見捨てるわけにはいきません。新しいの作るから買ってね,と言えないのはなぜなのか。どうして修理したくなるのか。筆者のある意味くるった精神世界のなせる技なのかもしれません…(画像/MWS)。








2023年9月6日(2)


きのう下水を使った新型コロナの流行状況について記事を書きましたが,週プレNEWSさんが丁寧な記事を掲載してくれました( こちら )。幅広い視点でとてもよくまとまっておりみなさまにおすすめできる内容です。ぜひごらん下さい(画像/MWS)。








2023年9月6日




コロナの感染拡大を隠すために政府は第9波という表現を禁句にして,コロナ感染者という文句をマスコミから排除して体調不良者と言い換え,マスコミを通じてコロナ禍が明けたかのような印象操作を行っていることは何度も本ページで述べてきました。しかしそれだけでは勘の鋭い国民にバレるので国民の関心をそらすような演出が必要です。その演出は筆者の個人的な解析からはいろいろあるのですが,ひとつは,福島のALPS処理水の海洋放出に抗議して中国からの電話攻撃が止まないという「演出」です。もちろん起きていることは事実でしょうから自作自演の詐欺とは違います。マスコミが何を採り上げるかという問題です。

政府の飼い犬であるNHKはこれを連日報道して,中国は「悪」,日本政府は正義,という図式を作り上げて国民を洗脳しています。これは低下した自民党支持率に対する対策も含まれているように感じられます。やれやれ…です。

何がやれやれ…なのか? と思った人は鈍すぎます。政府に洗脳されていますね…

いま現在,新型コロナの感染爆発で医療崩壊しているのです。貴方が交通事故で腕が取れて大出血していても救急車は来ないのです。以前なら助かる医療体制でも今なら出血性ショックで死ぬのです。推計で一日100-300人が死んでいるのです。そんな世の中になっているのです。それを政府は失政を隠蔽したいがために報道管制して隠しているのです。これが人災でなくてなんでしょうか。

さて感染対策に話をもどしましょう。

いろんな感染症がありますが,ごく限られた親密な関係で起こる性感染症や寄生虫や吸血生物によるものを除けば,感染症の経路は経口,呼吸,接触が主なものとなるだろうと思います。そしてもっとも恐ろしい感染経路が「水」だったのです。「だった」と書きましたがそれは日本では過去形で語れるからです。水道水をそのまま飲める国は地球上のごく一部です。日本はそれを高次元で実現した最先端の国なのです。そのおかげで,蛇口からはつねに滅菌水が流れ出て,感染症の流行は減ったのです。

そんなことを今から20年ほど前に大学で講義していたのですが,そのときに使っていたビデオ教材がなんとyoutubeにアップされました( こちら )。筆者は信州大学の(もと)中本信忠教授から恵与頂いたビデオを使っていましたが,現代の日常生活に慣れた学生さんには新鮮なようでした。画像制作のプロが見ると「やらせ」の場面が多くて閉口するかもしれませんが,戦前の日本ではこの動画に記録されている内容は,話半分でみればそんなにおかしくありません。話半分でもじゅうぶん,ぞっとするでしょう。

きょうの画像は鍋屋上野浄水場のポンプ室。文化財レベルの宝物です。一コマ24000円にしかならない私立大学の非常勤の講義のために,新幹線日帰り出張してこんな取材もして講義資料を集めて,学生さんに何かを残せないかと仕事をしていたのでした。でも,それでいいんです。楽しかったなぁー。採算? そんなこと考えている人間はろくなもんじゃないです(画像/MWS)。








2023年9月5日(2)












コロナウイルスのRNAは人体を経由して下水に流れ込みますのでこれをPCRで拾って濃度を調べれば市中感染の平均像を推定するデータとなります。きょうの画像は こちら などから拾い上げたもので,上から順に,札幌市,仙台市,山梨県,小松市の最新のデータとなります。感染拡大が止まらない様子がグラフ化されています。

最後のグラフは現在,感染拡大中のエリスEG5.1のデータも含めた感染力を示しています。EG.5.1はなんとR0=44となっています。XBBのR0=30超えでも十分脅威な値でしたがさらに1.5倍近く感染力が上がっています。このグラフをみれば,学校教室でノーマスク・低い換気効率であれば速やかに感染拡大することがわかるでしょう。同じことは通勤電車でもいえますし,換気効率のよくない新幹線などでも乗車して呼吸しただけでリスクがあるでしょう。

こういった状況を知った上でどう行動するかは個人の自由です。問題はこういったデータがあるのにそれが広く周知されず,コロナ禍は終わったかのように政府やマスコミが振る舞っていることです。第二次世界大戦の大本営発表ですら日本が勝ったとまでは言っていません。しかし現在は,コロナが感染爆発して負け戦,医療は崩壊し救急車は来なくなり薬剤も供給不足,発熱外来は予約取れずといった状態なのに,コロナの感染拡大は報道されず,コロナ禍が明けて花火だ夏祭りだと脳天気な報道が続いています。そしてそれに欺される多くの国民…。

