メディアコピーについての考え MWS ミクロワールドサービス
MWSが提供するDVD videoにはコピープロテクトを施しておりません。個人使用でバックアップとしての用途であれば,コピーは自由にとることができます。また,DVDの映像を一部切り出して編集して独自の教材を作成したり,授業の素材に使うことも自由です。MWSは教育を重視しています。教育用途で授業に使い,多数の受講者に映像を見せることは好ましいと考えています。 再配布は禁止いたします。DVDの販売価格は映像を個人的に鑑賞/利用するためのライセンス料金です。著作権も含めた映像そのものの販売価格ではありませんのでご注意下さい。 【コピー再配布行為の解釈】 権利者に無断で再配布を行うという行為は,法を犯すことになるのですが,その倫理面に問題が潜んでいるとMWSは考えます。次の例を考えてみて下さい。 おいしいお寿司屋さんがあったとします。値段も適正で最高のネタです。ぜひともこれは知人に食べさせてあげたい。 このようなとき,ふつうは, 「塩釜の○○○○はおいしいよ。特上がオススメだよ。一度行ってごらん」 「おっ,それよさそうだね」 というような会話がなされるはずです。そして,そのような職人の技が冴える店は,末永く続いて欲しいと願うことでしょう。 まさか,寿司がうまかったので,泥棒に入り,寿司を盗んで知人に食わせようと思う人はいないですよね?。 ところが,電子データの場合はまさにこのようなことが起こりうるわけです。 「いいビデオを見つけたよ,コピーあげようか?」 「いいの? じゃお礼はするからさ,よろしく」 どこかで聞いたことのある会話ではないでしょうか? もしそのコピーが無断で行われたものなら,権利者が不当に利益を失い,事業の収益性が悪化します。つまり盗みに入られたのと一緒なのです。もしコピーした者がお礼まで受け取れば盗品で利益を得たことになり二重の犯罪になります。でも,コピーしただけで盗品入手と同じとは,誰も考えないでしょう。犯罪意識が薄れるのです。 ここまでは,いわば当たり前のことですね。さて,問題なのは,コピーしようと思う動機ですね。良い物,役立つものだったからコピーしようと思ったに違いありません。つまり商品価値は認めている。それが教材だとすれば,教育に役立てようと思うからこそコピーしようと思ったに違いないでしょう。 つまり,よい物を広めようという動機で,その部分は不純ではないし,商品価値も認めている。 これを事業者側の言葉にすると,商品を評価してもらい,よい物を広めようとしている教育熱心な方で,事業を潰そうとしている不思議な人 ということになります。お寿司屋さんなら,お店を紹介もするし,お店が今後も繁盛して続いて欲しいと思う。しかし情報産業が相手の場合は,平気で法を犯し,継続して欲しいはずの事業を無意識に妨害してしまうことがある。 そして,このコピーという行為は,コピー用のメディアを製作している会社にも電力会社にも金を払うという行為なのです。つまり有用な情報の提供者は損失を被り,付随する業種の一部は利益を得るのです。 このように考えると,情報とはつくづく不思議なものだ,と思います。もし有用な情報を今後も利用したいのであれば,その情報を製作した事業が継続することが必要です。ですから利用者にあっては,権利者に無断でコピーを行わないのが賢明といえそうです。