この国の政府とマスコミは,ほんとうに気持ち悪い存在です(画像/スクリーンショット)。








2023年9月5日




コロナの話をしつこく書くのは,政府が隠蔽に走っているということもあります。あまりこういう言い方をしたくないのですが,日本人はバカばっかしで,テレビでコロナの情報が流れればみんなで恐怖症になってマスク警察などが大量発生し,逆に政府がマスク外しを推奨してコロナ報道を隠すと,あっという間に皆がマスクを外してコロナ禍が終わったかのように錯覚します。単にテレビに洗脳されている阿呆集団が日本国民なわけです。本ページはせいぜい一日500人くらいしかみていないだろうと思いますが,せめてもの抵抗で,自分から取りに行った情報で世の中を読み解く努力をして,それを皆さんに発信しています。べつに危機を過剰にあおるつもりはなくて,でも,「起きていることくらい正確に情報を流せよ」と思うのです。この国はマスコミも腐敗しきっているので。

さてコロナ感染は未だに拡大中です。このまま明瞭なピーク越えを迎えずに,だらだらと感染高止まりの状況で冬に突入する恐れも出てきました。まったく面白くもないことです。

ことし6月のコロナ関連死はだいたい一日50人のペースでした。死者数が感染者数に比例するものとみると,7,8月は,一日100人から300人の間で死者が積み上がっている計算になります。2類の頃はこの数値を日々眺めることもできたわけですが,5類化によってそれも不可能になりました。5類化しても特例で毎日の統計を開示するような仕組みにすれば感染状況がわかり対策のしようもあるのですが。

月に3000人から一万人が単一の原因で死ぬ世の中は「戦争」のようなものです。かつて「交通戦争」という言葉がありましたが,交通事故で年間一万数千人も死ぬ日常があったのです。それはよくないぞ,ということで様々な取り組みがあって死者数は数分の1に減ったのです。交通事故では1人の死者に対して70人の負傷者が人がいるとも言われましたが,それはコロナでも一緒かもしれません。1人のコロナ死の背後には100人のコロナ後遺症患者がいてもおかしくないのです。

交通事故は減らさなくてはいけなくて新型コロナは放置でよい理由は何ですか? そんな理由はありますか? 新型コロナへの感染対策は,ほかの感染症への対策でもあります。きちんと対応すれば公衆衛生のレベルがワンランクもツーランクもアップして,感染症は減り,死者も減り,新規感染症への対策も迅速にできるようになるのです。

感染を完全に防ぐことは無理にしても感染確率を下げることはできます。煩わしいこともあるでしょうが,できる範囲で感染防止対策はやったほうが宜しいのではというのが筆者の判断です。確実に死者を減らせるのですから(画像/スクリーンショット)。








2023年9月4日




ことしは感染爆発中のさなかに夏休みが明けて,政府が率先して新型コロナの感染対策を放棄し統計も見えなくして隠した状態で学校活動が再開されました。そして結果はきょうの画像の如くです。すでにバスなどの交通機関がコロナ感染の影響で運休が相次いでいますが学校も例外ではありません。過去最高に感染しやすいウイルスがまん延している中で感染対策を緩めて感染状況の報道も隠してしまえば,こうなるのは当然です。政府はどこまでもウイルスに優しい阿呆集団です。政府のコロナ政策が経済活動,教育活動を悪化させたのです。これは人災です。みなさま,あいかわらず過去最高に感染しやすい状況が続いています。数ヶ月前にXBBに感染した人も,エリスには再感染しますので用心に超したことはありません(画像/スクリーンショット)。








2023年9月3日




たいへん盛り上がっているようですねぇ〜。いいですねえ〜。おすすめした甲斐があったというものです。今回もすぐに在庫が尽きてしまうかもしれませんので入手はお早めに。通販もいいですが,近所の書店さんに注文入れるのが確実ですし案外早いです(画像/スクリーンショット)。








2023年9月2日




どことなく涼しげにみえるきょうの画像は淡水珪藻群集。少なくとも暑苦しさは感じません。それはこの珪藻たちが20゚C以下の渓流にいたからなのでしょうか…(画像/MWS)。








2023年9月1日




もう8月が終わったのかと過ぎゆく夏に名残惜しさを感じるのが例年ですが,今年は二度と味わいたくもない最悪な熱地獄でしたので名残惜しさもなにもありません。早く9月も終わって欲しいくらいです。精密な標本を作るには空調を半日は停止しないといけませんので,今年の夏はほんとうに地獄でした。7−8月で精密な標本は10枚ちょっとしかできませんでした。それでも健闘した方です。31゚Cくらいの閉めきった室内で何の罰ゲームなのかという過酷な労働だからです。さすがにこの状況だと拾い出しの作業はキツイです。何時間も必要だからです。ほんと,いち早く気温が下がって欲しいです(画像/MWS)。









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